パンダより人権、台湾が重要!プラハ市長に日本も学べ
2019/01/29/Tue
チェコの首都、プラハ市といっても、日本人には遠く離れた馴染みの薄い都市かも知れないが、とても痛快な話なので紹介したい。
中国迎合を拒否し台湾支持を表明したチェコ・プラハのフジブ市長。日本人もこの人物に学ぶべき
チェコ政府は二〇一五年、中国との間で「一帯一路」構想推進の覚書に調印。翌年には習近平主席を国賓として招いた。そしてこれを機に、プラハ市のアドリアナ・クルナーチョバー市長は北京市の王安順市長と姉妹都市協定を締結した。
姉妹提携と言えば聞こえはいいが、しかしそれは中国側の政治的企図に従って進んだ。まず中国からプラハ市にパンダが贈られることになった(正確には貸与だが)。
こうした場合のパンダは言うまでもなく中国の統一戦線工作(統戦)の具である。相手国に可愛らしいパンダを送り、中国への好感度を高め、取り込みを進めるというのが中国常套の策略である。
そしてもう一つ、両市が取り交わした規約の第三条には、「プラハ市は台湾を中国の一部と認める」とあった。「一つの中国」という中国覇権主義の嘘っぱちの政治宣伝に従うことを、同市は約束させられたのだ。
まるで独裁国家に対する民主主義国家の従属だが、そもそも「一帯一路」なる中国主導の新秩序建設に協力するということは、かように中国の政治的影響下に陥っていくということなのだ。
そうした中の昨年十一月、プラハでは市長選が行われ、新市長としてズデニェク・フジブ氏が就任。同氏は中国に迎合した前任者とは異なる正義派のようだ。今年一月十四日には、ツイッターでこうつぶやいているのだ。
「北京との姉妹都市協定の見直しについて討論したい。『一つの中国』を承認するとの第三条は協定に含めるべきではない。プラハは自信を持つべきだ。そして人権の尊重を基礎とするべきだ」
これは中国側との絶縁宣言とも言えそうだ。なぜなら「人権」を盾に「一つの中国」宣伝を拒否するなど、中国には断じて受け入れられない話だからだ。フジブ氏はそれを見越しながら、北京市が協定の見直しに応じないなら提携は破棄するしかないと語っている。ちなみに同氏は、スマートシティの構築で台湾と提携したいとの意向も表明している。
三十七歳のフジブ氏は医学生時代、台湾の長庚医院で一か月間勤務した経験があるそうだ。だから遠い欧州にあっても、知台派、親台派なのだろう。少なくとも「一つの中国」というものが、侵略主義の宣伝であるのは知っているはずだ。
こうしたフジブ氏の発言は、台湾ではもちろん歓迎され、メディア各社が競って報じた。そしてその際、同氏に同調するプラハ市議会議員の次の言葉も紹介されている。
「プラハでは動物園にパンダがいるかいないかより、人権の方が重要なのだ」
余談ながらここで思いだされるのは、日本でも中国のチベット侵略に対する抗議の声が高まった二〇〇八年のことだ。
当時訪日した胡錦涛主席が反中感情を抑え込むべく、上野動物園へのパンダの貸与を約束した。しかし「チベットでの人権が重要だ」とする東京都議会の正義派議員たちの反対で、この話は一度は棚上げにされた。だが都議会内外の親中勢力が執念で水面下での工作を続け、それが奏功して最終的にはパンダを受け入れた。
このように、中国に迎合するためなら人権問題、台湾問題の危機的状況も一顧だにしないのが日本社会だが、その現状を変えたいと願う良識派にとっては、プラハのエピソードは何とも痛快だろう。そしてそこにこそ日本が見習うべきものがあると気付くはずである。
さて、肝心の台湾について触れよう。台北市の柯文哲市長は市議会議員からフジブ氏と姉妹提携を行う計画はあるかと聞かれると、「ない。私には戦略がある」とだけ述べ、それ以上はノーコメントだったそうだ。
実はこの人物はすっかり中国に籠絡されており、きっと「私には中国迎合という戦略があるので、そんな奴と仲良くするなどできない」ということだろう。
せっかくの海外からの友情ですら踏み躙ってしまうのだから親中派というのは有害だ。チェコでも日本でも親中派は有害だが、特に台湾にとって致命的なものになりかねない。
ちなみに柯文哲氏は、次期総統の呼び声が高い。何しろ台湾社会ではすっかり中国の統戦が進行中で、この人物の有害性が必ずしも国民に認識されていないのだ。しかしその一方で正義派もたくさんいる。
中国の脅威の増大に伴い、今後世界の正義派の連帯は本格化していくだろう。プラハ市の覚醒にはそう予感させるものがある。共に中華覇権主義及びその傀儡たる親中派勢力の悪巧みを粉砕できたらと願ってやまない。
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中国迎合を拒否し台湾支持を表明したチェコ・プラハのフジブ市長。日本人もこの人物に学ぶべき
チェコ政府は二〇一五年、中国との間で「一帯一路」構想推進の覚書に調印。翌年には習近平主席を国賓として招いた。そしてこれを機に、プラハ市のアドリアナ・クルナーチョバー市長は北京市の王安順市長と姉妹都市協定を締結した。
姉妹提携と言えば聞こえはいいが、しかしそれは中国側の政治的企図に従って進んだ。まず中国からプラハ市にパンダが贈られることになった(正確には貸与だが)。
こうした場合のパンダは言うまでもなく中国の統一戦線工作(統戦)の具である。相手国に可愛らしいパンダを送り、中国への好感度を高め、取り込みを進めるというのが中国常套の策略である。
そしてもう一つ、両市が取り交わした規約の第三条には、「プラハ市は台湾を中国の一部と認める」とあった。「一つの中国」という中国覇権主義の嘘っぱちの政治宣伝に従うことを、同市は約束させられたのだ。
まるで独裁国家に対する民主主義国家の従属だが、そもそも「一帯一路」なる中国主導の新秩序建設に協力するということは、かように中国の政治的影響下に陥っていくということなのだ。
そうした中の昨年十一月、プラハでは市長選が行われ、新市長としてズデニェク・フジブ氏が就任。同氏は中国に迎合した前任者とは異なる正義派のようだ。今年一月十四日には、ツイッターでこうつぶやいているのだ。
「北京との姉妹都市協定の見直しについて討論したい。『一つの中国』を承認するとの第三条は協定に含めるべきではない。プラハは自信を持つべきだ。そして人権の尊重を基礎とするべきだ」
これは中国側との絶縁宣言とも言えそうだ。なぜなら「人権」を盾に「一つの中国」宣伝を拒否するなど、中国には断じて受け入れられない話だからだ。フジブ氏はそれを見越しながら、北京市が協定の見直しに応じないなら提携は破棄するしかないと語っている。ちなみに同氏は、スマートシティの構築で台湾と提携したいとの意向も表明している。
三十七歳のフジブ氏は医学生時代、台湾の長庚医院で一か月間勤務した経験があるそうだ。だから遠い欧州にあっても、知台派、親台派なのだろう。少なくとも「一つの中国」というものが、侵略主義の宣伝であるのは知っているはずだ。
こうしたフジブ氏の発言は、台湾ではもちろん歓迎され、メディア各社が競って報じた。そしてその際、同氏に同調するプラハ市議会議員の次の言葉も紹介されている。
「プラハでは動物園にパンダがいるかいないかより、人権の方が重要なのだ」
余談ながらここで思いだされるのは、日本でも中国のチベット侵略に対する抗議の声が高まった二〇〇八年のことだ。
当時訪日した胡錦涛主席が反中感情を抑え込むべく、上野動物園へのパンダの貸与を約束した。しかし「チベットでの人権が重要だ」とする東京都議会の正義派議員たちの反対で、この話は一度は棚上げにされた。だが都議会内外の親中勢力が執念で水面下での工作を続け、それが奏功して最終的にはパンダを受け入れた。
このように、中国に迎合するためなら人権問題、台湾問題の危機的状況も一顧だにしないのが日本社会だが、その現状を変えたいと願う良識派にとっては、プラハのエピソードは何とも痛快だろう。そしてそこにこそ日本が見習うべきものがあると気付くはずである。
さて、肝心の台湾について触れよう。台北市の柯文哲市長は市議会議員からフジブ氏と姉妹提携を行う計画はあるかと聞かれると、「ない。私には戦略がある」とだけ述べ、それ以上はノーコメントだったそうだ。
実はこの人物はすっかり中国に籠絡されており、きっと「私には中国迎合という戦略があるので、そんな奴と仲良くするなどできない」ということだろう。
せっかくの海外からの友情ですら踏み躙ってしまうのだから親中派というのは有害だ。チェコでも日本でも親中派は有害だが、特に台湾にとって致命的なものになりかねない。
ちなみに柯文哲氏は、次期総統の呼び声が高い。何しろ台湾社会ではすっかり中国の統戦が進行中で、この人物の有害性が必ずしも国民に認識されていないのだ。しかしその一方で正義派もたくさんいる。
中国の脅威の増大に伴い、今後世界の正義派の連帯は本格化していくだろう。プラハ市の覚醒にはそう予感させるものがある。共に中華覇権主義及びその傀儡たる親中派勢力の悪巧みを粉砕できたらと願ってやまない。
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