台湾問題は日本の問題と知れ
2007/06/30/Sat
二ヶ月前から始めたこのブログだが、最近これを読んだある人が、「台湾が日本の生命線と言う理由で台湾を守れと訴えても、日本の国益だけを求めているような感じだ。台湾人はどう思うだろう」と心配してくれた。そう言えば「生命線防衛」を強調することは、戦前と同様、日本のエゴを感じさせると言う意見も、かつて耳にしたことがあった。
たしかに台湾では日頃から、統一派の在台中国人勢力が「日本軍国主義は再び強国となるために(中国に挑戦するために)、台湾を利用しようとしている」と盛んに宣伝している。だから我々のこうした訴えは、台湾人から誤解されやすいのではないかと、その人は言うわけだ。
そこで私はこの問題で、台湾人の友人たちに意見を求めたところ、みな「いや、大丈夫。台湾を応援してくれる気持ちはわかる」と言ってくれた。相手を気遣うあまり、心配症になりやすい日本人と比べ、このように台湾人は大らかなのだが、じつは私も日本人であるから、やはりそれをつねに気にしている。
だがそれでも私は、国益優先の「姿勢」で台湾問題に取り組まなければならないと考えている。もちろん私にも台湾への愛着はある。台湾はいい国だから、こうした問題に取り組めば取り組むほど、それへの友情は深まり、いつの間にか台湾人になったような気持ちで発言していることも多い。むしろそうした思いこそが、このような活動の原動力の一つにもなっていると言うこともできる。そうした話は私だけのことではない。
ではなぜそのような思いはなるべく前面に出さないようにしているかと言うと、こういう経緯があるからだ。
これまで台湾正名、台湾防衛を訴える運動をささやかながらも展開してきたなかで、大勢の日本人の仲間と巡りあった。その多くは「親日国への愛情」「小国への同情」に駆られる一方で、「台湾を守ることは日本を守ることだ」との認識を持っている。ただこうした認識は近年になってようやく広がりを見せ始めているとは言え、まだまだ普遍的であるとも言えない。そのため我々の運動は、外部からはたんなる「台湾好きの台湾応援運動」としか見られないことが多いのだ。「台湾のことより、日本のことの方が大事だよ」と、運動への参加を拒否されたこともある。
また先年、尖閣問題で台湾が日本を非難したとき、「台湾は親日だから応援してきた。反日をやるなら応援はやめる。日本に嫌われて困るのは台湾だ」と言った意見が識者の間ですら聞かれた。私の経験から言うと、こう言う感覚の人は保守派の間でとても多いようだ。しかしそれは間違っている。台湾が反日になって「困る」のは日本の方と考えるべきだ。だから尖閣問題で中国と歩調を合わせて騒ぐ在台中国人勢力を「何とかしろ」と、台湾人に訴えなくてはならないのだが…。
このようなことが多々あったので余計なことはあまり言わず、もっぱら「台湾問題は日本自身の問題である」「台湾が好きか嫌いかなど関係ない。生命線を守れ」などと強調する運動を開始したわけである。「生命線」と言う言葉が今日語られなくなった原因は、戦後日本人の平和ボケと、「戦前を想起させる」との理由での言葉狩りがあったためである。それならますますこの言葉を用いて、日本人を眠りから醒ませたい。政府やマスコミは、中国への恐れや利害関係があるからあまり言わないが、この国は日本を勢力下に置こうと、本気で軍拡を進めているのだから、何としてでもこのような警鐘を打ち鳴らしたい。
ただ、日本人が自国のことばかりを考え、パートナーであるべき台湾のことを二の次にするのも、やはり賢明なことではないだろう。しかしこの点について私はとても楽観的だ。台湾問題に関心を持てば、日本人ならきっと台湾人の善良さが好きになる。彼らの日本への友情にも感激するようになる。日台両民族はもともと、仲良くなれる間柄なのだ。それこそがじつは、日本にとっても台湾にとっても、中国覇権主義に対抗するための大きな武器になるのだ。
日本には台湾と言う理解し合える友がいる。中国の脅威に対し、みんなで国防に立ち上がろう!
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運動を拡大したいので。
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たしかに台湾では日頃から、統一派の在台中国人勢力が「日本軍国主義は再び強国となるために(中国に挑戦するために)、台湾を利用しようとしている」と盛んに宣伝している。だから我々のこうした訴えは、台湾人から誤解されやすいのではないかと、その人は言うわけだ。
そこで私はこの問題で、台湾人の友人たちに意見を求めたところ、みな「いや、大丈夫。台湾を応援してくれる気持ちはわかる」と言ってくれた。相手を気遣うあまり、心配症になりやすい日本人と比べ、このように台湾人は大らかなのだが、じつは私も日本人であるから、やはりそれをつねに気にしている。
だがそれでも私は、国益優先の「姿勢」で台湾問題に取り組まなければならないと考えている。もちろん私にも台湾への愛着はある。台湾はいい国だから、こうした問題に取り組めば取り組むほど、それへの友情は深まり、いつの間にか台湾人になったような気持ちで発言していることも多い。むしろそうした思いこそが、このような活動の原動力の一つにもなっていると言うこともできる。そうした話は私だけのことではない。
ではなぜそのような思いはなるべく前面に出さないようにしているかと言うと、こういう経緯があるからだ。
これまで台湾正名、台湾防衛を訴える運動をささやかながらも展開してきたなかで、大勢の日本人の仲間と巡りあった。その多くは「親日国への愛情」「小国への同情」に駆られる一方で、「台湾を守ることは日本を守ることだ」との認識を持っている。ただこうした認識は近年になってようやく広がりを見せ始めているとは言え、まだまだ普遍的であるとも言えない。そのため我々の運動は、外部からはたんなる「台湾好きの台湾応援運動」としか見られないことが多いのだ。「台湾のことより、日本のことの方が大事だよ」と、運動への参加を拒否されたこともある。
また先年、尖閣問題で台湾が日本を非難したとき、「台湾は親日だから応援してきた。反日をやるなら応援はやめる。日本に嫌われて困るのは台湾だ」と言った意見が識者の間ですら聞かれた。私の経験から言うと、こう言う感覚の人は保守派の間でとても多いようだ。しかしそれは間違っている。台湾が反日になって「困る」のは日本の方と考えるべきだ。だから尖閣問題で中国と歩調を合わせて騒ぐ在台中国人勢力を「何とかしろ」と、台湾人に訴えなくてはならないのだが…。
このようなことが多々あったので余計なことはあまり言わず、もっぱら「台湾問題は日本自身の問題である」「台湾が好きか嫌いかなど関係ない。生命線を守れ」などと強調する運動を開始したわけである。「生命線」と言う言葉が今日語られなくなった原因は、戦後日本人の平和ボケと、「戦前を想起させる」との理由での言葉狩りがあったためである。それならますますこの言葉を用いて、日本人を眠りから醒ませたい。政府やマスコミは、中国への恐れや利害関係があるからあまり言わないが、この国は日本を勢力下に置こうと、本気で軍拡を進めているのだから、何としてでもこのような警鐘を打ち鳴らしたい。
ただ、日本人が自国のことばかりを考え、パートナーであるべき台湾のことを二の次にするのも、やはり賢明なことではないだろう。しかしこの点について私はとても楽観的だ。台湾問題に関心を持てば、日本人ならきっと台湾人の善良さが好きになる。彼らの日本への友情にも感激するようになる。日台両民族はもともと、仲良くなれる間柄なのだ。それこそがじつは、日本にとっても台湾にとっても、中国覇権主義に対抗するための大きな武器になるのだ。
日本には台湾と言う理解し合える友がいる。中国の脅威に対し、みんなで国防に立ち上がろう!
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