日本電産がOKKを買収?
【 日本電産:OKKを買収 】
2021年11月18日、 日経電子版に「日本電産、OKK買収を発表 出資比率約67%に」が発表された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF180RE0Y1A111C2000000/
日本電産は18日、工作機械のOKKを買収すると発表した。OKKが実施する第三者割当増資を引き受ける。株式の取得額は約54億円で、株式所有割合は約67%となる見込み。OKKは中小型の工作機械が強みで、日本電産は三菱重工業から買収した工作機械事業との相乗効果を狙う。
OKKは増資完了後も上場を維持する見通し。日本電産は2022年1~6月に株式の取得金額を払い込む。
OKKは調達資金を、老朽化している兵庫県伊丹市の工場建て替えなどに充てる。同社は海外展開の遅れなどで業績が悪化し、22年3月期は3期連続の最終赤字となる見通し。不適切会計が発覚し9月に東京証券取引所が監理銘柄に指定。10月に解除されたが、経営再建が急務だ。
日本電産は8月に三菱重工工作機械(現日本電産マシンツール)を買収し、工作機械事業に参入した。OKKの製品を加えることで「切削除去加工に対する総合的な提案力が格段に増す。マシンツールの製造拠点を活用した効率化や生産能力の拡大も見込める」としている。
(ご参考)プレスリリース
2021年11月18日
資本提携契約締結にかかる第三者割当による新株式発行並びに 親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ
https://www.okk.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/211118_news.pdf
払込期間:2022/1/26~2022/6/30
発行新株式数:当社普通株式15,853,444株
発行価額:1株につき345.60円※
調達資金の額:5,478,950,247円(差引手取概算額5,178,950,247円)
第三者割当:日本電産に全株式を割り当て
※直前営業日(2021/11/17)株式の終値384円に対して10.00%のディスカウントをした345.6円
(終値:11/19 @544、11/18 @464、11/17 @384)
2021年11月16日
東京証券取引所による「改善報告書」の提出請求及び「公表措置」の実施について
https://www.okk.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/211116_kaizen.pdf
開示が行われた背景
・当社では、複雑かつ高い専門性を必要とする原価計算や仕掛品の管理業務を特定の担当者に任せきりにし、上席者による複層的な確認が不十分であったこと
・財務部門内や業務上関係する部門間において適切に情報共有を行う仕組みや積極的に情報共有を行う意識が不十分であったことにより、経営陣を含め、業務又は組織体制上の課題の共有及び解決に向けた取組みが行われなかったこと
・内部監査が適切に実施されていなかったことにより、社内における牽制機能が十分に機能していなかったこと。また、内部通報制度の形骸化やコンプライアンス意識醸成のための取組み不足によって、不適切な会計処理の早期発見にも至らなか
<感想>
不適切会計が発覚し9月に監理銘柄に指定(10月に解除)されたOKK。
技術力があれば、このような買収もあり得る事例かと思われる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuruichi.blog.fc2.com/
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