靖国・尖閣問題での日中対立が対等な両国関係を生む
2014/10/31/Fri
十一月のAPEC首脳会議で安倍晋三首相と習近平主席の首脳会談が開かれるかに注目が集まっているが、会談の条件として中国側が上げるのが、日本側の靖国神社不参拝の確約と尖閣諸島を「係争地」と承認することだ。
「中国の夢」(富国強軍の夢)を掲げて国内の団結を図る習近平主席は靖国・
尖閣問題での対日攻勢を停止できない
これに対して「どちらも日本政府が受け入れられる条件ではない」と批判するのが、十月三十一日の産経新聞の「正論」欄に掲載の「中国は互恵目指し対日改善図れ」(大阪大学大学院教授・坂元一哉氏)だ。
「日本は中国との『互恵』を望んでいるが、その互恵は日中が『対等』な関係であることを大前提とせねばならない。前もって条件をのまないと会談に応じないというのでは、対等な関係など望みようがないだろう」と書いている。
また「むしろ『領海侵犯はやめてほしい。内政干渉もやめてほしい。そうでないと首脳会談は難しい』とこちらから言うべきところなのに、『ともかく問題があるからこそ会談をしましょう』と安倍政権は提案している。中国政府にはそのことをよく考えてほしいものである」とも。正論だろう。
ところで、次のようにも書いていた。
―――私は日中関係の将来にとって、靖国神社と尖閣諸島の問題が絶対的な障害になるとは考えていない。というのも、日中には、この2つが両国関係の障害にならなかった過去があるからである。
―――靖国参拝はいわゆるA級戦犯の合祀が問題視されている。だが合祀される前はもちろん、1978(昭和53)年に合祀されてからも、7年間は問題にならなかった。尖閣諸島については、日本が1895(明治28)年に領有してから約75年もの間、何の問題にもなっていない。また中国政府が1971(昭和46)年になって領有権を主張した後も、しばらく外交問題になっていない。
―――こうした過去は、今後の問題処理のヒントになるのではないだろうか。
―――むろん中国政府としては、そういうかたちの問題処理に、すぐには応じ難いだろう。ただ、内外にさまざまな難問をかかえつつ「中国の夢」の実現を目指す習政権にとって、日本との互恵関係の価値は小さくないはずである。
だが本当に「日中関係の将来にとって、靖国神社と尖閣諸島の問題が絶対的な障害になる」ことはないのだろうか。
私は逆に、中国共産党政権が「中国の夢」の実現を目指す限り、「靖国神社と尖閣諸島の問題」は日中関係の深刻な障害であり続けると思う。
なぜなら先ず第一に、すでに今はかつてと時代が違う。
かつて社会主義イデオロギーが民衆を統制していた時代に代わって、今や「中国の夢」を掲げた愛国主義こそが民心動員のイデオロギーとなっており、その柱となるのが反日政策だ。そのため日本を悪玉(敵国)に仕立てあげた上で、靖国神社問題で騒ぎたて、日本に譲歩を余儀なくさせ、政権の株を上げなければならないという事情がある。
もちろんそれは尖閣諸島の問題に関しても言えることだ。そしてさらにいえば、かつてと違って今の中国は遠洋海軍を持ち、尖閣諸島を侵攻する実力を備えるに至っている。
そうしたなかで、もし習政権がこれらの問題で日本との対立を止めたなら、政権は正当性、信頼性を失うばかりか、むしろ民族の罪人として打倒の対象になりかねなくなるだろう。
第二に、「中国の夢」とは何かを考えたい。
これについて習近平主席はこう説明している。
「私は中華民族の偉大な復興の実現こそが、中華民族の近代以降の最も偉大な夢だと思っている。この夢には何代もの中国人の願望が凝集され、中華民族と中国人民全体の利益が体現されており、中華の子女一人一人が共に期待するものである」(二〇一二年十一月二十九日)
「中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現は、すなわち国家の富強、民族の振興、民の幸福の実現であり、我々の先人の絶えず進歩を追及するという栄光の伝統が深く反映している」(二〇一三年三月十七日)
要するに中華帝国を復興させ、アジアに覇権を打ち立てて、パックスアメリカーナ(米国支配下の平和)に代わり、パックスシニカ(中国支配下の平和)を達成するというのが「中国の夢」なのだ。
実際に習近平主席は次のようにも述べている。
「この夢は強国の夢だということができる。軍隊から見れば強軍の夢でもある。我々は中華民族の偉大な復興を実現するためには富国と強軍が必要であり、強固な国防体制、強大な軍隊を建設することに努めなければならない」(二〇一二年十二月)
パックスシニカを実現するには、日本には朝貢国、属国のように振舞ってもらわなければならない。そしてそのために先ず、靖国神社、尖閣諸島の問題で日本に譲歩してもらわなければならないわけである。
「互恵は日中が『対等』な関係であることを大前提とせねばならない」というのはあくまでも日本人だけの理念であって、中国はそうは考えていない。いやむしろ、そう考えることができないでいる。そうしたことを日本人ははっきり認識しなければならない。
そしてその上で、日本側は中国に対し、「領海侵犯はやめてほしい。内政干渉もやめてほしい。そうでないと首脳会談は難しい」と伝えるべきなのだ。それもころも「対等」な関係を維持するためにだ。
そしてそうした姿勢を貫きながら、中国覇権主義の危険な「夢」をいかに阻止するかの戦略を立てて行かなくてはならない。
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■11月2日(日)、さいたま市における朝日解体運動に参加を!
1、頑張れ日本!全国行動委員会 埼玉県本部 「朝日新聞解体!」 街頭演説
日時 平成26年11月2日(日) 10時30分~13時00分
場所 JR浦和駅 西口
弁士
鈴木正人(埼玉県議会議員)
村田春樹(外国人参政権に反対する会東京代表)
竹本博光(救う会埼玉代表)
染谷高実(日本会議春日部支部長)
三輪和雄(頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事・日本世論の会会長)
永山英樹(頑張れ日本!全国行動員会埼玉県本部長・台湾研究フォーラム会長)
頑張れ日本!全国行動員会埼玉県本部会員、
頑張れ日本!全国行動員会群馬県支部会員
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
http://ganbare-nippon-saitama.net/
お問合せ [email protected] (渡邊)
2、頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部 設立3周年記念講演「朝日新聞解体 日本は益々明るくなる」
日時 平成26年11月2日(日) 14時30分 (14時00分受付)
場所 さいたま共済会館
http://www.saitama-ctv-kyosai.net/kyosai_kaikan/
講師 大高未貴(ジャーナリスト)
入場料 1,000円 (懇親会 2,000円)
主催 頑張れ日本!全国行動委員会 埼玉県本部
http://ganbare-nippon-saitama.net/
後援
頑張れ日本!全国行動委員会
頑張れ日本!全国行動委員会・東京荒川支部
頑張れ日本!全国行動委員会・群馬県支部
頑張れ日本!全国行動委員会・栃木県本部
頑張れ日本!全国行動委員会・茨城県本部
ご連絡先 TEL 090-8854-4305 (船富)
「中国の夢」(富国強軍の夢)を掲げて国内の団結を図る習近平主席は靖国・
尖閣問題での対日攻勢を停止できない
これに対して「どちらも日本政府が受け入れられる条件ではない」と批判するのが、十月三十一日の産経新聞の「正論」欄に掲載の「中国は互恵目指し対日改善図れ」(大阪大学大学院教授・坂元一哉氏)だ。
「日本は中国との『互恵』を望んでいるが、その互恵は日中が『対等』な関係であることを大前提とせねばならない。前もって条件をのまないと会談に応じないというのでは、対等な関係など望みようがないだろう」と書いている。
また「むしろ『領海侵犯はやめてほしい。内政干渉もやめてほしい。そうでないと首脳会談は難しい』とこちらから言うべきところなのに、『ともかく問題があるからこそ会談をしましょう』と安倍政権は提案している。中国政府にはそのことをよく考えてほしいものである」とも。正論だろう。
ところで、次のようにも書いていた。
―――私は日中関係の将来にとって、靖国神社と尖閣諸島の問題が絶対的な障害になるとは考えていない。というのも、日中には、この2つが両国関係の障害にならなかった過去があるからである。
―――靖国参拝はいわゆるA級戦犯の合祀が問題視されている。だが合祀される前はもちろん、1978(昭和53)年に合祀されてからも、7年間は問題にならなかった。尖閣諸島については、日本が1895(明治28)年に領有してから約75年もの間、何の問題にもなっていない。また中国政府が1971(昭和46)年になって領有権を主張した後も、しばらく外交問題になっていない。
―――こうした過去は、今後の問題処理のヒントになるのではないだろうか。
―――むろん中国政府としては、そういうかたちの問題処理に、すぐには応じ難いだろう。ただ、内外にさまざまな難問をかかえつつ「中国の夢」の実現を目指す習政権にとって、日本との互恵関係の価値は小さくないはずである。
だが本当に「日中関係の将来にとって、靖国神社と尖閣諸島の問題が絶対的な障害になる」ことはないのだろうか。
私は逆に、中国共産党政権が「中国の夢」の実現を目指す限り、「靖国神社と尖閣諸島の問題」は日中関係の深刻な障害であり続けると思う。
なぜなら先ず第一に、すでに今はかつてと時代が違う。
かつて社会主義イデオロギーが民衆を統制していた時代に代わって、今や「中国の夢」を掲げた愛国主義こそが民心動員のイデオロギーとなっており、その柱となるのが反日政策だ。そのため日本を悪玉(敵国)に仕立てあげた上で、靖国神社問題で騒ぎたて、日本に譲歩を余儀なくさせ、政権の株を上げなければならないという事情がある。
もちろんそれは尖閣諸島の問題に関しても言えることだ。そしてさらにいえば、かつてと違って今の中国は遠洋海軍を持ち、尖閣諸島を侵攻する実力を備えるに至っている。
そうしたなかで、もし習政権がこれらの問題で日本との対立を止めたなら、政権は正当性、信頼性を失うばかりか、むしろ民族の罪人として打倒の対象になりかねなくなるだろう。
第二に、「中国の夢」とは何かを考えたい。
これについて習近平主席はこう説明している。
「私は中華民族の偉大な復興の実現こそが、中華民族の近代以降の最も偉大な夢だと思っている。この夢には何代もの中国人の願望が凝集され、中華民族と中国人民全体の利益が体現されており、中華の子女一人一人が共に期待するものである」(二〇一二年十一月二十九日)
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日時 平成26年11月2日(日) 10時30分~13時00分
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弁士
鈴木正人(埼玉県議会議員)
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三輪和雄(頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事・日本世論の会会長)
永山英樹(頑張れ日本!全国行動員会埼玉県本部長・台湾研究フォーラム会長)
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日時 平成26年11月2日(日) 14時30分 (14時00分受付)
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入場料 1,000円 (懇親会 2,000円)
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