〔復刻版〕蓬莱電鉄の車両(3)貨車改造のトロッコ列車

日・月で知人と団体で佐賀県の嬉野温泉に行っておりました。

そして昨日は仕事関係の飲み会。


ということで、久々の記事更新です。



読者の方から、トロッコ列車の復刻版記事リクエストをいただきましたので、早速再編集してみましたのでどうぞ~。





当社もトロッコ列車を作ろう、と思い立ちました。


種車は河合のトラ35000。



マイクロエースから商品化されていますので、それを塗り替えればよいのですが、うちには3~4両も必要なく、1~2両だけ取って残りをヤフオクに出しても、不揃いでは商品価値が低いだろうと考え、ヘタでもいいから自作してみようということになったのです。


まずは、下回りと荷台を外します。

縦方向に引っ張ると外れます。

(手前は、分解していない車両)





トロッコ列車については知識がほとんどないため、20年近く前の雑誌を引っ張り出してきました。

高崎運転所のトロッコのリニューアル作業の記事です。


骨組みや内部までよく分かって重宝。






まずは、ニッパーを用意。

妻板を側板と同じ高さにするため、上部をバチンと切り落とします。


それから、カッターやヤスリで平滑に整えます。




妻板の加工がひとまず終了。

妻板には貫通扉を設けるため、その分の切り欠きも作りました。


奥は、比較用の手を付けていない車体です。




mm角棒で骨組みを作ってみました。

下回りも取り付けて仮置きしてみましたが、背が高すぎるようです。

これでは、奥の客車とのバランスがとれません。





ホロも取り付けて、骨組みの高さを調整。

どんどん柱を短くしていき、ようやくちょうどいいぐらいに。
結局、上の写真よりも5mmぐらい切り落としました。




骨組みのサイズが決まったので、転落防止用の手すりを取り付けました。

タミヤの1mm丸棒です。

(8年前の当時はこれが精一杯。今なら0.3mm真鍮線か0.5mmプラ棒を使用するはずです。)




手すりの位置が決まったので接着しました。

妻面のホロの両脇にも手すりを取り付けました。






骨組みにかぶせる天幕は、プラ板で作ります。

裾には逆台形の切り欠きを入れ、それらしく表現してみました。

向こう側の裾パーツにも、後で切り欠きを入れました。





天幕を接着しました。
なかなかいい感じです。




天幕の角をヤスリで少し丸くして、設置しました。

こちらは編成の最後尾になる側。

貫通路の準備はなされているが、実際は機関車側または最後尾となるため通路が棒で遮断されています。
この棒の部分にテールマークをつける予定です。

非貫通側なのでホロは必要ないのですが、格好が良いので付けようかと思います。


ホロの右にテールライトを新設しました。
テールライトは、1mm丸棒の先端をヤスリで丸っこくしてから薄く切り落としたものを、そこらに落ちていたプラ板の端材を四角く切った台座に接着しただけです。





基本塗装完了。
ジョイフルトレインなどが各地に湧いて出た'80年代のテイストが目標で、派手でポップな色合いにしてみました。


車体の緑は沿線の豊かな自然を、黄色は降り注ぐ日差しを、赤は人々の情熱を、といった感じですかね。

  車体:GMカラーの東急ライトグリーン

  手すり・骨組み:黄色

  天幕:赤


車内は、板張りの色(こげ茶とバフを混ぜたもの)です。

非貫通側妻面に新設したテールライトのレンズ部分には赤を差しました。

天幕の内側は黒をスプレーしました。


今後は、車体に清流を表すヘタなイラストでも入れようかと思います。



天幕の裾に白を筆塗りしてみました。
これまたポップで垢抜けない感じ。


裾部分の切れ込みが均一でないのが目立ってしまいましたが・・・。





テールマークの土台を準備します。


最初はGMキットのランナーの太い部分の輪切りを考えていましたが、輪切りしてみると随分ゆがんだ円形であったため、ジャンクパーツをあさってKATOの駅ホームの時計パーツを使うこととしました。





白を筆塗りした後、スカイブルーで「川」の部分の塗装です。

フリーハンドで「適当に」「それらしく」。





トロッコ号の室内に、テーブルと椅子を設置しましょう。

テーブルはt:0.5mmのプラ板を3mm×5mmに切り出しました。
木製なので茶系にスプレー塗装し、2mmプラ角棒を切り出して黒く塗った脚部を接着。

椅子は、t:1mmのアクリル板を2mm×5mmに切り出し、天面を茶系に、それ以外の面を黒に塗りました。






テーブルと椅子の設置も終わりました。


内装って、すごく効果があります。

早く乗客を乗せたいところです。


 椅子が低く、「お座敷列車か!」というような感じですが、これは、種車のトラの床板が厚いため、露出している部分との辻褄をどこかで合わせる必要があるからです。




トロッコ号に乗客を乗せました。

手持ちの人形の中で、それらしいタイプを探し、接着しました。

たったの5人ですので、景観の良い川に向いた側に集めました。


手を振る母親と娘は、TOMIXの「洗濯干し」から、それ以外は「待人3」からです。


種車の構造上、床面が高いので、足を切断したりして調整しました。


母親は、「洗濯干し」のため当初両手を上げた状態でしたが、左腕を切断し、下方向に接着し直す「外科手術」をしています・・・(汗)





屋根を取り付け、レイアウト上で客車と連結してみました。
風景と乗客が加わると、実際の「鉄道車両」の雰囲気が出てきます。

客車のくたびれ具合との比較から、竣工直後のピカピカの状態と推察されます。

黄色い保護棒が太すぎたので、座っている乗客の存在が目立ちませんね・・・(汗)




かわいい観光列車の仲間入りです。


6~7年前ぐらいに作ったので、今から見るとだいぶ手直ししたくもなりますが、これはこれでお気に入りです。



〔復刻版〕蓬莱電鉄の車両(2)明治時代の生き残り!古典二軸客車

前回に引き続き、蓬莱電鉄の車両のご紹介です。

弊社に所属する2両の二軸客車のうち、残りの1両です。


こちらはおそらく明治時代に国が導入し、いくつかの私鉄を経てうちに辿り着いたシーラカンス的車両。
予備車として通勤通学時間帯の増結用などでしか見られませんが、まだ現役で稼働している貴重な存在です。
一部のマニアには熱烈な視線を浴びており、のちに大きな博物館に引き取られ、当時の姿に戻されて展示されることになる・・・

――という、ありがちなストーリーも出来上がってます。(笑)





今回の種車は薄緑の車両。
マイクロエースが以前発売した「1号機関車」の増結用客車です。




明治時代の古典的な5コンパートメント客車。
側面に5つの扉があり、それぞれが個室になっている構造で、この時代によく見られたタイプですね。
さすがにこのまま塗り替えて使うわけにいきません。




この車両の分解には手こずりました。
なんと、屋根板と側面ガラスが一体で、透明成形されたものに屋根部分だけ黒塗装してあります。
こんな構造見たことない!




床板も何とか外すことができ、加工開始です。




まずは、側面のモールドを削り、まっ平にします。
側面に5つも扉は要りませんので。




削り終えて、側面がツルツルに。
室内のコンパートメントの仕切りも切り取りました。
(奥のは未施工)



側面に、Pカッターでスジ彫りし、2か所の扉(両端に小窓1つ残した位置)と窓下の板張りを表現。
元々は明治時代のコンパートメント車で、今は仕切りがなくなって2扉になっているが、窓割に当時の面影を残している・・・昭和30年代まで東北の松尾鉱業鉄道で活躍した車両をイメージしてます。




シル・ヘッダー(窓並びの上下に貼りつけられる帯状の板)も表現し、だいぶ雰囲気が変わってきましたよ~。



当時は薄いプラ板を持ってませんでしたので、GMキットのシールの端を切り出して貼り付け、シルヘッダーとしたのでした。




ついでに、窓の縦桟の太い所にもシールを貼り付けました。



そして一気に塗装・ウェザリングして完成~!
(塗装の過程は撮影し忘れ・・・)




乾いたジョイント音を響かせ、田舎町を走る客車列車。




夕陽を受けて陰影が映える。
スジ彫りは効果的だったようです。



こんど、こいつらもステージワンに連れて行って走らせたいな。




<オマケ>






もう1両は、明治時代の姿のまま廃車体の倉庫となってます・・・。
ガラスパーツをつけた上からウェザリングのスプレーを吹き付けられて、ちょっと可哀そう・・・(?)


〔復刻版〕蓬莱電鉄の車両(1)スハ32から二軸客車

今日は朝から町内会のゴミ分別当番に出て、ソフトの練習、午後は睡眠とテレビ。
午後少し日射しが出たので、そのままなら2075レ(15:48頃通過)を撮ろうかとも思いましたが、曇ってきたので中止。


今回は、以前運営していたホームページでレイアウト製作記に混じる形で掲載していた、蓬莱電鉄の自社車両の製作のもようをご紹介してみます。

時は2006年夏、およそ10年前のことです。



各地の私鉄の本を読んでいて、オープンデッキのボロい二軸客車に興味を持ちました。

うちのレイアウトにも似合うんじゃね?

小窓が並ぶスハ32を種車にしたら作れるんじゃね?





高校時代に組んだGMキットをバラして、製作開始です。
下周りはKATOのワムハチ。




サイドの小窓10個分を使うこととし、やや余白を残しつつニッパーでバチン!




反対側もバチン!




2枚の板を切り出し、端部をヤスリで整えました。




窓下にはPカッターでスジ彫りし、板張りを表現。



なかなかいい感じですが、なんかイメージが違う・・・。


写真集に載っている車両たちと見比べて、やっとわかった!






そう、窓の上の天地寸法が大きすぎるのです。
右のように削って、やっとイメージ通りになりました。




車体の大きさを考慮し、屋根板も切り出します。




妻板とデッキの床板をプラ板からテキトーに切り出し、仮組み。
なかなかいい感じです!




車体と屋根を蓬莱カラーに塗装。
もうスハ32の面影はなくなりました。




デッキの床板に穴を開け、手すりの設置工事です。





手すりは、コキ50000から拝借してます。
このあと、手すりにも着色し、取り付け。




そして、ついに完成~!!

――といっても、最初から薄汚れた状態にしてますけど・・・。

側面にはサボと社紋(らしきもの)をつけてアクセントにしてます。
板張り表現は効果大でしたね~。

屋根と車体にはダークイエローを、足周りにはNATOブラウンをうっすら吹いて薄汚れた状態にしてます。


今なら、デッキの手すりやら屋根やらにもうちょっと手をかけますけど、10年前の模型復帰時点にしてはよく頑張ったと思います。



明日からまた新しい1週間。
仕事の方を頑張らねば。

凸型電機が転入

昨晩、長男が発熱、嘔吐、下痢などで苦しみ始め、夜中に何度も起きて世話していました。
たぶん、今季初めてのプール
が昨日あり、結構寒かったからではないかと思います。
 
なので、今朝はかなり寝不足でした~
 
 
さて、鉄道模型の世界では、最近JRの車両をいろいろやっていますが、
昨日到着の、ヤフオクで競落した車両は・・・
 

   これです~
   3,200円で転籍してきた、鉄道コレクションの「凸型電気機関車・貨物列車セットA」。
   動力ユニット・パンタグラフ・走行用パーツ(金属車輪と連結器)等の付属パーツを取り付けた中古品です。
  
   定価1,890円ですが、わが「蓬莱電鉄」では動力車不在で、走行会にも持っていけない状態が続いて
   いましたし、付属パーツだけで4,000円ぐらいすることも決め手となり、半ば衝動買いのような形で導入
   となりました。
 

   連結器を「KATOカプラー」に交換し、レ-ルに載せました。
   なかなかいい感じじゃないですか~♪
   動力も快調!
 

   早速、うちに元々在籍している鉄コレ貨車たちとお友達になりました~
   鉄コレの二軸貨車、カワイイんですよね~
 

   さらに、客車たちも出てきて、凸型電機を歓迎します。
   うちは二軸が多いので、KATOオロ30の塗り替えの17mボギー車が大きく見えます
 

   最後尾のトロッコ号も久々の登場!
 

           今夜からはいつも一緒です♪
 
こういうオリジナルの世界も大切にしていきたいです~。
 
 
今日は火曜日。
ポンプ操法の練習もなく、例によって「名前をなくした女神」「グッドライフ」の定番コースをヨメと楽しみます。
長男も明日から学校に行けそうです。

動画 蓬莱電鉄の世界

動画テスト

我が家の小型レイアウトを走る車両たちです。
1年半ぐらい前に撮影。


プロフィール

蓬莱電鉄

Author:蓬莱電鉄
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福岡県の古賀を起点に活動している電車・バス好きのおじさん。
「蓬莱さん」と呼ばれることが多いです。

おもに近所での撮り鉄や鉄道模型(N)の加工を気ままに楽しんでおります。

Yahoo!ブログサービス終了に伴い、2019年6月1日からFC2ブログに引っ越ししてきました。

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