日本人を「油断」させる程永華・新中国大使の「温厚な性格」
2010/03/24/Wed
中国の新たな駐日大使、程永華氏が三月二十三日、皇居で胡錦濤国家主席による大使任命の信任状を奉呈した。
この程永華氏は日本ではとても評判がいいらしい。同氏が来日、着任したのは二月二十八日だが、翌三月一日には中共機関紙「人民日報」系の国際問題専門紙「環球時報」(電子版)が「日本のメディアは普遍的に知日家と見られる大使は日中関係にプラスの効果をもたらすと考えている」と強調している。
日本メディアの歓迎を受けたとされる程永華大使
そして次のように伝えた。
―――フランス国際放送は「日本メディアは善意で中国の新大使就任を迎え入れた」「程永華氏の大使就任の情報が昨年伝わって以来、日本の政府内やメディア、社会、世論は、この日本留学や四度の日本駐在経験を持つ日本通に期待を寄せている」と伝えた。
―――程永華氏について読売新聞は「性格が温厚」とし、朝日新聞は「日本語が堪能」と讃えた。NHKテレビは「日中関係の深化に向けた抱負を示した」と伝えた。産経新聞は「彼の最大の課題は日中両国の戦略互恵関係をいかに深化させるかと、東支那海問題等の外交懸案への着手」とし、共同通信は「彼とアジア重視の鳩山政権が日本国民の対中国感情を改善させることを期待するとともに、中国が日朝関係改善に協力してくれることを希望する」とした。
その一方で次のようにも報じている。
―――日本の主流メディアが歓迎をする一方、右翼分子は大々的に反対を唱える。右翼分子の永山英樹は「程大使の温厚な性格は日本人を懐柔するための武器に過ぎない。今後日本に対する宗主国的で非温厚な一面を露出せざるを得なくなる」とする文章を公開した。
私のことだった。たしかに一月、二〇〇四年、当時駐日公使だった程永華氏が民主党本部に乗り込み、同党の議員の台湾訪問を止めさせるよう、横暴にも机を叩いて要求したことを明らかにし、「程永華氏の起用を『対日関係重視』の象徴などと喜ぶわけには行かない。中国が望む『対日関係』とは何かを知るべきだ」「かつての連合軍総司令部の如く、同大使館は日本政府に対するコントロールをこれまで以上に強化することが予測されよう」と書いている。
【参考】程永華・次期大使に民主党「恫喝」の前科ありー中国大使館はGHQとなるか
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1014.html
だが「環球時報」の記事は続けて次のように書き、この「右翼分子」の見方を徹底的に打ち消すのである。
―――ある日本のベテラン政治専門家は「環球時報」に対し、「大使と会ったことがあるが、好感を抱いた」と話す。
この匿名の「ベテラン政治専門家」が実在するのか、それとも「環球時報」が書いた架空の日本人かは知らないが、この人物はこうも述べたそうだ。
―――ただ今後の日中関係には難題が依然として多い。とくに重要となるのは、両国国民の間でなお見られる不信傾向だ。こうした問題を解決できるかに大使の外交能力が試されるだろう。
こうあるように、中国政府もまた、程永華氏の「日本通」「温厚な性格」が日本国民の対中不信感を低減させることを期待しているはずだ。
しかし日本人の対中不信感の多くは、歴史問題、領土問題、東支那海資源問題等々で見られる中国側の横暴で覇権主義的な対日姿勢によるものであることを考えれば、そうした本国政府の姿勢を改めない限り、いかに程永華氏が「温厚な性格」を示しても、それはあくまでも日本側を油断させるための悪質なペテンでしかないのである。
日本列島に向けて一方的に中距離弾道ミサイルを配備する敵性国家の中国。胡錦濤主席はいかなる覇権主義的な野心を隠し、我が宮中に新大使信任の国書を届けたのだろうか。
国書携え皇居へ向かう程大使
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4月3日 第6回 台湾建国烈士・鄭南榕記念 台湾問題講演会
伊原吉之助先生(帝塚山大学名誉教授)
「台湾併呑の危機と鄭南榕精神 ─『台湾大劫難』を手掛かりとして」
鄭南榕烈士(1947-1989)
戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を拓いた鄭南榕烈士。
鄭烈士は1988年末、台湾独立建国聯盟主席だった許世楷氏(前駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、主宰して編集長をつとめる自由時代社の週刊誌「自由時代」に掲載。1989年の年が明け、検察は叛乱罪容疑で召喚しようとしたが鄭烈士は頑として応じず、台北市内の自社に籠城、完全な言論の自由を求めて抗議し続けた。「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言、4月7日午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、ガソリンをかぶって覚悟の自決を遂げられた。享年42。
第6回となる今年は、月刊「正論」4月号で「袁紅冰が暴露した中国の台湾併呑計画」の題で寄稿し、著者の袁紅冰が台湾は中国に併呑されないよう今こそ鄭南榕精神を発揚せよと説いていることを紹介された、帝塚山大学名誉教授の伊原吉之助先生を講師に開催いたします。奮ってご参加くださいますよう謹んでご案内申し上げます。
■日時 2010年4月3日(土)
午後2時30分~4時30分(開場:2時15分)
■会場 文京シビックセンター 26階 スカイホール
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-5803-1100
【交通】東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩3分
JR総武中央線「水道橋駅」徒歩10分
■講演 伊原吉之助先生(帝塚山大学名誉教授)
演題「台湾併呑の危機と鄭南榕精神 ─『台湾大劫難』を手掛かりとして」
■参加費 1,000円
■懇親会 同会場の近くにて、午後5時~7時【懇親会費:3,500円】
■お申込み 4月2日(金)までに下記の申込フォームから、もしくはFAX、メールにて
お申込フォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0065.reg
■主催 鄭南榕顕彰会(宗像隆幸会長 日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム)
■後 援 在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、台湾独立建国聯盟日本本部、メルマガ「台湾の声」
メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
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この程永華氏は日本ではとても評判がいいらしい。同氏が来日、着任したのは二月二十八日だが、翌三月一日には中共機関紙「人民日報」系の国際問題専門紙「環球時報」(電子版)が「日本のメディアは普遍的に知日家と見られる大使は日中関係にプラスの効果をもたらすと考えている」と強調している。
日本メディアの歓迎を受けたとされる程永華大使
そして次のように伝えた。
―――フランス国際放送は「日本メディアは善意で中国の新大使就任を迎え入れた」「程永華氏の大使就任の情報が昨年伝わって以来、日本の政府内やメディア、社会、世論は、この日本留学や四度の日本駐在経験を持つ日本通に期待を寄せている」と伝えた。
―――程永華氏について読売新聞は「性格が温厚」とし、朝日新聞は「日本語が堪能」と讃えた。NHKテレビは「日中関係の深化に向けた抱負を示した」と伝えた。産経新聞は「彼の最大の課題は日中両国の戦略互恵関係をいかに深化させるかと、東支那海問題等の外交懸案への着手」とし、共同通信は「彼とアジア重視の鳩山政権が日本国民の対中国感情を改善させることを期待するとともに、中国が日朝関係改善に協力してくれることを希望する」とした。
その一方で次のようにも報じている。
―――日本の主流メディアが歓迎をする一方、右翼分子は大々的に反対を唱える。右翼分子の永山英樹は「程大使の温厚な性格は日本人を懐柔するための武器に過ぎない。今後日本に対する宗主国的で非温厚な一面を露出せざるを得なくなる」とする文章を公開した。
私のことだった。たしかに一月、二〇〇四年、当時駐日公使だった程永華氏が民主党本部に乗り込み、同党の議員の台湾訪問を止めさせるよう、横暴にも机を叩いて要求したことを明らかにし、「程永華氏の起用を『対日関係重視』の象徴などと喜ぶわけには行かない。中国が望む『対日関係』とは何かを知るべきだ」「かつての連合軍総司令部の如く、同大使館は日本政府に対するコントロールをこれまで以上に強化することが予測されよう」と書いている。
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だが「環球時報」の記事は続けて次のように書き、この「右翼分子」の見方を徹底的に打ち消すのである。
―――ある日本のベテラン政治専門家は「環球時報」に対し、「大使と会ったことがあるが、好感を抱いた」と話す。
この匿名の「ベテラン政治専門家」が実在するのか、それとも「環球時報」が書いた架空の日本人かは知らないが、この人物はこうも述べたそうだ。
―――ただ今後の日中関係には難題が依然として多い。とくに重要となるのは、両国国民の間でなお見られる不信傾向だ。こうした問題を解決できるかに大使の外交能力が試されるだろう。
こうあるように、中国政府もまた、程永華氏の「日本通」「温厚な性格」が日本国民の対中不信感を低減させることを期待しているはずだ。
しかし日本人の対中不信感の多くは、歴史問題、領土問題、東支那海資源問題等々で見られる中国側の横暴で覇権主義的な対日姿勢によるものであることを考えれば、そうした本国政府の姿勢を改めない限り、いかに程永華氏が「温厚な性格」を示しても、それはあくまでも日本側を油断させるための悪質なペテンでしかないのである。
日本列島に向けて一方的に中距離弾道ミサイルを配備する敵性国家の中国。胡錦濤主席はいかなる覇権主義的な野心を隠し、我が宮中に新大使信任の国書を届けたのだろうか。
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伊原吉之助先生(帝塚山大学名誉教授)
「台湾併呑の危機と鄭南榕精神 ─『台湾大劫難』を手掛かりとして」
鄭南榕烈士(1947-1989)
戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を拓いた鄭南榕烈士。
鄭烈士は1988年末、台湾独立建国聯盟主席だった許世楷氏(前駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、主宰して編集長をつとめる自由時代社の週刊誌「自由時代」に掲載。1989年の年が明け、検察は叛乱罪容疑で召喚しようとしたが鄭烈士は頑として応じず、台北市内の自社に籠城、完全な言論の自由を求めて抗議し続けた。「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言、4月7日午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、ガソリンをかぶって覚悟の自決を遂げられた。享年42。
第6回となる今年は、月刊「正論」4月号で「袁紅冰が暴露した中国の台湾併呑計画」の題で寄稿し、著者の袁紅冰が台湾は中国に併呑されないよう今こそ鄭南榕精神を発揚せよと説いていることを紹介された、帝塚山大学名誉教授の伊原吉之助先生を講師に開催いたします。奮ってご参加くださいますよう謹んでご案内申し上げます。
■日時 2010年4月3日(土)
午後2時30分~4時30分(開場:2時15分)
■会場 文京シビックセンター 26階 スカイホール
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-5803-1100
【交通】東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
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■講演 伊原吉之助先生(帝塚山大学名誉教授)
演題「台湾併呑の危機と鄭南榕精神 ─『台湾大劫難』を手掛かりとして」
■参加費 1,000円
■懇親会 同会場の近くにて、午後5時~7時【懇親会費:3,500円】
■お申込み 4月2日(金)までに下記の申込フォームから、もしくはFAX、メールにて
お申込フォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0065.reg
■主催 鄭南榕顕彰会(宗像隆幸会長 日台交流教育会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム)
■後 援 在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾医師連合、台湾独立建国聯盟日本本部、メルマガ「台湾の声」
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