台湾「媚中売国」馬英九総統の「香港デモ支持」の真の狙いは (附:台湾チャンネル第51回動画)
2014/10/11/Sat
台湾で十月十日は一九一一年の辛亥革命の勃発を記念する双十節。中華民国の建国記念日のような日で、今年も馬英九総統は記念式典で演説を行った。これについては台湾メディアでもそうだが日本のメディアも、馬英九が「香港の『普通選挙求める行動』を支持」(毎日)、「香港デモを支持」(時事)といった見出しで報道している。
双十節の記念演説で香港デモの支持を表明した馬英九総統だが…
馬英九が演説の中で香港の民主デモへの支持表明したことが、なぜそれほど大きな話題になるのかと言えば、台湾を併呑して香港と同様に「一国二制度」を適用しようと狙う中国に、馬英九がまるで呼応するかのような中国傾斜の姿勢をこれまで見せてきたからだ。たとえば昨年の式典では台湾と中国は「国際関係ではない」(国と国との関係ではない)と演説し、中国を喜ばせている。
ところが今回は中共に批判的な発言を見せたわけだ。目下台湾では「今日の香港は明日の台湾」などと、馬英九のそうした動きへの警戒心が高まっている。これまでも六・四天安門事件記念日に、中共を批判するどころかあの国の人権状況を称賛するような弱腰姿勢(迎合姿勢)が散々批判されてきたわけだから、それだけに内外から大きく注目されたのだ。
毎日も以下のように強調する報道を行った。
―――馬総統は9月29日にも民主的な選挙制度の導入を支持する発言をしたが、台湾政府の最重要行事で改めて言及し、中国に香港への民主的な制度導入を強く呼びかけた形だ。
しかし本当にこの人物は民主の危機に曝される香港の人々に同情しているのだろうか。
毎日は上に続けて次のようにも書いている。
――― 一方、中国側は、香港の学生団体が台湾の学生運動と連携するのを警戒している模様だ。今春に台湾で起きた中国との経済協定に反発する学生運動は、中国の影響力が強まることへの台湾住民の不安を噴出させた。香港の学生団体は、支援態勢などで台湾の運動を参考にしたとされる。
中国に迎合する馬英九の香港民主運動の支持は本当か
それでは馬英九はこの台湾の学生運動をどう見ているのか。演説中、次のように述べたことを、私は聞き逃さなかった。
「(この一年間で)国内では三月学運、地下鉄車内無差別殺人事件、澎湖島航空機事故、高雄ガス爆発、食糧安全危機などの事件が起こり、社会を揺るがし、同胞一人一人に不安を与えた」
この馬英九の所謂「三月学運」が、毎日が言及したところの「学生運動」、つまり「ひまわり学生運動」だ。
言うまでもなく「中国の影響力が強まることへの台湾住民の不安」を無視し、「中国との経済協定」に対する国会承認を強行させようとした馬英九の反民主的な政策が惹起したのがこの運動であって、その勇気ある若者たちの抵抗は国内外から称賛されたわけだが、馬英九はこれを「殺人事件」「航空機事故」「爆発事故」と同列に扱ったのだ。
「ひまわり学生運動」は、中国が統一の前提と位置付ける経済協定発効の最大障害だ。だからこそ馬英九は、これほど憎悪するのではないか。
そしてそれと同じように香港デモへの支持表明も、「あまり香港の民主を破壊するな。これでは台湾人がますます中共を恐れ、統一はますます遠ざかる」という中共へのメッセージでもあるのではないか。そういった側面がまったくないとも言えまい。
中共側は国台弁スポークスマンが即日、「台湾は香港の政治に対してあれこれ言ってはいけない。目下の両岸関係の平和的発展の局面、成果を無駄にするのか」と批判したが、その一方で「もっと互いに有利なことをやって行こう」と呼びかけているのを見ると、「批判」は形ばかりと言えなくもない。
いずれにせよ馬英九は中華民族主義者ではあり事大主義者ではあっても、民主主義の信奉者などではない。今日の専制的な政策の数々を見ても、この人物は九〇年代からの民主化の洗礼をほとんど受けていないことが分かる。
だから彼が今回の演説で何を言おうと、その「投共売台」(中共に投降して台湾を売り飛ばす)路線には何の変化もないと見るべきだ。
それにしても実際に「売台」という事態になれば、台湾だけではなく日本もまた大変なこととなりそうだ。
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【台湾チャンネル】第51回、日本育ちの「台湾近代美術」/JALが「台湾入り中国地図」を訂正[桜H26/10/10]
http://youtu.be/pdZsoZTe-AM
今回は①民主化後に台湾主体の歴史観の基礎を築いた良識派学者、張炎憲・前国史館長の訃報。 ②東京芸大大学美術館で開催中の「台湾の近代美術―留学生たちの青春群像(1895-1945)」を紹介。日本で学んだ近代美術の先駆者たちの作品の魅力を専門家の解説を交えながらVTRで。 ③日本航空が機内誌の「台湾入り中国地図」を訂正。その良識に学べと、同様の地図を掲げるメディア、教科書会社などに訴えさせていただきます。キャスター:永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第51集、在日本茁壯的「台灣近代美術」/日航更正機上雜誌中的台灣地圖
本集報導 ①為民主化後的台灣,奠定台灣主體歷史觀基礎的學者--前國史館館長張炎憲的訃聞 ②介紹正在東京藝術大學大學美術館開展的「台灣近代美術--留學生們的青春群像(1895-1945)」。透過美術專家解說的採訪畫面,介紹當時在日本學習近代美術的先驅們之作品魅力。日本航空誠意的應對,迅速更正機上雜誌中將台灣納入中國版圖的部份。主播:永山英樹・謝惠芝
双十節の記念演説で香港デモの支持を表明した馬英九総統だが…
馬英九が演説の中で香港の民主デモへの支持表明したことが、なぜそれほど大きな話題になるのかと言えば、台湾を併呑して香港と同様に「一国二制度」を適用しようと狙う中国に、馬英九がまるで呼応するかのような中国傾斜の姿勢をこれまで見せてきたからだ。たとえば昨年の式典では台湾と中国は「国際関係ではない」(国と国との関係ではない)と演説し、中国を喜ばせている。
ところが今回は中共に批判的な発言を見せたわけだ。目下台湾では「今日の香港は明日の台湾」などと、馬英九のそうした動きへの警戒心が高まっている。これまでも六・四天安門事件記念日に、中共を批判するどころかあの国の人権状況を称賛するような弱腰姿勢(迎合姿勢)が散々批判されてきたわけだから、それだけに内外から大きく注目されたのだ。
毎日も以下のように強調する報道を行った。
―――馬総統は9月29日にも民主的な選挙制度の導入を支持する発言をしたが、台湾政府の最重要行事で改めて言及し、中国に香港への民主的な制度導入を強く呼びかけた形だ。
しかし本当にこの人物は民主の危機に曝される香港の人々に同情しているのだろうか。
毎日は上に続けて次のようにも書いている。
――― 一方、中国側は、香港の学生団体が台湾の学生運動と連携するのを警戒している模様だ。今春に台湾で起きた中国との経済協定に反発する学生運動は、中国の影響力が強まることへの台湾住民の不安を噴出させた。香港の学生団体は、支援態勢などで台湾の運動を参考にしたとされる。
中国に迎合する馬英九の香港民主運動の支持は本当か
それでは馬英九はこの台湾の学生運動をどう見ているのか。演説中、次のように述べたことを、私は聞き逃さなかった。
「(この一年間で)国内では三月学運、地下鉄車内無差別殺人事件、澎湖島航空機事故、高雄ガス爆発、食糧安全危機などの事件が起こり、社会を揺るがし、同胞一人一人に不安を与えた」
この馬英九の所謂「三月学運」が、毎日が言及したところの「学生運動」、つまり「ひまわり学生運動」だ。
言うまでもなく「中国の影響力が強まることへの台湾住民の不安」を無視し、「中国との経済協定」に対する国会承認を強行させようとした馬英九の反民主的な政策が惹起したのがこの運動であって、その勇気ある若者たちの抵抗は国内外から称賛されたわけだが、馬英九はこれを「殺人事件」「航空機事故」「爆発事故」と同列に扱ったのだ。
「ひまわり学生運動」は、中国が統一の前提と位置付ける経済協定発効の最大障害だ。だからこそ馬英九は、これほど憎悪するのではないか。
そしてそれと同じように香港デモへの支持表明も、「あまり香港の民主を破壊するな。これでは台湾人がますます中共を恐れ、統一はますます遠ざかる」という中共へのメッセージでもあるのではないか。そういった側面がまったくないとも言えまい。
中共側は国台弁スポークスマンが即日、「台湾は香港の政治に対してあれこれ言ってはいけない。目下の両岸関係の平和的発展の局面、成果を無駄にするのか」と批判したが、その一方で「もっと互いに有利なことをやって行こう」と呼びかけているのを見ると、「批判」は形ばかりと言えなくもない。
いずれにせよ馬英九は中華民族主義者ではあり事大主義者ではあっても、民主主義の信奉者などではない。今日の専制的な政策の数々を見ても、この人物は九〇年代からの民主化の洗礼をほとんど受けていないことが分かる。
だから彼が今回の演説で何を言おうと、その「投共売台」(中共に投降して台湾を売り飛ばす)路線には何の変化もないと見るべきだ。
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今回は①民主化後に台湾主体の歴史観の基礎を築いた良識派学者、張炎憲・前国史館長の訃報。 ②東京芸大大学美術館で開催中の「台湾の近代美術―留学生たちの青春群像(1895-1945)」を紹介。日本で学んだ近代美術の先駆者たちの作品の魅力を専門家の解説を交えながらVTRで。 ③日本航空が機内誌の「台湾入り中国地図」を訂正。その良識に学べと、同様の地図を掲げるメディア、教科書会社などに訴えさせていただきます。キャスター:永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第51集、在日本茁壯的「台灣近代美術」/日航更正機上雜誌中的台灣地圖
本集報導 ①為民主化後的台灣,奠定台灣主體歷史觀基礎的學者--前國史館館長張炎憲的訃聞 ②介紹正在東京藝術大學大學美術館開展的「台灣近代美術--留學生們的青春群像(1895-1945)」。透過美術專家解說的採訪畫面,介紹當時在日本學習近代美術的先驅們之作品魅力。日本航空誠意的應對,迅速更正機上雜誌中將台灣納入中國版圖的部份。主播:永山英樹・謝惠芝