恐るべき中国製玩具と日本の教科書―子供を狙う「一つの中国」プロパガンダ
2016/11/17/Thu
中国の国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は十一月十六日の定例記者会見で、こう断言した
「台湾島は中国で一番大きい島だ。これはみなが知っている常識である」
「台湾は中国で一番大きい島。常識だ」と言い放った中国政
府の報道官
相変わらずの「一つの中国」宣伝(虚構宣伝)だ。ではなぜこの日、このような発言を見せたかというと・・・。
台湾で最近、ある男性が幼い娘のため、中国製のウサギの玩具を購入した。これは物語や童謡、そして中国地理の説明などが聞ける音声付きの商品なのだが、スイッチを入れて男性は吃驚した。
台湾に輸出される中国製の音声付き玩具。その「音声」に問題が
何と「台湾は中国で一番大きな島だよ」という声が発せられたからだ。
怒り心頭に発した男性は「娘にこんな洗脳するきか!」と、ウサギを叩き壊した。
台湾の購入者に叩き壊されたのは当然だ
そしてこの話は、たちまちネット上で広がり、多くの台湾国民の共鳴を得た。
そして行政院大陸委員会の張小月主任委員(閣僚)までが、「とても不適切。台湾は中国大陸の一部ではない。中国は政治的な統一戦線工作で子供達の心理に影響を与えるべきではない」とのコメントを発したのである。(※民進党政権は中国をしばしば「中国大陸」と呼称するが、それはあの国を刺激しないためで、「一つの中国」を認めている訳でがない)
上記の国台弁の発言は、この台湾政府からの批判を受けての反論だったわけだ。
その後大陸委員会も、その反論に対して再び「幼児の玩具を使った宣伝などやり方が粗すぎる。国台弁報道官のコメントも両岸関係の平和と安定に役立たない」と批判を展開しながら、こう強調した。
「中華民国は主権国家として自国の憲法を持ち、人民によって総統が選出され、二十二カ国とも国交がある。これは客観的事実であり、多くの人が知るところだ」
日本政府は台湾の中華民国を承認していないが、しかしあの「島」を中国の領土であるとも認めているわけではなく、政府も国民もこうした「客観的事実」を否定することはできないはずだ。
良識さえあれば、玩具や中国政府の発言に憤りを隠さない台湾の人々の気持ちも、痛いほどわかるに違いない。
そこでここで、話題を日本国内に移したい。
実は日本も憂えるべき状況で、もはやウサギの洗脳玩具レベルではないのである。
全国の小中高の子供達が使用する社会科、地理などの学校教科書を見てみよう。それらに載る地図はすべて、台湾を「中国で一番大きい島」として描いているではないか。
教科書に載る地図はみな台湾を中華人民共和国の領域に組み込んでいる。
たしかに台湾は「中国一の島」だ。写真は帝国書院『新詳高等地図』
地図ばかりではない。そこに記載される中国の面積、人口の数値にもすべて台湾のそれは包含されているのである。
政府見解ではなく中国の宣伝に従う教科書。中国の面積、人口の数値にすら台湾のそれを組み込む
という徹底ぶりだ
ウサギ玩具は中国製だが、日本の教科書は「日本製」。中国に配慮した文部科学省が教科書検定を通じ、台湾を中国領として記載するよう指導し、認可したものなのである。
本来ならウサギを破壊したように、親や教員が破り捨てるべき代物なのだが、なぜかほとんどの人がこれを問題視しない。
それは国民の多くがすでに「一つの中国」宣伝に洗脳されてしまっているからなのである。台湾が中国領であることは「みなが知っている常識である」とした中国政府のセリフの意味は、こうした中国に平伏す世界の現状を指すものなのだろう。
【署名に協力を】
台湾を「中国領」と誤記述する小・中・高「社会科教科書」の是正を文部科学省に求めよう!
http://taiwanisnotchina.org/wp-content/uploads/2012/10/tnc_shomei11.pdf
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓
モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
■台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)忘年会のご案内
台湾研究フォーラムは下記の要領で恒例の忘年会を催します。
つきましてはこの一年を振り返りつつ、新しい年の日台交流活動に向けての英気を養いたく存じますので、ぜひお誘いあわせの上ご出席下さい。初めての方も大歓迎です。
なお、会場準備の都合上、ご出席の方は12月1日までにお申し込みくださるようお願い申し上げます。
台湾研究フォーラム事務局
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日時】平成28年12月3日(土) 17時00分~19時00分
【場所】青葉(台湾料理店)
(東京都新宿区歌舞伎町1丁目12-6歌舞伎町ビルB1 電話03-3200-5585)
交通:西武新宿線西武新宿駅徒歩3分 / JR新宿駅 徒歩5分
※新宿コマ劇場隣
【内容】
1、スピーチ「台湾新情勢を受け…本会活動の報告と来年の方針」
(永山英樹・台湾研究フォーラム会長)
2、友好団体「美麗島婦女会」の紹介
3、忘年会
【会費】5000円(飲み放題)
【申込】必須。12月1日まで下記へ。
[email protected]
「台湾島は中国で一番大きい島だ。これはみなが知っている常識である」
「台湾は中国で一番大きい島。常識だ」と言い放った中国政
府の報道官
相変わらずの「一つの中国」宣伝(虚構宣伝)だ。ではなぜこの日、このような発言を見せたかというと・・・。
台湾で最近、ある男性が幼い娘のため、中国製のウサギの玩具を購入した。これは物語や童謡、そして中国地理の説明などが聞ける音声付きの商品なのだが、スイッチを入れて男性は吃驚した。
台湾に輸出される中国製の音声付き玩具。その「音声」に問題が
何と「台湾は中国で一番大きな島だよ」という声が発せられたからだ。
怒り心頭に発した男性は「娘にこんな洗脳するきか!」と、ウサギを叩き壊した。
台湾の購入者に叩き壊されたのは当然だ
そしてこの話は、たちまちネット上で広がり、多くの台湾国民の共鳴を得た。
そして行政院大陸委員会の張小月主任委員(閣僚)までが、「とても不適切。台湾は中国大陸の一部ではない。中国は政治的な統一戦線工作で子供達の心理に影響を与えるべきではない」とのコメントを発したのである。(※民進党政権は中国をしばしば「中国大陸」と呼称するが、それはあの国を刺激しないためで、「一つの中国」を認めている訳でがない)
上記の国台弁の発言は、この台湾政府からの批判を受けての反論だったわけだ。
その後大陸委員会も、その反論に対して再び「幼児の玩具を使った宣伝などやり方が粗すぎる。国台弁報道官のコメントも両岸関係の平和と安定に役立たない」と批判を展開しながら、こう強調した。
「中華民国は主権国家として自国の憲法を持ち、人民によって総統が選出され、二十二カ国とも国交がある。これは客観的事実であり、多くの人が知るところだ」
日本政府は台湾の中華民国を承認していないが、しかしあの「島」を中国の領土であるとも認めているわけではなく、政府も国民もこうした「客観的事実」を否定することはできないはずだ。
良識さえあれば、玩具や中国政府の発言に憤りを隠さない台湾の人々の気持ちも、痛いほどわかるに違いない。
そこでここで、話題を日本国内に移したい。
実は日本も憂えるべき状況で、もはやウサギの洗脳玩具レベルではないのである。
全国の小中高の子供達が使用する社会科、地理などの学校教科書を見てみよう。それらに載る地図はすべて、台湾を「中国で一番大きい島」として描いているではないか。
教科書に載る地図はみな台湾を中華人民共和国の領域に組み込んでいる。
たしかに台湾は「中国一の島」だ。写真は帝国書院『新詳高等地図』
地図ばかりではない。そこに記載される中国の面積、人口の数値にもすべて台湾のそれは包含されているのである。
政府見解ではなく中国の宣伝に従う教科書。中国の面積、人口の数値にすら台湾のそれを組み込む
という徹底ぶりだ
ウサギ玩具は中国製だが、日本の教科書は「日本製」。中国に配慮した文部科学省が教科書検定を通じ、台湾を中国領として記載するよう指導し、認可したものなのである。
本来ならウサギを破壊したように、親や教員が破り捨てるべき代物なのだが、なぜかほとんどの人がこれを問題視しない。
それは国民の多くがすでに「一つの中国」宣伝に洗脳されてしまっているからなのである。台湾が中国領であることは「みなが知っている常識である」とした中国政府のセリフの意味は、こうした中国に平伏す世界の現状を指すものなのだろう。
【署名に協力を】
台湾を「中国領」と誤記述する小・中・高「社会科教科書」の是正を文部科学省に求めよう!
http://taiwanisnotchina.org/wp-content/uploads/2012/10/tnc_shomei11.pdf
*******************************************
ブログランキング参加中
よろしければクリックをお願いします。 運動を拡大したいので。
↓ ↓
モバイルはこちら
↓ ↓
http://blog.with2.net/link.php
link.php
■台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)忘年会のご案内
台湾研究フォーラムは下記の要領で恒例の忘年会を催します。
つきましてはこの一年を振り返りつつ、新しい年の日台交流活動に向けての英気を養いたく存じますので、ぜひお誘いあわせの上ご出席下さい。初めての方も大歓迎です。
なお、会場準備の都合上、ご出席の方は12月1日までにお申し込みくださるようお願い申し上げます。
台湾研究フォーラム事務局
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日時】平成28年12月3日(土) 17時00分~19時00分
【場所】青葉(台湾料理店)
(東京都新宿区歌舞伎町1丁目12-6歌舞伎町ビルB1 電話03-3200-5585)
交通:西武新宿線西武新宿駅徒歩3分 / JR新宿駅 徒歩5分
※新宿コマ劇場隣
【内容】
1、スピーチ「台湾新情勢を受け…本会活動の報告と来年の方針」
(永山英樹・台湾研究フォーラム会長)
2、友好団体「美麗島婦女会」の紹介
3、忘年会
【会費】5000円(飲み放題)
【申込】必須。12月1日まで下記へ。
[email protected]