議員に中国から脅迫状は来ていませんかー「台湾総統就任式に行くな」とか (付:台湾チャンネル第121回動画)
2016/02/28/Sun
■台湾・民進党との交流を警戒
台湾と交流がある国会議員にうかがいたいことがある。それは「台湾と付き合うな」との要求が中国大使館などから来ていないかということだ。
最近米国ではそうしたことがあった模様。ハンク・ズーバ下院議員は二月十九日、フェイスブックで「うーん。中国政府から民主台湾と付き合うなと言われた」と書いている。何でも、そんな内容の書簡を中国の駐ヒューストン領事館から受け取ったというのだ。
同氏はその書簡の写真も公開しているが、そこには、五月二十日に民進党の蔡英文主席の総統就任式典が行われるが、民進党は「台湾独立」勢力に着き、そんなものに出席したり、メッセージを送るなどしてはならないと書かれている。
中国が言う「台湾独立」とは、中華人民共和国からの台湾独立らしい。
中国は台湾を支配しておらず、「独立」も何もないわけだが、台湾侵略を正当化するために「一つの中国」(台湾は中国の一部)というフィクションを掲げる中国は、そんなものを受け入れない民進党を、中国を挑発する危険な「台湾独立」勢力と位置付け、国際社会で孤立させようと躍起になっているのだ。
日本でも二〇〇〇年から八年間続いた民進党政権時代には、台湾側と交流を進める国会議員や地方自治体などに対し、中国の公館が「付き合うな」と圧力をかけたという話はよく聞かれたが、そうした動きを再び活発化させているようだ。
そこで思うのだ。日本の議員に土同様の圧力はないかと。
■議員が知るべき中国のウソ
ちなみにズーバ氏に届いた書簡(脅迫状?)には次のようにある。
「台湾は中国の不可分の一部であり、中国は未統一とは言え、米国政府は一つの中国政策を遵守し、台湾独立を支持していない。国連も中華人民共和国だけを唯一の合法政府と認めている」
もし中国が日本の議員にも書簡を送るとしたら、「米国政府」を「日本政府」と置き換えるのだろうが、要するに「貴国政府も、そして国連までもが台湾は中国の一部と認めているのだから、それに反する行為は控えるべきだ」と言いたいのだ。
もしこんなものを読んで、「そのとおりだ」と早合点する議員がいれば、その者は単なる勉強不足。中国の宣伝工作にとっては理想的なカモとなる。
そこに以下に、この一文のウソを明らかにしておきたい。
「台湾は中国の不可分の一部であり」・・・・・・これは中国の主張。
「米国政府は一つの中国政策を遵守」・・・・・・この「一つの中国」政策とは、中華人民共和国と中華民国という「二つの中国」の内の一つしか政府承認しないという政策。そして米国はそれに基づき、中華人民共和国を中国の「唯一の合法政府」と承認しているのだが、しかしだからといってそれは「台湾は中国の不可分の一部」を承認することを意味しない。あくまでこれは「政府承認」の問題であって、「中国の一部」ではない台湾を強引に「一部だ」と極め付けたという話ではないのだ。日本やその他多くの国々もこの米国の立場と同じである。
「(米国政府は)台湾独立を支持していない」・・・・・・「中華人民共和国の台湾独立」という問題は存在し得ないが(逆に「中華民国からの台湾独立」は考え得るし、現に民進党はかつてそれを目指してはいた)、しかし中国は各国に「台湾は中国の一部」であることを認めさせ、「台湾独立」反対を表明するよう圧力を加えて来た。しかし台湾が独立しようがしまいが、それは台湾住民だけが決めることであり、いかなる国もそれに干渉することはできない。そこで米国はやむなく「台湾独立」に対しては「反対する」ではなく「支持しない」と表明している。それは「反対」を意味しない以上、せいぜい「台湾独立の動きに対して支持、支援する意思はない」と言った程度の意味でしかない。日本もこれと同様の立場を示している。
「国連も中華人民共和国だけを唯一の合法政府と認めている」・・・・・・この国連の立場もまた、上記に日米などの立場と同じで、「台湾を中国の一部」とは認めていない。
■脅迫状が届いたらぜひ公開を
以上の通りだ。
したがって台湾は中国ではなく、台湾問題は中国の内政問題でもない以上、各国の議員は何の気兼ねもなく台湾と交流していいのである。
いやむしろ、中国の台湾に対する内政干渉などは明らかな国際法違反であり、そのようなものに断じて同調してはならない。
書簡にはこうも書かれていた。
「台湾の情勢がどう変わろうと、中国の『一つの中国』原則を堅持し、台湾独立に反対するとの立場が変わることがない」と。つまり「オレ達の決意はこんなにも強固だ。各国は決して逆らわないように」との脅し文句である。
もし「一つの中国」のウソが通じないなら、あとは強迫あるのみ、というわけだ。きっとこうした圧力に屈服する人達がいるから、中国はこんな荒っぽいことを続けるのだろう。だからこそ、みなで無視するということが重要性を帯びて来るのだ。
きっと日本の議員にも、「脅迫状」は届いていると思うのだ。もしそれであるなら、そこでここは一つ、ズーバ氏のように、勇気を以ってそれを公開してもらいたい。
そうした中国の理不尽、不当なやり口を世間に知らせることもまた、あの国に対する抑止力となるからだ。
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【台湾CH Vol.121】週末に流行の台湾旅行/台湾を中国扱いする文科省に台湾人も非難[桜H28/2/26]
https://youtu.be/vm5JcedKI6k
「台湾チャンネル」第121回は、①週末に楽しめる台湾旅行は女性にも人気。雑誌の特集記事を紹介しながら観光の魅力を語る。②台湾映画「KANO」に主演した永瀬正敏さんに台湾観光貢献賞。その台湾に対する友情にスポットを。③教科書に台湾を中国領土と記載させる文科省への抗議の署名活動が都内で行われ、台湾人もマイクを握った。VTRで現地の模様を。④中国当局から米国議員に台湾総統就任式典への欠席を求める書簡が。日本の議員にも届いてはいないか。⑤日本の台湾報道に中国への配慮による自己規制の疑い。キャスター:永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第121集,日本教科書問題―日人為台湾發聲
本集報導:①日本女性雜誌用特集介紹週末台灣旅遊嚮導。②「KANO」主角永瀨正敏赴台受觀光局頒獎,特訪台南地震災區哀悼致意。③透過畫面介紹在東京舉行的「譴責文部科学省使學校地理教科書將台灣列入中國領土」演説・連署活動。④美國議員收到駐美中國使館發文,要求不得對即將上任的蔡政府表示支持。⑤新華社公布不可使用於與台灣有關的報導用語。主播:永山英樹・謝惠芝
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日本でも二〇〇〇年から八年間続いた民進党政権時代には、台湾側と交流を進める国会議員や地方自治体などに対し、中国の公館が「付き合うな」と圧力をかけたという話はよく聞かれたが、そうした動きを再び活発化させているようだ。
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以上の通りだ。
したがって台湾は中国ではなく、台湾問題は中国の内政問題でもない以上、各国の議員は何の気兼ねもなく台湾と交流していいのである。
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本集報導:①日本女性雜誌用特集介紹週末台灣旅遊嚮導。②「KANO」主角永瀨正敏赴台受觀光局頒獎,特訪台南地震災區哀悼致意。③透過畫面介紹在東京舉行的「譴責文部科学省使學校地理教科書將台灣列入中國領土」演説・連署活動。④美國議員收到駐美中國使館發文,要求不得對即將上任的蔡政府表示支持。⑤新華社公布不可使用於與台灣有關的報導用語。主播:永山英樹・謝惠芝
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