侵略国家の名監督チャン・イーモウ氏が台湾へー国境を越えて浸透目指す中共のソフトパワー
2010/03/31/Wed
■中共に嫌われた第五世代監督の一人だったが・・・
文革終焉後の一九八〇年代後半、中国映画界では第五世代と呼ばれる優れた監督たちが登場し、それまでタブー視されていた社会矛盾を取り扱うなどで注目され、世界各国からも高い評価を受けた。
その代表的な一人が張芸謀(チャン・イーモウ)氏だ。デビュー作品「紅いコーリャン」(一九八七年)は、日本では日本軍の残虐行為シーンで相当の物議を醸した。その一方でベルリン映画祭では金熊賞を受賞しながら、それが本国で批判に晒されたことも話題となった。当局の検閲を受ける前に外国へ出展したからだった。
「活きる」(一九九四年)もカンヌ映画祭で審査員特別賞などを受賞したが、こちらも本国では二〇〇二年まで上映禁止だった。中共支配を風刺する内容だからだ。日本人スタッフを多数起用したことも、国内世論を刺激している。
「ハイジャックー台湾海峡緊急指令」(一九八八年)と言うものもあった。これは台湾と中国の部隊が協力してハイジャック集団をやっつけると言った安っぽいアクション物だった。実は当局の指示で嫌々作ったもので、張芸謀氏は自身の作品リストからこれだけは外していたのだが・・・。
■政治宣伝の具とされた大作「英雄―HERO」
このような監督だから、「英雄―HERO」(二〇〇二年)を撮影した時などは、中共政権に奉仕するのかと、芸術家としての良心が疑われた。「中国統一」を果たした秦の始皇帝を題材にするこの超大作は、人民大会堂で盛大なワールドプレミアが行われるほど、中共を喜ばせている。
要するにチベット、ウイグル、台湾の併呑を正当化したい中共の、内外に向けた政治宣伝の具(ソフトパワー)に仕立て上げられた、と見られたのだ。日本では芸術性の高さが評価されたが。
そして二〇〇八年、北京五輪の開会式では、米国の映画監督スティーブン・スピルバーグ氏が芸術顧問に任命されるも辞退した。理由は中共がダルフール紛争に加担しているから。こうした反平和国家の五輪に利用されたくないとの理性的判断と言えたが、その開会式の総監督を懸命に務めたのが張芸謀氏だった。
北京五輪開会式の総監督を務めた張芸謀氏(左)
■五輪開会式でのインチキ演出
「中華民族の夢」を強調する大掛かりな演出は、ナチスドイツのベルリン五輪における国威発揚の演出を上回るものだった。
当時「中国の五千年の歴史と文化を五十分のショーに圧縮した。中国の広さとその姿が盛り込まれている。特に中国人と世界の人々が一つの家族であるということを表現しようとしている」と、自ら説明していた張芸謀氏だが、これがまた非常に政治的な演出だった。
チベット、ウイグルでの弾圧支配が各国の非難を浴びる中、堂々と中国統一、中華民族の団結をテーマにし、国内の「五十六」の民族(チベット民族、ウイグル民族、さらには台湾原住民も含む)の子供たちを仲良くパレードさせた。
だがそれが後日になり、子供たちが漢民族だったことが発覚し、プロパガンダのための強引な演出だったことが明らかとなった。
中国国旗を掲げる諸民族の笑顔は漢民族の笑顔だった
さらに「口パク少女」や「CG花火」などの仕掛けも判明した。かくして海外では張芸謀氏の信頼は大きく傷ついたが、国内では偉大なる御用作家としての地位が高まった。
次々と繰り出された張芸謀氏の詐欺演出
■建国六十周年記念の歌劇が台湾へ
そして二〇〇九年十月二日、その開会式が行われた「北京国家体育上」(鳥の巣)が、再び張芸謀氏の晴れの舞台と化した。
世界を驚愕させた壮大な軍事パレード(十月一日)に象徴される中国建国六十周年記念行事の一環として、同氏演出によるプッチーニの歌劇「トゥーランドット」の中国版「鳥の巣版トゥーランドット」が初演を迎えたのだ。
そしてさらに今年の二月二十七~二十八日、平和統一を目指す中共の対台湾文化交流政策の一環として、この歌劇が台湾の台中洲際野球場で上演されたのである。
もちろん「文化交流」とは言っても、台湾の民衆の警戒心を解くための統一戦線工作(統戦)以外の何物でもなかった。
■台湾併呑を目指す中共のソフトパワー
張芸謀氏は二〇〇六年に歌劇「秦始皇」の米国公演を演出しているが、その際に中共は数百万ドルを投資している。このようにすでに同氏は、中共のソフトパワー戦略の担い手となっているのであるが、今回は台湾に足を踏み入れたわけだ。もちろん台湾のメディアは、世界的な巨匠の来訪として注目している。
今回統戦を仕掛けられ、「文化交流」に大きく手を貸したのが国民党籍の胡志強市長(在台中国人)だ。台湾電力、台湾中油、台湾自来水などの国営企業に協賛金を支出させるなどしている。
張芸謀氏を空港で出迎える胡志強台中市長(右)。統戦にやられている
台中の関係改善ぶりを強調するため、公演では台湾体育大学の教師や学生など約三百名がキャストとして出演し、台湾交響楽団も中国中央歌劇院と共演するなど、鳥の巣での公演を上回る豪華さだったとか。二回の公演で訪れた観客は二万人を超えたが、多くは中国の「芸術」に魅了されたことだろう。
台中での「トゥーランドット」の公演。豪華な統戦工作だ
芸術には国境がないと言われるが、芸術で国境を解消しよう(台湾国防のための精神武装を解除しよう)と言うのも、台湾併呑を目指す中共のソフトパワー戦略である。
■侵略政策に奉仕する中共の御用芸術
張芸謀氏は二十八日には、南投県の李朝卿県長(県知事)に招かれて、同県内の名勝である日月潭をロケハンのために訪れ、「満足だ」と語って現地の観光部門を喜ばせている。
統戦の使者のリップサービスに喜んでいいのか。
もっとも中共の戦略的な矛先は台湾だけに向いているのではない。
「鳥の巣版トゥーランドット」は上海万博、さらには日本を含む世界各国でも公演されるそうだ。このように近年、中国のソフトパワーは全開中だが、目指すは世界各国の人々への影響力の拡大である。言い換えれば世界に覇権を確立するための下準備だ。
御用芸術に政治と無関係なものはない。しかも侵略国家のそれは侵略政策に奉仕しないものはない。
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4月3日、東京と大阪で台湾関連の講演会
【東京】第6回 台湾建国烈士・鄭南榕記念 台湾問題講演会
戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を拓いた鄭南榕烈士。
鄭烈士は1988年末、台湾独立建国聯盟主席だった許世楷氏(前駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、主宰して編集長をつとめる自由時代社の週刊誌「自由時代」に掲載。1989年の年が明け、検察は叛乱罪容疑で召喚しようとしたが鄭烈士は頑として応じず、台北市内の自社に籠城、完全な言論の自由を求めて抗議し続けた。「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言、4月7日午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、ガソリンをかぶって覚悟の自決を遂げられた。享年42。
第6回となる今年は、月刊「正論」4月号で「袁紅冰が暴露した中国の台湾併呑計画」の題で寄稿し、著者の袁紅冰が台湾は中国に併呑されないよう今こそ鄭南榕精神を発揚せよと説いていることを紹介された、帝塚山大学名誉教授の伊原吉之助先生を講師に開催いたします。奮ってご参加くださいますよう謹んでご案内申し上げます。
■日時 2010年4月3日(土)
午後2時30分~4時30分(開場:2時15分)
■会場 文京シビックセンター 26階 スカイホール
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-5803-1100
【交通】東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩3分
JR総武中央線「水道橋駅」徒歩10分
■講演 伊原吉之助先生(帝塚山大学名誉教授)
演題「台湾併呑の危機と鄭南榕精神 ─『台湾大劫難』を手掛かりとして」
■参加費 1,000円
■懇親会 同会場の近くにて、午後5時~7時【懇親会費:3,500円】
■お申込み 4月2日(金)までに下記の申込フォームから、もしくはFAX、メールにて
お申込フォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0065.reg
■主催 鄭南榕顕彰会(宗像隆幸会長 日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム)
■後 援 在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、台湾独立建国聯盟日本本部、メルマガ「台湾の声」
【大阪】第11回日本と台湾を考える集い(関西)のご案内
4月3日(土)午後1時半から、大阪市立難波市民学習センター講堂
講演1 『フォルモサ便りの想い出』 ~台湾から日本へ思いを伝えた経験から~
講師 三宅 教子 氏(元台湾国際放送日本語課アナウンサー)
「放送をお聞きの皆様、ご機嫌いかがでいらっしゃいますか。RTI台湾国際放送《フォルモサ便り》の時間です。この番組は三宅教子が担当させていただきます・・・・・」三宅さんが聞き手となり、実業家・許文龍氏や、「台湾監獄島」著者・柯旗化氏のご夫人を始め、日本語世代が戦前・戦後を通じた体験談を語る内容は多くのリスナーを魅了してきました。戒厳令下の1977年に渡台した三宅さんは、短波放送・台湾国際放送(現在はインターネット放送でも聴取可)の日本語課アナウンサーに従事され、激動の台湾現代史とともに歩んでこられました。 現在は「台湾歌壇」(会
長 蔡焜燦氏 ※)の古くからの会員として、事務局長をされておられます。 このことで、来日されるのを機に大阪でお話してくださることになりました。
※ 蔡焜燦(さいこんさん) さんは半導体デザイン会社「偉詮電子股分有限公司」会長。司馬遼太郎の著書『街道をゆく-台湾紀行』では案内役として老台北(ラオ・タイペイ)の愛称で登場する。著書に『台湾人と日本精神~日本人よ胸を張りなさい~』(小学館文庫)がある。
講演2 『私の台湾記』 講師
廣瀬 勝 氏(文芸社刊「台湾記」著者)
廣瀬氏は昭和39年生まれ。熊本県阿蘇郡で温泉施設「豊礼の湯」を経営。大学卒業後、プラスチック食品容器メーカーに入社し、企業人として14年間に亘る度重なる台湾出張と一年数ヶ月間の中国滞在という二つの体験から、「台湾記」を著わされました。出版を機に、その思いをお話していただきます。 氏の論説「『誤謬なき』憲法の問題」は産経新聞社「わたしの正論」昭和61年・第138回で佳作2位受賞。同じく「防衛予算の制約と効率」は昭和62年・第150回入選1位受賞
【参加費】 一般1,000円 学生500円
http://taiwankenkyuforumkansai.blogspot.com/
※ 事前にお申し込みください。
[email protected]
恒例の台湾グッズが当たるお楽しみ抽選会もあります。
メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
反中華覇権主義運動のさまざまな関連情報を配信中。
登録先・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_174014
文革終焉後の一九八〇年代後半、中国映画界では第五世代と呼ばれる優れた監督たちが登場し、それまでタブー視されていた社会矛盾を取り扱うなどで注目され、世界各国からも高い評価を受けた。
その代表的な一人が張芸謀(チャン・イーモウ)氏だ。デビュー作品「紅いコーリャン」(一九八七年)は、日本では日本軍の残虐行為シーンで相当の物議を醸した。その一方でベルリン映画祭では金熊賞を受賞しながら、それが本国で批判に晒されたことも話題となった。当局の検閲を受ける前に外国へ出展したからだった。
「活きる」(一九九四年)もカンヌ映画祭で審査員特別賞などを受賞したが、こちらも本国では二〇〇二年まで上映禁止だった。中共支配を風刺する内容だからだ。日本人スタッフを多数起用したことも、国内世論を刺激している。
「ハイジャックー台湾海峡緊急指令」(一九八八年)と言うものもあった。これは台湾と中国の部隊が協力してハイジャック集団をやっつけると言った安っぽいアクション物だった。実は当局の指示で嫌々作ったもので、張芸謀氏は自身の作品リストからこれだけは外していたのだが・・・。
■政治宣伝の具とされた大作「英雄―HERO」
このような監督だから、「英雄―HERO」(二〇〇二年)を撮影した時などは、中共政権に奉仕するのかと、芸術家としての良心が疑われた。「中国統一」を果たした秦の始皇帝を題材にするこの超大作は、人民大会堂で盛大なワールドプレミアが行われるほど、中共を喜ばせている。
要するにチベット、ウイグル、台湾の併呑を正当化したい中共の、内外に向けた政治宣伝の具(ソフトパワー)に仕立て上げられた、と見られたのだ。日本では芸術性の高さが評価されたが。
そして二〇〇八年、北京五輪の開会式では、米国の映画監督スティーブン・スピルバーグ氏が芸術顧問に任命されるも辞退した。理由は中共がダルフール紛争に加担しているから。こうした反平和国家の五輪に利用されたくないとの理性的判断と言えたが、その開会式の総監督を懸命に務めたのが張芸謀氏だった。
北京五輪開会式の総監督を務めた張芸謀氏(左)
■五輪開会式でのインチキ演出
「中華民族の夢」を強調する大掛かりな演出は、ナチスドイツのベルリン五輪における国威発揚の演出を上回るものだった。
当時「中国の五千年の歴史と文化を五十分のショーに圧縮した。中国の広さとその姿が盛り込まれている。特に中国人と世界の人々が一つの家族であるということを表現しようとしている」と、自ら説明していた張芸謀氏だが、これがまた非常に政治的な演出だった。
チベット、ウイグルでの弾圧支配が各国の非難を浴びる中、堂々と中国統一、中華民族の団結をテーマにし、国内の「五十六」の民族(チベット民族、ウイグル民族、さらには台湾原住民も含む)の子供たちを仲良くパレードさせた。
だがそれが後日になり、子供たちが漢民族だったことが発覚し、プロパガンダのための強引な演出だったことが明らかとなった。
中国国旗を掲げる諸民族の笑顔は漢民族の笑顔だった
さらに「口パク少女」や「CG花火」などの仕掛けも判明した。かくして海外では張芸謀氏の信頼は大きく傷ついたが、国内では偉大なる御用作家としての地位が高まった。
次々と繰り出された張芸謀氏の詐欺演出
■建国六十周年記念の歌劇が台湾へ
そして二〇〇九年十月二日、その開会式が行われた「北京国家体育上」(鳥の巣)が、再び張芸謀氏の晴れの舞台と化した。
世界を驚愕させた壮大な軍事パレード(十月一日)に象徴される中国建国六十周年記念行事の一環として、同氏演出によるプッチーニの歌劇「トゥーランドット」の中国版「鳥の巣版トゥーランドット」が初演を迎えたのだ。
そしてさらに今年の二月二十七~二十八日、平和統一を目指す中共の対台湾文化交流政策の一環として、この歌劇が台湾の台中洲際野球場で上演されたのである。
もちろん「文化交流」とは言っても、台湾の民衆の警戒心を解くための統一戦線工作(統戦)以外の何物でもなかった。
■台湾併呑を目指す中共のソフトパワー
張芸謀氏は二〇〇六年に歌劇「秦始皇」の米国公演を演出しているが、その際に中共は数百万ドルを投資している。このようにすでに同氏は、中共のソフトパワー戦略の担い手となっているのであるが、今回は台湾に足を踏み入れたわけだ。もちろん台湾のメディアは、世界的な巨匠の来訪として注目している。
今回統戦を仕掛けられ、「文化交流」に大きく手を貸したのが国民党籍の胡志強市長(在台中国人)だ。台湾電力、台湾中油、台湾自来水などの国営企業に協賛金を支出させるなどしている。
張芸謀氏を空港で出迎える胡志強台中市長(右)。統戦にやられている
台中の関係改善ぶりを強調するため、公演では台湾体育大学の教師や学生など約三百名がキャストとして出演し、台湾交響楽団も中国中央歌劇院と共演するなど、鳥の巣での公演を上回る豪華さだったとか。二回の公演で訪れた観客は二万人を超えたが、多くは中国の「芸術」に魅了されたことだろう。
台中での「トゥーランドット」の公演。豪華な統戦工作だ
芸術には国境がないと言われるが、芸術で国境を解消しよう(台湾国防のための精神武装を解除しよう)と言うのも、台湾併呑を目指す中共のソフトパワー戦略である。
■侵略政策に奉仕する中共の御用芸術
張芸謀氏は二十八日には、南投県の李朝卿県長(県知事)に招かれて、同県内の名勝である日月潭をロケハンのために訪れ、「満足だ」と語って現地の観光部門を喜ばせている。
統戦の使者のリップサービスに喜んでいいのか。
もっとも中共の戦略的な矛先は台湾だけに向いているのではない。
「鳥の巣版トゥーランドット」は上海万博、さらには日本を含む世界各国でも公演されるそうだ。このように近年、中国のソフトパワーは全開中だが、目指すは世界各国の人々への影響力の拡大である。言い換えれば世界に覇権を確立するための下準備だ。
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4月3日、東京と大阪で台湾関連の講演会
【東京】第6回 台湾建国烈士・鄭南榕記念 台湾問題講演会
戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を拓いた鄭南榕烈士。
鄭烈士は1988年末、台湾独立建国聯盟主席だった許世楷氏(前駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、主宰して編集長をつとめる自由時代社の週刊誌「自由時代」に掲載。1989年の年が明け、検察は叛乱罪容疑で召喚しようとしたが鄭烈士は頑として応じず、台北市内の自社に籠城、完全な言論の自由を求めて抗議し続けた。「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言、4月7日午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、ガソリンをかぶって覚悟の自決を遂げられた。享年42。
第6回となる今年は、月刊「正論」4月号で「袁紅冰が暴露した中国の台湾併呑計画」の題で寄稿し、著者の袁紅冰が台湾は中国に併呑されないよう今こそ鄭南榕精神を発揚せよと説いていることを紹介された、帝塚山大学名誉教授の伊原吉之助先生を講師に開催いたします。奮ってご参加くださいますよう謹んでご案内申し上げます。
■日時 2010年4月3日(土)
午後2時30分~4時30分(開場:2時15分)
■会場 文京シビックセンター 26階 スカイホール
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-5803-1100
【交通】東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩3分
JR総武中央線「水道橋駅」徒歩10分
■講演 伊原吉之助先生(帝塚山大学名誉教授)
演題「台湾併呑の危機と鄭南榕精神 ─『台湾大劫難』を手掛かりとして」
■参加費 1,000円
■懇親会 同会場の近くにて、午後5時~7時【懇親会費:3,500円】
■お申込み 4月2日(金)までに下記の申込フォームから、もしくはFAX、メールにて
お申込フォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0065.reg
■主催 鄭南榕顕彰会(宗像隆幸会長 日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム)
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4月3日(土)午後1時半から、大阪市立難波市民学習センター講堂
講演1 『フォルモサ便りの想い出』 ~台湾から日本へ思いを伝えた経験から~
講師 三宅 教子 氏(元台湾国際放送日本語課アナウンサー)
「放送をお聞きの皆様、ご機嫌いかがでいらっしゃいますか。RTI台湾国際放送《フォルモサ便り》の時間です。この番組は三宅教子が担当させていただきます・・・・・」三宅さんが聞き手となり、実業家・許文龍氏や、「台湾監獄島」著者・柯旗化氏のご夫人を始め、日本語世代が戦前・戦後を通じた体験談を語る内容は多くのリスナーを魅了してきました。戒厳令下の1977年に渡台した三宅さんは、短波放送・台湾国際放送(現在はインターネット放送でも聴取可)の日本語課アナウンサーに従事され、激動の台湾現代史とともに歩んでこられました。 現在は「台湾歌壇」(会
長 蔡焜燦氏 ※)の古くからの会員として、事務局長をされておられます。 このことで、来日されるのを機に大阪でお話してくださることになりました。
※ 蔡焜燦(さいこんさん) さんは半導体デザイン会社「偉詮電子股分有限公司」会長。司馬遼太郎の著書『街道をゆく-台湾紀行』では案内役として老台北(ラオ・タイペイ)の愛称で登場する。著書に『台湾人と日本精神~日本人よ胸を張りなさい~』(小学館文庫)がある。
講演2 『私の台湾記』 講師
廣瀬 勝 氏(文芸社刊「台湾記」著者)
廣瀬氏は昭和39年生まれ。熊本県阿蘇郡で温泉施設「豊礼の湯」を経営。大学卒業後、プラスチック食品容器メーカーに入社し、企業人として14年間に亘る度重なる台湾出張と一年数ヶ月間の中国滞在という二つの体験から、「台湾記」を著わされました。出版を機に、その思いをお話していただきます。 氏の論説「『誤謬なき』憲法の問題」は産経新聞社「わたしの正論」昭和61年・第138回で佳作2位受賞。同じく「防衛予算の制約と効率」は昭和62年・第150回入選1位受賞
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