台湾研究フォーラムの紳士淑女を脅すのは誰?
2012/01/31/Tue
台湾研究フォーラムによる「台湾を中国領土とする文科省『教科書検定』を許すな!街宣・署名活動」。一月二十九日の活動地点は、旧正月イベントで観光客が大勢訪れる横浜の中華街のすぐ近くだった。
台湾や中国などに比較的関心があると思われる客たちに、小中高の子供たちが使用する社会科教科書に、台湾を包含する中国地図の掲載を強要しているとの、文科省の驚くべき「犯罪行為」を伝えることにしたのだ。(神奈川フォルモサ倶楽部のメンバーも参加)。
その模様は、下で掲げる動画でご覧いただきたい。
さて、私自身は参加できなかったのだが、この日の夜、参加した仲間たちからは、「台湾人たちから感謝された」とか、「賛意を示してくれた中国人がいた」とか、興味深いエピソードを教えてもらったのだが、ただ仲間の一人であるAさん(男性)からは次のような、深刻な聞かされた。
何でも歩道でAさんで署名を呼びかけていると、一人の四十代と思しき男が、道路の向こう側からガードレールを跨ぎながら近づいてきたそうだ。
最初は親しげに協力してくれる雰囲気だった。ところがAさんの正面に立つや、急に横柄な、怒りの態度に変わった。
ペンをとり、まずは名前は書いてくれた。ところが次に住所を記入する段になると手を止め、一月十四日に投票が行われた台湾の総統選挙について語り出した。
「選挙で馬英九が勝ってよかった。蔡英文が勝っていたら、中国と戦争になっていた」と。
「これは親中派による挑発だ」とAさんは感じた。そこで、それに感情的に乗ることなく、「台湾の総統は台湾人の意思で決めるべきだ」と言って、中国の選挙介入を批判したらしい。
すると男は「何だお前は日本人か。(台湾の)選挙権もないくせに。日本人なら恥を知れ」と凄んだ。そして「こんな署名などできるか。なめるな」と叫び、署名用紙の上でグチャグチャな線を描き始めた。
Aさんが慌ててその手を払うと、男は大袈裟によろめく振りをして、「何を押してるんだ」「警察を呼んでやる」と叫び、実際に携帯電話を取り出した。
Aさんは、体は大きい方ではないが、しかし度胸は人一倍だ。それに一切動ぜず、「どうぞ呼んでください」と返した。
恫喝が効かないのを知った男は、実際に一一〇番をするわけにもいかず、「おかしい、携帯が警察に通じない。おかしい」と繰り返す一方、いろいろと怒声を上げ続けた。
そこへAさんの仲間たちが二人の間に入り、わめき散らす男を止めようとした。
男は「活動ができないようにしてやる」「ヤクザを呼ぶ」と脅しを続けながらも、結局は引き上げた。「仲間を呼んでくる」と言い残し、中華街の方向へ去って行ったそうだ(その後、戻らず)。
Aさんは、「あの男の妨害行動は計画的だった」と断言する。「どこにでもいる普通のおじさんで、ヤクザやチンピラには見えなかったが、たった一人で堂々と乗り込んでくるなど、最初はこちらを舐めきっていた。今思えば、何かバックに付いているような感じだ」というのだ。
男は署名用紙に日本人名を書いた。言葉も外国人訛はなかった。しかし本当に日本人なら、このような署名活動をわざわざ妨害するだろうか。そこでAさんは「国民党を支持する華僑ではないか」と推測している。
横浜中華街の「華僑事情」に詳しい台湾研究フォーラムの会員はこう話す。
―――「蔡英文が勝ったら戦争」というのは、国民党や中共の決まり文句。日本人にしては台湾の事情に詳しいようだが、いちいち民進党を批判するなど、国民党系の華僑の可能性がある。
―――中華街には、そんな華僑はいっぱいいるし、国民党の拠点もある。中華民国籍だとしても、台湾人は少数派で、多くは国民党を支持し、中華人民共和国の国籍を拒否する中国出身者の末裔。もちろん台湾独立には反対だ。今では同じ中国人同士として、中華人民共和国系の華僑と打ち解けている。その男が「仲間を呼んでくる」と言って中華街へ消えて行ったが、実際に仲間はいるのだろう。
―――台湾の出先機関や国民党の指示、依頼を受けて脅しに来た可能性はある。しかしそれより、事前に活動情報を知った男が、恫喝で活動を停止に追い込み、出先機関や国民党、あるいは華僑仲間に、手柄を誇示しようとしたのでは。馬英九が選挙で勝ったところなので、ちょうど気持ちが高ぶっているのかも知れない。
まあ、そのような次第で、「華僑の仕業」説が浮上しているわけだが、しかし確証もないまま、そう断じるのもどうかとは思う。
ただ、日ごろから国民党の対日宣伝工作に対抗の論陣を張る台湾研究フォーラムの活動を、国民党の関係者、シンパらが面白く思っていないと言う話はチラホラ聞いているし、どうもその方面からと疑われる活動妨害の動きも見え始めている。
そこで念のため、そうした人々に対しては、「我々は紳士淑女の集まりではあるが、みな強固な使命感、正義感の持ち主であり、卑劣な恫喝、妨害などには毅然と対処します」と伝えておきたい。
あの正体不明の男が騒いだとき、ちょうどカメラを持った撮影担当の仲間が現場を離れていた。Aさんらは、ただそのことだけを残念がっている。
「台湾は中国ではない!社会科教科書の是正を求める全国協議会(仮)」の仮設サイト
http://taiwanisnotchina.org/
署名用紙 http://taiwanisnotchina.org/documents/tnc_shomei.pdf
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台湾や中国などに比較的関心があると思われる客たちに、小中高の子供たちが使用する社会科教科書に、台湾を包含する中国地図の掲載を強要しているとの、文科省の驚くべき「犯罪行為」を伝えることにしたのだ。(神奈川フォルモサ倶楽部のメンバーも参加)。
その模様は、下で掲げる動画でご覧いただきたい。
さて、私自身は参加できなかったのだが、この日の夜、参加した仲間たちからは、「台湾人たちから感謝された」とか、「賛意を示してくれた中国人がいた」とか、興味深いエピソードを教えてもらったのだが、ただ仲間の一人であるAさん(男性)からは次のような、深刻な聞かされた。
何でも歩道でAさんで署名を呼びかけていると、一人の四十代と思しき男が、道路の向こう側からガードレールを跨ぎながら近づいてきたそうだ。
最初は親しげに協力してくれる雰囲気だった。ところがAさんの正面に立つや、急に横柄な、怒りの態度に変わった。
ペンをとり、まずは名前は書いてくれた。ところが次に住所を記入する段になると手を止め、一月十四日に投票が行われた台湾の総統選挙について語り出した。
「選挙で馬英九が勝ってよかった。蔡英文が勝っていたら、中国と戦争になっていた」と。
「これは親中派による挑発だ」とAさんは感じた。そこで、それに感情的に乗ることなく、「台湾の総統は台湾人の意思で決めるべきだ」と言って、中国の選挙介入を批判したらしい。
すると男は「何だお前は日本人か。(台湾の)選挙権もないくせに。日本人なら恥を知れ」と凄んだ。そして「こんな署名などできるか。なめるな」と叫び、署名用紙の上でグチャグチャな線を描き始めた。
Aさんが慌ててその手を払うと、男は大袈裟によろめく振りをして、「何を押してるんだ」「警察を呼んでやる」と叫び、実際に携帯電話を取り出した。
Aさんは、体は大きい方ではないが、しかし度胸は人一倍だ。それに一切動ぜず、「どうぞ呼んでください」と返した。
恫喝が効かないのを知った男は、実際に一一〇番をするわけにもいかず、「おかしい、携帯が警察に通じない。おかしい」と繰り返す一方、いろいろと怒声を上げ続けた。
そこへAさんの仲間たちが二人の間に入り、わめき散らす男を止めようとした。
男は「活動ができないようにしてやる」「ヤクザを呼ぶ」と脅しを続けながらも、結局は引き上げた。「仲間を呼んでくる」と言い残し、中華街の方向へ去って行ったそうだ(その後、戻らず)。
Aさんは、「あの男の妨害行動は計画的だった」と断言する。「どこにでもいる普通のおじさんで、ヤクザやチンピラには見えなかったが、たった一人で堂々と乗り込んでくるなど、最初はこちらを舐めきっていた。今思えば、何かバックに付いているような感じだ」というのだ。
男は署名用紙に日本人名を書いた。言葉も外国人訛はなかった。しかし本当に日本人なら、このような署名活動をわざわざ妨害するだろうか。そこでAさんは「国民党を支持する華僑ではないか」と推測している。
横浜中華街の「華僑事情」に詳しい台湾研究フォーラムの会員はこう話す。
―――「蔡英文が勝ったら戦争」というのは、国民党や中共の決まり文句。日本人にしては台湾の事情に詳しいようだが、いちいち民進党を批判するなど、国民党系の華僑の可能性がある。
―――中華街には、そんな華僑はいっぱいいるし、国民党の拠点もある。中華民国籍だとしても、台湾人は少数派で、多くは国民党を支持し、中華人民共和国の国籍を拒否する中国出身者の末裔。もちろん台湾独立には反対だ。今では同じ中国人同士として、中華人民共和国系の華僑と打ち解けている。その男が「仲間を呼んでくる」と言って中華街へ消えて行ったが、実際に仲間はいるのだろう。
―――台湾の出先機関や国民党の指示、依頼を受けて脅しに来た可能性はある。しかしそれより、事前に活動情報を知った男が、恫喝で活動を停止に追い込み、出先機関や国民党、あるいは華僑仲間に、手柄を誇示しようとしたのでは。馬英九が選挙で勝ったところなので、ちょうど気持ちが高ぶっているのかも知れない。
まあ、そのような次第で、「華僑の仕業」説が浮上しているわけだが、しかし確証もないまま、そう断じるのもどうかとは思う。
ただ、日ごろから国民党の対日宣伝工作に対抗の論陣を張る台湾研究フォーラムの活動を、国民党の関係者、シンパらが面白く思っていないと言う話はチラホラ聞いているし、どうもその方面からと疑われる活動妨害の動きも見え始めている。
そこで念のため、そうした人々に対しては、「我々は紳士淑女の集まりではあるが、みな強固な使命感、正義感の持ち主であり、卑劣な恫喝、妨害などには毅然と対処します」と伝えておきたい。
あの正体不明の男が騒いだとき、ちょうどカメラを持った撮影担当の仲間が現場を離れていた。Aさんらは、ただそのことだけを残念がっている。
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