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はてなキーワード: 範囲とは

2025-11-01

anond:20251101075017

①すべてを理想的にはできないから、自分メンタルが安定する範囲にとどめる

ボイコットだけでなく、「ここなら推せる」という企業を見つける

あたりを心がけると楽しくやっていけると思う。

①については、私もビーガン生活あきらめたけど、余裕があるときは肉類を避けたり、冷凍ビーガンシュウマイとかたまに買ったりで、ちょっとだけベジタリアンをやってる。1か0かでなく程度を許容するというか、「これならできるし、少しは何かできてるよね」くらいを探してる。

あと自分の関心の強いテーマを絞るのも、理想からは外れるだろうけど、実際上はいいと思う。私の場合女性とLGBTQ+の権利が最大の関心だから、そこで差別に乗っかる人や企業ボイコット対象だけど、何せ関心が強いから「普通に買いたくない」という気持ちにさせられて、ほとんど無理を感じない。

②は普通に楽しいよ。化粧品類だとLUSHファッションブランドだとステラマッカートニーとかが動物倫理的にはこだわってるし、ドクマヴィーガンレザーのブーツを出したこともあった。動物倫理以外でも、LUSHはLGBTQ+の権利を熱心にサポートしてたりするし、あの甘い匂い大丈夫ならかなりおすすめ

ボイコット企業もいいけど、気持ちよく使える企業も探そう。

国産LLMの方が成功できますように

色々思うところがありまして.

例えば,

微分は使いたくない」「XOR出来たから何とかなるやろ」

と繰り返し主張しておられる.

そのような単純な活性化関数では過学習か誤差が噴出するかの二択でしょう. 実際, 氏のツイートは正にその状態示唆しているように見受けられます.

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▶︎ 誤差が0.12あるだけでとんでもないエラー率になる。誤差関数が雑だから本当はもっとあるのかもしれないが、改善余地がある。

▶︎ 問題は、どのような状態の時に学習成功し、失敗するのかがまだ分かっていない。表現力は十分に持っているはずなのに、なぜか学習しない。

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過学習に至ったときにうまくいってるように見えるだけでしょう.

と思うのですが, 反論過去にされていた.

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▶︎過学習ではないですね。データセットが小さいかつ、それ以外の範囲が出ないことが分かっているので。XORは2^2パターン全て学習できれば精度が100%になりますが、それは過学習とは呼ばないのと同じで、今回の初期のRNNに関しても文字数が圧倒的に少なく、パターンも決まっているので。

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……と主張されておられる.

私が思うにそれは単純な写像を, ニューロンを使って回り道して作ってる状態. LLMは局所的にはたしか線形写像ですが,全体で見ても線型写像だとしたらそれは複雑な文章生成には到底耐えられないかと. (十分に大きいモデルマクロに見ると非線形性があるので)

大規模言語モデル=LLMを目指すとして,

そもそもエンベディングテーブルとは数百億から下手すれば1兆語彙を, たった数千〜1万次元程度のベクトル表現する, 凄まじく繊細なテーブルです.

それをGELUやSwiGLUのような綺麗な活性化関数を使わずに, しか爆速でやると. さすがにそのレベル革新性だと根拠がない限り, 飛躍が過ぎると判断されるかと.

そのやり方で, 例えば1億語彙までスケールするとして2乗の1京回×数千次元バックプロパゲーションなしで学習するというのは……さすがにきついかと.

バックプロパゲーションが要らないという主張については活性化関数がきわめて単純だから. それなら全層に渡しても「修正」できるでしょう.つまり自明に近いですね.

勾配消失なんて関係ない, という主張については, xorというゼロイチでしか見ないのであれば勾配消失も何もありません. 永遠に層を貫通するわけですから, 何層増やそうがほとんど意味が出てこない. つまりそれは実際には極めて浅い層だけで動いてると思われる.

「こんに」から「ち」「は」が次文予測できたとの報告ですが, まぁ……それが「大規模言語モデル=LLM」にそのままスケールできると言い切れるのはなぜでしょうか?

MNISTだけでなくGLUEあたりをパスしてからにした方がいいと考える次第です.

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▶︎ 私が批判されながら、誤差逆伝播に変わるアルゴリズムや精度を30%→100%まで持っていく頭のおかしい行動が取れる理由は、以下の思想があるから

▶︎ 1. 私のNNは高次元の万能近似回路

▶︎ 2. RNNだろうがCNNだろうが展開すれば可能

▶︎ 3. 何十回と失敗した経験則から、原因と対策殆どわかっている

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殆どわかってる, との事ですが, なんで上手くいってるのかも分かってないとも自分で明言なさっている. ↓↓↓

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▶︎ 学習が進まないの、謎。単体だと上手く動いてるはず?何が原因だろうか。

▶︎ 学習アルゴリズム開発者本人ですが、なぜ学習が進むのかは謎です。

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既存手法があまたの失敗の上で最適だと言われてきてる経緯もよく知った方がよい.

それはごく初期にそういった様々な試行錯誤のうえで「やはりGELUやBP現実的にいい性能が出せるし, コストも抑えてこれである」と様々な研究者合意しているような状況.

そして, そもそもアカデミアは自分アイディアも含めて新規手法を常に疑ってかかるのが基本姿勢.

ジャーナルに「不確実さ」を載せないためで, それが積み重なると自他問わず全ての研究が信用出来なくなってしまうため. だから懐疑的になる. 個人攻撃ではないのです.

そして「危険すぎるから論文にできない」について.

さないのも自由ですが, 前述の理由で信頼を得られない. これは言動に一切関わらず, その厳密性をフラット評価してそう判断しているから. 感情ではなく, 論理として.

……と, ここまで色々と蛇足アドバイスをさせていただいたものの, この投稿に対しても

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▶︎ 何もわかってない人が国産LLMのやつ批判してて吹いたww

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といったツイートをなさるのでしょう. (過去に氏がそう仰っていたので)

先に答えておきますね.

自分のやってることがご自分でお分かりにならないようなら, 私にわかるわけがない.仰る通り. ただ, 詳しい者として一般論は申し上げられる.」

まだ間に合いますので, 大学院あたりまで修了なさるのがおすすめです.

Twitterに何を投稿しようと自由です. でも自分違和感を見て見ないふりするのだけはやめたほうがよろしい. 既存手法と同等に自分手法を疑うこと, これは研究者としての基本姿勢です.

何故ここまでつらつら申し上げたかと言いますと,

研究テーマ設定を見かけるとついつい, より良い筋でやっていけるようアドバイスしたくなってしまう性が染み付いてしまっているためでして.

もちろん, 関わりのない方ですので蛇足しかないのですが, 多くの方に影響力をお持ちでありつつ研究の進め方については独自姿勢を持つように見受けられまして.

それはもちろん根本的には自由でありつつ, 相談相手需要がもしあればひとつの(一般的)意見をお渡しできるかなと思いキーボードを叩いた次第です.

どうか匿名でご勘弁を.

ぜひ成功できますよう. 圧倒的な成果をお祈りしております.

子育てを通して自分を知る

先週、2人目の子どもが生まれた。

正直、子どもは嫌いだし、子育ては面倒だし、趣味時間は減るし、お金の使い道も制限される。

性根がおひとり様体質なので、かなりキツい。

アンチ子育て勢だけど、なんとか毎日生きてる。

こんな人間でもなんとか子育てできてるんだよ、っていうのを共有したい。

青森から大阪に出てきて結婚した。

パートナーは顔が好みだから良い。

でも、子どもはうるさそうだし、面倒くさそうだし、正直嫌いだった。

それでもパートナーが強く希望して、不妊治療を経て授かった。

1人目のときは初めての育児だったから、「できなかったことができるようになる」という意味で楽しかった。

まるでRPGレベル上げ。

泣いてる理由を一つずつ突き止めるのが楽しかった。

でも2人目は楽しくない。

もう「強くてニューゲーム状態

あーはいはい、って感じでこなせてしまう。

作業ゲーみたいなもんだ。

多分、自分は「知らないこと」や「想像を超えること」が好きなんだと思う。

逆に、想像範囲に収まると途端につまらなくなる。

の子の子育ても、正直ちょっと飽きてきた。

2歳になって言葉も流暢になってきて、会話ができるようになると、

それはそれで想像範囲に収まってしまう。

「手を洗って」「お風呂入って」「ごはん食べよう」と言えば、

表情や話し方、身振りを少し変えるだけで大体予想通りに動いてくれる。

多分、自分生物として失格なんだと思う。

遺伝子を後世に残したい」なんて、1ミリも思わない。

でも、生まれてきたものは仕方ない。

民法877条に「直系血族及び兄弟姉妹は互いに扶養義務がある」と書いてある。

生物として欠陥まみれだけど、法律があるから仕方なく子育てしている。

でも、できることならやめたい。

こんなところに生まれてきてしまって申し訳ない。

もっと裕福で、もっと愛してくれる人のところに生まれたら、

どんなに幸せだっただろう。

そんなことを毎日考えながら過ごしてる。

一応言い訳しておくと、パートナーから見れば「ちゃんと親の役割果たしてる」らしい。

「きちんと愛情を持って接しているように見える」とも言われる。

まあ、そう見えるならそれでいいと思う。

から何をやってもそれなりにできた。

子育ても多分、それなりにできてるし、これからもそれなりにやっていけると思う。

多分これを読んでる人の中にも、「昔から何をやってもそれなりにできた人」がいると思う。

そんな人におすすめコンテンツが、子育てだ。

理不尽なことも多いし、制約も多い。

でも、自分子ども死ぬまで続く。

ある意味、最強のエンドコンテンツ

ここまで書いて、モヤモヤしてた気持ちの整理がついた。

子育てって、エンドコンテンツなんだ。

自分が主役の物語が終わった後の、やりこみ要素。

自分が主役じゃないから、お金時間自分のためには使えない。

でも、そういうものなんだとようやく理解できた。

晩婚化・非婚化・出生率の低下って、

自分が主役から降りる人」が減った結果なんだろうなと思う。

メインコンテンツとして楽しめる趣味ゲームが増えたから、

主役のままでいたい気持ちはよく分かる。

人生は一度しかプレイできないゲームみたいなものだし、私もそういうタイプだ。

メインコンテンツとして子育てを楽しめる人は、真っ当な人間だと思う。

でも、エンドコンテンツとしてプレイしてる人間がいてもいいと思う。

リベラル左派って一周回って最も大日本帝国継承してるよな

如何に自民右派を叩けるかのエコーチャンバーで先鋭化していった結果、自分達は無謬と凝り固まってしまった。

意見が異なる思想人物は愚かな極右思考停止排外し、微塵も理解しようともしない。

自分達こそが正義から自分達の姿に客観性が持てず、反省が出来ず、成長も出来ない。

もはや大日本帝国特質と瓜二つ。

必死に自浄を働かせようとする声もまだ僅かにあるが、殆どの人はこれまでも散々失望してきたんじゃないかな。

この人達極右とした人達には中道右派極右も、何なら中道左派も居るだろう。

中国製を拒絶するネトウヨを屏風に描いて、あらゆる物が中国製品なのにネトウヨ馬鹿と貶した気になってる場合じゃないんだよ。

あんたらの周囲こそ、あらゆる製品サービスも、あんたらが拒絶してきた愚か者極右ネトウヨに依るものだらけだよ。

異なる思想も考え方も、共生すべき多様性範囲内の隣人としてもっと受け入れるべきだろうと思う。

2025-10-31

anond:20251031182704

流れるって仕組みなくさんとだめよね。無能はてなはなんで公開範囲制限できるようにしないんだ。

dorawiiより

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https://anond.hatelabo.jp/20251031182755# 
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=z672
-----END PGP SIGNATURE-----

奨学金「やさしい顔をした金融装置」——7か月の謎と税の裏側

「貸倒引当金損金算入」なんて言葉を聞くと、だいたいの人は眠くなる。

けれど、これが実は奨学金という制度の“本音”を照らすキーワードでもある。

ざっくり言えば、「貸したお金が返ってこなさそうな分を、あらかじめ経費として認める」仕組みだ。

そして、これを税金計算に反映できるかどうかが、国の性格を決める。

 

国が“リスクを肩代わりする”ということ

たとえば、あなた会社経営していて1000万円もうけたとする。

法人税率をざっくり30%とすれば、税金は300万円。

でも、あなたが「このうち100万円は、貸したけど回収できなそう」と言って、

その100万円を経費にできる(=損金に算入できる)とどうなるか。

 

課税対象は900万円、税金は270万円。

国に払う税金が30万円減る。

まり、国が“貸倒リスクの3割”を実質的負担したということになる。

損金算入とは、国家企業の失敗の一部を税で肩代わりする制度なのだ

これを知らずに「貸倒引当金なんて難しい話」と思っている人は多い。

だがここにこそ、**「どんな失敗を国が共に背負うか」**という社会哲学がある。

 

日本では銀行けが“国の共担”を許されている

日本では原則として、実際に回収不能にならなければ損金にはできない。

でも例外がある。銀行保険会社などの金融業だ。

これらは「法定繰入率」というルールで、あらかじめ貸倒分を税務上の費用として認められている。

まり銀行融資で焦げついても、その痛みはすでに税で少し吸収されている。

リスク社会で分担する、という前提がある。

 

一方、**奨学金JASSO)**のような「教育支援する貸付」はこの枠外だ。

貸した金が返らなければ、本当に国の損失になる。

からこそ、制度は「破産させない」「逃がさない」という設計に偏る。

これが、表向き“やさしい”奨学金制度の裏にある、硬い現実だ。

 

アメリカは「リスクを値付けして流通させる」

アメリカでは考え方が違う。

学生ローンを含む貸付債権は、束ねられて**証券化(SLABS)**され、投資家の手に渡る。

まり教育ローンも最初から金融商品”だ。

返済が滞ればその分、証券価格が下がる。

貸倒は倫理問題ではなく、市場価格変動になる。

 

アメリカ政府もそれを前提にしている。

議会予算局(CBO)や教育省は、あらかじめ「将来どのくらい焦げ付くか」をモデル化し、予算に織り込む。

まり、貸倒損失は最初から想定済みの政策コスト

学生破産した=想定外の失敗」ではなく、「予定通りの割合なのだ

からこそ、延滞者に課される**回収手数料(25%上乗せ)**も、「罰」ではなく「市場の回収コスト」として処理される。

 

本題、日本の「7か月の謎」は何を意味するのか

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、貸与終了から7か月後に返済が始まる。

卒業3月、返済開始10月

この不思議な“間”の意味を考えたことがあるだろうか?なぜ4月から請求しないのか?

 

表向きは「新社会人生活安定のため」。

引越し就職給与口座の整備——確かに数か月の猶予は理にかなっている。

だが、もう少し冷静に見ると、別の合理が見えてくる。絶対に借り逃げさせない強い意思

 

4月入社新卒社員は、たいてい3か月間は試用期間。

この時期に返済請求を受ければ、破産手続き裁判所から「支払不能」が認められやすい。書類上は収入ゼロ、もしくは雇用不安定人間借金の取り立てをしているのだから

ところが10月なら違う。雇用が安定し、給与が入る。

まり裁判所破産免責を認定しない。「返せるでしょ?」となる。

このタイミングで返済義務を発動させれば、制度としては極めて理想的に“逃げ道”を塞げる。

JASSOはそこまで公には言わないが、債権保全観点では非常に計算された設計だ。

(ちなみに借金があっても債権から返済の請求が無ければ裁判所自己破産手続き受理されない。返す義務が具体化していないのだから訴えの利益が無いのだ)

 

ライフハック的に「返さない」を想定した借り手

一部には「最初から返す気がない」人もいる。

卒業と同時に自己破産しても、ブラックリストは7年で消える。

20代前半の7年なんて“クレカが持てないだけ”で済む——そう考える若者ゼロとは言い切れない。

JASSOの7か月ルールは、そんな“逃げのタイミング”を制度的に潰す仕組みでもある。

まり、借り手の心理的穴を、制度時間設計で塞ぐのだ。

 

支援”の顔と、“回収装置”の背骨

こうして見えてくるのは、

日本では奨学金は「教育支援」よりも「回収可能性」に重心を置いた制度になっているということ。

なぜなら、貸倒を損金にできない限り、貸す側のリスクは全額自己責任からだ。

税制が貸し手を守らないから、制度は借り手を締める。

 

一方、アメリカリスク市場に流し、価格に織り込む。

貸倒を見越して引当を積み、投資家分散させる。

から破産しても倫理非難は少なく、「数字範囲で終わる」。

 

まり——

日本では**「道徳」が返済を支え**、アメリカでは**「市場」が返済を支える**。

どちらも支援監視バランスの上に立つが、文化真逆だ。

 

それでも“やさしく設計する”余地はある

奨学金は、「教育機会を広げたい」と「回収したい」の間で揺れている。

その揺れを見える化しないまま「返せ」と言えば、制度道徳主義的に硬直する。

もし本当に“支援”を名乗るなら、返済開始の柔軟化や所得連動の自動適用といった再設計必要だ。

「貸す側が損を想定できる国」と、「借りる側が破産を許されない国」では、若者の挑戦の角度も変わってくる。

 

教育とは未来の前借りだ。

ならば、前借りの回収はその人の立ち上がり方に合わせていいはずだ。

JASSOの7か月という小さな数字の背後には、

税と倫理と回収の三つ巴の設計思想が眠っている。

その構造を知れば、奨学金という“やさしい顔をした金融装置”が、

どれほど綿密に国家会計と結びついているかが見えてくる。

 

 

ChatGPTに書いてもらいました。10分

anond:20251031140346

自分もX以外で共働きは…っていうの聞いたことない

観測範囲ではどちらかというと共働き家庭の方が子どもメンタル落ち着いてる気がする

まあ逆説的で、長時間保育に耐えられる子どもから共働きができてるのかもしれないけど。

大手企業取引して驚いたこ

電気通信業界で誰もが思い浮かべる大手企業のうちの1社。

まず、やりとりが全てコールセンターに集約されてる。最初はそこに電話する以外の選択肢がない。

契約することになって、必要事項がメールで送られてくるという話に。

届いたメールを見ると、専用URL記載されてて、また別のメールで送られてくるパスワードを入れると入力フォームみたいなのが開く。確認書類アップロードとかあって、まあこれくらいまでは想定の範囲

申込みが成立したあと、日程調整が始まるのだけど、これが電話しかできない。

こちらにかかってくるのだが、日中はなかなか出られず留守電に入ってるので折り返し、コールセンター担当は別件対応中です、でまた折り返しかかってくる、のループ

この電話での調整がなかなか大変だったのだけど、なんとか終わった。

ところが後日変更が必要な項目があって、またコールセンターしか窓口がないので折り返しループの再調整。

ようやく話がまとまったと思ったら、先方からこちらへ確認書類を送りたいという。

メールしてくださいと伝えたら「FAXで送ります」とのこと。 ここでFAX???

どうもこのプロセスではメールが使えない決まりのようだった。コールセンターの人を詰めてもしょうがないので、めったに使わないFAX番号を伝える。

そうすると今度は、コールセンターとは別のところからまずテストFAXを送って、届いたか確認電話が入ります、とのこと。

その確認がとれたら、本来送りたいFAXあらためて送って、また確認電話しますと。

ちょっと面白くなってきて全部わかりましたって言って、結局また電話折り返しループを何度か経由したけど、どうにか手続完了

セキュリティのためとかそういうことなんだろうけど、ちょっとここまで意味不明方法なのは初めてでカルチャーショックだった。

これ誰が得してるんだろうなあ。大手企業ってそういうもん?

anond:20251031135026

なんかミニ四駆ネタ振ってくれたらわかる範囲で食いつくぜ

仕事でも趣味でも、界隈の端っこが見えると凄く萎え

さな世界が大きくなっていき自分の見える範囲を超えて成長していく様子は面白い

けどある程度して成長が鈍化あるいは収縮し、少しでも歩くと完全に端っこが見える瞬間がある

そういうときのやるせなさが半端ない

ああ、この人達病気になった瞬間にここは終わるなとわかってしまうんだよ

anond:20251031081401

思ったより反応が来て驚いています

①在宅側の家事分担が多い→結果的にこの方が家が荒れずに済むからです。せっかく家にいるのに何もしないのはちょっと……という考えなだけですので。私も完全リモート不可能なので、できる時にできることをやっている感じです。仕事の波はね、お互いあるからしょうがないね、って感じです。

②米を変な時間に炊いたのでは→夕飯で消費した量+翌日のお昼ご飯用、といったイメージです。夕飯の延長で余った米を冷蔵保存しているだけなので、わざわざ寝る前に炊いたりはしないですねえ。そうか、急なタスクが降ってきたように感じるのか。これはなかった視点です。

一例でよく思うのは「お皿を洗う」の範囲配偶者とは違うなあ、できれば揃えて欲しいなあということです。今回のお米の件も同じで、炊いて食べておしまい!ではなく「余った分は冷まして仕舞う」までが「米を炊く」という一連の家事だと思って欲しいというか。一人暮らしの時は毎日食べ切る量を炊いて食べていたので、二人になるとそうも言ってられないんでっせ……ということを学んで欲しいなあと思っていますね。

シングルタスクマン→それは仰る通り。思考が犬っぽいので「お手の後に伏せをしてね」はできない。「お手」「よし」「伏せ」、こんな感じ。今は仮にも人間のふりをしているので、もうちょっと人間の振る舞いを身に付けてくれたらなあ。

ホワイトボードタスク管理→導入検討中です。どれくらいの大きさで、どこに置くのが良いんだろう。某SNSででっかいホワイトボード買ってたご家庭があったけど、あれはさすがに置くスペースないんだよなあ。

文章で書くと「なんにもできないダメ配偶者」っぽく映ってしまうので、自分SNSを見る時に気をつけようと思いました。私も情報に踊らされがちな人間ではあるので。言えばやってくれるのだが、一から十までとは行かないまでも六、七くらいの説明は要する人なんですよねえ。お互い他人生活するのなんて初めてなんですもの、前向きに生きていたいものですね。

anond:20251031072507

増田の方じゃない?

少なくとも言葉を厳密に扱わず文章自分に甘く解釈することが態度の増長に繋がることや

ガイドラインに沿う表現の幅がかなり狭く

そのかなり狭い範囲二次創作において公式許可されていると主張してるってのは理解してるよ

anond:20251031060500

言葉定義の話になるけど

お前は許可と許容を混同してるわ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%B1%E5%8F%AF

許可(きょか)とは、行政法学上、本来誰でも享受できる個人自由を、公共の福祉観点から一旦禁止しておき、

個別申請に基づいて特定場合に解除する行政行為である禁止の解除であると言われる。

本来ならば個人自由保有していない特別能力権利を国が私人に対して与える行政行為特許という。

許可したこと証明する書面を「許可書」・「許可証」などと呼ぶ。

個別申請に基づいて特定場合に解除する行政行為である。」とあるように

許可には申請が伴うんだわ

二次創作申請は伴うか?

そこで「許容」について調べると

https://kotobank.jp/word/%E8%A8%B1%E5%AE%B9-479984

許容(読み)キョヨウ

デジタル大辞泉 「許容」の意味・読み・例文・類語

きょ‐よう【許容】

[名](スル)そこまではよいとして認めること。大目にみること。「許容の範囲をこえる量」「許容しがたいミス

という意味だが

許可と許容、ガイドラインはどちらに当てはまると思う?

anond:20251031053037

限定的容認

そういう言い逃れを防ぐために

禁止事項の中に「その他、当社が不適切判断したもの」と明記されている。つまり企業側の判断次第でどんな作品もアウトにできる。

ブルーアーカイブも「個人趣味範囲に限る」「商用・営利目的禁止」と書かれていて、さらに「その他、当社が不適切判断するもの」も禁止項目に含まれている。万能カードのような条項だ。

という文言を刻んであるというのが元増田の話だろ…

繰り返すが

公式個別審査して不適切ではないと判断したら与えられるもの許可

ガイドラインファン公式許容範囲を推測しやすくするために示された大まかな指針でしかなく

不適切だと判断した二次創作に対して公式が警告・法的措置に踏み切る可能性は常に残されている

ファンガイドラインを明示してくれた公式好意を己に都合よく拡大解釈するなよ

anond:20251031044221

公式による個別審査を経て与えられるもの許可であり

許容はただのお目こぼし

ガイドラインファン公式許容範囲を推測させるために公式が示した大まかな判断基準しかない

ガイドラインで示されていようと著作権侵害であることに変わりはなく

ガイドライン範囲内であろうと版権が法的措置に踏み切ると負ける可能性が高い

「楽しんでいただけるように」という文言には「明示した基準許容範囲)を越えたら楽しめなくなる事態も有り得る」という脅しが言外にあるわけだが

それは分かるよな?

anond:20251031042906

横だけど「一定範囲許可」で良いと思うよ。要は黙認に近い

正式な許諾というのはライセンサーライセンシーライセンス契約を結ぶことで認められうるので(狭義の許可)、

そこに至らないガイドライン基準でのそれは広義の許可で良いんじゃない

どっちでもいいか

一般的BtoBでの許可って公認ってことだけど、ガイドライン基準のそれって別に中身の審査をするわけじゃないか公認ではないし、

単なる許可と呼びたくない気持ちはわかるけどね

なので限定的容認ってのが落とし所では。黙認の丁寧語

anond:20251031000254

ガイドライン存在一定範囲の「許可」そのものでしょ

許可」ではないと捉えるほうがよっぽど無理がある

もう少し原因検索してもいいんでないか

first impression

35歳、健康診断オールA、脳の20%、右大脳中大動脈の梗塞 との記載

 → 右 MCA m1 distal の embolic stroke ?(穿通枝は spare )

 →Paf/PFOは結構怪しい…


背景

脳梗塞は大きく

 高血圧性(ラクナ)

 アテローム血栓

 塞栓性

 そのほか

に分けられる(このほかにも分類があるが)。

実際にはアテローム性+塞栓性みたいなものもあり、こんなにクリアカットには分けられない。

なぜ「タイプを分ける必要があるのか」は 「再発予防」。

35歳と若いことから、今後の人生で再発する危険性は十分にあるし、それを防ぐことがすごく大事

ご本人は自分のことをすごく不幸と思ってらっしゃる(かどうかは知らんけど)かもだけど、幸運な要素もあったなと思う。

というのは梗塞が右だったということ。

これが左なら失語が残り、言語コミュニケーション不可能になっていた可能性が高い。

将来的にそういった事態を防ぎたい。それには原因を知らなきゃいけないわけだ。そのためのタイプ分け。

で、タイプ分け。おそらく塞栓性ですよね。

まず高血圧性の脳梗塞高齢者に多いし、健康診断で基礎疾患がないとされているので、高血圧否定的

テローム血栓性も、健康診断オールAとのことで否定的。これは高脂血症脂質異常症)+高齢喫煙などでリスクが増えるので。

原因検索

塞栓性梗塞の原因検索については経食道(けいしょくどう)エコーがなされたとのこと。

これは、食道側から行う心臓超音波検査。通常の、体表(胸の前に)プローブを当てて行う心臓超音波検査ガチ勢は「心エコー図」と呼ぶらしい)と比べ、より左心房が詳しく見える。

これで、左心耳血栓(発作性心房細動 Paroxysmal atrial fibrillation, Paf と関連)と卵円孔開存(patent foramen ovale, PFO)は除外したのだろうね?

ただ、ワンポイントの経食エコーで Paf や PFO を完全に除外できるとは限らない。ホルター心電図をやった記載がないし、他にも色んな原因を除外した記録がないよね。

DVT検索をした記載はないし、来院時の D-dimer/FDP (でぃーだいまー、えふでぃーぴー)なども書いていない。

どこまで何をやったのか分からん

梗塞の状況

 症状的には左片麻痺、同領域感覚障害高次脳機能障害かな? 右内包後脚/放線冠/中心前回・後回の広範囲 のどこかが侵されている可能性が高いと。

 視野障害が出現しているので、視放線が部分的に侵されている。右側頭葉が冒されている、と。

 最終的に感覚障害が残ったが、運動障害は軽い → 内包後脚ではなさそう。放線冠でやられたわけでもなく、脳皮質側でやられた印象を受ける。

 脳の20%が失われた → MCA m2 inferior trunk 側で梗塞が大きかったタイプですかね? m2 は inferior が一番広いからねぇ。

脳の20% はやられたってことだけど、結構大きな梗塞だよね。

脳は左右の大脳半球、小脳脳幹、間脳などに分かれ、左右の大脳半球がそれぞれ40% ぐらいを占めている。脳の20% っていうのは右大脳半球の半分くらいがやられたとのこと。それなら 右MCA領域のほぼ全域がやられているよね。となると、m1 occlusion の可能性が高い。あるいは、m2 の 3枝全てが詰まったか

m1 occlusion については proximal と distal があるのだけど、

 運動機能がしっかり回復している

 減圧開頭を行ってない

 出血合併も書かれてはいない

m1 proximal 「らしくない」

 → m1 distal または m2複数領域の梗塞(特に inferior trunk に強い:視野障害が出た、感覚障害が残ったなどから)と推察できる。

こういった比較的太い場所への塞栓が起きるには、比較的大きな塞栓が飛ぶ必要があり、つまり Paf とか PFO がある可能性が高いよね。

 微小塞栓性のもの、例えばトルーソー症候群とかseptic emboli、fat embolizationみたいな、は否定できる。

 大きな塞栓子と言うことでは Paf が隠れてる可能性はあるし、

 大きな梗塞の割に運動機能回復していることから、PFO による DVT の奇異性塞栓だった(比較的"若い"血栓のため、早くに溶けてくれた)のかもしれない。

これらは鑑別の上位に上がるよね。

この方が、以前私の働いていた病院のSCUに入っていたら、ホルター心電図、下肢エコーでのDVT除外、そのほかよく分からない検索もねちっこくやられていたと思う。

自分は専門外なので知らんけど。

疑問なのは現在の投薬状況。

アスピリンチクロピジンワーファリン、NOAC/DOACあたり飲んでるのかな?

何かしら飲んでてもおかしくないと感じるが(医療情報が不確かなため、なんとも言えない)。

脳卒中脳梗塞ってあまりにも頻度が高い疾患だから、いろんな病院、お医者さんが見ていて、その中には脳梗塞診療にしつこくない方も結構おられるんですよね。

「とりあえず点滴2Lだして、ラジカット落としといて」みたいな。

今回総合病院ということから一定の質の高い医療は受けられているとは思うんだけれども。

脳卒中専門の医師にネチネチと原因検索をしてもらった方がいいんじゃないかなと思います

 やってないならね。やってるかもしれん、分からんが。

ChatGPT氏の意見

次の文章をChatGPTに投げてみた。「35歳男性、基礎疾患なし。右 mca m1 distal occlusion による塞栓性脳梗塞。背景疾患は何だと思う? paf、PFOについてどう思う? 経食道エコー異常なし、ただしDVT検査たか不明。 それでもpaf/PFOはあり得る? その可能性はどの程度? 根拠も含めて。」

回答のサマリーは:

4. 総合推定
疾患あり得るか推定確率(臨床感覚コメント
PAF5–10%長期モニター推奨(CRYSTAL-AFに基づく)
PFO(奇異性塞栓) 20–30% 若年・塞栓性パターンではもっと典型
解離10%画像否定されていれば低い
抗リン脂質抗体症候群など数% 血液検査で除外必要
その他(悪性腫瘍など)<5% 年齢的に稀

だった。

良かったら ChatGPT や GEMINI, Claude なんかに文章を投げて、試してみてくれ。

(解離:発症時に頭痛・頚部痛などがなかったし、MCA解離は非常にまれだし鑑別に入らないでしょう)

https://anond.hatelabo.jp/20251030084205

https://anond.hatelabo.jp/20251030123317

>これを書くのは、同世代の30代くらいの人に脳硬塞を自分事としてとらえて備えてほしいと思ったから。

とのこと、

であればこそ、「特発性(とくはつせい、原因不明なこと。cryptogenic)」で片付けず、原因・背景疾患を究明した方が良いんではないか

なお

 Paf:アブレーション

 PFO+DVTによる奇異性塞栓:カテPFO閉鎖

という予防治療がございます。「朝、シャワーを浴びた時に発症」ってのも、Paf、奇異性塞栓に合致するエピソードだよね。

抗リン脂質抗体症候群など膠原病系にもそれなりの治療があるし…


ずっと元気で居られることを願っています

二次創作ガイドラインって別に許可してるわけじゃないんだよね

よく「ガイドラインがある=公式OK!」と思ってる人がいるけど、実際に読むとそうじゃない。

たとえば――

・原神のガイドラインでは、禁止事項の中に「その他、当社が不適切判断したもの」と明記されている。つまり企業側の判断次第でどんな作品もアウトにできる。

ブルーアーカイブも「個人趣味範囲に限る」「商用・営利目的禁止」と書かれていて、さらに「その他、当社が不適切判断するもの」も禁止項目に含まれている。万能カードのような条項だ。

・ホロライブガイドラインにも同様の文言があり、他の条件を守っていても「不適切」と判断されればいつでも違反になる可能性がある。

そもそもガイドラインには「条件を守れば許諾します」とは書かれていない。

守ったとしても、正式二次創作許可を得られるわけではない。

あれはあくまで「創作を行う人へのお願い」や「一定の目安」にすぎず、契約公式保証意味するものではない。

じゃあ、ガイドラインって何のためにあるの?と思うかもしれないけど、実際のところは、ファン創作者に安心感を与えるための側面が大きいと思う。

ルールがあるから大丈夫」と思わせておけば、トラブル炎上が起きにくいからだ。

仮にそのルールを守ることが実質不可能だったとしてもだ。

そもそも情弱ガイドライン自体読んでいないけどね(笑)

ガイドラインを守ってるから著作権侵害にならないと思ってるみたいだし(笑)

2025-10-30

危険鳥獣対策班でも作るしかないんだろうけど

猟友会高齢化崩壊寸前な今、その役割自衛隊が行うのも範囲が違いすぎるし

そうなると警察組織の中にその機能を取り込むしかない。

SATとかが使用する「特殊銃」の中に狩猟用「猟銃」「麻酔銃」を含める規定を新たに作って

警察任務に「市民に著しく危険を及ぼすと思われる鳥獣駆除」という項目を追加して

銃の発射許可範囲に「市民に著しく危険を及ぼすと思われる鳥獣駆除の際」を加えて

更に「撃っていい場所」の規定とかも作り直して

既存警官の中から人員を募って訓練して、猟銃保管用に警察署も改築して

それらの予算もどこからともなく捻りだして

40年後くらいには実現してるといいなぁ

anond:20251030152136

うちのほうはまだ恵まれてるんだな。山陰北東北北海道南九州方面かな。

なかなかイオンモール1件のカバー範囲が広いな。

anond:20251030145535

田舎だがそんなことは無い。

田舎にはイオン以外に目立った商業施設が無いので車で行ける範囲イオンはすべて把握してるし月数回は行く。

anond:20251030113441

範囲区切り方の問題ですから。そこは。

昔の例で言えば、webデザイナーwebページデザイナーみたいなことやろ。

一流のwebページデザイナーよりも、三流のwebデザイナーのほうが今の時代はマシだと思う。

anond:20251028231130

それを彼女に見せない・ぶつけなかったんなら全然愚痴範囲だと思うけど、カノジョが何度もあやまったってことは目に見えてふてくされてたんだろうなこいつ

態度に出したら終わりだよ

猟師の孫

「爺ちゃんの傍さ離れんなよ」

孫は聞いているんだか聞いていないのだか「うん!」と答えるが、その辺で拾った良い感じの木の枝を振り回し遊ぶ。木々が生い茂って独特の静寂さを持つ山中を老人とその孫、そして愛犬の五郎は進んでいった。

後年、知ることになるが本州の山林とは違い、ここ北海道の山は本州のそれとは違って非常に視界が悪い。本州の山林のほとんどは林業を営む方々が手入れをし真っ直ぐに樹木は伸びるが、北海道ではその圧倒的な森林面積により人の手が入っていない部分が数多く残り、文字通りの原生林として山の威容を示し、伸び放題となった木々山中を行くあらゆる生命の視界を遮る。

老人とその孫の身なりは帽子、長袖長ズボン長靴、本革製の手袋と手足首を覆う手甲と足甲は老人の妻、即ち孫から見れば祖母の手製だ。ハイキングならばまだしも老人と孫の装備は見るものが見ればひと目で生業特定できる。猟師だ。可能な限り肌の露出を抑え、特に四肢を重点的に防護する見た目は娯楽ではない事を表す。

老人の右手には大鉈、左手には老人の背丈と同じ程度の狩猟槍、肩に猟銃を下げていた。孫は武器らしい武器はほぼ無いが猟に出る際にだけ持たされるマキリと呼ばれる小刀は腰に差されていた。マキリの持ち手には滑り止めを兼ねたフクロウを模した見事な装飾が施されており、この持ち手の作者は孫の目の前を行く祖父である

この日は週のうちに何度も繰り返す山道の整備と捕獲罠の点検だ。祖父は大鉈で不要草木を打ち払いながら進み、樹木の肌やその根本を観察する。昨今の報道でも知られるようにクマ樹木へ爪で傷を付け自身縄張りを主張する。そして熊だけでなく多くの野生動物は排泄をする際に隠れるため木々の近くでする事が多い。

「爺ちゃんコレ!」と孫が樹木を指差す。孫はマーキングを見付けたと祖父へ伝えた。「おぉそうだよく見付けたべなぁ。クマが出っかも知れねぇから気ぃ付けろぉ」と孫を促す。当然ながら孫よりも先に祖父マーキングに気が付いている。しかし孫の"発見"を褒めてくれるのだ。一応の確認として猟犬としてよく訓練された五郎へ目を配り何も反応がない事を知ると前へ進んだ。

いくつかの罠を巡ると、くくり罠に雄のエゾシカが捉えられているのを見付けた。祖父はそっと猟銃と大鉈を地面へ置き、槍を構えてエゾシカへ近付いた。そこそこの歳を重ねているであろうエゾシカはその場へ伏せていたが祖父を視界に収めると立ち上がるものの一切の抵抗を見せない。エゾシカはまさに威風堂々と言った立ち振舞いをし祖父を見つめている。祖父が音もなく踏み込み、首元から深く入るたったの一突きでエゾシカは倒れた。

馬ほどの体格を持つとは言え、素人からするとたか草食動物を容易に倒したように見えるが首元から様々な骨を避けて心臓まで一閃する達人の技だ。

実は昭和30年代に北海道で冷夏が相次いで森が飢饉状態となりエゾシカヒグマキタキツネなど野生動物が人里へ大量に押し寄せる状態となったことがあった。その際に多くの民衆ヒグマに襲われるという事故が頻発し、若き日の老人は槍一本のみで日夜ヒグマを狩り続け、多いときには月に20頭以上、日に3頭ものヒグマを狩った。この若者は周囲の村落で大いに語られる槍の名手として名を馳せた。

その男気を聞きつけて槍を習おうとする男衆に混じり見物に来ていた女性は槍の名手の男に惚れ込んでそのまま押し入り女房となったという。それが孫の祖母である

「奥義は下段」

孫は槍の名手たる祖父から毎日のように槍を習った。槍を習うとは言っても「まだ早い」と言われ穂の無い槍、すなわち単なる長い棒であり来る日も来る日も孫は祖父お手製の"槍"を振った。

祖父は口癖のように「奥義は下段」と言った。漫画の中で見るような敵を大きく吹き飛ばしたり環境破壊を伴う派手な技でない。単に獣へ対して半身を取って穂先を地面すれすれに落とす構えこそが祖父の槍、アイヌの槍の奥義なのだという。

「槍を振った」と前述したが、実のところ槍を振り回すことはお説教を招く動きだった。「振るなァ!突かんかァ!」という祖父の怒号は今でも頭の中で鮮明に響き渡るほど毎度毎度同じ説教を貰った。

「突き引きが遅い!」「力任せに振るな!」「穂先を目線より上げんな!」「下段から何を出来るか考えれェ!」と覚えの悪い孫は何度も何度も同じ説教を受け続けたがコレがまたなかなか上手く出来ないものだった。祖父が用意してくれた的へ次々と素早く当てようとするとどうしても槍を振ってしまうのだ。

後年、孫は祖父の教えの真髄を1つずつ理解するようになってきた。

特徴と言えば祖父の槍、つまりアイヌの槍は内地(本州)の槍よりも短い。前述したが長さは使用者の背丈前後程度。これには理由があり樹木が生い茂る環境内地の槍は振るうこと叶わず、まさに無用の長物となるのであった。内地の槍の長さは人間同士が平地で争うための長さだ。

これが理解できれば"樹木が生い茂る環境で槍は振るうこと叶わず"であり、槍は基本として突かなければならないというのも理解できるようになる。槍を振れば周囲の樹木へ当たる。しかも槍を使っているということは獣とまさに相対している時である森林で槍を振るということは自らの死を招く愚行なのだ

「下段を奥義」とするのも獣と相対した際の死活問題から来ていると今では推測している。半身で構える下段は体当たりしてくる四足の獣の動きへ穂先の反応が遅れたとしても槍の柄が使用者と獣の間に残り、槍の柄で防御へ転じられる。これが上段や中段の構えであれば穂先の反応が遅れた瞬間に獣の一撃を直接身体へ貰うことになるだろう。下段から何が出来るか?攻撃と防御が同時に出来るのである

孫は何度か祖父が槍のみでヒグマを打倒するところを見たことがある。法令上、猟銃が使用できる範囲は限られ、猟銃使用許可のある場所であっても射撃方向に民家があると使用できなかったりするためだ。

遠くへ行ってろ」と言われ祖父から離れるが、ギリギリ祖父を視認できる距離で見ていた。猟犬五郎祖父の指示を受けるまでもなく孫が祖父から離れると護衛のように孫へついて行く。

奥義の下段を忠実に構える祖父の気迫は幼い孫が遠目で見ても物凄く伝わってくる。じりじりとヒグマとの距離を詰め、痺れを切らしたヒグマ祖父体当たりを敢行する。祖父の動きは音がしない破裂音であるパンッと鳴ったと錯覚するような鋭く素早い動きでヒグマ体当たり回避たかと思えば、ヒグマは自ら後ずさりする。祖父の槍の穂先がヒグマの血で赤く染まっていた。

ヒグマの口から鼻先が切り裂かれているようだ。瞬く間に祖父ヒグマから後の先で呼吸を奪った。命のやり取りという極限のストレスの中で呼吸が難しくなるというのは息をする者にとってはかなりの重荷を背負ったことになる。時間が経てば経つほどにその巨体が自らに重くのしかかり、逃げることすら困難にさせる。

体当たりは分が悪いと悟ったヒグマ祖父へ怒涛の勢いで距離を詰め、右前腕での引っ掻きを狙うが右前腕の起こりに合わせ祖父は瞬時に熊の手を下段から貫いた。ヒグマはあまりの激痛からか唸りとも呻きとも取れる声をあげて四足を地へ付く姿勢に戻ろうとするが右前腕は軽く浮かせたままである

三足となったヒグマは再び必死体当たりを敢行するが祖父は素早く真横へ体当たり回避し、三足となり横方向の動きが制限されたヒグマ祖父の動きを視線しか追えず首へ必死の槍を受けた。祖父は力なく地へ沈むヒグマの様子を見ると距離を取り2分3分と下段の構えを解かずヒグマの様子を伺い続けた。

短いようで長い時間が経つと下段の構えを解き、祖父が手を振って終わりだと合図したことを察した孫は祖父へ駆ける。仕留めたヒグマは体調2mを優に超える大物だ。「すごいすごい!」と興奮する孫をよそに祖父はニヤリと意地悪く笑って孫へ「血抜きすんぞ」と告げた。

ヒグマメートル100キロ、2m超のヒグマ200kg以上である。これを老人と幼き孫が気合いで持ち上げ木へ吊るして血抜きするのである祖父との狩猟で最も楽しくないのが大物の血抜きという重労働であり「忘れてた!」と声を出さずともわかる表情を孫は浮かべた。

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父が「来月から毎日山を見て回るぞ」と言うので幼き日の思い出を書きました。

私が1人でヒグマを獲ったのは二十歳を越えた頃、何かあったときのために祖父が後ろで見守りながらだったという、祖父とは違って槍下手なのですが私程度であっても昨今の情勢で何か社会のお役に立てれば幸いかなと。

では、行ってきます

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