〔復刻版〕レイアウト製作記(13)防火水槽と火の見やぐら
まずは、車庫の左の店舗との境界部分の切り立った段差を削りました。あとで草を生やします。
詰所右の三角地は、穴が開いたように放置されていましたが、薄いダンボールをピタッとサイズに切り出し、地面高さを合わせ地続きにしました。
紙粘土で継ぎ目を修正します。
右端に防火水槽の原型も出現しました。
車庫と道路の間の継ぎ目も紙粘土で再度修正です。
だいぶ馴染んできました。
車庫の前には、団員がペンキで書いた「駐車禁止」の標記。
まず、佃煮セットの化粧箱(厚さ2.5mmの厚紙)で、土地の形状に合わせて枠を作り、溶きパテで調整した後、塗装。
水面は、内側に収まるように切り出した透明プラ板の裏側を緑色に塗装(GM鉄道カラーの東急ライトグリーン)。
緑色は本当はもっと濃いものが良かったのですが、手持ちがありませんでした。
色調を濃くしようと、タミヤのマホガニーも吹いてみましたが、あまり効果ナシです。
小さなレイアウトの限られたスペースの中ですが、この辺りは、旧往還筋の雰囲気が出ていて好きなポイントです。
ホースタワーは、この写真の奥のほうに見えるもので、1mmのプラ角棒と0.5mmのプラ板でかなり簡略化して作りました。
素材について悩んだ結果、1mm幅のレトラテープを表裏貼り合わせて作りました。
ホースの長さは20m。150分の1なら13cmほどです。
両端は結合のための金具(オス・メス)があります。直径0.7mmの手すり棒を短く刻み、表裏のレトラテープでサンドイッチしました。
ホースは真ん中に赤い線(赤ボールペンでフリーハンド)、金具付近のハカマを黄色や赤で彩色しウェザリング。
接着面積が小さいので、強度面では不安ですが。
平屋の格納庫と対照的に、高くそびえ立っています。
少し低くデフォルメしても良かったかな?
捨てようかとしたところ、網目が丁度0.5mmぐらいだったので、洗って使うことにしました。
このリボンとの出会いにより、防火水槽のフェンス作りを行うこととしました。
思ったより隠ぺい力が強く、地色の赤は全然見えません。
フェンスの枠は、トンネルポータルの上にあった落石よけを利用します。
ニッパーで余計な枠を切り落とし、カッターで整えます。
接着剤は、塗装への干渉の恐れがない木工用ボンドです。
まだちょっと緑すぎるかも。
枠の太さは目をつぶってくださいね。
でも、構造物としての存在感はあります。
消防団員としてのマニアックなこだわりです。
いよいよ火の見やぐらの製作です。
GMキットでも良いのですが、狭い敷地に納めるため、オリジナル設計によるフルスクラッチに挑むこととなりました。
設計図というほどのものではありませんが、150分の1で原図を描き、それに合わせて1mm角棒を切り出していきます。
斜め方向のトラス構造を補強し、組みあがりです。
1本1本「現物合わせ」ですので、数時間かかりました。
ほんとはちょっと歪みがありますが、なかなか良いプロポーションです。
塗装し、付属品をつけてやっと出来上がりです。ふぅ・・・。
塗装は、ホースタワーと同じく錆止め塗装のイメージで赤茶色。そしてウェザリング。
ハシゴは、GMローカル駅舎付属の腕木式信号のハシゴです(1つでは短かったので、延長工作)。
上の半鐘(はんしょう=小さな鐘)は、街コレ付属の街灯の柱を輪切りし上部を丸く削ったものです。
半鐘の屋根はプラ板(t 0.5mm)。
半鐘の細い柱は、KATO出桁造りの物干し竿です。
早速、格納庫横に設置です。
どーです?アリでしょ、こういうの。
青空に浮かぶ半鐘のシルエットがたまりません。
やぐらの下の、人の手の入らない部分には雑草を植えました。
上空から逆方向を眺めてみます。
防火水槽との対比がとても気に入っています。旧道の雰囲気とも合うようです。錆止め色の落ち着いた感じが良かったのかもしれません。
消防団格納庫、防火水槽、ホースタワー、そして火の見やぐら。