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坂元裕二脚本Womanにおける家族の距離感?

 

【 坂元裕二脚本:Woman 】

 


 先日、坂元裕二脚本の連続ドラマ「Woman」をhuluで一気に観た。

 以下は、「脚本家 坂元裕二」の表題のWebサイトからの一部抜粋。
https://beabea-journey.hatenablog.com/entry/2021/06/20/124916

 


『私が一番最初に衝撃を受けたのは「Woman」というドラマで、満島ひかりさんと田中裕子さんが離れ離れになっていた母と子の再会と、親子という信頼を構築していくという物語でした。

 

どうやっても報われることのできない生きることの苦悩や挫折の重みと、それを全て包みゆく愛情と懐の深さ。それぞれがいろいろなものを諦めたり背負って生きている。気持ちのすれ違いは決して男女に限ったことだけじゃなく、親子や兄弟、夫婦や友人でもそう。

 

みんな立場も境遇も違うし、傷ついて背負っている荷物の大小も全部違う。何よりも一番揺さぶられるのはところどころに広がる「良心の呵責」なんですよね。人はどんな境遇であれ誰もが救われるべきだという器の大きい性善説が坂元作品の根底にあるような気がします。

 

たくさんのことを失っても、もうダメだと思っても、やり残したことを思い出せば、それが希望となり、希望こそがどん底から自分を救う小さな明かりとなって足元を照らすのだと。それは言葉を変えれば時に生きがいとなり、生きがいを持っている人はきっと強くなれるのかもしれません。(別になくてもいいんですけどね)』

 


< ドラマ最終話のセリフより >


植杉紗千(田中裕子):小春

青柳小春(満島ひかり):うん?

紗千:また会えて良かった 良かった いい1日だった

 

小春:ただいま

紗千: おかえり

 


『Woman』、ディテール描写と緊張感で役者をも追い詰める坂元裕二脚本の妙
https://www.cyzowoman.com/2013/07/post_9187_1.html/

 


<感想>
 坂元裕二脚本の「Woman」。
 20年間、離れ離れだった、小春・紗千親子の距離の縮まり感が、とても心地良い作品だった。
 他の坂元裕二脚本作品も観てみたい。

 

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達郎との出会いはバーゲンセール?

 

【 NHK「SONGS」:鈴木雅之 】

 


 2023/4/27、NHK「SONGS」を見た。

 以下は、鈴木雅之のブログからの一部抜粋。
https://ameblo.jp/suzuki-masayuki/entry-12800526949.html

 


大瀧詠一さん、

山下達郎さん、

小田和正さん、

Ayaseさん、

浜野謙太さん(在日ファンクの皆様)

以上の方々からの、暖かいメッセージをいただいて、マーチンもとても嬉しい番組出演となりました。

 

 

鈴木雅之流、コラボの極意とは?
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=38299

 


「Guilty」に関する、山下達郎コラボ秘話(一部抜粋)

これはマーチンに合わせて書いた曲なので、私には基本的には歌えません

作曲家という仕事の定義として
「自分が歌えない歌を書ける」というのがありますが

その意味ではまさに自分の作家性が
全面的に炸裂した作品ということができます

今でも自分にとっては
最高に愛着のある作品です

 


(鈴木雅之談)

僕 実は 達郎さんに会うの
初めてじゃなくて

一度 前に会ってるんですよって
言ったら

「あのバーゲンセールにいた子だよね?」

(って)言ってくれたんですよ。

 


『SOUL NAVIGATION』
https://www.martin.jp/soulnavigation/

鈴木雅之の4年ぶりのオリジナル・アルバムのタイトルは『SOUL NAVIGATION』。 豪華ゲストとの〈魂ソウル〉を込めたセッションから生まれた全11トラック。 オープニングからファンク・テイスト全開、ダンサブルに空高く発射していく〈魂セッション〉号のナビゲーターは、もちろんキャプテン・鈴木雅之。 そして、堂本 剛、Ayase、橋口洋平(wacci)、水野良樹(いきものがかり/HIROBA)、マハラージャン、在日ファンク、CARTOON + YELLOCK……とまるでミラーボールのように煌めくゲスト・クルーが乗りこんだ。

 

 

水野良樹(HIROBA / いきものがかり)
https://twitter.com/mizunoyoshiki/status/1246566275762937856

鈴木雅之さんが4月15日にリリースする新曲『DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理』の作詞作曲を担当しました。編曲は本間昭光さん。

 


<感想>

 1980年のシャネルズ「ランナウェイ」から43年。
 歌の上手さに聴き入ってしまい、あっという間の45分だった。
 注目している水野良樹(HIROBA / いきものがかり)とのコラボもある『SOUL NAVIGATION』を聴いてみたい。

 

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住友銀行の救世主がご逝去?

 

【 國重惇史氏:住友銀行の救世主 】



 2023/4/4、住友キャピタル証券時代の副社長だった國重惇史さんが、ご逝去された。

 以下は、「堕ちたバンカー 國重惇史の告白」(児玉博著、小学館)の一部抜粋。

 


あとがき


「あのね、イトマン事件で西川さんは男をあげたんだよ。で、頭取になったんだ」

 

「國重さんは?」

 

 こう聞くと、國重はフット息を呑み淡々とこう継いだ。

 

「僕はね・・・・・・、僕はイトマン事件で危険な人物だって思われたんだ」

 

「救世主だったのに?」

 

「そう僕は危険な奴だって」

 

  イトマン事件からもう30年以上が経とうとしている。けれども國重の中にはこの思いが澱のように沈澱したままのようだった。

 

「國重さん、後悔しているんですか?」

 

「別に・・・・・・」

 

 國重はぶっきらぼうにこう言ったきり黙った。

 


<感想>
 明日の個人的な追悼ランチを控え、今晩、住友キャピタル証券時代の同僚と久しぶりに飲むことになった。
 國重さんにお作り頂いたご縁を今後とも大切にしてゆきたい。心よりお悔やみ申し上げます。

 

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増税と天下りが2つの省益?


【 財政省の2つの省益 】

 


 2023/4/24、現代ビジネスに、高橋洋一さんが、「『安倍晋三回顧録』を批判した「大物」大蔵次官の文春インタビュー記事に反論しよう」を掲載した。
https://gendai.media/articles/-/109448?imp=0

 

 以下は、一部抜粋。

 


『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)を読むと、財務省がどれほど日本の政治・経済の足かせとなっているかがよくわかる。私が数えたところ、財務省に言及している部分は、なんと71ヵ所もあった。たとえば安倍さんが消費税の10%への引き上げを延期しようとした際、財務省は「安倍政権批判を展開し、私を引きずり下ろそうと画策した。彼らは省益のためなら政権を倒すことも辞さない」とまで書いている。

 

 

齋藤氏のインタビュー記事の読みどころは、


「大幅な赤字財政が続いている日本では、財政健全化のために増税は避けられず、そのため財務省はことあるごとに政治に対して増税を求めてきました」


と述べている部分だ。

 

 

この財務省の「国の借金が大変だから増税する」というロジックだが、筆者は大蔵省入省当時から疑問だった。借金があるのなら、増税ではなく「資産」を売ればいい。このロジックを会社で例えるなら、経営不振に陥り倒産間際の会社が、資産を売らずに営業利益だけで借金を返そうと四苦八苦するようなものだ。

 

 

政府の財政状況を見るには、BSの借金残高だけでは不十分で、左側の資産も考慮し具体的には資産を控除したネット借金残高で見なければいけない。これはファイナンス論・会計論のイロハである。しかし、当時の大蔵省は資産を対外的に明らかにすることには恐ろしく消去的で、ある幹部から筆者はBSを口外するなと厳命を受けた。それが事実上解けたのは小泉政権になってからだ。

 

 

斎藤氏は、郵政民営化から事実上の国営化に乗じて政府が株主であることに乗じて天下りをしたわけだ。最近、東京メトロへの国交省からの天下りが問題になったが、それも上場を延期するなど政府が株を手放さないことからおこる。財務省も、JTの大株主であることを利用して天下りをいまだに続けている。


安倍さんが、財務省が「省益」を追及しているというのは、例えば借金返済のために増税を主張するが一方で資産売却を渋り天下りに拘泥することをいっている。


これで、齋藤氏ほど財務省の増税指向と天下り指向を体現している人はいないという意味がわかるだろう。ちなみに、齋藤氏は民主党政権が終わると、自分は退任し次の社長に再び財務省からの天下りをすえようと画策したが、安倍政権に見つかり失敗した。
もちろん、増税すれば財務官僚の差配するカネが増えるのも財務省の「省益」だ。

 


<感想>
 財務省の2つの省益、1)増税指向(財務官僚の差配するカネが増える)、2)天下り指向(大株主を利用する&資産売却を渋る)を体現した、齋藤元財務次官。
 増税ではなく、(民間企業では常識な)資産売却による「財政健全化」を目指して欲しい。

 

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待つことができない社会?

 

 【 「待つ」ということ 】

 


 先日、鷲田清一著『「待つ」ということ』(角川選書)を読んだ。

 以下は、一部抜粋。(その1)

 


まえがき


 待たなくてよい社会になった。
 待つことができない社会になった。
 待ち通しくて、待ちかまえ、待ち伏せて、待ちあぐねて、とうとう待ちぼうけ。待ちこがれ、待ちわびて、待ちかな、待ちきれなくて、待ちくたびれ、待ち明かして、ついに待ちぼうけ。待てど暮らせど、待ち人来たらず・・・・・・。だれもが密かにもってきたはずの「待つ」という痛恨の想いも、じわりじわり漂白されつつある。


 かつて「待つ」ことはありふれたことだった。一時間に一台しか来ない列車を待つ、数日後のラブレターを待つ、果物の熟成を待つ、酒の発酵を待つ、相手が自身で気づくまで待つ、謹慎処分が解けるのを待つ、刑期明けを待つ、決定的現場を押さえるために待ち伏せる(かつて容疑者を追って、同じホテルに一年間張り込んだ刑事がいた)。万葉集や古今和歌集をはじめ、待ち遠しさを歌うことが定番であるような歌謡の手管があった。待ちこがれつつ時間潰しをすること、期待しながら不安を抱くこと、そんな背反する想いが「文化」というかたちへと醸成された。喫茶店はそんな「待ち合い」の場所だった。農民や漁師、そしてウェイター(まさに「待ち人」)といった「待つ」ことが仕事であるような職業があった。相撲でも囲碁でも「待った」できないという脅迫がひとを苛んだ・・・・・・。そんな光景も私たちの視野から外れつつある。


 
<感想>
 グループLINEの(みんなからの)返事を待つことができなくなって、何人かの返信で日程を確定させてしまった自分がいる。
 携帯電話を持ってから、それまでより、待つことができなくなってしまったような気がする。
(次回に続く。)

 

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当たり前ではなくなった「待つ」がテーマ?

 

【 清志まれ:おもいでがつまっている 】

 


 清志まれ(いきものがかりの水野良樹)の「おもいでがまっている」を読んだ。


 以下は各種Webサイトからの一部抜粋。

 

 

1.小説のテーマとして深みのある「待つ」
https://brutus.jp/aihashimoto_yoshikimizuno_hiroba/?heading=1

 

水野良樹
僕は今回のアルバム制作と同時進行で、小説を執筆していたんですね。その小説を書く一つのきっかけとなったのが、哲学者の鷲田清一さんの『「待つ」ということ』でした。この本にもありますが、今は「待つ」が当たり前ではなくなった時代だと思うんです。実際、誰とでもすぐに連絡できるし、ネット検索すればわからないことはすぐわかるので。
一方、コロナ禍では行動を制限され、家の中でいつ終わるともしれない「待つ」を強いられもしました。そんなこともあって、「待つ」は小説のテーマとして深みがあるなと。一方で、プライベートで自分の育った実家を売る経験をしたことがあって、誰かの思い入れのある場所に別の誰かの人生が折り重なっていくのは不思議だなと思って、この2つのトピックを掛け合わせた小説を書いていたんです。

 


2.自分の時間を生きていない物語https://realsound.jp/2023/02/post-1257591.html/

水野:常に時間のことがテーマになっていたところがあって。お渡ししたプロットには、帰ってこない人をずっと待ち続けてる人と、待ってた人が帰ってこなかったという事実にずっと縛られている人が出てくるんです。つまり「帰ってきてほしい」と未来ばかり見て今を見ていない人と、「帰ってこなかった」という過去に縛られて、裏切られたと思い続けて今を生きられない人が出てくる。どっちも自分の時間を生きていないというところを物語にしようとしてたんです。


水野:水野良樹は芸名でなく本名なので、僕は生まれたときから水野良樹として生きてるんです。去年40歳になったんですけど、そこには40年間の物語が入ってる。それはもう拭えないし、自分が生きてきた人生なので拭う気持ちもない。でも、「清志まれ」という虚構の存在になることで、どこまで自分でどこまで他者かわからないような存在になる。それがものを作る上ではすごく大事で、それをやりたかったのかなって最近はすごく思います。

 


3.原稿用紙100枚のあらすじ
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00497/031000018/?P=4

 

澤本:それこそ書き方って人によると思うんですけど、水野さんが小説を書かれるときって、最初に全体のプロットを書かれるんですか。

水野:1作目は何も考えず書き始めて、結果、3回ぐらい書き直して、ということで大変苦労しましたので、2作目の今回はちゃんと丁寧にプロットを書きました。

澤本:プロットはどのくらいの分量を書くんですか。

水野:4万字ぐらい書きます。

澤本:え、4万字って、原稿用紙で言うと100枚?

水野:はい。そのぐらいですね。

澤本:それだけでもう小説じゃない?

水野:そうですね。でも、あらすじなんです。あらすじなんだけど、わりと量が増えていくという感じで。

 


おもいでがまっている(ネタバレ)

「志保美さん、この子たち、ずっと待っていたんですよ」

 忠之が、あの頃の穏やかな口調でそう言うと、親子三人は声をあげ、互いに呼び合い、抱き合った。

「ただいま・・・・・・ただいま・・・・・・」

 ずっと待っていた言葉が母の口からこぼれて、兄弟の時間はもう一度、動き出した。

 


<感想>

「待つ」が当たり前ではなくなった時代の「待つ」をテーマとした作品。

 チューさんの行動の痛切な理由。

 HIROBAの水野良樹(清志まれ)の活動から当面目が話すことができそうにない。

 

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IPOでの優越的地位の濫用?

 

【 公正取引委員会:IPOにおける優越的地位 】

 


 2023/4/13、公正取引委員会が、みずほ証券を注意した。
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2023/apr/20230413dai2.html

 以下は、一部抜粋。

 


注意の概要等

(1) みずほ証券は、令和2年6月から令和3年5月までの間に東京証券取引所に上場した新規株式公開案件96件のうち、21件において主幹事を務めた。

  新規株式公開は、推薦審査の終了後に公開価格設定プロセスを経て行われるところ、上場予定日の延期を希望しない新規上場会社にとっては、公開価格設定プロセスの段階で主幹事を変更することは困難であるため、主幹事が、新規上場会社にとって著しく不利益な要請等を行っても、新規上場会社はこれを受け入れざるを得ないと考えられ、みずほ証券は、主幹事を務めた新規株式公開案件の公開価格設定プロセスにおいて、主幹事を変更することが困難である新規上場会社に対し、優越的地位にあったと認められる可能性がある。

 

(2) みずほ証券は、主幹事を務めた上記21件の新規株式公開案件の公開価格設定プロセスにおいて、同社が優越的地位にあったと認められる可能性がある新規上場会社に対し、下記ア及びイのように想定発行価格又は仮条件を設定し、これを受け入れるよう要請していた事例が認められた。

 


  そして、2社の新規株式公開案件における初値は、いずれについても公開価格の倍以上となるなど、公開価格を大幅に上回っており、2社は、自らが主張した想定発行価格又は仮条件に基づき設定されたであろう公開価格により新規株式公開ができていれば、より多くの資金を調達した可能性がある。

 


 「新規株式公開(IPO)における公開価格設定プロセス等に関する実態把握について」を踏まえた取組

 

 公正取引委員会は、新規株式公開における公開価格設定プロセス等に関する実態把握を行い、令和4年1月28日に報告書を公表した。本報告書においては、「優越的地位にある主幹事が、一方的に公開価格を設定するなどして主幹事業務の取引を実施し、新規上場会社に正常な商慣習に照らして不当に不利益を与えたと認められる場合には、独占禁止法上問題となるおそれがある」旨指摘したところであり、

 公正取引委員会は、今回のような行為も含め、当該報告書において指摘した独占禁止法上問題となる行為に係る情報に接した場合には、厳正・的確に対処していく。
(以下略)

 


ご参考)(令和4年1月28日)新規株式公開(IPO)における公開価格設定プロセス等に関する実態把握について
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2022/jan/220128_IPO.html

 


<感想>
 本件は、みずほ証券が、IPOの公開価格設定プロセスに優越的地位の濫用があったとして、注意されたもの。
 IPOの初値は、その時点における相場環境にも左右されるため、初値がIPO価格の2倍以上であることを理由として、優越的地位の濫用と看做すことには違和感を感じる。

 

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黒田日銀総裁に「あっぱれ!」?


【 黒田日銀総裁の功績 】

 


 2023/4/10、高橋洋一さんが、現代ビジネスに「日銀・黒田総裁の10年間の本当の功績とは何か…マスコミが見逃していること」を掲載した。
https://gendai.media/articles/-/108789?page=1&imp=0

 

 以下は一部抜粋。

 


黒田総裁は、財政政策は直接的に有効需要を作るが、金融政策は金融システムを通じて有効需要になるので、その点わかりにくいといっていた。その通りだ。

 

 

金融政策にはdual mandate(二つの責務)といい、物価の安定と雇用の確保を目的とする。これをマスコミはもっと勉強すべきだ。

 

NAIRU (インフレを加速させない最低水準の失業率)を達成したいがために、過度の金融緩和を戒めるのが、インフレ目標だ。言い換えれば、フィリップス曲線上、NAIRUを達成する最低のインフレ率を目標とするのがインフレ目標といってもいい。


これは安倍晋三回顧録にも書かれている。


《──かつてなく日銀の立ち位置に踏み込んだため、日銀の独立性を侵す、という批判が出ました。


世界中どこの国も、中央銀行と政府は政策目標を一致させています。政策目標を一致させて、実体経済に働きかけないと意味がない。実体経済とは何か。最も重要なのは雇用です。2%の物価上昇率の目標は、インフレ・ターゲットと呼ばれましたが、最大の目的は雇用の改善です。マクロ経済学にフィリップス曲線というものがあります。英国の経済学者の提唱ですが、物価上昇率が高まると失業率が低下し、失業率が高まると、物価が下がっていく。完全雇用というのは、国によって違いはありますが、大体、完全失業率で2・5%以下です。完全雇用を達成していれば、物価上昇率が1%でも問題はなかったのです。》(『安倍晋三回顧録』中央公論新社)

 


マスコミ論調は、黒田総裁がインフレ目標を達せずに残念というところだけを切り取り、雇用を400万人作ったということは無視している。


そもそもインフレ目標を達成していないではないか、というのは、金融政策の二つ責務(物価の安定と雇用の確保)をしっかり理解していない、トンチンカンな批判だ。せめて、安倍晋三回顧録でもその箇所を勉強したほうがいい。

 


<感想>
 2023/4/8、黒田日銀総裁が任期満了(歴代最長10年)で退任された。
 労働力人口が減少し続ける中、雇用を400万人も創出した功績に「あっぱれ!」。

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高市潰しのとばっちり?


【 自由民主党:奈良県蓮 vs 自民党本部 】

 


 2023/4/9の選挙で負けるのが必然のように見えた奈良県知事選における自民の分裂。


 以下は、「奈良県知事選を保守分裂にしたのは、媚中の あの人」からの一部抜粋。
https://note.com/morikaito/n/ne6baca488580

 

 

メディアには、高市さんの調整不足という批判が上がっているが全く違う。
高市さんは、荒井知事に何度も繰り返しアポイントを入れたが、全部蹴られた。
荒井知事の後援会長が間に入り、数時間に渡り荒井氏を説得し、高市さんが奈良まで入って会う直前になって、ある電話が入って結局会えず仕舞いになった。

 


荒井氏に対して次の選挙に出るべきだと言い続けてきたのは、森山裕(ひろし)選挙対策委員長。このことについては、荒井さんも認めている。
それを森山さんに言わせたのは、間違いなく二階元幹事長。
二階さんは、最近のオフレコ発言で「高市を潰す」というような言い方をしていたようだ。その場にいた人から聞いた。
今回の奈良県知事選挙の本当の意味は、高市さん潰し。
高市さんは2回お国入りをしようとしたが、1回目はそれを察知した自民党本部が、公務を入れて邪魔をした。
2回目は、行政文書問題で難癖を付けられ、徹夜続きで自身で答弁書を書き、それによる体調不全で入れなかった。


このままで行ったら、維新候補の当選になる。
荒井氏に出馬しろといったサイドも、そんなことは事前の情勢調査で当然分かっていた。
二階・森山ラインは、そうなる方向に誘導してたんじゃないか。自民党候補が落選し、高市氏の責任問題になることを共有してたんじゃないかとも思われる。


前回の自民党総裁選で、安倍さんの全面的バックアップで善戦した高市さんを今のうちに潰しておこう。そのターニングポイントとなったのが、昨年7月の安倍さん暗殺事件。
高市陣営は、今回の選挙は、奈良県連と自民党本部との戦いだと言っている。

 


<感想>
 高市潰しの上記想定が正しいとすれば、2022年に総務省財務調査課長を退官して立候補した平木省氏が浮かばれず、二階・森山ラインは戦犯と言わざるを得ない。

 

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安倍元首相と昭恵夫人の間柄?

 

【 安倍晋三 vs 朝日新聞 】

 


 以下は「安倍晋三が闘った朝日と文春」(花田紀凱著、産経セレクト)からの一部抜粋。

 


奈良県立医科大学附属病院に駆けつけた昭恵さんは、心肺停止状態の安倍さんに「晋ちゃん!
晋ちゃん!」と必死に呼びかけていたという。

 


亡くなった翌日、7月9日の午前6時、朝日新聞デジタルにはこんな記事を掲載した。


タイトルは、
<森友・加計、桜・・・「負の遺産」真相不明のまま 安倍元首相が死亡>


そこには銃撃されて亡くなった一国の宰相に対する一片の哀悼の気持ちも、敬意もない。


こんな時に、平気で、こんな記事を書く記者、何の注意もせず、それをそのまま掲載するデスク、編集長。


これが朝日新聞なのだ。

 


<感想>
 昭恵夫人の呼び方を聞いて、お二人の親密さがより身近に感じられ、安倍元首相を失ったことがより残念に思われる。


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音楽を創り続けた教授のピアノ?


【 坂本龍一:魂の響き 】

 


 先日、「NHK MUSIC SPECIAL選 坂本龍一プレイング・ザ・ピアノ」を見た。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023040405364

 

 以下はインタビュー部分からの一部抜粋。

 


・・・竹林に行って、その竹林の中を風が通っていく、竹が揺れる音なんかをじーと聞いたりとかすることがとても好きで、まぁそれだけでも音楽としても充分だなぁと感じるんですが、そこに自分が何を足せるか、あるいはどうやって自然の音と競演できるか、コラボレーションできるかみたいなことをまぁよく考えますね。まぁ生きているうちは、音楽を創り続けて、日記のようなスケッチも折々に作っていくと思うし、まぁ大きな作品を創るようであって、オーケストラの曲なんですが、まだなかなか難しくて、構想段階で、ただオーケストラは使うんだけど、例えば今回、録音したピアノの曲の中で、僕はホントにゆっくり弾きながら音と音の間の響き、もわーんと響いている響きがもの凄く好きだし、味わいたいってことで、わざとゆっくり弾いている面があるんですけど、そういう響きの音楽をオーケストラでもやってみたいと思ってるんだが、僕の技量だとそういうものが描(か)けるかどうか、ちょっと自信がないですねぇ。まぁ努力してみますけど。


(この後の楽曲:Merry Christmas Mr.Lawrence⇒エンディング)

 


<感想>
 2023/4/28に逝去した坂本龍一の追悼番組。
 1998年秋、ニューヨークの小さなホールでのソロピアノを聴いてから約四半世紀。魂の響きは形を変えて鳴り続けている。

 

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淡き初恋をめぐる遺稿?

 

【 石原慎太郎:遠い夢 】

 


 以下は、最晩年の石原慎太郎の遺稿「遠い夢」からの一部抜粋。

 


「湘南に入ってこれからどうするの、だってもう海軍なんて無くなるんでしょ。よかったわ。あなたはとにかく無駄死になんてことはしないんでしょう。それだけでも私はいいわ」

 

 言うと彼女は立ち止まり確かめるように私を見上げてきた。

 

「だって何時か私あなたと二人してあの建物に行かされてあのお骨の箱の中に実は紙切れ一枚しか入ってないんだと聞かされた時、私がもしあなたのお嫁さんだったらどうしたらいいだろうかと思って家に帰っても泣いてしまったわ。本当よ」

 

 立ち止まり見詰めてくる彼女にどう応えていいかわからず思わず手を延べ彼女の片手を握っていた。気が付けばあれが初めての彼女との肌と肌の触れ合いだった。そして彼女はその手を拒んで解こうとはせず私も放しはしなかった。

 

 私の手の内に彼女のあの小さな手の温もりに預けて今何かをもっと伝えたいと思ったができなかった。

 

「これは今さらあなたにお伝えしても詮無いことでしょうが、姉の命はもうあと少しですな。意識が混濁してしまっていて、相手が誰かは良くわからない。それが突然私に手を差し出し願うように言うんです。耳を澄ませて良く聞くとかろうじてあなたの名前でした。その時僕は思い出しましたよ。彼女が昔嬉しそうに僕だけに打ち明けた秘密をね。国民学校の頃偶然出会った二人が人気の無い屋敷町を長い事手を繋いだまま歩いたんですってね。釣りをしている人のいた富士見橋の上も勇気を出しそのまま歩いて過ぎたって。あなたを求めて差し出した手を握り返してやりながら、僕はあなたを装っていろいろ嘘をついてやりました。姉の事は子供の頃から好きで好きでたまらなかったとね。違いますか」

 

「いやその通りだよ」

 

「あれは出過ぎた真似だったけれど、僕にはあのまま死んで行く姉が何とも哀れでしてね。家の銀行を守るため好きでもない男をあてがわれて、あなたには正面に切って好きだと言えはしなかった。だからこの僕があなたに代わってね、許してくどさい」

「いやありがとう。それは君が僕に代わって書いてくれた最初で最後のラブレターだよな」


参考:https://www.bookbang.jp/article/727748

 


<感想>
 石原慎太郎の遺稿は、少年と少女の淡き初恋をめぐる「遠い夢」。
 老齢になってまで、青春らしさを失うことが無かった大学の偉大な先輩に相応しい、素晴らしい文章だった。

 

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必要なのは「戦略人事」?

 

【 人事部の機能と役割 】

 


 以下は、『「人事部」の役割と仕事とは? 人的資本経営に向けた役割の変化と求められるスキルについて解説』のWebサイトからの一部抜粋。
https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2843

 


◆「人事部」の機能と役割

「人事部」は指示を受けるだけでなく、経営者や上層部のビジネスパートナー(BP)として、共に働くことが求められる。さらに、現場で働く従業員の実態を知ることも必要だ。その上でより良い施策を考え、上層部に提案していかねばならない。

 

ミシガン大学のデイビッド・ウルリッチ教授は、著書「MBAの人材戦略」の中で「人事部」が担う機能を以下の4つに分類している。「人事部」は、これらの機能を果たす役割のもと、人材に関する各種業務を行っているといえる。

 


1.戦略パートナー(Strategic Partner)
会社全体、事業全体を俯瞰し、経営者の視点から物事を考え、自社の発展や成長のために人事戦略を策定・実行する

 

2.管理のエキスパート(Administrative Expert)
人材や組織に関する情報・制度を取りまとめ、業務の効率性を高めるとともに、法的リスクを回避する

 

3.従業員のチャンピオン(Employee Champion)
従業員の意見をよく聞き、従業員の意欲を高めるよう働きかける。また、会社と従業員の間に立ち、両者がより良い関係を築き上げられるよう尽力する

 

4.変革のエージェント(Change Agent)
会社の成長のために、上層部と協力し、会社全体の改革、改善を主導していく

 


●評価

従業員の能力や実績を公正に評価するための制度を設計・運用する。評価は給与や昇進、配置の基準となり、これらは従業員満足度に直接的に関わるため、組織の人事戦略において重要な役割といえる。

 


●人事制度設計・運用

評価の他にも、等級や報酬などに関する各種人事制度を制定し、運用するのも「人事部」の仕事だ。各従業員の業績や会社への貢献度を精査し、適切に処遇を決定する枠組みを作る必要がある。あわせて、各従業員の目標達成をサポートする制度など、従業員がやる気を持って働ける仕組みづくりも求められる。

 


●戦略力

「人事部」は、社会状況と経営戦略を理解した上で、人材の活性化により組織を成長させる人事戦略を策定・実行する役割がある。そのため、優先課題を抽出し、適切な解決や目標達成に導く戦略の構築力および実行力が必要となる。

 


<感想>
 「ヒトモノカネ」の内、特に、ヒトが重視される組織においては、「戦略人事」が重要になるに違いない。

 

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夢なき者に成功なし?

 

【 吉田松陰:夢なき者に成功なし 】

 

 

 2023/3/31、唐池恒二JR九州相談役の「私の履歴書」最終回は、以下内容で締められていた。

 

 

 座右の銘の一つ、吉田松陰の言葉で連載を閉じたい。

 

 夢なき者に理想なし、

 理想なき者に計画なし、

 計画なき者に実行なし、

 実行なき者に成功なし。

 故に、夢なき者に成功なし。

 

 

 一方、以下は、『夢なき者に成功なし』吉田松陰の名言に学ぶ成功の流儀!のWebサイトからの一部抜粋。
https://yume-hakobune.com/syoin-yoshida-dream-ideal/


「夢なき者に成功なし」

では、

「夢があれば、成功する」のでしょうか??
この裏の考え方は「偽」のため絶対ではありません。(数学的な考えを用いています。)夢があっても叶えられない人は世の中にたくさんいるからです。

しかし

成功する人に夢はある

これは「真」です。ここに成功哲学が隠れています。

 

この文章の対偶をとります。

成功する者に実行あり、
実行する者に計画あり、
計画する者に理想あり、
理想ある者に夢がある。

 


吉田松陰の名言、夢なきものに成功なし、からの学びをまとめます。

1.『夢をもつ』

2.『理想をもち、計画し、実行する』
今現在ですこしでも抱えている夢があるなら、大事にしましょう。もしその思いがあるのなら、理想をもち、計画し、実行しましょう。行動することなしに、どんな成功も本人に訪れることは一生ありません。

 


「夢なきものに成功なし」を表す偉人の具体例


ソフトバンク:孫正義

夢を描く。それがある種の自分の人生に対するビジョン。

そういう自分の夢も明確に持たずに自分の人生に対するビジョンも持たずに、ただ生きていくために、どっかで給料をもらいにいくでも現状それしか仕方ないじゃん、と言っているうちに人生は、あっという間に終わってるから。

あっという間ですよ。本当に。自分の持った夢に、自分の人生はおおむね比例する。

 


京セラ、KDDI創始者:稲盛和夫

人生や仕事で大きな成果を得るには、まず、その土台となる「大きな夢」を描くことが肝心です。

あふれるほどの夢を描け、人生は大きく飛躍する。

 


インド独立の父:ガンジー

あなたの夢は何か。あなたが目的とするものは何か。

それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう。

 


ドイツを代表する文豪:ゲーテ

あなたにできること、あるいはできると夢見ていることがあれば、今すぐ始めなさい。

向こう見ずは天才であり、力であり、魔法です。

 


ディズニー創始者:ウォルト・ディズニー

All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. I only hope that we don’t lose sight of one thing ー that it was all started by a mouse.

夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は実現できる。あなたも知る、ある1つのことを忘れないで欲しい。すべては、一匹のねずみから始まったということを。

 


<感想>

 「夢をもつ。理想をもち、計画し、実行する」ことに年齢は関係ないだろうから、改めて、自分の「夢」を考えてみたい。


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