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「核兵器廃絶決議」と「核兵器禁止条約」との違い?


「核兵器廃絶決議」と「核兵器禁止条約」



 以下は国政モニター平成28年11月28日付の「「核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議について(回答:外務省)」からの要約。

http://monitor.gov-online.go.jp/html/monitor/h28/qa/ans20161128_01.html

1.日本が国連*に提出した核兵器廃絶決議(*国連総会第一委員会)

1)日本の立場
 唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現のためには、核兵器の非人道性に対する正確な認識と厳しい安全保障環境に対する冷静な認識の下で、核兵器国と非核兵器国との間の協力による現実的かつ実践的な措置を積み重ねていくことが不可欠である
⇒核兵器国と非核兵器国の協力がなければ、核軍縮の具体的な成果には繋がらない


2)2016/12/5の国連決議の内容(出所:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004008.html
(1)核兵器不拡散条約(NPT)体制の強化
(2)包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効,核兵器用分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の早期の交渉開始の呼びかけ
(3)核戦力の透明性向上
(4)核兵器の非人道性への深い懸念が全ての取組の基本にあること
(5)各国指導者・若者等による被爆者を含むコミュニティ等への訪問等を通じ,被爆の実相に関する認識を向上させるあらゆる取組を奨励すること
(6)北朝鮮による最近の核実験及び弾道ミサイル技術を使用した発射に対する最も強い表現での非難
(7)北朝鮮に対し更なる核実験の実施を自制し,直ちに全ての核活動を完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な方法で放棄するよう強く要求すること,等


3)採択結果(出所:同上)
賛成:167
反対:4(中国,北朝鮮,ロシア,シリア)
棄権:16(キューバ,エクアドル,エジプト,フランス,インド,イラン,イスラエル,キルギスタン,モーリシャス,ミャンマー,ナミビア,パキスタン,韓国,南スーダン,英国,ジンバブエ)

2.核兵器禁止条約に反対する理由

1)上記1の我が国の基本的立場に合致しない
2)北朝鮮の核・弾道ミサイル開発が我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっている中で、厳しい安全保障環境に関する冷静な認識を欠いている
3)核兵器国と非核兵器国との間の対立を一層助長し亀裂を深めるものである


<感想>
 何とも分かりにくい両者であるが、「核兵器廃絶決議」について何故マスコミの報道がないのか、「核兵器禁止条約」に関するネガティブな報道ばかりなのか、は問題のような気がする。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuruichi.blog.fc2.com/
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 以下は、平成28年11月28日付の国政モニター「核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議について(回答:外務省)」からの要約。

http://monitor.gov-online.go.jp/html/monitor/h28/qa/ans20161128_01.html

1.日本が国連*に提出した核兵器廃絶決議(*国連総会第一委員会)
1)日本の立場
 唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現のためには、核兵器の非人道性に対する正確な認識と厳しい安全保障環境に対する冷静な認識の下で、核兵器国と非核兵器国との間の協力による現実的かつ実践的な措置を積み重ねていくことが不可欠である
⇒核兵器国と非核兵器国の協力がなければ、核軍縮の具体的な成果には繋がらない
2)2016/12/5の国連決議の内容(出所:
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004008.html
(1)核兵器不拡散条約(NPT)体制の強化
(2)包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効,核兵器用分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の早期の交渉開始の呼びかけ
(3)核戦力の透明性向上
(4)核兵器の非人道性への深い懸念が全ての取組の基本にあること
(5)各国指導者・若者等による被爆者を含むコミュニティ等への訪問等を通じ,被爆の実相に関する認識を向上させるあらゆる取組を奨励すること
(6)北朝鮮による最近の核実験及び弾道ミサイル技術を使用した発射に対する最も強い表現での非難
(7)北朝鮮に対し更なる核実験の実施を自制し,直ちに全ての核活動を完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な方法で放棄するよう強く要求すること,等
3)採択結果(出所:同上)
 賛成:167
 反対:4(中国,北朝鮮,ロシア,シリア)
 棄権:16(キューバ,エクアドル,エジプト,フランス,インド,イラン,イスラエル,キルギスタン,モーリシャス,ミャンマー,ナミビア,パキスタン,韓国,南スーダン,英国,ジンバブエ)

2.核兵器禁止条約に反対する理由
(1)上記1の我が国の基本的立場に合致しない
(2)北朝鮮の核・弾道ミサイル開発が我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっている中で、厳しい安全保障環境に関する冷静な認識を欠いている
(3)核兵器国と非核兵器国との間の対立を一層助長し亀裂を深めるものである


<感想>
 何とも分かりにくい両者であるが、「核兵器廃絶決議」について、何故マスコミの報道がないのか、「核兵器禁条約」のネガティブな情報に偏り過ぎているような気がする。

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