持ち株比率の譲れぬ一線?
【 大和証券SMBC:2009年に役割を終焉 】
2020年1月の日経新聞私の履歴書は、元大和証券社長の鈴木茂晴氏。
以下は1月26日の内容から。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO54797240U0A120C2BC8000/
決別 出資金見直し 譲れぬ一線 役割終えた住友銀との合弁
出資比率の見直し議論
5000億円の出資金のうち、住友は2000億円で40%だった。この比率を高めて連結決算の対象にしたいと打診されていたが、私にその気はなかった。50%ならともかく、こちらの連結決算の対象から外れるような持ち株比率の変更は到底、応じられなかった。
日興証券買収
2008年にリーマン・ショックが起き、米シティグループが傘下の日興証券を手放すことになった。3メガバンクに日興買収の打診があった。大和と住友は投資銀行を立ち上げたとき、「この会社と競合するようなビジネスには関わらない」という前提で動いていた。だから「応札しますよ」と連絡があったものの、三井住友銀行が日興を買うことはないと思っていた。ところが三井住友は動き、今のSMBC日興証券グループが誕生した。
大和証券SMBCの終焉
三井住友から40%分の株式を買い戻し、大和証券SMBCは歴史的な役割を終えた。経営危機を乗り越えるため交渉会議のメンバーとして乗り込み、発足後は役員として経営にも関わった。そんな会社がなくなるのは感慨無量だったが、大和の経営の自由度は飛躍的に高まり、会社の士気は上がった。
<感想>
あの当時、2009年10月以降、「証券に残る」ではなく「銀行に戻る」を選択した。
仮にあの時「証券に残る」を選択したとしても、現状とそれほど違いがなかったように思う。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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