惑わされるな!福田康夫「対中譲歩」の呼び掛け
2014/09/29/Mon
九月二十八日、都内で開催された「第十回北京―東京フォーラム」で日中関係に改善を訴えた福田康夫元首相。「外交に勝ち負けはあってはならない。双方が少しずつ譲り合うことだ」と強調し、「首脳同士が会って、握手することを一刻も早くしてもらいたい」と呼び掛けた。
日中首脳会談を呼び掛けた福田康夫元首相だが、その主張に大きな問題
がある
東亜地域が安定すればいいに決まっている。だから福田氏の言説を「もっともだ」と思う国民は全体の何割をも占めるはずだ。多くのメディアもこれまで、同様の訴えを行ってきている。
だがいったい、日本が中国に何を「譲れ」というのか。
外務省幹部によると中国は「安倍首相の靖国神社への『不参拝宣言』と、尖閣諸島の『領土問題化』を首脳会談実現の前提条件」(産経)としている。日本が「譲る」というのは、こうした「前提条件」を呑むということだろう。つまり中国の一方的な主権侵害を容認するということだ。
八月九日のASEAN外相会議の際、中国の王毅外交部長は岸田文雄外相との非公式会談でこう要求している。「中国の中日関係に対する立場を厳粛に表明し、実質行動で両国関係上の障害を取り除き、誠意を見せてほしい」(環球時報)と。
中国がよく用いる言葉が「紅線」(レッドライン)、つまり「これ以上は譲れないぎりぎりの線」という意味だ。王毅氏が表明した「中国の立場」とは、歴史問題、尖閣問題に関する「中国の紅線」と言い換えることができる。
それはヤクザが他人の庭に入り込んで赤い線を引き、「ここからこちら側はオレのもの。線を越えるのは許さない。それを尊重した上でなら、庭の所有権について話し合い、共存の道を探りたい。これがオレの譲歩だ」と言い放つのと同じだ。
かつて「中国の嫌がることは言わない」と公言した福田氏だが、それも「中国の引いた紅線は越えない」という意味だった。だから今回の彼の発言を聞いても、「相変わらずだ」としか言いようがない。
そう言えば福田氏は七月下旬、習近平主席と「極秘会談」を行っている。
さて程永華駐日大使は二十五日、都内での講演で「日本の各界の人々が、中国の発展を客観的に受け止め、脅威ではなく協力のパートナーと見なして信頼関係を高めていくよう希望する」「私たちは日本の多くの友人たちとともに両国が改めて明るい未来を迎えられるよう努めたい」と語った。
NHKなどはそのように大々的に報じるが、これを友好のメッセージなどと捉えているのだろうか。
程永華大使の発言を詳報するNHKのニュース画面。彼の言う日中関係の
「改善」が何を意味するかを知るべきだ
拡大一方の中国の脅威を「脅威と見るな」と言うのは、「中国に無駄な抵抗をしなければ日本は安泰でいられる」との屈従要求だ。こんな国に「譲歩」すれば亡国に繋がりかねない。
だからこそ目下安倍政権は、それを拒んでいるのである。そしてその不屈従の姿勢に中国は苛立ち、日中関係は今日の状況に立ち至ったわけだ。したがって中国が望む形の「関係改善」は、日本の一種の降伏となり、将来に禍根を残すこととなる。
十一月に北京で開かれるAPECの際、もし習近平氏が安倍氏との首脳会談を拒否すれば、中国のマイナスイメージがさらに広がりかねない。そこで中国及び日本国内の媚中派たちは、それまでに安倍氏の「譲歩」を何とか引き出したいと躍起なのだろう。
だが日本には日本の「紅線」というものがある。それは言うまでもなく「国家主権」という正当な「紅線」だ。今これを守り抜かなければ、先祖にも子孫にも顔向けができない。
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日中首脳会談を呼び掛けた福田康夫元首相だが、その主張に大きな問題
がある
東亜地域が安定すればいいに決まっている。だから福田氏の言説を「もっともだ」と思う国民は全体の何割をも占めるはずだ。多くのメディアもこれまで、同様の訴えを行ってきている。
だがいったい、日本が中国に何を「譲れ」というのか。
外務省幹部によると中国は「安倍首相の靖国神社への『不参拝宣言』と、尖閣諸島の『領土問題化』を首脳会談実現の前提条件」(産経)としている。日本が「譲る」というのは、こうした「前提条件」を呑むということだろう。つまり中国の一方的な主権侵害を容認するということだ。
八月九日のASEAN外相会議の際、中国の王毅外交部長は岸田文雄外相との非公式会談でこう要求している。「中国の中日関係に対する立場を厳粛に表明し、実質行動で両国関係上の障害を取り除き、誠意を見せてほしい」(環球時報)と。
中国がよく用いる言葉が「紅線」(レッドライン)、つまり「これ以上は譲れないぎりぎりの線」という意味だ。王毅氏が表明した「中国の立場」とは、歴史問題、尖閣問題に関する「中国の紅線」と言い換えることができる。
それはヤクザが他人の庭に入り込んで赤い線を引き、「ここからこちら側はオレのもの。線を越えるのは許さない。それを尊重した上でなら、庭の所有権について話し合い、共存の道を探りたい。これがオレの譲歩だ」と言い放つのと同じだ。
かつて「中国の嫌がることは言わない」と公言した福田氏だが、それも「中国の引いた紅線は越えない」という意味だった。だから今回の彼の発言を聞いても、「相変わらずだ」としか言いようがない。
そう言えば福田氏は七月下旬、習近平主席と「極秘会談」を行っている。
さて程永華駐日大使は二十五日、都内での講演で「日本の各界の人々が、中国の発展を客観的に受け止め、脅威ではなく協力のパートナーと見なして信頼関係を高めていくよう希望する」「私たちは日本の多くの友人たちとともに両国が改めて明るい未来を迎えられるよう努めたい」と語った。
NHKなどはそのように大々的に報じるが、これを友好のメッセージなどと捉えているのだろうか。
程永華大使の発言を詳報するNHKのニュース画面。彼の言う日中関係の
「改善」が何を意味するかを知るべきだ
拡大一方の中国の脅威を「脅威と見るな」と言うのは、「中国に無駄な抵抗をしなければ日本は安泰でいられる」との屈従要求だ。こんな国に「譲歩」すれば亡国に繋がりかねない。
だからこそ目下安倍政権は、それを拒んでいるのである。そしてその不屈従の姿勢に中国は苛立ち、日中関係は今日の状況に立ち至ったわけだ。したがって中国が望む形の「関係改善」は、日本の一種の降伏となり、将来に禍根を残すこととなる。
十一月に北京で開かれるAPECの際、もし習近平氏が安倍氏との首脳会談を拒否すれば、中国のマイナスイメージがさらに広がりかねない。そこで中国及び日本国内の媚中派たちは、それまでに安倍氏の「譲歩」を何とか引き出したいと躍起なのだろう。
だが日本には日本の「紅線」というものがある。それは言うまでもなく「国家主権」という正当な「紅線」だ。今これを守り抜かなければ、先祖にも子孫にも顔向けができない。
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