今日の福岡地区はとってもガスっていましたね。黄砂でしょうか。
さて、今日は形式称号の気動車(ディーゼルカー)編です。
このブログでもよく出てきていた「キハ58」って一体何?という方、これでスッキリです。
形式表記をちゃんと撮影したものが少なかったので、今回は「キハ52」を例にご説明いたします。
そういえば、「キハ52」って九州にまだいるのかな?
「どんな車両だったっけ?」という方のために、外観写真も。
(外観写真の車両は、車体表記の車両と同形式ですが、個体は別です)
まず、先頭の「キ」。
これは、「気動車」の「キ」で、現在で言うと、ディーゼルエンジンで走る車両グループを指します。
石炭もいらず煙も少ない、大掛かりな電気設備や架線も必要ない、しかも、機関車が牽く必要もないので
方向転換も容易な気動車は、田舎の路線に欠かせません。
私鉄各社では、「キ」ではなく「ジ」(ジーゼル?)や「ケ」(燃料の軽油)で表記するところもありました。
次に、用途を示す記号で、電車と同じです。
「ロ」 グリーン車
「ハ」 普通車
「シ」 食堂車
「ユ」 郵便車
「ニ」 荷物車
一般に、気動車といえば「キハ」ですが、気動車(キ)の普通車(ハ)ということになります。
国鉄が郵便輸送をしていた頃は、「キハユニ」(普通客室・郵便室・荷物室合造の気動車)なんてのもありました。
数字の十の位はエンジン方式です。
「0」 (今は使わない)
「1~4」 エンジン1台
「5」 エンジン2台
「6・7」 大馬力エンジン
「8」 (特急形)
一の位は運転台です。
「0~4」 両運転台
「5~9」 片運転台or運転台無しの中間車
最後に、製造順を示す数字がきますが、電車と同じく、何百番台・何千番台などで細かいタイプを区別することがあります。
例:キハ47は通常トイレが車端についていますが、1000番台はトイレがなくそこは普通の座席です。
なお、JRになってからの気動車の形式称号は各社奔放になっているようです。
近年はエンジンの性能も向上し、エンジンが何台とかで分ける意味合いも薄いでしょうし。
写真の「キハ52 38」は気動車(キ)の普通車(ハ)で、エンジン2台付(5)で、両運転台付(2)で、
製造順が38番目ということになります。
2枚目の写真はたしか吉松駅で撮ったものです。
エンジン2台付のキハ52が2両。勾配線区らしいよね、ってことになるのでしょう。
「キハ58」はエンジン2台付(5)の片運転台(8)。エンジン1台の「キハ28」とペアを組むことが多いです。
「キハ47」はエンジン1台付(4)の片運転台(7)。同系列の両運転台車は一の位が「0」になり「キハ40」です。