大阪市は高校生を「日中友好」に駆り出すな
2010/07/20/Tue
大阪府内の高校生二十九人が七月十九日、大阪市所有の帆船「あこがれ」に乗って上海へと出航した。二十六日に現地に到着し、上海万博会場での「大阪スペシャルデー」や、現地の学生との交流会に参加する予定だ。
さて出航に先立つ大阪南港での式典では、大阪市の平松邦夫市長が高校生たちに対し、「日本と中国、そして大阪と上海の友好に力を尽くす人材になってくれることを期待しています」と挨拶した。これに対して高校生の代表も「上海の人々との友好関係が発展するよう交流を深めます」との決意表明を行った。
大阪市は上海市との「友好都市提携三十六周年」を迎えるとの理由で、市民交流、都市間交流の一層の推進のため、次代を担う高校生を「友好親善大使」として派遣すると言うわけなのだ。
高校生らを乗せ、上海へ出航した帆船「あこがれ」
私はこの模様をテレビニュースで見て、何も知らない子供たちを「日中友好」に駆り出そうとする大人たちに憤りを覚えた。
そもそも「日中友好」とは何なのか。
それは、自国民を大量虐殺し、周辺諸民族に侵略と殖民地支配を加え、周辺国家に軍事恫喝を繰り返す独裁国家との「友好」である。
そしてもちろんこの「友好」関係の前提条件として、こうした虐殺、侵略、殖民地支配、軍事恫喝などの悪行に、日本側が口を挟まないと言うものがある。
またあの独裁政権は、「反日」政策で自国民を団結させ、さらには日本を強請り続けてきたが、もちろんこれにも批判を加えてはならないことも絶対条件だ。
今日の「戦略的互恵関係」と定義される「良好」な日中関係も、日本の首相に対する戦没者慰霊の行為(靖国神社参拝)の中止要求と言う、厳重な内政干渉に日本側が屈服し、はじめて成り立っているものである。
従って「日中友好」とは、あの横暴、残虐な国に日本が付き従うことを意味してくるのだ。
試みに首相が靖国神社を参拝すればいい。あるいは政府が「チベット、東トルキスタンでの弾圧を停止せよ」「台湾への侵略を中止せよ」と要求すればいい。「友好」など直ちに吹っ飛ぶ。
ウイグルなど諸民族への弾圧にも批判を加えないのが「友好」の条件だ
大阪市は長年あの国と付き合っていて、そのようなことを知らないと言うのか。
ところが平松市長は高校生たちに「日中友好に尽くす人材になれ」と訓示したのである。そして高校生は「友好関係を発展させたい」と答えさせられた。
これら若く純真な子供たちを募集するに当たり、「未来の大阪を担う高校生に、一生の財産となる体験をしてほしい」と話していた平松市長。偽りの「友好」政策で利用しておきながら、いかなる「財産となる体験」をせよと言うのか。
上海万博なる中国の国威発揚の政治イベントを翼賛するような人間は、さすがに善悪を判断する力が欠如しているようだ。
上海万博に出展される大阪館。あの国
の国家イベントを翼賛する者に良識
はないか
現在航行中の帆船「あこがれ」は、独裁国家への警戒心を奪い去る、憎むべき政治教育施設と化してしまった。もし子供たちが「日中友好に尽くそう」などと決意したら、あまりにも哀れだ。もし洗脳を受け、中国の傀儡や走狗に成り下がってしまったら(これは事実としてよくある話だ)、一体誰が責任を取るのか。
そもそも日本の子供たちに施すべき教育とは、先ずは生命、人権、平和を尊ぶものでなければならないはずだ。
そのためには中国と言う残酷で好戦的な国家を批判すべきことも教えなければならない。チベット、ウイグル民族などが置かれている境遇に涙するほどの、やさしさや正義の心も育んでやらなければならない。もしこれに反対する大人がいるのなら、それは「日中友好」(精神的な対中従属)の心理状態に陥った者なのだろう。
このことは全国の大人たちに強く訴えたいところである。
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さて出航に先立つ大阪南港での式典では、大阪市の平松邦夫市長が高校生たちに対し、「日本と中国、そして大阪と上海の友好に力を尽くす人材になってくれることを期待しています」と挨拶した。これに対して高校生の代表も「上海の人々との友好関係が発展するよう交流を深めます」との決意表明を行った。
大阪市は上海市との「友好都市提携三十六周年」を迎えるとの理由で、市民交流、都市間交流の一層の推進のため、次代を担う高校生を「友好親善大使」として派遣すると言うわけなのだ。
高校生らを乗せ、上海へ出航した帆船「あこがれ」
私はこの模様をテレビニュースで見て、何も知らない子供たちを「日中友好」に駆り出そうとする大人たちに憤りを覚えた。
そもそも「日中友好」とは何なのか。
それは、自国民を大量虐殺し、周辺諸民族に侵略と殖民地支配を加え、周辺国家に軍事恫喝を繰り返す独裁国家との「友好」である。
そしてもちろんこの「友好」関係の前提条件として、こうした虐殺、侵略、殖民地支配、軍事恫喝などの悪行に、日本側が口を挟まないと言うものがある。
またあの独裁政権は、「反日」政策で自国民を団結させ、さらには日本を強請り続けてきたが、もちろんこれにも批判を加えてはならないことも絶対条件だ。
今日の「戦略的互恵関係」と定義される「良好」な日中関係も、日本の首相に対する戦没者慰霊の行為(靖国神社参拝)の中止要求と言う、厳重な内政干渉に日本側が屈服し、はじめて成り立っているものである。
従って「日中友好」とは、あの横暴、残虐な国に日本が付き従うことを意味してくるのだ。
試みに首相が靖国神社を参拝すればいい。あるいは政府が「チベット、東トルキスタンでの弾圧を停止せよ」「台湾への侵略を中止せよ」と要求すればいい。「友好」など直ちに吹っ飛ぶ。
ウイグルなど諸民族への弾圧にも批判を加えないのが「友好」の条件だ
大阪市は長年あの国と付き合っていて、そのようなことを知らないと言うのか。
ところが平松市長は高校生たちに「日中友好に尽くす人材になれ」と訓示したのである。そして高校生は「友好関係を発展させたい」と答えさせられた。
これら若く純真な子供たちを募集するに当たり、「未来の大阪を担う高校生に、一生の財産となる体験をしてほしい」と話していた平松市長。偽りの「友好」政策で利用しておきながら、いかなる「財産となる体験」をせよと言うのか。
上海万博なる中国の国威発揚の政治イベントを翼賛するような人間は、さすがに善悪を判断する力が欠如しているようだ。
上海万博に出展される大阪館。あの国
の国家イベントを翼賛する者に良識
はないか
現在航行中の帆船「あこがれ」は、独裁国家への警戒心を奪い去る、憎むべき政治教育施設と化してしまった。もし子供たちが「日中友好に尽くそう」などと決意したら、あまりにも哀れだ。もし洗脳を受け、中国の傀儡や走狗に成り下がってしまったら(これは事実としてよくある話だ)、一体誰が責任を取るのか。
そもそも日本の子供たちに施すべき教育とは、先ずは生命、人権、平和を尊ぶものでなければならないはずだ。
そのためには中国と言う残酷で好戦的な国家を批判すべきことも教えなければならない。チベット、ウイグル民族などが置かれている境遇に涙するほどの、やさしさや正義の心も育んでやらなければならない。もしこれに反対する大人がいるのなら、それは「日中友好」(精神的な対中従属)の心理状態に陥った者なのだろう。
このことは全国の大人たちに強く訴えたいところである。
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