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石破総裁の旧安部派憎しの思い?

 

【 石破茂:旧安部派憎しの思い 】

 


 以下は、2022年8月15日のNHK政治マガジンの添付記事からの抜粋。(その2)

 


「大臣就任断り激怒させた」ライバル 石破茂が語る安倍晋三
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/87502.html

 


その後、野党時代の2012年の総裁選挙で、安倍と石破はそろって名乗りをあげた。

 


5人で争った選挙は2人の決選投票となり、1回目の投票では1位となった石破を、安倍が逆転で勝利した。

2度目の総裁となった安倍は、石破を党の要の幹事長に起用したが、この人事について石破は、安倍の本意ではなかったと推察する。

 

「心ならずも不愉快だが、私を幹事長にしたんでしょう。それで政権奪還をした。本当はそこで変えたかったはずです、私を。ただ、選挙で勝った幹事長を変えられないから、2年やることになったんだけどね」

 

決定的な対立となったのは、2014年の内閣改造だ。

翌年の国会で、集団的自衛権の限定的な行使を可能にするための安全保障法制の整備を目指していた安倍は、石破に担当大臣の就任を要請。

 

しかし、憲法と集団的自衛権の関係をめぐり、方向性が違うと考えていた。

 

「総理執務室で安倍さんと私と1対1だった。『大臣を受けろ』『受けない』という押し問答があってね。『閣内不一致になるから担当大臣は受けられません』って言ったら、安倍さんの激怒が頂点に達するわけね。『そんなんだったら、あなたが総理になったらやればいい』と。捨てゼリフだったね」

 

石破は結局、地方創生担当大臣に就任するが、2016年に閣外に去り、「ポスト安倍」を目指す活動を進める。

 

そして、2018年の総裁選挙で、安倍と一騎打ちで争った末、敗れた。

 


<感想>
石破茂の衆院選に見る旧安倍派憎しの思いが自民党の議員と自民党シンパの考えに与えた悪影響について、石破茂は今どのように思っているのか 是非、聞いてみたい

 

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石破総裁は自らの発言を忘れた?


【 石破茂:2007年参院選大敗時の言葉 】

 


 以下は、2022年8月15日のNHK政治マガジンの添付記事からの抜粋。(その1)

 


「大臣就任断り激怒させた」ライバル 石破茂が語る安倍晋三
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/87502.html

 


確執と呉越同舟、そして対決

 

若い頃には互いを認め合っていた2人だが、距離ができ始めたのは、第1次安倍政権下、2007年の参議院選挙で自民党が大敗し、安倍が続投の方針を表明した時だという。

 

石破は、党の総務会で「選挙に負けたにも関わらず、続投するのは理屈が通らない」と公然と安倍の辞任を求めた。

 

「『続投するならそれなりの説明が必要でしょう』と。安倍さんにとっては、最も言われたくないことだったと思うな。だからその時から、感情的には『こいつは許せない』っていうのが、ずっとあったと思うんだよね」

 


<感想>
石破総裁には、2007年の参院選で自民党が敗退した時の「選挙に負けたにも関わらず、続投するのは理屈が通らない」との自らの言葉を今すぐ思い出して欲しい

 

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国民民主党の経済政策に期待?


【 国民民主党の選挙公約 】



 2024/10/28。日経平均が急反発した。

日経電子版:日経平均急反発 幻の「暗黒の月曜日」立役者は国民民主
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB274QH0X21C24A0000000/

 

 今更ながらではあるが、キャスティング・ボードを握る可能性のある国民民主党の衆院選・選挙公約(経済財政、外交・安全保障、憲法)は以下のとおり。

 

出所:朝日新聞DIGITAL
https://digital.asahi.com/sp/articles/


経済財政
 「未来志向の積極財政」と金融緩和で消費や投資を拡大させる。賃金上昇率が物価+2%に達するまで、増税や社会保険料アップ、給付削減などはせずに、消費税を10%から5%に減税する。基礎控除等の合計を103万円から178万円に引き上げ、年少扶養控除を復活させる。ガソリン補助金を延長するとともに、トリガー条項の凍結を解除し、ガソリン・軽油価格を値下げする。半導体・蓄電池、AIなどの成長分野への投資減税を行う。中小企業に対して、正社員を雇ったら社会保険料の事業主負担の半分相当を助成する。

 

外交・安全保障
 厳しい安保環境を踏まえ、「戦争を始めさせない抑止力」を強化し、「自衛のための打撃力(反撃力)」を保持する。日米同盟を堅持・強化しつつも、過度に依存しすぎている日本の防衛体制を見直す。平和安全法制や日米地位協定を見直す。非対称的な双務性を定めた日米安保条約の将来像を議論する。
 辺野古埋め立てはいったん停止し、沖縄の民意を尊重し、日米間で合意できる「プランB」を話し合う。「イージスアショア」配備を再検討。主要な防衛装備を自国生産できる製造基盤の強化などに取り組む。

 

憲法
 人権保障のアップデートが必要で、同性婚の保障や子どもの権利保障など検討を進める。統治分野は時の権力による恣意(しい)的な解釈・運用を許しやすい問題がある。首相の解散権の制限、臨時国会の召集期限の明文化、憲法裁判所の設置などの工夫が考えられる。緊急事態条項を創設し、いかなる場合でも立法府の機能を維持できるようにする。
 9条については、1)自衛権の行使の範囲2)自衛隊の保持・統制に関するルール、3)戦力不保持・交戦権の否認を規定した2項との関係の三つの論点から具体的な議論を進める。

 


ご参考1)石破首相の失敗の本質:土壇場で決めた裏金議員に対する対応
(出所:https://gendai.media/articles/-/140044?page=3)

1.リベラル層や中間層からは問題を再認識させる機会となった
2.保守層からは反発を招く事態を生んでしまった(私自身も同様)


ご参考2)今後の展開:
(出所:https://twilog.togetter.com/YoichiTakahashi)

1)非自公連立、2)大連立(自公+立民)、3)自公+他党部分連合。30日以内に特別国会&内閣総辞職、首班指名

 


<感想>
国民民主党の上記の選挙公約については、概ね賛成で、特に経済財政政策の推進に期待している

 

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日本保守党の躍進?

 

【 日本保守党:党規約と綱領 】

 


 昨日の衆院選で、日本保守党が3議席獲得した。

 以下は、党理念と綱領。
https://hoshuto.jp/regulation/

 


1.理念
結党宣言に基づき、日本の国民と、領土・領海、国体を守る。日本を豊かに、強くすることにより、国民福祉の向上と世界平和への貢献を企図する。

 


2.綱領
・日本の国体を守り、伝統文化を継承しながら、日本独自の叡智を現代に活かして協和社会をつくる。

 

・日本国を守るに相応の国防力の保持、必要な強化、それを達するための日本国憲法改正を含む法整備を図る。

 

・減税と行政の適正サイズ化によって国民の負担を軽減させ、可処分所得を増やすべく、税と国家財政のあり方の大改革を企図する。

 

・政治家は、最高の公僕であるという信念に基づき、議員報酬等の処遇を国民の所得水準、国際標準に鑑みて不断に見直す。

 

・本邦内での農林水産業、鉱工業における増産、先端分野への挑戦と投資を促進させ、国民所得の増大を図る。

 

・価値観外交を強力に推進、進化させることで国益の最大化を図り、世界の平和に貢献する。

 


<感想>
理念、綱領とも同意できる内容でもあり、今後の国会運営に期待したい。

 

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満開の桜をあと何度見る?


【 竹内まりや :Music&Life ~人生の扉~ 】

 


 2024/10/24のNHK Music Specialは、「竹内まりや Music&Life ~人生の扉~」だった
https://www.nhk.jp/p/ts/R6R5RGQNJZ/blog/bl/pGEXKklkwn/bp/p146jdVmEg/

 


大学3年の夏、同期3人で、カセットに録音した「VIRIETY」をカーステで聴きながら、東北自動車道を夜中走り続けて、青函連絡船のフェリーで津軽海峡を渡り、礼文島含む北海道を2週間で駆け回ってから早40年・・・

 


1.竹内まりやのお父様も大好きだったという「人生の扉」(歌詞一部抜粋)

 

陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く
気がつけば五十路を 越えた私がいる
信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ
満開の桜や 色づく山の紅葉を
この先いったい何度 見ることになるだろう
ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ
I say it's fine to be 60

 


2.マツコ・デラックスがすごい歌詞(高慢ちきな女)で一番いいという「告白」(歌詞一部抜粋)

 

女心はいつも言葉と
裏はらな企み隠してる
どんなに遅すぎても告白
待ちわびて生きているの

 


<感想>
六十路を越えて、満開の桜をこれから何回見られるのかなぁとか、ふと考えると、今この一瞬一瞬を大切に生きておきたいと思う気持ちが募る

 

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東証社員によるインサイダー取引疑惑?


【 東証社員によるインサイダー疑惑 】

 


 2024/10/24、日経朝刊に「東証、情報管理綻び 社員インサイダー容疑で強制調査 TOB案件を親族に漏洩か 市場の本丸、信頼に傷」が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84313680T21C24A0EA2000/

 

 以下は一部抜粋。

 


関係者によると、強制調査を受けたのは東証の上場部開示業務室に勤める20代の社員。上場企業が投資家などに開示する重要な情報を公開前に扱う立場にあり、企業のTOB(株式公開買い付け)に関する情報を親族に伝えたとみられている。

 

日本取引所グループ(JPX)が24年3月に公表した調査では、上場企業の56%が情報伝達・取引推奨に関して社内規定に明示したと回答した。規定があっても役員が株取引を促した例があった。

 


ご参考1)第5回 全国上場会社 インサイダー取引管理 アンケート 「調査報告書」2024年3月
日本取引所自主規制法人(株式会社東京証券取引所)等
https://www.jpx.co.jp/regulation/public/nlsgeu000001igbj-att/enquete_pdf_05.pdf

 

ご参考2)インサイダー取引規制に関するQ&A 平成20年11月18日(最終改訂:令和5年12月8日)
金融庁 証券取引等監視委員会
https://www.fsa.go.jp/news/r5/shouken/20231208/231208insider_qa_.pdf

 


<感想>
番人であるはずの東証社員のインサイダー疑惑は極めて遺憾だ

 

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メロディーが不意に浮かぶ天才?


【 松任谷由実:ルージュの伝言 】

 


 最近、自分が高校生〜大学生の頃(1970年代後半〜1980年代前半)の歌をよく聞いている。
 
 以下は、1983年に書かれた、松任谷由実著「ルージュの伝言」(角川文庫)の冒頭部分より。

 


私は“天才"です

 

 私は天才ですって、私ほうぼうでいいまくってるの。

 

 天才なんて別に相対的なものじゃなくて、絶対的なものでしょう。だからいいいんじゃないかな、他人がなんて思おうと自分で思ってる分にはね。

 


 天才と秀才って全然ちがうのよね。

 

 秀才というのは、あるシステムをどんどんこなしていくことができる人。自分の中に論理体系があって、それをどんどん拡大していくことができる人。そういうタイブの人が秀才なんだと思う。

 

 天才には、きっと体系なんかないのよね。あるのかもしれないけど、本人は意識してないの。

 

 秀才って、インプットするだけなのよ。いろんなものを自分の中にどんどんどんインプットしていくわけ。それを自分のシステムの中にとりこんでいくわけよ。でも、それが新しいものとして出てくるってことはあんまりないのね。

 

 だけど天才っていうのは、ちゃんとアウトブットの回路を持ってるんだな。新しいものがバンバン出てくるわけ。
 


 この間もね、ある人に言われた。ジョイント・コンサートの準備してるときに、「ユーミンの曲にはあらためてびっくりした。コード進行が画期的だよ」って。

 

 コードで曲をつくると、パターン化しちゃうのよ。だから、聴いてるとさきが読めちゃう。そういう曲、多いでしょう。もちろんそういう中にもいい曲はあるけどね。

 

 私、曲をつくるときにはなにも考えずにつくってる。コードから曲をつくったこともないしね。

 

 不意に浮かんだメロディー。それが一番いいのよ。あとは色彩感を出すために和声をつけてアレンジするだけ。

 

 私の肉体を借りて、だれか別の人が曲書いてるような気がする。

 

 もうひとつ、私はラッキーであったとも思う。なにかつくるって仕事は、これはやったぜ、と思うよううないいものがつくれても、過去に同じフォーマットのものがあるものでしょう。それと較べて完成度を問う、みたいなところがあるじゃない。

 

 でも、ニューミュージックというのは、ニューミュージックって言葉は嫌いなんだけど、まあこういう音楽は私がはじめたわけでしょう。私、ゼロからはじめたんだもの。だから、過去のものとは較べようがない。

 


<感想>
アウトプットできる秀才にでもなれたら良いように思う・・・

 

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TOB価格が低いのに賛同を継続?

 

【 富士ソフト宛てTOB:KKR vs ベインキャピタル 】

 


 2024/10/11以降の富士ソフト宛てTOBを巡る動きについての時系列をまとめてみた。

 


2024年10月11日
ベインキャピタルからのTOB提案

https://www.baincapital.co.jp/sites/default/files/2024-10/BC_PR11102024.pdf


TOB価格:9450円(KKR・TOB価格8800円を7%上回る)
TOB開始の条件:富士ソフトによる賛同表明

 

 

10月17日
創業者による「富士ソフト株式会社に対する公開買付けに係る考え方について」

https://www.baincapital.co.jp/sites/default/files/2024-10/BC-PR-JP-2.pdf

富士ソフトの創業者としての考え
1)ベイン側との間で応募契約及び不応募契約を同日付けで締結
 
2)ベイン側買付価格 > KKR側買付価格 ⇒ 富士ソフトの取締役会及び特別委員会は、KKR・TOBではなく、ベイン側提案への賛同及び応募推奨意見を出すべき

 


10月18日
(変更)「FK 株式会社による当社株券等に対する 公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」の一部変更について

https://www.fsi.co.jp/company/news/2024/20241018.pdf

 

取締役会開催:
1)KKR側TOBに対して引き続き賛同を表明
2)本TOBに応募推奨する旨の意見を維持すること
3)KKR側による第1回TOBに応募することを引き続き推奨する
ものの、ベイン側提案の存在を考慮し、KKR側による第1回TOBには応募せず、ベイン側提案の帰趨を踏まえつつ、KKR側による第2回TOBへの応募を選択することも合理的である旨を同時に付言することについて、審議及び決議に参加しなかった坂下氏を除く取締役11名のうち7名の賛成により、決議

なお、本TOBに対して引き続き賛同を表明するという点については、審議及び決議に参加しなかった坂下氏を除く取締役11名の全員が賛成

応募推奨の決議に賛成しなかった取締役4名の意見は以下のとおり

・本TOBに対して引き続き賛同の意見を維持するものの、1)8,800円/株 < 9,450円/株とするベイン側提案、2)KKR側より価格変更の予定は示されていないこと

⇒ 1)本TOBに係る応募の推奨を撤回 & 表現をより中立的なものとし、2)本TOBに応募するか否かは株主の判断に委ねた方が望ましい

⇒ 決議には賛成いたしかねる

 

また、当社取締役会は、公開買付者による第2回公開買付け及びベイン側TOBに対する意見については決定しておらず、当該意見は各TOB開始時に決定する予定

 

なお、当社の監査役3名は、1)9月26日付の会社法第370条に基づく決議(取締役会の決議に代わる書面決議) に際して、異議がない旨の意見を、2)10月18日開催の取締役会には、当社の監査役3名が出席し、いずれも上記決議を行うことについて異議がない旨の意見を述べている

 

KKR・第1回TOB:筆頭株主であるシンガポールの3Dインベストメント・パートナーズなどから発行済み株式の約33%を獲得できる見通し

 


ご参考)10/18 日経電子版「富士ソフト、KKR買収に賛同を継続 創業者と対立構図に」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC185V40Y4A011C2000000/

 

10/22 富士ソフト株価終値:9200円(前日比▲150円)

 


<感想>
ベイン側TOB(@9450>KKR@8800)に対して、取締役会がどのような判断を下すのか、その内容に注目したい

 

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行成のような側近が望まれる?


【 光る君へ:行成のような側近 】

 


 以下は、2024/10/20の第40回「光る君へ」に関する添付Webサイトからの一部抜粋。
https://artexhibition.jp/topics/news/20241020-AEJ2440783/

 


_「敦康を東宮に。どうかそなたから左大臣に」と道長を説得するよう一条帝から懇願された行成。しかしここで行成、心を鬼にして帝を説き伏せます。

 


「左大臣は承知しない」 帝に非情な宣告

 

「清和天皇は文徳天皇の第四の皇子でしたが東宮になりました。それは外戚の藤原良房公が朝廷の重臣であったから。左大臣(道長)は重臣にして敦成親王の外戚。敦成親王を東宮にするしか道はありません」。先例や歴史に詳しい行成ならでは。一条帝に厳しい現実を突きつけます。「恐れながら、天の定めは人智の及ばざるものにございます。敦康親王さまを東宮とすること、左大臣様は承知なさるまいと思われます」。 

信頼する行成から、ここまで言われたら一条帝、引き下がらざるを得ませんでした。

 


<感想>
帝に直言できる行成のような信頼関係抜群の側近がいたら、組織運営は楽になるに違いない

 

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詰めが甘いハドソン研究所宛て寄稿?


【 石破首相:ハドソン研究所宛て寄稿 】


 2024/9/27に、石破茂首相の「外交政策」が、米ハドソン研究所に寄稿された
https://www.hudson.org/politics-government/shigeru-ishiba-japans-new-security-era-future-japans-foreign-policy


Shigeru Ishiba exclusively shared his views on the future of Japan’s foreign policy in response to a request from Hudson Institute’s Japan Chair before Mr. Ishiba was elected the president of the Liberal Democratic Party of Japan on September 27. The following is an unofficial translation of Mr. Ishiba’s personal opinion as a member of the Diet and does not necessarily reflect his view as the next prime minister.

 


日本の外交政策の将来

アジア版NATOの創設

今のウクライナは明日のアジア。ロシアを中国、ウクライナを台湾に置き換えれば、アジアにNATOのような集団的自衛体制が存在しないため、相互防衛の義務がないため戦争が勃発しやすい状態にある。この状況で中国を西側同盟国が抑止するためにはアジア版NATOの創設が不可欠である。

 


国家安全保障基本法の制定

我が国を取り巻く地政学的危機はいつ戦争が起こってもおかしくない状況にまで高まっている。その危機への対処のために「国家安全保障基本法」の制定が早急に不可欠となる。「国家安全保障基本法」は自民党内でも検討を重ねたものであり、私の外交・安全保障政策の柱の一つであり、続けて自民党の悲願である憲法改正を行う。

 


米英同盟なみに日米同盟を強化する

アメリカは日本「防衛」の義務を負い、日本はアメリカに「基地提供」の義務を負うのが現在の日米安全保障条約の仕組みとなっているが、この「非対称双務条約」を改める時は熟した。日米安全保障条約と地位協定の改定を行い自衛隊をグアムに駐留させ日米の抑止力強化を目指すことも考えられる。そうなれば、「在グアム自衛隊」の地位協定を在日米軍のものと同じものにすることも考えられる。さらに、在日米軍基地の共同管理の幅をひろげていくなどすれば在日米軍の負担軽減ともなろう。

 

米英同盟なみに日米同盟を引き上げることが私の使命である。そのためには日本は独自の軍事戦略を持ち、米国と対等に戦略と戦術を自らの意思で共有できるまで、安全保障面での独立が必要である。保守政治家である石破茂は、「自分の国家は自分で守れる安全保障体制」の構築を行い、日米同盟を基軸としてインド太平洋諸国の平和と安定に積極的に貢献する。

 


ご参考)朝日新聞DIGITAL「石破新総裁、日米安保条約改定を提唱 米ハドソン研究所に寄稿」
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASS9X4RP6S9XUTFK00ZM.html

 


<感想>
首相になることを想定していなかった段階での寄稿かと思われるが、具体的な実務面も考えるべきであったものと思われる

 

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市民の消費活動の活性化?


【 地域応援商品券による新規消費喚起 】
 

 

 先日、国分寺市から「ぶんじ地域応援商品券」が届いた。
https://bunji-ouen.com/


長引く物価高騰により影響を受けている事業者を支援するため、市民の消費活動の活性化を図り、地域経済の喚起・下支えを行うことを目的に、1人3,000円分の「ぶんじ地域応援商品券」を発行します。

 


ご参考1)ポイント還元や商品券、コロナ後も続々 交付金で市町村の半数超計画
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASS3Z5F32S2JULFA00W.html

 

 コロナ禍では消費が落ち込み、生活に困る人が続出した。そうした個人や事業者を幅広く助けるために、多くの自治体は商品券の発行や電子決済の額に応じてポイントを還元する事業などを始めたが、感染が落ち着いてからも続いすている。交付金の趣旨に物価高対策が途中から加わったためで、専門家からは低所得者に対象を絞った政策の方が物価高には効くと疑問視する声があがる。

 

 自治体が交付金を得るには、事業計画を国に提出して、チェックを受けなければならない。

 


ご参考2)地域消費喚起・生活支援型交付金事業における効果検証
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11663707/www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/pdf/kouhukin-hokoku.pdf

 

商品券の使用総額:9,511億円(a)
新規消費喚起額:3,391億円(商品券があったから新たに消費した額)(b)
b÷a=約35.7%(c)

 

財政出動した経費:2,372億円
実質的な消費喚起効果:1,019億円

 


< 国分寺市のケース >
約126千人(国分寺市人口)×3千円=378百万円
新規消費喚起額:378百万円×約35.7%(c)=約134.8百万円

 


<感想>
地域応援商品券交付による、約36%相当の新規消費喚起が可能となるなら、その効果はあると思われる

 

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自民党公認候補の決定プロセス?

 

【 衆院選東京6区:自民党公認候補 】

 

10月6日(日)越智さん不出馬を自民党本部に申し入れ
10月9日(水)自民党越智さんの非公認を決定
  同    土屋さん出馬決意
10月11日(金)自民党第2次公認(含む土屋さん)を発表

 


ご参考1)自民党世田谷区議団
https://jimin-setagaya.jp/member/
女性議員:土屋みわ(1期)、石川ナオミ(3期)、くろだあいこ(1期)

 

ご参考2)選挙ウォッチ/衆院選2024
https://senkyo.watch/shu/senkyoku/tokyo/6

 


<感想>
東京6区の越智さんの6日の不出馬申し入れを受けた自民党からの公認候補は、世田谷区議会議員の女性3人に絞られたものと思われるが、土屋さんに決定したプロセスに興味がある

 

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己のための道楽と他人本位の職業?

 

【 夏目漱石:道楽と職業 】

 


 以下は、夏目漱石の「道楽と職業」からの一部抜粋。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/757_14957.html

 


職業というものは要するに人のためにするものだという事に、どうしても根本義を置かなければなりません。人のためにする結果が己のためになるのだから、元はどうしても他人本位である。すでに他人本位であるからには種類の選択分量の多少すべて他を目安にして働かなければならない。要するに取捨興廃の権威共に自己の手中にはない事になる。

 

またこれは個人の例ではないが日本の昔に盛んであった禅僧の修行などと云うものも極端な自然本位の道楽生活であります。彼らは見性のため究真のためすべてを抛って坐禅の工夫をします。黙然と坐している事が何で人のためになりましょう。善い意味にも悪い意味にも世間とは没交渉である点から見て彼ら禅僧は立派な道楽ものであります。したがって彼らはその苦行難行に対して世間から何らの物質的報酬を得ていません。麻の法衣を着て麦の飯を食ってあくまで道を求めていました。

 

要するに原理は簡単で、物質的に人のためにする分量が多ければ多いほど物質的に己のためになり、精神的に己のためにすればするほど物質的には己の不為になるのであります。

 


ご参考)「ヘタな人生論より夏目漱石」(本田有明著、河出書房新社

 

 単純明快な説明だ。現代の視点で考えると、やや単純すぎるといえるかもしれない。
 僧侶が道薬ものであるとの指摘には、ちょっと驚かされるのではないか。かつては漱石自身も寺で座禅を組んで究真に励んだこともあれば、僧侶を自宅に泊めて面倒をみたこともある。僧侶の存在を決して軽んじているわけではない。職業として考えると、このような区分になるといっているだけだ。

 


<感想>
(僧侶のように)己のための道楽が他人本位の職業になったら良いように思う

 

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政治家の恨みの奥深さ?


【 石破政権:自民党支持層の信頼を失う 】

 


 2024/10/11、高橋洋一さんが、zakzakに「”安倍憎し”露呈した石破政権 非公認は野党を利するだけ…自公でも過半数割れする恐れ 岸田前首相は再登板の野望も」を掲載した。
https://www.zakzak.co.jp/article/20241011-FLCDBM6O4JPPDDISWR6AYWZJK4/

 

 以下は一部抜粋。

 


とうとう石破茂政権が本性をあらわにした。政策面では、自民党総裁選中に言ってきたことをほとんど否定し、石破政権誕生後の4日に所信表明を行った。所信表明に載らない以上、その政策が実現される可能性はまずない。

 

このままだと、石破政権に期待していた人は失望し、政権の寿命も短いと思われていたが、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。


かつての郵政民営化解散での「刺客」を連想するとの声もある。しかし、当時は郵政民営化に反対した候補に公認を出さなかったが、「刺客」に自民党公認候補を出したので、どちらが勝っても、広い意味での自民党勝利だった。マスコミの自民党への注目度が高くなって野党候補は埋没し、結果として大勝だった。今回は、野党を利するだけである。石破政権では、石破首相の発言ブレもあり、政権発足直後の”ご祝儀”もなく、自民党の過半数割れが噂されていたが、今回の措置により、そこにとどまらず、自民党と公明党の与党で過半数割れまで視野に入ってきている。

 

一体誰が今回の措置を主導したのだろうか。世論に迎合したともいわれているが、反自民党の勢力の言いなりとしか思えない。選挙は最大得票を目指すものだが、自民党としては合理的な決定だとはいえない。対象者が旧安倍派に不自然に集中しており、非合理的な安倍憎しの感情としか考えられないが、単に一部の執行部の舞い上がったミスかもしれない。

保守の自民党支持層は、今回の措置で戻ってこないだろう。結果として、自公で十分な得票が得られず、石破首相に結果責任がブーメランのように刺さってもおかしくない。それで、石破政権が短命になったとしても、次には高市早苗前経済安保相がいるので大丈夫というのは甘い。

 

石破政権の後を狙うのは岸田文雄前首相もいる。今回、石破政権誕生の最大の立役者は菅義偉元首相でなく「高市だけはダメだ」と言ったとされる岸田氏だ。その意味で、筆者は石破政権を「岸破政権」と呼んでいる。岸田氏の石破首相への支持は、短命を見込み、次は自分の再登板も織り込んでいたとしか思えない。いずれにしても安定政権にはなり得ない。

 


<感想>
麻生元首相の石破首相憎しは影響が限定的であったが、石破首相の安部元首相(旧安部派)憎しは自民党支持層の信頼を大きく毀損した。その責任の大きさは極めて大きい

 

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個性、権力、金力を活用するための必要条件?

 

【 夏目漱石:私の個人主義 】

 


 以下は、「私の個人主義 夏目漱石――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――」からの一部抜粋。(その2)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/772_33100.html

 


 近頃自我とか自覚とか唱えていくら自分の勝手な真似をしても構わないという符徴に使うようですが、その中にははなはだ怪しいのがたくさんあります。彼らは自分の自我をあくまで尊重するような事を云いながら、他人の自我に至っては毫も認めていないのです。

 

いやしくも公平の眼を具し正義の観念をもつ以上は、自分の幸福のために自分の個性を発展して行くと同時に、その自由を他にも与えなければすまん事だと私は信じて疑わないのです。我々は他が自己の幸福のために、己の個性を勝手に発展するのを、相当の理由なくして妨害してはならないのであります。

 

 今までの論旨をかい摘まんでみると、第一に自己の個性の発展を仕遂げようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならないという事。第二に自己の所有している権力を使用しようと思うならば、それに附随している義務というものを心得なければならないという事。第三に自己の金力を示そうと願うなら、それに伴う責任を重んじなければならないという事。つまりこの三カ条に帰着するのであります。

 

 これをほかの言葉で言い直すと、いやしくも倫理的に、ある程度の修養を積んだ人でなければ、個性を発展する価値もなし、権力を使う価値もなし、また金力を使う価値もないという事になるのです。それをもう一遍ぺん云い換かえると、この三者を自由に享け楽しむためには、その三つのものの背後にあるべき人格の支配を受ける必要が起って来るというのです。

 

もし人格のないものがむやみに個性を発展しようとすると、他を妨害する、権力を用いようとすると、濫用に流れる、金力を使おうとすれば、社会の腐敗をもたらす。ずいぶん危険な現象を呈するに至るのです。そうしてこの三つのものは、あなたがたが将来において最も接近しやすいものであるから、あなたがたはどうしても人格のある立派な人間になっておかなくてはいけないだろうと思います。

 


ご参考)「ヘタな人生論より夏目漱石」(本田有明著、河出書房新社)

 

「同時に義務であるような目的とは何か。一つは自己自身の完成。もう一つは他人の幸福」ーーそう主張したのは、哲学者の中でも厳しい道徳を唱えたカントだ。漱石の講演は平易な言葉をつかっているものの、人間の義務と目的ということではカントの説と隔たりはない。

 

 学習院で講演が行なわれた一九一四(大正三)年は、第一次世界大戦が勃発した年である。日本もドイツに対してすでに宣戦を布告し、世は国家主義へと傾斜を深めてゆく時期にさしかかっていた。そんなときに個人主義などを演題に掲げるのは、ひじょうに勇気がいることだったはずで、漱石も講演の中で若干の注釈は加えている。

 

 にもかかわらず、戦争が起きた年に、わざわざ選んで個人主義を語る。そのこと自体に漱石の面目が躍如していると感じ、拍手を送りたくなるのは、筆者一人だけではないだろう。

 

 いくつもの講演録の中で、「私の個人主義」がいちばん頻繁に取り上げられるのは、さまざまな意味合いで最も「漱石流」を留めているものだからである。

 


<感想>
「個性、権力、金力を発展/使用するためには、倫理的な修養を積んで人格ある立派な人間になっておかなくてはいけない」との漱石の指摘は、110年経った今にも同じように当てはまる

 

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進むべき道を掘り当てる?

 

【 夏目漱石:私の個人主義 】

 


 以下は、「私の個人主義 夏目漱石――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――」からの一部抜粋。(その1)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/772_33100.html

 


 それはとにかく、私の経験したような煩悶があなたがたの場合にもしばしば起るに違いないと私は鑑定しているのですが、どうでしょうか。もしそうだとすると、何かに打ち当るまで行くという事は、学問をする人、教育を受ける人が、生涯の仕事としても、あるいは十年二十年の仕事としても、必要じゃないでしょうか。ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫さけび出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。

 

容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首を擡たげて来るのではありませんか。すでにその域に達している方も多数のうちにはあるかも知れませんが、もし途中で霧か靄のために懊悩していられる方があるならば、どんな犠牲を払はらっても、ああここだという掘当てるところまで行ったらよろしかろうと思うのです。必ずしも国家のためばかりだからというのではありません。またあなた方のご家族のために申し上げる次第でもありません。あなたがた自身の幸福のために、それが絶対に必要じゃないかと思うから申上げるのです。

 

もし私の通ったような道を通り過ぎた後なら致し方もないが、もしどこかにこだわりがあるなら、それを踏潰すまで進まなければ駄目ですよ。

 

――もっとも進んだってどう進んで好いか解らないのだから、何かにぶつかる所まで行くよりほかに仕方がないのです。私は忠告がましい事をあなたがたに強いる気はまるでありませんが、それが将来あなたがたの幸福の一つになるかも知れないと思うと黙だまっていられなくなるのです。腹の中の煮え切らない、徹底しない、ああでもありこうでもあるというような海鼠のような精神を抱いだいてぼんやりしていては、自分が不愉快ではないか知らんと思うからいうのです。

 

不愉快でないとおっしゃればそれまでです、またそんな不愉快は通り越こしているとおっしゃれば、それも結構であります。願わくは通り越してありたいと私は祈るのであります。しかしこの私は学校を出て三十以上まで通り越せなかったのです。その苦痛は無論鈍痛ではありましたが、年々歳々感ずる痛みには相違なかったのであります。だからもし私のような病気に罹った人が、もしこの中にあるならば、どうぞ勇猛にお進みにならん事を希望してやまないのです。

 

もしそこまで行ければ、ここにおれの尻を落ちつける場所があったのだという事実をご発見になって、生涯の安心と自信を握る事ができるようになると思うから申し上げるのです。

 


<感想>
「進むべき道」を見つけられた人の割合が高まれば、国力も強くなるに違いない

 

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サイバーリスクの低減措置に取り組む?

 

【 サイバーセキュリティに関するガイドライン 】

 


 2024/10/4、金融庁から「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」が発出された。
https://www.fsa.go.jp/news/r6/sonota/20241004/18.pdf


 以下は、「1. 基本的考え方 1.1. サイバーセキュリティに係る基本的考え方」からの一部抜粋。

 


 金融庁としては、引き続き、金融機関等の規模・特性に応じ、リスクベース・アプローチで検査・モニタリングを実施し、その中で個別金融機関等のサイバーセキュリティ管理態勢を検証していく。モニタリングに当たっては、本ガイドラインへの対応については、金融機関等において、自らが直面するリスクを評価し、重要性・緊急性に応じて優先順位をつけた上、リソース制約を踏まえ、その低減措置に取り組むべきであることに留意する。

 

 同時に、検査・モニタリング等の結果把握した事例(金融機関等に共通する課題や好事例など)を、業界団体等を通じて広く金融機関等に還元することにより、金融セクター全体のサイバーセキュリティの強化を促進していく。

 


< Key Words >
リスクベース・アプローチで
自らが直面するリスクを評価し、
重要性・緊急性に応じて優先順位をつけた上、
低減措置に取り組む

 


<感想>
サイバーリスクが高まっていることもあり、自社が直面するリスクを評価し、優先順位をつけた上で、低減措置に取り組んでゆきたい

 

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勇気と真心をもった意思決定?

 

【 石破首相:所信表明演説 】

 


 2024/10/5、石破茂首相が、所信表明演説を実施した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA03C7I0T01C24A0000000/

 

 以下は、その概要。

 


1 はじめに

 

2 ルールを守る
【国民からの信頼】

 

3 日本を守る
【外交・安全保障】
【少子化対策】
【経済・財政】

 

4 国民を守る
【物価に負けない賃上げ】
【エネルギー】
【イノベーションとスタートアップ支援】
【「投資大国」の実現】
【社会保障】
【良好な治安の確保】
【防災、東日本大震災からの復興】

 

5 地方を守る
【地方創生】
【大阪・関西万博】

 

6 若者・女性の機会を守る
【教育改革】
【女性活躍と女性参画】
【自殺対策】

 

7 おわりに
【憲法改正】
【納得と共感の政治】

私は、議員になる1年前の昭和60年、渡辺美智雄代議士の、「政治家の仕事は勇気と真心をもって真実を語ることだ」との言葉に大きな感銘を受けました。

 


ご参考)首相、きょう衆院解散 裏金非公認、複数追加で調整
https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S16054303.html

 


<感想>
今般の裏金非公認等は、勇気と真心をもった意思決定と思われるが、そのプロセスは正しかったのか。今月27日にその正否が判明する。

 

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石破首相の重複比例なしで過半数割れ?

 

【 石破政権の弱体化 】

 


 以下は2024/10/7の高橋洋一さんのX。

 


石破政権の非公認、重複比例なし。党員資格なしなら非公認はわかるが、重複比例なしはやりすぎ。石破首相のやりたかったことは政策でなく旧安倍派排除。これで自公過半数割れでも本懐。その次には、岸田再登板かもよ。だがら「岸破」政権。世界情勢はこんな党内抗争している暇はないのだ

https://x.com/yoichitakahashi/status/1843094955172208937?s=46&t=lBi7uRaHrDUJoRLzld9AZA

 


ご参考1)佐藤優さんのコメント
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASSB6229RSB6UTFK002M.html?_requesturl=articles%2FASSB6229RSB6UTFK002M.html#expertsComments

 石破首相の側近、もしくは石破首相自身が私と同様の認識をしているのだと思います。世論の反発を受けて、石破氏が軌道修正したというよりも、石破氏自身が初心を貫徹するという腹を括ったのだと思います。党内の反発を押し切って、よく決断したと思います。有権者にも納得のいく判断です。
 石破氏は、プロテスタントのキリスト教徒です。最後の段階で「茂、裏金議員に対しては厳しく対処するのが、君の良心に忠実な生き方だ。初心を貫けば、国民も君の政治改革に対する決意が本物だと理解してくれる」という神の声が聞こえたのだと思います。

 

ご参考2)収支報告書不記載 自民 越智氏 衆院選立候補しない意向
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241007/k10014603541000.html

 


<感想>
石破首相の「重複比例なし、旧安倍派の排除」により、自民党内に混乱が生じたのは間違いなく、石破政権が短命に終わってしまう可能性が高まったものと思われる

 

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高速取引行為者の先物・オプション件数比率は99%?


【 高速取引行為の動向 】

 


 2024/10/2、金融庁から「2024年10月 高速取引行為の動向について」が公表された。
https://www.fsa.go.jp/news/r6/sonota/20241002-3/HFT.pdf

 

 以下は一部抜粋。

 


P3 高速取引行為者の登録者数
・高速取引行為者に係る登録制の導入(2018年4月)後、登録が進み、高速取引行為者数は足元50社程度で推移。2024年6月末時点では、52社。
・今回更新分(2024年1月~6月)では、新規登録は3社、廃業は3社。

 


< 東京証券取引所上場銘柄(株式)>
P5 1-1. 高速取引行為者等の売買代金比率と売買代金の推移
・売買代金全体に占める高速取引行為者等の売買代金比率は、足元35%程度で推移。
・戦略ごとの内訳は、マーケットメイク戦略が15%程度、アービトラージ戦略が15%程度、ディレクショナル戦略が45%程度、その他の戦略が25%程度で推移。

 

P6 1-2. 注文サーバー拠点別・取引主体別の注文件数比率・売買代金比率の推移
・注文件数全体に占めるコロケーション経由・高速取引行為者等の注文件数比率は75%程度で推移。一方、売買代金全体に占めるコロケーション経由・高速取引行為者等の売買代金比率は35%程度で推移。

 

P7 1-3. 高速取引行為者等の取引状況 (1)注文件数 (新規注文、取消注文、変更注文)・約定件数
・注文件数(新規、取消)全体に占める高速取引行為者等の注文件数比率は、70%~90%程度で推移。
・他方、変更注文・約定件数全体に占める高速取引行為者等の注文変更・約定件数比率は、足元30%~40%程度に低下。

 

P8 1-3. 高速取引行為者等の取引状況 (2)高速取引行為者等の注文形態
・高速取引行為者等の注文件数のうち、条件付き以外の注文(注1) (主に指値注文)は90%程度で推移しており、残り10%程度のほとんどはIOC注文(Immediate or Cancel orderの略。指定した値段かそれよりも有利な値段で、即時に一部あるいは全数量を約定させ、成立しなかった注文数量を失効させる条件付き注文)。

 


< 大阪取引所上場銘柄(先物・オプション)>
P10 2-1. 高速取引行為者等の売買代金比率と売買代金の推移
・売買代金(注1)全体に占める高速取引行為者等の売買代金比率は、35%~50%程度で推移。
・また、戦略ごとの内訳としては、マーケットメイク戦略が20%、アービトラージ戦略が15%、ディレクショナル戦略が25%、その他の戦略が40%程度で推移。

 

P11 2-2. 高速取引行為者等の取引状況 (1)注文件数 (新規注文、取消注文、変更注文)・約定件数
・注文件数(新規、取消)全体に占める高速取引行為者等の注文件数(新規、取消)比率は、99%程度で推移。
・一方、変更注文件数全体に占める高速取引行為者等の変更注文件数比率は足元40%程度に低下し、約定件数全体に占める高速取引行為者等の約定件数比率は、60%程度で推移。

 

P12 2-2. 高速取引行為者等の取引状況 (2)高速取引行為者等の注文の条件別件数・成行注文件数
・高速取引行為者等の注文件数のうち、 足元、残数量取消 (FAK)注文(注)は80%程度で推移しており、残り20%程度は通常条件(GFD)注文。
・また、FAK注文件数全体に占める高速取引行為者等のFAK注文件数比率は、概ね100%。一方、成行注文件数全体に占める高速取引行為者等の成行注文件数比率は、概ね0%。
(注)残数量取消条件(FAK(Fill And Kill))とは、指定した値段かそれよりも有利な値段で、即時に一部あるいは全数量を約定させ、成立しなかった注文数量を失効させる条件のこと。
通常条件(GFD(Good For Day))とは、当日の日中立会終了まで有効とする条件のこと。

 

P13 2-3. 高速取引行為者等の売買代金と売買代金比率(注1)(商品別(注2))
・商品別の売買代金全体に占める高速取引行為者等の売買代金比率は、長期国債先物では20~40%、日経225miniでは60~70%、日経225先物では40~60%、 TOPIX先物では30~60%程度で推移。

 


< 高速取引行為者向けの監督指針 令和4年6月 >
https://www.fsa.go.jp/common/law/guide/hft/index.html

 

I-1 高速取引行為者の監督に関する基本的考え方

金融商品に係る取引の発注や変更、取消し等をアルゴリズムを用いて高速かつ自動的に行う取引(以下本I-1において「アルゴリズム高速取引」という。)については、こうした取引の存在により市場に流動性が供給されているとの指摘や、流動性が厚くなることでスプレッドが縮まり一般投資家にもその恩恵が及んでいるとの指摘がある。他方、このようなアルゴリズム高速取引については、市場の安定性や効率性、投資家間の公平性、中長期的な企業価値に基づく価格形成、システムの脆弱性等について、様々な懸念が指摘されたところである。

高速取引行為者の監督の目的は、このような懸念を踏まえ、高速取引行為者によるアルゴリズム高速取引の実態を把握するとともに、高速取引行為者の業務の適切な運営を確保しつつ、その機能を適切に発揮させることで、日本において、多様な投資家が安心して参加できるような厚みのある市場の実現を図っていくことにある。

このため、監督部局にとっては、継続的なヒアリング等により高速取引行為者の業務の状況を適切に把握することや、高速取引行為者から提供された各種の情報の蓄積及び分析を行い、業務の適切性の確保等に向けた自主的な取組みを早期に促していくこと等により、高速取引行為者に対して高速取引行為を公正かつ適確に遂行するための業務管理体制の整備をはじめとする法令等遵守の徹底を求めていくことが、重要な役割となる。

一方、高速取引行為者については、金融商品取引業者等ではないこと等から、これらの業者等と同等の業務管理体制等の整備を求めることが過度になる可能性もある。監督部局においては、この点を十分に踏まえて対応するものとする。

 


< 金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針 令和6年10月 >
https://www.fsa.go.jp/common/law/guide/kinyushohin/

 


<感想>
(金商業者ではない)高速取引行為者等の1)東証(株式)売買代金比率/注文件数比率は35%/75% 程度、2)大阪(先物・オプション)の同比率は35%~50%/99% 程度で推移しており、件数の比率が(大阪は極めて)高い
金融庁には、特に「投資家間の公平性」の観点からの適切な監督を期待する

 

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齟齬を埋めるための練習?


【 旅する練習:齟齬を埋めるための練習 】

 


 先日、「旅する練習」(乗代雄介著、講談社)を読んだ。

 

 以下は、添付Webサイトからの一部抜粋。

 


練習の記憶と記録:『旅する練習』刊行記念・乗代雄介インタビュー
https://tree-novel.com/sp/works/episode/a1ecba5ac7d68bfb38e160d2ee7aefed.html

 

「目の前の風景を見た感動と、書いたものの間にはいつも齟齬を感じます。短い時間で、刻一刻と変わる風景に追いつこうと慌てて書いていくから、何を見るかも、言葉の選択も、文の語順も、後で読み返せば直したいことばかりです。書いている限りは、その齟齬が感動から自分を引き剥がすけど、その齟齬を見つめて日々埋めていくからこそ、感動に近づいているという実感も抱ける。それが練習という行為だと思っています。

 

 例えば、小説を書くのが上手くなりたいから毎日何枚かでも小説を書くようにしているというのは、練習ではないと思っています。良い小説を書くということを目標に定めているとして、そのための練習が小説を書くことであるはずがない。練習の肝要で神聖なところは、求めるものと足りないものの齟齬を埋めるための具体的な方策を頭を使って考えるなんて言うまでもないことの、その先にあるはずです。

 

 齟齬というのは、それが齟齬だと自分で気付いている限り、もちろん苦労がないとは言いませんが、いずれ埋まります。そして、それはとても気分のいいことです。新しく何かを始めた最初の頃が楽しくてしょうがないのは、すぐに気付くような齟齬が順調に埋まっていくのが快いからで、だから練習にも身が入る。でも、まあまあ上手くなってくるとあからさまな齟齬がなくなって、齟齬を埋める必要に駆られている状態に身を置けなくなってしまいます。

 

 練習は齟齬を埋める以上に、見つけるための行為に変わります。それは、練習ではどうにもならないことを自覚し続けるために練習し続けるという本末転倒の状態ですが、こうなってからが本当の練習だろうという気がしています。」

 


<感想>
目の前の風景を見た感動と、書いたものの間に感じる齟齬を埋めるために書く練習をし続けてみた結果が「旅する練習」に繋がったものと思われる
自分にとっての齟齬を見つけ続けてゆきたいと思った

 

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野村證券も相場操縦?

 

【 野村證券:長期国債先物に係る相場操縦 】

 


 2024/9/25、野村證券が「本日の証券取引等監視委員会による勧告について」をリリースした。
https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20240925/20240925.pdf

 


違反行為事実の概要図
https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2024/2024/20240925-1.html#%E6%A6%82%E8%A6%81%E5%9B%B3

 


<感想>
最大手の野村證券においても、その長期国債先物に係る相場操縦が行われていたことに驚いた。

 

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日本版ASRの自己株式取得?

 

【 ファシリティ型自己株式取得:ASR 】

 


 2024/9/30、日経電子版に、『自社株買い、株価急落で即断即決 「超高速」買い付けも』が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB233BW0T20C24A9000000/

 

 

「円谷フィールズホールディングス(HD)は5月、発行済み株式の5%強にあたる350万株の自社株をわずか1日で買い付けた。うち100万株はSMBC日興証券が市場から円谷フィールズHD株を借り、それを同社が取得した。「即日買い切る意思を示すことで、投資家の期待に応える狙い」(同社)という。」

 

誤:市場(から円谷フィールズHD株を借り・・・)
正:有限会社ミント(⇒「市場」とは言えないだろう)


 以下は、添付Webサイトより。

 


ファシリティ型自己株式取得における調整取引完了のお知らせ
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/ir/j/files/press/2024/press_20240805a.pdf

 

<第5回新株予約権(交付株式数固定型新株予約権)の行使内容>

1. 対象新株予約権:第5回新株予約権(交付株式数固定型新株予約権)
2. 交付株式数:100株
3. 行使価額:226,986,600円(受領金額(日興)ー買付必要金額(平均VWAP))

 

(ご参考)
受領金額 (日興:1,803百万円(@1,803×1,000千株)


買付必要金額:1,576,013,400円(2024/5/15のToSTNeT-3においてSMBC日興証券が自己の計算で当社に売却した株式数(1百万株)×平均VWAP)

 

平均VWAP:1,576.0134円(2024/5/16~2024/8/2までの期間の終日の売買高加重平均価格(「VWAP」))単純算術平均値に98.1%を乗じた価格)(SMBC日興証券の収益:約30,524千円(1,576,013,400円×1.9÷98.1))

 

自己株式の実質的な取得総額: 6,083,513,400円(2024/5/15のToSTNeT-3における取得価額の総額(6,310,500千円)ー上記行使価額)

 

自己株式の実質的な取得株式数:2024/5/15実施のToSTNeT-3における取得株式数(3,500千株)から変動なし

 

平均VWAP@1,576<@1,803(ToSTNeT-3における取得価額)
⇒ 交付株式数固定型新株予約権(第5回)を行使
⇒ 株価の下落相当分:発行会社は行使代金の払込で享受

 


ご参考1)2024/5/14「自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付け並びに第三者割当による第4回新株予約権及び第5回新株予約権の発行に関するお知らせ(ファシリティ型自己株式取得(Accelerated Share Repurchase)による自己株式の取得)」
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/ir/j/files/press/2024/press_20240514f.pdf

 

ご参考2)2022/8/3「ジョイフル本田」自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ (コミットメント型自己株式取得(FCSR)による自己株式取得)
https://www.joyfulhonda.co.jp/ja/ir/news/news20220803102986/main/0/link/2acd41f86724d81110f1e637f13c65f4.pdf

 

ご参考3)2022/8「長島・大野・常松法律事務所」本邦初の「一括取得型」の自己株式取得取引 (日本版ASRーAccelerated Share Repurchase)
https://www.noandt.com/publications/publication20220805-1/

 


<感想>
日本版ASRの自己株式取得が、2年前に実施されていたことを知らずにいたことが恥ずかしい・・・

 

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石破総裁が衆議院を解散?


【 自民党総裁選・衆院解散総選挙 】

 


 2024/9/30、石破総裁が、10月27日の衆院選投開票を表明した
https://digital.asahi.com/articles/ASS9Z24TVS9ZUTFK009M.html?iref=comtop_7_02

 

 以下は添付Webサイトからの概要

 


内閣の衆議院解散権の根拠と制約
https://www.jicl.jp/articles/opinion_20230725.html

 


1 憲法における内閣の衆議院解散権に関する規定

 

憲法69条
「内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない」

 

⇒内閣が衆議院の信任を得られなくなったときの対抗措置:内閣が衆議院解散権を行使できる

 

戦後25回の衆議院解散(~2021年10月14日衆院解散):うち内閣不信任決議案が可決されて衆議院が解散されたのは※4回のみ。それ以外は憲法7条に基づき実施

 


憲法7条柱書
「天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ」
同条3号 天皇の国事行為として「衆議院を解散すること」を挙げている 

 

⇒天皇は「国政に関する権能を有しない」(憲法4条1項)(天皇の国事行為はすべて形式的・儀礼的行為)ため、内閣の助言と承認による実質的決定が必要。憲法7条に基づく解散は、この内閣の助言と承認を憲法上の根拠としている

 

⇒すなわち、内閣が政治状況に鑑みて衆議院解散が必要と考えれば、内閣は天皇への助言と承認によって、憲法69条の場合に限定されず衆議院を解散できる

 

⇒この「7条解散」が実務上常態化しているため、憲法改正による内閣の衆議院解散権制約が主張されている

 


2 衆議院解散権は「首相」の専権事項か?


天皇への助言と承認は「内閣」により行われるにもかかわらず、衆議院解散権は一般に「首相」の専権事項と言われる。なぜか。


日本国憲法:内閣の職権行使の方法を定めていない
内閣:首相を含めたすべての国務大臣の合議体。内閣の職権行使の方法は憲法附属法たる内閣法によって定められている

 

内閣法4条1項
「内閣がその職権を行うのは、閣議によるものとする」

 

⇒内閣の職権行使:合議体たる内閣の会議体である「閣議」によりなされるが、内閣法自体は閣議の構成員や運営方法などについて定めていない
閣議:明治以来の慣行によって運営。閣議における議決方法として全員一致制が採られている(内閣の統一的意思形成を可能とするため)

 

⇒衆議院解散に関する天皇への助言と承認も「内閣」の職権行使のため、衆議院解散はあくまでも「内閣」という合議体の専権事項である。

 

憲法68条
「内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない」(1項)

 

「内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる」(2項)⇒首相は、憲法上、国務大臣の任免権を有している

 

⇒衆議院解散について、閣議において全員一致が得られないとしても、首相は衆議院解散に反対する国務大臣を罷免し、衆議院解散に賛成する者を新たに国務大臣として任命すれば、閣議における全員一致の賛成を得ることができる(実質的な決定権を有している)

 

⇒実質的決定権が首相に担保されているのにすぎない=憲法の規定上衆議院解散権は「首相」の専権事項ではない

 


3 憲法解釈上の内閣の衆議院解散権制約


内閣が衆議院を解散できるのは、
(1)衆議院で内閣の重要案件が否決され又は審議未了になった場合
(2)政界再編等により内閣の性格が基本的に変わった場合
(3)総選挙の争点でなかった新しい重大な政治的課題に対処する場合
(4)内閣が基本政策を根本的に変更する場合
(5)議員の任期満了が接近している場合
などに限られるとされている

 

※内閣不信任案が可決されての衆議院解散の4つの例:
(1)昭和23年12月23日(対第2次吉田内閣)
(2)昭和28年3月14日(対第4次吉田内閣)
(3)昭和55年5月19日(対第2次大平内閣)
(4)平成5年6月18日(対宮沢内閣)
(2)~(4):解散詔書に「69条により」という文言は挿入されていない

 


<感想>
石破総裁が野党が嫌がるタイミングでの、憲法7条解散は、自民党にとっては勝利を呼び込める可能性が高いものと思われる

 

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