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はてなキーワード: 大人とは

2025-12-09

前に飼っていた猫は、布団の中で眠る珍しい猫だった。

俺がさあ寝ようかなと布団に入ると既にその姿があることも珍しくなかった。

あいつが先に寝ていると、布団の中が温かった。

一緒に寝ていても大人しくて、でもたまに布団の中で引っ付いて来る。

ゴロゴロゴロ、という喉の音がよく聞こえてきたりもした。

温かかった。

あいつが居なくなってから、今年初めての冬を迎えた。

布団の中は少し広くなったけど、今年はちょっと寒い

社会お荷物スコア

自分がどれだけ社会に貢献しているか可視化して欲しい

パートナーも、子どもも、持ち家もないけれど

働いているし、一人暮らしもしている

でも子育てしながら働いている人より社会に貢献していないし

社会が良くなるような仕事もしていない

せいぜい潤滑油として歯車を維持する程度だ

何ならGDPが減少しているのは私(たち)のせいかもしれないので

いなくなった方が社会は良くなるかもしれない

そうすれば混雑や物資不足、税金賃金無駄遣いも減って

子育て家庭がもっと裕福に暮らせるのではないだろうか

頑張っている子育て家庭の皆さん、将来大人なる子どもたち

迷惑をかけてごめんなさい

まんが日本昔ばなし」ってあん子供に見せちゃ駄目だよな

妖怪やらなんやらが運命操作しすぎ。

こんなの観てると公平世界仮説とか知らず知らずの内に信じるようになるよ。

これは大人が観て子供の頃のピュア気持ちとかを懐かしむ為のものだよ。

anond:20251209151749

キメツとかネトフリのティーザー自動再生流れるの見ただけでも

こんなものを真面目に見てる大人がいるとか信じられないんだよね(´・ω・`)

anond:20251209143522

本も読まないニュースも見ないアニメしか見ない幼稚な大人なんてなにも素敵じゃないしただ欲望に忠実なだけでピュアでもない

ひたすら怠惰なだけなのを誤魔化してるだけ

anond:20251209142501

アニメなんてそもそも子供向けのもの大人になって見なくなるなんて当たり前なんだよ

アンパンマンいつまでも見ないのと同じ

大人が見るには単純すぎる

オタクはハッタショが多いから単純なものでも楽しめるだけ

デザイン仕事してるけど、その昔、なんとかタダみたいな値段で仕事させたい会社がおって

でもワイくんはお金もらえないのでなかなか着手しないのを見てしびれ切らして

そんなんで世の中やっていけると思ってんのか!やる気ないなら帰れ!と言われて普通に帰ったことあるけど

あれから20年くらい経ってもやっぱりデザイン系の仕事やりがい詐欺でなんとか仕事させようとする人はいっぱいおるし、最初はタダで仕事取ってエリアを広げてそれからだんだんと人並みの請求するもんやで、とか、こんな有名な仕事に関われるんやで?とか都合のいいことしか言わない大人はいっぱいおる

こういった負の文化はいつになっても連鎖して受け継がれていくんだな

anond:20251207171902

わかる。これって会社用の忘年会じゃなくて個人の話だよね。それなら全然理解できる。

会社忘年会で一番のマスト大人数が入れる個室(風も含む)があるかだけ。

飯が美味いとか酒が美味いとかどうでもいい。

4~5000円で2~3時間酒飲んで過ごせる会場であれば他は何もいらん。

anond:20251209113752

この国のオタク殆どが生きるに値しないゴミクズなんだよな。ゴミクズに「大人対応」とか「和を乱さない」とかって甘い対応をして付け上がらせてる周りも結局ゴミクズ同類であって、この国はゴミしかいない。

anond:20251209102335

育ててもらった恩義と相性の悪さゆえに会うのを控えるのは矛盾してないから後ろめたさとか感じることはないと思う

成人して自分生計立ててるなら尚更、結婚の報告だってそれこそ挨拶して長引きそうならとっとと引き上げていいんじゃないかな

大人になればなるほど親も特に成熟していないという事実が見えてくるよね

上司役割

なんか令和になって、上司役割に「部下のメンタルケア」を求める流れになってるけど

社会の幼稚化極まってんなぁ…って白い目で見てしま

上司役割仕事の分配とその管理であって、いい年した大人メンタル管理自分でやれよって思うんだよねぇ

まあ、部下のメンタルにまで気が回る上司が部下から慕われるってのはいいことだと思うし否定しないけど

それが当たり前の上司仕事と見なされるのはなんか違う気がする

リベラルって思想的には中国ロシアに反発しそうなもんだけどなんかその辺に対して大人しすぎる気がする

一党独裁人民自由制限して

他国には武力侵攻したり武力侵攻をちらつかせて開き直っている国なんだし

反体制権力個人主義自由主義のリベラルの一番の敵に思えるんだが

昔のことを根に持つ奴はクソ、イジメ虐待大人なら『赦す』べき

いつまでもうだうだうだうだ・・・醜い!

そんなんだからお前は虐げられたの

今度は社会からイジメられて虐待されるか?

anond:20251208235701

あれは暇空氏に批判食らって大人しくなったという印象

2025-12-08

エッセイ的な動物漫画好きだけど

昔あった動物四コマとかSNS動物エッセイ漫画好きだけど個人的に絵柄に思うこと

絵がリアルすぎ→一部を除いて大抵は写真の方が可愛い漫画じゃなくて写真でそのシーンを見せて欲しい

絵がデフォルメキツすぎ→アニメハム太郎プリキュア妖精くらいデフォルメきついと事前知識なしにその動物として認識できないし、動物よりも作者自身分身押し付けられている気分になる

程よくリアルシンプルデフォルメ大人も使える感じの雑貨原作初期のハム太郎くらいのデフォルメだと現実動物と同じくらい愛おしい。

現代病理浦島太郎

むかしむかしあるところに浦島太郎というまだ女の股の毛すら見たことない若者がいました。

浦島太郎が浜辺を歩いていると、二人の子供が大きな亀を蹴って遊んでいるのを見つけました。

それを見て浦島太郎は(人間どころか手も足も出せない生物いじめ自分たち支配者のような気分に浸るなんて愚かだな)と思いました

しばらく眺めていると、亀が甲羅の中に身を隠しぐるぐる回り出したもので、子供達はびっくりしてその場から逃げ出してしまいました。

浦島太郎も呆れてその場から去ろうとしましたが

亀が浦島太郎を引き止め

あなたのお陰で勇気が出ました、お礼に竜宮城へ案内しましょう」と言うのです

(何もしていないのに勘違いがすごいな、この亀もさっきの子供より馬鹿に違いない、しか竜宮城へ案内してくれるというなら行ってみるか)

浦島太郎はそんなことを思い、亀の背中に乗って海の中へ飛び込みました。

亀の背中は硬く、乗り心地は最低でした

(お世辞にも乗り心地がいいとは言えない、だけど水の中で息が出来ているからいいか

浦島太郎は移動中、そう思いました

そして着いたのはなんと綺麗なお城でした

中に進むと、亀が女性自分勇気を出せたことを伝え、浦島太郎はお礼をしてもらうことになりました。

乙姫と名乗る女性はどこにでもいる中くらいのレベルの顔をした人で浦島太郎がっかりしましたが(でもここで姫をやっているのだからここではこれが美人なのだろう。地上の私が文句は言えないよな)と思い不満を口に出せませんでした。

それからごちそうが出てきたので食べてみると

浦島太郎

(見た目だけはいいけど味は地上と変わらない、品によっては地上より劣る。まあ出してくれただけでもありがたいか)とまたしてもよくないことを思ってしまうのでした。

それからタイヒラメの踊りを見ても

(なんてしょうもない踊りだろう、子供なら喜ぶだろうが大人がこんなので喜びはしない。がんばっているようだが)と思ったり

乙姫さまが竜宮城宝石で飾られた部屋を案内しても

悪趣味だ、しかし、これを作るのにがんばってくれた人がいるのだから一概に馬鹿には出来ないな)と思いながら乙姫さまに

「なんて素敵なお部屋なんでしょう。ずっといたくなってしまう」と言って乙姫さまを喜ばせたりしました。

そして、気づけば竜宮城で過ごしてから三日が経っていたのです。

乙姫さん、私はそろそろ帰らなければいけません」と浦島太郎乙姫さまに言いましたが

乙姫さまは魚たちは帰らないでほしいと声には出さず、でも顔や仕草で表すばかりでした。

(うざったいなぁ…ますます帰りたくなってきた)

そう思った浦島太郎

「地上に病気の母と父がいます、帰らないとその二人が死んでしまうので。ごめんなさい」と

乙姫さまたちに嘘を言いました。

仕方なく、乙姫さまたちは浦島太郎を返すことにしたのですが、帰る直前に綺麗な箱を渡して

おみやげにこの箱をどうぞ。ですが、この箱は眺めるだけにしてください決して中を開けてはいけませんよ」と浦島太郎に告げました

こうして、謎の箱を手にいれた浦島太郎でしたが

亀の背中に乗りながら乙姫さまが去り際に呟いたことを思い出しました。

「そんなやつら、もういないってのに…」

(あれはどんな意味だったのだろう?嘘をついたからいけなかったのか?)

浦島太郎モヤモヤを抱えたまま、地上に着いてしまいました。

そして、三日ぶりに見た地上はなにか変でした

歩いているのは知らない人ばかり、知っている家や建物はみんな古びてしまっているのです。

おかしいなぁ…三日でこんなに変わるかな?)

そう思いながら、歩いていると、やっと知っている顔に出会いました

腰に剣を刺したその男の人は顔はかなり変わっていましたが、亀をいじめていたあの男の子でした

「おい、あんた、海辺で亀をいじめていなかったか?」浦島太郎が問うと

「んーそりゃ30年も前の話じゃねぇか。あんたもまーよく覚えていたなぁ」と言ってどこかに去ってしまいました。

記憶を頼りに浦島太郎自分の家にいってみると、そこには別の家が建っており、庭先で知らない子供蹴鞠をしていました。

途方に暮れた浦島太郎は崖へ行って、もらった綺麗な箱を投げ捨ててしまいました。

すると、崖の下から白い煙が立ちのぼり浦島太郎を包むと、しばらくして消えてしまいました。

そうして、濁った視界で自分の手を眺めてみると、さっきよりもずっと皺だらけの手でした。

空の色も土の色もみんながさっき見ていたものよりぼやけており、あんなにうるさかった知らない誰かの話し声もあまり聞こえなくなっていました

(ああ、そうか、いつか来る日が今、来てしまっただけの話しか。なんと愉快だろう愉快だろう)

浦島太郎は目をつぶって、にっこり笑いました

竜宮城で見せた無理やりの笑いとはまったく違うそれはそれは心から笑顔でした

おしまい

田舎の人って大人の遊びどうしてるんだろう。

東京に来て分かったけど、選択肢の多さが桁違いだった。学生っぽい子がいる店から老舗まで値段も幅広いし、探せばいくらでも見つかる。地方にいた時はそんな世界があるなんて想像すらしてなかった。

地元同級生に聞いても妙に黙るし、あれ絶対みんな困ってたと思う。恋愛のチャンスも少ないし、店も少ないし、移動も大変だし、どうやって処理してたんだろう。素朴な疑問としてずっと引っかかってる。

都会に出て初めて、こういうところにもインフラ格差ってあるんだなと思った。

国民の口をふさぎ全体主義への道を開く道具の一つとなりかねない法案への懸念を「だせぇ」と思ってしまうやつの残念さ、浅はかさよ。

自ら豚肉になりに行く豚とでも言うべきか。

国旗損壊罪法案文句言うリベラルだせぇ

もう今時、日の丸日帝幻視する世代じゃないわけよ

君が代だって日教組センコーがイキリ顔で不起立とかやってるのウザいよね

日の丸君が代戦争になんかなんねぇよ

軍靴の音とか体制翼賛とかさ

言ってる側がおじいちゃんって丸わかりなの

でね

これが大学大海を知った蛙に大人気なのよ

なにせ、それを主張するだけで特別になれる

同士からちやほやされ、有象無象愚民とは違うんだと承認欲求を満足させられる

(一部アーティストが左に流れやすいのもコレだと思っている)

政府批判国旗を燃やすって時点で、もうそこらの市民感覚が違うのよ

普通の人は高市氏を批判することは日本批判する事じゃないわけ

でもそこの区別がつかない人らは、安倍批判とか高市批判国旗を燃やしちゃう

んで、まさにそこを狙い打った法律に戦々恐々とガクブルしちゃって

国旗を燃やして逮捕とか、こんなことが許されていいのか?」とか言うんだけど

多くの国民は「いんじゃね?」ってなもんよ

だって誰も、国旗を燃やしたり、国旗を汚したりしたくないもの

自民批判自民批判であって、国家批判じゃないもの

しろ国旗を燃やすとか、そんなことが許されていいのか?」って側よ

anond:20251208125236

anond:20251208151716

いじめっぽいことされたことあるし、されたことは一生許さないしなんなら悲惨な目にあえって思想から爆豪は好きになれないのかも。

デクくんは本当に大人だよね。

anond:20251206202018

pissmail.com というサービスは初めて知った。

他にも無料メールサービスはいくつかあるけど、こういうのはナンボあってもいいですからね。

今や yahoo(米も日も)、aolgmail(googleアカウント)、

みなアカウントを作るのに携帯電話番号が必須になってしまった。

安定している大企業携帯番号が必須でないのはマイクロソフトしか知らない。

しかしそれだけじゃ、MSアカウント自体サインインする時の2段階認証に困る。

みんなはどう凌いでるんだろ。大人しく携帯番号を使ってるのかな。

anond:20251208134745

大人無職だとそもそも出会いを作るのがむずくないか

男ならマチアだって金かかるし、趣味の場で出会うにも人と遊ぶとなると多少金かかるし

夫が車を買おうとするのを止めたい

滋賀県に住んでいる。

周りはほとんど車を持っている。

パート先で、バイト大学生の子雑談していた時に

「姉の彼氏社会人なのに車持ってなくて、親が少し懸念を示してる」といったニュアンスの話があって、とても驚いた。どうやら、車がただの利便性だけでなく、「一人前の大人として必要アイテム」としても機能している文化圏があるらしいというカルチャーショックを受けた。

しかし、我が家には車は必要ないと思う。

まず私は運転できないから、車があっても別の交通手段を使うし、夫の職場自転車10分くらいだから、準備や駐車時間通勤ラッシュをを考えたら自転車のほうが早い。多分車を買っても自転車通勤すると思う。私の職場徒歩圏内だ。そして、「子供が産まれたら車が欲しくなる」という意見もあるが、子供を産む気がないのでこれにも該当しない。

そうなると、購入費や維持費を考えたら、タクシーを使った方が明らかに安い。それに、多少高くついても「自分運転しなくていい」「移動中の時間自由に使える」というメリットを考えたら絶対タクシーのほうがいい。それに、ある程度長距離の移動なら新幹線とか鉄道を使いたい。その方が事故率が低くて安全から。そう考えると車を持つのコスパ悪いの極みなんだよね。

でも最近、夫がそろそろ車を買おうかなと言い始めたので、なんとかして阻止したい。あん危険コストがかかる乗り物いらないよ…。

しかもよくわからないのが、夫は車に興味がなくて、「中古軽自動車とかでいい」って感じの人。なんなら車自体は私の方が好きだと思う。もし石油王かになれたら、運転手付きのマセラティとか欲しい。だから逆に夫が、マセラティはいわないまでも、クラウンとかを欲しがるならまだ趣味とか見栄として理解できるんだけど、中古の軽とかコンパクトカーなんて、見栄にもならないし、この通り生活には車いらないし、無駄な出費でしかないって思っちゃう

小学生の時に新興宗教を作った話

毎年クリスマス正月のような宗教色の強い時期になると思い出すので備忘録として書いておこうと思う。

とても長くなるので読んでも読まなくても構わない。

はいくらでもあるが、当時小学生お子ちゃまが頭を振り絞って考えたことだったので生暖かく見ていただければ幸いだ。

まり

増田が6年生だった頃のことである

当時通っていた小学校お受験が盛んで、クラスの半分以上が中学受験するような学校だった。中には体育や道徳など勉強関係ない授業が多い日は学校休み塾へ通うように親に指導される子供がいるような学校である

そんな雰囲気学校だったため増田も塾に通わされていたが、増田の親は仕事が忙しく放任主義だったため、どちらかというと自由に延長できる学童のような使い方をしていた。親が帰るまで子供1人は心配から大人がいる塾で勉強して暇を潰しなさい、という発想かと思う。

当然、遊びたい盛りの子供は不満である

から晩まで勉強で楽しくないし、学校教師子供達に学校勉強させようと胡麻擂りに必死だし、塾ではライバルたちと比較される。お子様なりにフラストレーションが溜まっていた。

小賢しく、自尊心が高く、承認欲求が強く、何よりも勉強以外で暇を潰したかった増田はそこで考えた。

そうだ、宗教を作ろう。


友人について

当時の増田立ち位置は「1軍グループにいるけどちょっと浮いてる変なやつ」だった。友人Aと友人Bの親友というだけで残酷子供達のカーストの中で辛うじてバラモンの仲間に入れてもらっていた。友人Aと友人Bの存在がなければきっとダリットだったと思う。

とにかく、増田には2人の親友がいた。勉強スポーツもできて誰からも一目置かれる友人A、とにかく話がうまく誰とでも仲良くなれる才能がある友人B。

入学した時にたまたま席が横並びになったというだけの出会いだったが、それからこの2人はこちらが申し訳なるくらい良くしてくれ、そのおかげで陰キャ性格がドブカスだった増田も「みんな仲良し♪」の仲間に入れてもらうことができたのである

表向き友人Aも友人Bもみんなの前では「気のいいやつ」だったが、実は2人とも性格にはかなり難があった。いや、だからこそ増田と仲良くなれたのかもしれないが。

友人Aはなんでもできるからこそ傲慢で、支配欲がある。少し早い厨二病であり、大きな声では言えないがナチに憧れていた。大きな声で言わないところが実に打算的であり、増田はそこが気に入っていた。

友人Bはとにかく人からの評判を気にしていて、いつも自分悪口を言われていないか怯えていた。それと同時に人の内緒にしておきたい部分を暴くのが大好きで、いつか何かあった時に脅せるように、仲良くなって秘密を握ることで快感を感じる癖があった。

増田はといえば親友2人を自慢に思うとともに、増田の言うことを疑いもしない人気者2人を操る優越感に浸るクズだった。

ズブズブに共依存している闇のズッコケ三人組である

そんな悪友2人に、こんな面白いことを共有しないわけにはいかないと増田は思った。

宗教を作ろうと思う」と増田は言った。

いいね、やろう」と友人Aは言った。

信者100人くらい欲しいね」と友人Bは言った。

増田は「こいつら話が早すぎるな」と思った。

そうして、宗教を作ることになった。

宗教を作ろう

増田キリスト教圏で育ったので神の存在に関しては割と思うところがあった。

そこで「神」不在の「思想」の宗教を作ることにした。

思想宗教の違いは難しいが、神の存在を論じられるほど増田信仰は深くなかった。ただ、人間熱狂宗教になりうる、と子供心に感じていた。

小学生だった増田の狭い狭い世界の中で、唐突宗教を作ろうと思ったわけではない。「これはいける」と思った出来事があった。

発端

どの小学校でも道徳の授業があったと思う。お受験組の気を引こうと躍起になっていた当時の担任は、その道徳の授業で「いいこと投票」というものをしていた。

その名の通り単純で、「いいことをした人を匿名投票して、得票数が高かった人を表彰する」という仕組みである

これは単純だが、小学生承認欲求をかなりくすぐった。なにしろ、いいことをするだけで教壇の上で褒められ、その上シール(子供にとってのシール!史上の喜び)を授与されるのである。名札の裏にいいこと投票シールを貼るのがステータスになるのにそう時間はかからなかった。

増田はヒネた子供ではあったが、それでも投票されたら悪い気はしないし、いいこと投票が頭をよぎって人助けをすることもあった。

それと同時に、「これは使えるな」と思った。

まり、「人の善意は操れる」と知ってしまったのだ。

増田が育ったキリスト教の教えでは、善行は死後の世界のために積むものとされていた(諸説ある)。だが、小学生にとって死後の世界など遠い存在である。「善行を積めば人々から尊敬されるという承認欲求」の方が何より魅力的なのではと思った。

どうせ宗教を作るなら、ハッピーな方がいい。

3人の意見はまとまった。

その週末、3人で図書館に行った。親は大喜びでお駄賃までくれたが、目的宗教について調べることであった。当時インターネットはかなり普及してきていたが、学校コンピューター室で宗教のことを検索するのはかなり気が引けた。そこで図書館へ行くことにした。

日中調べて回って、以下のことを決めた。

小学生なりに考え、実行に移せる最大限を考えた。

そしてそれを実行に移した。これが6月の頃である

〇〇〇〇教の立ち上げ

結論から言うと、〇〇〇〇教はバカウケした。

結成時に十数人を集めて行った友人Aの演説は素晴らしいものだった。増田が授業中書いた原稿と同じ文言とは思えないほど力に満ち溢れ、説得力があり、心に訴えかけるものがあった。その場にいた全員が信者になると誓い、お札を下駄箱に貼り付けた。

友人Bの勧誘も実に巧みだった。誰に話せば一番噂が広まりやすいかを友人Bは知り尽くしていた。すぐに手元にあったお札はなくなり、増刷をすることになった。学年のほとんどが入信し、シールは飛ぶようになくなった。匿名投票のための空き下駄箱は常に紙が入っている状態で、ランドセルの蓋にシールを貼るのが大流行した。

3人はそれで満足し、たかを括っていた。小学生拡散力を舐めていたのである

拡散組織化

夏が来て塾の夏期講習が始まってから、他校の生徒に声をかけられることが多くなった。もちろん入信の申し出で、最初は喜んで案内をしていた。

だが、20人を超えたところで不安になり始めた。なにしろ、塾でしか会わない人間である匿名投票匿名性は失われ、よく知らない人間善悪判断しなければならない。

3人は作戦会議をし、組織化をしなければならない、と結論を出した。信者たちを支部に分け、各支部ごとに信者たちをよく知る支部長を置くことにしたのである

それと同時に、今まで全て3人で行っていた運営テコ入れをすることにした。

まず、専門のデザイナーを雇った。非受験組の絵が得意な信者シールとお札のデザイン一新させた。毎月シール図柄を変え、飽きの防止とインフレの防止を図った。

また、情報屋も雇った。告解で得た情報さら価値のある情報を交換するためである。これは画期的で、「この秘密を話すので誰々の好きな人を教えてください」とかが大変多くなった。

支部長の下に秘密内部監査官も置いた。これは支部長の不正信者との癒着告発させるためである

組織化したことにより、3人の地位は確固たるものになった。カリスマ教祖の友人A、人に響く教えを説く友人B、善悪を裁き組織をまとめる増田

夏休み中もムーブメントは衰えを知らず、信者は増え続けた。3人は有頂天になっていた。

そして学校が始まり、始業式の後、3人は応接室に呼び出されたのである

お叱り

〇〇〇〇教は教師陣の間にも知れ渡っていた。

当然である人間の口に戸は立てられない。小学生なら尚更だ。

つの学校ではなく塾や習い事によりその地区の他校にも伝播した〇〇〇〇教の信者は把握できるだけで数百人を超えていた。

夏休み中、先生方は連携をとり、学校再開とともに終わらせようと話し合いがされていたらしい。

説教は3時間に及んだ。これは、先生方の話が長かったこともあるが、こまっしゃくれたクソガキだった我ら3人がいちいち反論を仕掛けたかである

そもそも、我々は何も悪いことをしていなかった。ただ「いい人になろう」「いい行いをしよう」「いい人たちを尊敬しよう」と言って回っただけである。「ご利益がある」とお札を売りつけたり、告解で得た弱みを握って脅したりもしていない。ただ、善行を行わせて噂を流通させただけなのだ

教師陣もそれがわかっていたのであまり強くは追及してこなかったのだが、我々があまりに舐め腐った態度をしていたのでだんだんヒートアップし、複数教師が入れ替わり立ち替わり講釈を垂れ、最終的に「解散宣言をしなさい」と一方的要求押し付けてお開きになった。

応接室を出て、下駄箱に向かい、校門をくぐった瞬間、3人は爆笑しながらハイタッチをした。

馬鹿め、もうそんな段階にないのだ!」と知っていたからだった。

子供と接しているのに大人である先生の皆皆様方は全くわかっていらっしゃらない。子供禁止されたらもっともっとやりたくなるんだよ!

受験用に詰め込まれ知識であるキリシタン気持ちがその時はよくわかった。抑圧された宗教は熱を増すのである

〇〇〇〇教は密教と化し、いよいよ肥大化していた。

隠語で呼ばれ、ミサと称した会合秘密裏に行われ、塾に通うために学校を休んでいた層もせっせと体育館裏に足を運び秘密を囁くようになった。

教師陣は躍起になっていたが当時流行り始めた学校掲示板mixi日記などで〇〇〇〇教は着実に広まり信者は増え、もはや我々3人の手に及ばないものになっていた。

知らないデザインシールが増え、知らない告解が増え、知らない宗派ができていた。

秋が来て、塾で勉強している間に冬になった。

祭りの後

冬季講習の最終日、いつもの公園ジャングルジムの上に集まり、80円の缶ジュース乾杯をした。

「そろそろやめよっか」と増田は言った。

教祖しかったなぁ」と友人Aは言った。

卒業、さみしいなぁ」と友人Bは言った。

正直、もうその段階ではないことはわかっていた。これはただの勝手な「一抜〜けた!」である

教祖司祭裁判官も全てを誰かに押し付けて、こそこそと逃走するのだ。信者からすれば大きな裏切りであり、大罪だろう。

でもぶっちゃけ、飽きちゃったのだ。自分たちを置いて勝手物事は進んでいくし、勝手教祖を名乗るものも出てくるし、勝手布教されているし、勝手に人が人を裁き始めるし。

だって子供だし、受験もあるし、そもそも進学したら続けられないし。

色んな言い訳をして、色んな人と話して、時にやり合って、押し付け合って、そうしている間に受験学校に行かなくなって、ようやく卒業のために帰ってきたらどうやら全てが終わっていた。

あれだけ熱狂的だった信者たちは激減しており、卒業とともに誰かに譲られるためランドセルの蓋はシールなんてなかったように綺麗になり、空き下駄箱は使用禁止になっていた。

教室の後ろの「いいこと投票」の模造紙は取り払われ、「卒業おめでとう!」の垂れ幕に変わっていた。

こうして、我々の宗教活動は終わった。

最後

友人Aは卒業と共に他県へ引っ越した。6年生になった時から決まっていて、増田たちと最後に何かしたい、と言っていたので「何か」は間違いなくできたと思う。

友人Bは志望校に落ちたので増田とは違う中学に進学した。あれだけ熱心に活動に勤しんでいたというのに引っかかったのは幸運だと自ら笑っていた。

増田中学で若干いじめられそうになっていたが、入学した時に席が前後になった友人に助けられなんとかグループの輪に入れてもらい事なきを得た。教訓としては、コミュニティに入って一番初めにできた友人はなんとしてでも大事にした方がいいということだ。

それぞれ無事進学して、就職して、結婚して、最近オンライン飲み会なるものを開催している。

この間、家族で親元へとUターン引っ越しをした友人Bが酔っ払いながら教えてくれた。

最近子供ランドセルの裏に変なシールをくっつけて帰ってきてさぁ」

友人Aはしばらく黙った後爆笑したが、増田は少し泣きそうになった。

この歳になると涙腺が緩くなって困る。

キリシタン、まだいるのかぁ。

国旗損壊罪法案文句言うリベラルだせぇ

もう今時、日の丸日帝幻視する世代じゃないわけよ

君が代だって日教組センコーがイキリ顔で不起立とかやってるのウザいよね

日の丸君が代戦争になんかなんねぇよ

軍靴の音とか体制翼賛とかさ

言ってる側がおじいちゃんって丸わかりなの


でね

これが大学大海を知った蛙に大人気なのよ

なにせ、それを主張するだけで特別になれる

同士からちやほやされ、有象無象愚民とは違うんだと承認欲求を満足させられる

(一部アーティストが左に流れやすいのもコレだと思っている)


政府批判国旗を燃やすって時点で、もうそこらの市民感覚が違うのよ

普通の人は高市氏を批判することは日本批判する事じゃないわけ

でもそこの区別がつかない人らは、安倍批判とか高市批判国旗を燃やしちゃう

んで、まさにそこを狙い打った法律に戦々恐々とガクブルしちゃって

国旗を燃やして逮捕とか、こんなことが許されていいのか?」とか言うんだけど

多くの国民は「いんじゃね?」ってなもんよ

だって誰も、国旗を燃やしたり、国旗を汚したりしたくないもの

自民批判自民批判であって、国家批判じゃないもの

しろ国旗を燃やすとか、そんなことが許されていいのか?」って側よ

anond:20251207000327

子供の頃の願い事は特に大人になると時代が変わってたりするしな

当時ほしかったゲームはもうオンライン機能が終了してしまって、あの頃やりたかったような遊びはもうできなくなってる

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