満州事変は最終戦争に備えるため?
【 石原莞爾:最終戦争論 】
以下は、青空文庫の石原莞爾「第一部 最終戦争論」からの一部抜粋(その1)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000230/files/1154_23278.html
第一部 最終戦争論
昭和十五年五月二十九日京都義方会に於ける講演速記で同年八月若干追補した。
第三章 世界の統一
大体、世界は四つになるようであります。
第一はソビエト連邦。
次にヨーロッパです。
最後に東亜であります。
もう一つ大英帝国というブロックが現実にはあるのであります。
現代の国策は東亜連盟の結成と生産力大拡充という二つが重要な問題をなしております。科学文明の後進者であるわれわれが、この偉大な生産力の大拡充を強行するためには、普通の通り一遍の方式ではダメです。何とかして西洋人の及ばぬ大きな産業能力を発揮しなければならないのであります。
東亜連盟協会の「昭和維新論」には、昭和維新の目標として、約三十年内外に決勝戦が起きる予想の下に、二十年を目標にして東亜連盟の生産能力を西洋文明を代表するものに匹敵するものにしなければならないと言って、これを経済建設の目標にしているのであります。その見地から、ある権威者が米州の二十年後の生産能力の検討をして見たところによりますと、それは驚くべき数量に達するのであります。
詳しい数は記憶しておりませんが、大体の見当は鋼や油は年額数億トン、石炭に至っては数十億トンを必要とすることとなり、とても今のような地下資源を使ってやるところの文明の方式では、二十年後には完全に行き詰まります。この見地からも産業革命は間もなく不可避であり、「人類の前史将に終らんとす」るという観察は極めて合理的であると思われるのであります。
ご参考)石原莞爾の思想 -歴史というダイナミズムの捉え方
https://www.mskj.or.jp/thesis/9366.html
<感想>
石原莞爾による満州事変(満蒙地域の領有)は、最終戦争に備えた、生産力大拡充の必要性のためだったことが理解できる
----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HP http://tsuruichi.blog.fc2.com/
同Twitter https://mobile.twitter.com/tsuruichipooh
----------------------------------------------------------------------