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百田尚樹の「モンスター」と「ブス談義」の共通点?


【 百田尚樹のブス談義 】


 知人から百田尚樹著の「モンスター」の話題が出たので、「恐い終わり方だった」と印象を述べたが、それは「幸福な生活」(詳伝社文庫)に収録された「ブス談義」という短編だった。

 以下は最終部分。


『 由宏は谷口と一緒に笑おうとしたが、自分の顔が引きつるのがわかった。「牛島」という姓は、妻の旧姓だった。まさか、そんなことがーー。

 その時、娘の真由美が梶川真美に似ていることに初めて気が付いた。あの腫れぼったい恨みがましい目はまさに瓜二つだ。なぜ今までそのことに気付かなかったのだ!

 由宏は隣に座る真美の顔を見た。鈴木京香に似た美しい妻はにっこりと微笑んだ。

 「私の顔、好きでしょ?」』


<感想>
 「ブス談義」の最終部分の印象が文字通り「モンスター」だった。
 記憶は曖昧なものであることに改めて気付かされる。加齢の影響ではないと祈りたい。

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今こそ韓国に謝る?


【 百田尚樹:今こそ、韓国に謝ろう 】


 先日、『今こそ、韓国に謝ろう そして、「さらば」と言おう』(百田尚樹著、飛鳥新社)を読んだ。
 以下は、「徴用工裁判」部分の一部抜粋。


「徴用工裁判」

 2018年、韓国でいわゆる「徴用工裁判」なるものがありました。これは戦時徴用された朝鮮人が当時の雇用主である日本企業を訴えたもので、韓国の最高裁判所が日本企業に「賠償金を払え」という判決を下しました。

 後述しますが、日本の戦後補償は1965年の「日韓請求権協定」ですべて解決済です。つまり今回の裁判は国際条約で解決したものを蒸し返すという無茶苦茶なものですが、実はもっと驚くべきことは、原告の韓国人は徴用工でもなかったのです。彼らは日本企業の募集に応じて自ら応募してきたただの労働者なのです。

 なぜこれが「徴用された裁判」となるのか、まったく意味不明ですが、これを悪くとってはいけません。彼らはもしかしたら漢字が読めないので「徴用」の意味がわからないかもしれません。もちろん日本企業は一円も払う義務はありませんが、彼らを起こるよりも、優しく丁寧に真実を教えてあげるこのが大切です。


<感想>
 まえがきに、『私たちの父祖が良かれと思ってしたことが、彼らにとってはすべて「余計なお節介」だったのです。』とある。
 本書は、余計なお節介をし過ぎたことが完全に裏目に出たことを嫌味的に冒頭の表題にしたもの。国家的には本当に「さらば」と言いたい。

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極東裁判におけるパール判事の日本無罪の主張?


【 「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史 】

「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史(百田尚樹・有本香、産経セレクト)に、以下の国会の議事録の内容について触れていた。
 
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/015/0512/01512090512011a.html

 第015回国会 本会議 第11号
 昭和二十七年十二月九日(火曜日)
 議事日程 第十号 午後一時開議

 〔山下春江君登壇〕

○山下春江君 私は、改進党を代表いたしまして、ただいま上程されました戦争犯罪による受刑者の釈放等に関する決議案に対しまして賛成の意見を申し述べたいと存じます。(拍手)

 先ほど趣旨弁明の言葉の中にもございました通り、かつての極東裁判の判事であり、しかも日本の無罪を主張いたしましたインドのパール博士は、去る十一月十一日に、巣鴨の拘置所において、戦犯に対して、あくまでも正義を主張してやまない人間の真実の叫びとして、大要左のようなあいさつをされたのであります。

 「すべて、裁判官の真諦は、人間の心の中に法の公正さに対する信頼感をもたらすことにある。その意味で、今次戦争最大の損失、最大の災害は、法的正義に対する信頼感の破壊にあつた。法律家の中には、連合国のつくつた法は、敗者である皆さんのみを対象としたものであつて、彼ら自身もしくは一般人類に適用されないものであるということを告白している。

 もしそれが真実ならば、そこに生れたものは法律ではなく、そこに成り立つたものは正義ではない。ここにおられる皆さんは可能なる最悪の不公正の犠牲者である。英国において上層部の間に論争が行われている。

 そのうちのある者は、戦犯條例によつて定められた法は、ドイツ人を、あるいは日本人を対象とした法であつて、一般社会に適用されるべきものでないことを認めている。連合国は一体どこから権利を得てこれらの法律をつくり、それを適用し、それによつて判決を下し得たのであろうか。」というあいさつをされておるのであります。(中略)


 戦犯裁判は、正義と人道の名において、今回初めて行われたものであります。しかもそれは、勝つた者が負けた者をさばくという一方的な裁判として行われたのであります。(拍手)

 戦犯裁判の従来の国際法の諸原則に反して、しかもフランス革命以来人権保障の根本的要件であり、現在文明諸国の基本的刑法原理である罪刑法定主義を無視いたしまして、犯罪を事後において規定し、その上、勝者が敗者に対して一方的にこれを裁判したということは、たといそれが公正なる裁判であつたといたしましても、それは文明の逆転であり、法律の権威を失墜せしめた、ぬぐうべからざる文明の汚辱であると申さなければならないのであります。(拍手)


< 極東裁判のインドのパール判事の主張 >

 日本は無罪である

 裁判官の真諦:人間の心の中に法の公正さに対する信頼感をもたらすこと

 連合国のつくった法:敗者のみを対象としたもので、彼ら自身もしくは一般人類に適用されないもの

 ⇒ そこに生れたものは法律ではなく、そこに成り立ったものは正義ではない


<感想>
 1)罪刑法定主義を無視した、犯罪を事後において規定し、
 2)勝者が敗者に対して一方的にこれを裁判した

 極東裁判における、パール判事の日本は無罪であるとの主張を改めて考えてみたい。

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「鋼のメンタル」②



「鋼のメンタル」(百田尚樹著、新潮社)より


  第五章 鋼の処世訓

 なぜ人前であがるのか?

  プライドが高い人があがる


 あがる原因は至極簡単なことです。「人にかっこよく思われたい!」――それだけです。

  スピーチは場数とテクニック

 スピーチは「上手に」「恰好よく」「スマートに」やる必要はないのです。それにあなたが思っているほど、他人はあなたのスピーチに期待してはいません。面白くて素晴らしい話が聞けると、胸を膨らませてわくわくはしていません。

 第一声を発する前に聴衆の顔をゆっくり見て、にっこりと笑ってみてください。それだけで聴衆の空気が変わります。

 あとは恰好よく喋ろうとは思わないで、伝えたいことを誠実に真面目に話せばいいのです。それから、大切なのは「間」です。人前で喋り慣れていない人は、「沈黙」を恐れます。それで切れ目なく喋ってしまうのです。

 でもそんな小手先のテクニックよりも、「どうせ、そんなに上手く喋れない」から「いい恰好をするのはやめよう」と気持ちを切り替えることが、あがるのを防ぐ何よりの方法です。
 実は、それこそが本当の「強い心」なのです。


 第六章 「成功」の捉え方

  『永遠の0』の誕生


 一円にもならない小説に必死で取り組んだ当時のことを思い出した時、あの時の気持ちをもう一度取り戻してみたいという気になったのです。このまま何もせずに人生を終わっていいのかという危機感もありました。今、何もしなければ一生何もしないで終わる—そんな人生はあまりにもむなしい。そんな焦燥感が私を二十年ぶりに執筆に向かわせました。
 テーマは大東亜戦争と決めました。 父や伯父たちの物語を次の若い世代に伝えて行かなくてはならないのではないか――病床にある父を見て、そんな気持ちになったのです。

「その原稿、いつ終わるの?」
「今、家計が大変なんやけど--」

「とりあえず、書いたところまで読んでくれへんか」
 そして原稿をプリントアウトすると、家内にそれを渡しました。家内は黙ってそれを受け取ると、自分の部屋に行きました。三時間後、家内は再びやってきて、私の机の上にプリントアウトした原稿を置くと、静かな声でこう言いました。
「家計のことは私が何とかやりくりするから、これを仕上げてください」
 十年前のこの時の家内の言葉を思い出すと、今も感謝の気持ちでいっぱいになります。

 どんな人の人生にも、「優先順位」の選択を迫られる瞬間は常にあると思います。それを間違わない人が、「人生の成功者」になれるのではないかという気がします。
 もちろん何度も言うように、社会的な成功だけが幸福ではありません。本当の幸福の前には、そんなものはたいしたことではないと思っています。でも、社会的な成功以外にも、人生における優先順位の選択は非常に大切なことだと思います。


  あとがき

 ちなみに「空気を読む」という言葉は、英語やフランス語にはないようですが、そのニュアンスを伝えることさえ難しい言葉だということです。もしかしたら、私たち日本人は長いあいだそういうと独特の「空気」のもとに暮らしてきて、知らず知らずのうちに、「他人の目や評判を気にする」という弱いメンタルを育ててきたのかもしれません。
 周囲の人々の立場を慮ることや、その心情を忖度することは大切です。しかし、場の雰囲気を壊さないことや、皆の気分をしらけさせることなどを恐れて、自分の生き方や発言を捻じ曲げてしまうようなことは、もうやめにしおうではありませんか。己に恥じない生き方をしている自信と誇りがあれば、他人など何も気にすることはありません。空気を読んで生きることほど空しいものはありません。皆が「空気を読む」ことで、この国には多くの問題が停滞しているような気もします。
 場の空気を撥ね返すことができる強いメンタルを持つ人が増えれば、日本という国も変わっていくのではないかと思っています。


>>「空気を読む」ことなく、自分の「成功」とは何かを見つけてゆきたい

「鋼のメンタル」①



「鋼のメンタル」(百田尚樹著、新潮社)より
2016年8月20日発行


  第一章 打たれ強さの鍛え方

 人は自分が思っているよりも強い

  悪口を異常に怖がる人たち


 人間の精神力は自分が思っている以上に強いものです。人は皆、自分は打たれ弱いと思い込んでいるだけなのです。

「ああ、一度も強烈なパンチを食らうことのない人生でよかったなあ」
と安堵するのでしょうか。なんとなくですが、私は逆ではないかという気がします。
「ああ、たった一度しかない人生、もっと好きなことを言って、やりたいことをやればよかった」
 そう考えるのではないでしょうか。

 実は人間の精神力は以外に強いというのが私の考えです。もし悪口を言われたくらいで、あるいは罵倒されたくらいで、立ち直れないような打撃を受けるなら、人類なんて何万年も前にとっくに滅んでいます。


 打たれ強さは鍛えられる

  精神力はトレーニングで鍛えられる


「最初はへこんだけど、よく考えたらどうってことはないや」
 そう思えた時、実は精神の耐久力が一つアップしているのです。その反対に、叱られる前に、そのことから逃げてしまったり、不愉快な思い出だからと心のそこに封印してしまったりすると、耐久力はつかないどころか、より弱くなってしまいます。


 第二章 挫折との付き合い方

  ゲーテの幸福感


 文豪ゲーテでさえこういう言葉を残しています。
「世の中のものは何でも我慢できる。しかし幸福な日の連続だけは我慢できない」

 私が言いたいことは、たとえあなたが人生で大きな失敗をしようと、それで心が折れることはないようにしていもらいたいということです。絶望なんかしないでもらいたいということです。
 たとえ会社の出世コースから外されたとしても、左遷させられたとしても、それはジェットコースターのようなものだと思えばいいのです。生きている限りチャンスはあります。仮にそのチャンスがなかったとしても、会社だけが人生ではありません。倒産やリストラにあったとしても同様です。逆にそれを楽しむくらいの心を持ってもらいたいのです。
もちろん大きな失敗や挫折がない方がいいに決まっています。でも、最晩年を迎えて人生を振り返った時、ああ何と山あり谷ありの人生だったなあと思うのも、また楽しいのではないでしょうか。


  第三章 心の立て直し方

 人間の耐久力には限界がある

  降りると決めたらベタ降りする


 私は基本的に困難があっても逃げないで戦うタイプです。ですが、実はそれは「勝てる」と思っているからです。もうひとつ、「負けたってたいしたダメージは負わないだろう」と踏んでいるからです。

 「本当に嫌だ!」と思えば、とっとと逃げるがいいのです。辛い仕事を頑張るのは悪いことではありませんが、そのために心を病んだり、体調を崩したりするのは、本末転倒です。一番いけないのは自分を騙し騙し頑張ることです。
 この本の初めに打たれ強さは鍛えられると言いましたが、何でも耐えればいいというものではありません。人間の耐久力には個人差があります。これ以上打たれたら倒れると思えば、さっさとリングを降りるべきです。


 第四章 精神の解毒法

  百年後の世界から自分を見てみよう


 百年経てば、そんな思いも出来事も、どこにもありません。あなたが百年前の曽祖父のことをほとんど知らないように、百年後の世界であなたを覚えている人もほとんどいないでしょう。
 私は辛いことや悩みごとがあったりすると、「こんな悩みも、百年後には幻のように消えているんだろうなあ」と考えます。そして百年前の人たちもいろいろと悩んできたのだろうなあと思います。そしてきっと百年後の人たちも、今の私と同じようにささいなことで悩んだり苦しんだりするのだろうなと思うと、おかしさとも悲しさともつかぬ何とも言えない気持ちになります。

 どうですか。そんなことを考えると、今、あなたが抱えている悩みも、むしろ人生の楽しみの一つのように思えてきませんか。


>>百年後の世界を考えたら、迷うことなく、何にでも挑戦しないといけないように思う


  第五章 鋼の処世訓

 なぜ人前であがるのか?

  プライドが高い人があがる

 あがる原因は至極簡単なことです。「人にかっこよく思われたい!」――それだけです。

  スピーチは場数とテクニック

 スピーチは「上手に」「恰好よく」「スマートに」やる必要はないのです。それにあなたが思っているほど、他人はあなたのスピーチに期待してはいません。面白くて素晴らしい話が聞けると、胸を膨らませてわくわくはしていません。

 第一声を発する前に聴衆の顔をゆっくり見て、にっこりと笑ってみてください。それだけで聴衆の空気が変わります。

 あとは恰好よく喋ろうとは思わないで、伝えたいことを誠実に真面目に話せばいいのです。それから、大切なのは「間」です。人前で喋り慣れていない人は、「沈黙」を恐れます。それで切れ目なく喋ってしまうのです。

 でもそんな小手先のテクニックよりも、「どうせ、そんなに上手く喋れない」から「いい恰好をするのはやめよう」と気持ちを切り替えることが、あがるのを防ぐ何よりの方法です。
 実は、それこそが本当の「強い心」なのです。


第六章 「成功」の捉え方

『永遠の0』の誕生

 一円にもならない小説に必死で取り組んだ当時のことを思い出した時、あの時の気持ちをもう一度取り戻してみたいという気になったのです。このまま何もせずに人生を終わっていいのかという危機感もありました。今、何もしなければ一生何もしないで終わる—そんな人生はあまりにもむなしい。そんな焦燥感が私を二十年ぶりに執筆に向かわせました。
 テーマは大東亜戦争と決めました。 父や伯父たちの物語を次の若い世代に伝えて行かなくてはならないのではないか――病床にある父を見て、そんな気持ちになったのです。

「その原稿、いつ終わるの?」
「今、家計が大変なんやけど--」

「とりあえず、書いたところまで読んでくれへんか」
 そして原稿をプリントアウトすると、家内にそれを渡しました。家内は黙ってそれを受け取ると、自分の部屋に行きました。三時間後、家内は再びやってきて、私の机の上にプリントアウトした原稿を置くと、静かな声でこう言いました。
「家計のことは私が何とかやりくりするから、これを仕上げてください」
 十年前のこの時の家内の言葉を思い出すと、今も感謝の気持ちでいっぱいになります。

 どんな人の人生にも、「優先順位」の選択を迫られる瞬間は常にあると思います。それを間違わない人が、「人生の成功者」になれるのではないかという気がします。
 もちろん何度も言うように、社会的な成功だけが幸福ではありません。本当の幸福の前には、そんなものはたいしたことではないと思っています。でも、社会的な成功以外にも、人生における優先順位の選択は非常に大切なことだと思います。


  あとがき

 ちなみに「空気を読む」という言葉は、英語やフランス語にはないようですが、そのニュアンスを伝えることさえ難しい言葉だということです。もしかしたら、私たち日本人は長いあいだそういうと独特の「空気」のもとに暮らしてきて、知らず知らずのうちに、「他人の目や評判を気にする」という弱いメンタルを育ててきたのかもしれません。
 周囲の人々の立場を慮ることや、その心情を忖度することは大切です。しかし、場の雰囲気を壊さないことや、皆の気分をしらけさせることなどを恐れて、自分の生き方や発言を捻じ曲げてしまうようなことは、もうやめにしおうではありませんか。己に恥じない生き方をしている自信と誇りがあれば、他人など何も気にすることはありません。空気を読んで生きることほど空しいものはありません。皆が「空気を読む」ことで、この国には多くの問題が停滞しているような気もします。
 場の空気を撥ね返すことができる強いメンタルを持つ人が増えれば、日本という国も変わっていくのではないかと思っています。


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