ひらまつが第三者割当増資を中止?
【 ひらまつ:第三者割当増資中止 】
2019/3/11、ひらまつ(2764)が、「第三者割当による新株式発行の中止等に関するお知らせ」を発表した。
https://pdf.irpocket.com/C2764/bFn0/hKxQ/icld.pdf
以下は、その概要。
1.発行中止の理由(3/11の17時30分)
当社と割当先との間で、協力関係の樹立や調達資金の使途など詳細な点について最終的な合意を得ることができず、割当先から引受けを中止したいとの連絡があり、当社取締役会にて慎重に検討した結果、新株式発行の中止を決議
2.2019/3/8(15時30分)の第三者割当増資のプレスリリース
https://pdf.irpocket.com/C2764/bFn0/XM2C/ReST.pdf
(1)割当先:森正文氏
高級ホテル・旅館に特化した予約サービスサイト「一休.com」を運営する株式会社一休を創業し、2016年2月まで同社の代表取締役社長に就任。現在、同氏が代表取締役に就任している株式会社ウィーンの森(東京都千代田区丸の内)は、企業経営、再生、 M&A、IPO 支援のコンサルティング事業等を行う会社
1)森氏は、レストラン事業に加えてホテル事業に新規進出し、様々なタイプのホテル展開 を計画している当社に出資先として関心を持ち、金融機関へ当社の紹介を依頼
2)金融機関から紹介を受けた当社は、一休.com の予約サービスをホテル事業参画当初より利用してきたこともあり、同氏のホテルビジネスに関する知見を当社のホテル事業 に活用すると共に、更なる成長機会創出の可能性について協議・検討することを希望し、 2019年2月頃から同氏と当社役員らとの数回の面談を実施
⇒ その結果、当社普通株式の保有及び当社の社外取締役就任を承諾
< 今後 >
森氏の持つホテル業界とのネットワーク、ホテル業界や顧客の動向に関する専門的な知見やノウハウに基づき、当社ホテル事業に貢献いただく予定
⇒ 同氏による当社株式の保有が当社の企業価値の向上及び付随する株価上昇から生じるインセンティブとなることから、当社の中長期的な業績及び企業価値向上への同氏の積極的なコミットメントを期待することができ、当社の安定的かつ継続的な経営基盤の確立とともに、さらなる成長を実現することが可能になるものと考えている
(2)第三者割当増資の概要
割当株式:500万株(発行済株式数の10.3%)
発行価格:340円/株(2019/3/7終値350円の2.86%のディスカウント)
(3)調達する資金の額
払込金額総額:1,700百万円
発行諸費用概算額:95百万円※
差引手取概算額:1,605百万円
※アドバイザリーフィー等(払込総額の5.6%)
3.株価終値推移
3/7 350円、3/8 344円、3/11 347円
3/12 353円、3/13 351円、3/14 351円
<感想>
1)協力関係の樹立、2)調達資金の使途、など詳細な点について最終的な合意を得られず、一休の元社長の森氏から引受けを中止したいとの連絡があったとのことだが、一体3月8日〜11日の間に何があったのか。
なお、株価は下落していないため、市場は森氏との破断を特段問題視している訳でもなさそうだ。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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