取締役会の合理的判断?
【 富士ソフト:取締役会の判断 】
2024/11/19、日経電子版に、「富士ソフトへ2回目TOB 米KKR、20日から」の記事が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB19BTY0Z11C24A1000000/
米投資ファンドのKKRは19日、富士ソフトへの第2回TOB(株式公開買い付け)を20日から始めると発表した。TOBの期限は12月19日。対抗する米ベインキャピタルの提案より1円高い1株あたり9451円で募る。
KKRはTOBを2段階で進める。9月5日〜11月5日に実施した第1回のTOBは1株8800円での買い取りを提示し、発行済み株式の33.86%を取得した。第2回TOBは当初、第1回と同額で募集する予定だったが、ベインキャピタルが9450円で提案していたことを踏まえ、11月15日に価格引き上げを表明した。
富士ソフトは同日の取締役会で、KKR案への賛成とベイン案への反対を決定した。
ご参考)2024/11/19 富士ソフトのリリース
「(追加)FK株式会社による当社株券等に対する第2回公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」
https://www.fsi.co.jp/company/news/2024/20241119_4.pdf
<感想>
富士ソフト側からの要請を受けて、KKRがTOB価格をベインキャピタルの9450円を上回る9451円に決定したものと思われる
富士ソフトの取締役会が、このタイミングで、KKR案への賛成とベイン案への反対を決議したのは、極めて合理的だったと言える
第1回目のTOB価格8800円で応募した投資家(3Dインベストメント・パートナーズ、ファラロン・キャピタル・マネジメント等)は、複雑な思いであるように思われる
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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