黒人侮辱で謝罪したNHKは台湾侮辱も停止せよ!
2020/06/15/Mon
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■台湾の人権は無視する左翼的ダブルスタンダード
NHKの国際情報番組「これでわかった!世界のいま」の6月7日の放送が問題となっている。米国のデモを取り上げた際に流したアニメーションが、黒人を野卑で暴力的なイメージで描いて侮辱したため、国内外から批判の声が上がったのだ。
黒人のイメージを損ねて問題となったアニメーション。NHKの番組の質の劣化を象徴するかのようだ
そこで14日の放送では冒頭で、番組責任者の田端祐一国際部部長が約3分半にもわたり反省と謝罪の言葉を述べ、しかもその間二度も深々と頭を下げたのだが、私はこれを見て呆れ果てた。何に呆れたかと言えば、NHKの二重規範ぶりにだ。NHK国際部はこれまで、台湾人を侮辱する報道を平然と繰り返しているからだ。
批判に慌てたNHK国際部長。5秒間にわたる低頭を二度も行うなど、謝罪に徹したのだが…
つまり「台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部」とする中国の「一つの中国」宣伝に従い、台湾を組み込んだ中国地図を放送で使うなど、台湾の尊厳、台湾人の人権をさんざん踏み躙ってきているのである。そこで私などは15年以上も前から、その都度抗議を行っているのだが、それに対してNHK側はたいていの場合は様々な詭弁を弄して非を認めず、ごくまれに非は認めても謝罪はせず、そして何度も同じ過ちを繰り返している。
NHKが2015年1月に使用した台湾入りの中国地図。多くの台湾人を悔しがらせた
それではなぜこのような二重規範があるのか。それはNHK国際部が「左翼」だからだとしか言いようがない。
左翼だからこそ今回のように、人種差別、人権侵害だと非難をされるのは致命的につき、あそこまで徹底的に謝罪する訳だ。そして左翼だからこそしばしば、中国の顔色をうかがい、台湾人の人権よりも「一つの中国」宣伝(台湾を中華人民共和国の領土の一部とする虚構宣伝)を優先して恥じないのである。
つまり人権は盛んに口にはしても、人権の尊さを本当には理解していないのだから、「日本的左翼」の典型といえる。
おそらく我々親台湾派や在日台湾人による抗議の声がまだまだ小さく、「一つの中国」原則を強要する中国ほどは怖くないからだろう。
■NHK国際部は台湾侮辱を反省できるか
しかし後で見るように、田端国際部部長は今回、「如何なる差別や偏見もあってはならない」と断言した。つまり同部はこれから、台湾人を含む全人類の人権を尊重していくと誓った訳だ。それが本当なら、欺瞞の二重規範を単一規範に改めなければならない。
田端国際部長は話の冒頭でこう述べている。
―――このたび、国内外で差別や偏見に苦しむ人たちを傷つけ、また多くの方に不快な思いをさせてしまったことを深く反省し、心からお詫び致します。(5秒間低頭)
NHK国際部が真に「国内外で差別や偏見に苦しむ人たち」に思いを寄せているのなら、中国の「一つの中国」宣伝の圧力により、国際社会から不当に排除され、孤立している台湾人の心を傷つけてはならないと知るべきだ。
田端部長は更に次のように続ける。
―――アニメとコメントの一部は、『黒人の人たちに対する差別と偏見を助長するものだ』と、厳しい批判を多数いただきました。今回私たちが問われたのは、人種差別の問題を取り上げるにあたって、人権や多様性に対して意識を持って制作したかという点でした。
それであるなら国際部は今後、「台湾人の人権にも意識を持って報道を行う」べきである。中国の帰属しない台湾の存在を否定するのが「一つの中国」なる虚構宣伝だが、これに与することは台湾人への「偏見を助長する」ことに他ならないと肝に銘じてほしい。
―――黒人の人たちの描き方については、人権や多様性に対する認識が甘かったと思います。その結果、尊厳を傷つけてしまうことになりました。
台湾及び台湾人に関する報道ではまさに「人権に対する認識が甘かった」ため、台湾の「尊厳を傷つけてしまうことになった」としっかり認識し、反省をしなければならないだろう。
■「人権の尊重」という原点に立ち返るなら中国批判を
―――今回の問題を受け、NHKでは今後、取材、制作者への研修を改めて行い、人権に対する意識を徹底していきます。
10数年前、NHKテレビニュースが台湾を含める誤った中国地図を映し出した時のことだ。「台湾の存在を否定された台湾の人々の悔しさを考えよ」と抗議する私に対し、国際部デスクは「二度とこのようなことはしない」と約束したのだが、しかしほどなくしてそれは破られ、再び同じような地図を用いたという経緯がある。
つまり「人権に対する意識」よりも「『一つの中国』宣伝」を徹底させたのだ。今後はぜひ「台湾人の人権に対する意識」を「研修」で徹底させてもらいたい。
―――またあらゆるテーマについて多角的な視点を以って、丁寧に議論しながら取材、制作に当たってまいります。
「多角的な視点」はつねに必要だが、「一つの中国」の視点だけは採用してはならない。なぜならそれが事実に反するからだ。中国への配慮で虚偽情報を視聴者に押し付けるなど以ての外だと気付くよう祈ってやまない。
―――如何なる差別や偏見もあってはならないと思います。今回いただいた厳しいご批判を重く受け止め、二度とこうしたことがないよう、人権の尊重という原点に立ち返って、取材、制作に取り組んで参りたいと思います。(5秒間低頭)
もしNHKに「人権の尊重という原点」があるのなら、ぜひそこに立ち返ってほしい。
そしてこれまでのように中国に迎合するのではなく、あの国が行っている人権弾圧や拡張政策の準備に対し、断固と非難する報道を強化してほしい。もちろん、「台湾は中国ではない。中国統一という名の台湾侵略の野心は捨てよ」との声も上げなければならない。たとえそうすることで中国から恫喝を受けてもだ。
「人権の尊重という原点」に立ち返るとは、そういうことではないだろうか。
頑張れNHK。
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■台湾の人権は無視する左翼的ダブルスタンダード
NHKの国際情報番組「これでわかった!世界のいま」の6月7日の放送が問題となっている。米国のデモを取り上げた際に流したアニメーションが、黒人を野卑で暴力的なイメージで描いて侮辱したため、国内外から批判の声が上がったのだ。
黒人のイメージを損ねて問題となったアニメーション。NHKの番組の質の劣化を象徴するかのようだ
そこで14日の放送では冒頭で、番組責任者の田端祐一国際部部長が約3分半にもわたり反省と謝罪の言葉を述べ、しかもその間二度も深々と頭を下げたのだが、私はこれを見て呆れ果てた。何に呆れたかと言えば、NHKの二重規範ぶりにだ。NHK国際部はこれまで、台湾人を侮辱する報道を平然と繰り返しているからだ。
批判に慌てたNHK国際部長。5秒間にわたる低頭を二度も行うなど、謝罪に徹したのだが…
つまり「台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部」とする中国の「一つの中国」宣伝に従い、台湾を組み込んだ中国地図を放送で使うなど、台湾の尊厳、台湾人の人権をさんざん踏み躙ってきているのである。そこで私などは15年以上も前から、その都度抗議を行っているのだが、それに対してNHK側はたいていの場合は様々な詭弁を弄して非を認めず、ごくまれに非は認めても謝罪はせず、そして何度も同じ過ちを繰り返している。
NHKが2015年1月に使用した台湾入りの中国地図。多くの台湾人を悔しがらせた
それではなぜこのような二重規範があるのか。それはNHK国際部が「左翼」だからだとしか言いようがない。
左翼だからこそ今回のように、人種差別、人権侵害だと非難をされるのは致命的につき、あそこまで徹底的に謝罪する訳だ。そして左翼だからこそしばしば、中国の顔色をうかがい、台湾人の人権よりも「一つの中国」宣伝(台湾を中華人民共和国の領土の一部とする虚構宣伝)を優先して恥じないのである。
つまり人権は盛んに口にはしても、人権の尊さを本当には理解していないのだから、「日本的左翼」の典型といえる。
おそらく我々親台湾派や在日台湾人による抗議の声がまだまだ小さく、「一つの中国」原則を強要する中国ほどは怖くないからだろう。
■NHK国際部は台湾侮辱を反省できるか
しかし後で見るように、田端国際部部長は今回、「如何なる差別や偏見もあってはならない」と断言した。つまり同部はこれから、台湾人を含む全人類の人権を尊重していくと誓った訳だ。それが本当なら、欺瞞の二重規範を単一規範に改めなければならない。
田端国際部長は話の冒頭でこう述べている。
―――このたび、国内外で差別や偏見に苦しむ人たちを傷つけ、また多くの方に不快な思いをさせてしまったことを深く反省し、心からお詫び致します。(5秒間低頭)
NHK国際部が真に「国内外で差別や偏見に苦しむ人たち」に思いを寄せているのなら、中国の「一つの中国」宣伝の圧力により、国際社会から不当に排除され、孤立している台湾人の心を傷つけてはならないと知るべきだ。
田端部長は更に次のように続ける。
―――アニメとコメントの一部は、『黒人の人たちに対する差別と偏見を助長するものだ』と、厳しい批判を多数いただきました。今回私たちが問われたのは、人種差別の問題を取り上げるにあたって、人権や多様性に対して意識を持って制作したかという点でした。
それであるなら国際部は今後、「台湾人の人権にも意識を持って報道を行う」べきである。中国の帰属しない台湾の存在を否定するのが「一つの中国」なる虚構宣伝だが、これに与することは台湾人への「偏見を助長する」ことに他ならないと肝に銘じてほしい。
―――黒人の人たちの描き方については、人権や多様性に対する認識が甘かったと思います。その結果、尊厳を傷つけてしまうことになりました。
台湾及び台湾人に関する報道ではまさに「人権に対する認識が甘かった」ため、台湾の「尊厳を傷つけてしまうことになった」としっかり認識し、反省をしなければならないだろう。
■「人権の尊重」という原点に立ち返るなら中国批判を
―――今回の問題を受け、NHKでは今後、取材、制作者への研修を改めて行い、人権に対する意識を徹底していきます。
10数年前、NHKテレビニュースが台湾を含める誤った中国地図を映し出した時のことだ。「台湾の存在を否定された台湾の人々の悔しさを考えよ」と抗議する私に対し、国際部デスクは「二度とこのようなことはしない」と約束したのだが、しかしほどなくしてそれは破られ、再び同じような地図を用いたという経緯がある。
つまり「人権に対する意識」よりも「『一つの中国』宣伝」を徹底させたのだ。今後はぜひ「台湾人の人権に対する意識」を「研修」で徹底させてもらいたい。
―――またあらゆるテーマについて多角的な視点を以って、丁寧に議論しながら取材、制作に当たってまいります。
「多角的な視点」はつねに必要だが、「一つの中国」の視点だけは採用してはならない。なぜならそれが事実に反するからだ。中国への配慮で虚偽情報を視聴者に押し付けるなど以ての外だと気付くよう祈ってやまない。
―――如何なる差別や偏見もあってはならないと思います。今回いただいた厳しいご批判を重く受け止め、二度とこうしたことがないよう、人権の尊重という原点に立ち返って、取材、制作に取り組んで参りたいと思います。(5秒間低頭)
もしNHKに「人権の尊重という原点」があるのなら、ぜひそこに立ち返ってほしい。
そしてこれまでのように中国に迎合するのではなく、あの国が行っている人権弾圧や拡張政策の準備に対し、断固と非難する報道を強化してほしい。もちろん、「台湾は中国ではない。中国統一という名の台湾侵略の野心は捨てよ」との声も上げなければならない。たとえそうすることで中国から恫喝を受けてもだ。
「人権の尊重という原点」に立ち返るとは、そういうことではないだろうか。
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