NHKが「尖閣購入」妨害報道―中国の対日取り込み工作への加担
2012/04/30/Mon
一〇年九月の尖閣諸島沖における中国漁船体当たり事件後に日中関係が一気に悪化したのは、犯人の中国人船長を日本側が逮捕し、尖閣諸島の実効支配を見せつけた(周辺海域を日本の領海とする立場を示した)ことに中国側が激怒し、そしてそうした日本の領土、領海に対する中国の横暴な侵略的姿勢に日本の国民世論が憤激したからだった。
まさに東支那海制覇を目指す中国の拡張政策がもたらした紛糾と言えたのだが、そうした不法を不問に付し、「関係改善」に汲々とする日本の政財界が今年に入り、中国との合意の上で推進するのが「日中国民交流友好年―新たな出会い、心の絆」なる事業である。
言わば被害国が加害国に迎合し、自国民の加害国への憤りを緩和させようというわけだ。
四月九日には都内で、中国政府特使(中国側組織委員会主席)である蔡武文化部長(文科相)の来日を歓迎するレセプションが、日本側実行委員会と外務省の主催で盛大に開かれた。
挨拶に立った蔡部長は、「中日両国は一衣帯水の隣国同士。.隣国を選ぶことはできないが、隣国に対する姿勢は選ぶことができる。友好的に付き合い、互恵の協力を進めることは、両国人民の根本的利益にかなっている。両国は永遠に良き隣人、よき友人、よきパートナーとして付き合って行くべきだ」と述べた。
会場に集まった日本側実行委員長の米倉弘昌経団連会長や玄葉光一郎外相などの日本人はこれに拍手を送ったことだろう。
しかしそのようなことをしてよかったのだろうか。この人物は行ったのは、「まずは中国の勢力拡大を認めた上で友好を進めよう。それ以外に日本の選択はない」との呼びかけではなかったのか。
とても受け入れることのできない蔡武文化部長の「友好」の呼びかけ
こうした不条理きわまりない日中関係の現状を打破し、領土主権を守ろうと、石原慎太郎東京都知事が打ち出したのが、都による尖閣諸島購入の計画だった。
もちろん中国側はこれに強く反発しているが、それに迎合する日本国内の「交流友好」勢力も中国の怒りに慌て、計画を妨害しようと躍起になっているところだ。
たとえば国民交流友好年実行委員会などの招きで来日した中日友好協会の唐家璇会長が二十七日、仙台市内での記者会見で石原氏の動き不快感を表明すると、それをNHKがしっかりとサポートしている。
この公共放送は全国の国民に向けて、次のように唐氏の言動を無批判かつ詳細に報道したのだ。
―――唐氏は、国交正常化40周年を迎えた日中両国の友好ムードを盛り上げようと、今月22日に来日し、27日は、東日本大震災の被災地の仙台市で、仮設住宅の住民にパンダの縫いぐるみを贈るなどしました。
―――このあと、唐氏は記者団に対し「中日関係がよい方向に発展しているときに、いろんな雑音が入って邪魔したり、妨害したりする動きが出てくる」と述べ、東京都の石原知事が沖縄の尖閣諸島を都が購入したいという考えを表明したことなどに不快感を示しました。
―――そのうえで、唐氏は「障害を乗り越えて健全な方向に持って行くため、双方が同じ方向に進む必要がある。せっかく中日関係が発展しているのだから、その成果を大切にしなければならない」と述べました。
これは中国の対日取込みの工作への完全なる加担である。こうした伝え方をすれば視聴者は、「日中関係の健全化に向けた中国側の善意、努力を、石原氏が一方的に妨害している」といった印象を受けることだろう。
中日友好協会の唐家璇会長による石原都知事批判を無批判に報じたNHKニュース
NHKと言えば中国迎合メディアの筆頭のようなものだ。上記の蔡氏も昨年十月、同局の松本正之会長と会談した際、次のように絶賛している。
「NHKは日本最大の報道機関だが、長期にわたって客観的で公正な立場に立ち、広範な日本の民衆に中国の文化、国情を理解させることに重要な力を発揮してきた。中国の報道界、文化界とも長期間交流と協力を行ってきた。中日両国人民の相互理解、友情感情、そして中日両国の文化交流、協力を増進するため、重要な貢献を行ってきた」と。
ここで言う中国に関する「客観的」「公正」な報道とはもちろん、中国に対して「敵意を持たない」「批判しない」報道という意味である。一言で言えば「中国を満足させるべく日本の世論を操作している」となろう。
ちなみに一〇年九月、新華社などはこう報じたことがある。
「NHKが先日放送した日本の台湾殖民統治を客観的に描いたドキュメンタリーが日本の右翼や台湾の独立勢力に不満をもたらした。八千三百八十九人の右翼視聴者と歴史学者は『番組は事実を捏造し、放送法に違反している』との理由により東京地裁で訴訟を起こした」
言うまでもなくこれは、中国覇権主義が恐れる「日本右翼勢力」と「台湾独立勢力」との結託を非難しつつ、NHKが中国の反日史観に基づいたドキュメンタリー番組「JAPANデビュー」を「客観的」と評価するものだった。
あのような歴史捏造番組を褒められて、NHKは何を思うのだろうか。
そしてそのNHKが今回、またしても「客観的」な姿勢で、中国覇権主義の障害となる所謂「日本右翼」の代表的人物、石原氏を批判する唐氏の発言の宣伝に加担したというわけだ。
中国覇権主義を支えるのはあの国の国力だけではない。NHKに代表されるこうした日本の売国勢力による翼賛もまた、大きな支柱となっているのだ。
石原氏の尖閣購入計画に声援を送る国民はさらに一歩進み、こうした勢力の打倒に声を上げよう。
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台湾研究フォーラム主催/黄文雄氏・3時間特別セミナー
「中華文明は劣っている―アジア諸民族の前で“野蛮化”する中国」
進化論に従えば、人は文明化へと向かう存在でありながら、二十一世紀においてもなお野蛮化へと進むのが中国だ。侵略と恐怖政治で南モンゴル、チベット、ウイグルを制圧したのち、いまや台湾だけでなく、日本を含むアジア・太平洋へと向け、拡張主義の矛先を向けているが、それが「中華の禍」というものである。あの民族の野蛮性の本質を文明史の観点から探求し、それに対する日本の対処の在り方を考えるため、この問題の第一人者である評論家の黄文雄氏を講師にお招きし、三時間にわたる特別セミナーを開催する。
【日時】5月4日(祝/金)午後1時~4時半
【場所】文京区民センター2A会議室 (文京区本郷4-15-14 TEL 03-3814-6731)
交通:都営三田線・大江戸線「春日駅」下車、徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」下車、徒歩5分
JR「水道橋駅」徒歩15分
【会費】会員500円、一般1000円
【懇親会】閉会後、付近の居酒屋で。会費3000円
【主催】台湾研究フォーラム
【問合せ・参加申込み】090-4138-6397 [email protected]
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言わば被害国が加害国に迎合し、自国民の加害国への憤りを緩和させようというわけだ。
四月九日には都内で、中国政府特使(中国側組織委員会主席)である蔡武文化部長(文科相)の来日を歓迎するレセプションが、日本側実行委員会と外務省の主催で盛大に開かれた。
挨拶に立った蔡部長は、「中日両国は一衣帯水の隣国同士。.隣国を選ぶことはできないが、隣国に対する姿勢は選ぶことができる。友好的に付き合い、互恵の協力を進めることは、両国人民の根本的利益にかなっている。両国は永遠に良き隣人、よき友人、よきパートナーとして付き合って行くべきだ」と述べた。
会場に集まった日本側実行委員長の米倉弘昌経団連会長や玄葉光一郎外相などの日本人はこれに拍手を送ったことだろう。
しかしそのようなことをしてよかったのだろうか。この人物は行ったのは、「まずは中国の勢力拡大を認めた上で友好を進めよう。それ以外に日本の選択はない」との呼びかけではなかったのか。
とても受け入れることのできない蔡武文化部長の「友好」の呼びかけ
こうした不条理きわまりない日中関係の現状を打破し、領土主権を守ろうと、石原慎太郎東京都知事が打ち出したのが、都による尖閣諸島購入の計画だった。
もちろん中国側はこれに強く反発しているが、それに迎合する日本国内の「交流友好」勢力も中国の怒りに慌て、計画を妨害しようと躍起になっているところだ。
たとえば国民交流友好年実行委員会などの招きで来日した中日友好協会の唐家璇会長が二十七日、仙台市内での記者会見で石原氏の動き不快感を表明すると、それをNHKがしっかりとサポートしている。
この公共放送は全国の国民に向けて、次のように唐氏の言動を無批判かつ詳細に報道したのだ。
―――唐氏は、国交正常化40周年を迎えた日中両国の友好ムードを盛り上げようと、今月22日に来日し、27日は、東日本大震災の被災地の仙台市で、仮設住宅の住民にパンダの縫いぐるみを贈るなどしました。
―――このあと、唐氏は記者団に対し「中日関係がよい方向に発展しているときに、いろんな雑音が入って邪魔したり、妨害したりする動きが出てくる」と述べ、東京都の石原知事が沖縄の尖閣諸島を都が購入したいという考えを表明したことなどに不快感を示しました。
―――そのうえで、唐氏は「障害を乗り越えて健全な方向に持って行くため、双方が同じ方向に進む必要がある。せっかく中日関係が発展しているのだから、その成果を大切にしなければならない」と述べました。
これは中国の対日取込みの工作への完全なる加担である。こうした伝え方をすれば視聴者は、「日中関係の健全化に向けた中国側の善意、努力を、石原氏が一方的に妨害している」といった印象を受けることだろう。
中日友好協会の唐家璇会長による石原都知事批判を無批判に報じたNHKニュース
NHKと言えば中国迎合メディアの筆頭のようなものだ。上記の蔡氏も昨年十月、同局の松本正之会長と会談した際、次のように絶賛している。
「NHKは日本最大の報道機関だが、長期にわたって客観的で公正な立場に立ち、広範な日本の民衆に中国の文化、国情を理解させることに重要な力を発揮してきた。中国の報道界、文化界とも長期間交流と協力を行ってきた。中日両国人民の相互理解、友情感情、そして中日両国の文化交流、協力を増進するため、重要な貢献を行ってきた」と。
ここで言う中国に関する「客観的」「公正」な報道とはもちろん、中国に対して「敵意を持たない」「批判しない」報道という意味である。一言で言えば「中国を満足させるべく日本の世論を操作している」となろう。
ちなみに一〇年九月、新華社などはこう報じたことがある。
「NHKが先日放送した日本の台湾殖民統治を客観的に描いたドキュメンタリーが日本の右翼や台湾の独立勢力に不満をもたらした。八千三百八十九人の右翼視聴者と歴史学者は『番組は事実を捏造し、放送法に違反している』との理由により東京地裁で訴訟を起こした」
言うまでもなくこれは、中国覇権主義が恐れる「日本右翼勢力」と「台湾独立勢力」との結託を非難しつつ、NHKが中国の反日史観に基づいたドキュメンタリー番組「JAPANデビュー」を「客観的」と評価するものだった。
あのような歴史捏造番組を褒められて、NHKは何を思うのだろうか。
そしてそのNHKが今回、またしても「客観的」な姿勢で、中国覇権主義の障害となる所謂「日本右翼」の代表的人物、石原氏を批判する唐氏の発言の宣伝に加担したというわけだ。
中国覇権主義を支えるのはあの国の国力だけではない。NHKに代表されるこうした日本の売国勢力による翼賛もまた、大きな支柱となっているのだ。
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「中華文明は劣っている―アジア諸民族の前で“野蛮化”する中国」
進化論に従えば、人は文明化へと向かう存在でありながら、二十一世紀においてもなお野蛮化へと進むのが中国だ。侵略と恐怖政治で南モンゴル、チベット、ウイグルを制圧したのち、いまや台湾だけでなく、日本を含むアジア・太平洋へと向け、拡張主義の矛先を向けているが、それが「中華の禍」というものである。あの民族の野蛮性の本質を文明史の観点から探求し、それに対する日本の対処の在り方を考えるため、この問題の第一人者である評論家の黄文雄氏を講師にお招きし、三時間にわたる特別セミナーを開催する。
【日時】5月4日(祝/金)午後1時~4時半
【場所】文京区民センター2A会議室 (文京区本郷4-15-14 TEL 03-3814-6731)
交通:都営三田線・大江戸線「春日駅」下車、徒歩1分
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【会費】会員500円、一般1000円
【懇親会】閉会後、付近の居酒屋で。会費3000円
【主催】台湾研究フォーラム
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