台湾も期待の野田新首相は中共の恫喝に屈服するか
2011/08/31/Wed
二十九日に民主党代表に選出され、三十日の衆参両院では首相に選ばれた野田佳彦氏だが、これまでのように靖国神社を尊ぶなど、中共の「嫌がること」をする予感から、その御用メディアは警戒感に満ちた報道を盛んに行っている。
中国メディアから警戒を受ける野田佳彦氏
そしてそのことを今度は日本のメディアが盛んに日本国民に報じているわけだが、これは中共側の宣伝工作に見事に引っ掛かっていると言えよう。
「野田首相の就任は日中関係に不利」とマイナスイメージを日本国内に広め、野田氏を牽制しようというのがあちらの策略だから、国民は惑わされないよう、そのあたりをしっかりと理解しておかなくてはならない。
それにしても野田氏は、中共にはコントロールしやすかった鳩山由紀夫氏や菅直人氏と違い、相当嫌われているようだ。たとえば新華社が二十九日に配信した英文の論評を翻訳しよう。
―――日本の新首相は中国の核心的利益を尊重しなければならない。新しい日本政府は、中日関係の悪化と相互不信任は両国の利益に合わず、そしてそれ以上に地域及び全世界の利益に合わないことを意識しなければならない。
―――日本は一九三七年から四五年まで中国を侵略したが、ふたたび中国の辺境問題で中国に対抗し始めた。日本政府は中国の国家主権と領土を完全にすることを尊重しなければならない。特に釣魚島問題においてそうだ。釣魚島は中国領土の一部分である。中国政府はすでに誠意ある対話を通じ双方の考えの違いを解決しようと表明している。
―――中国と日本は世界第二位、第三位の経済体であり、野田内閣は慎重に中日関係を処理しなければならない。歴史の取り扱いが適切な政策を行って初めて、中国の民衆の日本に対する不満の情緒を慰撫することができる。
―――日本の政客はいかなる時も靖国神社を参拝してはならない。靖国神社は日本史上の軍国主義と侵略戦争の象徴であり、そこには十四人の戦犯も含まれている。中国は歴史原因を中日両国間の火線にしないことを望む。
―――中国の軍の近代化は自国の利益を守るためのものであり、日本政府は中国のこの合理的な需要を認め、正確に中国の地位に対処しなければならず、中国脅威論なる観点は持ってはならない。
―――目下、中日関係改善の鍵は日本の手中にある。中国政府は日本政府が実質性ある措置をとることを望む。
まさに日本を属国と看做すが如き要求であり、恫喝ではないか。国民は、中国が求める日中関係の「改善」とは、日本の国家主権の放棄を意味するということに気がつかなければならない。
そしてまた、民主党の鳩山、菅という二人の首相が、歴史問題や領土問題において、こうした要求に懸命に応えようとしていた事実にも気がつくべきだろう。
さて「野田首相」の誕生を警戒するのが中共の御用メディアなら、そのような野田氏を歓迎するのが台湾の最大手紙自由時報だ。
三十日は一面トップ、そして国際面において、野田氏の民主党代表就任を報じている。
―――軍人の子供である野田氏は台湾に友好的で中国には強硬だ。かつて靖国神社のA級戦犯は戦犯ではないと発言するなど、右派の石原慎太郎・東京都知事に似ていると見られ、党代表に選出されるや、中国の政府系メディアはいつになく「中国の核心的利益を尊重しろ」と警告していた。
―――実際に中国が嫌っているのは野田氏の強硬な立場だけではない。さらに重要なのは彼が台湾に友好的であることだ。
―――野田氏は日台友好議員懇談会と日台安保経済研究会のメンバーだ。日台安保経済研究会は陳水扁政権時代に設立され、日台の政府は何度も同会を通じて懇談会を開き、「非政府間」接触を行い、安保問題について討論してきた。
―――二〇〇八年三月の台湾総統選挙の際には民主党の選挙視察団を率いて来台し、本社の呉阿明会長とも意見交換をしている。
台湾に関心を示してきた野田氏。自由時報の呉阿明会長(中
央)と
―――民主党の視察団が訪台したのは、日本が台湾の民主主義の発展を支持していることを表明するためだけでなく、選出される台湾のリーダーに反日傾向があるかどうかにも非常に関心があったからだった。つまり馬英九氏の対日態度を危惧していたのである。
野田氏がそれほど日台関係を重視しているというなら、たしかに「台湾問題は中国の核心的利益」との強調を繰り返す中共には許しがたいことだ。中共の野田氏に対する警戒心は日本側の想像以上のものかも知れない。
それでは野田氏は今後、台湾側の期待にも応えながら、日本の主権と利益を守るため、中国に「強硬」な姿勢を貫いていけるだろうか。
三十日、小沢一郎氏に近く、日教組のドンとも呼ばれる輿石東氏を幹事長に起用した野田氏。「怨念を超えた政治」「融和」などとして、小沢グループとの摩擦回避のためなら理念をも捨てるこの人物は、やがて中共の恫喝圧力にも耐えかねて、「融和」という名の屈服姿勢を見せるかも知れない。
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■頒価 2000円(税込)
■送料 1着ー160円 2着ー320円 3着ー480円 4着ー640円 5着ー800円
金額を低く抑えるため、5着まではヤマトのメール便を使用(1封筒1着でお送りします)。
6着以上は宅急便を使用のため、地域ごとによって異なります(お問い合わせください)。
■取り扱い 永山英樹事務所(電話090-4138-6397)
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2、下記の口座へ代金と送料をお振込みください。入金確認後に発送します。
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