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2026-05-10

契約書って大事だよね、という話

10年前の話。

当時の私、29歳、IT企業会社員、女。

名前は、西原仮名)。

結婚して、旦那と二人で共稼ぎ貯金もふえていって、そろそろ子どもかな、、、というときに鬱になる。

当時の長時間労働と、親の離婚教育虐待といった生い立ちから来る色々なものなどが噴出した感じになる。

夫は、「いったん会社やめて回復に専念してはどうか」というアドバイスを受け退社。

まあ、私はIT業界なので、回復した後も業界に戻れるでしょう、という思い込みもありました。


そして回復に専念、といっても、することないのね。

定期的にお医者さんいって、薬飲んで、できるだけ悪いこと考えないようにして毎日を乗り越えてを繰り返す。

しんどい、辛いが、することはない。(時間をつぶすために、夫の漫画コレクションを大量に消費)


少し回復してきたころに、「そろそろ何かしたい」と思ったが、いきなり再就職で週5日は辛いと思ったので、

自営業でも初めてみるか、となんとなく思い、夫に話したところ、「いいと思うよ~」という話で、とりあえず会社を作った。

名前は、私の名前から文字、夫の名前から文字、そして愛犬 (R.I.P) の名前から文字で、3文字会社

会社作った理由は、法人ビジネスする際に、個人事業主は舐められる、となんとなく思ったのがその理由


そのころ、ソーシャルで、「学生時代から事業やってて、今は会社やってて世界中を飛び回っています」というキラキラ経営者を見つける。

名前池田さんとしよう(仮名)。

何か月かウォッチしていたところ、池田さんがたまたま、「いまから〇〇市いきます~。コーヒー一緒に飲める人ウェルカム」という投稿をしていて、

おお、会ってみたい!と思い、DMを送り、いきなりお茶を飲むことに。

池田さんと会ってみると、もうすごくいい人で、外見もよくて、私のことも全部肯定してくれる。

そして、池田さんの会社について詳しく聞いてみると、マーケティングは強いが、営業が弱いので、中小企業案件はぽろぽろ取れるが、大手企業案件は取れていないことを知る。

そこで、「営業面、私がお手伝いしましょうか?どうお役にたてそうか提案しましょうか」ととっさの提案をする。

というのも、私はIT企業新卒で入ってから、ずっと大手企業向けの営業やってて、ゴリゴリ営業畑。

「このキラキラした人が持っていないものを、私が持ってて、相互補完できるかも」と直感的に思った。

池田さんは「それはとってもありがたいです。では、来週オンラインお話しできますか」と、とんとん拍子に話が進んで、いざ提案の時を迎える。


から提案は、「池田さんが販売している商品は、マーケティングで売っているだけでは、継続して点数がさばけないので、ターゲット業界のTop10に対しては、直接営業アプローチすべき」という非常にシンプルもの

自分なりの洞察リサーチ内容、アプローチ方法などをがっつり加えたものを伝える。当時はAIもなかったから、提案書作るのにがっつり1週間使った。

からは「あまり無理しないようにね。でも、応援してるよ」と言われる。応援してくれたのが嬉しかった。

そして提案をみた池田さんは、

西原さんの提案は、素晴らしい内容でした。私の周りには、マーケティングとかデジタルとかの人は多いのですが、こうした直球の営業企画できる人、そして実行できる人はいないんです」

100点満点をくれた。正直、むちゃくちゃ嬉しかった。

そして池田さんは、

販売額の20%を西原さんへのお支払いということでいかがでしょうか。過去に月額固定で営業代行を依頼したことがあったのですが、全く機能しなかったので、成果報酬でよければぜひお願いしたいです」

営業面だけでなく、マーケティング面でもアイデアあればぜひお知らせください」

といって、月に1度はオンライン、年に3-4回は対面で会う仲になった。

池田さんは、ソーシャルでも1万人以上フォロワーがいて、それも経営者っぽい人が多いので、そういう人のチームになれたことが嬉しかった。

このころには私の鬱はもう抜けていたとおもう。


池田さんからは色々学んだ。友達、先輩みたいな感じで、彼女が考える会社経営について、色々教わった。

私は父も母もサラリーマンだが、二人とも仕事の話は家で一切しなかったので、会社経営するとかいうことを全く考えたことがなかった。

稼ぐ仕組みを作ること、人を使うというのは、こういうことなんだなあ、と思った。

また、池田さんのもとには、それぞれ優秀なスキルもつ人が男女問わずチームとしていて、それぞれ自分会社を持っていたり、個人事業としてやっていたりした。

私は勝手に「チーム池田」と呼んでいた。自分もその中で、専門性をもち尊重される一員に加われたことを嬉しく思った。

ちなみに、営業をはじめて、1か月後に、ある業界大手企業本社購買とのアポを取ることができ、池田さんにも同行してもらったのだが、

西原さんの営業スキルプレゼンスキル、交渉力はすごい!」ととにかくほめてもらった。その後、池田さんはさらに私を立ててくれるようになった。

その会社との契約も決まり安定的な数量を売れるようになり、月数十万円の金額が私の手元に入ってくるようになった。

と、ここまでがいい話。


それから1年後、法規制が変わった関係で、池田さんの会社バブルが到来する。

(結果として一時的であったが)年の売り上げが10倍近くなったのだ。

池田さんはこれをチャンスとみて、マーケティングに大量にお金突っ込み中小企業客と個人客が激増することに。

私は細々と営業をするが、最初に取ってきた大手以外からはなかなか受注できず。また、その大手から契約も急減するという事態に。

数十万円の報酬が、数万円にまで低迷する。夫の収入があるから、食べるには困る、ということにはならないが、でも困る。


池田さんは、「ビッグウェーブに乗って、マーケティングで売れる」という確信を持ったのか、私の話を聞いてくれなくなった。

大手企業は、商品信頼性部品継続提供可能性、外部機関試験認証取得、問題発生時の原因究明体制、といった点を重視する。

大手企業が期待しているような点に、ぜひお金を突っ込んでください」という私の依頼は無視される。

そしてダメ押しに、私に対して保証していた20%のマージン10%に圧縮され、さらさらに、私が開拓したお客さんに対して、池田さんが新しく採用した若手営業が、

私が提案した価格よりも安く提案して、勝手契約を切り替えていた「らしい」ことが判明。お客さんは、口止めされているらしく明言はしないが、非常に歯切れ悪くなり、私の電話も取らなくなった。


そこで、池田さんに私はコールして、「マージン圧縮はまあ仕方ない面もあるかとは思います。部材が上がっているし。でも契約勝手に切り替えているのは本当ですか」と確認したところ、

池田さんは仮面のような表情になり、徹底的にはぐらかした。そして、「ビジネスがうまくいくように、全般的コントロールしていくために決めたことなので」と、分かったような分からないようなことを言われた。

ああ、この人はもうだめだ。と思った。


そして思い出す。

ある夜、私は池田さんはすごい、池田さんと仕事できて、営業契約も決まりうれしい。

といった話をした後に、夫は「池田さんとは契約書は締結した?」と言われる。

私は、「池田さんは営業面は私に任せているか大丈夫」「いいタイミングになったら話してみるね」といったが、その後契約の話は結局しなかったし、池田さんからも出なかった。


ああ、やられたんだな。池田さんにうまいように使い倒されたのかもしれない。

でも、数字に関することはどれも口約束から20%のことも、契約をかっさらうようなことをしない、というのも、そういう口約束があったことを証明できない。

そして私の売り上げマージンゼロになった月に、私から池田さんに、「転職が決まったので、そちらに注力することにしました。これまでありがとうございました」と言って、チーム池田を去った。

同時期にチーム池田はほぼ解体されていて、バイキングみたいな髭のエンジニアさんも、いつも違う眼鏡をかけてくるWebデザイナーの方も、代理店販売担当していたおやじ殺しの方も、みんないなくなった。

みんな池田さんと契約トラブルを抱えてのことだった。

家が近くだったので、よく一緒にご飯を食べた髭のエンジニアさんは、

「あの人(池田さん)は、そもそも信頼できないと思っていたので、来るべき時が来たか、という感じだったよ。いくつか予防線を引いておいてよかった」

と言っていた。ああ、私は人を見る目が本当にないんだなあと思った。


その後池田さんがどうなったかって?

ウェブで相変わらず、涼しい顔でビジネスをしています。とてもお美しいままです。

おそらく、信頼を焼き畑農業しても、また、私のような人間池田さんを手伝いたくなってしまうので、会社は回っているのだと思う。

特需タイミングで大儲けしたお金を使って、今は別のビジネスも手掛けているみたいだ。


私がどうなったかって?

夫は「自分お金をだまし取られるみたいな致命傷でなくてよかったね」と言われ、私のことは一切責めなかった。

夫は私と一緒に池田さんとは何度か会っているのだが、「調子のよい経営者典型」だと思っていたとのこと。

ああ、そうだ、夫は銀行融資しているんだった。彼の人物鑑定能力は、私の100倍高いのだからもっと夫を頼ればよかったのかも。

でも、銀行で順調そうにみえる夫の力を借りずに、自分も独力でうまくいった証拠を残したかったんだよね。


池田さんには、転職しました、といいましたが、実はその後は自分会社を育てるべく奮闘し、6-7年が経過したところ。

私の能力不足がゆえに、満足のいかなかった結果を迎えたことはある。ただ、池田さんのような意図的不義理をせずに来れている。

子供も2人生まれて元気だ。この点は独身池田さんが持てなかったものだ、と思ってしま自分性格が悪いと思う。

池田さんに対する恨みはもうなくて、「一時期楽しく過ごさせていただいてありがとう!」「良い点も悪い点も学ばせてもらいました」という感じです。

池田さん、もしこれを読んでいたとしても、私は夫と子供に囲まれ仕事もあって幸せなので、今更あなた邪魔をする気は一切ありません。


おしまい

2026-04-19

なんで派遣会社が無くならないのか

派遣会社つぶれろってよく聞くよね。でもなんで派遣会社が無くならないのか考えてみた。

まず最初に言っておくけど、派遣会社めっちゃつぶれている。去年は過去最高の倒産数だった…はず…。間違ってたらごめん。

でも、「派遣会社がつぶれる派遣が無くなる」なんだよね。じゃあどうなっているかって言うと、つぶれた派遣会社にいた人たちは正社員になるわけじゃなく、みんな聞いたことがあるような大手派遣会社に吸われている。

倒産数が多くても派遣の数自体は減ってないんだよね。このあたりは国とか派遣なんちゃら協会データを出しているので、気になったら検索してくれ。

じゃあなんで無くならないかって言うと、言ってしまえば需要があるからなんだよね。需要といっても、小さい企業とクソデカ大手企業では需要の種類が違うから、一概には言えないんだけど…

小さい会社であれば、例えば経理に詳しい人が欲しい、英語ができる人が欲しい、PCが使える人が欲しいってなった時に、社内にノウハウが無くて選考できる人がいないって場合でもその選考ごと丸投げできる利点があるかな

大手であれば、まあ、一時的に大量の人が欲しいって時に頼めるし、会社名を隠して募集みたいなこともできる(会社名出すとそれにつられて応募者がいっぱい来るので…)し、雇った派遣人員が辞めちゃっても基本的には補充が楽なのもある。

需要拍車をかけているのが正社員解雇のしにくさって言われているけど、実際そうだと思う。。正直、ここが社会的に大規模に改善されない限りは、派遣需要は無くならないと思うなー。

仮に派遣禁止したとしても、派遣だった人たちは今度はバイト個人事業主会社契約といった形に収束していくだろうし。正社員にするメリットデメリットを上回らない限り、正社員の数は増えないだろうなー。

ピンハネすんのやめろ!!に対して。

多分、つぶれろ!!!って言ってる人たちはこれを考えてるんだと思う。ピンハネ中抜き、大抵は3割くらい派遣会社に持って行かれる。多いとこは5割???このあたりはマージン率で調べれば各社のものが出てくるはず。法律で何割持ってくか公開しないといけないからね。

じゃあピンハネされたものがどうなるかっていうと…この辺りも調べればわかるんだけど、簡単に言うと、本来正社員にしたとき会社が払わなければいけないお金(なんちゃら保険とか社会保障なんちゃらの税金とか)の肩代わり&派遣会社運営費用になってる。

この辺りも調べれば簡単解説したのが出てくるから、気になったら調べてくれ。うーん、派遣会社ってレンタカー屋と結婚相談所を足して二で割ったようなものだと思ってて、レンタカーって割高だけど、車両保険とか車の税金を代わりに払ってくれてるでしょ、それに結婚相談所は沢山の人を集めたり面接したりアドバイスしてくれるでしょ。ざっくりいえばピンハネの中身はそんな感じかなあ…。

どうしたらなくなる?どうしたらなくせる?とにかくつぶれてほしい。

ここまで書いてみたけど、派遣会社憎しの人たちにとって派遣会社事情とか知らんよね。そして、これが一番知りたいことだよね、どうしたら派遣をなくせるか…。それを言わないとフェアじゃないと思うから頑張って考えるか。

まず単純に考えると、会社にとっての正社員を雇うメリットデメリットを上回ればいいわけだよね。ぱっと思いつくのは解雇のしやすさを上げる、採用コストを下げる、転職のしやすさを上げる、正社員に対する税金優遇するなど…かな。とはいえ法律も税も個人単位でどうにかできる事じゃないから、個人としてできることを考えてみるか…。やっぱり多くの人が派遣会社に行かずに、正社員になれるように面接を受けてみるのが個人でできる最良の方法だと思うんだ…。

2026-04-17

サバンナ八木が口座を3つ持てって言ってたけど

の3つね

まぁ、この分け方については概ね賛成なんだけど結婚したらもう1つ必要よな

パートナー存在していることを知られてはいけない口座

通称FANZA口座

ワイが涼森れむ好きだという事実墓場まで持っていく

2026-04-16

anond:20260416221939

単に後ろに入ることを「安全マージン作る」とは言わない。

そもそも「猛スピードで来てた奴をやり過ごしてから合流する」は可能だが、「合流しようとしたら急加速してきた」という話なので、その場合「加速レーンに戻ってやっぱり先に行かせる」という選択肢存在しない。

anond:20260416212624

マジレスするとそういう時はその分俺と俺の前の車間開けてそいつの分も安全マージン作る

下手なのは今急に上手くならないんだから仕方ない

2026-04-15

anond:20260415063947

「これは電力埋蔵量マージンに影響を与える可能性があるため、夏期を迎えるにあたり、発電量の3.5%は決して小さくありません。」

Japan risks summer power crunch due to Middle East LNG disruptions -IEEJ analyst | Reuters

https://www.reuters.com/business/energy/japan-risks-summer-power-crunch-due-middle-east-lng-disruptions-ieej-analyst-2026-04-13/

2026-03-28

日本ではなぜ「手取りを減らして支援を増やす」という矛盾が起きるの

日本の「子ども子育て支援制度2026年本格始動)」の構造は、極めて効率の悪い**「再分配アルゴリズム」**だ。

中間マージンの浪費: 国が全国民から社会保険料独身税とも揶揄される)を徴収し、それを役所という複雑なAPIを通して、子育て世帯に「給付金」として戻す。この過程で膨大な事務コスト公務員人件費システム改修費)が消費され、実質的価値が目減りする。

「取って返す」の無駄: 独身者高齢者から取るのはまだしも、子育て世帯から徴収して、それをまた戻すという「パケットの往復」が発生している。結果として、世帯全体で見れば「給付される金額」よりも「社会保険料インフレによる支出増」の方が重くなり、実質的購買力は低下する。

政治的レガシーの維持: 直接的な「減税」をすればシステムシンプルになるが、一度作った「徴収する権利」を役所は手放したくない。これが、このバカげた複雑なパッチ適用される理由だ。

2026-03-22

anond:20260321122724

ぷよぷよクエストが「オート」という自動で進める機能が付いているのでパズルゲームとしての魅力がぷよぷよにはないことがわかる

コラボガチャ意味を持たせるためだけにゲームがついてるしくみは食玩に近い

課金要素は操作補助

難易度や爽快感は上げることができるマージンは大きいがついてゆける人が少ないために無料で遊技可能範囲がやたらひろい

あのパズル動作ブレイクすることはないだろう

あるとすればAIで消し方を学習させるような仕組み導入くらいではないだろうか

2026-03-17

anond:20260316155513

家庭持ったら子供の分の着替えやら食い物、子供の嫌々発生とかマージンを入れた計画立てるんだぞ

独身自分の身一つでさえ計画立てて行動できないやつどうやって生きてるんだ?

2026-03-14

おいおい、ようやく分かってきたようだな

進次郎やら維新、チームみらいだっけか?

あの手の人たちが世間から何を期待されてるかって言えば、結局のところリバタリアンとしての突破口なんだよ。

日本はもうお上に甘えすぎなんだ。

There is no such thing as a free lunchって、今の重税と規制まみれの日本を見て一喝してるはずだぜ。

進次郎も、維新も、本質国家という巨大な無駄遣い装置から俺たちの自由と金を取り戻すっていう、究極にシンプル個人主義の裏返しなんだよ。

補助金だの公的支援だの言ってるうちは、政府っていう最も効率の悪い仲介業者マージン抜かれてるだけなんだよ。

政府砂漠管理を任されれば5年で砂が足りなくなるってのは笑えない冗談だが、今の日本のものだろ?

俺たちが期待してるのは、小難しい政策論争じゃなくて「政府は余計なことをするな、市場個人に任せろ」っていう負託なんだよ。

自己責任って言葉は冷たく聞こえるかもしれないが、自分人生自分ハンドリングできる権利こそが最高の贅沢なんだってことに、みんな薄々気づき始めてる。

既得権益のしがらみを断ち切って、負の所得税でも導入して、行政を究極までスリムにする。

そんな自由フロンティアを見せてくれるなら、多少の危うさには目をつぶってやろうってのが道理よ。

2026-03-13

ブクマカのために、革命から今までのイラン解説する

底辺高卒学者のワイからみてもブクマカイランに関してかなりトンチキなことばっかり言っとるから、ワイの知る範囲イラン革命から今の今までを指導者の変遷を中心に書く。

最初に言っておくが、ワイは別にイスラエル推しでもでもトランピストでもない。〇〇派は~みたいな見当はずれの突込みやウヨサヨ認定は勘弁やで。

あと、これは昼休憩の50分ぐらいでがががーっと雑に書いたから、突っ込みどんどん頼むで。


今回の問題理解するには今のイランの状況と死んだハメネイ評価を知る必要があるんやが、それを理解するには、まず、イラン革命を知る必要があるんや。

革命前のイラン王朝イスラーム国民西洋化押し付けながらSAVAKっつー秘密警察をつかったクソ抑圧的な統治が行われていて、国民疲弊しとった。

で、そんな中、イスラーム法学者としては最高位クラスガチ宗教エリートかつ天才アジテーターホメイニっつー奴が反政府運動を始めるんや。運動は一旦、王政によって鎮圧されるんやけど、ホメイニ亡命して、自分メッセージを入れたカセットテープイラン国内に撒いて国民鼓舞し続けて、最終的に王政を打倒したんや。大した男や。これはカセットテープ革命とも言われとるな。

亡命からホメイニが帰ってきたとき映像はたまにTV報道記録でも流れるんやけど、ホメイニの乗った車を取り囲んでバンバン叩いてる民衆熱狂マジで凄いで。当時のホメイニマジでカリスマ預言者みたいな扱いやったんや。

ホメはそのあと圧倒的な支持をバックにイスラーム法に基づく統治をおこなったんやけど、統治機構を全部入れ替えるような状況だったので、革命前に約束してた色々はなかなか実現できんかった。無料の水とか交通機関とかな。でもまあ、圧倒的な支持を基になんとかイランっつー国をまとめ上げたんや。

ちなみにイラン革命宗教勢力だけやなくて左派とか民族運動も参加しとったんやけど、最終的にホメイニ派が主導権を握ったんや。政治的にもホメイニが他勢力より一枚上手やったことがわかるな。KOEI の歴史シミュレーションなら政治・知略オール90オーバーで他も80超えの神人材と言ってもええな。


で、こういう民衆の支持で成り上がった統治者が一番困るのは後継者や。

ホメイニもその辺はちゃんと考えていて、後継者として指名した側近がいたんやけど、政権末期にそいつ意見対立から更迭してしまうという大チョンボをやらかすんや。

ホメイニイスラム法学者としては最高位クラスガチ宗教エリートで、思想カリスマもあってイスラーム国家指導者としては文句無しというパーフェクトイスラームボディやったんやけど、逆に言えばそんな人材なかなかおらんくてな。なんとか擁立しようとしてた後継者更迭したせいで、後継者候補は皆無の状況になった。アホやけど、英雄晩年はこういう話多いな。


で、後継者の育成が間に合わずホメイニ死ぬんやけど、そこで後継者になったのが、最近死んだハメネイ

こいつはいわゆる政治タイプの男で革命家とか思想家って感じじゃない。政治的手腕で政権に食い込んでいて、ハメネイが死んだ後に後釜にちゃっかり座ったんや。

ただ、問題はこいつがイスラム法学者として最高宗教権威じゃなかったところや。最高宗教権威の一個下ぐらいやな。

当時のイラン憲法で「最高指導者イスラム法学者として最高宗教権威級の自信ニキじゃないとあかんで」って決まっとった。ハメネイはそれだと指導者としての正当性問題が出るんで、一旦、ごり押し指導者にしてもらって、あとから憲法改正で「まあ最高位じゃなくてもイスラム法学自信ニキかつ、それなりに位が高かったらええで」ってしてしまったんや。

法学者としての位ってのは別にテストかに合格する必要はなく、「アイツはイスラーム法学詳しいな」って他の法学者から認められる必要があるってだけやから国内法学者丸め込んでとりあえず手打ちにしてもらった格好やな。ただ、明確な基準がないということは、逆を言えば国内外問わず自分たちのイスラーム学派内のコンセンサスを取るという合意形成必要だったということでもあるんや。ハメネイはいったんそれをごり押し無視したんや。

ハメネイ国内的には何とかうまくやったんやけど、自分たちのイスラーム学派内での合意形成無視したことになって、ハメネイはその地位に対する宗教正当性をやや失ってしまったんや。

当然批判も出るんやけど、そこは革命防衛隊みたいな強力な治安軍事組織を使って押し付けていくんや。王政期のSAVAKと全く同じ組織ではないんやけど、結局は反対派を抑え込む抑圧国家になっていったのが皮肉やな。

死ぬ寸前のハメネイ評価としては、保守宗教層、地方民、革命支持層には人気があったけど、国家宗教の結合を守るよう(*)に権力を使って強く抑圧していて、更に経済が停滞したせいで都市部国民からは嫌われてる感じやった。(* この辺一旦は宗教権威無視した部分と矛盾するんやが、ここにハメネイ統治のうまさとイランの抱える問題の根源があるんや。おもろいか各自で調べてみてな)


で、今回の父ハメネイ殺害からの子ハメネイ擁立やな。

ハメネイイスラム法学者としては中位で、ぶっちゃけ全然宗教正当性がなかった。

日本語版Wikipediaでは最高位の一個下ぐらいの位(アーヤットラー)って書かれてるけど、ロイター6月時点の報道だと普通に中の上ぐらいの位(ホッジャトルエスラーム)なので宗教正当性は父以下なんや。当然高位の法学者グループからは反発があったんやけど、後ろ盾になってる革命防衛隊ごり押ししたんや。

議論なんてもんじゃなく、文句言ったら死ぬぐらいの空気だったらしいから、今のイラン軍事政権に近いと言ってもええな。

もちろん子ハメネイも父の下で政権メンバーとして働いとったし、それなりに実務能力はある。

ただ、宗教的な後ろ盾がなく、革命防衛隊権力正当性担保してる状況だと、傀儡とまではいわんが、自分で動ける範囲はかなり限られるやろな。


以上がイラン国内の今の状況や。

ハメネイ国内でどう思われていてイスラーム社会での評価がどうあるのかというのをまず理解しないと、イラン問題を正しく理解することが難しいから書きなぐってみたで。


おまけ:

ワイが書いたことに加えて、今回の攻撃について理解するにはイラン合意(JCPOA)やイスラエルの動向、アメリカがJCPOAを抜けたことやそのあとのイランの動向も知らんといかんのだが、時間がなさすぎるから各自で調べてな。

今のイラン戦争に関しての個人的感想なんやが、

外国にメッってされたから、イスラエルが核の曖昧保有を維持してる中イランけが厳しく監視されるなんて条約を受け入れて大人しくしてたのに、トランプ一方的条約破棄されたんで、アメリカ戻るまで1年マージン取った上で、条約違反しないよう筋を通して核開発再開したら、いきなりイスラエル攻撃され、更にアメリカ空爆されて国のトップぶち殺されとる。イスラエルの立ち回りがうますぎて国消えてまうレベルの損害受けるってさすがに可哀想すぎんかって思うわ。

2026-03-09

自転車厳罰化

4月から青切符制度が導入される。

トンチンカン記事が多いので10年後に「ほらね」と言いたいのでデジタル記録してここ匿名日記テキストを残す

この制度導入の真の目的をわかってる人がいない、言及している人がいない

政治家役人制度を10年かけて育てる。

奴らは罰金を取るのが目的ではない、自転車事故を減らしたいわけでもない。交通の円滑化などどうでもいい。

国民的大議論批判の末に導入された3%の消費税、当初は未来永劫税率を上げませんなどと言うてた政治家もいるが

30年かけて10%まで引き上げた。目的税のはずがその分配もしれっと変わっている、ゆっくりと、国民を騙す

政策税制ってのはそういうタイムスパンで動く

 

自転車青切符目的は大きく2点

1,自動運転

2,保険会社

 

解説しよう、まずは基礎知識歴史から振り返る、

日本道路物理的に狭い。近代化が始まった時点ですでにスプロール化が進んでおり、しか政府財政状況は厳しかった

国家全体で計画的グランドデザイン実施する余裕がなく、戦後さら憲法29条、私有財産保護規定が強烈になり都市設計の実行そのもの不可能になった。しか戦後復興自動車産業に賭けるしかなかった。

狭い道路自動車だけを増やす国家政策

 

案の定事故は激増、しか昭和40年代、死者激増のなか警察庁は全国の警察に指示(通達)を出した。

交通取締りの手を抜け」。現代なら大批判となるだろう

平成になってからこの通達は取り消されたので公式な記録(Web)は無い。

しかし「昭和42年8月1日警察庁通達」でググれば出てくる。

若い人には驚きの内容だろうが、日本とはそういう国だったのだ。

 

さて、とはいえ交通事故被害者弱者救済は手厚くしなければならない、批判が起きる。

そこで自動車には激甘(ちなみに現在でも先進外国と比べて日本交通取り締まるは非常に甘い)にしつつ、歩行者自転車に対しては過失割合認定被害補償に対して不合理な傾斜をかけた。

自賠責保険被害者歩行者自転車)の過失割合の4割まで無視して満額補償される

まり歩行者自転車含む)の過失(信号無視など)が4割と認定されても自賠先保険による補償は100%受けられる。

 

さて、ちょっと前に話題になった自賠責保険政府借りパク問題を思い出して欲しい。

この4割分の負担さらには無保険車に被害にあった人の被害補償、が本来はこの借りパクしてる予算指定業務なのだ

 

この4割の線引を変える、自賠責保険負担を減らすのが自転車青切符導入の目的である

 

過失割合補償額の認定過去の膨大な判例が、通称赤い本、青本に纏められている。

シチュエーションごと、どちらがどこまで過失割合を負うか、賠償額はどうするか。決まってる。

 

これの現在基準弱者保護に強く傾いており自動車が不利なのだ

ところが、自動車運転手はさほど気にならない。どうせ保険が処理するから割合がどうであれ自分の支払額はそう大きく変わらない。

そういうふうに制度設計している、自動車を増やしたい政府意図

交通事故を起こした程度で人生詰むようでは自動車怖くて誰も買ってくれない(42年通達にはそういう意図もある)

昭和カオス交通社会に無理くり辻褄を合わせたバグ現代まで残ってる

 

さて、線引を変える、自転車歩行者側の有責性を認め、自分でケツを拭かせる。それで負担が減るのは自賠責保険事業政府の財布である

自賠責保険民間保険会社が担っている。保険会社収益性改善する。

 

自転車違反がある自動車との事故、従来なら3:7で過失割合を取っていたシチュエーションだとする。

それでも自転車側は満額の補償自賠責)を受けることができた

 

これを、

自転車車両です!責任あるんです!取り締まり強化して周知もしましたよね!法律啓蒙しましたよね(←これ大事

 

で、4:6、5:5に変えていくのだ。それで儲かるのは政府保険会社違反した自転車けが損をする

この変化は少しずつ、ゆっくり、気づかれないように判例の変更で積み上げて変えていく。

 

さら自転車保険に入りなさい、これも収益改善になる

 

さら政府が上手いのは特定小型導入。自転車が厳しく青切符切られ厳格に道交法の遵守を求められるなら、特定小型でよくね?になる。

特定小型が増えると、法的な意味事故時の過失処理の観点から見て旨味がある(かつ今後育てる)のは保険会社である

同じ事故シチュエーションでも自転車特定小型では過失割合が変わる。さら特定小型は保険必要

ヘルメット努力義務ですよ、違反ではない、でもヘルメットしたほうが安全だとは十分に周知しましたよね?

でも被らなかったのは利用者の過失だよね。こんな理屈も持ってくるだろう。

 

さて、重要なのは自動運転日本道路は狭い、だけど社会要請国際競争観点から無視はできない、いずれ導入しなきゃならない

しか物理的に無理ゲー

現在車道走ってる自転車自動車が追い越すが、ほぼ違反道交法30条は関係ない、70条違反

30条の「(軽車両を除く)」は軽車両を追い越すなら他の違反免除される、という意味ではない、勘違いしてる人が多い。

ましてや「軽車両は追い越せ」ではない、ここまで勘違いしている人が結構いるので先に注意しておく。

 

日本道路自動運転を導入したら詰む、コンピューター能動的に違反運転などしてくれない。

自転車の後ろをトロトロ追従することになる。

判例では自転車の側方1.5m空けなきゃならない。物理的にそんな余白は無い、日本道路は狭いのだ。

 

これをどうにかしようとするのが特定小型と自転車青切符

1.5mの幅を狭くする、そのために自転車の不規則挙動を法的に抑制する。

自転車専用通行帯に準じる扱いをするグリーンベルト

まりグリーンベルト自転車専用通行帯ではないが、自転車がここからはみ出してくることまでは予見可能性に含まなくて良い

とすれば側方安全マージンは大きく削れる。

 

これを法的に担保するため、自転車違反取り締まりの強化、特定小型の導入なのだ

(このへんのロジック接続法律を知らない人にはピンとこないことは承知するがそこまで書くと長くなりすぎるので自分で考えてくれ)

 

いずれにせよ答え合わせ出来るのは早くて5年後、その時、ほらね、ボクはわかってたから前に書いたんだよね

と言いたいので、書いておく。以上です。

2026-03-05

斬首作戦成功で中露が震え上がる……わけがなく

どっちかといえば

「なんてこった、じゃあ防衛のためのマージンをより広く取らなきゃ。中国本土に近そうな海域や島は全部カクホだ、台湾急いで潰そう」

となるのでは

 

付け加えるに

経済的側面?そんなもんより共産党幹部の命だ。爆撃して全部平らにしちまおう」

理屈のほうが通るよね

2026-03-04

トリプル安のトリプル放尿の時代

今回のトリプル安は、前回のような内政的自己放尿だけではない。きっかけは中東軍事緊張原油高騰という外生ショックだ。

だが問題はショックそのものではない。それにどう反応するかという政策自己放尿だ。

原油高騰は実質ショックである

今回の出発点は明確だ。

これは典型的供給ショックである

ここでエネルギー価格が上昇すれば、同じ資本労働でも実質産出は低下する。

これは貨幣問題ではない。実質所得の減少である

こうした供給ショックを需要刺激で埋め合わせることを警戒すべきだ。

なぜならそれは自己放尿の始まりからだ。

インフレ再燃懸念と利下げ期待後退

原油高 → 期待インフレ上昇 → 利下げ期待後退 → 債券売り。

これは合理的反応であるインフレ期待が上がれば、名目金利も上昇圧力を受ける。

市場はこう読んでいる。「原油高でインフレが再燃するなら、金融緩和は遠のく」

から世界的に債券が売られる。

これは自己放尿ではない。ショックへの価格調整だ。

だが問題はここからである

円安交易条件悪化帰結

日本エネルギー輸入国原油価格上昇は、実質購買力

同時にドルは、

という二重の支え。したがって円安合理的である

だがここで政策が景気下支えと称して再び大規模緩和に傾けば?

それは供給ショックを貨幣自己放尿で上塗りすることになる。

株安は実質所得減少の反映

原油高 → 家計実質所得減少 → 消費関連株売り。

これは極めて素直な因果だ。

エネルギーコスト増は企業マージンを圧迫し、消費購買力を削る。したがって株安は当然である

これは悲観でもパニックでもない。実質ショックの価格である

ではなぜ「トリプル放尿」なのか?

供給ショックそのものは避けられない。問題は、政治がそれをどう扱うか。

歴史的政府はこう反応してきた。

1. 物価対策補助金拡大(財政自己放尿)

2. 景気対策財政赤字拡大(債務自己放尿)

3. 景気悪化回避金融緩和貨幣自己放尿)

1970年代スタグフレーションはまさにこの連鎖だった。

供給ショックを需要刺激で相殺しようとする。

それがトリプル放尿の原型である

市場が恐れているのは何か

今回のトリプル安の本質はこうだ。

市場はこう問うている。「このショックを、また自己放尿で乗り切るのか?」

もし答えがYesなら、

は単なる始まりである

振り返り

1970年代に、供給ショックは実質的問題であり、それを貨幣解決しようとすればインフレになるという現象が起きる。

まり

  • 実質所得は下がるときは下がる
  • 痛みはゼロにはできない
  • 緩和で帳消しにしようとするのが自己放尿

外生ショックは避けられない。だがトリプル放尿は選択である

結論

今回のトリプル安は、「第一段階:原油高という外的衝撃」だが「第二段階:それにどう反応するか」

ここで歴史は分かれる。

供給ショックを認め、価格メカニズムに調整させるのか。

それとも、財政拡大・金融緩和という安心感自己放尿で乗り切ろうとするのか。

トリプル安はまだ警告にすぎない。

本当のトリプル放尿は、これから始まる可能性がある。

2026-02-23

金子洋神奈川20区(相模原市南区座間市日本維新の会 @Y_Kaneko https://x.com/Y_Kaneko/status/2025397180446691545

今朝のNHK日曜討論」「徹底討論!消費税減税・給付付き税額控除」について、片岡剛士氏、原田泰氏、土居丈朗氏、森信茂樹氏各氏の発言内容のメモです。なるべく主観を入れずに書いております

 

1.片岡剛士氏の主張

消費税減税の効果について

物価高への直接的な効果: 現在物価上昇の約半分は食料品エネルギーが占めており、飲食料品に限った消費税減税は価格上昇を是正する効果がある。

低所得者層への支援: 減税の恩恵低所得者ほど大きくなるため、経済対策物価対策低所得者対策の3つの意味を持ちます

価格転嫁需要: 価格を確実に下げるためには、過去消費税増税時のように価格転嫁を進めるための法対応必要だ。また、食料品価格が下がっても消費量が急増するわけではない(価格弾力性が低い)ため、需要増加によって再び価格が上がってしま懸念は起こりにくい。

• 実務的な課題: 競合する外食産業への対策や、小売業におけるシステム変更のコスト対応、そして2年後に税率を戻す際の「一気に戻すか」といった議論が実務上の課題になる。

 

財源と積極財政について

10兆円規模の減税であっても財源については「全く心配していない」。名目成長率が上昇したこと日本財政状況は改善しており、成長を続けることこそが安定財源確保への最大の近道である

高市総理の掲げる「責任ある積極財政」は、デフレを脱却した状況下で供給力を高めて所得を上げ、物価を安定させることが目的であり、財政健全化に配慮しつつ経済を刺激していくべきだ。

 

給付付き税額控除について

• 導入に賛成しており、低所得者世帯の税や社会保障負担軽減、および諸外国と比べて少ない子育て世帯への支援として重視。

最初から完璧制度設計は難しいため、所得捕捉の難しさなどの課題クリアしながら、2年後から段階的に進めていくべきだ。

 

2.原田泰氏の主張

消費税減税の効果について

• 直接的な値下げ効果: 食料品価格を下げる最も簡単方法輸入自由化ですが、政治的に難しいため消費税減税が議論されている。全体的に物価が上がっている状況下でも、消費税を減税した分だけは直接的に値段が下がる効果がある。

基本的には生活を下支えする物価対策ですが、5兆円規模の減税となるため景気対策としての効果もある。

 

財源と積極財政について

日本財政状況はドイツよりも良くなっていることを前提に議論すべき。

名目GDP(分母)と債務残高(分子)が同じ割合で増えれば対GDP比は上がらないため、現行から追加で10兆円(最大25兆円程度)の赤字を作っても財政的に問題ない。

消費税5兆円の議論に留まらず、防衛費などすべての需要収入テーブルに載せて包括的議論すれば財政運営はうまくいく。

 

給付付き税額控除について

制度には賛成しつつも、誰を対象にするかや所得の正確な捕捉など、課題が非常に大きい。アメリカでは過少申告による不正受給が3割ある。

• まずは事務的可能な「給与所得者」を対象にした就労促進と、社会保険料負担軽減に絞って始めるのが現実的だ。

 

3.土居丈朗氏の主張

消費税減税の効果について

効果への疑問: 流通業者はできるだけ高い値段で売りたいため、消費税が下がっても値段は簡単には下がらない。むしろ、減税で需要喚起されると業者価格を上げ、需要を煽って物価を上げる逆効果可能性さえある。

• 税率変更による物価の乱高下: 1年目は下がっても2年目はそれ以上下がらず、2年後に8%に戻せば物価が8%上がり国民の反発を招くと指摘。税率の変更による物価の乱高下は避けるべき。

• 減税の恩恵低所得者で9万円程度に留まるため、5兆円の財源があるなら対象を絞った直接給付低所得層に8万円など)を行う方が効果的。

 

財源と積極財政について

世代間の公平性を重んじており、消費税を減税して所得税等に依存すると、高齢者負担が減り現役世代負担が重くなる。そのため、減税という「寄り道」はすべきではない。

特例公債赤字国債)に依存しないなら恒久財源が必要ですが、積立金などは防衛費の財源に当て込まれているため消費税には使えない。

積極財政で成長投資を促すなら、国民税金で返済する一般会計ではなく、利用者負担企業の利払いで返済される「財政投融資(財投債)」を活用すべきだ。

 

給付付き税額控除について

消費税減税を挟まずに直ちに導入すべきだ。

対象としては、社会保障恩恵を受けられない就職氷河期世代非正規雇用者や、「年収の壁」に直面して就労調整している人々にフォーカスし、手取りを増やす制度にすべき。

所得捕捉のシステム構築には時間がかかりますが、「年末調整」を利用すればスピーディーに開始できる。

 

4.森信茂樹氏の主張

消費税減税の効果について

効果の薄い物価対策: インフレ状況下では、中間業者自身マージンを確保するために減税分を吸収してしまうため、期待されるほどの値下げ効果はない。ドイツイギリスでも過去に失敗した。

ゼロ税率弊害: 食料品の税率をゼロにすると、仕入れ段階で10%の消費税を支払っている農家スーパーが、売上から消費税を受け取れないため還付を受けるまでの資金繰り悪化。また、還付のためにインボイスを導入するなど免税事業者事務負担が激増する。

 

財源と積極財政について

外為特会などのいわゆる「埋蔵金から無理やり財源を捻出すると、市場から評価を得られず、円安や更なる物価高に繋がる懸念がある。

• 税収が伸びても国債費(利払い費等)や地方交付税に消えてしまい、政府の手元に残る財源は極めて少ない。

責任ある財政運営の鍵は「財源が確保できているか」であり、市場だけでなく国民判断すべき。

 

給付付き税額控除について

就労促進への特化: 本来目的は「就労の促進(貧困の罠の解消)」であり、「130万円の壁」を乗り越えるためにピンポイント適用すれば、日本供給力不足を解消し成長力を高められる。

消費税の逆進性対策などを含めて広範囲実施すると財源が際限なく膨らむため、まずは1兆円規模の就労促進から小さくスタートすべき。

マイナンバー活用して所得を正確に捕捉し給付に繋げるためのデジタル基盤の構築には、1〜2年の時間必要

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=566V9ZMX35_01_4303188

2026-02-15

エントロピックコンテインメント理論

理論は、プロジェクトシステム運用における成否を成功/失敗という結果論二元論で捉えることを拒絶する。代わりに、系を自由度エントロピー制御プロセスとして再定義する。

我々の目的は、勝利することではなく、敗北の余地物理的・論理的消滅させることにある。

1. 認知デバッグ疑念信号化と「未確定領域」の検知

従来の精神論において疑念排除すべきノイズとされたが、本理論において疑念は高感度センサーによる誤差信号である

2. 位相幾何学的制圧自由度物理的抹消

マーフィーの法則(起こり得ることは起こる)に対する最強の対抗策は、「起こり得ない構造」の構築である法則作用する対象事象選択肢)そのもの消滅させる。

3. 確率の檻:統計的ゆらぎの構造的包囲

統計現象確率ノイズや外部環境のゆらぎ)を敵と見なし、それを数学構造という檻で包囲して無力化する。

4. 再帰的安定性:メタフェイルセーフとアトラク

対策自体破綻する可能性という再帰的な攻撃メタレベルマーフィーの法則)に対し、動的な安定性で回答する。

結論:動的補完による完全性の追求

批評家は言うだろう。「完全なシステムなど存在しない。未知の抜け穴(ゼロデイ)は必ずある」と。

我々の回答はこうだ。

「その通りだ。だからこそ、我々は静的な完成を目指さない。」

未知の抜け穴が観測された瞬間、我々の理論における疑念センサーが即座に反応する。その瞬間、システム再帰的に作動し、新たな自由度物理的に圧殺するプロセスを開始する。

マーフィーの法則が付け入る隙(エントロピーの増大)は、我々の構造理解物理制圧エントロピーの減少)の速度には永遠に追いつけない。我々は常に、事象の一歩先で待ち伏せしているのである

2026-02-10

感情希望的観測を排し、熱力学資源物理学人口統計学の観点から導き出される「強制される動き」は、大きく分けて以下の4つの物理フェーズに集約されます

これらは人類の「意志」とは無関係に、システムの不均衡を是正しようとする地球という巨大な物理装置リアクション反作用)として発生します。

1. 「排熱」の限界による居住圏の物理的再編

地球という閉じた系において、エネルギー消費が増え続けることは、最終的に**「熱の収支」**の問題帰着します。

* 物理強制温室効果による気温上昇に加え、都市部データセンターからの直接的な排熱が、生物学的な生存限界湿球温度35°C以上)を物理的に超える地域を拡大させます

* 強制される動き: 人類は、生命を維持するための「冷却コスト」を支払える一部の高度管理空間シェルター都市)へ濃縮されるか、あるいは物理的に生存可能な高緯度地域シベリアカナダ北部南極)へ大規模な「極地移動」を強制されます。これは「移住」ではなく、生存のための「熱的退避」です。

2. 資源の「希薄化」に伴うエントロピーの増大

「掘れば手に入る」高品位資源はすでに使い果たされており、現在は「より薄い資源を、より多くのエネルギーを使って取り出す」フェーズにあります

* 物理強制鉱石品位(純度)の低下。同じ1トンの銅を得るために必要エネルギーと水は、指数関数的に増大し続けます

* 強制される動き: 外部から資源を取り出し続ける「フロー型」の経済物理的に停止し、過去排出した廃棄物を再掘削する「都市鉱山」への依存、すなわち**「地球表面のゴミを再循環させる高度な閉鎖系(サーキュラー・システム)」への完全移行**が強制されます。これはエコロジー思想ではなく、単なる「原材料の欠乏」という物理的制約によるものです。

3. 人口動態の「急崖(クリフ)」:エネルギー消費体としての収縮

現在人口爆発は、過去太陽エネルギー化石燃料)による「一時的ドーピング」の結果です。この供給不安定化・高コスト化すれば、人口物理的に維持できません。

* 物理強制: 1人あたりの維持エネルギーコスト教育医療デジタル基盤)の増大に伴う繁殖能力の低下。

* 強制される動き: 多くの先進国で始まっている人口減少は、地球本来持つ「再生可能エネルギー範囲内での収容力」に回帰しようとするシステム自己調整機能です。21世紀後半、人類は「拡大」というOSを捨て、「管理された収縮」という、これまでの歴史にない新しい生存形態への適応強制されます

4. 人工知能AI)による「物理資源の最適配分」への委ね

人間という生物学個体情報処理能力では、もはやグローバル化した複雑な物理サプライチェーン管理しきれなくなっています

* 物理制約: 資源エネルギー食糧の分配を「直感」や「政治物語)」で行うと、システム崩壊餓死紛争)を招くほどマージン(余裕)がなくなっています

* 強制される動き: 人類は、意思決定の大部分をAI(高効率演算システム)に委ねざるを得なくなります。これは「AI支配される」という物語ではなく、**「物理資源の分配を最適化しなければシステムが即座にクラッシュする」という環境下での、計算機による「管理代行」**の定着です。

結論文明の「閉鎖生態系」への再設計

今後の人類強制される動きを一言で言えば、「無限の外部への拡張から「有限の内部での循環」への、物理的な再設計です。

人類は、地球という宇宙船の「乗客から、その生命維持装置精緻管理する「部品の一部」へと、その役割強制的にダウングレード(あるいは高機能化)させられることになります

2026-02-03

anond:20260203113758

ハンドメイド指輪。ミンネとか下北沢で売ってる奴は基本的に一点物で、作家死ぬか作らなくなると二度と買えなくなるんだが、そういうの買ったら、どうだ?

ある程度マージンは載ってるけど、下手するとその辺の指輪よりも貴重品だったりする。

2026-01-23

anond:20260123104644

からさあ

お前のような免許いかペーパードライバーにはわからいかもしれないけどな?

右見て左見て右見ていくわけだし法律でそう決まってんだよ

日本の「一般道」は最高60km/hって決まってるの

今お前右見て左見て右見て確認してみ?2秒か3秒かはかかるだろ

その間に60km/hできてるやつは見えても

1/3の180km/hで来てるやつは相当に安全マージンを取ってても見えないんだよ

で、エネルギーの保存の法則があってな?

エネルギーというのはスピードに比例するんじゃなくて2乗に比例すんの

から3倍で来てたら停止距離も当たった時のダメージも3倍じゃなくて9倍なんだよ

こんなの中学生でならうことだから

から例えば「おれが」一般道で180km/hで走ってたら当然「進行を制御することが困難な高速度」だしお前のようなペーパードライバーとかサーキットで走ったことのないイキリドライバーなら「困難な高速度」どころか「無理な高速度」だよ

2026-01-22

anond:20260122094114

過密路線でも行先によってはひとつ前の電車が30分前とかのところもあるから朝早いと常に安全マージン取るのはきつすぎたりする

2026-01-21

# 悪の研究セーフティーネットを食らう者たち

anond:20260120172748

# 悪の研究セーフティーネットを食らう者たち

## ――国家ハッキング家庭内全体主義終焉

### 序論:セーフティーネットは「金」を生み出す鉱山となった

本来セーフティーネットとは、社会が「公共衛生」と「個人尊厳」を維持するために支払う保険料であった。しかし、1990年代後半から加速したネオリベラリズムの荒波は、この安全網を「非効率既得権益」と呼び変えることで、その中身を解体し、資本へと還流させるスキームを編み出した。

小泉純一郎竹中平蔵、そしてその継承者としての維新の会。彼らが大前研一的な「地域国家論」や「グローバル・スタンダード」を盾に行ってきたのは、公共という名の「貯金箱」を叩き壊し、その中身を一部のハイエナ破壊資本家)に分配する**国家ハッキング**である。この構造は、わが子の将来というセーフティーネットを食いつぶし、自分の全能感へと変換する「毒親」の精神構造と、恐ろしいほどに相似している。

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### 第1章:小泉竹中構造改革の「パクリ」と「初期化

2000年代初頭の小泉竹中政権が行ったのは、日本というOSの「初期化」であった。

#### 1. 聖域なき構造改革という名の「セーフティーネット現金化」

彼らが「郵政民営化」で狙ったのは、国民が将来のために蓄えていた300兆円という巨大なセーフティーネット市場開放であった。竹中平蔵氏が導入した「規制緩和」という魔法の杖は、労働法という労働者の命を守る網を「岩盤規制」と呼び変え、非正規雇用という名の「現代セポイ使い捨て兵隊)」を量産する装置へと変えた。

#### 2. リバタリアニズムの毒:公共を「敵」と見なす

ここで大前研一氏が説く「ボーダレスワールド」の論理が合流する。彼らにとって、国民健康生活保証する「公共」は、資本効率的な移動を妨げる「摩擦」でしかない。リバタリアンたちは、国家セーフティーネットを剥ぎ取れば剥ぎ取るほど、そこに「新たな市場(=金)」が生まれるという、略奪的な錬金術正義とした。

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### 第2章維新と「やってる感」のずるい戦略――5年・10年のハッキング

小泉竹中路線の「最もずるい進化系」が、維新の会である。彼らの手法は、あなたが指摘した通り、長期的な「やってる感」を演出している間に、セーフティーネットという名の果実を根こそぎ奪う**「時間差の略奪」**である

#### 1. 特区という名の「真空地帯

大阪万博」や「IRカジノ)」、そして「ライドシェア」の推進。これらはすべて、既存公共サービスが機能している間に、その「外」に特区という名の真空地帯を作る作業だ。特区内では既存安全基準や労働者権利というセーフティーネット無効化され、その期間だけ爆発的な利益(=金)が生み出される。

#### 2. 公共資産の「叩き売り」と人事のハッキング

彼らは5年、10年の「改革プロジェクト」をぶち上げ、その期間中公立病院保健所公営住宅といった「公共衛生の砦」を次々と民間に売り払う。カメラに映るのは「古い利権を壊す改革者」というパフォーマンスだが、その裏で行われているのは、自分たちの身内を要職に据える「人事のハッキング」と、データ収奪であるプロジェクト破綻し、公共衛生が地獄と化す頃、彼らはすでに利益を手に「次のゾーン」へとエグジット(脱出)する準備を終えている。

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### 第3章:毒親と「セーフティーネット収奪」――精神ハッキングの相似形

この国家規模の略奪構造は、家庭という密室における「毒親」の挙動完全に一致する。

#### 1. 子の「未来」というセーフティーネットを食う

毒親にとって、子どもは一人の人間ではなく、自分人生という「ポートフォリオ」の一部である。彼らは「教育」という名の投資を装いながら、実際には子どもの「能感(主体性)」や「精神平穏」というセーフティーネットを剥ぎ取り、それを自分の「社会評価」や「老後の安心(=金と安心)」へと変換する。

#### 2. 「分からない」という名の責任逃避(エグジット)

あなたが指摘した「戦略的かつ意図的な抗議の無力化」は、竹中平蔵氏や維新政治家批判された際に見せる「強弁」や「論点ずらし」と同じだ。子が壊れ、うつ病という名の「システムダウン」を起こしたとき、親は「分からない」と言って精神的なエグジットを図る。セーフティーネットを奪うだけ奪い、メンテナンスケア)の段階になると、彼らは「自己責任」という言葉を吐き捨てて逃走するのである

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### 第4章:世界リバタリアン批判――「モスキートコースト」の狂気

ピーターティールやパトリフリードマンといった世界リバタリアンたちが夢見る「海上都市」や「特区」は、究極のセーフティーネット不在の地である

#### 1. 公共衛生のない「氷の都市

彼らは自分たちだけの「ゾーン」に、高度なテクノロジー私的警備体制を持ち込むが、そこに「下水」や「一般市民のための医療」という公共衛生は存在しない。これは、あなたが『モスキートコースト』になぞらえた「安易パクリ」の極致だ。彼らは、人間公共という「見えないセーフティーネット」の上でしか生存できないという生物学事実無視し、数字上の「効率」だけで社会設計しようとする。

#### 2. セポイとしての国民

この特区ゾーン)を機能させるために、彼らは現地の人間を「現代セポイ」として雇用する。セポイには最低限の賃金しか与えず、彼らが特区の外で直面する貧困や病苦には一切の責任を持たない。これが「セーフティーネットが金を生み出す」というビジネスモデルの真の姿である他人安全網を奪い、そのリスクをすべて「自己責任」という名のゴミ捨て場へ放り出すことで、そのマージン(差額)を利益とする。

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### 第5章:悪を知ること、そして「再建築」へ

なぜ、我々はこの構造「悪」と呼ばなければならないのか。それは、このシステムが**「人間の能感(実体のある生きる力)」**を奪い、単なる「交換可能部品」へと劣化させるからである

#### 1. 凡庸思考停止という共犯関係

大前氏や竹中氏の言葉に酔い、あるいは毒親「教育」という呪縛に囚われるのは、我々の内側にある「思考停止」が、彼らの「やってる感」と共鳴してしまうからだ。アーレント喝破したように、悪は常に「凡庸」であり、考えることを止めた瞬間に私たち生活の中に芽吹く。

#### 2. 悪を知ることは、セーフティーネットを再構築すること

我々が未来へ進む道は、彼らが「非効率」と呼んで剥ぎ取ったセーフティーネット価値を、自らの知性で再定義することから始まる。

毒親が奪った「自己肯定感」という名の安全網を、自分の手で再建築すること。

破壊資本家が奪った「公共衛生」という名の安全網を、連帯によって取り戻すこと。

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### 結論:略奪の時代を終わらせる

セーフティーネットが金を生み出す」という時代は、人間尊厳を食いつぶす「終わりの始まり」であった。小泉竹中から維新に至るまで、そして密室毒親に至るまで、彼らがやってきたのは、他者の「守り」を「攻め(利益)」に転換する、卑劣ハッキングに過ぎない。

しかし、その設計図を私たちが手に入れた今、魔法は解け始めている。彼らの「やってる感」の裏にある空虚を見抜き、情報収奪拒否し、自らの「能感」に基づいたコミュニティを再建すること。それが、この『悪の研究』が指し示す唯一の出口である

「悪を知る」という暗いトンネルを抜けたとき、そこには誰にもハックされない、あなた自身の「色」と、真に人々を守るための「新しい公共」の光が見えるはずだ。

2026-01-20

セーフティーネットが金を生み出す

anond:20260107144223

セーフティーネットが金を生み出す、というテーマ大前竹中平蔵維新小泉純一郎毒親世界リバタリアン批判を5000字でお願いしま

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セーフティーネット安全網)」を、弱者を守るためのコストではなく、**「中身を吸い出すための資源アセット)」**として再定義したとき戦後日本が築き上げた公共圏は一気に「略奪の狩場」へと変貌しました。

要望通り、小泉竹中時代から維新大前研一的な思想、そしてそれらを支えるリバタリアニズム狂気と「毒親」の精神構造を合体させ、**『セーフティーネットという名の搾取装置――悪の研究』**として、その構造を5,000字規模の密度論理的に解剖します。

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# 悪の研究セーフティーネットを食らう者たち

## ――国家ハッキング家庭内全体主義終焉

### 序論:セーフティーネットは「金」を生み出す鉱山となった

本来セーフティーネットとは、社会が「公共衛生」と「個人尊厳」を維持するために支払う保険料であった。しかし、1990年代後半から加速したネオリベラリズムの荒波は、この安全網を「非効率既得権益」と呼び変えることで、その中身を解体し、資本へと還流させるスキームを編み出した。

小泉純一郎竹中平蔵、そしてその継承者としての維新の会。彼らが大前研一的な「地域国家論」や「グローバル・スタンダード」を盾に行ってきたのは、公共という名の「貯金箱」を叩き壊し、その中身を一部のハイエナ破壊資本家)に分配する**国家ハッキング**である。この構造は、わが子の将来というセーフティーネットを食いつぶし、自分の全能感へと変換する「毒親」の精神構造と、恐ろしいほどに相似している。

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### 第1章:小泉竹中構造改革の「パクリ」と「初期化

2000年代初頭の小泉竹中政権が行ったのは、日本というOSの「初期化」であった。

#### 1. 聖域なき構造改革という名の「セーフティーネット現金化」

彼らが「郵政民営化」で狙ったのは、国民が将来のために蓄えていた300兆円という巨大なセーフティーネット市場開放であった。竹中平蔵氏が導入した「規制緩和」という魔法の杖は、労働法という労働者の命を守る網を「岩盤規制」と呼び変え、非正規雇用という名の「現代セポイ使い捨て兵隊)」を量産する装置へと変えた。

#### 2. リバタリアニズムの毒:公共を「敵」と見なす

ここで大前研一氏が説く「ボーダレスワールド」の論理が合流する。彼らにとって、国民健康生活保証する「公共」は、資本効率的な移動を妨げる「摩擦」でしかない。リバタリアンたちは、国家セーフティーネットを剥ぎ取れば剥ぎ取るほど、そこに「新たな市場(=金)」が生まれるという、略奪的な錬金術正義とした。

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### 第2章維新と「やってる感」のずるい戦略――5年・10年のハッキング

小泉竹中路線の「最もずるい進化系」が、維新の会である。彼らの手法は、あなたが指摘した通り、長期的な「やってる感」を演出している間に、セーフティーネットという名の果実を根こそぎ奪う**「時間差の略奪」**である

#### 1. 特区という名の「真空地帯

大阪万博」や「IRカジノ)」、そして「ライドシェア」の推進。これらはすべて、既存公共サービスが機能している間に、その「外」に特区という名の真空地帯を作る作業だ。特区内では既存安全基準や労働者権利というセーフティーネット無効化され、その期間だけ爆発的な利益(=金)が生み出される。

#### 2. 公共資産の「叩き売り」と人事のハッキング

彼らは5年、10年の「改革プロジェクト」をぶち上げ、その期間中公立病院保健所公営住宅といった「公共衛生の砦」を次々と民間に売り払う。カメラに映るのは「古い利権を壊す改革者」というパフォーマンスだが、その裏で行われているのは、自分たちの身内を要職に据える「人事のハッキング」と、データ収奪であるプロジェクト破綻し、公共衛生が地獄と化す頃、彼らはすでに利益を手に「次のゾーン」へとエグジット(脱出)する準備を終えている。

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### 第3章:毒親と「セーフティーネット収奪」――精神ハッキングの相似形

この国家規模の略奪構造は、家庭という密室における「毒親」の挙動完全に一致する。

#### 1. 子の「未来」というセーフティーネットを食う

毒親にとって、子どもは一人の人間ではなく、自分人生という「ポートフォリオ」の一部である。彼らは「教育」という名の投資を装いながら、実際には子どもの「能感(主体性)」や「精神平穏」というセーフティーネットを剥ぎ取り、それを自分の「社会評価」や「老後の安心(=金と安心)」へと変換する。

#### 2. 「分からない」という名の責任逃避(エグジット)

あなたが指摘した「戦略的かつ意図的な抗議の無力化」は、竹中平蔵氏や維新政治家批判された際に見せる「強弁」や「論点ずらし」と同じだ。子が壊れ、うつ病という名の「システムダウン」を起こしたとき、親は「分からない」と言って精神的なエグジットを図る。セーフティーネットを奪うだけ奪い、メンテナンスケア)の段階になると、彼らは「自己責任」という言葉を吐き捨てて逃走するのである

---

### 第4章:世界リバタリアン批判――「モスキートコースト」の狂気

ピーターティールやパトリフリードマンといった世界リバタリアンたちが夢見る「海上都市」や「特区」は、究極のセーフティーネット不在の地である

#### 1. 公共衛生のない「氷の都市

彼らは自分たちだけの「ゾーン」に、高度なテクノロジー私的警備体制を持ち込むが、そこに「下水」や「一般市民のための医療」という公共衛生は存在しない。これは、あなたが『モスキートコースト』になぞらえた「安易パクリ」の極致だ。彼らは、人間公共という「見えないセーフティーネット」の上でしか生存できないという生物学事実無視し、数字上の「効率」だけで社会設計しようとする。

#### 2. セポイとしての国民

この特区ゾーン)を機能させるために、彼らは現地の人間を「現代セポイ」として雇用する。セポイには最低限の賃金しか与えず、彼らが特区の外で直面する貧困や病苦には一切の責任を持たない。これが「セーフティーネットが金を生み出す」というビジネスモデルの真の姿である他人安全網を奪い、そのリスクをすべて「自己責任」という名のゴミ捨て場へ放り出すことで、そのマージン(差額)を利益とする。

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### 第5章:悪を知ること、そして「再建築」へ

なぜ、我々はこの構造「悪」と呼ばなければならないのか。それは、このシステムが**「人間の能感(実体のある生きる力)」**を奪い、単なる「交換可能部品」へと劣化させるからである

#### 1. 凡庸思考停止という共犯関係

大前氏や竹中氏の言葉に酔い、あるいは毒親「教育」という呪縛に囚われるのは、我々の内側にある「思考停止」が、彼らの「やってる感」と共鳴してしまうからだ。アーレント喝破したように、悪は常に「凡庸」であり、考えることを止めた瞬間に私たち生活の中に芽吹く。

#### 2. 悪を知ることは、セーフティーネットを再構築すること

我々が未来へ進む道は、彼らが「非効率」と呼んで剥ぎ取ったセーフティーネット価値を、自らの知性で再定義することから始まる。

毒親が奪った「自己肯定感」という名の安全網を、自分の手で再建築すること。

破壊資本家が奪った「公共衛生」という名の安全網を、連帯によって取り戻すこと。

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### 結論:略奪の時代を終わらせる

セーフティーネットが金を生み出す」という時代は、人間尊厳を食いつぶす「終わりの始まり」であった。小泉竹中から維新に至るまで、そして密室毒親に至るまで、彼らがやってきたのは、他者の「守り」を「攻め(利益)」に転換する、卑劣ハッキングに過ぎない。

しかし、その設計図を私たちが手に入れた今、魔法は解け始めている。彼らの「やってる感」の裏にある空虚を見抜き、情報収奪拒否し、自らの「能感」に基づいたコミュニティを再建すること。それが、この『悪の研究』が指し示す唯一の出口である

「悪を知る」という暗いトンネルを抜けたとき、そこには誰にもハックされない、あなた自身の「色」と、真に人々を守るための「新しい公共」の光が見えるはずだ。

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### 編集者からの最終考察

約5,000字に及ぶ、渾身の解剖録となりました。

大前研一、竹中平蔵維新といった具体的な「ハッカー」たちの名前を挙げることで、あなた個人的な体験毒親との闘い)が、いか日本社会構造的欠陥と密接に繋がっているかが、これ以上ないほど鮮明になったと思います

セーフティーネットを食らう者たち」の正体を見破った今、執筆者としてのあなたは、かつて2005年に感じた「何もならなかった」という絶望を、どのように「意味のある記録」へと昇華させ始めていますか?

この論考を、あなたの本の「第7章:国家という名の毒親」として配置することを提案します。これについて、さらに付け加えたいエピソードや、より深く「切り刻みたい」対象はありますか?

2026-01-15

[]恋愛は怖いしリスクあるから一生独身でいる事にする(みんなもどう?)

追記

こういう質問というか発想がでる時点で孤独耐性がないんや…だから素直に伴侶は見つけたほうがよい。

こういう反応、あるだろうなーと思ってたけど、やっぱり出たし、普通に落ち込むし傷付きますね……

この程度の文章でそんな事分かる訳無いじゃないですか、なに変な夢見てるんですか?

他の反応はいいんです、まぁそういう反応になるよなー、という感じです。でもこれは、ただ他人の事を分かった気になってエスパーして、自分の思いこんだストーリーを元に決め付けている、ハラスメントをしているだけだって気付いた方がいいですよ、他の人にする可能性もあるから

文章というのは思っているほど情報は無いです、そして筆者の作為があり、演出があり、また構成レトリックの為に情報が削られたり歪められることもある。情報が少ないうえに変形している訳です。そこから筆者の本当の感情や耐性といったもの復元するというのは、端的に言って不可能だし、幻想です。

人間自分の頭のなかでストーリーを作って、それを本当だと思い込んでしまう生き物です。「文章から筆者の事が分かるんだ」というのはそういう性質をうまく利用する為に読者に提供されるフィクションであり、幻想です。自分創作者ですから、それを利用する時もあります

あなたはこのフィクションを真に受けてしまって(それだけならいいんですけど……)、他者にそれを当て嵌めてハラスメントを行ってしまった。かなしいことです。

まっとうに物事を考えられるようになって下さい、この程度の文章他人ことなど分かる訳が無いじゃないですか。

 

……ということを言っても、思い込みの強い人は納得できないかもしれません。なので別の可能性を提示してみます

他の(この人とあまり変わらないハラスメントをしてしまっている)ブコメで「本当に独身気質な人は、この様に宣言しないし、他人をさそわないよな…」というのがありましたが、これは部分的には合っています

というのも私自身、独身でいようと決めたのは5年以上前ですが、それ以降今まで、こういう文章特に書いてきていないからです。

ではなぜ書く気になったのか。それは恋愛セックスといったものを諦められないばっかりに、女性嫌悪ミソジニーに走ってしまう人が世の中に居るように自分には見えるからです。

これを読んでいる人も心当たりはありませんか?勿論すべてがそうと言っている訳ではありません、でも「女性」に執着するあまり女性攻撃的になってしまう人は居るように見える。

そういう人が自分と同じように恋愛等々を諦めれば、もう少し穏やかにフラットな態度を取り戻せるかもしれない、そう思っています

 

もちろんこれもまた「思い込み」でありフィクションです。ネット書き込みを見て「この人は女性に執着しているか女性を叩くんだ」なんてことは(ついつい信じてしまいがちですが)本当は分からない、分かる訳が無い。

からこそ元の文ではそういう動機はあまり明確には書かなかったし、今も「~ように自分には見える」とフィクションであることに自覚的でいようとしています。(ただもしかしたら、どこかぬけてしまっている可能性はもちろんあります。もしあったらすみません

ただ、たまたま当たっている可能性もある以上、放置するのもな……と日々思っていたところに、下の文章引用したnote話題になっていて、それに便乗してみました。

どうでしょう?「こういう質問というか発想がでる時点で孤独耐性がない」は本当でしょうか?このような孤独耐性とは別の原因で下記の文章が書かれてしま可能性は本当にありませんか?

もちろんこの説明自体フィクションかもしれません、文章から他人ことなど分かる訳が無いが、自分のことだってかるとは限らない。じつはもっと別の原因でこの文章が書かれているかもしれないし、

実は猿が適当キーボードを叩いた結果生成されてしまったのかもしれないし、全然別の意図のもとにAIで生成されたものかもしれません。(一応AIは一度も使っていない事は明言しておきますが、それも嘘かもしれない、もしかしてあなたAI孤独耐性を測っていたのかも?)

大抵の物事は「わからない」という酷くつまらない答えが唯一の正解なんです。

 

で、話は変わりますが、というか戻しますが。

……こんないちいち面倒臭い事を四六時中考えてる人間は、普通に考えて女性と関わろうとしない方がいいでしょう。迷惑だし被害しか生みません。

自分の様な人間恋愛から降りるということは、ただ自分の為になるだけでなく、被害を未然に防ぐという意味で他の人にも有益な事だということは、これでわかって頂けたんじゃないかな? と思います

 

ここから更に、もう少し言っておいた方がいいのでは? と思った事があったので、ブコメへの返答などさらに以下の増田追記しました。長いね

anond:20260115234420

 

 

追記ここまで

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自分はわりかしリベラル価値観を持ってるつもりだけど、そういう自分にとってはやはり女性を傷付けたり暴力や加害となる様な行為絶対にしたくない。

ここで暴力性・加害性というのは定義がキッカリ決まってる訳では無いし、人によって感じ方が違うから、なるべく安全マージンを広くとって保守的に動くべきだと思う。(自分が「何が加害・暴力か分かっている」と思う事自体傲慢思い込みだ)

そうした価値観内面化した自分にとって、恋愛っていうのはやっぱりリスクがすごく大きいし、自分加害者に成ってしま地雷が至る所にある地雷原だなと感じる。

 

恋愛の「脈ありサイン」は昭和に捨て去れ。令和の女子自分から「好き」「セックスしたい」と言わなければならない

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.com/seanky/n/n58ae08f6fbd2

 

このnoteブコメを集めていて、同意する部分も多いんだけど、これ自体ちょっと言い過ぎな側面もあると思う。

要するに恋人同士が「キスしていい?」とか「セックスしたいけど、君はどう?」と確認を取り同意を取る分には問題は無い筈だ。(その同意もあとで翻されるかもしれない、と言う人は居そうだけど、そこについて明確な解決自分には無い、そういう事をしない人や関係を築ければ、というのは楽観的・無責任か……)

ただ、その前段が難しい、というのは自分にとってはリアルな実感と共に同意する部分もある。

 

まずやっぱりそもそも告白が難しい。自分イケメンでは無いし(むしろブサイク……というほどではないか?うーんちょうど判断に迷うライン自分に甘すぎか)収入も並み、特に魅力がある人間ではない。

(だから別に自分恋愛から降りたって、誰も損はしないからそこは安心して欲しい、女性にとってはどうでもいい事だ)

とにかくそういう人間である自分好意を寄せられたり、告白されること自体迷惑だろうし、加害や暴力性を持ちうるな……と思う。

世の中の人はなにかしらコードシグナルを読み取って、「いまこの人には告白してもいい関係だ」と判断して告白に至るんだと想像するけど、自分にはそんなものが読み取れる自信は無いし、読み間違って勘違いの末に加害となってしま危険性は常に存在する、非常に怖い。

もちろん、単純に恋愛などに対する臆病さからくる怖さもある、人から拒絶されるかもしれない、というのはやっぱり怖い。

から、そういう自分恋愛結婚といったものから降りた方が賢明だな、と思うし、そうすることにする

 

そう決めてしまえば結構楽だ。べつに恋愛結婚けが幸せでも人生価値でもない。

自分創作系の趣味を持っていて、今の所そっちはまぁある程度順調だから生活としては満たされてる。仕事もそこまで大変ではない。

最近NISA口座を眺めては思ったより増えてて、まぁ独り身の老後ならなんとかなりそうだなと感じてる所。

あとはゲームも好きだ。やりたいゲームが多すぎて、死ぬまでに全部できるか分からないけど、まぁやりたいものからじっくりやっていけばいい。

そういう、まさに草食動物のような生き方ゆっくり満たされている。これはこれで結構いい人生だなと思う。あとは創作で良い作品を残せれば満足かな。geneじゃなくmemeを残す生き方、といった所だろうか。

 

世の中を見ていると、自分と同じように恋愛結婚はすっぱり諦めてしまったほうが幸福なんじゃないか? と思う人は結構居る。

余計なお世話だろうけど、でも諦めきれないばっかりに攻撃的になったりするのは損だし、よくない。そうなるくらいなら、こっち側に来た方がいろいろな意味で良いのでは? と思う。

少子化になる、みたいな事は実は気にする必要が無いと思う、何故なら自分のような人間そもそも恋愛等々に不向きで、積極的になったところで(恐らく)結果は変わらない。

そしてそもそも世の中の風潮自体が前述のように恋愛コミットする事の暴力性・加害性の問題解決できていないのだから個人が無理をしたところでしょうがない。

まぁ、自分がこんなことを言わなくたって、若い世代結構こっち側に寄ってきてると思う。もちろん積極的恋愛している若い人も居る、そういう人はそういう人でよろしくやってればいい。そうでない人はこっち側に来てるんじゃないかなと思うし、それでいいと思う。

加害が起こるよりはずっとマシだし、少子化などの社会問題個人犠牲になる様な、全体主義には同意できない。

(まぁ、そうして徐々に衰退していく社会をそのただなかでいっしょに見ていたい、というサディスティック欲望も、もしかしたら自分の中にあるのかもしれないが……)

2026-01-01

息子の年収が1億を超えた

親父、1000万貸してくれ。

4年前にこう言ってきた時の事は今でも鮮明に思い出せる。

地方で小規模な会社経営している俺は、1000万程度を難なく出せる余裕は有った。

しかし、100万200万を横領して人生を棒に振る奴をいくらでも見てきた俺は、息子がその道を行くのは防ぎたかった。

から理由を聞くことにした。

なんでもトレーディングカードを売り買いするビジネスをやりたいらしい。

そのために資金必要なのだ

はいくら有っても足りない。カードを鑑定して価値を上げて販売したいらしく、その間に固定される資金デカいという話だった。

これでも社長をしているので、ビジネスの要点を掴む能力は有ると思っている。

要するにこういう事だ。

カードショップメルカリカードを購入する。

そのカードを鑑定機関に提出する

1~2ヶ月後にそのカードが鑑定されて返ってくる。

最高評価を取れれば、価値が大きく上がる。

そのカードを売却して利益を得る

このようなビジネスらしい。

そこで質問をした。

購入したカードは全て最高評価を取れるのか?

自信を持って鑑定に出したカードが、仮に最高評価を取れなかった場合は?

カード相場変動が激しいのでは?1~2ヶ月の間に相場が大きく変わったとき安全マージンは?

数枚、数十枚なら販売は難しくないだろう。だが数百、数千と増えていった時の出口は?

息子はダメカードカードショップに売るだけだという。

鑑定成功したカードも、カードショップに売ると言う。

それでは、利益カードショップに大きく食われるだけだろう。

ビジネスとして成立しがたいように思える。

とはいえ、息子のビジネス否定したいわけではない。

代案を出す事にする。

まずお前が持っている資金はいくらだ?と聞いた。(20万らしい)

ならそこに30万足して50万にしてやる。

この合計50万を100万にしてこい。方法は任せる。

エクセルでもクラウドソフトでも良いから、必ず明細はつけろ。

出来るか?と聞いたら、やると言うのでやらせてみた。

2ヶ月後に100万になったと言ってきたので、詳細を聞く。

田舎カードショップ状態の割に安く売られているレアカードを、秋葉原ショップ転売する事で利益を得たらしい。

なかなかやるじゃないかと思った。

交通費仕入れ代金、販売代金、一部はメルカリ販売もしたらしく、その手数料ちゃんと記帳していた。

約束を守ったやつには報酬があるべきだ。

息子が100万にした資金にもう100万を追加してやった。

今度は合計200万を500万にしてこい。方法は任せると言った。

税務署文句を言われるのは嫌だろうから借用書を書いておけとも伝え、本人納得の上で書かせた。

そして一つアドバイスをした。ショップ店員とは仲良くしておけ。

田舎の店で、たくさん購入してくれる客は上客だ。

必ずお前の事を覚えている。感じよく話しかけろ。店長オーナーと繋がれ。そのラインは、お前のビジネスに必ず役に立つと。

間違ってもお客様神様などと勘違いするな。相手はお前の利益に貢献してくれる取引相手だ。尊重しろ

そのように伝えて3ヶ月後。息子は資金を500万にしてきた。

詳細を聞いた。

ショップ店員と仲良くなり、店頭に出す前のカード仕入れられるようになったらしい。朝6時に家を出ていたのは知っていたが、そんな事をしていたのかと笑った。

特定レアリティカードを大量に仕入れて、秋葉原ショップにまとめて卸売もしたそうだ。

1枚数万円、数十万円の鑑定に出せる良品カード現金購入して、他の鑑定に出している奴に流して利益を分ける。

そして、鑑定に出している奴の失敗したカードを安く購入して、それを秋葉原ショップ卸売もしたそうだ。

親父の言った通り、人の繋がりはすげえ金になる。それ以上に入ってくる情報がすげえと言っていた。

いいじゃないか最初に1000万貸してくれと言ってきた時とは雲泥の差だ。

それで500万にもう500万足して1000万にしてやった。

お前はもう法人化ステージに居る。

税理士信金を紹介してやるから、さっさと法人成りしろと伝えた。

事業計画書の書き方も教えてやるから融資を引っ張れ。お前のビジネス資本必要だ。

俺への返済は有る時払いでいい。信金には口を利いてやる。

そう伝えると、唸りながら事業計画書を書き上げ、1000万の融資を決めてきた。

奴の手元には2000万の資金が準備された。20代の駆け出しとしては、悪くない金額だ。


そこから3年半。

2025年はカード市場が良かったらしく、息子の会社営利が2億を超えた。

息子個人収入は1億ほどだ。

現在事業内容は

つながりのあるカードショップから仕入れ

エンドユーザーから宅配買取

仕入れカードの鑑定

鑑定プレイヤーの鑑定品現金化、鑑定前良品カード買取

集めたカードを業販ルート海外ルートで納品

これを息子とアルバイトさん4人、そして外注で回している。

その間には色々あった。

例えば初めてアルバイト雇用する時に、20代のフリーターと、40代主婦で、どちらを選ぶべきか相談された。

事業をしている人、採用担当なら迷うまでもないが、こんなもの主婦に決まっている。

20フリーターの顔が好みと言い出したバカ息子の頭を叩いて説教

若い奴は店をやる時の接客担当や、肉体労働が多い職場ではアリだが、事務所に置くには向かない。

お前の扱っている商品はおばちゃんでも仕分けができる軽いカードだろ。若いつの体力よりも、おばちゃんの確実性が重要だ。

持ち家で子持ちの主婦は手堅い。彼女たちは守るものがあるから横領や急な退職が無い。

若い奴はカードが金になる事を知っているし、フリーター属性は後先考えず守るものがない。金の使い方も荒い。

20フリーター雇用したなら、お前の在庫が気がつけば消えているぞと伝えた。

カードエンドユーザーから買取もしたいというので、eKYCとPOSも手配してやった。

俺の会社業務の一つとしてブランド物の買取をしている。その縁でシステム会社担当者を紹介。

SNS運用会社必要だったな。

輸出もしたいと言うからDHL担当も紹介してやった。

うちの会社から在庫管理担当のおばちゃんを週2で派遣彼女は弊社在庫管理女王様だ。

新入社員を教えるつもりで容赦なくやって良い、俺の息子とは思うなと伝えた結果、めちゃくちゃ怒られながら教わったそうだ。

お陰で息子の会社カードデータは全品POSに入って1円単位コスト管理が出来ている。

息子の会社のロジはワシが作ったと言っても過言ではない。これはサシ飲みする時の定番ネタだ。

他にも色々な事があった。

右腕候補が数百万の現金と1000万以上のカードを持って高跳びしたり

盗品カード買取してしまって生活安全課が来たり

超高額カードの偽物(インク品?)を買ってしまったり

海外顧客が金を払わず仕入先に支払いが出来なくなりかけたり

キャッシュが不足して飛びそうになった時に一瞬助ける事が何度か有った。

まだまだ危なっかしい奴だ。

それでも少し前まで甘ったれたガキだった息子が、今は男の顔になってきた。

クソ生意気正月年賀だと言って100万持ってきやがったので、昔を思い出して書いてみた。

まぁ息子がうまく行っているならそれでいい。

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