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具体的な行動をとるべきか、否か?


【 武器としての決断思考:具体的に考える 】

 


 以下は、「武器としての決断思考」(瀧本哲史著、星海社新書)からの一部抜粋。(その4)

 


2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える

 

正解ではなく、「いまの最善解」を導き出す

 

 議論は――
1 二者択一になるくらい具体的なものを選ぶ
2 議論に値するものを選ぶ
3 明確に結論が出るものを選ぶ

となると、いちばん良いのは「具体的な行動をとるべきか、否か」といったタイプの論題でしょう。

 

何か大きな問題について考えなくてはならないときは、問題を小分けにして、同時に2つか3つの「議論すべき論題」について考えていけるように習慣づけてください。

 


2時間目で手に入れた「武器」
★ 命題(テーマ)は、「〇〇すべきか、否か」にする。
★ 問題が大きすぎて漠然としているときは、小分けにして考えよう。
★ 同時に複数の論題について考えることを習慣にしよう。
★ どうでもいい議論に時間をかけることは、もうやめよう。

 


<感想>
どうでもいい議論に時間をかけずに、二者択一になるくらい具体的に考えて、明確な結論を出すよう努めて参りたい。

 

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朝令暮改による修正の考え方?

 

【 武器としての決断思考:知識・判断・行動+修正 】


 以下は、「武器としての決断思考」(瀧本哲史著、星海社新書)からの一部抜粋。(その3)

 


1時間目 「議論」はなんのためにあるのか?

 

陥りがちな「3つのゆがんだ判断」

 

 まず第一に、慣れていることを重視してしまう、という問題。

人はどうしても過去を重く、そして未来を軽く見積もってしまいます。

 

 第二の問題は、限られた情報や枠組みで考えてしまう、ということ。

 究極の楽観か、究極の悲観をしてしまいます。

 

 そして第三は、サンクコストの問題。
 本来なら、うまくいっていないと判断したときに、過去のすでに支払ったコスト(サンクコスト)はいったん無視して、それを続けるか、はたまた新しいことに位置からチャレンジするかをゼロベースで比較して決めていかないといけないのに、なかなかそれができないのが実情です。

 


 ゲリラは目の合図だけで作戦を変更できる

「君子豹変す」という、「朝令暮改」(命令が方針がころころ変わって当てにならないこと)と同様に悪い意味で使われがちな古典の言葉がありますが、本当の意味は、優れた人は間違いを認めたらすぐに改める、行動を変える、ということです。

ブレない生き方は、ヘタをすれば思考停止の生き方になります。

 


1時間目で手に入れた「武器」
★ 正解ではなく、「いまの最善解」を導き出そう。
★ 結論を出すことが大事。
★「知識・判断・行動」に加えて、「修正」の考え方を身につけよう。
★ ゲリラとして最前線で戦うことを選ぶなら、「ブレる生き方」を目指せ!

 


<感想>
間違いがあったら認めて、すぐに改めて、行動を変えられる社会人であり続けたい。

 

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エキスパートよりプロフェッショナル?

 

【 武器としての決断思考:プロフェッショナルを目指す 】

 


 以下は、「武器としての決断思考」(瀧本哲史著、星海社新書)からの一部抜粋。(その2)

 


ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?


「知識・判断・行動」の3つをつなげて考える
私の授業で重視しているのは、ただ一点。
知識ではなく考え方を学ぶ、ということです。

 

たとえば、道路にボールが転がってくるのが見えたら、子供が飛び出してくるかもしれないと考え、ブレーキを踏む。これが、認知・判断・動作です。

それと同じで、実学にも「知識・判断・行動」という三段階が存在します。

 

「いまの時代、英文会計ができる人材はいくらでもいる。そのなかでヘッドハントの拝承となるのは、たとえば海外支社が頑張っているのに、本社がだめで、もうこれ以上お金を出せないといったときに、支社のバランスシートなどをもとに地元の銀行にかけあって、お金の借り入れまでできるような人材だ」

 

 これが、知識・判断・行動のすべてをセットでこなすことのできる、交換不可能な人材の姿です。

 


 エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ

 

 ここで言うプロフェッショナルとは、

1)専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っている
2)それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる

という、2つの条件を持ち合わせた人材のことを指します。

 

エキスパートは、大ざっぱにいえば、「〇〇しろ」「これが正解だ」という言い方をして自分のやり方を押しつけますが、プロフェッショナルは相手側を理解して、相手側の条件に合わせて、トータルなサービスを提供することができます。

 

要は、相手の立場に立って、相手の代わりに考えてあげることができるのです。そして、そのためには、1の横断的知識・経験が必須のものとなります。

 

結局、世の中には、それぞれの問題に対するエキスパートはたくさんいても、全体を見て判断できるプロフェッショナルはあまりいないのです。

 


「正解」なんてものはない

「知識ではなく考え方を学ぶ」というのは、言い換えると、「答えではなく、答えを出す方法を学ぶ」ともいえます。

 

ビジネスにも人生にも、「正解」なんてものはありません。自分の力でひとつずつ答えを出していかないといけない。

 


「変化に対応できないこと」が最大のリスク

要は、「自分の人生は自分で決めていく」ということです。

 

これからの時代、意思決定の方法を学ぶことは最大のリスクヘッジになるということです。

 

これからの時代における最大のリスクは、「変化に対応できないこと」です。

 

これまでのやり方や生き方が通用しなくなって困るのは、それが他人が過去に決めた仕組みやルールだからでしょう。誰かの意思決定が役に立たなくなっただけであって、だったら自分で一から決めていけばいいだけの話です。

 

変化に対応する力や決断力を身につけることができれば、仏陀に頼ってします弱い心は消えていきます。

 


ガイダンスで手にいれた「武器」
★「知識・判断・行動」の3つをつなげて考えよう。
★ エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指そう。
★「正解」はない、だから、自分で答えを出す方法を学ぶ。

 


<感想>
「正解」はない社会で、知識・判断・行動のすべてをセットでこなせるプロフェッショナルを目指したい。

 

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現時点で最善と思える意思決定?


【 武器としての決断思考:リベラルアーツを身につけろ 】

 


 以下は、「武器としての決断思考」(瀧本哲史著、星海社新書)からの一部抜粋。(その1)

 

 

はじめに「武器としての教養(リベラルアーツ)」を身につけろ

 


人間を自由にするための学問

 

 本書は、私がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えている「意思決定の授業」を一冊に凝縮したものです。

 


『学問のすすめ』は、いま、若い世代こそ読むべきだ

 

 変化が激しい今の時代、これまでの価値観や方法、人生のレールというものは、意味をなさなくなってきているということです。

 

「いま、こうした実用性のない学問はとりあえず後回しにして、一生懸命にやるべきは、普通の生活に役に立つ実学である」(引用『現代語訳 学問のすすめ』齋藤孝訳/ちくま新書)

 


どんなことも自分で決めていく時代の「決断思考」

 

 若い世代は今後ありとあらゆるジャンルにおいて、自分で考え、自分で決めていかなければならない場面が増えていくからです。

 


将来がどうなるか、いまや誰も明確には予測でいないのです。

 

これは、漠然とみんなで同じ未来を見ていた高度成長、安定成長の時代とは決定的に異なる状況です。「横並び」「右肩上がり」は幻想に変わりました。

まさに、時は「カオスの時代」に突入したと言えるでしょう。

 

こんな時代に生きる私たちは、過去のやり方が通用せず、未来予想もうまくできないなかで、自分の人生や家族の将来を見据えながら、ひとつひとつ現時点で最善と思える「意思決定」を行っていかなければなりません。

 


<感想>
社会人として、著者の『過去のやり方が通用せず、未来予想も上手くできないなかで、現時点で最善と思える「意思決定」を行っていかなければならない』という指摘は、本当にその通りだと思う。

 

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「僕は君たちに武器を配りたい」



「僕は君たちに武器を配りたい」(瀧本哲史著、講談社)より


 重要なのは、まず資本主義の本質を理解すること。そして、そのメカニズムを正確に認識し、日々刻々と変わる情報を察知して、インプットを変えることで、アウトプットである自分自身の行動を具体的に変えることだ。

 幕末から明治維新の時代。また軍国主義から敗戦を経て、日本が民主主義国家となっていく時代。歴史を振り返れば、新しい次代の夜明け前には、必ず長く厳しい「冬の季節」があった。

 そして閉塞した状況を切り開き、新たな希望を生み出してきたのは、いつの時代も既存のエスタブリッシュメントから排斥された若者たちだった。太平洋戦争開始から70年が経つこの2011年現在の日本は、またしても未曾有の混乱の時代を迎えている。


>>資本主義の本質を理解して、自らの行動を具体的に変えて行く


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