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凶弾に倒れた盟友をしのぶ?


【 安倍元首相の国葬 】

 


 以下は、菅義偉前首相「追悼の辞」からの一部抜粋。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA263590W2A920C2000000/

 


あなたは一度持病が悪くなって総理の座を退きました。そのことを負い目に思って2度目の自民党総裁選出馬をずいぶんと迷っておられました。最後には2人で銀座の焼鳥屋に行き、私は一生懸命あなたを口説きました。それが使命だと思ったからです。

 

3時間後には、ようやく首を縦に振ってくれた。私はこのことを菅義偉、生涯最大の達成としていつまでも誇らしく思うであろうと思います。

 


衆院第1議員会館1212号室のあなたの机には読みかけの本が1冊ありました。岡義武著「山県有朋」です。ここまで読んだという最後のページは端を折ってありました。そしてそのページにはマーカーペンで線を引いたところがありました。

 

印をつけた箇所にあったのは、いみじくも山県有朋が長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人をしのんで詠んだ歌でありました。いまこの歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。

 

かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ

 


<感想>
 安倍元首相の国葬に際しての菅前首相の追悼の辞。
 銃弾に倒れた伊藤博文をしのんで詠んだ山県有朋の歌への安倍元首相のマーカーペン。 
 安倍元首相には、もっと長生きをして頂きたかった。

 

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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根本原因は不十分なBCP?


【 自衛隊の災害派遣要請 】

 


 以下は、「自衛隊の災害派遣に関する実態調査 -自然災害への対応を中心として- 結果報告書 令和4年3月 総務省行政評価局」からの一部抜粋。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000797382.pdf

 


P2〜P3
自衛隊法第83条第1項及び第2項では、都道府県知事等は、市町村及び都道府県の災害対応能力を活用しても対応できず、人命又は財産の保護のため必要があると認める場合には、部隊等の派遣を防衛大臣又はその指定する者(「防衛大臣等」)に要請できるとされており、この要請に対して、防衛大臣等は、事態やむを得ないと認める場合(注)には、部隊等を救援のため派遣できるとされている。

 

また、防衛大臣等は、その事態に照らし特に緊急を要し、都道府県知事等からの要請を待ついとまがないと認められる場合には、要請を待たずに部隊等を派遣できるとされている。 

 

(注)防衛省では、「事態やむを得ないと認める場合」に該当するか否かは、三要件( 1)緊急性 (状況からみて差し迫った必要性があること)、2)公共性(公共の秩序を維持する観点において妥当性があること)、3)非代替性(自衛隊の部隊等が派遣される以外に適切な手段がないこと)の観点)を総合的に勘案して判断されるものと説明しており、自衛隊の災害派遣は、緊急的・一時的な支援であるとしている。

 


ご参考1)災害派遣などのしくみ
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/i3251000.html

 

添付の図参照(全体像が分わかり易い)

 


ご参考2)自衛隊の主たる任務
https://www.mod.go.jp/pco/hyogo/know/jieitai.html

 

国の防衛:我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、侵略に対し我が国を防衛します。

 

従たる任務:災害派遣、国際協力

 


ご参考3)大雨被害の静岡県から自衛隊への災害派遣要請が遅れた「いくつかの理由」
https://news.radiko.jp/article/station/LFR/76335/

 

静岡県から自衛隊への災害派遣要請が遅れる ~当初は限定された地域で見通しが甘かった

 

山間部が多く本来は災害への対応が早い静岡 ~静岡市長と管轄知事のコミュニケーション不足も原因か

 


<感想>
 自衛隊の主たる任務は国の防衛のため、従たる任務の災害派遣については、基本的に知事の要請を受けて、3要件(緊急性、公共性、非代替性)を満たしたやむを得ない場合に限り、派遣可能とされている。
 今般の大雨被害において、静岡県から自衛隊への災害派遣要請が遅れた最大の理由は、BCP(事業継続計画)が不十分だったことだったと思われる。

 

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必要なのは技術よりも心の有り様?

 

【 中部銀次郎:虚栄に打ち克つ心の鍛錬 】

 


 以下は、「中部銀次郎のゴルフ 1 心之巻」(ゴルフダイジェスト新書)からの一部抜粋。

 


中部語録スペシャル

 

上達を阻むもの、要するに虚栄

 人より飛ばない、見てくれが悪いなんてスコアとは何の関係もない

 

 虚栄に克つには心の訓練以外にないんです。
 人より飛距離が出ない、見てくれが悪いということは、スコアの形成とは何のかかわりもないことを、とりあえず伝えておきます。

 


悔やんでスコアが良くなるのか
 ミスしたら素早く気持ちを切り換え、まず最悪の状況を想定すべし

 

 感謝する気持ちは、ひとつの切り替えです。気持ちの切り換えで、早く気持ちを切り換えられる人が悪循環を断ち切ることができる。
 なぜ悪い状態のところにボールがあるんだという心の準備をしておかないのか、これは実に不思議に思います。心の準備さえしておけば、ライの悪いところにボールがあっても驚くことはない。

 


遊びのゴルフだからと甘えていないか
 いつの場合でも真面目に、真摯に、一生懸命やらなくちゃいけない

 

 もう少し考えてゴルフをやってみたらいいと思うんです。安易なプレーは、ゴルフを内容で区別することに相通じることだと思うし、少しでもスコアを良くしたいと願うならば、同じ失敗を何度も繰り返してはいけないんです。

 


自分の実力を過大評価していないか
 技倆と心の両面があらゆる条件下で崩れないように訓練することだ

 

技倆と心。この両面があらゆる条件下でも崩れないようにする。そうすれば、おのずと平均スコアは上がっていくし、実力も上がっていくはずです。

 


心の有り様をおろそかにしていないか
 スコアは心の振幅をどれだけコントロールできるかにかかっている

 

 ゴルフは技術よりも心の有り様や考え方によってミスショットも出ればナイスショットもでるし、また悪いスコアも出ればいいスコアも出る。ゴルフスウィングは一度覚えれば自転車と同じ。右に曲がるも左に曲がるも乗り手の問題です。

 


<感想>
 日本アマで通算6勝した中部銀次郎のことば。
 虚栄に打ち克つ心の鍛錬。技術よりも心の有り様や考え方。
 今後、心掛けて参りたい。

 

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ドル売り円買いの本気度?


【 日本銀行:為替介入 】

 


 以下は、日本銀行のWebサイト「Q 為替介入(外国為替市場介入)とは何ですか? 誰が為替介入の実施を決定し、誰が為替介入を行うのですか?」からの一部抜粋。
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/intl/g19.htm/

 


A 為替介入(外国為替市場介入)は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、正式名称は「外国為替平衡操作」といいます。為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることです。

 

わが国では、為替介入は財務大臣の権限において実施することとされています。日本銀行は、特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行しています。

 


為替介入資金の調達

 

為替介入は通貨間の売買であるため、その遂行には円やドルなどの資金が必要になります。わが国の場合、財務省所管の外国為替資金特別会計(外為特会)の資金が為替介入に使われます。

 

例えば、急激な円高に対応し、外国為替市場で円を売ってドルを買う「ドル買い・円売り介入」を行う場合には、政府短期証券を発行することによって円資金を調達し、これを売却してドルを買い入れます。反対に、急激な円安に対応し、外国為替市場でドルを売って円を買う「ドル売り・円買い介入」を行う場合には、外為特会の保有するドル資金を売却して、円を買い入れることになります。

 


ご参考1)外国為替資金特別会計
https://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/special_account/gaitame/gaitame.htm

 

円買い・外貨売り介入の場合には、外貨建て債券の売却等により外貨を調達し、外国為替市場における為替介入により外貨を売却し、円貨を購入。為替介入で得た円貨は政府短期証券(為券)の償還に充当されます。

 


ご参考2)令和2年度 外国為替資金特別会計財務書類
https://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/special_account/gaitame/gaitame_zaimu2020.pdf

 

(令和3年3月31日、単位:百万円)
外貨預け金 11,531,807
有価証券 117,876,210

 


<感想>
 外為特会で保有する令和3年3月末の外貨預け金は11兆円超、有価証券は117兆円超。
 「ドル売り・円買い介入」の実際の実施額はどの程度の規模になるのか。
 実施額の多寡で、政府(財務大臣)の本気度が理解できると思われる。

 

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取締役の反対は保身のため?


【 シダックス:敵対的TOBの「敵」 】

 


 2022/9/17、日経電子版に『迷走シダックス、敵対的TOBの「敵」って誰だ』が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC103940Q2A910C2000000/

 以下は一部抜粋。

 


「会社は誰のものか」という議論はよくなされ、最近では従業員や地域社会など様々なステークホルダー(利害関係者)のものという論調も勢いを増しているが、資本市場まわりでは一応「会社は株主のもの」というのが定説とされてきた。

 

敵対的案件はイメージもあまり良くないし成功しにくい、と思ったらおそらく間違いだ。じつは株主さえ味方につければ、敵対的TOBは意外と成立に持ち込めることがわかってきている。

 

ここ数年の間でもコロワイドによる大戸屋ホールディングスへのTOB、伊藤忠商事によるデサント、日本製鉄による東京製綱、前田建設工業による前田道路と敵対的TOBが成立した事例が相次いだ。いい条件を出して株主を振り向かせることさえできれば、取締役会が反対する敵対的TOBであっても成功するのだ。

 


実際、敵対的TOBを仕掛けて成立させた上記の企業のトップを見ると、伊藤忠の岡藤正広会長最高経営責任者(CEO)、コロワイドの野尻公平社長、日本製鉄の橋本英二社長ら「押しの強い面々ばかり」(大手証券会社幹部)だ。

 


そもそも敵対的という単語を使うから、TOBをかける側がしり込みする、というのもあるだろう。敵対的TOBを正確に言うと「対象会社の取締役会が反対したTOB」にすぎないのに、だ。

 

こんな例はどうだろうか。企業価値を向上させる努力を長年怠り株価を割安に放置しているA社。そこに目を付けたB社が「うちが買収してテコ入れすればもっと企業価値を上げることができる」とTOBをかけた。A社の取締役会は「B社に買収されたら経営陣が刷新され我々もクビになる」と思って「反対」表明する。かくして敵対的TOBとなった。

 

B社は「敵」呼ばわりされることになるが、投資家からすれば、どう考えても悪いのは企業価値向上に取り組んでこなかったばかりか、保身に走ろうとしているA社の取締役会だろう。誰から見るかで敵は変わる。ただ「会社は取締役会のもの」という主張は聞かない。それなら取締役会から敵と呼ばれようが、あまり気にしなくてもいいのかもしれない。

 


(その他)2022/9/15 シダックス社のプレスリリース
「株式会社コロワイドからの書簡受領のお知らせおよび当社がオイシックス・ラ・大地株式会社の公開買付けに反対している件について」

 

本日、コロワイド社より、2022年6月20日に受けておりました、フード関連事業に関する提案を取り下げる旨の書簡を収受いたしましたのでお知らせいたします。

なお、意見表明報告書及び反対意見表明に係るプレスリリースに記載の通り、当社が、オイシック社による当社株式に対する公開買付け(「本公開買付け」)に対して反対しているのは、本公開買付けが、創業家とオイシックス社の間で当社の意思とは無関係に締結された覚書に基づき、創業家及びオイシックス社による当社株式の所有割合を合計で60.51%以上とした上で、当社のフード関連事業子会社の株式の過半数を当社から取得することを最終的な目的としていることが理由です。

したがって、当社において、フード関連事業子会社の株式の売却の是非、売却する場合における相手方及び売却の条件等について詳細な検討を行う必要がある点に変わりはなく、コロワイド社からの提案の取り下げは、当社の意見表明(反対)に何ら影響を及ぼすものではありません。

 


<感想>
 オイシックス社のシダックス社へのTOBは敵対的なのか。取締役会の反対の理由は保身にあるのか。
 ユニゾン・キャピタルの意思決定はどうなるのか。そろそろ結論が出るものと思われる。

 

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シダックス取締役会がオイシックス宛て反論?

 

【 シダックス取締役会:オイシックスへの反論 】

 


 2022/9/9、シダックス取締役会が、オイシックス宛て、2つの反論を発表した。

 


I.本日のテレビ放送におけるオイシックス・ラ・大地社 髙島社長の発言について(反論)
https://www.shidax.co.jp/corporate/ir/archives/2022/15587/


1.本反対意見表明に係る当社取締役会決議について「シダックスの取締役会と言っても特別利害関係者でない3人の方だけでの(決議)」と発言していることについて

高島氏は、当社の取締役会について、「シダックスの取締役会と言っても特別利害関係者でない3人の方だけでの(決議)」と発言されました。この発言は、当社の取締役会の決議があたかも不十分、不完全であるかのような印象を本TV番組視聴者及び当社一般株主に与えかねず、また、当社の取締役会の正式な決議を軽視するものであり、極めて不適切です。

また、この発言は、志太勤一氏、志太勤氏及び川崎達生氏が本公開買付けに対する意見表明を行う当社取締役会決議に参加をしなかったことが、あたかも同人らによる取締役としての職務の放棄であるかのような印象を本TV番組視聴者及び当社一般株主に与えかねず、極めて不適切です。


2.取締役会決議に参加した三取締役について、「ユニゾンさんをお連れした方とユニゾンさんがお連れになった方も3人の中にいらっしゃいます」と発言したことについて

ユニゾン・キャピタル(以下ユニゾン社)による出資を受け入れるに際しては、当社として必要となる会社法その他の法令上の手続をすべて適法に履践しております。「ユニゾンさんをお連れした方」との髙島氏の発言は、あたかも特定の取締役が独断でユニゾンによる出資受け入れを主導したかのような印象を本TV番組視聴者及び当社一般株主に与えかねず、極めて不適切です。


3.「事業会社の皆様からは大変ありがたいことに賛同と、取締役会とは違う意見をお持ちであるという賛同表明を送っていただいてまして」と発言したことについて

当社内で確認したところ、事業責任者の一人(甲氏)が、他の三人の事業責任者の了承を得ないまま、また、当社取締役会の承認を得ないまま、「事業責任者一同」の名のもとに、オイシックス・ラ・大地社との協業に賛同を表明する書簡を、オイシックス・ラ・大地社に独断で送付したことが判明しました。

当該書簡には、事業責任者が本公開買付けに賛同する旨は記載されていません。それにもかかわらず、髙島氏は、「事業会社の皆様からは大変ありがたいことに賛同と、取締役会とは違う意見をお持ちであるという賛同表明を送っていただいてまして」と発言されました。
この発言は、当社事業会社責任者が本公開買付けに賛同しているとの印象を本TV番組視聴者及び当社一般株主に与えかねず、極めて不適切です。また、この発言は、当社の従業員がオイシックス・ラ・大地社との協業が当社グループにとって適切と現時点で考えているわけではないにも関わらず、当社取締役会を除く事業責任者及び従業員が本公開買付け又はオイシックス・ラ・大地社との協業に賛同しているとの印象を本TV番組視聴者及び当社一般株主に与えかねず、極めて不適切です。


4.このように本番組中の髙島氏による上記発言には、極めて不適切なものが含まれていると考え、当社は、髙島氏及びオイシックス・ラ・大地社に対して、厳重に抗議します

 


II.オイシックス・ラ・大地社の主張について(反論)
https://www.shidax.co.jp/corporate/ir/archives/2022/15585/


1.オイシックス・ラ・大地社が「(当社の)事業責任者からの賛同を表明する書簡を頂戴しております」と説明していることについて

 

2.オイシックス・ラ・大地社が、当社取締役会による本公開買付けに対する反対意見表明決議に参加した取締役「3名のうち1名はユニゾン社とシダックス社との資本業務提携契約に基づきユニゾン社から指名され就任をしている社外取締役となっており、ユニゾン社の意向の影響を受ける可能性のある状態で反対意見が決議された」と認識していることについて

 


<感想>
 本件は、オイシックス/髙島社長宛て、シダックス取締役会の反論をプレスリリースしたもの。
 シダックスサイドの主張の方に、合理性があるように思われる。

 

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国葬は世界のスタンダード?


【 安倍元総理の国葬について 】



 2022/9/9、外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。安倍元総理の国葬について解説した。
https://news.1242.com/article/385595?_ga=2.265498183.934142635.1662882991-1374342448.1662882991

 

 以下は上記Webサイトの一部抜粋。

 


国葬に関する法律も基準もないことがおかしい日本 世界のスタンダードで考えれば今回の「国葬」も普通のこと


宮家)国葬だけについて国際的に考えた場合には、違和感はありません。むしろこのくらいのことをするのは当然だと思いますし、費用も特別高いとは思いません。

 


約260の国・地域と機関から1700件以上の弔意のメッセージが寄せられた

 

新行)岸田総理大臣は約260の国・地域と機関から、1700件以上の弔意メッセージが寄せられたと説明し、「日本国として礼節をもって応え、安倍氏が培った外交的な遺産を引き継ぐ」と強調しています。

 

宮家)それは間違いではないと思います。

 

新行)アメリカのハリス副大統領、インドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー首相、カナダのトルドー首相などが来日することも明かされました。

 

宮家)その人たちを見れば、いかに重要かということがわかると思います。

 


<感想>
 2022/9/8に、安倍元総理の国葬をめぐる閉会中審査が衆参両院の議員運営委員会で行われた。
 政治家の国葬に関する法律や基準を決定して、無意味な議論を避けられるようにしておいた方が良いように思われる。

 

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シダックス包囲網に対峙する取締役会?


【 シダックス包囲網:取締役会の意思決定 】

 


 2022/9/6〜7、オイシックス・ラ・大地が、以下内容のプレスリリースが発表していた。

 


1.シダックス社事業責任者からの賛同を表明する書簡の受領に関するお知らせ(一部抜粋)
https://www.oisixradaichi.co.jp/wp-content/uploads/2022/09/edd8a051767c69cb8c000c31b66de844.pdf

 


本公開買付けに対しては、9月5日、シダックス社の取締役3名(シダックス社取締役全6名のうち、特別利害関係取締役に該当する志太勤一氏、志太勤氏及び川崎達生氏を除く、取締役専務執行役員柴山慎一氏、取締役川井真氏及び取締役堀雅寿氏)が参加した取締役会決議に基づき、当社の実施する本公開買付けに対し反対する意向が表明されました。

 

一方、当社は、本日、シダックス社の事業責任者である事業子会社代表者から、

 

1)シダックス社の事業会社の代表者一同は、当社とシダックス社との協業に賛同している旨、

 

2)シダックス社の取締役会による本公開買付けに対する反対の意見表明は、当該代表者一同の思いを汲み取ってもらえなかったものと解釈せざるを得ず、残念である旨、

 

3)現場にて事業を実際に行っている代表者一同としては、引き続き、事業シナジーが明確で、かつ、互いの強みと弱みを補完し合える関係による当社とシダックス社との協業こそが、今後のシダックス社の 成長の上で望ましい方向性であると確認しており、シダックス社の取締役会による当該反対の意見表明は、シダックスグループとしての総意にはなっていないこと

 

を内容とする書簡を受領いたしました。当該書簡において、こうした状況をシダックス社のステークホルダーの皆様に正確にご理解いただくためにも、本書面の内容を公表いただきたい旨のご意向も承りましたので、お知らせいたします。

 

当社は、可及的速やかにシダックス社の株式取得の手続きを完了し、シダックス社の株式取得を通じて、同社との間における業務提携の検討を加速させていきたいと考えており、この度頂戴したシダックス社の事業子会社代表者一同からのお声は、実際に事業を運営されておられるシダックス社の事業側の皆様の中にも同じお気持ちでいていただいている方がおられることを感じることが出来、大変勇気づけられております。

 


2.ユニゾンファンド所有のシダックス株式会社の普通株式の当社以外への譲渡禁止に係る仮処分命令の効力発生のお知らせ
https://www.oisixradaichi.co.jp/wp-content/uploads/2022/09/e5488d9adbb482b5103d7563cd62fa94.pdf

 


3.その他
2022/9/8 日経新聞
シダックス巡るTOB、「五者五様」の思惑 コロワイド参戦、敵か味方か事態複雑

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64133730X00C22A9TB2000/


コロワイドは7日、シダックスのフードサービス事業に提案をしていることは事実と発表した。6月に出していた初期提案にシダックスから返答がなかったといい、6日にはシダックスの取締役会に対してフードサービス事業の資産査定を求める書簡を送った。改めて買収意欲があることを示し、催促した格好だ。

ただ6月から今回の書簡を出すまでの間にシダックスを取り巻く環境は変わっていた。オイシックスの存在だ。

 


<感想>
 1)シダックスの事業子会社代表者一同からのオイシックスとの協働への賛同、2)ユニゾンファンドに対するオイシックス以外への株式譲渡禁止の仮処分命令。
 シダックス取締役会がオイシックスのTOBに反対する理由は、コロワイドとの協働の可能性がなくなることであると思われる。
 シダックス包囲網に対する、今後の取締役会の意思決定に目が離せない。

 

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少数の取締役での意思決定?

 

【 シダックスの取締役会決議:オイシックスのTOB 】

 


 2022/9/6、日経電子版に『ユニゾン「シダックス賛同が条件」オイシックスのTOBで』が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0677E0W2A900C2000000/

 


投資ファンドのユニゾン・キャピタル(東京・千代田)は6日、オイシックス・ラ・大地によるシダックスへのTOB(株式公開買い付け)について条件が満たされれば応募するとの方針を公表した。シダックス取締役会が賛同意見を出すことや、インサイダー取引規制に違反する恐れが払拭されることを条件としている。オイシックスのTOBはユニゾンの応募を前提としており、成立に不透明感がでている。

 

ユニゾンはシダックス創業家との株主間契約に従い、シダックス株をオイシックスに売却する意向があるとした。もっとも、オイシックスにはTOB開始に先立ち、インサイダー取引違反の懸念を解消するよう要請していた。オイシックスはシダックスが第三者から協業提案を受けたという未公表の重要事実を知りながら、TOBを始めようとしていたという。

 

ユニゾンはシダックス取締役会が5日にTOBへの反対意見を表明したのを受け、一般株主を含むステークホルダーに最善の可能性を検討したという。その結果、オイシックスのTOBを巡る懸念が解消され、シダックス取締役会の賛同が得られることなどがTOBに応じる条件だとした。

 

オイシックスは8月30日からシダックス株へTOBをしている。TOB価格は541円と足元の株価(6日終値は576円)を下回るディスカウントTOBとなっている。現在の筆頭株主であるユニゾンからの応募しか想定しておらず、同社が保有する27%以上の応募が成立条件になっている。現状のままでは不成立となる可能性が高い。

 


(ご参考)2022/9/6 日経電子版
「オイシックス実施のTOB、シダックス取締役会が反対 創業家に異議、敵対的買収へ」

https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=151&ng=DGKKZO64068330V00C22A9TB0000

 

シダックスの取締役は志太勤一会長兼社長と志太勤最高顧問など社外取締役3人を含めて6人。志太会長兼社長と志太最高顧問、ユニゾン代表取締役の川崎達生社外取締役は特別利害関係者にあたるため、賛否表明の決議には参加していない。社外取締役2人を含む残る3人が全員一致で決議した。

 


<感想>
 シダックスの取締役は6名で利害関係者3名を除いた3名の内、2名は社外取締役。
 創業家が賛同するオイシックスのTOBに反対を表明した取締役会の意思決定プロセスを覗いてみたい。

 

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デカルトの「考える方法」の四つの原則?


【 中学生からの大学講義:鹿島茂 】

 


 以下は、「続・中学生からの大学講義1 学ぶということ」(ちくまプリマー新書)からの一部抜粋。

 


考える方法 鹿島茂

 


「考える」とは答えのないことについて考えること

 

 本当に「考える」ということは、答えがないことについて考えることなのです。ところが、日本の学校では、覚えることは教えるけれど、考える方法については教えないのです。

 

 皆さん、「試験があって大変だな」と思っているでしょう? でも、実をいうと、試験なんて楽なもんですよ。答えが決まっているからです。答えのない試験はありません。必ず正解がある。それを考えればいい。こんな楽なことはありません。

 

 でも、これから皆さんが学校を卒業し社会へ出ると、正解のないことを考えなければいけません。社会は正解を用意してくれてはいないからです。

 

 それゆえ、正解のないことを自分の頭で考えるには、「考える方法」を身につけることが第一なのです。

 


 すべてを疑い、比較して差異と類似を発見する

デカルトが『方法序説』で述べている「考える方法」には四つの原則があります。たった四つの原則を守ればいいのです。

 

1.すべてを疑おう
2.分けて考えよう
3.単純で分かりやすいものから取りかかろう
4.可能性をすべて列挙、網羅しよう

 

 これが四つの原則です。実をいうと、これは、デカルトの時代から今日に至る科学の世界を築いてきた基礎でもあります。


 すべてを疑う。この原則に物事を照らし合わせて最後に合格したものだけを残して、次のステージに進む。つまり日本語でいえば「徹底吟味する」。これが第一原則の意味です。

 


 第二原則の「分けて考えよう」も重要です。デカルトの第二原則の正しい意味は、物理や化学ではできるだけ小さな部分に分けていくと考えやすいということで、この考え方を後の科学者が応用した結果、分子、原子、量子といったものが発見されたのです。


 あるカオスを前にして、これをどうやって分ければいいのか考えてみる。そのときに使われる手法が「比較」です。比較から発見できるのは「差異」と「類似」です。これとこれは違う。これとこれは同じだ。

 


 説得の技術として、いきなり複雑でむずかしいことを示すのではなく、まず誰にでもわかるような単純で明確なことから話していくのが常道です。そして、その単純で明確なことに相手が同意したら、その上に、もう少し複雑なものを載せるようにして、最後は最も複雑で難解なことに至るのですが、第三原則はこの説得の順番に応用されているのです。

 


 では、第四原則「可能性を列挙、網羅しよう」はどうでしょうか?

 これは論文を書くうえで、絶対に不可欠な反論の検証の部分で使われています。

 

 論文というのは、観察、比較検証、原因の割り出し、仮設というそれぞれの部分で、自分と違う考えの人がいるものと仮定して、その人が立てるであろう反論を撃破してゆくことが不可欠です。そのときには、考えうるありとあらゆる反論を予想しなければなりません。


 さっき、すべてを疑う前に自分を疑え、と言いました。実は自分が一番当てにならないのです。ですから必ず自分が間違いを犯すという前提で勉強することが必要です。

 


<感想>
 答えがきまっている試験と正解のない学校卒業後の社会。
 デカルトの四つの原則を守って、正解のないことを自分の頭で考えてゆきたい。

 

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ソ連建国から100年後のウクライナ戦争は必然?

 

【 ゴルバチョフ元大統領の死 】

 


 2022/8/31、数量政策学者の高橋洋一と、東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠が、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」で、8月30日に亡くなったゴルバチョフ元ソ連大統領について解説した。
https://news.1242.com/article/383387

 


ゴルバチョフ元大統領の死でソ連の指導経験者は全員いなくなった

 

タス通信によると、旧ソ連末期に硬直した共産党独裁体制を立て直す「ペレストロイカ」を推進、東西冷戦を終結に導きノーベル平和賞も受賞したミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が8月30日に亡くなった。91歳だった。

 


2022年はソ連建国100周年 ~100年経ち、最後の指導者が亡くなる

 

小泉)彼と一緒にペレストロイカを進めたヤコブレフさんなどの仲間たちも、多くが鬼籍に入られています。ソ連崩壊から31年が経ち、「遠くに行ったな」という感じですね。

 

今年(2022年)は1922年のソ連建国から100周年でもあります。1917年に革命がありましたが、そこから5年間の激しい内戦の末にソ連はできたのです。まさにソ連という企てから100年経ったところで、最後の指導者が亡くなった。何かのめぐり合わせでしょうか。

 


ロシア国内ではソ連時代の総括はし切れていない ~ソ連のなかの白人支配層が密約で解体を決めた

 

飯田)ゴルバチョフさんが亡くなり、ソ連時代の総括に関して、ロシア国内ではどのように見られているのですか?

 

小泉)総括し切れていないのではないでしょうか。ソ連がなくなってしまったのは、もちろん政治的に現実ではあるのだけれども、大日本帝国がなくなったときのように、軍事的に破局を迎えたわけではないですよね。

なくなる過程に関しても、崩壊したというよりはソ連内部のロシア側、ウクライナ側やベラルーシ側、要するに白人支配層が密約で解体を決めたのです。

 


ソ連崩壊によってアメリカとの冷戦に負けた形になり、30年間面白くない思いを続けてきたロシア国民 ~そこから誕生したプーチン大統領がウクライナとの戦争を始めた100年目の節目

 

小泉)ソ連がなくなった少しあとに、フランシス・フクヤマさんというアメリカの政治学者が、「共産主義という近代の在り方は失敗したのである。ナチズムはその前に負けているから、アメリカのような自由民主主義しかないのだ」というような、アメリカ陣営の冷戦勝利宣言とも取れる『歴史の終わり』と言う本を書いたのです。そういう感覚に対して、ロシア人はずっと面白くないものを感じてきたわけです。

 

「我々はアメリカとの冷戦に負けたわけではなく、終わらせただけだ。たまたまそこに国家崩壊が重なっただけなのに、敗北したような扱いを受けていて許せない」という気持ちがずっとあったし、ソ連崩壊で同じルーシ民族がバラバラになってしまったことも、民族主義的に面白くなかった。

 

この30年間、面白くない感情を抱え続けてきたロシア社会がプーチン大統領を生み、プーチン大統領が今回の戦争を始めてしまった。その意味でも、「ソ連建国から100年の節目でこういうことが起きた」というのは単に象徴的でもあり、ある意味では必然だったのかも知れません。

 


クリミアはロシア人にとって特別な「軍事的栄光の地」

 

小泉)クリミアはソ連ということを超えて、「ロシア人の軍事的栄光の地である」という感覚があります。何としても取り戻さなければいけないという感覚は、リベラルな人でも思っていることです。捕まっているナワリヌイさんでさえ、それは言うのです。

 

ナワリヌイさんでさえ、「クリミアは返さん」と言います。さらに言うとゴルバチョフさんは、91年8月のクーデターで監禁されていた場所もクリミアでしたから、彼にとって個人的な思い入れもいろいろあるのでしょう。そういう意味では、ゴルバチョフさんもリベラルではあるのだけれど、完全に我々西側世界の人間と同じだったかと言うと、もちろんそうではなく、やはりロシア人でもあったということです。

 


<感想>
 ソ連建国から100年目のゴルバチョフの死。
 ソ連崩壊から30年間のロシアがプーチン大統領を生み出し、ウクライナ戦争を始めたのは必然だったように思われる。

 

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