戸畑駅下段に残る旧ホームの謎に迫る

以前、戸畑駅の旧ホームについて記事にしてましたが、1月26日に戸畑を訪れた際に、いろいろと現地調査しましたので、ご紹介しますね。



北側下段、現在は貨物線になっているところに少しだけ残る旧ホーム。
上り電車に乗っていて、いつも気になってました。





一方、南側にも変な高架の一部のような構造物が。




両者は一直線上にあるように見えました。




・・・と、ここまでが以前の記事でご紹介した部分。




ここから電気バスに乗るために来たのですが、少し早目の電車で到着、例のホームについて現地調査したのでした。





駅舎へ。





地下通路がありますね。





線路をくぐって北口へ行ってみましょう。





北口を出て道を渡り、南側を向いて出口の上屋とホームを見る。





北口の上屋の左隣に、使われてなさそうな建物があります。





その建物の横から線路を見ると、ちょうどあの旧ホームのところでした。
最初の写真は電車のいる現在のホームから撮っており、旧ホームの向こうに建物が写っているのが分かると思います。





建物の逆側に回って線路を見る。
やはり旧ホームが見えてますね。





建物の窓から中を覗くと、下に降りる階段の手すりのようなものが確認できました。
ここがかつて北口だったのかもしれません。





別角度から。
確かに階段がありますが、途中から黒っぽく見えてます。
水平な面で窓が反射しているように見えます。
黒っぽい面は、長らく使われないうちに雨水がたまっているのではないかと推測します。





建物の壁には、「地下道排水ポンプ盤」という制御盤。
やはりあれは旧地下道で、水がたまりやすく、排水ポンプが必要であるということが分かりますね。

あの水の溜まり具合からして、用途廃止後はこのポンプも動かしていないということも分かります。





現在の地下道を通って再び南側へ回り、南側の高架の一部のような構造物も確認してみます。
立体駐車場に接して、構造物の断面があります。





横から見た感じ。
もう1本線路が敷かれることに備えた幅にも見えます。






断面には、中途半端な大きさ・高さの扉。
保守管理用でしょうか。

南側はこれ以上の材料を見つけられませんでした。





以上の現地調査から、南側のコンクリート構造物と北側下段の旧ホーム、北側の建物は一直線上にあり、その地下には今の地下道とは別の旧地下道があり、水が溜まっている、ということが分かりました。

旧ホームのうち、旧地下道の構造の一部をなしている部分だけ、撤去されずに今に至っているものと思われます。



上り電車で戸畑駅に来たら、旧ホームを気にして見てみることをお勧めします。





プロフィール

蓬莱電鉄

Author:蓬莱電鉄
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福岡県の古賀を起点に活動している電車・バス好きのおじさん。
「蓬莱さん」と呼ばれることが多いです。

おもに近所での撮り鉄や鉄道模型(N)の加工を気ままに楽しんでおります。

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