中露機合同での軍事的挑発?
【 中露機合同での軍事的挑発 】
2020/12/24、産経新聞に、『【主張】中露機の合同飛行 「尖閣と竹島」への挑発だ』が掲載されていた。
https://www.sankei.com/smp/column/news/201224/clm2012240002-s1.html
以下は一部抜粋。
中国とロシアによる軍事的挑発
中露の戦略爆撃機計6機が22日、日本海と東シナ海の上空を編隊を組んで飛行
航空自衛隊と韓国軍の戦闘機がそれぞれ緊急発進(スクランブル)
領空侵犯はなかったが、中露機の一部は日韓それぞれの防空識別圏に進入
ショイグ露国防相はプーチン大統領に中露機の「合同パトロール成功」を報告。同様の合同飛行は昨年7月以来
中国の戦略爆撃機4機
中国と韓国が管轄権を争う東シナ海の暗礁、離於島付近から韓国防空識別圏に進入
露軍機
戦闘機を含む15機が日本海上空で進入し、うち2機が竹島(島根県)付近を飛んだ
中露の戦略爆撃機4機
長崎県の五島列島沖上空で合流し、尖閣諸島(沖縄県)に向かって編隊飛行。尖閣にたどり着く手前で針路を変え、沖縄県の沖縄本島・宮古島間の宮古海峡上空を抜けて太平洋へ進出
その後、再び宮古海峡上空を通って北上
中露の戦略爆撃機
対艦ミサイルや核弾頭型・非核型双方を搭載可能な巡航ミサイルなどを装備。有事には艦船や基地、都市などを攻撃する役割
これらの飛行ルートに、日本海の竹島、中韓が争う離於島、中国が狙う尖閣諸島、中国の海空軍が太平洋へ進出するための宮古海峡を選んだことになる
日本と韓国、さらには沖縄のそばに位置する台湾を対象に中露両国が軍事力を誇示する、極めて望ましくない行動
来年1月20日に米政権が交代する直前の時期に、日本や韓国、台湾、米軍などの反応を試すねらいも
昨年7月の中露合同飛行
露軍の空中警戒管制機が竹島周辺で領空侵犯。竹島を不法占拠する韓国軍機が緊急発進して警告射撃を行った。日本は竹島周辺の領空侵犯では露軍機、韓国軍機のどちらにも緊急発進しなかった
政府は、防衛態勢を整えるとともに中露軍機の挑発が常態化しないよう外交でも努力すべき
(ご参考) 尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向と我が国の対処
https://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/senkaku/senkaku.html
<感想>
本件は、2019/7以来の中露の戦略爆撃機による、合同パトロールと称する軍事的挑発事案。
2019/7の竹島周辺の領空侵犯で日本から緊急発進しなかったような事実の積み重ねが一番恐ろしい。
尖閣諸島周辺への中国公船等の接近も常態化する中、毅然とした対応が望まれる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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