北沢防衛相を問題視せよ―「自衛隊敵視」の裏に「中国軍賛美」!/浮き彫りになる民主党「友愛」の危険な実相
2010/03/12/Fri
■北沢防衛相の怒りー中沢連隊長訓示問題
昨年十一月十三日の日米首脳会談で日米同盟の信頼関係を大きく揺るがした鳩山由紀夫首相の「トラスト・ミー(私を信じて)」発言。普天間基地移設に関する日米合意を履行するかのようなメッセージをオバマ大統領に送りながら、翌日には合意は前提としない考えを表明。同大統領を激怒させた。
そうしたなかでの今年二月十日、中沢剛・陸自第四十四普通科連隊長は米陸軍との共同訓練の開始式で「同盟と言うものは外交や政治的な美辞麗句だけで維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などと言う言葉だけで維持されるものではない」と訓辞したところ、今度は北沢俊美防衛相が怒った。
そして最高司令官である首相の言葉を揶揄したとして、同連隊長を注意処分にしたのだが、このあたりから同氏の自衛隊に対するおかしな考え方が顕在化しはじめたのである。
自衛隊観が疑われる北沢俊美防衛相
■国会で「自衛隊を甘やかすな」と言い放つ
北沢氏はその後も、「政治や外交は国家の意思。実力組織の幹部がそのことをないがしろにしたら、これはもうクーデターそのものにつながる。極めて危険な思想だ」とまで発言し、連隊長への非難を繰り返していたが、反自衛隊の左翼メディアでさえ、そこまでは騒がなかった。
中沢連隊長の訓示のどこに、クーデターにつながる危険思想があるのか
では実際にクーデターの恐れはあったのか。三月十一日の衆院安全保障委員会で北沢氏は、中谷元議員(元防衛庁長官)から「邪推では」と言われている。
「自衛隊員は国のために一生懸命頑張っている。彼の真意を忖度してあげてもらいたい」「権威や懲罰では隊員を心から従わせることにならない」として連隊長への処分を批判する中谷氏。これに対して北沢氏は、こう言い放った。
「自衛隊を賛美して甘えの構造をつくることが最も危険だ。自衛隊が頑張っているからすべてがいいとなれば政治の存在がなくなる。昭和の陸海軍の歴史でも明らかだ」
■自衛隊に傲慢でも中国軍には媚態の限りを
これは反日左翼を思わせる過剰反応だ。誰も「頑張っているからすべてがいい」などとは言っていない。
「自衛隊を賛美することが最も危険だ」もまた同様。この防衛相には、「国のために頑張っている」自衛官に対する敵意はあっても、敬意や愛情は微塵も感じられない。
しかしこの傲慢、冷酷とも見える北沢氏も、中国に対しては低姿勢で、媚態の限りを尽くしているのだ。
かつて民主党の日中経済交流議員連盟の会長を務めた北沢氏。中国政府との友好を推進するため、同政府に「飼い慣らされた」者でなくては就けないポストと見られるが、たしかにこの人物は飼い慣らされているとしか思えない。
■中国誌のインタビューで軍備拡張に理解示す
たとえば昨年十月二十三日、中国で新華社とならぶ国営通信、中国新聞社が発行する「月刊中国NEWS(日本語版)」のインタビューを受けた北沢氏は、いかなる態度、発言を見せただろうか。
「友愛の海」などと題された中国御用メディアのインタビュー記事。日本人
には座視し難い発言に満っている
「日本の防衛費が減る一方で、中国は軍事費が増加傾向だが、どう思うか」との問いに対し、「それぞれお国の事情があるから、中国の防衛政策に関してとやかくいうことは慎まなければならない」としながらも、
―――空と海に軍事力を傾注させているのは、世界情勢・アジア太平洋情勢を見ればうなずける。
―――いささか心配の種ではあるが、日本と中国の関係は非常に良好だ。
このように中国を批判しないばかりか、懸命に理解を示そうとしたのだ。
■中国で話題となった軍事パレードへの「賛嘆」
だから「中国建国六十周年の祝賀パレードはどうだったか」と聞かれても、次のように答えた。
―――すごいですね。まさに、アジアにおけるというよりも世界における大国ということを実感した。
この発言は中国メディア各社によって次のように一斉配信された。
「北沢氏は、中国の閲兵式を見てすばらしいと心から賛嘆した。中国のアジア、そして世界の大国としての気勢を感じさせるものだった」と。
中国の軍拡を励ます日本側の弱気なメッセージとして報じられたのだ。
■中国軍の「進歩」を喜ぶ日本の防衛相
だが、これは中国メディアによる誇大報道とは言い切れない。
「しかし装備の面ではまだまだでは」と聞かれると、
―――でも、進歩してきたと思う。軍事交流も中国とはきちんとできるようになったので、良いのではないか。今度、中国の練習艦「鄭和」が来られる。中国の艦艇を迎え入れることができるのは大変良いことだ。
このように北沢氏は、実際に中国軍を「賛嘆」していたのだ。
では同氏は、日米同盟の仮想敵であるあの国に、いかに対処しようと考えているのか。「東アジアの防衛をどう思うか」と聞かれて次のように述べている。
■中国への刺激恐れて陸自部隊の派遣を中止
―――鳩山首相は「東アジアの海を友愛の海にしたい」とおっしゃっている。日米同盟は大切にしなくてはいけないが、これからの日本は、アジアのみなさんとの連携を欠いて発展は望めない。
―――鳩山首相は東アジア共同体構想を持っている。
ここで想起されるのは、北沢氏が昨年九月下旬、「アジア諸国と連携していく情勢のなかで、いたずらに隣国を刺激する政策はどうかと思う」「早急に配備する必要があるのか」として、与那国島への陸上部隊配備の撤回方針を示したことだ。
東支那海での中国の軍事的脅威が目に見える形で増大する中、「早急な配備」が必要だからこそ、前政権は遅まきながらも陸自の配備を決めたのではないのか。
北沢氏はこの配備撤回に関しても言及している。
―――非難する人が多くいた。ただ、新政権ができたからといって、今まで前政権がやらなかったことを積極的にする必要はないと思う。
「非難する人」への回答になっていない。回答などできるわけがないのだ。
中国の軍事力が伸長する東支那海。「友愛の海」とは日本の屈服で実現する
ものだ
■敗北主義―「防衛」と相容れない「友愛」理念
「鳩山首相の理念である『友愛』は防衛の場でどう表現されていくか」と聞かれると、
―――防衛省と自衛隊は鳩山首相の言われた理念を踏まえながら、これから任務の遂行を図っていく。
―――「自分の自由と自分の人格の尊厳を尊重すると同時に、他人の自由と人格の尊厳をも尊重する」ということを基本にすれば、日本という国の自衛隊は日本の憲法九条を基本にして、専守防衛ということで成り立っているので、非常にマッチしている。
中国人記者の前で、得々と「友愛」防衛政策を語る北沢氏。これだけで国益を損ねている
「友愛」との空虚な理念に関する空虚な説明と言える。要するに「他国を尊重する」のが日本の防衛政策方針を言っているのだが、これは完全なる敗北主義と言うものだろう。
もし北沢氏が真剣に「任務の遂行を図って」いるのなら、「友愛」なるものと「防衛」が矛盾していることなどわかるはずだ。
■「中国とは友好関係」として空母建設も尊重
だから「中国は空母建設を考えているが、どう思うか」との質問に対しても、次のような回答となる。
―――日本は空母を持つという意思はまったくない。専守防衛だから攻撃型空母を持つ気はないのだ。ただアジアの大国・中国がいよいよ空母を持つのかという思いはある。
世界各国が懸念する中国の空母建造の動きに関しても、「尊重」の姿勢を示す北沢氏。だから「中国から攻められるという感覚はあるか」と聞かれても、こう答えるのだ。
―――中国とはきちんとした友好関係が結ばれている。そのような感覚はない。
この発言も「私は中国を脅威と感じたことはない」と翻訳されて、中国メディアに強調された。
■中国を喜ばせる「日本の防衛の将来イメージ」
各国が警戒する中国の空母保有にも尊重姿勢。「友愛の海」を追及するのでは
ないのか
まさに「戦わずして負ける」の敗北主義だ。
インタビューを終えた同誌は、「日本の防衛に関する将来をイメージさせるに十分な北沢大臣の発言は、『友愛』をキーワードとする鳩山政権の姿をはっきりと浮き彫りにしているといえる」と好意的に論評している。
なぜならこの「友愛」理念の実相は、事大主義、敗北主義以外の何物でもなく、中国側には歓迎するべきものだからだ。
■同盟を守る連隊長と同盟損なう防衛相
さて安全保障委員会で中谷氏は、自衛隊への憎悪すら感じさせる北沢氏の発言に対し、「普天間問題で連日混迷とか報道されるから、この隊員は日米安保はしっかり守らないとという思いがあったのでは。よく反省を」と訴えたが、もっともなことである。
中沢連隊長は目の前に居並ぶ米軍将兵の日本政府に対する不信感を、何としてでも払拭したいとの一念で、あのような言葉を用いたのかも知れないのだ。少なくとも命をかけて国を守る者であれば、そのような思いはあったはずだ。
中沢連隊長の訓示は国を思う気持ちからのもの
だったはずだ。北沢防衛相がそれを批判するの
はなぜか
だが北沢氏が中谷氏のこの忠告を受け入れることはないだろう。
中国との摩擦をもたらす日米同盟よりも、中国主導の東アジア共同体を重視するのが「友愛」外交と言うものだからである。
そしてそうした中国へのシンパシーも相俟って、「強い自衛隊」「強い日本」にはは激しく反撥するのだ。これは反日左翼に共通して見られる思想、情念と言える。
敵性国家に飼い慣らされた防衛相を戴かざるを得ない自衛隊、そして国民。この恐るべき現実を、政治家も国民も、もっと問題視するべきである。
【参考】
月刊『中国NEWS』 北沢防衛相インタビュー http://www.long-net.com/interview/0912/
【過去の関連記事】
訓示問題ー中沢連隊長を断固支持する/問題は北沢防衛相の反自衛隊姿勢
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1056.html
「田母神氏」「中沢連隊長」問題に見る民主党「反自衛隊」の危険姿勢
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1077.html
●自衛隊を敵視し、中国軍を賛美する北沢俊美防衛相に抗議を
事務所 TEL03(3508)8510 FAX03(3503)3889
[email protected]
防衛省 〒162-8801 東京都新宿区市谷本村町5-1 電話:03-5366-3111(代表)
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台湾研究フォーラム 第133回定例会
■講 師 西村幸祐氏 (ジャーナリスト、撃論ムック編集長)
■演 題 映画「海角七号」とNHK「JAPANデビュー」問題
台湾で空前大ヒットの親日映画「海角七号」とNHK「JAPANデビュー」問題から「支那の対日情報戦争」を、西村氏に読み解いていただきます。
【日 時】 平成22年3月13日(土)午後6時~8時
【場 所】 文京区民センター2階ホール
JR「水道橋駅」徒歩10分、都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
【参加費】 会員500円、一般1,000円
【懇親会】 終了後、会場付近にて。(会費3,000円、学生1,000円)
【申込み】 できれば3月14日までに下記へ。
E-mail:[email protected]
【問合せ】 090-4138-6397
■会員募集中―台湾は日本の生命線です。台湾建国、日台共栄の運動にぜひ参与を。
年会費は2000円。定例会会場で受け付けます。
3・14台湾「反侵略記念日」呼応! 街頭演説行動
中共は2005年3月14日、台湾侵略を「合法化」する「反国家分裂法」を制定。この横暴極まりない立法に対し、台湾では李登輝氏が「3月14日」を記念日とすることを提案。民進党政権はそれを受け入れ、翌〇六年にこの日を「反侵略日」と定めた。
そこで今年も台北では台湾人や在台チベット人たちが反中共デモを行う。
だが中共に対して「反侵略」を叫ぶべきは台湾人、チベット人だけではない。日本人、そしてウイグル人、モンゴル人も同様である。
そこで我々はこの日、台湾の動きに呼応し、都内で3・14台湾「反侵略記念日」呼応街頭演説行動を実施する。
奮って参加を!
日時 3月14日(日)11時~
場所 11時~13時 JR新宿駅西口
14時~16時 JR渋谷駅ハチ公前
主催 日台関係正常化を目指す会、台湾研究フォーラム、メルマガ台湾の声、
日本ウイグル協会、ウイグル問題を考える会、南モンゴル応援クリルタイ
問合せ 090-4138-6397(永山)
雨天決行。プラカード、横断幕、旗の持参歓迎!
メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
反中華覇権主義運動のさまざまな関連情報を配信中。
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昨年十一月十三日の日米首脳会談で日米同盟の信頼関係を大きく揺るがした鳩山由紀夫首相の「トラスト・ミー(私を信じて)」発言。普天間基地移設に関する日米合意を履行するかのようなメッセージをオバマ大統領に送りながら、翌日には合意は前提としない考えを表明。同大統領を激怒させた。
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■国会で「自衛隊を甘やかすな」と言い放つ
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中沢連隊長の訓示のどこに、クーデターにつながる危険思想があるのか
では実際にクーデターの恐れはあったのか。三月十一日の衆院安全保障委員会で北沢氏は、中谷元議員(元防衛庁長官)から「邪推では」と言われている。
「自衛隊員は国のために一生懸命頑張っている。彼の真意を忖度してあげてもらいたい」「権威や懲罰では隊員を心から従わせることにならない」として連隊長への処分を批判する中谷氏。これに対して北沢氏は、こう言い放った。
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■自衛隊に傲慢でも中国軍には媚態の限りを
これは反日左翼を思わせる過剰反応だ。誰も「頑張っているからすべてがいい」などとは言っていない。
「自衛隊を賛美することが最も危険だ」もまた同様。この防衛相には、「国のために頑張っている」自衛官に対する敵意はあっても、敬意や愛情は微塵も感じられない。
しかしこの傲慢、冷酷とも見える北沢氏も、中国に対しては低姿勢で、媚態の限りを尽くしているのだ。
かつて民主党の日中経済交流議員連盟の会長を務めた北沢氏。中国政府との友好を推進するため、同政府に「飼い慣らされた」者でなくては就けないポストと見られるが、たしかにこの人物は飼い慣らされているとしか思えない。
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「日本の防衛費が減る一方で、中国は軍事費が増加傾向だが、どう思うか」との問いに対し、「それぞれお国の事情があるから、中国の防衛政策に関してとやかくいうことは慎まなければならない」としながらも、
―――空と海に軍事力を傾注させているのは、世界情勢・アジア太平洋情勢を見ればうなずける。
―――いささか心配の種ではあるが、日本と中国の関係は非常に良好だ。
このように中国を批判しないばかりか、懸命に理解を示そうとしたのだ。
■中国で話題となった軍事パレードへの「賛嘆」
だから「中国建国六十周年の祝賀パレードはどうだったか」と聞かれても、次のように答えた。
―――すごいですね。まさに、アジアにおけるというよりも世界における大国ということを実感した。
この発言は中国メディア各社によって次のように一斉配信された。
「北沢氏は、中国の閲兵式を見てすばらしいと心から賛嘆した。中国のアジア、そして世界の大国としての気勢を感じさせるものだった」と。
中国の軍拡を励ます日本側の弱気なメッセージとして報じられたのだ。
■中国軍の「進歩」を喜ぶ日本の防衛相
だが、これは中国メディアによる誇大報道とは言い切れない。
「しかし装備の面ではまだまだでは」と聞かれると、
―――でも、進歩してきたと思う。軍事交流も中国とはきちんとできるようになったので、良いのではないか。今度、中国の練習艦「鄭和」が来られる。中国の艦艇を迎え入れることができるのは大変良いことだ。
このように北沢氏は、実際に中国軍を「賛嘆」していたのだ。
では同氏は、日米同盟の仮想敵であるあの国に、いかに対処しようと考えているのか。「東アジアの防衛をどう思うか」と聞かれて次のように述べている。
■中国への刺激恐れて陸自部隊の派遣を中止
―――鳩山首相は「東アジアの海を友愛の海にしたい」とおっしゃっている。日米同盟は大切にしなくてはいけないが、これからの日本は、アジアのみなさんとの連携を欠いて発展は望めない。
―――鳩山首相は東アジア共同体構想を持っている。
ここで想起されるのは、北沢氏が昨年九月下旬、「アジア諸国と連携していく情勢のなかで、いたずらに隣国を刺激する政策はどうかと思う」「早急に配備する必要があるのか」として、与那国島への陸上部隊配備の撤回方針を示したことだ。
東支那海での中国の軍事的脅威が目に見える形で増大する中、「早急な配備」が必要だからこそ、前政権は遅まきながらも陸自の配備を決めたのではないのか。
北沢氏はこの配備撤回に関しても言及している。
―――非難する人が多くいた。ただ、新政権ができたからといって、今まで前政権がやらなかったことを積極的にする必要はないと思う。
「非難する人」への回答になっていない。回答などできるわけがないのだ。
中国の軍事力が伸長する東支那海。「友愛の海」とは日本の屈服で実現する
ものだ
■敗北主義―「防衛」と相容れない「友愛」理念
「鳩山首相の理念である『友愛』は防衛の場でどう表現されていくか」と聞かれると、
―――防衛省と自衛隊は鳩山首相の言われた理念を踏まえながら、これから任務の遂行を図っていく。
―――「自分の自由と自分の人格の尊厳を尊重すると同時に、他人の自由と人格の尊厳をも尊重する」ということを基本にすれば、日本という国の自衛隊は日本の憲法九条を基本にして、専守防衛ということで成り立っているので、非常にマッチしている。
中国人記者の前で、得々と「友愛」防衛政策を語る北沢氏。これだけで国益を損ねている
「友愛」との空虚な理念に関する空虚な説明と言える。要するに「他国を尊重する」のが日本の防衛政策方針を言っているのだが、これは完全なる敗北主義と言うものだろう。
もし北沢氏が真剣に「任務の遂行を図って」いるのなら、「友愛」なるものと「防衛」が矛盾していることなどわかるはずだ。
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だから「中国は空母建設を考えているが、どう思うか」との質問に対しても、次のような回答となる。
―――日本は空母を持つという意思はまったくない。専守防衛だから攻撃型空母を持つ気はないのだ。ただアジアの大国・中国がいよいよ空母を持つのかという思いはある。
世界各国が懸念する中国の空母建造の動きに関しても、「尊重」の姿勢を示す北沢氏。だから「中国から攻められるという感覚はあるか」と聞かれても、こう答えるのだ。
―――中国とはきちんとした友好関係が結ばれている。そのような感覚はない。
この発言も「私は中国を脅威と感じたことはない」と翻訳されて、中国メディアに強調された。
■中国を喜ばせる「日本の防衛の将来イメージ」
各国が警戒する中国の空母保有にも尊重姿勢。「友愛の海」を追及するのでは
ないのか
まさに「戦わずして負ける」の敗北主義だ。
インタビューを終えた同誌は、「日本の防衛に関する将来をイメージさせるに十分な北沢大臣の発言は、『友愛』をキーワードとする鳩山政権の姿をはっきりと浮き彫りにしているといえる」と好意的に論評している。
なぜならこの「友愛」理念の実相は、事大主義、敗北主義以外の何物でもなく、中国側には歓迎するべきものだからだ。
■同盟を守る連隊長と同盟損なう防衛相
さて安全保障委員会で中谷氏は、自衛隊への憎悪すら感じさせる北沢氏の発言に対し、「普天間問題で連日混迷とか報道されるから、この隊員は日米安保はしっかり守らないとという思いがあったのでは。よく反省を」と訴えたが、もっともなことである。
中沢連隊長は目の前に居並ぶ米軍将兵の日本政府に対する不信感を、何としてでも払拭したいとの一念で、あのような言葉を用いたのかも知れないのだ。少なくとも命をかけて国を守る者であれば、そのような思いはあったはずだ。
中沢連隊長の訓示は国を思う気持ちからのもの
だったはずだ。北沢防衛相がそれを批判するの
はなぜか
だが北沢氏が中谷氏のこの忠告を受け入れることはないだろう。
中国との摩擦をもたらす日米同盟よりも、中国主導の東アジア共同体を重視するのが「友愛」外交と言うものだからである。
そしてそうした中国へのシンパシーも相俟って、「強い自衛隊」「強い日本」にはは激しく反撥するのだ。これは反日左翼に共通して見られる思想、情念と言える。
敵性国家に飼い慣らされた防衛相を戴かざるを得ない自衛隊、そして国民。この恐るべき現実を、政治家も国民も、もっと問題視するべきである。
【参考】
月刊『中国NEWS』 北沢防衛相インタビュー http://www.long-net.com/interview/0912/
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http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1056.html
「田母神氏」「中沢連隊長」問題に見る民主党「反自衛隊」の危険姿勢
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1077.html
●自衛隊を敵視し、中国軍を賛美する北沢俊美防衛相に抗議を
事務所 TEL03(3508)8510 FAX03(3503)3889
[email protected]
防衛省 〒162-8801 東京都新宿区市谷本村町5-1 電話:03-5366-3111(代表)
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台湾研究フォーラム 第133回定例会
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■演 題 映画「海角七号」とNHK「JAPANデビュー」問題
台湾で空前大ヒットの親日映画「海角七号」とNHK「JAPANデビュー」問題から「支那の対日情報戦争」を、西村氏に読み解いていただきます。
【日 時】 平成22年3月13日(土)午後6時~8時
【場 所】 文京区民センター2階ホール
JR「水道橋駅」徒歩10分、都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
【参加費】 会員500円、一般1,000円
【懇親会】 終了後、会場付近にて。(会費3,000円、学生1,000円)
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そこで今年も台北では台湾人や在台チベット人たちが反中共デモを行う。
だが中共に対して「反侵略」を叫ぶべきは台湾人、チベット人だけではない。日本人、そしてウイグル人、モンゴル人も同様である。
そこで我々はこの日、台湾の動きに呼応し、都内で3・14台湾「反侵略記念日」呼応街頭演説行動を実施する。
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