日本が台湾を励ましている!―安倍政権及び民間の友情を特記する台湾紙の社説
2017/03/31/Fri
「台湾正名」という言葉がある。それは「正しく台湾を台湾と呼ぶ」という意味だ。たとえば中国は台湾侵略を正当化するため、「一つの中国」(台湾は中国の一部)とする原則なるものを掲げ、国際社会において「一つの中国・一つの台湾」との否定することのできない現状を否定することに躍起となり、オリンピックではIOCに圧力をかけて台湾代表に「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)の名を押し付け続けるが、その名を「台湾」へと切り替えるのも「台湾正名」だ。また台湾の対日窓口機関である「亜東(東亜の意)関係協会」の「台湾日本関係協会」への改称も予定されているが、これもまた「台湾正名」の一つである。
しかし台湾人にそうした正名を躊躇させるのが、言うまでもなく中国の横暴な圧力である。ところがその一方で、台湾人に正名を促しているのが日本の政府、民間の台湾にy対する友情であるようだ。そのことを教えるのが、台湾の最大手紙、自由時報の三月三十一日の社説である。
そこには我が「台湾研究フォーラム」の名も。我々民間が現在推進する2020東京五輪「台湾正名」運動の熱意が台湾にも伝わっているということだろう。
台湾には勇気を出して頑張ってほしいが、同じように日本もさらに頑張らなくては。そのような思いで、以下に社説を全訳する。
社説》 早く正名を実行して!
(自由時報2017-03-31)
日本の安倍晋三首相は今週木曜、「台湾は価値と利害を共有する大事なパートナー。(自民党)青年局を中心に関係をしっかりと強化してほしい」と述べるとともに、中国が圧力を強化させ、台湾が国際機関の会議に出席するのを反対していることに「留意する」とした。安倍氏は鈴木馨佑・自民党青年局長の報告を聞いた後、こう発言したのだった。
鈴木氏は今月中旬に台湾を訪問し、蔡英文総統など我が政府の高官と会見。蔡総統は会見後にツイッターで日本語を使い、「台湾と日本の若手政治家が手を繋ぎ、交流をさらに深めていただきたいと願います」と書いている。
安倍氏の談話は事実に符合しており、台湾と日本の両国人民に共通する心の声を言い表したものでもある。台日両国は地理的に近く、歴史的に連結し、経済的に繋がり、災害が起これば支援し合い、戦略的利害は入り交じり、自由、民主、人権という普遍的価値も共有している。安倍氏の二国間関係への期待表明は、実務的に我が国との関係を強化しようとの日本政府の姿勢を、更に明確にさせるものだ。実際に鈴木氏に次いで赤間二郎総務副大臣も週末に訪台している。これは一九七二年の両国断交後初の政府間交流であり、また彼は来訪した日本の政府高官としては最高位だ。
我が国を圧迫することに決して手を緩めない中国は、直ちに跳ね起きてつべこべ言い、赤間氏の訪台を「断固反対する」と声明し、そして日本に抗議を行った。しかし安倍政権は中国の言い掛かりには遠慮なく反論している。たとえば菅義偉官房長官は「日本と台湾は緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナー。赤間副大臣の訪問は相互理解の強化にとって大きな意義がある。引き続き台湾との交流は進めて行きたい」と述べた。岸田文雄外務大臣も「日本は台湾との非政府間の実務的な関係を維持している」とし、「中国の批判は当たらない」と語った。それと同様に、防衛省のシンクタンクが最新の報告の中で台湾を中華民国と記載したとして中国が抗議し、それを発表するなと要求したが、日本側はそれを拒否している。
安倍氏は近年における我が国に最も友好的な日本の首相と呼ぶことができる。今年元日には我が国に駐在の日本の外交機関「交流協会」を「日本台湾交流協会」と改称した。この改変は単なる正名にとどまらない。これによってこの機関の目的、性質も一目瞭然となったのである。そして更に重要なのは、安倍政権が国家としての扱いで台湾を遇すると表明したことだ。だからこそ、鈴木氏が我が国の高官との会見に来ただけでなく、赤間氏も公人の身分で来訪したのである。
これら一連の動きについて、例えば日本のメディア界では、安倍氏はすでに台湾との政府間関係のレベルアップを決意し、今後は中国側の反応を絶えず探って行くものと分析されている。言い替えるなら日中関係がつねに齟齬を来している今日、従来の媚中、親中、畏中のチャイナスクールに把持されてきた外務省をすでに改革したということだ。
特に安倍氏は実弟の岸信夫氏を外務副大臣に就任させている。これにより良性の互動が進み、両国の友好関係が更にワンランク上がることが期待されるし、そうなれば台日両国の人民の願いも沿うこととなる。
日本の民間もまた、台湾に対して友好的であるのも衆目の一致するところだ。三年後の東京オリンピックで台湾正名を実現させようというのは、その最も代表的な事例である。日本の「台湾研究フォーラム」など親台版の人々が積、我が国の選手が「Chinese Taipei」という滅茶苦茶な名称ではなく、堂々と「Taiwan」の名で参加できるようにと積極的に奔走してくれている。
一方、それと同時に台湾社会も日本に対して友好的だ。老世代の親日、青壮年の哈日は、つねに中国政府や、台湾にいるあの国の代弁者達を激怒させ、その心を粉々に打ち砕いている。
台湾社会の日本への好感は文化、消費、流行の上だけのものではなく、安全保障という実務的考えからのものでもある。日曜に開かれた台湾国家聯盟主催のシンポジウムでは、外交、安保の専門家達が異口同音に、台湾と日米との間で安全保障パートナー関係を構築し、共に中国解放軍の拡張に対処すべきだと強調した。また米国の政治学者、ジューン・ドライヤー氏は最近、「赤間氏の訪問や我が国の高碩泰・駐米代表が国務省の会議(※IS掃討のための有志連合会議)に招かれたことは、日米が台湾との関係のレベルアップを図っている証ではないか」と指摘している。
日本や米国の友好的な動きに比べ、蔡英文政権はいまだ「現状維持」だとして自らの動きを制限し、積極的な動きをあまり見せてない。多くの国民は「日本台湾交流協会と改称されて三カ月が経つというのに、なぜ未だ我が方の亜東関係協会の改名が行政院の公文書に載らないのか」、「日本の友人達によるオリンピックでの台湾正名を目指す熱心な行動に対し、なぜスポーツ庁長官は冷淡な反応(※「名称を変えたいからと言って変えられるものではない」と発言)を示したのか」と聞きたがっている。
正名、制憲、国連加盟が、再び政権を握った民進党に対する多くの台湾人民の外交的な期待である。国家正常化のためのこれら三つの重大課題の難度はさまざまで、そのうち正名は比較的に自分達で何とかできるものである。安倍政権は中国を恐れずに日本の駐台機関の正名を行ったというのに、民進党政権はいつまで引き延ばしをするのか。
人心、人気を取り戻したいのなら、早く正名を実行してください!
原文 http://talk.ltn.com.tw/article/paper/1090386
【過去の関連記事】
日台交流―中国配慮の時代に終止符を!/「亜東関係協会」改称問題 17/03/06
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3088.html
台湾政府は日本人の活動をどう見るかー2020東京五輪「台湾正名」運動 17/03/18
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3096.html
日米の台湾接近を妨害するなー中国がいかに怒っても 17/03/30
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3103.html
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台湾は台湾!Chinese Taipeiではない!
2020東京五輪(奧運)「台湾正名」推進協議会に参加を!
協議会HP http://2020taiwan-seimei.tokyo/index.html
署名(連署)用紙 http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei
連署漢語説明 http://2020taiwan-seimei.tokyo/petition_tw.html
しかし台湾人にそうした正名を躊躇させるのが、言うまでもなく中国の横暴な圧力である。ところがその一方で、台湾人に正名を促しているのが日本の政府、民間の台湾にy対する友情であるようだ。そのことを教えるのが、台湾の最大手紙、自由時報の三月三十一日の社説である。
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台湾には勇気を出して頑張ってほしいが、同じように日本もさらに頑張らなくては。そのような思いで、以下に社説を全訳する。
社説》 早く正名を実行して!
(自由時報2017-03-31)
日本の安倍晋三首相は今週木曜、「台湾は価値と利害を共有する大事なパートナー。(自民党)青年局を中心に関係をしっかりと強化してほしい」と述べるとともに、中国が圧力を強化させ、台湾が国際機関の会議に出席するのを反対していることに「留意する」とした。安倍氏は鈴木馨佑・自民党青年局長の報告を聞いた後、こう発言したのだった。
鈴木氏は今月中旬に台湾を訪問し、蔡英文総統など我が政府の高官と会見。蔡総統は会見後にツイッターで日本語を使い、「台湾と日本の若手政治家が手を繋ぎ、交流をさらに深めていただきたいと願います」と書いている。
安倍氏の談話は事実に符合しており、台湾と日本の両国人民に共通する心の声を言い表したものでもある。台日両国は地理的に近く、歴史的に連結し、経済的に繋がり、災害が起これば支援し合い、戦略的利害は入り交じり、自由、民主、人権という普遍的価値も共有している。安倍氏の二国間関係への期待表明は、実務的に我が国との関係を強化しようとの日本政府の姿勢を、更に明確にさせるものだ。実際に鈴木氏に次いで赤間二郎総務副大臣も週末に訪台している。これは一九七二年の両国断交後初の政府間交流であり、また彼は来訪した日本の政府高官としては最高位だ。
我が国を圧迫することに決して手を緩めない中国は、直ちに跳ね起きてつべこべ言い、赤間氏の訪台を「断固反対する」と声明し、そして日本に抗議を行った。しかし安倍政権は中国の言い掛かりには遠慮なく反論している。たとえば菅義偉官房長官は「日本と台湾は緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナー。赤間副大臣の訪問は相互理解の強化にとって大きな意義がある。引き続き台湾との交流は進めて行きたい」と述べた。岸田文雄外務大臣も「日本は台湾との非政府間の実務的な関係を維持している」とし、「中国の批判は当たらない」と語った。それと同様に、防衛省のシンクタンクが最新の報告の中で台湾を中華民国と記載したとして中国が抗議し、それを発表するなと要求したが、日本側はそれを拒否している。
安倍氏は近年における我が国に最も友好的な日本の首相と呼ぶことができる。今年元日には我が国に駐在の日本の外交機関「交流協会」を「日本台湾交流協会」と改称した。この改変は単なる正名にとどまらない。これによってこの機関の目的、性質も一目瞭然となったのである。そして更に重要なのは、安倍政権が国家としての扱いで台湾を遇すると表明したことだ。だからこそ、鈴木氏が我が国の高官との会見に来ただけでなく、赤間氏も公人の身分で来訪したのである。
これら一連の動きについて、例えば日本のメディア界では、安倍氏はすでに台湾との政府間関係のレベルアップを決意し、今後は中国側の反応を絶えず探って行くものと分析されている。言い替えるなら日中関係がつねに齟齬を来している今日、従来の媚中、親中、畏中のチャイナスクールに把持されてきた外務省をすでに改革したということだ。
特に安倍氏は実弟の岸信夫氏を外務副大臣に就任させている。これにより良性の互動が進み、両国の友好関係が更にワンランク上がることが期待されるし、そうなれば台日両国の人民の願いも沿うこととなる。
日本の民間もまた、台湾に対して友好的であるのも衆目の一致するところだ。三年後の東京オリンピックで台湾正名を実現させようというのは、その最も代表的な事例である。日本の「台湾研究フォーラム」など親台版の人々が積、我が国の選手が「Chinese Taipei」という滅茶苦茶な名称ではなく、堂々と「Taiwan」の名で参加できるようにと積極的に奔走してくれている。
一方、それと同時に台湾社会も日本に対して友好的だ。老世代の親日、青壮年の哈日は、つねに中国政府や、台湾にいるあの国の代弁者達を激怒させ、その心を粉々に打ち砕いている。
台湾社会の日本への好感は文化、消費、流行の上だけのものではなく、安全保障という実務的考えからのものでもある。日曜に開かれた台湾国家聯盟主催のシンポジウムでは、外交、安保の専門家達が異口同音に、台湾と日米との間で安全保障パートナー関係を構築し、共に中国解放軍の拡張に対処すべきだと強調した。また米国の政治学者、ジューン・ドライヤー氏は最近、「赤間氏の訪問や我が国の高碩泰・駐米代表が国務省の会議(※IS掃討のための有志連合会議)に招かれたことは、日米が台湾との関係のレベルアップを図っている証ではないか」と指摘している。
日本や米国の友好的な動きに比べ、蔡英文政権はいまだ「現状維持」だとして自らの動きを制限し、積極的な動きをあまり見せてない。多くの国民は「日本台湾交流協会と改称されて三カ月が経つというのに、なぜ未だ我が方の亜東関係協会の改名が行政院の公文書に載らないのか」、「日本の友人達によるオリンピックでの台湾正名を目指す熱心な行動に対し、なぜスポーツ庁長官は冷淡な反応(※「名称を変えたいからと言って変えられるものではない」と発言)を示したのか」と聞きたがっている。
正名、制憲、国連加盟が、再び政権を握った民進党に対する多くの台湾人民の外交的な期待である。国家正常化のためのこれら三つの重大課題の難度はさまざまで、そのうち正名は比較的に自分達で何とかできるものである。安倍政権は中国を恐れずに日本の駐台機関の正名を行ったというのに、民進党政権はいつまで引き延ばしをするのか。
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原文 http://talk.ltn.com.tw/article/paper/1090386
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