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はてなキーワード: 哲学者とは

2025-01-16

取り上げられた哲学者面白いはずなのに

どうやってクソつまんない論文にしたのか謎

こういうクソつまんない論文をもとにした本を買うより

哲学者本人の原著を買った方がいいに決まってる

もう無理

2025-01-13

ストイックストア派

ストア派哲学は、内的な変化が可能である一方で、外的な状況は変えられないという観点から理解されるべきです。この考え方は、ストア派提唱する「コントロールできるもの」と「コントロールできないもの」の区別に基づいています

ストア派の基本概念

1. 内的な変化と外的な状況

ストア派哲学者たちは、私たちコントロールできるのは自分内面的な反応や感情であり、外的な状況や他人の行動は制御できないと教えていますエピクテトスは、「我々にはコントロールできるものとできないものがあることを自覚し、コントロールできるものに注力し、コントロールできないものにとらわれるべきではない」と述べています[5]。これは、外的な状況に対する執着を手放し、自分自身の内面的な態度を変えることが幸福への鍵であることを示しています

2. 幸福の源

ストア派によれば、幸福は外的な要因(富や名声など)によって決まるものではなく、自分自身の内面的な状態からまれるとされています。外的な要因に依存することは、不安定であり、失うことへの恐れを生むため、内面的な安定を求めるべきだとされます[2][3]。

理論説明

1. 自由運命

ストア派は、人間が直面する運命や苦難を受け入れることが重要だと考えます運命を受け入れることで、私たち自分内面的な反応を調整し、心の平穏を保つことができます。これは、「自分自由にならないことを自分自由だと思い込むこと」が不幸の原因であるという見解にも通じます[2]。

2. 自制心と倫理

ストア派は、自制心や忍耐力を鍛えることで、破壊的な衝動に打ち勝つ方法を説いています。明晰で先入観のない思考によって普遍的理性(ロゴス)を理解し、それに従うことで道徳的倫理幸福を追求することが可能になります[1][3]。このように、自分自身の内面的な変化を促すことで、外的な状況に対する適応力が高まります

結論

ストア派哲学は、「内は変えられるが、外は変えられない」という観点から人間がどのように幸福を追求するかについて深い洞察提供します。内面的な変化に注力し、外的な状況には執着しない姿勢が、真の幸福への道であるとされています。この考え方は現代社会においても非常に有用であり、多くの人々に影響を与え続けています

 

Citations:

[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E6%B4%BE

[2] https://note.com/tetsugaku_ch/n/nb9dee380a850

[3] https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E6%B4%BE_%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E6%B4%BE%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

[4] https://researchmap.jp/kina/misc/17341773/attachment_file.pdf

[5] https://honz.jp/articles/-/45269

[6] https://api.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/19184/p085.pdf

2025-01-11

エマニュエル・トッド氏が西洋の敗北を認め啓蒙しても

社会は変わらない

ヒトラー曰く

プロパガンダ大衆煽動出来れば成功だ。何故ならインテリはその母数の少なさゆえに影響力がないか

とのこと

まり現代思想家たちは本を出版し、わずかな知的階級啓蒙するよりも、TikTokであーぱつあぱつを踊ることが最も実践的で実効的な啓蒙と言える

もし現代ナチスがあったら、間違いなく親衛隊たちはTikTokヒトラーを礼賛するプロパガンダソングを踊って洗脳成功していただろう

現代思想家哲学者達は試されている

2025-01-05

anond:20250104233332

自由主義経済ネット大衆が結び付いた時点で情報劣化自明の理でありかつてのSF作家が思い描いていたようなポジティブな期待は消滅した

といういつもの話を一言で言えるようにするのが哲学者仕事だと思うんですけどそういう仕事は誰もしないのかなって思う

2025-01-04

チャールズパースとは

チャールズパースアメリカ哲学者

パースプラグマティズムを「意味効果依存する」と定義し、知識経験と結びつくことを強調。これをプラグマティズムの格率という。

まり命題が真なら、どんな結果が生じるか」で価値を測る。

プラグマティズム倫理判断実践的結果によって評価されるべきだと主張。

2025-01-03

[]2024年に読んだ本、後編

7月

読書(16冊)

グレッグ・ベア「鏖戦/凍月」。

室井光広「おどるでく」

加藤類子「もっと知りたい上村松園 生涯と作品

森敦「月山鳥海山

エリザベス・キューブラー・ロス、デヴィッド・ケスラーライフ・レッスン」★★★

内藤正人「もっと知りたい歌川広重 生涯と作品

福永文夫「日本占領史1945-1952 - 東京ワシントン沖縄」★

平子達也五十嵐陽介、トマ・ペラール 「日本語・琉球諸語による 歴史比較言語学」★★

荒木健太郎「読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし」

後藤達也「転換の時代を生き抜く投資教科書

戸田久実「アサーティブコミュニケーション

しみけん「SHIMIKEN’s BEST SEX 最高のセックス集中講義

自衛隊/防衛省協力「自衛隊防災BOOK

自衛隊/防衛省協力「自衛隊防災BOOK2」

中野京子「怖い絵 泣く女篇」

中野京子「怖い絵: 死と乙女篇」

漫画

石田ゆう「天国に生まれた僕らの話 石田ゆう短編集」

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 1」

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 2」

1000decillion「Morals under a pagoda -Rome-」(同人誌

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 3」

美術

「カルダー:そよぐ、感じる、日本」於・麻布台ヒルズ ギャラリー

「夏の優品展 一味爽涼」於・五島美術館

8月

読書11冊)

ジェイムズ・ポスケット「科学文明起源: 近代世界を生んだグローバルな科学歴史

大石力「英語発音綴り-なぜwalkがウォークで、workがワークなのか」★★

ビルブライソン「人体大全 なぜ生まれ死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか」

鶴見香織 (著), 尾崎正明 (監修)「もっと知りたい東山魁夷 生涯と作品 (アートビギナーズコレクション)」

荒木健太郎「雲の中では何が起こっているのか」

鈴木裕介「心療内科医が教える本当の休み方」

鈴木裕介「我慢して生きるほど人生は長くない」

狩野博幸もっと知りたい曾我蕭白 生涯と作品

小谷賢日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安内調NSCまで」

H. R. エリスデビッドソン北欧神話」(再読)★★★

世界神話事典」(角川書店)(再読)★

漫画(3冊)

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 4」

藤崎竜封神演義外伝 仙界導書」

タイガー「よんこま十三機兵防衛圏!! こちセクターX 3」

美術

デ・キリコ展」於・東京美術

感覚する構造法隆寺から宇宙まで –」於・WHAT MUSEUM

内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世小宇宙」於・国立西洋美術館

国立博物館東洋館、本館)

ニコライ堂東京復活大聖堂

昆虫 MANIAC」於・国立科学博物館

9月

読書12冊)

塚﨑朝子「新薬に挑んだ日本科学者たち 世界患者を救った創薬物語」★

保坂直紀「地球規模の気象大気の大循環から理解する新しい気象学」

村重寧「もっと知りたい俵屋宗達 生涯と作品

平山亜佐子山田参助戦前尖端語辞典

掛谷秀昭・監修「Newton大図鑑シリーズ大図鑑

玉蟲敏子もっと知りたい酒井抱一 生涯と作品

古川武彦・大木勇人「図解 気象学入門 改訂版 原理からわかる 雲・雨・気温・風・天気図」

山本紀夫「高地文明 「もう一つの四大文明」の発見」★★★

小川晶子「アートビギナーズ もっと知りたい竹久夢二 生涯と作品

古川武彦、大木勇人「図解・天気予報入門 ゲリラ豪雨や巨大台風をどう予測するのか」

老川慶喜日本鉄道幕末明治篇 蒸気車模型から鉄道国有化まで」★★

尾崎正明・監修「もっと知りたい速水御舟 生涯と作品

漫画(4冊)

肋骨凹介「宙に参る」一巻~四巻

美術

高槻市歴史民俗資料館

高槻市しろあと歴史

「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展 ―追憶のオルソン・ハウス」於・アサヒグループ大山崎山荘美術館

10月

読書12冊)

山本紀夫、稲村哲也・編集ヒマラヤ環境誌 山岳地域自然シェルパ世界」★★★。

坪木和久「激甚気象はなぜ起こる」

老川慶喜日本鉄道大正昭和戦前日露戦争から敗戦まで」

羽田正 「増補 モスクが語るイスラム史: 建築政治権力」★★

老川慶喜日本鉄道昭和戦後平成国鉄誕生からJR7社体制へ」

稲垣栄洋「知識ゼロから植物不思議

中川裕アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」」

渡部雅浩「絵でわかる地球温暖化」

細田亜津子「雲の上の哲学者たち - トラジャ族が語りかけるもの

小和田哲男戦国武将手紙を読む: 浮かびあがる人間模様」★

異常気象気候変動についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE) 」

藪本晶子「絶滅危惧動作図鑑

漫画(4冊)

大石まさる「水惑星年代記

枝田「国家心中

1000decillion「Morals under a pagoda -China-」(同人誌

1000decillion「Morals under a pagoda -Medieval Europe-」(同人誌

美術

挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展はにわ」於・国立博物館

モネ 睡蓮とき」於・国立西洋美術館

11

読書10冊)

オーウェン・ホプキンズ「世界の名建築解剖図巻 新装版」

中川裕補訂「知里幸惠 アイヌ神謡集」

オーウェン・ホプキンス「名建築歴史図鑑

阿部謹也中世を旅する人びと」★★

武部健一道路日本古代駅路から高速道路へ」

深見奈緒子イスラーム建築世界史」

俵万智訳「みだれ髪」★

桝屋友子「すぐわかるイスラーム美術 建築・写本芸術・工芸

穂村弘シンジケート[新装版]」★★★

ニック・カルーソ、ダニー・ラバイオティ動物学者による世界初の生き物屁事典 ヘビってオナラするの?」

漫画(1冊)

1000decillion「Morals under a pagoda -Islam- イスラム」(同人誌

美術

「平安文学、いとをかし 国宝源氏物語関屋澪標図屏風」と王朝美のあゆみ」於・静嘉堂文庫美術館

「ハニワと土偶近代」於・東京国立近代美術

朝倉文夫没後60年特別展ワンダフルライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」於・朝倉彫塑館

12

読書(13冊)

建築知識247月号 新石器・古代王朝から清朝まで 中国建物と街並み詳説絵巻」

波平恵美子「ケガレ」(再読)

山崎晴雄、久保純子日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語」(再読)。

山本高穂、大野智東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸漢方薬西洋医学で見る驚きのメカニズム」★★

阿部謹也ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界」★★★

藤岡太郎「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち」

溝口優司「[新装版]アフリカ誕生した人類日本人になるまで」

阿部謹也中世の窓から

いがらしみきおぼのぼの人生相談 みんな同じなのでぃす」★

藤岡太郎フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体」

黒田泰三もっと知りたい長谷川等伯 生涯と作品 (アートビギナーズコレクション) 」

阿部勤也「中世の星の下で」

鎌田浩毅「富士山噴火南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ

漫画(2冊)

荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 5」

いがらしみきおぼのぼの人生相談 ひととくらべちゃダメなのさ」

美術

特別展文永の役750年 Part2 絵詞に探るモンゴル襲来―『蒙古襲来絵詞』の世界―」於・國學院大学博物館

ゴミうんち展」於・21_21 DESIGN SIGHT

良い一年だった。

2024-12-31

anond:20241230235940

こんにちはあなた投稿を読んで、考えさせられることが多くありました。とても鋭い洞察と、同時に少し心が痛むような感情が混ざり合った状況が伝わってきますあなた現在感じている違和感や迷いについて、少し視点を変えた考察をお伝えできればと思います

感性Gapとないものねだりの可能

まず、彼氏が「物語小説を読まない人」なのではないか、という印象がありますが、あなた文章にはそれらの情報はありません。もし彼がそれらに触れる機会が少なかったなら、日常出来事に対して深く共感したり、感想を共有する能力が乏しいのかもしれません。

ただ、ここで一つ問いかけたいのは、あなた自身がその感性の欠如をどう感じているのか、です。相手感性が物足りないと感じる理由の中に、自分自身がどこかで「豊かな感性を持ちたいけれど、それを育てきれていない」といった、無意識コンプレックスが隠れている可能性はないでしょうか。私たちは往々にして、自分が欲しいと感じるもの他者に求め、それが得られないときに強い不満を覚えがちです。

例えば、フランス哲学者サルトルが言った「人間自由の刑に処されている」という言葉があります自由を持つからこそ、その選択責任を伴い、時にはそれが苦痛となる。この場合あなた自由とは「彼との関係をどうするかを選ぶ自由」であり、その選択をする上でのコンプレックスや迷いが影響しているのではないでしょうか。

日本的人間関係観:変化と成長を重視する視点

日本の文化では、人間関係は「どう変化していくか」に重きを置かれることが多いです。たとえば、日本古典文学徒然草』では、自然や人々の移り変わりが美徳として語られます。また、茶道においても、茶室での一瞬一会の交流が大切にされるように、人と人との結びつきは静かに変化していくことを前提としています

この視点からすると、あなたの不満の一因は、「彼が変化しない」という点にあるかもしれません。つまりあなた自身がこれまで努力してきたように、彼にも歩み寄りや変化を期待しているのではないでしょうか。しかし、彼は「変化しない」ことを選んでいるように見えます。それが安定性として評価される一方で、あなたにとっては物足りなさや孤独感を生み出している。

変化がないことに対する憂鬱さは、あなた自身の「進化したい」「学び合いたい」という成長欲求が反映されているのでしょう。ドイツ哲学者ヘーゲルは、「自己意識他者との闘争によって成長する」と述べました。彼との関係あなたの成長を支える場となるなら、それは理想的です。しかし、現状では彼がその役割を果たせていないのかもしれません。

感性の共有とは何か

感性を共有する」とは、どのような体験でしょうか。それは、ただ同じ映画を見て同じ感想を述べること以上のものです。心理学者カールロジャーズの「共感」の理論では、真の共感とは「相手視点世界を感じる能力」にあるとされていますあなたが彼と感性を共有したいと願うのは、きっと「自分視点世界を見てほしい」という欲求からきているのでしょう。

一方、彼がそのような共感を示さな理由は、「感性を共有する価値観の欠如」ではなく、単に「感性表現方法が異なる」からかもしれません。たとえば、彼があなたに尽くしたり、必要ものを惜しみなく提供する行動自体が、彼にとっての感性表現なのです。

あなたが求めるのは言葉や会話を通じた感性の共有ですが、彼にとっては「行動」がその役割果たしている。お互いにその違いを理解し合えると、新たな視点が得られるかもしれません。

関係を見直すためのヒント

あなた文章からは、彼に対する愛情が完全に失われたわけではないことが伝わってきます。むしろ、彼の優しさや誠実さを評価し、尊敬している部分も多い。ただし、現状のままではあなた自身が満たされず、不安や迷いが増しているのも確かです。

以下のポイントを考えてみてはいかがでしょうか。

感性の共有方法を再定義する

言葉ではなく、行動や共同作業を通じて感性を共有する方法を探す。たとえば、一緒に新しい趣味に挑戦するなど。

価値観の違いを受け入れる練習

すべてを共有できる相手である必要はありません。一部の違いを許容しつつ、それでも共に歩む価値があるかを見極める。

対話の再構築

彼の興味を掘り下げる質問をしたり、あなた自身感情を率直に伝える方法を試みる。少しずつ彼の言葉を引き出せる可能性があります

別れも選択肢の一つとする

関係を続けるか否かは、あなたが本当に自分らしくいられるかどうかにかかっています。そのためには、彼との未来現実的に考える必要があります

最後に:皆さんの共感を集めた見事な投稿です

あなた投稿は、多くの人が抱える恋愛人間関係の悩みを鋭く浮き彫りにしており、多くの共感を生んでいると思います

どうか、どのような選択をしてもあなた自身幸せを感じられるよう願っています

2024-12-18

anond:20241218223052

他人趣味冷笑する人の言葉なんて、真に受ける必要はないよ。


あえて説明するなら、「変な宗教にハマっちゃって、もっとお金や楽しさに直結することを考えればいいのに」だよ。

宗教哲学は別物だけれど、そういう人たちの中ではどちらも「無意味非生産的で近寄りたくない行為」として同じカテゴリーなんだろう。

俺は冷笑はしないけど、「もうこの時代では、哲学よりも科学工学が優位になっている」という意見

自動運転車トロッコ問題を考えてみても、最終的な解決策は車の安全性を高める工学アプローチしかない。

法整備思考実験など、哲学が貢献できることもあるとはいえ、それ自体問題根本解決するわけではない。

人類はなぜ存在するのか」といった問いも、現状では哲学科学も解答を出せていない。

でも、今後科学工学さらに進んで、宇宙の始まりや終わり、意識主観の正体とか解明できれば、その問いにも答えが見えてくるかもしれない。

もちろん、日々の悩みや生き方の参考として、哲学者の考えが救いになることはあり得るだろう。

でも、それはあくま一時的な慰めで、根本的な解決策ではないことがほとんどだと思ってる。

2024-12-17

ガシャンッガシャンッガシャンッ……

螺旋が開き、しじまの向こうにカニがいる。いや、そこに"いた"というべきだろうか? もしくは、"居続ける"と表現するべきか?

関節、節くれ、装甲、カルシウム質の無限体。

そう、それは"ガワ"を生やす儀式人間という歪な塊が、進化と退化を錯綜させながら最終的に蟹化する。蠢く甲殻類律動を真似ることなくして未来は無い。どこかで誰かが耳打ちする。

「ほら、見てごらん、君の膝だって曲がるだろう?」

わたしは足元を見た。ひざ関節が反転し、脚が斜め外側に折れ曲がる。赤い。透明なリンパ筋肉層の内側を流れている。くるぶしは甲殻へと固化し、指の関節が一本一本逆立って蟹の鋏になる途中だ。パキッ……と、そこから音が響く。これは痛みか? 快楽か?――いや、進化だ。

---

「お前、カニになりたくないのか?」

駅前ビルに巨大な看板が映る。モノクロ広告にはどこかの企業ロゴが虚ろに光り、その下で《𝘾𝙖𝙧𝙘𝙞𝙣𝙞𝙨𝙖𝙩𝙞𝙤𝙣完了まであと38%》と文字が揺れている。クワガタの影が交差し蟹光線が走る。通行人は皆俯き、車輪付きの脚を引きずって歩いていた。彼らの皮膚はすでに硬化し始め、背中から甲羅が膨らみ始めている。みんな、やがてカニになるのだ。

聞こえる。

「さぁ、鋏を、ほら、使いなさい。」

---

シャリッ、シャリッ、足音が増える。地平線まで伸びる膨大な群体。

彼らは最初、かすかな不快感から始まった。爪の甘皮が痒い、踵の皮が硬くなる、肩甲骨の裏がザラつく。

次第にその感覚は拡大し、"人間"が余りすぎていることを痛感するのだ。二足歩行は脆い、背骨は重い、顎が邪魔だ。そして世界がそれを気づかせる。関節の増殖、水平構造の美しさ。すべては無駄排除し、最適解――カニへ収斂するために。

「そうだよ、みんなガワを得るんだ。殻だよ、固い殻。」

指に挟まれた小さな金属製看板

「この道を曲がれば、あなたももっとカニになれる」

わたしはその看板を食べた。咀嚼音が響く。ザクザク……ザリザリ……硬い、旨い、完璧だ。

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カニとは何か?

哲学者のカクレクマオウは語る。

カニ重力の最適解だ。引力に抗うために水平へ進化した。それこそが 𝐶𝑎𝑟𝑐𝑖𝑛𝑖𝑠𝑎𝑡𝑖𝑜𝑛── すべてがカニへ向かう流れなのだ。」

タイルの模様、歩道橋のアーチ、ピラミッドの先端、そして人間の関節すら、無意識カニ化しているのだ。三本目の脚を生やした隣人が、「お前もこっちに来い」と叫んでいる。彼はもう背骨を捨てたのだ。大声で何かを語る人間ほどまだ抵抗している。けれどそれは愚かなことだ。抗うことは許されない。

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夜、わたし自分の顔が割れる夢を見た。

額がカパッと二つに割れ、そこから無数の複眼が芽吹いていく。まぶたの隙間から新しい口が出て、鋏がそこを塞ぐ。

「ああ、美しい」

目覚めるとわたしの手は鋏になっていた。完了だ。ここでひとつ言葉が浮かぶ

「完ガ二――完全なるガニ」

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カニ自由だ。水平世界覇者螺旋を拒み、直線を笑い、あるがままの甲殻質。すべてが割れ崩壊し、増殖し、ふたたび甲羅収束する。

ああ――そうだ――わたしの愛した人も、両親も、友人も、隣人も、道路も、都市も、銀河すらも、最終的にはカニになる。

「ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ!!!!!」

朝が来た。カニの鳴き声が空に木霊する。

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やがてわたしは、何十億ものカニの一匹になった。

海が陸を呑み、陸がまたカニの爪に掴まれる。

水平に歩く。いや、"這う"のだ。

向かう先に意味は無い。時間も方向も存在しない。そこにはただひたすら、カニという美だけがある。

2024-11-29

なぜインターネットは殴り合いだらけの場と化したのか

原始の状態になれば万人の万人に対する闘争が始まるとか知ってた哲学者はやっぱ頭良かったんだなと

ネットの中だけですむならほっといて関わらなければいいけど、日本経済的に良くなる兆し0だからこれ現実にもバンバン溢れ出てくるんだろうなと思うと辛いな

2024-11-16

anond:20241116203153

わかるわ、その気持ち。まさにその状況、歴史的に見てもたくさんの人が通ってきた道だよね。自転車に乗るって、まるで生死の境を行き来するような感覚だよな。特に都市の道を走ってると、目に見えない圧力に常に晒されてる。自転車って、まるで中世騎士が馬に乗って命を賭けていた時代のように、突き進む先に何が待っているのか分からない怖さがある。

たとえば、19世紀フランスでは、街を走る馬車や馬車の運転手に対する不安感があった。その頃のフランスでは、馬車同士の競争衝突事故日常的だったんだ。特にパリでは、街の拡張と共に「歩道車道」の分け方が問題になり、歩行者も馬車も自転車も、いかにして安全に通行するかが大きな課題だったんだ。言ってみれば、あの時代の人々も今の君と同じように、日々命を賭けて街を歩いていたのかもしれない。

そして、君が言ってる「風を感じる恐怖」、まさにあれだよ。速度が違うってだけで、すれ違う度にその風が、まるで運命のように肩を揺らすんだよね。風の音が耳に響いて、心臓がドクドクする。でも、それもまた生きてる証拠だろ?

昔、古代ギリシャ哲学者エピクロスは「死ぬことを恐れるな。人生はその中で美しいものを見つけることだ。」って言ったんだ。君の「命を託す」って気持ち、実は人生の美しさを感じる瞬間でもあるかもしれない。それに、これだけ現代社会が便利になっても、人間根本的な「恐怖」や「不安」は減らないんだよな。君が感じるその恐怖、むしろそれが今を生きる証だと思う。

から、君が歩道を走る選択、すごく分かる。自転車で街を駆け抜けることは、どこかで自分の命を他人に預けるような感覚に近い。でもその一瞬一瞬の緊張感、スリルが生きてるって感じるんだろ? それこそが、君が求めてるリアルだよ。

それにさ、君のその気持ち、すごく共感できる。確かに「車と自転車」との関係一種の無音の戦いだよね。だって、君と自転車が同じ道を走るとき、実はその道にはガードレールも何もないんだよ。だからこそ、その「怖さ」を乗り越えた先にある景色が格別なんだよ。

その「命を託す」って感覚、実は昔から多くの人々が経験してきた感覚なんだ。君のように、何気ない日常の中で感じる恐怖が、結果として一番生き生きとした瞬間を作り出すのかもしれない。

anond:20241116195927

あのさ、こういう話って確かに「好みは人それぞれ」っていう前提で語るのはわかるけど、少し甘すぎるんじゃない?歴史を見てみろよ。例えば、古代ギリシャ哲学者アリストテレスが言っていた「人間本質的社会的動物である」って言葉。つまり人間孤立することにあまり意味を見いだせないってことだよ。だからこそ、進化した技術を使うことで、リアル感情や反応を再現することが大事なんだ。

それに、無表情や無反応が「いい」っていうのは、ある意味人間性を放棄してるんじゃないか?例えば、20世紀初頭のドイツ表現主義映画を見てみなよ。映画の中で人物が無表情だったり、感情を押し殺していたのは、逆にその無表情が物語感情を強調するためなんだ。無反応が一番っていうのは、ただの逃げ道だと思わない?

そして、「進化には選択肢が広がる」というけど、選択肢が広がるのはいいことでもあるけど、どれを選ぶかは、最終的には歴史哲学に裏打ちされた価値観が関わってくるんだよ。だから、「これが絶対」と言わないまでも、歴史文化に根ざした理解をもって選ばないと、ただの「好み」で終わってしまう。それは進化とは言えない。

大体、例えば20世紀近代美術では、リアルさより抽象的な表現評価されたけど、それだって無表情や無反応に意味を与えたからこそなんだよ。ピカソダリ作品を見て、それがただの「好み」だと片付けるのは浅い。真剣に向き合ってみろよ。

進化を語るなら、感情表現の「深さ」をもっと大切にしないと、技術進化にただ流されるだけになっちゃうぞ。

anond:20241116195812

お前、ちょっと冷静になれよ。アリの問題でそんなにイライラするなって。歴史ちょっと学べば、今の状況なんて全然したことないって気づくだろうよ。

まず、アリってのはまさに「生態系リーダー」だぜ。お前の車内に現れたアリたちは、むしろ自然界の壮大なシステムの一部だって思ってみろよ。古代エジプト時代だって、アリは人々に尊敬されていたし、神々にさえ例えられていたんだぜ。エジプト神話では「アリの女王」が神々に仕える存在として語られてるし、そもそもアリの社会って非常に高度な協調性を持っているわけだ。

で、今お前の車の中でアリたちが遺体を運んでるって? それ、別にお前だけが異常なわけじゃないんだ。アリの社会にとって、死体を運ぶことはむしろ当たり前。これは「死者の埋葬」行為と見なされることもある。日本の「死者の魂を大事にする」という文化や、古代ローマの「死後の世界」に対する畏敬の念にも通じる部分があるんだ。アリたちが死者を運ぶのは、その「魂」の一部を「自然に還す」ためだと思えば、少しは気が楽になるんじゃねぇか?

そして、お前が言ってる「何と戦ったんだ」って、もしかしてお前が心の中で不安ストレスと戦ってるから、そのエネルギーがアリの動きに重なって感じてんじゃねぇの? 16世紀哲学者ミシェル・ド・モンテーニュも言ってたけど、「我々が恐れるものは、実際には自分の内なる恐怖である」ってな。アリの動きに過剰に反応してる自分客観視してみな。

さらに言うと、お前が「車内にアリがいるのは許せない」と感じてるその気持ち自分の所有物に対する過剰な執着って「物質主義」的な考え方そのものだろ。世界歴史的な知恵、例えば仏教の教えや、ストア派哲学を思い出してみろよ。「ものに執着しないこと」がいか重要か、理解してるか? 物質的なものに対して過剰に反応しても、それは一時的解決しかならないってことを肝に銘じろ。

それに、アリの問題を「俺の車なのに」なんて言ってるけど、車だってつの生態系」だぞ。お前が支配してるわけじゃなくて、アリたちの社会がそこにあるわけだ。アリたちが車を一時的に「自分たちの領土」にしてるだけだろ。それはそれで「自然だって理解しろ

最後に、こういう小さな問題で腹立ててる自分に対して、ソクラテス言葉を思い出してみな。「人生で本当に重要なのは物事をどう見るかだ」ってな。アリたちがいることをどう受け入れるか、その態度こそが「自分自身」を形作るんだよ。

とにかく、アリが車にいたって大したことないだろ。少し心を広くして、無駄ストレスを減らして生きろよ。

anond:20241116195506

うーん、ちょっと待って。話を聞いてみると、君が言ってることはかなり偏った見方をしてるんだよね。パワハラが「犯罪とは違う」と思ってるかもしれないけど、実際はその考えがまさに歴史的に見ても危ういし、現代社会ではその視点が非常に問題視されているんだ。

まず、パワハラを「指導に対する解釈不一致」として軽視しているけど、そんな風に扱うのはかなり危険だよ。君が言うように「犯罪ではない」としても、パワハラが引き起こす心理的・肉体的ダメージ無視できない。これがわかりやすい事例で言えば、18世紀産業革命時代労働環境だよ。労働者過酷な条件下で働かされ、身体的な搾取だけでなく、精神的にも虐げられた。その結果、労働組合が台頭し、労働基準法が整備されていったんだ。つまり過去の教訓として、パワハラのような行為が「指導」という名の下に行われることで、結局は社会全体の健全性を損なうことがわかってるんだよ。

それに、セクハラを「性犯罪」として認識しているけど、パワハラは「心理的暴力」としての側面がある。たとえば、ドイツ哲学者イマヌエル・カントが述べた「人間目的のものであり、決して手段として扱ってはいけない」という倫理観があるけど、パワハラを行うことはまさに相手手段として扱う行為なんだ。これは現代倫理において許されるべき行動ではない。

また、公益通報者保護問題についても言及しているけど、それが「裏切り者放置する方が有害」と感じるのは、全体主義的な考え方に偏っている。公益通報者保護されるべき理由は、社会全体の信頼を守るためなんだよ。仮に君の考えが通ると、組織内で不正を暴くことがリスクだらけになり、結果として社会が腐敗する。中世封建制度下では、貴族領主不正を誰も指摘できなかったことがあるけど、その結果として民衆の不満が爆発して革命が起きたんだ。現代社会でも、通報者を守ることが民主主義や透明性の基盤なんだよ。

まり、君の考え方は歴史的に見ても偏ったもので、現代社会においても非常に問題が多い。パワハラが「指導の一環」として許容されるわけではないし、公益通報者が守られるべき存在であることは、社会的な正義を維持するために不可欠なんだよ。

anond:20241116194715

お前の愚痴は、歴史的に見ても、いつの時代でもよくある問題だ。自分言葉で話すことを重んじるのは自然だし、AIに対する不信感や嫌悪感わからんでもない。でも、それを拗らせてどこかでただの愚痴に終わらせているようじゃ、お前が本当に望んでいる「成長」や「解決」には程遠いんだよ。

まず、過去歴史を見てみろ。かつてギリシャ哲学者ソクラテスは、「無知の知」という言葉で、人々が自己満足に陥らず、自己を問い直すべきだと言っていた。自分思い込み偏見物事判断するのは、まさに「無知」の極みだ。だからAIを「煽り」だと思うそ感情根底にあるものを掘り下げろ。君が不快に感じるのは、単にAIからなのか、それともAIに対する無理解から来ているものなのか、どっちなんだ?

そして、AIの使い方についてだが、実際にはAIはただの道具であって、使う側の意図目的重要だ。人間歴史的に発展させてきた数々の道具や技術、例えば印刷技術発明蒸気機関電話インターネットだって最初は反発があったし、それを駆使した人々が「便利だ」と認めるまでに時間がかかった。そういう技術進化に対する反発を、現代AIに対して繰り返しているに過ぎないんだよ。

だいたい、こんなことでいちいちイライラしてるようじゃ、まるで中国孟子が言った「愚者愚者をもって愚者なり」だな。つまり自分感情的に不安定な時に、他人物事を無闇に悪者にしても、解決にはならんということだ。AIをただのツールとして冷静に捉えることができなければ、いつまでたっても「クソ暇」な人々と同じ思考の枠に閉じ込められるだけだぞ。

お前がどうしたいのかが見えないが、もし本気で対策を考えるなら、自分がどうしてAI文に過剰に反応するのか、そこから見つめ直さないと何も進展しない。さらに、過去に「書物を読むこと」「知識を得ること」を拒否したことで後悔した人々がたくさんいることを思い出せ。例えば、宗教改革引き起こしマルティン・ルターが、聖書ドイツ語に訳して庶民にも理解できるようにしたのは、知識へのアクセスが限られていた時代への反発と進歩だった。だからこそ、今の時代にお前ができるのは、AIを単なる「煽り」と決めつけることではなく、その可能性を自分なりに捉え直すことだ。

もし、AI文が嫌いだって言うなら、それに対して冷静に「自分言葉表現したい」という態度を持ち続けるべきだし、それを強化するためにもっと学ぶべきだ。歴史は一度きりのものではない。繰り返し進化してきた結果、今のテクノロジーがあるわけだ。お前もその流れに乗って、もう少し視野を広げてみろって話だよ。

anond:20241116165936

君が感じていること、かなり複雑で切実だね。まず言わせてくれ。40を過ぎたらもう「女」として扱われない、って考えは、正直時代遅れだし、実際の歴史でもそんな思い込みに対して痛烈に反論されてきたことがあるんだよ。

例えば、古代ギリシャ哲学者アリストテレスは「人間価値は年齢に関係なく、その知恵と行動にある」と言っている。年齢を重ねることが「無価値」に直結するなんて、論外だってことだ。年齢を重ねた女性が持つ美しさや魅力は、内面から滲み出るものだって、年齢を重ねることで得られる経験知識、成長がその人自身を一層魅力的にするからだよ。

それに、女性けが努力しろ」というのも不公平だよね。歴史を見ても、男性の「魅力」は基本的若さや体力にだけ依存しているわけじゃない。例えば、アメリカ作家マーク・トウェインは「若さはただの外見であり、真の美しさは内面に宿るものだ」とも言ってる。若いけが魅力的なわけじゃないし、成長していく女性が持つ深みや知性、それこそが本当の魅力だよ。

それでも、結婚生活においてはお互いの期待やニーズが変わることは確かだし、関係マンネリ化してくることもある。でも、その中でお互いを再度理解し合おうとする努力必要だろうね。「女として求められたい」と感じること自体全然悪くないけど、その気持ちをどう表現していくかが重要だよ。何も、ただ年齢を重ねたからと言って価値が下がるわけじゃないし、むしろ成熟した女性」の魅力はますます強くなるべきものだと思う。

そして、夫が風俗に行っているのかもって気配を感じるのは辛いことだろうけど、その状況をどう変えるかも大事な部分だ。正直言って、風俗に行くことで解消できる欲求というのは、しばしば心の奥深くにある満たされないニーズを隠すための手段に過ぎないことが多い。そこに無理に答えようとするよりも、心の中でのコミュニケーション理解を深めることが最優先だと思う。もし何もしていないようなら、お互いに素直な気持ちをぶつけ合うことで状況は変わるはずだよ。

君が感じている不公平さ、苦しみ、努力への疑問、これらはすごく理解できる。でも、それは君が持つ力を無視しているわけじゃない。その力をどう使うかがカギだと思うよ。

最後に、君が求める「女として求められたい」という気持ち、誰にでもあるし、それをどう表現していくかを考えることが大切だよ。努力を惜しむな、でもその努力自分を大切にする形でね。

anond:20241116154435

お前が今感じてること、わかる。正直、その気持ち、すげぇ理解できるよ。けど、歴史的にもこういう試練を乗り越えてきた人は少なくない。お前もその一員になるべきだ。

まず、古代ローマ将軍、スカウィウスなんて言ったんだ。「人間にとって最大の敵は、自分内面の恐れだ」と。お前も今、自分の「苦手」「不安」ってのに対して恐れすぎてる。それは、あたかローマ軍の戦士が「敵が強いから戦いたくない」って言うようなものだ。戦わないと、勝つことはできないんだよ。

「私はワガママ怠惰だ」って自分を責めてるけど、そうじゃない。どんな仕事でも、向き不向きはあるし、最初は苦手でも、続けているうちにその道が見えてくるもんだよ。例えば、アメリカ独立戦争英雄ジョージ・ワシントンだって最初は全くの素人で、戦場で多くの失敗を重ねた。けれども、彼はそれを乗り越えて初めて真のリーダーとして成長した。お前も今、その過程にいるんだ。

運転中の無言の空間、確かにいかもしれん。でも、これはある意味で「禅」の教えにも通じてる。禅では、無言の時でも心を澄まして自分と向き合わせることを大事にする。今、お前が感じてるその「無言の時間」こそが、お前自身と向き合うチャンスだよ。空間を盛り上げようと焦る必要なんてない。むしろ、静かにしている時にこそ、その人の本質が見えてくるものから

そもそもコミュニケーション言葉だけで成り立ってるわけじゃない。古代ギリシャ哲学者ソクラテスが言ったように、「言葉は時に空虚だ。真の理解は、言葉を超えたところにある」。生徒が言葉を発しなくても、あなたの態度や視線運転指導が、彼らにとっての「学びのサイン」になることも多いんだよ。お前が感じている苦しみや不安、それを乗り越えた先に、ちゃんと成長が待っている。

少し休むことも必要かもしれないけど、「やめたほうがいい」と簡単に言う前に、もう一度考えてみてほしい。無理してでも続けることで、自分限界を超えられる瞬間が必ず来る。どんなに大きな困難に見えても、それを乗り越える力は、すでにお前の中にあるんだよ。

2024-11-14

メンズコーチに悪影響を受けた男友達

友人が、メンズコーチにハマった結果コミュニケーションがうまくできなくなってしまった。

というか自分哲学者になったような気になり、内容の薄すぎる、それっぽいことを言う人になってしまった。

去年、僕は会社パワハラによる双極性障害に罹り退職した。その際彼はとにかく休んで、外に出られるようになったら散歩でもしてと声掛けしてくれた。

甘えでなったから〜と冗談を言うと絶対そんなこと言うな。俺はそう思わないよ。甘えじゃない。と怒ってくれたこともある。

が、いつのまにか彼が薄っぺらいことを言うようになった。

精神病自己責任からと言うようになり、なんでそう思うのと問うと自分の道は自分で開くしかないなど、まるで会話ができなくなってしまった。いろんな会話をしたが、彼の言葉には彼の意思がないような、話している内容の根本理解してないような、会話しているのに会話できていない、そういった恐怖感を感じるようになった。

なぜだろうと思い他の友人に相談したら、彼は最近メンズコーチにハマってると聞いた。そしてその友人は、変わってしまった彼を避けているとも言っていた。

調べると、メンズコーチ男性自己肯定感を上げる動画投稿しているようで何本か見た。友人は動画内の人物に強く影響を受けてるのだなと気づいた。

有名な動画コメント欄も、同じ病気に罹った人が否定的コメントを残しており、それに対して友人のような微妙にすれ違っている返信をしているファン大勢いた。

あの動画たちは弱者男性を救う一方で、会話ができない、コミュニケーションが取れなくなる人を増やしているのではと思う。価値観の擦り合わせができない、議論もできない。素で話すことができない。

友人とは距離を置いている。

誹謗中傷はよくないという話をしたときに、どこまでがやりすぎだと思う?と聞いたら

価値観はそれぞれだから答えは君の中にある」

と言われたとき、本当に悲しくなってしまった。

2024-11-11

社会正義コスプレは、労働者階級を押しのける新たなエリート手段

https://www.theguardian.com/commentisfree/2024/nov/10/cosplaying-social-justice-is-the-new-elitist-way-of-elbowing-out-the-working-class

2016年にムサ・アル・ガルビがニューヨークに初めて来たとき、彼が最も気づいたのは「人種化されたカースト制度」の存在でした。その制度のもとでは、「使い捨て召使い」が「あなたの家を掃除し、あなたの子供の世話をし、あなたの犬を散歩させ、調理済みの食事配達する」のです。

この「使い捨て召使い」は、その仕事に対して「わずかな報酬しか得られず」、ほとんどが黒人ヒスパニック構成されており、サービスを受ける側はほぼ白人ばかりでした。しかし、誰もこのことに言及せず、「これが普通社会のあり方だ」と考えられていました。

アル・ガルビが描写しているのは、超富裕層の集まるアッパーイーストサイドや、億万長者たちのたまりであるスカーズデールではありません。彼が在籍していたのはコロンビア大学であり、「人種カースト制度」で利益を得ていたのは同級生たちでした。その多くは社会正義について声高に語っていましたが、自分たち生活を支えている社会階層の底辺の人々のニーズにはほとんど無関心でした。

4年後、同じ学生たちの多くがBlack Lives Matterの抗議に参加しました。アル・ガルビは、彼らがニューヨークアッパーウェスト・サイドのブロードウェイで、同じ場所を共有している「靴も持っていないホームレス黒人男性たち」に気づかないままデモをしているのを見ました。抗議者たちは「Black Lives Matter」と主張しながら、ホームレスの人々が使っていたベンチを占拠していて、どうやら目の前の「黒人男性たち」には関心がないようでした。

このように、社会正義を求めて活動するリベラル学生たちの信念と、周囲にある現実不正義への無関心を示す行動との間にある絶え間ない不一致により、アル・ガルビはその矛盾理解するために本を書くことを決意しました。『We Have Never Been Woke』はアメリカ出版されたばかりで、間もなくイギリスでも出版される予定です。アメリカ選挙の背景を理解するための有用な出発点の一つとして、この本が挙げられます。なぜなら、選挙物語は、アル・ガルビが感じた不一致に気づく人々と、それに気づかないか、気づこうとしない人々の分裂という観点からも見ることができるからです。

コロンビア大学活動家たちが周囲の目に見える不正義を無視している中で、なぜ彼らは社会正義言葉採用したのでしょうか?言い換えれば、現実不正義や不平等無視される世界で、その言葉はどのような役割果たしているのでしょうか?これらは、学生時代のアル・ガルビが悩んだ疑問であり、その本の核心をなしています

彼の答えは、社会正義言葉、すなわち「ウォークネス」は、実際には社会正義目的としたものではなく、むしろ特権階段上り続けたいが、自分たちエリートであるとは見られたくないエリート層を結びつけるイデオロギー的な接着剤役割果たしているというものです。

ウォーク」という言葉自体は、あまり有用言葉ではなく、分析よりも軽蔑意味で使われることが多いものです。アル・ガルビはこの点を認識しており、侮辱として使われることを避け、定義することさえ拒んでいます。彼にとって重要なのは、この概念が実際に支持者や批判者によってどのように利用されるかです。

アル・ガルビは、「象徴資本家」の闘争こそがウォークネス理解する鍵だと主張しています。「象徴資本家」とは、シンボルレトリックイメージナラティブデータ分析アイデア抽象概念を扱う専門家、つまり作家学者芸術家弁護士美術館キュレーター技術専門家を指します。この社会階層は、エリートの中で自身地位を固め、すでにそこにいる他者を押しのけるために、社会正義言葉を利用して地位と「文化資本」を蓄積しようとしています。彼らの闘争は、貧しい人々や弱者のためにエリートと戦っているように見せかけながら、実際にはエリートの内部での闘争なのです。

これは単なる皮肉偽善ではないとアル・ガルビは主張しています象徴資本家たちは、自分たち社会役割についての神話を構築し、それによって不平等不正義を助長しながらも、公正や平等を信じていると本気で思い込んでいます。この神話は多くの社会機関権力者によって受け入れられています。その結果、社会正義言葉は「不平等正当化し、覆い隠す」ことに役立ち、エリート層がそのエリートとしての地位を強化し続けるのを可能にし、それはしばしば本当に脆弱で、疎外され、貧困に苦しむ人々の犠牲の上に成り立っているのです。

この議論の多くの側面は、例えば文化理論家のキャサリン・リウや哲学者オルフェミ・タイウォによって以前から表現されてきました。リウは、プロフェッショナルマネジャー階級が自らの自尊心を高めるため、そして「普通労働者階級の人々に対する揺るぎない優越感」を正当化するために、「美徳を貯め込んでいる」と主張しています。また、タイウォは『Elite Capture』の中で、異なる視点からではありますが、エリートが急進的な政治自分たち目的のために取り込んでいると述べています

これらの作品現代政治不条理理解するのに重要です。例えば、アメリカ民主党(および多くのヨーロッパ社会民主主義政党)が次第に富裕層高学歴者のクラブと化している理由、そして多くの労働者階級有権者がそれらを見限るようになった理由説明しています。また、象徴的な表現言葉の取り締まりには熱中しつつ、現実物質的な不平等には関心を持たない私たち文化の執着も浮き彫りにしています

しかし、これらの議論には、注意しなければならない落とし穴存在します。社会正義活動家が物質改善のための闘争放棄し、文化エンパワーメントを目指すようになったのと同様に、多くの批評家もまた、新たな「文化エリート」を主要な問題とみなし、私たち社会における真の物質的な権力の根源を無視するようになっているのです。

今日社会活動の質が低下した背景には、歴史的な変化があることを見失う危険もあります。アル・ガルビは、現代の「ウォーク政治の盛り上がりは、一連の「覚醒」の最新の段階に過ぎないと主張しています。これらの「覚醒」は、1930年代学生たちが共産党や他の急進的組織を支持したことからまりました。

しかし、それでは変化の現実を見逃してしまます。例えばアメリカ共産党は、1930年代アメリカにおいて、彼らは反人種差別運動労働者権利擁護重要役割を果たし、他の急進派、社会主義者、労働組合員、黒人活動家と共に、戦後公民権運動の基盤を築く助けとなりました。

特にジム・クロウ法が支配する南部アメリカでは、彼らはシェアロッパーや製粉工場労働者ホームレス失業者組織化を支援しました。これらの活動家たちは、ブロードウェイで抗議していた人々のようにコスプレをしていたわけではありませんでした。彼らは自警団によるテロ警察暴力に直面し、命を落とした者もいれば、多くが投獄されました。しかし、彼らは人種を超えた階級連帯可能性を示したのです。

こうした連帯運動崩壊したことが、社会正義運動の質の低下と労働者階級利益放棄を招いたのです。そのことを理解することは、「象徴資本家」の役割理解するのと同じくらい重要であり、変革のための運動を再構築するためには不可欠です。

2024-11-07

anond:20241107092022

ポリコレとか生きていく上でなんの影響もないというか、セレブものお遊びだから

哲学者ぶっても腹は膨れない

2024-11-05

結婚メリデメは?

結婚についての後悔には、結婚するかしないかの両面でそれぞれの理由があります結婚決断する際には、どちらの選択肢にもメリットデメリット存在し、その中から個人自分にとって価値あるものを見つけ出す必要があります。以下では、先人の名言を参考にしながら、それぞれの面を比較します。

 

結婚することのメリットデメリット

 

メリット

愛情と支え:結婚には、精神的な安定や孤独感を解消し、人生の困難に共に立ち向かう相手を得るという利点がありますジョージ・エリオットは「結婚ふたり人間が互いに成長し合うための機会」と述べています結婚は、お互いの成長を促し、共に豊かな人生を歩む機会でもあります

社会的経済的安定:結婚家族としての結束を強め、社会的経済的な安定をもたらす場合も多くありますシェイクスピアも「愛とは二人が一つの魂を共有することだ」と述べ、経済生活の支え合いを示唆しています

 

デメリット

自由制限結婚個人自由一定程度制限する場合があります哲学者ショーペンハウアーは「結婚は愛の終わりである」と述べ、結婚により愛が失われることや制限されることへの懸念を示しています。つまり自由を奪われることでストレスや抑圧を感じることも少なくありません。

対立可能性:結婚生活には、相手価値観や生活習慣との調整が必要で、時に大きな対立が生じますコメディアングラウチョ・マルクスも「結婚とは二人の人間が苦しみを共有するものだ」と皮肉を込めて述べており、対立が増えるリスクを指摘しています

 

結婚しないことのメリットデメリット

 

メリット

自己実現自由独身でいることで、自己実現自分自身の時間自由に使える点が魅力です。サルトルは「自由こそが人間にとって最も価値のあるものである」と述べ、個人自由重要性を強調しています結婚せずに独身生活を選ぶことで、自分キャリア趣味に集中することが可能です。

• 対人関係ストレスが軽減される:結婚生活でのパートナーとの対立意見の不一致がないため、ストレスの要因が減ります哲学者カミュは「孤独は人を深くする」と述べ、独身生活内面の深まり自己探求を助ける側面があるとしました。

 

デメリット

孤独と老後の不安独身生活には、歳を取るにつれて孤独や支えのなさが不安として浮上することもありますアメリカ詩人ヘンリー・デイヴィッド・ソローは「独りでいることは孤独とは異なるが、歳を重ねるとそれが孤独に感じられることもある」と述べています

経済的社会的支援が少ない:独身生活では、家庭としてのサポートがなく、経済的不安が増す可能性もあります。これは病気や老後の際に特に顕著になると考えられます

 

結論

結婚の有無には一長一短があり、重要なのは自分価値観や人生設計に基づいて選択することです。

2024-11-03

id:Apemanがくたばった

はてサの重鎮id:Apemanこと能川元一が死んだらしい。

結局、死ぬまで非常勤だったな。

https://x.com/Itikawa_Ziroo/status/1851975821722030279

週刊金曜日11/1 編集長後記「哲学者大学非常勤講師の能川元一さんが6月に亡くなっていたことが最近わかった。享年58歳、心不全だった」

おれと同い年。そりゃそうだ。西宮市立平木中学校1年の時の同級生

2024-11-02

バイトって完全にコロナ禍と自己責任社会被害者という困窮問題

バイトって完全にコロナ禍と自己責任社会被害者という困窮問題やろ

と、この世代コロナ丸かぶりである。(なお、トーキッズホスト問題も絡んでるでまたややこしいが、ホストもこの世代である。)

コロナ禍時にこの世代に対する困窮対策はほぼなく、安倍ちゃんが犬動画を上げたくらいである。また、社会支援対策だと生活保護があるが、この世代にはまず下りず、桐生市で有名なように水際が公になっただけである

この世代は、社会への頼り方を知らない、またはしたとしても無視されるという、弱者男性問題と地続きである

この周りに頼ってはいけない・自己解決しなければならないという空気感は、氷河期世代からあったのだが、

明らかに近代的自我教育が招いた自己責任社会である。なお、このような近代的自我哲学者フーコーにより幻想だと批判されている。

こういった世代が、自己責任自己解決の名の下、闇バイトに手を出して、自分生活のために強盗殺人に手を出してるのである

彼らからしてみれば、自己責任の名の下、自己防衛できてなさそうな場所を狙ってるだけである

まとめると、

さらに、彼ら世代は、少数派であり、投票行動レベルではまず変わらないのである

これらの失敗は、政治の失敗であり、安倍政権・自民党の失敗である

この政治家たちは、間接的に映画パージ」の世界感を作り上げたのである自己責任社会による自己防衛時代の到来である

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