はてなキーワード: 無人とは
フィルタリングされない男は他の男が足切りされてより多くの女を選べる環境を望んでるから不可能なんだよな
「若い女とセックスしたい」「従順な性奴隷の女が欲しい」「一人でも多く、目新しい女とセックスしたい」
全ての男性に同じ性的欲求が搭載されてるからどうしてもそうなる
男性を足切りしてふるい落として競合相手を減らすこれらの項目を望むのも上位男性
中居だってアテンド女を無駄に多数集めさせてその中で一番若く綺麗な女を選んでたからね
男は一人でも寄ってくる女の数を増やしてより若い可愛い女を選びたい
だから低身長やコミュ障やチー牛やホモビ出演者や発達障害ストリーマーなど自分より劣った男を晒し者にしたりコンテンツ化して「自分はあいつらより優れた存在ですよ」とアピールする本能を持つ
156とかホビッチョとか鯖読みとか上げ底靴とか発達障害や低身長を笑い者にしてコンテンツにまで発展させるのは男だけ
しかし低身長男性は変質者だからマッチングを拒む女に張り付き加害するのだけが生き甲斐だから
628 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です 警備員[Lv.8][新] (アウグロ MMb5-3Ra4) 2025/10/26(日) 18:10:43.01 ID:XUqVSq3oM
ハイドが後ろの席のリーマンが臭い足を伸ばしてきて迷惑だったという記事も
退職 勉強 階層 理解 エアタグ さな 自身 あるある うから 強者 マッスル 外人 キモ デブ ハゲ 生理的 ふたなり 美少女 正義 意味 分からん 事実 否定 ハードル 経験値 将棋 認知 意図 別に 香車 桂馬 囲碁 店舗 新規 早い者勝ち 飛車 三連休 Slack ミュー 地方 Web 企業 PM 断食 淡々 想像 結論 作業時間 タイマー PR リード レビュー 職種 対応 常態 ルール DM インシデント ON メール タスク 資料 テンプレ 棚卸し ダイジェスト 最初 生産性 改善 実験 確認 緊急時 電話 作業 完了 会議 アジェンダ ドキュメント 文書 のもの 横取り わず 解決 工数 メンタル 心拍 情報 ゼロ 午後13時 本日 テーマ 要件 コメント レス アウトプット 文句 顧客 満足度 アナウンス モバイル 許可 サボる 炎上 絶対 カレンダー 地獄 典型的 ポモドーロ 日報 リマ 活用 有益 割り込み 機能 意思 犠牲 ちんちん フェミ ネトウヨ ネガ 中国 サンドボード れいめい 城西大 育児 学法石川 関西独立リーグ 根本 反戦 記事 検索 小泉進次郎 トランス IT 同人 吉田和夫 小川英 レベル 総譜 ワクチン 表現の自由 社会 非モテ 少子化対策 キャバ嬢 W/o 出雲国風土記 pRz 努力 差別 インストール BL ホッテントリ 子ども パスワード 自民党 会社 アニメ コンサル 男性 日本政治学会 参政 真鏡名ミナ 盗撮 タメ口 NOTE 氷河期世代 日本人 セックスレス 友達以上恋人未満 概念 結構 文化圏 中間 名称 位置 アメリカ デート someone 交際 複数人 恋人 排他 フランス 身体 接触 ブラジル キス 普通 スウェーデン 性的 宣言 不要 韓国 公式 用語 定義 LINE ドイツ インド 見合い 家族 承認 恋愛 グレーゾーン 消極的 自覚 保守的 イスラム 東アジア 価値観 アジア 制度 ヨーロッパ ラテン 南米 自由 個人主義 開放的 現代日本 創作 常識 統計 アフリカ 不倫 政治家 ネタ レイプ 相対的 絶対数 不同意 クラブ 文化 パーティー ポルノ 反日 はてなー セックス 離婚 夫婦 しろ 拒否 配慮 なんや ちぃ Zepp NAMBA 10 アカウント 操作 はてブ 極右 はてな スマホ 契約 IP 工作 時系列 小川 発明 採用 実装 技術 先読み ステルス 特許 後者 因果関係 支離滅裂 iPhone Apple ソフトバンク 形態 偏見 ベース キャラ 転々 フィクション もんじゃ 気質 なのは 死ぬ 食人 ゆっくり ドングリ コメ ひよこ タイミング かい 食べ放題 タイム 国債 手数料 巨大地震 地震保険 地震 大学生 前後 ことな キチガイ 短期 人格 殺害予告 おしっこ 絶妙 尿道 微妙 パンツ トイレッツ 40代 マミ ポコ 世界 VTuber 歴史的 社会的 事件 比較 浅沼稲次郎 暗殺 1960年 刑罰 少年法 オウム真理教 1995年 死刑 永山則夫 連続 射殺事件 1968年 木嶋佳苗 2012年 永山基準 観点 山上 犯罪 性質 政治的 殺人 動機 悪質性 宗教団体 限定的 犯行 態様 計画的 評価 元首 感情 処罰 国内外 民主主義 犯人 中年 前科 反省 説明 量刑 判決 タイプ 被害者 地位 計画 無期懲役 次点 特殊性 行為 価値 提供 気持ち 勝手 苦痛 限界 母子家庭 家事 部活 運動会 兄弟 基本的 まれ 帰宅 学生 けが 暮らし お金 全裸 虐待 必死 幼稚園 自体 行方不明 自業自得 一人暮らし 食事 寒い 廊下 日立 紫色 暖房 スイッチ しょっちゅう おもてなし しんどい 実家 ルームシェア 費用 折半 ほと いたこ 独身 別居婚 結婚 同棲 子供 時短 パート 旦那 給与 思い込み 問題 暖かい おかし WS 大谷 ジンクス 野球 マシーン 20年後 飲食 バイト コンビニ 無人 工場 年功序列 機械 農業 継続 自然 生活 運送 免許 ハンター 現地調達 不可能 医者 ホルモン バランス 発熱 SNS 雰囲気 登録 youtuber 飛び降り たこ 20歳 女性 美術 短大 音楽 路上ライブ youtube note 高校 卒業 ショートカット Tシャツ 再生 かわいい スコア タイトル 面白い メンヘラ 不思議 女子 類型 ノーブラ 散歩 あん ファイン アート モチーフ 抽象画 若い女 もも 押し出し 必要 自分語り 個展 いいね フォロワー リアル 数字 きっか オフ 表現 発音 文章 不明 目標 客観性 自分 彼女 かくし芸 背中 丸め 意識 生物 調理 需要 ジャンル さら 嵯峨 嵐山 風光明媚 徘徊 カエル ネズミ 外国人観光客 の子 食べ物 ライン 狼藉 場所 廉価版 酒呑童子 存在感 活動 きちがい 美大 身分 現代アート 妖怪 名前 漠然 レッドオーシャン フィードバック 砂漠 アドバンテージ バンバン 増田 やす 特殊 能力 世間 人間 たらこ 反響 環境 覚悟 客観的 重要 人達 個人 杉田俊介 左派 目的 解散 いつまでも 売国 政権 愛国 高市 参議院選挙 反自民 動画 トライ 就労 体制 正月 休み 実態 偽善 ニート 晒す 今日 ジム 筋トレ 最近 ちゃん ストレッチ プロテイン 明日 おやすみ セクハラ 判断 証拠 オススメ たか エアダスター シュー OA クリーナ 若い 運営 地元 精肉 かに パソコン 仕事 部署 キーボード ホッチキス 理由 キートップ れい 掃除 追記 範囲 放置 カーショー あーや 成仏 クレメンテ がんセンター 寄付 殺到 偽善者 スクショ 弱者男性 シェイクスピア 高校生 とき 岩波文庫 リア王 全然 面白 (´・ω・`) 対峙 大学 松岡 夏の夜の夢 間違いの喜劇 それから 作品 感想 大島育宙 批評 日記 ヘンリー 挫折 Dtv Bモバイル 発達障害 松本 ダウンタウン プラス アンチ 信者 松本人志 話題 サービス 本質 ちょっと ニュース 明石家さんま 吉本 チャンネル 仮称 コンテンツ 8月 ラジオ 最後 引用 ファンド 組成 中川家 千鳥 かまいたち マヂカルラブリー チョコレートプラネット 渡辺直美 霜降り明星 活躍 所属 タレント プロデュース スポーツ選手 ドキュメンタリー オーディション 番組 制作 海外 フォーマット 販売 視野 順次 ます である まり さんま 独自 配信 事業 プラットフォーム 可能 成功 アプリ リリース 第一 ノウハウ 時間 データ 収集 テレビ 喧嘩 業界 三行半 みゆ 泥舟 既存 脱出 浜田 フェードアウト 商売 芸能界 ゲームチェンジャー 不法滞在 管理 排外主義 母親 来日 12 文京区 マッサージ 取引 被害 ビジネス 関係 経営 反社 タイ人 入国 日本 帰国 東京 出入国 在留管理 相談 人身売買 状態 運用 外国人 在留資格 労働基準法 違反 労働 女児 湯島 監禁 性的サービス 強要 マジで マネー 合法的 外国籍 いね 犯罪者 場合 対処 法治主義 意見 レイシスト 反論 仕入れ ペド 立場 しま 半年 毎日 練習 AI トレス だって ちゃう ファンアート もの ステータス パラメータ 独身女性 ジー 幸せ 成功者 過去 負け組 しか 存在 現代 ・・・ 出来事 あい そもそも 底辺 つくば から そいつ 基準 ストーリー 判別 迷惑 責任 いか ストーカー コミュ はい 適当 無意識 やらかし 相手
みなさんはおそらく、探偵にマークされたことはないだろう。稀代の悪党モリアティ教授ならいざ知らず、庶民の接点といえばせいぜい、パートナーの浮気調査か結婚相手の身代調査くらいのはず。私は某国で貴重な経験をした。探偵の博物館は存在するが、その体験アトラクションを提供してくれるところはない。
断っておくが、私に疾しいところがあったわけではまったくない。実は、本社のやつらがとんでもないバカをやってくれたせいで、このような目にあったのだ。もちろん、やつらは「私の意を汲んだ償い」をするものと信じている。
さて、以下の話は、世紀の名探偵シャーロックホームズに敬意を表して、「イギリスの首都ロンドン」で起きたと仮定する。
物価がやたらと高く、専用シャワートイレつきの1Kを借りるとなると、当時のレートで月20万円からだった(社宅だと半額)。共用だと月15万円前後だったろうか。私がそこに決めたのは、他に選択肢がなかったこともあるが、木の茂った庭がついていたことだ。扉と塀で、外から中は見えない。前の居住者が植物を植えていたらしく、雑草と共に花が咲く。ただし、蜂も山のように群がる。とうとう庭木が繁茂しすぎて屈まないと外に出られなくなったので、生まれて初めて剪定をした。これが意外と楽しく、やめられない。鋭い刃で、サクッと切れて、いい。音と手ごたえが快いし、景色も開けるのだ。
日が長い夏場は椅子にもたれ、酔眼で木を眺めて句を読む。俳句を少々嗜むのだ。ただ、携帯の電波はそこ一帯のみはじめから「なぜか」つながりが悪かった。携帯会社に文句を言っても、クーポンをくれただけで、一向に対応してくれない。
と言うことで、3年間何事もなく過ごしていた。
話し声がするのでしぶしぶ起きると、外に2人人がいるではないか。
「植木屋です。家主さんからあんたの植木の剪定を頼まれたんですよ」
と、のっぽとちびの二人組。残念だが庭師には見えない。どこか軍人らしい機敏さがある。家の前に、いかにも庭師ですといった風情の社名入りヴァンが止まっていた。ナンバープレートを覚えておく。
「その話は聞いてないんで今度にしてください」
とその日は追い返した。確かにこの前の日曜日、これまで一度も来たことのない家主がうちにやってきて、庭木の剪定が必要だなとは言っていたが。
しばらくすると、家主が暖房の動作確認をするといってきた。やって来たのは別の2人で、1人が暖房を開けてなにかしている間に(私は、あとで分解して、なにか仕込まれてないか確認した)、もう1人が家の正面写真を撮る。一介の技師にしてはあからさまに怪しいではないか。確かに、Googleマップでは道路と屋根しか見えない。私道を入った所に家の入り口があるので、ストリートビューも無効なのだ。「風呂場も改装する必要がありますね」などといってきたが、そこに何か仕掛けられても困るので、嫌だといっておいた。このとき、彼らは「道具」の一つを「忘れて」帰った。
コロナワクチンの案内が何度もきた。24/7で在宅なので、私を外出させてその隙に…
私は週に1, 2回買い出しに行く。その際、合鍵か七つ道具を持った誰かが空き巣に入っても困る。知り合いの警察官に教わった方法を試すことにした。玄関のドアの上部の隙間に、小さな小石を挟んでおくのだ。来客があると、小石はそこから落ちるので、後で分かる。買い物ルートは、歩くのが面倒で最短で往復したいので、ワンパターンだ。看板を持って立つ人、立ち止まって携帯でこちらを見ながら話す人、タバコを吸いますという顔でさりげなく店から出て来た人、路駐の車内で外を見ている人。怪しいといえば怪しい。
この時は、帰り道に二度、私が近づくと急発進もしくはその後にUターンする車を見つけた。もちろんナンバープレートは暗記する。家に帰ると、携帯に「XXXはあなたをフォローしました」とSNSの通知が入る。さすがにユーモアに手抜かりがない。これは、見せるための尾行、つまり標的に気づかせるための示威的な尾行だ。気にしなくていい。
あるとき、買い物途中の歩道で、隣人が時間潰しの顔つきで突っ立っているのを見つけた。彼が在宅だと、ドアをこじ開けるのに音が聞こえてまずいのかもしれない。
またある時は、この3年間一度もひと気のあったことのない医院の庭に、革ジャンを着て禿げた中年男が、通りに出る時必ず通る私道を見下ろしながら電話をしていた。
リモートワークが退屈なので、車通り側、つまり自宅の裏まで出てみると、運転席側の窓を開けた黒のBMWの車内に人がいて、サイドミラーで私が近づくのを見て急発進した。彼らは金があり趣味がいいのだ。テンペスト傍受という語がある。電子機器から出る微細な電波を専用機器で拾うことで、インターネットの通信を盗聴できるらしいのだ。これも知人に聞いた話だが、レーザー光を窓に当てその振動で室内の音を拾うことができるので、この場合は窓の外にブラインドをおろしておくのが有効だ。さて、こういう時は嫌がらせをするに限るので、早速警察に車のプレート番号を電話した。残念ながら、のちに警察署を訪ねた時知ったのだが、これらの記録、および緊急通報の記録は、署のコンピュータから「抹消」されていた。
自宅の裏、つまり表通りの路肩に駐車している車には、住人以外と思われるものもあった。たとえば、運送会社のヴァンがトランクを開けてずっと荷下ろしをしていたり、車の故障修理を装った人がいたり、このタイミングでやるのかと疑われる草刈りの人がいたり。また、以後は探偵の車はSUVに変わった。自宅と背を接している家(家主が同じ)はしばらく無人で、その後一度入居した家族も3日で「引越し」、おそらくその無人の家に交代で誰か潜んでいるらしい。あるとき壁越しに、トイレだろうが水を流す音がした。また、右隣の家の人も空き家になった。
気晴らしに飲みに行くことにした。歩いて10分。実は、iPhoneの最も左端のホーム画面の一角で地図を表示しているのだが、そこに日替わりで行きつけの店が「表示」されていたので、急に「思い出した」のだ。ここは、ビールの他に料理も美味しい、グルメ砂漠のこの島では貴重な店だ。カウンターで飲んでいたのだが、背中から誰かに見つめられていることに気づいた。いかにもオックスブリッジ卒業生でございますという知的な顔の若い女が、真後ろのテーブルでパソコンを広げていた。このような顔の人をここでみることはないし、そもそも女性客1人で、しかもパソコンを開いている人なんて、設定からして嘘すぎる。帰りにはいなくなっていたか、私が泥酔していたかのどちらかだ(店内を一周して確かめたので、前者です)。
ある夜、家の庭に、招かれない来客があった。というのも、私の庭の出入り口の木の扉は、重く、かつ傾いて接面が歪んでいたので、強く押さないと開かず、開けると地面を擦り、必ず音がする。
探偵であれば、例えば出口付近の木に対人センサーか録画機器を仕掛けたのかもしれない。
また、前面の塀(建て付けは古く甘いので隙間は簡単に作れる)に覗き穴と思われるものがあったので塞いだ。
これ以後、外出する時は、小石をドアの上、二箇所におくことにした。
ついに、庭師がやって来た。この前とは別人で、家主が契約している古馴染みだというので、監視して仕事させることにした。見ていると、どんどん植物を引っこ抜いて、木の枝を切っていく。枝というより、幹だ。剪定というより、丸坊主だ。あまりにも極端なので、家主に電話したところ、いう通りにさせろと言われたので、仕方なくそうした。
結局、短くしますといって坊主になったも同然で、木は葉が一枚もなく、幹も短く刈り上げられたか切り株だ。家主に写真を送ると、これは聞いてないということだったが、今更遅い。これまで植木のため外が見えなかったが、これではすかすかだ。
庭師のボスというのが夕方やって来て、満足そうに眺める。庭師は、「楽しい夜を(いかにも侵入を招きそうな庭の状態を指して)」と言って帰って行った。みんなグルなのだろう。ちなみに、出入りの修繕屋もみなヘッドホンをつけていて、指令をリアルタイムで聞いていたのだろう。
前面の塀は隙間だらけなので、古いシーツを巻きつけて塞いだ。
その夜、庭でライトがチカチカ瞬いた。右側の塀に設置してある、対人センサーで反応して点くライトだ。右隣の家の庭に、裏の空き家に潜んでいた人物が入り込み、センサーを反応させているのだ。
警察に泥棒の電話をしたが、「この日に限って」電波が途切れてなかなかつながらない。
裏の空き家に潜んでいる人物がいることは分かっていた。実は、私宛の郵便はいつも、なぜか裏の家のポストに届くので、家主に頼んで裏の空き家の鍵を借りている。そこで、「合鍵で裏の家に入ることにした」と呟いた。昼になると、荷物をまとめ、家を出た(会社支給のパソコンは冷凍庫に入れておいた)。出た途端、どこかに潜んでいた例の男(予想通り裏の家から炙り出されて来たわけだ)が現れ、走っていき、表通りに停めてあった車でどこかに消えた。無意味と思ったが、ナンバープレートは報告しておいた。
町で一番安い携帯とSIMを買い(SNSで「挨拶」があった)、ロンドンに向かう。
着いた駅で、ビールを飲みに店に入る。しばらくすると、目の前のテーブルに、チューリップグラスに入ったビール(オーダーできる最小容量で、会社がケチなのだろう)を手に中年の男が座り、SNSを見始めた。探偵だ。早く出ろ、という訳で。
何日かロンドンで過ごした。お付きの者はレストランでは外で待ち、バーでは視界に入る位置に腰掛け、ホテルでは外で待ち(一階で朝食をとりゆっくりしていたら、早く出ろと言わんばかりに、横断歩道の前から窓越しに写真を撮られた)、行く先々で車の見張りがいた。私が地図アプリで道順を調べるからだ。
問題は航空券購入で、やはり当地のカードでは決済が妨害され、日本のカードで買った。空港の駐車場でも、「送迎車」が何台も見送ってくれた。ナンバープレートは控えてある。
探偵には、相手のやり方が気にいらないときは、相手の嫌がることをする。これに尽きる。ただし、正面切ってやると相手がヒートアップするので、そこはうまくやる。
ワイ「この店も無人店舗になったんか。じゃあ、この商品を虹彩認証でワイの口座から引き落としてや。アラハン(100歳)でも最近の高齢者は若いからこのくらい余裕やで。令和時代にいたセルフレジごときで文句言ってたジジババどもと違ってな」
ロボ店員「脳チップによるマイナンバー認証もしてください。おでこをスキャナーに近づけてください」
ワイ「脳チップ? 埋め込むのはキモいからワイはカード携帯派や。マイナカードが維持されて本当に良かったで」
ロボ店員「警告。90秒以内にマイナンバー認証がされない場合、万引きとみなされ、警察への通報と社会信用スコアが10ポイント減点されます」
ワイ「いまカード出すからせかさんといてや……財布に入ってないなあ。家に忘れたんかな?」
ロボ店員「残り10秒です……3、2、1、あなたは通報されました。所持品を手放し、速やかに床にうつ伏せになって警察ロボの到着をお待ちください。あなたが従わない場合、私には非殺傷銃であなたを無力化する権限が与えられています」
店の床に大の字で寝ているワイ「ディストピアすぎる」
セルフレジ 行きつけ失う高齢者 - Yahoo!ニュース
本来ならジャニヲタになる層が性加害騒動前から2次元やライバーやエビダン()、韓国、ビーファースト()に流れているのは可視化されており、性加害騒動で大手各社のスポンサーを失いメディアから他社のイケメンを排除出来なくなってからその傾向は更に加速、実際デビューが新しいグループは不発、既存グループも全て売上が下降している
女さんがあっさりジャニーズから離れる一方で、低身長ホビット男性だけが2025年以降も「ジャニがモテるからチビはモテる」と唱え続けて正気を保っているというね
無人気なのにバラエティ枠で選ばれた黒人ハーフの下半身露出の人が低身長だから「ほらジャニーズはチビが王道なんだ!」と嬉ションしてる人もいたしな
田都の回送電車を免許を持たないひとがうごかしていることが話題になっていますが、
伝統的に操車場はそういったルール違反が横行する場所のようです。
機関車から切り離された車両を誰も乗らない状態で蛇行で走行させていたのです。これを「突放」といいます。
『機関車から突放された貨車は、その時点では「運転」を伴う行為とは見なされないため、運転免許(動力車操縦者免許)は不要』などと鉄道会社が手前勝手に独自ルールを決めて問答無用な行為をしていました。
貨車は惰性で移動している状態で動力を持たないため免許不要といいますが、貨車は数十キロで走行しており大変危険な状態です。いちおうは安全管理らしきものをしていたようではあります。
突放された貨車は無人ですが、その動きを管理するために、主に以下の作業と係員が関与します。
惰性で走行している貨車を停止させるために係員が走って追いかけ、貨車に飛び乗った係員が手ブレーキなどの操作を行います。この係員は「手制動員」や「制動掛(せいどうがかり)」などと呼ばれますが、当然のように事故が起きていました。
操車係(そうしゃがかり)や入換掛(いれかえがかり)などの係員が、旗や合図灯、無線などを使って入換機関車の運転士に指示を出すほか、ポイント(分岐器)を切り替えて、貨車を目的の線路(仕訳線)へ誘導します。
蛇行で進む貨車の位置をみながらポイントを操作するのでタイミングを誤ると脱線します。
GoogleとかAppleとか、もしかしてIT技術者だけで大きくなったとか思ってる?
IT技術だけあれば勝ち取れる!とか思ってるのだとしたら、子供の幻想かよって感想しかない。
投資家も経営者もITに理解があり、リスクを取る出資者がいたり、経営判断があって初めてITプロジェクトにお金が流れ、
そこにIT技術者だけじゃなくて営業や経理や管理職や全体が揃って初めて大きくなるんだよ。
ジョブズなんてまさにIT技術者じゃなかったけど、絶対に必要な人材の典型でしょ?
つまり、今大きいIT企業も、IT技術じゃないところで成功してる側面も強いからな。
なんか、君の意見は「IT技術者はタダ」とか思ってるから出てくる言葉に感じるんだよな。
人を集めて世界に通用するまともなモノを作ろうと思ったら、金(IT技術者の人件費)めっちゃかかるからな。
結局、投資家とか経営者とかがリスクを取って大金を出すという文化が土台にないと、IT技術者だけではどうにもならんのよ。
金がかかるなら人を雇わなくていい?優秀なら一人で無給でサービス作って世界で勝ち上がってみろって?
ソフトとかサービスって目に見えないから、スーパープログラマがちょちょっと作業すれば完成するとか思ってるのかもしれんが
現実世界に可視化してみたら、ITサービスを作るのって小さい町を無人から作るぐらいの作業量が必要だからな。
世界で一番優秀な建築士を呼んできても一人で町が作れないのと同じ。
どんなに優秀な人でも一人で作れるものなんかたかが知れてるし、その間の収入どうするんだよって話。
土台ができているアメリカに行きゃ、同じ仕事をするだけで年数千万円もらえるんだぞ?だったら絶対にそっち選ぶやろ。
日本のIT技術者は日本のために働いてくれるとか思ってるのかもしれんが、
もう本当にさ、田舎でバンバン自動運転の実験しないとダメだと思うんだよね
本当に待ったなしのところまで来てる
多少事故が起こってもさ、死ななきゃOKくらいの気持ちでバンバンやらないとさ
で、サブスクでさ、定額乗り放題の、無人で超小型のバス?バスじゃねえな、2人くらいしか乗れない小型完全自動運転電動車
これをたくさん走らすのよ
アプリで呼んだら家まですぐ来てくれて、あらかじめ登録しといた目的地まで送ってくれんの
それより遠くに行くにはさ、今まで通りの電車とか路線バスに乗りゃいいじゃん
そういうさ、新しい交通を、ガンガン国の金使ってバンバン実験しなきゃダメでしょ?
自動車作れない国ならしょうがないけどさ、基幹産業じゃん?国の
ほんとこれ、さっさとやってくんねえかな?
でないと免許証返納とかできないわ
いやマジで
お前が議論苦手過ぎ似非科学どはまりリテラシー皆無人間なだけだろ
-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE----- Hash: SHA512 https://anond.hatelabo.jp/20250916195241# -----BEGIN PGP SIGNATURE----- iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaMlBewAKCRBwMdsubs4+ SJqnAP9TE9PBNfVoWNMrhFfsx5q1KixflKaroPMyzlsfjavs2QEA46qs8lkC0ACK h0h5aJ6hHaADJmivud7JYKbqSJ2RxAk= =RzMn -----END PGP SIGNATURE-----
私の世界は、丁寧に、そう、まるで細胞の一つ一つにまで神経を行き届かせるようにして磨き上げられた、半径およそ十メートルほどのガラスの球体であり、その球体の中心には、世界のすべてであり、法であり、そして揺るがぬ神であるところの、生後六ヶ月の息子、光(ひかる)が、ただ健やかな呼吸を繰り返している。その完璧な球体を維持すること、それこそが水無月瑠璃(みなづき るり)、すなわち三十一歳の私に与えられた唯一にして絶対の使命であったから、私は今日もまた、タワーマンション二十八階、陽光が白磁の床にまで染み渡るこのリビングダイニングで、目に見えぬ埃の粒子と、あるいは時間という名の緩慢な侵食者と、孤独な、そして終わりなき闘争を繰り広げているのであった。北欧から取り寄せたというアッシュ材のテーブルの上には、一輪挿しに活けられたベビーブレスの、その小さな白い花弁の影さえもが、計算され尽くした角度で落ちており、空気清浄機は森の朝露にも似た清浄さを、ほとんど聴こえないほどの羽音で吐き出し続け、湿度計のデジタル表示は、小児科医が推奨する理想の数値、六十パーセントを寸分違わず指し示しているのだから、およそこの空間に、瑕疵という概念の入り込む余地など、どこにもありはしなかった。かつて、外資系のコンサルティング会社で、何億という数字が乱れ飛ぶ会議室の冷たい緊張感を、まるで上質なボルドーワインでも嗜むかのように愉しんでいた私自身の面影は、今やこの磨き上げられたガラス窓に映る、授乳のために少し緩んだコットンのワンピースを着た女の、そのどこか現実感を欠いた表情の奥に、陽炎のように揺らめいては消えるばかりであった。
思考は、そう、私の思考と呼んで差し支えるならば、それは常にマルチタスクで稼働する最新鋭のサーバーのように、光の生存に関わる無数のパラメータによって占有され続けている。次の授乳まであと一時間と二十三分、その間に終わらせるべきは、オーガニックコットンでできた彼の肌着の煮沸消毒と、裏ごししたカボチャのペーストを、一食分ずつ小分けにして冷凍する作業であり、それらが完了した暁には、寝室のベビーベッドのシーツに、もしかしたら付着しているかもしれない、私たちの世界の外部から侵入した未知のウイルスを、九十九・九パーセント除菌するというスプレーで浄化せねばならず、ああ、そういえば、昨夜翔太が帰宅時に持ち込んだコートに付着していたであろう、あの忌まわしい杉花粉の飛散経路を予測し、その残滓を、吸引力の変わらないただ一つの掃除機で完全に除去するというミッションも残っていた。これらすべては、愛という、あまりに曖昧で情緒的な言葉で語られるべきものではなく、むしろ、生命維持という厳格なプロジェクトを遂行するための、冷徹なまでのロジスティクスであり、私はそのプロジェクトの、唯一無二のマネージャーであり、同時に、最も忠実な実行部隊でもあった。誰がこの任務を私に課したのか、神か、あるいは生物としての本能か、はたまた「母親」という名の、社会が発明した巧妙な呪縛か、そんな哲学的な問いを発する暇さえ、このシステムは私に与えてはくれなかった。
夫である翔太は、疑いようもなく、善良な市民であり、そして巷間(こうかん)で言うところの「理想の夫」という、ほとんど神話上の生き物に分類されるべき存在であった。彼は激務の合間を縫って定時に帰宅すると、疲れた顔も見せずに「ただいま、瑠璃。光は良い子にしてたかい?」と、その蜂蜜を溶かしたような優しい声で言い、ネクタイを緩めるその手で、しかし真っ先に光の小さな体を抱き上げ、その薔薇色の頬に、まるで聖遺物にでも触れるかのように、そっと己の頬を寄せるのだ。週末になれば、彼はキッチンで腕を振るい、トマトとニンニクの匂いを部屋中に漂わせながら、私や、まだ食べることもできぬ光のために、絶品のペペロンチーノやカルボナーラを作り、その姿は、まるで育児雑誌のグラビアから抜け出してきたかのように、完璧で、模範的で、そして、どこか非現実的ですらあった。誰もが羨むだろう、この絵に描いたような幸福の風景を。友人たちは、私のSNSに投稿される、翔太が光をあやす姿や、手作りの離乳食が並んだテーブルの写真に、「理想の家族!」「素敵な旦那様!」という、判で押したような賞賛のコメントを、まるで祈りの言葉のように書き連ねていく。そう、すべては完璧なのだ。完璧なはずなのだ。このガラスの球体の内部では、愛と平和と秩序が、まるで美しい三重奏を奏でているはずなのだ。
――だというのに。
夜、ようやく光が天使のような寝息を立て始め、この世界のすべてが静寂という名の薄い膜に覆われた頃、ソファで隣に座った翔太が、労わるように、本当に、ただ純粋な愛情と労いだけを込めて、私の肩にそっと手を置く、ただそれだけの、あまりにも些細で、そして無垢な行為が、私の皮膚の表面から、まるで冷たい電流のようにして内側へと侵入し、脊髄を駆け上り、全身の毛穴という毛穴を、一斉に収縮させるのである。ぞわり、と。それは、神聖な祭壇に、土足で踏み込まれたときのような、冒涜的な不快感であった。あるいは、無菌室で培養されている貴重な細胞のシャーレに、誰かが無頓着なため息を吹きかけたときのような、取り返しのつかない汚染への恐怖であった。彼の指が触れた肩の布地が、まるで硫酸でもかけられたかのように、じりじりと灼けるような錯覚さえ覚える。私は息を止め、この身体が、この「水無月瑠璃」という名の、光のための生命維持装置が、彼の接触を、システムに対する重大なエラー、あるいは外部からのハッキング行為として認識し、全身全霊で拒絶反応を示しているのを、ただ呆然と、そして客観的に観察していた。
「疲れてるだろ。いつも、ありがとう」
翔太の声は、変わらず優しい。その瞳の奥には、かつて私が愛してやまなかった、穏やかで、そして少しだけ湿り気を帯びた、雄としての光が揺らめいているのが見える。それは、私を妻として、女として求める光であり、かつては、その光に見つめられるだけで、私の身体の中心が、熟れた果実のようにじゅくりと熱を持ったものだった。だというのに、今の私には、その光が、聖域である保育器を、ぬらりとした舌なめずりをしながら覗き込む、下卑た欲望の眼差しにしか見えないのだ。許せない、という感情が、胃の腑のあたりからせり上がってくる。この、二十四時間三百六十五日、寸分の狂いもなく稼働し続けている精密機械に対して、子を産み、育て、守るという、この宇宙的な使命を帯びた聖母に対して、己の肉欲を、その獣のような本能を、無邪気に、そして無自覚にぶつけてくるこの男の、そのあまりの鈍感さが、許せないのである。
ケダモノ。
その言葉が、私の内で、教会の鐘のように、低く、重く、そして厳かに反響する。そうだ、この男はケダモノなのだ。私がこの清浄な球体の秩序を維持するために、どれほどの精神を、どれほどの時間を、どれほどの自己を犠牲にしているのか、そのことを何一つ理解しようともせず、ただ己の種をばら撒きたいという原始の欲動に突き動かされているだけの、ただのケダモノなのだ。
そんなはずはない、と、脳のどこか、まだかろうじて「かつての私」の残滓が残っている領域が、か細い声で反論を試みる。これは翔太だ、私が愛した男だ。雨の匂いが充満する安ホテルの、軋むベッドの上で、互いの名前を喘ぎ声で呼び合いながら、世界の終わりが来るかのように貪り合った、あの夜の彼なのだ。パリへの出張中、セーヌ川のほとりで、どちらからともなく互いの唇を求め、道行く人々の冷ややかな視線さえもが、私たちのためのスポットライトのように感じられた、あの瞬間の彼なのだ。結婚記念日に、彼が予約してくれたレストランの、そのテーブルの下で、こっそりと私のスカートの中に忍び込んできた、あの悪戯っぽい指の持ち主なのだ。あの頃、私たちは互いの肉体という言語を、まるで母国語のように自在に操り、その対話の中に、世界のどんな哲学者も語り得ないほどの、深遠な真理と歓びを見出していたはずではなかったか。あの燃えるような記憶は、情熱の残骸は、一体どこへ消えてしまったというのだろう。それはまるで、昨夜見た夢の断片のように、あまりにも色鮮やかで、それでいて、掴もうとすると指の間から霧のように消えてしまう、遠い、遠い銀河の光なのである。
「瑠璃…?」
私の沈黙を訝しんだ翔太が、私の顔を覗き込む。私は、まるで能面のような無表情を顔面に貼り付けたまま、ゆっくりと彼の手を、自分の肩から、まるで汚物でも払いのけるかのように、そっと、しかし断固として取り除いた。そして、立ち上がる。
「ごめんなさい。少し、疲れたみたい。光の様子を見てくるわ」
それは、完璧な嘘であり、そして、完璧な真実でもあった。私は疲れていた。だがそれは、育児という名の肉体労働に疲れているのではなかった。私という個人が、水無月瑠璃という一個の人格が、「母親」という名の巨大なシステムに呑み込まれ、その歯車の一つとして摩耗していく、その存在論的な疲弊に、もう耐えられなくなりつつあったのだ。これは、巷で囁かれる「産後クライシス」だとか、「ホルモンバランスの乱れ」だとか、そういった便利な言葉で容易に片付けられてしまうような、表層的な現象ではない。違う、断じて違う。これは、一個の人間が、その魂の主導権を、自らが産み落とした別の生命体に完全に明け渡し、「装置」へと、あるいは「白き機械」へと、静かに、そして不可逆的に変質していく過程で生じる、存在そのものの軋みなのである。
聖母、とはよく言ったものだ。人々は、母という存在を、無償の愛と自己犠牲の象徴として、何の疑いもなく神格化する。だが、その実態はどうか。自己を失い、思考も、肉体も、感情さえもが、すべて「子」という絶対的な存在に奉仕するためだけに再構築された、ただのシステムではないか。私は聖母などではない。私は、高性能な乳製造機であり、汚物処理機であり、そして最適な環境を提供する空調設備が一体となった、ただの生命維持装置に過ぎないのだ。この気づきは、甘美な自己陶酔を許さない、あまりにも冷徹で、そして絶望的な真実であった。そして、この真実を共有できる人間は、この世界のどこにもいやしない。翔太のあの無垢な優しさでさえ、結局は、この優秀な装置が、明日も滞りなく稼働し続けるための、定期的なメンテナンス作業にしか見えないのだから、その孤独は、宇宙空間にたった一人で放り出された飛行士のそれに似て、どこまでも深く、そして底なしであった。友人たちがSNSに投稿する「#育児は大変だけど幸せ」という呪文めいたハッシュタグは、もはや、この巨大なシステムの異常性に気づいてしまった者たちを、再び安らかな眠りへと誘うための、集団的な自己欺瞞の儀式にしか思えなかった。
寝室に入ると、ベビーベッドの中の光は、小さな胸を穏やかに上下させながら、深い眠りの海を漂っていた。その無防備な寝顔は、確かに、この世のどんな芸術品よりも美しく、尊い。この小さな生命を守るためならば、私は喜んで我が身を投げ出すだろう。だが、それは、この身が「私」のものであった頃の話だ。今の私にとって、この感情は、プログラムに組み込まれた命令を遂行しているに過ぎないのではないか。愛でさえもが、システムを円滑に稼働させるための、潤滑油のような機能に成り下がってしまったのではないか。そんな疑念が、毒のように心を蝕んでいく。
私は、息子の傍らを離れ、再びリビングへと戻った。翔太は、ソファの上で、テレビの光をぼんやりと浴びながら、所在なげにスマートフォンをいじっている。その背中は、拒絶された雄の、どうしようもない寂しさを物語っていた。かつての私なら、きっと背後からそっと抱きしめ、「ごめんね」と囁いて、彼の寂しさを溶かしてやることができただろう。しかし、今の私には、もはやそのための機能が、インストールされていないのである。
私は、彼に気づかれぬよう、書斎として使っている小さな部屋に滑り込んだ。そして、ノートパソコンの冷たい天板に触れる。ひやりとした感触が、指先から伝わり、かろうじて、私がまだ血の通った人間であることを思い出させてくれるようだった。スクリーンを開くと、真っ白な光が、闇に慣れた私の網膜を焼いた。カーソルが、無人の荒野で、点滅を繰り返している。何を、書くというのか。誰に、伝えるというのか。この、言葉にもならぬ、システムの内部で発生したエラー報告を。この、機械の内部から聞こえてくる、魂の悲鳴を。
それでも、私は指を動かした。これは、誰かに読ませるためのものではない。これは、祈りでもなければ、懺悔でもない。これは、私という名の機械が、自らの異常を検知し、その原因を究明し、あるいは再生の可能性を探るために、己の内部へとメスを入れる、冷徹な自己解剖の記録なのだ。
『これは、私という名の機械が、自己を観察し、分解し、あるいは再生を試みるための、極秘の設計図である』
その一文を打ち終えた瞬間、私の内側で、何かが、硬い音を立てて、砕けたような気がした。それが希望の萌芽であったのか、それとも、完全なる崩壊への序曲であったのか、その時の私には、まだ知る由もなかったのである。ただ、窓の外で、東京の夜景が、まるで巨大な電子回路のように、無機質で、そして美しい光を、果てしなく明滅させているのが見えた。私もまた、あの無数の光の一つに過ぎないのだと、そう、思った。
自己を機械と定義したからには、次なる工程は当然、その性能向上のための最適化、あるいは、旧弊なOSから脱却するための、大胆にして静かなるアップデート作業へと移行せねばならぬのが、論理的な、そして必然的な帰結であった。そう、これは革命なのだと、私は深夜の書斎で、青白いスクリーンの光に顔を照らされながら、ほとんど恍惚とさえいえる表情で、そう結論付けたのであった。かつてロベスピエールが、腐敗した王政をギロチン台へと送り、新しい共和制の礎を築かんとしたように、私もまた、この「母親という名の献身」や「夫婦の情愛」といった、あまりにも情緒的で、非効率で、そして実態としては女の無償労働を美化するだけの前時代的な概念を、一度完全に解体し、再構築する必要があったのだ。そのための武器は、かつて私が外資系コンサルティングファームで、幾千もの企業を相手に振り回してきた、あの冷徹なロジックと、容赦なき客観性という名のメスに他ならない。愛という名の曖昧模糊とした霧を晴らし、我が家という名の王国を、データとタスクリストに基づいた、明晰なる統治下に置くこと、それこそが、この「水無月瑠璃」という名の機械が、オーバーヒートによる機能停止を免れ、なおかつ、その内部に巣食う虚無という名のバグを駆除するための、唯一の処方箋であると、私は確信していたのである。
かくして、週末の朝、光が心地よい午睡に落ちた、その奇跡のような静寂の瞬間に、私は翔太をダイニングテーブルへと厳かに召喚した。彼の前には、焼きたてのクロワッサンと、アラビカ種の豆を丁寧にハンドドリップで淹れたコーヒー、そして、私が昨夜、寝る間も惜しんで作成した、全十二ページに及ぶパワーポイント資料を印刷したものが、三点セットで恭しく置かれている。資料の表紙には、ゴシック体の太字で、こう記されていた。『家庭内オペレーション最適化計画書 Ver. 1.0 〜共同経営責任者(Co-CEO)体制への移行による、サステナブルな家族経営の実現に向けて〜』。翔太は、そのあまりにも場違いなタイトルを、まるで理解不能な古代文字でも解読するかのように、眉間に深い皺を刻んで見つめた後、恐る恐る、といった風情で私に視線を向けた。その瞳は、嵐の前の静けさにおびえる子犬のように、不安げに揺れている。まあ、無理もないことだろう。彼にしてみれば、愛する妻が、突如として冷酷な経営コンサルタントに豹変し、家庭という名の聖域に、KPIだのPDCAサイクルだのといった、無粋極まりないビジネス用語を持ち込もうとしているのだから。
「瑠璃、これは…一体…?」
「説明するわ、翔太。よく聞いて。これは、私たち家族が、これからも幸せに、そして機能的に存続していくための、新しい聖書(バイブル)よ」
私は、そこから淀みなく、プレゼンテーションを開始した。現状分析(As-Is)、あるべき姿(To-Be)、そのギャップを埋めるための具体的なアクションプラン。家事という、これまで「名もなき家事」という名の混沌の海に漂っていた無数のタスクは、すべて洗い出され、「育児関連」「清掃関連」「食料調達・調理関連」「その他(消耗品管理、資産管理等)」といったカテゴリーに分類され、それぞれに担当者と所要時間、そして実行頻度が、美しいガントチャート形式で可視化されている。例えば、「朝食後の食器洗浄」は、担当:翔太、所要時間:十五分、頻度:毎日、といった具合に。さらに、月に一度、近所のカフェで「夫婦経営会議」を開催し、月次の進捗確認と、翌月の計画策定を行うこと、日々の細かな情報共有は、専用のチャットアプリで行うこと、そして何よりも重要なのは、これまで私一人が暗黙のうちに担ってきた「家庭運営の全体を俯瞰し、次の一手を考える」という、いわば管理職としての役割を、これからは二人で分担する、すなわち、彼にもまた、単なる作業員(ワーカー)ではなく、主体的に思考する共同経営責任者(Co-CEO)としての自覚と行動を求める、ということ。私の説明は、かつてクライアント企業の役員たちを唸らせた時のように、理路整然としており、反論の余地など微塵もなかった。翔太は、ただ呆然と、私の言葉の奔流に身を任せるしかなく、すべての説明が終わった時、彼はまるで催眠術にでもかかったかのように、こくり、と小さく頷いたのであった。
「…わかった。瑠璃が、そこまで追い詰められていたなんて、気づかなくて、ごめん。僕も、頑張るよ。君を、一人にはしない」
その言葉は、疑いようもなく誠実で、彼の優しさが滲み出ていた。私は、その瞬間、胸の奥に、ちくり、と小さな痛みを感じたのを覚えている。違う、そうじゃないの、翔太。私が求めているのは、あなたのその「頑張るよ」という、まるで部下が上司に忠誠を誓うような言葉ではない。私が欲しいのは、私がこの計画書を作る必要すらないほどに、あなたが私の脳と、私の視界と、私の不安を共有してくれる Permalink | 記事への反応(0) | 05:15
近所のまいばすけっとには有人レジと無人レジ(キャッシュレス専用)がある。
「無人レジは操作が不安」とか言うけど、行列で数分待つほうがよっぽど不便だろう。
本当の理由は、単純にクレジットカードを日常で使わない層が多いからじゃないか。
財布から現金を出す感覚で「今いくら残ってるか」を把握できるほうが安心する。
請求が後から来るカードは「気づかないうちに使いすぎそう」というイメージを持たれやすい。
さらに日本のキャッシュレスは乱立していて、残高がバラバラに散らばる。
結局「どこにいくらチャージが入ってるのか分からない」状態になるのが、現金より面倒に見える。
これじゃ普及しないのも当然だ。
「共通残高」で一元化できりゃいいが、事業者からすれば残高ビジネスやポイント囲い込みを手放すことになるので、進んで導入する理由がない。
韓国みたいにカード利用額に応じて税額控除があれば、人も店もいやでもキャッシュレスに動くだろう。
つまり、キャッシュレスが広まらない理由は「災害が多いから」とか「高齢者が多いから」といった理由じゃなく、制度設計の問題だと思う。