義を見て立ち上がる日本人―感動的だったウイグル支援デモ (附動画)
2008/06/30/Mon
先日の長野での北京五輪聖火リレーの際、チベット旗を掲げる日本人たちを包囲するかのように、長野駅前は中国の赤い国旗の波で覆い尽くされていたが、その一角に青の旗が林立し、赤旗と対峙していた。それがウイグル人の東トルキスタンの旗だった。
青地に白の三日月と星を描いたこの旗は清楚な美しさを持ち、ウイグル人の善良な民族性を繁栄したものと思われるが、これが好戦性を思わせる赤旗群と、日本において対峙しなければならないのは、言うまでもなくウイグル人がチベット人と同様、中国の占領を受け、残虐な支配に苦しんでいるからだ。
さて六月二十五日、そのウイグル人の解放と独立を訴える日本初のデモー「東トルキスタン世界同日開催デモ」が都内で行われた。主催は日本ウイグル協会。リーダーは亡命ウイグル人のイリハム・マハムティー(世界ウイグル会議日本代表・日本ウイグル協会会長)だ。もちろん同氏はすでに故国へは帰れない。そこへ多くの日本人が彼の下に馳せ参じ、東トルキスタン支援の活動を本格化させたのだ。
出発前に挨拶するイリハム氏
参加者数は百五十名くらいだろうか。平日と言うこともあり、主催者の様相をはるかに越える多さだと言う。熱心な若い人々が目立つのが印象的だった。
コースは六本木の三河台公園から笄公園まで。中国大使館の周辺を一時間弱歩く行程だ。みなが青い旗を押し立て、「フリーウイグル」「フリーチベット、フリーモンゴル」と叫びながら元気よく行進し、沿道の関心を集めていた。
その後、イリハム氏ら代表者が抗議の声明文を携え、中国大使館へ向かった。もちろん大使館員が姿を現すはずがなく、文書は同館の郵便ポストに入れてきた。
声明には次のようにあったと思う。
「軍事支配下の所謂ウイグル自治区で聖火リレーが行われたが、式典会場を埋めたのは組織された人々だけで、住民は沿道への立ち入りも禁じられ、狙撃兵のため、一歩も外に出られなかった。ウイグル支配の能力を示すショーだった。世界に殖民地支配を完璧な姿で見せた」
「中共はウイグル人の平和的抗議を反逆と看做し、減給、職場追放、軟禁、投獄、公開処刑などで応じている」
「ウイグル人絶滅計画、東トルキスタン殖民支配に抗議するよう、日本の政府、国民にお願いしたい」
「中共は憲法に従って自治を与えろ。ウイグル文化を徹底的に破壊する教育政策を止めろ。すべてのウイグル人政治犯を即時釈放しろ」
こうした切実な訴えが、参加した日本人の心を打った。
行進の前後に次の人々がスピーチを行い、ウイグル人との共闘を力強く呼びかけた。
小坂英二・荒川区議、牧野聖修・前衆議院議員/Save Tibet Network代表、白石念舟・日本ウイグル協会顧問、三浦小太郎氏(脱北者支援・中国民族問題に取り組む活動家・評論家)、ダシ・ドノロブ・モンゴル自由連盟党副党首、永山英樹・台湾研究フォーラム会長。
白石念舟氏はウイグル人留学生との交流に長年携わってきた人。同氏のスピーチによると、デモに参加できるウイグル人はごく少数。もちろんそれは本人や家族への弾圧を恐れなければならないからだ。そうしたなか同氏は、「義に駆られ、ウイグルのためにやろうと決意した」と、イリハム氏とともに日本ウイグル協会を発足させた経緯を語った。
そのためかこの日の参加者の間では、「義を見て為さざるは勇なきなり」がウイグル支援者の合言葉のように語られていた。
多くはそのような思いで参集したのだろう。最近まで東トルキスタンの情況は知らなかったと言う人も多かった。長野駅前でその問題に関心を抱いたと言う人も。それでもこの日、ここまで大勢集まったのは、さすがは日本人だと思った。
そのような情景に私も感動し、スピーチでは「中国は我々の行動をウイグル独立の陰謀と罵るだろうが、日本人は利害を超えたところで、価値あることに身を捧げる民族性がある」とし、「日本人、ウイグル人、チベット人、モンゴル人、台湾人、そしてさらに多くの国の人々とともに提携し、国際社会を味方につけ、中共を包囲、牽制しなければ」と訴えた。
この日、私が心から感動したのは、一つはウイグル人の捨て身の抵抗精神であり、一つは無私の精神でそれに呼応する日本人の志だった。こうした絆の強化、拡大は、虚偽宣伝や利益誘導で世界の籠絡をはかる中共にとり、とても大きな脅威となるはずだ。
全国の日本人も、各国、各民族の平和、幸福のため、中共への対抗に立ち上がってはどうだろうか。
デモの模様を伝える動画
次は7・5「南モンゴル民族支援デモ」に参加しよう
南モンゴル(内モンゴル)の亡命者らで作られた、モンゴル自由連盟党主催のデモが予定されています。
場所:六本木 三河台公園~笄(こうがい)公園
日時:7月5日(土) 13:00~
主催:南モンゴル民族支援デモ行進実行委員会
※東トルキスタン世界同日開催デモと同じコースになります。
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青地に白の三日月と星を描いたこの旗は清楚な美しさを持ち、ウイグル人の善良な民族性を繁栄したものと思われるが、これが好戦性を思わせる赤旗群と、日本において対峙しなければならないのは、言うまでもなくウイグル人がチベット人と同様、中国の占領を受け、残虐な支配に苦しんでいるからだ。
さて六月二十五日、そのウイグル人の解放と独立を訴える日本初のデモー「東トルキスタン世界同日開催デモ」が都内で行われた。主催は日本ウイグル協会。リーダーは亡命ウイグル人のイリハム・マハムティー(世界ウイグル会議日本代表・日本ウイグル協会会長)だ。もちろん同氏はすでに故国へは帰れない。そこへ多くの日本人が彼の下に馳せ参じ、東トルキスタン支援の活動を本格化させたのだ。
出発前に挨拶するイリハム氏
参加者数は百五十名くらいだろうか。平日と言うこともあり、主催者の様相をはるかに越える多さだと言う。熱心な若い人々が目立つのが印象的だった。
コースは六本木の三河台公園から笄公園まで。中国大使館の周辺を一時間弱歩く行程だ。みなが青い旗を押し立て、「フリーウイグル」「フリーチベット、フリーモンゴル」と叫びながら元気よく行進し、沿道の関心を集めていた。
その後、イリハム氏ら代表者が抗議の声明文を携え、中国大使館へ向かった。もちろん大使館員が姿を現すはずがなく、文書は同館の郵便ポストに入れてきた。
声明には次のようにあったと思う。
「軍事支配下の所謂ウイグル自治区で聖火リレーが行われたが、式典会場を埋めたのは組織された人々だけで、住民は沿道への立ち入りも禁じられ、狙撃兵のため、一歩も外に出られなかった。ウイグル支配の能力を示すショーだった。世界に殖民地支配を完璧な姿で見せた」
「中共はウイグル人の平和的抗議を反逆と看做し、減給、職場追放、軟禁、投獄、公開処刑などで応じている」
「ウイグル人絶滅計画、東トルキスタン殖民支配に抗議するよう、日本の政府、国民にお願いしたい」
「中共は憲法に従って自治を与えろ。ウイグル文化を徹底的に破壊する教育政策を止めろ。すべてのウイグル人政治犯を即時釈放しろ」
こうした切実な訴えが、参加した日本人の心を打った。
行進の前後に次の人々がスピーチを行い、ウイグル人との共闘を力強く呼びかけた。
小坂英二・荒川区議、牧野聖修・前衆議院議員/Save Tibet Network代表、白石念舟・日本ウイグル協会顧問、三浦小太郎氏(脱北者支援・中国民族問題に取り組む活動家・評論家)、ダシ・ドノロブ・モンゴル自由連盟党副党首、永山英樹・台湾研究フォーラム会長。
白石念舟氏はウイグル人留学生との交流に長年携わってきた人。同氏のスピーチによると、デモに参加できるウイグル人はごく少数。もちろんそれは本人や家族への弾圧を恐れなければならないからだ。そうしたなか同氏は、「義に駆られ、ウイグルのためにやろうと決意した」と、イリハム氏とともに日本ウイグル協会を発足させた経緯を語った。
そのためかこの日の参加者の間では、「義を見て為さざるは勇なきなり」がウイグル支援者の合言葉のように語られていた。
多くはそのような思いで参集したのだろう。最近まで東トルキスタンの情況は知らなかったと言う人も多かった。長野駅前でその問題に関心を抱いたと言う人も。それでもこの日、ここまで大勢集まったのは、さすがは日本人だと思った。
そのような情景に私も感動し、スピーチでは「中国は我々の行動をウイグル独立の陰謀と罵るだろうが、日本人は利害を超えたところで、価値あることに身を捧げる民族性がある」とし、「日本人、ウイグル人、チベット人、モンゴル人、台湾人、そしてさらに多くの国の人々とともに提携し、国際社会を味方につけ、中共を包囲、牽制しなければ」と訴えた。
この日、私が心から感動したのは、一つはウイグル人の捨て身の抵抗精神であり、一つは無私の精神でそれに呼応する日本人の志だった。こうした絆の強化、拡大は、虚偽宣伝や利益誘導で世界の籠絡をはかる中共にとり、とても大きな脅威となるはずだ。
全国の日本人も、各国、各民族の平和、幸福のため、中共への対抗に立ち上がってはどうだろうか。
デモの模様を伝える動画
次は7・5「南モンゴル民族支援デモ」に参加しよう
南モンゴル(内モンゴル)の亡命者らで作られた、モンゴル自由連盟党主催のデモが予定されています。
場所:六本木 三河台公園~笄(こうがい)公園
日時:7月5日(土) 13:00~
主催:南モンゴル民族支援デモ行進実行委員会
※東トルキスタン世界同日開催デモと同じコースになります。
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