「プロボノ・・・新しい社会貢献 新しい働き方・・・」(嵯峨生馬著、勁草書房)より
プロボノ(Pro Bono Publico:公共善のために)とは、「社会的・公共的な目的のために、自らの職業を通じて培ったスキルや知識を提供するボランティア活動」と定義される。
東京への一極集中が加速する中、著者が提唱する「ふるさとプロボノ」-お金ではなくスキルやノウハウでふるさとを支援すること-でふるさとが元気になれば、こんなに嬉しいことはない。
18歳まで、ふるさとに世話になった。その後、東京で仕事をするようになった。歳をとって、今、ようやく、ふるさとに恩返しをしてみたいという気持ちになった。
「コミュニティが顧客を連れてくる」(久繁哲之介著、商業会)より
著者は、商圏(人口)が縮小する中、地域再生の実現には、以下のようなコミュニティの重要性を説いている。
・地域「コミュニティの力」で支援・消費しあうことが大切
・地域や他人へ貢献するコミュニティの力を最大限に活用する
・「人や地域と繋がるコミュニティ」を創ることで、地域から強く愛される存在になる
>>まずは、顧客や地域とコミュニティをつくることから始める必要がありそうだ。
『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』(山﨑亮著、中公新書)より
著者は掲題書で次のように指摘する。
市民参加による事業推進
・日本の総人口(特に生産年齢人口)が減り、税収が自然減となり、行政の財源は減らざるを得ない中、公共的な事業を役所にお任せではなく「自分のまちのことは自分たちでマネジメントする」こと(市民参加による事業推進)がますます重要になる。
豊かさとは人とのつながりが充実していること
・まちが豊かになること、まちが活性化することは、そこに住んだり働いたり訪れたりする人たちが活き活きとしている状態であり、豊かな人間関係を持っていること
・人とのつながりや、人からの感謝や、自分の役割が増えることや、自分にできることが増えることの価値。こうしたものと金や物を持っていることとが組み合わさって、僕たちの豊かさは成立しているはずだ。
>>まちの活性化=経済的に儲かるかどうかで捉えるのではなく、人と人とのつながりからコミュニティを再生してみたい
「ケネディ大統領の就任演説」(最後の2行)より
And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you--ask what you can do for your country.
My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.
コミュニティに置き換えてみる。
>>コミュニティに所属するみなさん、自分たち一人ひとりが何ができるかをみんなで一緒になって考えようではありませんか
「採用基準」(伊賀泰代著、ダイヤモンド社)より
著者(大学1年で同じクラスだった)が本書を通して言いたかったことは、「リーダーシップを身につけて、自分で人生を切り開いて行こう!」ということだと思う。
コミュニティ再生で考えてみる。
・住民一人ひとりがリーダーシップを発揮し、コミュニティに共感を得られる複数のプロジェクト(ビジネス)を発案する
・その際、リーダーがなすべきタスクは以下の4つ(「採用基準」より)
目標を掲げる
先頭を走る
決める
伝える
>>一人でも多くの住民に、個別のプロジェクトに関心を持ってもらい、積極的に応援・参加してもらい、それを目に見える形になるよう実行して行くことができれば、コミュニティは再生するだろう
「静かなる大恐慌」(柴山桂太著、集英社新書)より
本書を自分なりに整理してみる。
企業と国民経済の利益が一致しなくなった
⇒この20年間で輸出依存度をほぼ2倍にまで増やしてきた結果、グローバル企業は業績を伸ばしてきたが、国内労働者(特に地方)はその恩恵を受けていない
地方の衰退
⇒工場の海外移転や就職先を求めて若者が大都市へ移動した結果、「シャッター商店街」になってしまった
⇒客層を広域化し、自動車での買い物客を当てこむ大規模チェーンしか生き残り難くなりつつある
低成長時代となった今日、特に地方において
「社会関係資本」
の概念が大切である。
>>「社会関係資本」とは?
⇒地域コミュニティに存在する、互いに思いやるネットワークを「社会関係資本」と捉える
⇒「社会関係資本」の維持と拡大に努めて行く
⇒自分の時間をコミュニティのために使って、質的なリターン(人間関係や組織の信頼、教育、知識など)を得る
「社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた」(小暮真久著、ダイヤモンド社)より
>>表題通りのしくみが作れれば、バラ色のコミュニティが生まれるように思う。
P148
「物質的な豊かさ」がもたらす幸せではなく、「人として尊厳を持ちながら生活できることの幸せ」がもたらす人々の笑顔
大量生産・消費の時代を経て失われしまった視点がここにあるんじゃないか
>>確かに、物質的に欲しいモノは以前に比べて極端に減ってきた。公共的価値を創出して社会をよくしたいという欲求の方が大きくなってきているような気がする。
P159
コミュニティに「敵を作らない」のではなく「味方を作る」と捉える
敵を作らないという観点だと、極端に言えば邪魔さえしなければ、地域の人たちが自分たちのビジネスに無関心でも構わない、ということになりかねません。一方、味方になってもらうということは、積極的に応援してもらうよう働きかけることを意味します。
>>コミュニティに属する、より多くの人に味方になってもらい、応援してもらい、参加してもらう、ようなプロジェクトを立ち上げてみたい。
P164
一番確実なのは、コミュニティが欲しているもの、つまりニーズをくみ取りながら、何をすれば彼らがハッピーになるのかを「一緒に考えるということ」
さらに言えば、そのニーズに中長期的な視点を入れることでWinに持続性を持たせることができる
>>コミュニティが欲するニーズとは?机上では「新たなビジネスを創出して持続させ、結果的に内発的持続成長可能な地域社会」であるように思うが、コミュニティと一緒に考える必要がある。
P175
「人の役に立ちたい」という社員の想い、「企業として住みよい世の中を作る一端を担いたい」という企業のビジョンなどを持ってすれば、コミュニティの共感を生むストーリーを作ることは難しくありません。そしてそのストーリーをシェアすることで企業とコミュニティがつながった先には、たくさんのWinが生まれる
>>コミュニティの共感を生むストーリーがしっかりシェアできれば、きっとたくさんのWinが生まれるはずだ。
「ウェブで政治を動かす!」(津田大介著、朝日新書)より
オンラインコミュニティの7つの原則
1 ユーザーにパワーを与える
2 連続したストーリー性を持たせる
3 内容に信頼性を持たせる
4 透明性を確保する
5 瞬間的な対応をする
6 計測可能で戦略的なゴールを設定する
7 試行錯誤で能力を拡張する
表題の「政治」を「コミュニティ(地域社会)」に変えてみた。
「ウェブでコミュニティを動かす!」
ステップ1)
「facebookを活用してコミュニティを活性化する!」
⇒ 可能な限り、多くの住民と思いを共有する
現在の問題点とは?
その問題点を解決すべき対応方法とは?
最終的なゴール(目的)とは?
ステップ2)
最終的には「新たなビジネスを創出して行こう!」という強い思いを共有して、一人ひとりがリーダーシップを発揮して行動し、次のような内容を考える。
【コミュニティで共有する内容】
問題点:
東京への一極集中が加速し、少子化・若者の流出による人口減少と高齢化が同時に進行。かつての地場産業等が衰退し、就労環境は厳しさが増す一方。コミュニティ内にwin-winの関係が作られていない。
手段(解決すべき対応方法):
幸せになるためのコミュニティのニーズ(最終的なゴール)を共有する。住民一人ひとりがリーダーシップを発揮し、複数のプロジェクト(ビジネス)を発案する。多くの住民に、ビジネスに関心を持つと同時に積極的に応援・参加してもらい、成功させる。
目的(最終的なゴール):
産業活動・労働環境が充実し、快適で住みやすく、住んでいることを誇れる。新たなビジネスを創出して持続させ、結果的に内発的持続成長可能な地域社会をつくる。
>>具体策をこれからいろいろ検討して行きたいと思う。