媚中NHKの新型肺炎報道―「台湾も中国だから発症状況は深刻」と言いたいか
2020/01/28/Tue
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■「台湾排除をするな」という産経の正論
中国で発生した武漢肺炎の感染拡大を受け、WHOは1月22、23日に緊急委員会を開催したが、発症が見られた国の中で唯一、ここへ招かれなかったのが台湾だ。中国に従属するWHOは、ここに至ってもなお、台湾を排除し続けている。
武漢肺炎の感染が広がる中、台湾のWHOからの排除の状況を放置していいのか
こうした不条理さを見かねたのが産経新聞だ。25日に「WHOと台湾 排除続ける場合ではない」とのタイトルで社説を掲げ、次のような正論を展開している。
―――中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の発症が台湾でも確認され、蔡英文総統は、世界保健機関(WHO)への台湾加盟を認めるよう改めて呼びかけた。
―――中国が「一つの中国」原則を盾に台湾を締め出し、WHOがそれに屈するいびつな構図が続く。だが人命にかかわる公衆衛生の深刻な事態に台湾という空白域をこれ以上放置してよいはずがない。拡大阻止に責任がある中国は無用な介入をやめ、WHOも門戸を即刻開いてもらいたい。
―――「台湾は世界的な防疫の最前線だ」と蔡氏が訴える通り、経済規模でマレーシアを上回り、人口2300万人の台湾排除は感染対策の抜け道となる恐れがある。
―――中国外務省の報道官は、台湾の参加は「『一つの中国』原則下で行われなければならない」と述べた。参加したいなら同原則を認めよ、という露骨な態度である。
産経は更に踏み込み「一つの中国」原則は虚構であると批判してはどうか
■武漢肺炎のより深刻な「中国独裁ウイルス」
台湾の参加は「一つの中国」原則下で行われなければならない、というのは、台湾自らが中国の一部であると認めることがWHO参加の条件だという意味だが、これほど横暴な主張はあるまい。国際社会に向かい国家主権を自己否定しろと、中国は台湾に要求しているのだ。
この「露骨な態度」について台湾紙自由時報は23日、「武漢肺炎より更に深刻な中国独裁ウイルス」と題する社説でこう論じている。
―――17年前のSARS蔓延の時、中国はわざと発症状況を隠蔽し、しかもWHOにおける台湾への圧力を緩めず、我が国の参与、防疫を排除活動し、台湾を全世界の貿易システムにおける一大空白にいたばかりか、我が国で医療スタッフを含む73人を死亡させ、台北市和平病院及びその周辺が封鎖されるという恐るべき光景を作り出した。
―――中共独裁統治のロジックに従えば、国家は個人より重要で、政治はすべてに優先する。防疫とはもともと医療の問題であって統一独立の問題とは無関係のはずだが、台湾が「一つの中国」原則を受け入れず、中国の一部であることを認めないため、中共から見れば台湾人の生命の価値などゼロに等しい。人道上の配慮など、台湾人には適用させない。
―――中国は全面的に台湾の加盟を阻止するばかりか、WHO総会へのオブザーバー参加というささやかな願望までにぎりつぶす。こうしたふるまいは台湾の民衆の医療人権への侵害であると同時に、台湾の高水準の公衆衛生システムによる国際社会への貢献をも妨害している。
■中国覇権主義なる「人類の敵」を前に日本メディアは
自由時報の社説にあるように、台湾人の生命を蹂躙することも厭わないのが、この中国の「独裁ウイルス」なるものだ。このような人類の敵ともいうべき身勝手な覇権主義が、今や台湾だけならず世界の人々の健康をも脅かしつつあるのである。
産経の社説は「WHO憲章は人種、宗教、政治信条などの差別なしに『すべての人々が最高水準の健康に恵まれる』権利を定める。(中略)政治的理由での台湾排除はこの権利にも反しよう」と論じるが、更に一歩踏み込み、「一つの中国」の考え自体が虚構であるとし、中国がそのようなものを掲げること自体が間違いであると非難してはどうだろうか。
つまり「『一つの中国』原則など台湾侵略・併呑を正当化するための虚構宣伝であり、台台湾は中国領土の一部などではなく、WHOに加盟する権利がある、とまで訴えなければ、日本を含む国際社会が、このような宣伝に騙され続けるという危険な状況はいつまで経っても打開できない。
たとえそれで中国が激怒し、産経の中国総局が閉鎖を余儀なくされても、それにより台湾のWHO加盟の道筋がつけば以って瞑すべし、とくらい言いたいところだが、しかし「一つの中国」宣伝を真正面から否定できずにいるのが、日本メディアの悲しい現状なのである。
そればかりか、今回の武漢肺炎問題で、「中国ウイルス」と歩調を合わせるメディアすらある。
それはNHKだ。
■「一つの中国、一つの台湾」との現実を否定するNHK
NHK NEWS WEBが開設する「特設サイト・新型ウイルス肺炎」では武漢肺炎関連のニュースが「中国・台湾の状況」「日本では」「世界では」とカテゴリ別に分けられている。「中国」が「世界」から切り離されるのは、もちろん最初の発症国にして最悪の発症状況だからだろう。しかし「台湾」は「中国」とセットにするのではなく「世界」に含めるべきだろう。
しかしNHKがそうしないのは、中国への配慮だ。外国のメディア、企業がサイト等で「中国」カテゴリから「台湾」を外し、「一つの中国、一つに台湾」という現状を反映させてしまうことを、あの国がどれほど嫌っているかをNHKは知っている訳だ。
台湾もまた中国の一部として感染が拡大しているとの印象を広げかねない
しかし「中国・台湾の状況」というカテゴリを設けるだけで、国民の間では「台湾もまた中国の一部であり、感染者が続出している」との誤った印象を広げかねないのである。これは報道機関にはあってはならない媚中愚行と言える。
実際に「中国・台湾の状況」のカテゴリを開くと、案の定「中国」関連のニュースばかりで、「台湾」関連のものはわずかだ。そしてその中に「新型ウイルス肺炎 台湾でも1人の感染を確認」という21日に配信の記事があるので読んでみると、ひどいものだ。
■ここまで中国の顔色をうかがうNHKの報道
次のようにあるのだ。
「中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、台湾の保健当局は……」
「中国大陸以外で感染が確認されたのは、タイ、日本、韓国についで、台湾が4例目」
上の文を見ると中国は「中国」と表記されるが、下の文ではおかしなことに「中国大陸」に変わっている。それはなぜかと言うと、もしここで「中国」と書いた場合、「中国以外で感染が確認されたのは、タイ、日本、韓国についで、台湾が4例目」となり、「台湾」が「中国以外」と位置付けたことになり、中国からのお叱りを免れ得ないからだ。
台湾の人々を失望させることになるが、WHOと同様にNHKもまた中国の言いなりであるわけだ。
中国覇権主義に平然と付き従うこの公共放送はこのように、人類の平和と福祉の敵を演じているのであるが、こうした事態を果たしてどれほどの日本国民が気付いているのだろう。
2.1 習近平国賓来日阻止!天皇陛下の政治利用を許さない!国民大集会
日時 令和2年2月1日(土) 開場 13時00分 開会 13時30分(~16時00分)
場所 星陵会館ホール
東京都千代田区永田町2-16-2
東京メトロ「永田町駅」6番出口より 徒歩3分
登壇者
長尾たかし(衆議院議員)
小堀桂一郎(東京大学名誉教授)
加瀬英明(外交評論家)
田中英道(東北大学名誉教授)
阿羅健一(近現代史研究家)
ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授・チベット文化研究所名誉所長)
西村幸祐(批評家・岐阜女子大学客員教授・関東学院大学講師)
小野寺まさる(元北海道議会議員・チャンネル桜北海道キャスター)
坂東忠信(元警視庁通訳捜査官・外国人犯罪防犯講師)
三浦小太郎(評論家)
葛城奈海(やおよろずの森代表・「防人と歩む会」会長・予備自衛官)
大高未貴(ジャーナリスト)
我那覇真子(「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員・チャンネル桜沖縄支局キャスター)
佐波優子(戦後問題ジャーナリスト)
ムカイダイス(ウイグル文学研究者)
謝惠芝(ジャーナリスト)
古川郁絵(「アジア自由民主連帯協議会」常任理事・シンガーソングライター)
村田春樹(著述家)
鍛冶俊樹(軍事ジャーナリスト)
永山英樹(「台湾研究フォーラム」会長・「2020東京五輪『台湾正名』推進協議会」幹事長)
三輪和雄(「頑張れ日本!全国行動委員会」常任幹事・日本世論の会会長・正論の会代表)
水島総(「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長・国守衆全国評議会代表)
ほか
主催
習近平国賓来日反対国民運動実行委員会
(事務局)頑張れ日本!全国行動委員会・国守衆
TEL 03-5468-9222
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■「台湾排除をするな」という産経の正論
中国で発生した武漢肺炎の感染拡大を受け、WHOは1月22、23日に緊急委員会を開催したが、発症が見られた国の中で唯一、ここへ招かれなかったのが台湾だ。中国に従属するWHOは、ここに至ってもなお、台湾を排除し続けている。
武漢肺炎の感染が広がる中、台湾のWHOからの排除の状況を放置していいのか
こうした不条理さを見かねたのが産経新聞だ。25日に「WHOと台湾 排除続ける場合ではない」とのタイトルで社説を掲げ、次のような正論を展開している。
―――中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の発症が台湾でも確認され、蔡英文総統は、世界保健機関(WHO)への台湾加盟を認めるよう改めて呼びかけた。
―――中国が「一つの中国」原則を盾に台湾を締め出し、WHOがそれに屈するいびつな構図が続く。だが人命にかかわる公衆衛生の深刻な事態に台湾という空白域をこれ以上放置してよいはずがない。拡大阻止に責任がある中国は無用な介入をやめ、WHOも門戸を即刻開いてもらいたい。
―――「台湾は世界的な防疫の最前線だ」と蔡氏が訴える通り、経済規模でマレーシアを上回り、人口2300万人の台湾排除は感染対策の抜け道となる恐れがある。
―――中国外務省の報道官は、台湾の参加は「『一つの中国』原則下で行われなければならない」と述べた。参加したいなら同原則を認めよ、という露骨な態度である。
産経は更に踏み込み「一つの中国」原則は虚構であると批判してはどうか
■武漢肺炎のより深刻な「中国独裁ウイルス」
台湾の参加は「一つの中国」原則下で行われなければならない、というのは、台湾自らが中国の一部であると認めることがWHO参加の条件だという意味だが、これほど横暴な主張はあるまい。国際社会に向かい国家主権を自己否定しろと、中国は台湾に要求しているのだ。
この「露骨な態度」について台湾紙自由時報は23日、「武漢肺炎より更に深刻な中国独裁ウイルス」と題する社説でこう論じている。
―――17年前のSARS蔓延の時、中国はわざと発症状況を隠蔽し、しかもWHOにおける台湾への圧力を緩めず、我が国の参与、防疫を排除活動し、台湾を全世界の貿易システムにおける一大空白にいたばかりか、我が国で医療スタッフを含む73人を死亡させ、台北市和平病院及びその周辺が封鎖されるという恐るべき光景を作り出した。
―――中共独裁統治のロジックに従えば、国家は個人より重要で、政治はすべてに優先する。防疫とはもともと医療の問題であって統一独立の問題とは無関係のはずだが、台湾が「一つの中国」原則を受け入れず、中国の一部であることを認めないため、中共から見れば台湾人の生命の価値などゼロに等しい。人道上の配慮など、台湾人には適用させない。
―――中国は全面的に台湾の加盟を阻止するばかりか、WHO総会へのオブザーバー参加というささやかな願望までにぎりつぶす。こうしたふるまいは台湾の民衆の医療人権への侵害であると同時に、台湾の高水準の公衆衛生システムによる国際社会への貢献をも妨害している。
■中国覇権主義なる「人類の敵」を前に日本メディアは
自由時報の社説にあるように、台湾人の生命を蹂躙することも厭わないのが、この中国の「独裁ウイルス」なるものだ。このような人類の敵ともいうべき身勝手な覇権主義が、今や台湾だけならず世界の人々の健康をも脅かしつつあるのである。
産経の社説は「WHO憲章は人種、宗教、政治信条などの差別なしに『すべての人々が最高水準の健康に恵まれる』権利を定める。(中略)政治的理由での台湾排除はこの権利にも反しよう」と論じるが、更に一歩踏み込み、「一つの中国」の考え自体が虚構であるとし、中国がそのようなものを掲げること自体が間違いであると非難してはどうだろうか。
つまり「『一つの中国』原則など台湾侵略・併呑を正当化するための虚構宣伝であり、台台湾は中国領土の一部などではなく、WHOに加盟する権利がある、とまで訴えなければ、日本を含む国際社会が、このような宣伝に騙され続けるという危険な状況はいつまで経っても打開できない。
たとえそれで中国が激怒し、産経の中国総局が閉鎖を余儀なくされても、それにより台湾のWHO加盟の道筋がつけば以って瞑すべし、とくらい言いたいところだが、しかし「一つの中国」宣伝を真正面から否定できずにいるのが、日本メディアの悲しい現状なのである。
そればかりか、今回の武漢肺炎問題で、「中国ウイルス」と歩調を合わせるメディアすらある。
それはNHKだ。
■「一つの中国、一つの台湾」との現実を否定するNHK
NHK NEWS WEBが開設する「特設サイト・新型ウイルス肺炎」では武漢肺炎関連のニュースが「中国・台湾の状況」「日本では」「世界では」とカテゴリ別に分けられている。「中国」が「世界」から切り離されるのは、もちろん最初の発症国にして最悪の発症状況だからだろう。しかし「台湾」は「中国」とセットにするのではなく「世界」に含めるべきだろう。
しかしNHKがそうしないのは、中国への配慮だ。外国のメディア、企業がサイト等で「中国」カテゴリから「台湾」を外し、「一つの中国、一つに台湾」という現状を反映させてしまうことを、あの国がどれほど嫌っているかをNHKは知っている訳だ。
台湾もまた中国の一部として感染が拡大しているとの印象を広げかねない
しかし「中国・台湾の状況」というカテゴリを設けるだけで、国民の間では「台湾もまた中国の一部であり、感染者が続出している」との誤った印象を広げかねないのである。これは報道機関にはあってはならない媚中愚行と言える。
実際に「中国・台湾の状況」のカテゴリを開くと、案の定「中国」関連のニュースばかりで、「台湾」関連のものはわずかだ。そしてその中に「新型ウイルス肺炎 台湾でも1人の感染を確認」という21日に配信の記事があるので読んでみると、ひどいものだ。
■ここまで中国の顔色をうかがうNHKの報道
次のようにあるのだ。
「中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、台湾の保健当局は……」
「中国大陸以外で感染が確認されたのは、タイ、日本、韓国についで、台湾が4例目」
上の文を見ると中国は「中国」と表記されるが、下の文ではおかしなことに「中国大陸」に変わっている。それはなぜかと言うと、もしここで「中国」と書いた場合、「中国以外で感染が確認されたのは、タイ、日本、韓国についで、台湾が4例目」となり、「台湾」が「中国以外」と位置付けたことになり、中国からのお叱りを免れ得ないからだ。
台湾の人々を失望させることになるが、WHOと同様にNHKもまた中国の言いなりであるわけだ。
中国覇権主義に平然と付き従うこの公共放送はこのように、人類の平和と福祉の敵を演じているのであるが、こうした事態を果たしてどれほどの日本国民が気付いているのだろう。
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日時 令和2年2月1日(土) 開場 13時00分 開会 13時30分(~16時00分)
場所 星陵会館ホール
東京都千代田区永田町2-16-2
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小堀桂一郎(東京大学名誉教授)
加瀬英明(外交評論家)
田中英道(東北大学名誉教授)
阿羅健一(近現代史研究家)
ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授・チベット文化研究所名誉所長)
西村幸祐(批評家・岐阜女子大学客員教授・関東学院大学講師)
小野寺まさる(元北海道議会議員・チャンネル桜北海道キャスター)
坂東忠信(元警視庁通訳捜査官・外国人犯罪防犯講師)
三浦小太郎(評論家)
葛城奈海(やおよろずの森代表・「防人と歩む会」会長・予備自衛官)
大高未貴(ジャーナリスト)
我那覇真子(「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員・チャンネル桜沖縄支局キャスター)
佐波優子(戦後問題ジャーナリスト)
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村田春樹(著述家)
鍛冶俊樹(軍事ジャーナリスト)
永山英樹(「台湾研究フォーラム」会長・「2020東京五輪『台湾正名』推進協議会」幹事長)
三輪和雄(「頑張れ日本!全国行動委員会」常任幹事・日本世論の会会長・正論の会代表)
水島総(「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長・国守衆全国評議会代表)
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