【報告】日本テレ「台湾報道」の誤りを糾す―中国は台湾の「本土」ではない!
2022/01/14/Fri
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日本テレビが1月2日、“習近平政権の「台湾統一」現実味は?”と題するNNN上海支局の長谷川敬典氏の署名記事に配信した。(https://www.news24.jp/articles/2022/01/02/101004883.html)
それによると「『統一するか、しないか』ではなく『いつ統一するか』。多くの中国国民が台湾に抱いている認識だ」という。
日本人の多くは気づいていないが、この「統一」なる言葉には問題がある。なぜならそれは「一つの枠内でバラバラになったものを一つにまとめる」と言う意味だからだ。もし中国の国土内で内戦でもあれば「統一」問題も起こるだろうが、台湾は国際法的に見て、完全に中国の国土外なのである。
中国政府がいかに「台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部である」と主張しても、それは中共が領土欲に基づいて案出した根拠なき主張(虚構宣伝)に過ぎない。
だから日本政府も、この「一つの中国」の主張を受け入れていない。1972年の日中共同声明においては、「中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」とは表明したが、しかし中国政府の強い要求をも撥ね退け、「台湾は中国の不可分の領土の一部」であるとは認めなかった。なぜなら、違うものは違うからだ。間違ったものは承認しようがない。
したがって日本のマスメディアはあるなら、「統一」という言葉は慎重に用いたほうがいい。少なくとも、「一つの中国」との誤った認識を国民に与えないよう、表現には注意が必要なのだ。
ところがこの報道を読み進めていくと、どうも記者は最初から「一つの中国」宣伝を受け入れているのが判明した。次のような表現を用いているのだ。台湾にとって中国は「本土」であると位置づけている。
ー--国務院が発表した「国家総合立体交通網計画綱要」には、中国本土の福建省と台湾を結ぶ海底トンネルか橋を…。
ー--中国本土と台湾をつなぐ壮大な計画は…。
「中国本土と香港」というなら問題ない。香港は中国の領土の一部だからだ。だが台湾は中国の属領ではないのだ。従って「中国本土と台湾」は、「台湾は中国の不可分の領土の一部」だとする中国の立場に従った誤った表記ということになる。
いったい日本テレビは日本の報道機関なのか、それとも中国政府の御用メディアなのか。そこで私は14日、その視聴者センターに電話を入れ、局としての見解を質した。「中国を台湾の本土と認識しているのか」と。
それに対する回答はおよそ次のようなものだった。
「日本政府は中華人民共和国を国家として認めているが、台湾は国家とは認めていない」
「国と認めていないからだから、台湾は中国の一部だというのか」と私が確認すると、どうもそういうことらしい。そこで私は「政府は台湾を国と認めていないのは事実だが、台湾を中国領土だとも認めていない」ことを伝え、日本テレビは中国政府ではなく日本政府の見解に基づくよう求めた。それに対し日本テレビからの反論はなかった。
またこんな馬鹿げた回答も見せた。
「上海支局が書いた記事なので、何とも考えられない」
そこで私は「支局は好き勝手にやってもいい。本社は関係ない」ということかと聞くと、答えはもちろん「いいえ」だった。要するに日本テレビは「中国本土」の呼称の誤りを気付いているのだ。そしてその誤りを私に指摘されたことで慌て、電話を一刻も早く切り上げたいとの一心で、こんな適当なことを言って、ごまかそうとしたのに違いない。
中国政府は「一つの中国」原則を掲げ、国内メディアに「中国」と「台湾」を併記することを禁じている。なぜならそうしなければ、「一つの中国」ならぬ「一つの中国、一つの台湾」という現状を認めてしまうことになるからだ。
台湾に関する真実を必死に隠蔽する中国政府。日本テレビは間違いなく、そんなものに配慮して、「中国本土と台湾」という表現を用いているのだろう。しかし日本の報道機関がこうした中国の言論下に服する限り、台湾侵略を正当化するための「台湾は中国の領土の一部」というプロパガンダが日本から払拭されることはないのである。
そうした状況を打破したく、日本テレビに報道の是正を訴えたわけである。果たして一国民の示す正しい認識を受け入れるか、それともいつまでも中国の誤った主張に従属し続けるのか。まずはそれを見てみたい。
「中国本土と台湾」は「中国と台湾」と呼び変えろ!
日本テレビに要求を!
要求先:日本テレビ視聴者センター
電話
(~1月16日)03-6215-4444
(1月17日~)0570-040-040(ナビダイヤル)
メール
https://bit.ly/3KiS1t6
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それによると「『統一するか、しないか』ではなく『いつ統一するか』。多くの中国国民が台湾に抱いている認識だ」という。
日本人の多くは気づいていないが、この「統一」なる言葉には問題がある。なぜならそれは「一つの枠内でバラバラになったものを一つにまとめる」と言う意味だからだ。もし中国の国土内で内戦でもあれば「統一」問題も起こるだろうが、台湾は国際法的に見て、完全に中国の国土外なのである。
中国政府がいかに「台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部である」と主張しても、それは中共が領土欲に基づいて案出した根拠なき主張(虚構宣伝)に過ぎない。
だから日本政府も、この「一つの中国」の主張を受け入れていない。1972年の日中共同声明においては、「中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」とは表明したが、しかし中国政府の強い要求をも撥ね退け、「台湾は中国の不可分の領土の一部」であるとは認めなかった。なぜなら、違うものは違うからだ。間違ったものは承認しようがない。
したがって日本のマスメディアはあるなら、「統一」という言葉は慎重に用いたほうがいい。少なくとも、「一つの中国」との誤った認識を国民に与えないよう、表現には注意が必要なのだ。
ところがこの報道を読み進めていくと、どうも記者は最初から「一つの中国」宣伝を受け入れているのが判明した。次のような表現を用いているのだ。台湾にとって中国は「本土」であると位置づけている。
ー--国務院が発表した「国家総合立体交通網計画綱要」には、中国本土の福建省と台湾を結ぶ海底トンネルか橋を…。
ー--中国本土と台湾をつなぐ壮大な計画は…。
「中国本土と香港」というなら問題ない。香港は中国の領土の一部だからだ。だが台湾は中国の属領ではないのだ。従って「中国本土と台湾」は、「台湾は中国の不可分の領土の一部」だとする中国の立場に従った誤った表記ということになる。
いったい日本テレビは日本の報道機関なのか、それとも中国政府の御用メディアなのか。そこで私は14日、その視聴者センターに電話を入れ、局としての見解を質した。「中国を台湾の本土と認識しているのか」と。
それに対する回答はおよそ次のようなものだった。
「日本政府は中華人民共和国を国家として認めているが、台湾は国家とは認めていない」
「国と認めていないからだから、台湾は中国の一部だというのか」と私が確認すると、どうもそういうことらしい。そこで私は「政府は台湾を国と認めていないのは事実だが、台湾を中国領土だとも認めていない」ことを伝え、日本テレビは中国政府ではなく日本政府の見解に基づくよう求めた。それに対し日本テレビからの反論はなかった。
またこんな馬鹿げた回答も見せた。
「上海支局が書いた記事なので、何とも考えられない」
そこで私は「支局は好き勝手にやってもいい。本社は関係ない」ということかと聞くと、答えはもちろん「いいえ」だった。要するに日本テレビは「中国本土」の呼称の誤りを気付いているのだ。そしてその誤りを私に指摘されたことで慌て、電話を一刻も早く切り上げたいとの一心で、こんな適当なことを言って、ごまかそうとしたのに違いない。
中国政府は「一つの中国」原則を掲げ、国内メディアに「中国」と「台湾」を併記することを禁じている。なぜならそうしなければ、「一つの中国」ならぬ「一つの中国、一つの台湾」という現状を認めてしまうことになるからだ。
台湾に関する真実を必死に隠蔽する中国政府。日本テレビは間違いなく、そんなものに配慮して、「中国本土と台湾」という表現を用いているのだろう。しかし日本の報道機関がこうした中国の言論下に服する限り、台湾侵略を正当化するための「台湾は中国の領土の一部」というプロパガンダが日本から払拭されることはないのである。
そうした状況を打破したく、日本テレビに報道の是正を訴えたわけである。果たして一国民の示す正しい認識を受け入れるか、それともいつまでも中国の誤った主張に従属し続けるのか。まずはそれを見てみたい。
「中国本土と台湾」は「中国と台湾」と呼び変えろ!
日本テレビに要求を!
要求先:日本テレビ視聴者センター
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