沖縄は大丈夫か?中国人観光客の「脅威」に曝される台湾
2014/08/28/Thu
台湾政府はかつて安全保障の見地から中国人の台湾観光を受け入れなかったが、二〇〇八年七月に中国迎合の馬英九・国民党政権が発足するや、景気回復策の一つとしてそれを開放し、爾後受け入れ制限も緩和する一方だ。たとえば一一年六月には団体旅行だけでなく、管理が難しい個人旅行をも解禁した。
台湾に殺到する中国人観光客。騒々しさと不潔さが不評だが、それ以上に
問題なのが「逃亡」だ
当時中国人客が滞在期限切れの不法滞在者、行方不明者数は七十六人で、そのうち四十二人が捉えられ、不法滞在率は〇・〇〇三%。日本での〇・〇九%など近隣諸国での中国人の不法滞在率よりも低い。同政権はこのように説明し、個人旅行開放の危険性の低さを強調した。
そしてそれ以降の三年間、百二十四・七万人にもの中国人が個人旅行で来台している。一一年は三万人だったが、一三年には五十二万人まで跳ね上がり、さらに一四年は上半期だけで五十万人を超え、年末までに百万人を超える見通し。
しかしそれとともに急増するのが、中国人の不法滞在だ。
移民署の最近の統計では、二〇一三年末の時点で中国人不法滞在者は累計で二千七百六十八人。その内、二千三十六人が馬英九政権発足以降からのものだ。一二年における不法滞在者は四百二十一人で、翌一三年には八百八十三人と倍増した。
ちなみに三年以上の不法滞在は千八百八人で、全体の六五・三%に及んでいる。現在行方不明となっているのは二千三百十七人にも達している。
このように増加一方の中国人不法滞在者について台湾紙自由時報(八月二十五日)は、「不法就労、売春、詐欺などを行い、または任務を担って潜伏し、情報収集をしている可能性がある」と指摘する。
しかしそれでありながら馬英九政権は、当初は個人旅行の一日当たりの受け入れ制限数を当初の五百人から、一四年四月には四千人へと拡大し、同年末にはさらに五千人にまで引き上げる予定だ。同じく十月からは、十五日間までだった滞在期間も、二度目の来台者には三十日まで延長するという。
これではあまりに無防備過ぎないか。こうした懸念の声に対して同政権は「個人旅行者百二十四万人の内、オーバーステイしたのは五十九人で、〇・〇〇〇〇四%に過ぎない」と説明するが、これに対し、周倪安・立法委員(国会議員)の次の反論には説得力がある。
―――政府は混乱している。一方で工作員を捕えようとしながら、その一方でより多くの工作員が台湾に入りやすいようにしている。このような状況から言えば、さらに大勢の中国人客を入れ、そして滞在期間まで延長するというのはあまりにも智恵がない。
―――中国人客の台湾滞在時間は平均で八・四日。従って十五日間の滞在期間で十分だ。それなのに観光収入を増やすとの理由で三十日にまで延長するのはなぜか。台湾を二周させるというのか。
―――ただでさえ中国スパイが大問題になっているというのに、いったい誰がこのような措置を指示しているのか。それを質問しないではいられない。
―――政府は中国との交流の速度を緩め、国家の安全、社会の治安の確立を優先すべきだ。そうしないと自殺するのと同じになる。
「開放か?自殺か?誰が指示を出したか?」が問題だ。右から二人目が周倪安
立法委員
こうした台湾の現状は言うまでもなく、日本にとっても他人事ではない。ことに沖縄県の場合はそうである。
軍事的要衝として、中国の影響力伸張のターゲットとなっているという意味では、沖縄県は台湾と同じである。そして経済振興のためとして、安全保障も度外視し、何が何でも中国人客の誘致に躍起になる異常な中国迎合姿勢(心理)も、馬英九政権とよく似ている。
中国人観光客誘致のため那覇で建設が予定されている龍柱。こうした計画に
象徴される県内の中国迎合勢力と中国との関係を洗うべきだ
こうした同県における中国依存の政策は「いったい誰が指示しているのか」も、今後明らかにして行くべきだろう。
【過去の関連記事】
恐るべき「中国人観光客」の政治任務 10/01/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1018.html
台湾人が見た中国人観光客の「乱暴」さ 10/07/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1225.html
中国人観光客への規制は緩和一方/日中交流が「良識」を奪う理由とは 11/06/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1528.html
中国人観光客の「四大不良行為」と中国覇権主義文明 13/05/22
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2113.html
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓
モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
台湾に殺到する中国人観光客。騒々しさと不潔さが不評だが、それ以上に
問題なのが「逃亡」だ
当時中国人客が滞在期限切れの不法滞在者、行方不明者数は七十六人で、そのうち四十二人が捉えられ、不法滞在率は〇・〇〇三%。日本での〇・〇九%など近隣諸国での中国人の不法滞在率よりも低い。同政権はこのように説明し、個人旅行開放の危険性の低さを強調した。
そしてそれ以降の三年間、百二十四・七万人にもの中国人が個人旅行で来台している。一一年は三万人だったが、一三年には五十二万人まで跳ね上がり、さらに一四年は上半期だけで五十万人を超え、年末までに百万人を超える見通し。
しかしそれとともに急増するのが、中国人の不法滞在だ。
移民署の最近の統計では、二〇一三年末の時点で中国人不法滞在者は累計で二千七百六十八人。その内、二千三十六人が馬英九政権発足以降からのものだ。一二年における不法滞在者は四百二十一人で、翌一三年には八百八十三人と倍増した。
ちなみに三年以上の不法滞在は千八百八人で、全体の六五・三%に及んでいる。現在行方不明となっているのは二千三百十七人にも達している。
このように増加一方の中国人不法滞在者について台湾紙自由時報(八月二十五日)は、「不法就労、売春、詐欺などを行い、または任務を担って潜伏し、情報収集をしている可能性がある」と指摘する。
しかしそれでありながら馬英九政権は、当初は個人旅行の一日当たりの受け入れ制限数を当初の五百人から、一四年四月には四千人へと拡大し、同年末にはさらに五千人にまで引き上げる予定だ。同じく十月からは、十五日間までだった滞在期間も、二度目の来台者には三十日まで延長するという。
これではあまりに無防備過ぎないか。こうした懸念の声に対して同政権は「個人旅行者百二十四万人の内、オーバーステイしたのは五十九人で、〇・〇〇〇〇四%に過ぎない」と説明するが、これに対し、周倪安・立法委員(国会議員)の次の反論には説得力がある。
―――政府は混乱している。一方で工作員を捕えようとしながら、その一方でより多くの工作員が台湾に入りやすいようにしている。このような状況から言えば、さらに大勢の中国人客を入れ、そして滞在期間まで延長するというのはあまりにも智恵がない。
―――中国人客の台湾滞在時間は平均で八・四日。従って十五日間の滞在期間で十分だ。それなのに観光収入を増やすとの理由で三十日にまで延長するのはなぜか。台湾を二周させるというのか。
―――ただでさえ中国スパイが大問題になっているというのに、いったい誰がこのような措置を指示しているのか。それを質問しないではいられない。
―――政府は中国との交流の速度を緩め、国家の安全、社会の治安の確立を優先すべきだ。そうしないと自殺するのと同じになる。
「開放か?自殺か?誰が指示を出したか?」が問題だ。右から二人目が周倪安
立法委員
こうした台湾の現状は言うまでもなく、日本にとっても他人事ではない。ことに沖縄県の場合はそうである。
軍事的要衝として、中国の影響力伸張のターゲットとなっているという意味では、沖縄県は台湾と同じである。そして経済振興のためとして、安全保障も度外視し、何が何でも中国人客の誘致に躍起になる異常な中国迎合姿勢(心理)も、馬英九政権とよく似ている。
中国人観光客誘致のため那覇で建設が予定されている龍柱。こうした計画に
象徴される県内の中国迎合勢力と中国との関係を洗うべきだ
こうした同県における中国依存の政策は「いったい誰が指示しているのか」も、今後明らかにして行くべきだろう。
【過去の関連記事】
恐るべき「中国人観光客」の政治任務 10/01/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1018.html
台湾人が見た中国人観光客の「乱暴」さ 10/07/13
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1225.html
中国人観光客への規制は緩和一方/日中交流が「良識」を奪う理由とは 11/06/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1528.html
中国人観光客の「四大不良行為」と中国覇権主義文明 13/05/22
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2113.html
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓
モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php