【 武器としての決断思考:プロフェッショナルを目指す 】
以下は、「武器としての決断思考」(瀧本哲史著、星海社新書)からの一部抜粋。(その2)
ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?
「知識・判断・行動」の3つをつなげて考える
私の授業で重視しているのは、ただ一点。
知識ではなく考え方を学ぶ、ということです。
たとえば、道路にボールが転がってくるのが見えたら、子供が飛び出してくるかもしれないと考え、ブレーキを踏む。これが、認知・判断・動作です。
それと同じで、実学にも「知識・判断・行動」という三段階が存在します。
「いまの時代、英文会計ができる人材はいくらでもいる。そのなかでヘッドハントの拝承となるのは、たとえば海外支社が頑張っているのに、本社がだめで、もうこれ以上お金を出せないといったときに、支社のバランスシートなどをもとに地元の銀行にかけあって、お金の借り入れまでできるような人材だ」
これが、知識・判断・行動のすべてをセットでこなすことのできる、交換不可能な人材の姿です。
エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ
ここで言うプロフェッショナルとは、
1)専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っている
2)それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる
という、2つの条件を持ち合わせた人材のことを指します。
エキスパートは、大ざっぱにいえば、「〇〇しろ」「これが正解だ」という言い方をして自分のやり方を押しつけますが、プロフェッショナルは相手側を理解して、相手側の条件に合わせて、トータルなサービスを提供することができます。
要は、相手の立場に立って、相手の代わりに考えてあげることができるのです。そして、そのためには、1の横断的知識・経験が必須のものとなります。
結局、世の中には、それぞれの問題に対するエキスパートはたくさんいても、全体を見て判断できるプロフェッショナルはあまりいないのです。
「正解」なんてものはない
「知識ではなく考え方を学ぶ」というのは、言い換えると、「答えではなく、答えを出す方法を学ぶ」ともいえます。
ビジネスにも人生にも、「正解」なんてものはありません。自分の力でひとつずつ答えを出していかないといけない。
「変化に対応できないこと」が最大のリスク
要は、「自分の人生は自分で決めていく」ということです。
これからの時代、意思決定の方法を学ぶことは最大のリスクヘッジになるということです。
これからの時代における最大のリスクは、「変化に対応できないこと」です。
これまでのやり方や生き方が通用しなくなって困るのは、それが他人が過去に決めた仕組みやルールだからでしょう。誰かの意思決定が役に立たなくなっただけであって、だったら自分で一から決めていけばいいだけの話です。
変化に対応する力や決断力を身につけることができれば、仏陀に頼ってします弱い心は消えていきます。
ガイダンスで手にいれた「武器」
★「知識・判断・行動」の3つをつなげて考えよう。
★ エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指そう。
★「正解」はない、だから、自分で答えを出す方法を学ぶ。
<感想>
「正解」はない社会で、知識・判断・行動のすべてをセットでこなせるプロフェッショナルを目指したい。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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