香港人が靖国神社で祈るもの
2019/11/11/Mon
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このほど台湾の独立派政党「一辺一国行動党」の幹部である詹祥威氏が来日。「多くの台湾人が祀られている靖国神社へ行きたい」とのことなので、我々台湾研究フォーラムのメンバーが案内した。境内で詹氏は絵馬を奉納した。そこには「台湾建国」「台日友好」「台湾中国一辺一国(台中は別々の国)」との願い事が書かれていた。
どの願いも台湾人にとっては当然のものでありながら、中共の阻害により完全にはかなえられずにいる
台湾人と中国人の区別がつかない人には驚きかも知れないが、靖国神社に対し抵抗感を抱く中国人は多いとしても、台湾人は多くない。なぜかと言えば教育で反日ナショナリズムを扶植されていないからだ。
台湾でも反日教育は今もあるはずだし、かつては強烈に行われたものだが、台湾人が中国人(あるいは韓国人)と違うのは、性格的に憎悪に満ちた排外主義というものに、性格的にあまり馴染まないというところだろう。
そして詹氏のように台湾の歴史をよく理解している人は、台湾人がかつて日本軍の一員として戦ったことを知っているし、靖国神社に台湾人英霊が祀られているとなれば、慰霊したいと思う信心深さ、先人を思う優しい心持ちが台湾人にはよく見られる。
だからそのような台湾人が靖国神社を参拝したいと言うのなら、我々は喜んでお供する訳である。
詹祥威氏(右2)
さて、その絵馬の奉納場所へ行くと、何とそこには香港人が奉納した夥しい数の絵馬が掛けられているではないか。どれもが香港の民主化を祈るものばかりで、「光復香港」(香港を取り戻す)といった民主化運動の標語が書かれている。
香港人が奉納した絵馬。その数や夥しいものがあった
こうした絵馬が、明治神宮でたくさん奉納されているという話は、先日このブログで書いた。明治神宮にはいつも香港人を含む世界各国からの観光客が参拝しているから、別に不思議ではないが、靖国神社にもこれほど多くの香港人が訪れているとは。
そこで香港人の歴史観に興味を持った。香港でも中共の反日教育が施行されているはずだが、その影響はどのようなものなのだろうか。
実は台湾では、歴史問題を巡り、中共が政治的な歴史観を振りかざしてヒステリックに日本を非難すればするほど、台湾人は逆に日本を擁護し、そのように擁護することで中国人と自分たちの違いを強調しようとする傾向がある。香港人もまた、中共への反撥で、そして香港人は中国人とは異なることを強調したいがために、中共が非難してやまない靖国神社へ赴いたのではないか。
私がそう想像するのには理由がある。数年前にアパホテルが南京事件を否定する本を客室に置いているとして中国人の怒りを買ったとき、台湾ではそれに対抗するように、「アパホテルに泊まろう」との呼びかけがなされ、その結果実際に台湾人宿泊客が増えたわけだが、確かそれと同時に香港人の客までも増したと記憶するからだ。
「反中」感情が「親日」感情を育むというのは台湾で早くから見られた現象だが、今や香港でもそれが見られるということだと思うがどうだろう。
中国の軍事的脅威に直面し続けている台湾人だけでなく、今や中共の暗黒支配下に転落しかねない状況にある香港人までもが、これほど日本に信頼を寄せつつあるのは事実である。靖国神社の神々に捧げられたこれら絵馬こそ、その証だろう。
政府は対中関係の改善を急ぐが、こうした人々の、アジアの民主大国日本への期待を裏切ることがあってはならないと思う。台湾人や香港人にとってだけでなく、日本人にとっても中共は、紛うことなき脅威なのだから。
【過去の関連記事】
明治神宮の神域を汚す中国人の不逞 19/11/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3375.html
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台湾人と中国人の区別がつかない人には驚きかも知れないが、靖国神社に対し抵抗感を抱く中国人は多いとしても、台湾人は多くない。なぜかと言えば教育で反日ナショナリズムを扶植されていないからだ。
台湾でも反日教育は今もあるはずだし、かつては強烈に行われたものだが、台湾人が中国人(あるいは韓国人)と違うのは、性格的に憎悪に満ちた排外主義というものに、性格的にあまり馴染まないというところだろう。
そして詹氏のように台湾の歴史をよく理解している人は、台湾人がかつて日本軍の一員として戦ったことを知っているし、靖国神社に台湾人英霊が祀られているとなれば、慰霊したいと思う信心深さ、先人を思う優しい心持ちが台湾人にはよく見られる。
だからそのような台湾人が靖国神社を参拝したいと言うのなら、我々は喜んでお供する訳である。
詹祥威氏(右2)
さて、その絵馬の奉納場所へ行くと、何とそこには香港人が奉納した夥しい数の絵馬が掛けられているではないか。どれもが香港の民主化を祈るものばかりで、「光復香港」(香港を取り戻す)といった民主化運動の標語が書かれている。
香港人が奉納した絵馬。その数や夥しいものがあった
こうした絵馬が、明治神宮でたくさん奉納されているという話は、先日このブログで書いた。明治神宮にはいつも香港人を含む世界各国からの観光客が参拝しているから、別に不思議ではないが、靖国神社にもこれほど多くの香港人が訪れているとは。
そこで香港人の歴史観に興味を持った。香港でも中共の反日教育が施行されているはずだが、その影響はどのようなものなのだろうか。
実は台湾では、歴史問題を巡り、中共が政治的な歴史観を振りかざしてヒステリックに日本を非難すればするほど、台湾人は逆に日本を擁護し、そのように擁護することで中国人と自分たちの違いを強調しようとする傾向がある。香港人もまた、中共への反撥で、そして香港人は中国人とは異なることを強調したいがために、中共が非難してやまない靖国神社へ赴いたのではないか。
私がそう想像するのには理由がある。数年前にアパホテルが南京事件を否定する本を客室に置いているとして中国人の怒りを買ったとき、台湾ではそれに対抗するように、「アパホテルに泊まろう」との呼びかけがなされ、その結果実際に台湾人宿泊客が増えたわけだが、確かそれと同時に香港人の客までも増したと記憶するからだ。
「反中」感情が「親日」感情を育むというのは台湾で早くから見られた現象だが、今や香港でもそれが見られるということだと思うがどうだろう。
中国の軍事的脅威に直面し続けている台湾人だけでなく、今や中共の暗黒支配下に転落しかねない状況にある香港人までもが、これほど日本に信頼を寄せつつあるのは事実である。靖国神社の神々に捧げられたこれら絵馬こそ、その証だろう。
政府は対中関係の改善を急ぐが、こうした人々の、アジアの民主大国日本への期待を裏切ることがあってはならないと思う。台湾人や香港人にとってだけでなく、日本人にとっても中共は、紛うことなき脅威なのだから。
【過去の関連記事】
明治神宮の神域を汚す中国人の不逞 19/11/04
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