朗報-日本航空と全日空が一転! 「一つの中国」拒否! 中国民航局の敗北だ
2018/07/27/Fri
中国の民間航空局は四月二十五日以来、世界の四十四の航空会社に対して法的制裁をちらつかせながら、それぞれのHPに台湾を中国の一部とする「一つの中国」宣伝を反映させよと要求してきた。たとえば「台湾」という表記の「中国台湾」への変更などだ。
「中国」「韓国」などの国名と対等に「台湾」名を扱えば「一つの中国、一つの台湾」となり、「一つの中国」原則に反する
これはかつて中華帝国が経済利益で外国を釣って臣属させ、自らを中心とする外国秩序を形成するという手法そのものである。あるいは国内の思想統制の外国への拡張ということもできるだろう。これら企業に「一つの中国」を認めさせ、「中国に台湾併呑の権利あり」との認識を押し広げようというのだから、こうした動きは二十一世紀の国際社会に対する多大な脅威と見るべきだ。
それではこの横暴な振舞の結果や如何。書き換え期限とされた七月二十五日、同局は次のような声明を発している。
―――四十四社はすべて書き換えを着手し、そのうち四十社は完了している。本局は航空会社が「一つの中国」原則を遵守し、時機を逸することなく書き換えを行ったことを肯定する。米国のユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空、ハワイアン航空は二十五日、本局への報告で書き換え中であることを明らかにし、本局が二週間後に審査するよう要請した。
四十四社すべてが「一つの中国」原則を遵守したと得意げに書く
中国民航局のHP。しかし少なくとも日本航空と全日空は、そのよう
なフィクションを拒否している
要求を受けた全社が中国にひれ伏したというのだから、得意絶頂ということだろう。しかし実のところは、自らの面子を保つため、無理にそう装っているだけに違いない。
なぜなら四十社のうち、少なくとも日本の日本航空と全日空は「一つの中国」原則を「遵守」していないからだ。
たしかに両社は六月十二日、一度は中国の圧力に屈し、中国向けと香港向けの中国語HPだけに限り、「台湾」を「中国台湾」に変えてはいる。
一度は「台湾」を「中国台湾」と書き換えた二社だったが・・・
ちなみに日本語、英語版では「台湾」を維持した。また同じ中国語版でも台湾向けHPでもやはり「台湾」を変えなかった。それはそうだろう、親日的な台湾の人々は二社にとり、大のお得意さんだ。彼らの感情を害することは、できるだけ避けたかったはずだ。
しかし中国向けに書き換えだけで、台湾人の思いは十分に踏み躙られた。そしてそれと同時に日本の名誉を傷つけ、かくて中国の覇権主義者を喜ばせた。
そこで我々はこの二社に対し、抗議活動を呼びかけた。一部の在日台湾人もこれに加わった。そしてこうした活動が台湾で報道されるや、今度は台湾政府も抗議に乗り出した。そうなると次は日本のマスメディアも、この問題に注目せざるを得なくなった。かくして中国の横暴や航空会社の体たらくが、日本、台湾国内で大きな話題となった。
そしてこれはやがて欧米メディアからも注目を受けるに至った。中国向けのHPだけで「一つの中国」原則に従い、中国の面子を守るという二社のやり方は、「中国の圧力を受けた外国企業のモデルになる」などと米国で報じられるや、これに対して中共機関紙人民日報系のタカ派紙、環球時報が論説で「そうはいかない」と反発。「中国で事業を行う外国企業は中国の管理を受けるべき。主権問題では交渉、譲歩の余地はない」などと二社を恫喝、牽制した。
このように国内、台湾の世論からだけでなく、中国からも批判された二社だが、私は当初、世論よりも中国を恐れ、その言いなりになり続けるだろうとみていた。しかし実際にはそうはならなかった。
書き換え期限の前日である七月二十四日、二社はそろって「中国台湾」の表記を捨てたのだ。
こういうことである。HP上にあった国名表記(「台湾」など地域名を含む)を、都市名表記に切り替えたのだ。台湾の「台北」「高雄」「台南」や、中国の「北京」「上海」、韓国の「ソウル」などを「東アジア」の括りの中で羅列したわけである。
かくて「中国の一部」とされた台湾を「東アジアの一部」としたのだから、これはこれで正確である。
二社とも現在は「中国の一部である台湾」ではなく「東亜の一部
である台湾」という位置付け。中国に対する粘り勝ちだ
中国が要求していたのは、台湾を中国と対等に扱う、所謂「一つの中国、一つの台湾」のHP表記の「一つの中国」への書き換えだったわけだが、「台湾」という国名(正しくは国名代わりの地域名)を外した以上、中国も文句の言いようがなくなった。
都市名表記は日本語版、英語版を含むすべてで行うという徹底ぶり。それほど中国に気を遣ったともいえるし、それほど中国に付け入る隙を与えまいとしたともいえよう。
ちなみに、やはり書き換えを求められた韓国の大韓航空も「東北アジア」の括りで日本、台湾、中国の都市名を並べている。
たしかに中国の圧力に負けた末の書き換えではあるが、しかし一度は受け入れた「一つの中国」の虚偽宣伝を、最後は否定した日本航空と全日空の誠意と努力は評価されるべきだ。
おそらく二社とも水面下で辛抱強く中国側と交渉し続け、了承を取り付けたものと思われる。
きっと中国も当初から各社や各国政府の抵抗を受けており、「やりすぎた。国際社会を甘く見すぎた」と後悔していたのではないか。そこで二社には妥協をする一方で、上記のごとき不正確な声明を出し、面子を守ったようにみえるが、しかし日本の航空会社の粘りで中国民航局の目論見ははずれ、一種の敗北を喫したわけである。
それからもう一つ強調したいのは、二社に抗議を行った日本、台湾の民衆の行動もまた高く評価されるべきであるということだ。もしこれがなければ今ごろ二社は、全言語のHPで「中国台湾」としているかもしれない。
私は二社に対し、それぞれ電話で
最後に、中国民航局のいう米国の四社についてだが、アメリカン航空も「中国台湾」ではなく「台北」に切り替えた。ハワイアン航空は台湾に就航していないため、何の表記もない。そしてユナイテッド航空とデルタ航空だが、これらは二十六日の段階で、いまだ「台湾」表記のままだ。この国の航空会社も「一つの中国」は拒否するのではないか。なぜなら米政府がそうするよう求めている。
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一度は「台湾」を「中国台湾」と書き換えた二社だったが・・・
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そしてこれはやがて欧米メディアからも注目を受けるに至った。中国向けのHPだけで「一つの中国」原則に従い、中国の面子を守るという二社のやり方は、「中国の圧力を受けた外国企業のモデルになる」などと米国で報じられるや、これに対して中共機関紙人民日報系のタカ派紙、環球時報が論説で「そうはいかない」と反発。「中国で事業を行う外国企業は中国の管理を受けるべき。主権問題では交渉、譲歩の余地はない」などと二社を恫喝、牽制した。
このように国内、台湾の世論からだけでなく、中国からも批判された二社だが、私は当初、世論よりも中国を恐れ、その言いなりになり続けるだろうとみていた。しかし実際にはそうはならなかった。
書き換え期限の前日である七月二十四日、二社はそろって「中国台湾」の表記を捨てたのだ。
こういうことである。HP上にあった国名表記(「台湾」など地域名を含む)を、都市名表記に切り替えたのだ。台湾の「台北」「高雄」「台南」や、中国の「北京」「上海」、韓国の「ソウル」などを「東アジア」の括りの中で羅列したわけである。
かくて「中国の一部」とされた台湾を「東アジアの一部」としたのだから、これはこれで正確である。
二社とも現在は「中国の一部である台湾」ではなく「東亜の一部
である台湾」という位置付け。中国に対する粘り勝ちだ
中国が要求していたのは、台湾を中国と対等に扱う、所謂「一つの中国、一つの台湾」のHP表記の「一つの中国」への書き換えだったわけだが、「台湾」という国名(正しくは国名代わりの地域名)を外した以上、中国も文句の言いようがなくなった。
都市名表記は日本語版、英語版を含むすべてで行うという徹底ぶり。それほど中国に気を遣ったともいえるし、それほど中国に付け入る隙を与えまいとしたともいえよう。
ちなみに、やはり書き換えを求められた韓国の大韓航空も「東北アジア」の括りで日本、台湾、中国の都市名を並べている。
たしかに中国の圧力に負けた末の書き換えではあるが、しかし一度は受け入れた「一つの中国」の虚偽宣伝を、最後は否定した日本航空と全日空の誠意と努力は評価されるべきだ。
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きっと中国も当初から各社や各国政府の抵抗を受けており、「やりすぎた。国際社会を甘く見すぎた」と後悔していたのではないか。そこで二社には妥協をする一方で、上記のごとき不正確な声明を出し、面子を守ったようにみえるが、しかし日本の航空会社の粘りで中国民航局の目論見ははずれ、一種の敗北を喫したわけである。
それからもう一つ強調したいのは、二社に抗議を行った日本、台湾の民衆の行動もまた高く評価されるべきであるということだ。もしこれがなければ今ごろ二社は、全言語のHPで「中国台湾」としているかもしれない。
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