習近平と会談する馬英九―驚くべき台湾「売国総統」 (付:台湾チャンネル第106回番組動画)
2015/11/06/Fri
■そもそも馬英九は台湾人ではなく中国人
台湾の馬英九総統は十一月五日、二日後にシンガポールで中国の習近平主席と初の台中首脳会談に臨むに先立ち記者会見を行った。
習近平主席との会談を前に記者会見を行った馬英九総統。中国側の前で「対等性、尊厳」を守
ると語ったが、民間からは「会談は主権を損ねる」との批判が上がっていると報じる現地紙
先ずは「(総統就任後の)七年間、私達が最も努力したのは台湾海峡の平和を強固にし、両岸の現状を維持することだった。政府は中華民国憲法の枠組みの下、統一せず、独立せず、武力行使せずとの現状を維持し、九二年コンセンサスを基礎に両岸の平和的発展を推進して来た」と強調した上で、会談の目的について次のように述べた。
「これからの両岸関係に最も重要なのは敵意を緩和させること。そして交流を拡大し、協力を深化させること。そこでここで馬習会談を行いたい。これは両岸指導者の会談を常態化する第一歩だ」
「敵意を緩和させる」とはどういうことか。
台湾側の中国に対する「敵意」は中国が台湾併呑の野望を捨て、平和共存の道を選ぶことで解消されるものである。ところが中国の台湾への「敵意」は台湾が併呑を受け入れないことから生じている。そしてそれは台湾が抵抗を止めるまで解消されることは断じてない。
だから、どうしてもそれぞれの「敵意」を緩和するというなら、台湾が自国の主権の問題で中国に譲歩するしかないのである。なぜなら台湾は小国で、中国は大国。しかも民主主義も知らない覇権主義国家だ。
したがって馬政権が「台湾海峡の平和を強固にする」のに努力したというのは、「中国への抵抗を弱めて行く」のに努めて来たことということになる。
「統一せず、独立せず、武力行使せず」との馬政権の方針にも嘘がある。「武力行使」の放棄は抵抗の放棄。「統一されるのも辞さない」ということなのだ。
忘れてはならない。馬英九氏は血統の上でも意識の上でも、台湾人ではなく中国人なのである。だから血は水より濃しとばかりに「聯共制台」(中共と連携して民進党などの台湾人政治勢力を抑止、打倒する)の政策を継続できるのだ。中国から台湾人を守るため、「武力行使」をして血を流す気などさらさらないのである。
■懸念すべきは習近平の謀略より馬英九の謀略への呼応
産経新聞は六日、「中台首脳会談 なぜ今なのか懸念拭えぬ」と題する社説を掲げ、こう書いている。
―――台湾では、中台関係の現状維持を望む意見が多数派を占め、中国に急接近する馬政権下で、台湾の将来をめぐる議論が中国主導で進むことを警戒する声が高まっている。
―――台湾内部でも論争のある問題について、次の政権の手足を縛るような「会談」は妥当なのか。馬総統には慎重な姿勢を求めたい。
―――「中華民族の偉大な復興」を掲げる習氏にとり、中台統一の実現は悲願である。会談では共同声明の発表や協定調印は予定されていないというが、馬総統との会談そのものに、台湾を中国に有利な政治交渉に組み込んでゆく狙いがあるのではないかとの懸念が拭えない。
まさにそのとおりだろう。
そして「台湾を中国に有利な政治交渉に組み込んでゆく狙い」が中国にあるのは当然だが、もっと懸念すべきは、馬英九氏の売国行為、すなわちそうした反台謀略に自ら進んで加担することだ。
習近平氏の反台謀略は当然のこと。それより懸念すべきは馬英九氏の呼応
■「九二年コンセンサス」は中華民国の存在を否定する
馬英九氏によれば「中華民国憲法の枠組みの下で現状を維持し、九二年コンセンサスを基礎に両岸の平和的発展を推進して来た」という。
ではこの九二年コンセンサスとは何かだが、産経の社説によると「中国共産党と馬政権の台湾与党・中国国民党」が「共通の原則」とするもので、「双方が『一つの中国』を認めるが、その解釈は中台がそれぞれに任されるものだという」とのこと。
「ものだという」と書くのは、それが本当に存在するかがわからないためだ。だいたい中共がそんな合意をするだろうか。
「『一つの中国』を認める」というのは、「台湾は中国の一部」と認めること。
「その解釈は中台がそれぞれに任される」というのは、「一つの中国」の「中国」を中国は「中華人民共和国」、台湾は「中華民国」だとそれぞれ解釈するというだ。
しかしそのようなものを、「中国は世界で一つ。中華人民共和国のみ」と宣伝し、中華民国の存在を徹底して否定する中国が、認めるわけがないのである。
実はこの九二年コンセンサスというのは国民党の創作なのだ。そのため中国は当初その存在を認めていなかった。
しかしその後、「国共制台」(国共連携による民孫党など台湾人政治勢力への対抗)の局面に入ると、「コンセンサス」があったことは認めるようになったが、しかし「解釈は中台がそれぞれに任される」で合意したことは否定する。そして「一つの中国の原則堅持をそれぞれが表明する」という合意内容だと主張している。
そして馬政権自身も、中国の前では「『中国』とは中華民国だ」とは努めて口にしない。たとえばは、中国から高官などが来台する際、その目に届くところでは中華民国旗を掲げないし、国民にも持たせない売国ぶり。国民党内で抗議の自殺者を出したほどの情けなさだ。
■二千三百万の台湾人を犠牲に求める中国人の平和
記者会見で馬英九氏は胸に国旗のバッジを付けていた。
ところがその模様を報じた中国中央テレビのニュース番組は画面を加工し、そのバッジを消していた。それほどあの国は、「中華民国」の存在を否定したいのである。
一方の馬英九氏も記者から「会談でもバッジを付けますか」と質問されるや、「いいえ。先方も大陸(中国)の旗を付けて来たら気まずくなるので」と答えている。
中国中央テレビのニュースでは馬英九氏が胸に付けた中華民国旗のバッジが消された。このように敵意むき出しの国に譲歩を重ねるのが馬英九
政権なのだ。まるで傀儡の如くに
いったい誰がどう「気まずくなる」というのか知らないが、この人物は総統でありながら、ここまで中華民国への「敵意」に配慮しているのだ。
それから肩書の問題がある。
これまで台中首脳会談の計画が浮上するたび、中国側は馬英九氏の会談の場での肩書を「(中華民国)総統」ではなく「国民党主席」とするよう求めたが、馬英九氏は有権者の手前、「総統」の肩書にこだわり、中華民国の尊厳を守るポーズを示してきた。そのためこれが会談の実現を妨げる一因となっていたのだが、今度の会談で、それはどうなるのか。
もちろん中国は「総統」を認めない。そこですでに国民党主席を下りている馬英九氏を、習近平氏は「馬先生」(ミスター馬)と呼ぶことにした。馬英九氏も相手を「先生」と呼ぶこととなった。
これについて馬英九氏は会見で、「互いに先生と呼び合うことで、実質的に平等性と尊厳が守られる」と満足げだったが、明らかに中華民国総統による中華民国の尊厳の自己否定である。
世界の注目を集める会談で、台湾が中国に隷属しない国家であること強調しなければ、中国の台湾併呑の準備を利するだけだ。
これだけを見てもわかるはずだ。要するに台湾側の「国家の尊厳の自己否定」こそが、所謂「台湾海峡の平和」「両岸の平和的発展」の前提条件になっているのである。
国共両党の所謂「平和」なるものは、実は台湾の抵抗放棄、降伏、二千三百万の台湾人の国家喪失がなければ到来しないということだ。
■中国人の反民進党宣伝に騙されてならない日本と米国
「台湾内部でも論争のある問題について、次の政権の手足を縛るような『会談』は妥当なのか」と問いかけた産経社説。下のようにも論じている。
―――次期総統選で、国民党は劣勢に立たされている。独立志向の強い野党・民主進歩党へと政権が交代する可能性もにらみ、中台は駆け込みの首脳会談で92年コンセンサスを再確認する方向だ。
―――馬総統は5日の会見で、会談は「現状と平和の維持」のためだとしつつも、「次の総統が誰でもこの基礎の上に両岸(中台)関係を進める」として、首脳会談の定例化にまで踏み込んだ。
九二年コンセンサスの存在も認めず、「一つの中国」も認めず、台湾は独立した主権国家だとの現状を強調する民進党が政権を握ることは、国民党だけでなく中国にも大きな脅威だ。
そこで馬英九氏は国民の反撥もよそに、「駆け込みの首脳会談」に応じたのだろう。九二年コンセンサスの基づく「両岸指導者会談の常態化」を既成事実化し、新政権も中国の主導下に組み込もうと。
そしてもし新政権がそれを拒めば、国共両党は緊張を高め、平和を乱す「トラブルメーカー」だと内外に喧伝し、国際社会で孤立させるとの魂胆なのだろう。それが「聯共制台」というものだ。簡単に言えば「通敵」である。
その時に日米はかつての民進党政権時代の時と同様、そうした宣伝に歩調を合わせ、同党を牽制して中国を増長させるというな誤りを犯してはならない。なぜなら中国が言う「平和」はあくまで、台湾を併呑してアジアに覇権を確立し、初めて到来するパックスシニカ(中国支配下の平和)だからだ。
いずれにせよ、馬習会談が今後の台湾、アジア情勢にいかなる影響を与えるかが心配だ。
【過去の関連記事】
馬英九が習近平と会見へ―日本メディアは報じない台湾総統の売国言動 15/11/04
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2682.html
台湾人が反対の台中首脳会談を歓迎していいのかー馬英九・習近平の「中国統一」への謀略 15/11/05
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2683.html
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【台湾CH Vol.106】止まらない日本観光ブーム・野球国際試合で「チャイニ―ズタイペイと呼ぶな」[桜H27/11/5]
https://youtu.be/ciwkQvU9zJM
「台湾チャンネル」第106回は、①総統選挙の最新情報。最有力の蔡英文候補はパイワン族の血統だった。②間もなく「世界野球WBSCプレミア12」が台湾で。現地では「チャイニーズタイペイ(中華台北)」ではなく「タイワン」を応援しようと呼び掛ける運動が。③訪日する台湾人観光客は今年300万人を突破する見込み。台湾でも若年層をターゲットに日本人客誘致で懸命
キャスター:永山英樹・謝恵芝
【日台交流頻道】第106集、日本觀光熱潮發燒中・國際棒球賽「 別再説中華台北」
本集報導;①總統大選最新狀況。蔡英文的原住民政策是否能拿到選票? ②將於台灣舉行「世界棒球12強賽」。民間有志人士強調並鼓吹進行「台湾就是台湾,別再説中華台北」活動。③今年台灣人赴日人數預估將可破三百萬人次。觀光局積極開發年輕日客。
主播:永山英樹・謝惠芝
台湾の馬英九総統は十一月五日、二日後にシンガポールで中国の習近平主席と初の台中首脳会談に臨むに先立ち記者会見を行った。
習近平主席との会談を前に記者会見を行った馬英九総統。中国側の前で「対等性、尊厳」を守
ると語ったが、民間からは「会談は主権を損ねる」との批判が上がっていると報じる現地紙
先ずは「(総統就任後の)七年間、私達が最も努力したのは台湾海峡の平和を強固にし、両岸の現状を維持することだった。政府は中華民国憲法の枠組みの下、統一せず、独立せず、武力行使せずとの現状を維持し、九二年コンセンサスを基礎に両岸の平和的発展を推進して来た」と強調した上で、会談の目的について次のように述べた。
「これからの両岸関係に最も重要なのは敵意を緩和させること。そして交流を拡大し、協力を深化させること。そこでここで馬習会談を行いたい。これは両岸指導者の会談を常態化する第一歩だ」
「敵意を緩和させる」とはどういうことか。
台湾側の中国に対する「敵意」は中国が台湾併呑の野望を捨て、平和共存の道を選ぶことで解消されるものである。ところが中国の台湾への「敵意」は台湾が併呑を受け入れないことから生じている。そしてそれは台湾が抵抗を止めるまで解消されることは断じてない。
だから、どうしてもそれぞれの「敵意」を緩和するというなら、台湾が自国の主権の問題で中国に譲歩するしかないのである。なぜなら台湾は小国で、中国は大国。しかも民主主義も知らない覇権主義国家だ。
したがって馬政権が「台湾海峡の平和を強固にする」のに努力したというのは、「中国への抵抗を弱めて行く」のに努めて来たことということになる。
「統一せず、独立せず、武力行使せず」との馬政権の方針にも嘘がある。「武力行使」の放棄は抵抗の放棄。「統一されるのも辞さない」ということなのだ。
忘れてはならない。馬英九氏は血統の上でも意識の上でも、台湾人ではなく中国人なのである。だから血は水より濃しとばかりに「聯共制台」(中共と連携して民進党などの台湾人政治勢力を抑止、打倒する)の政策を継続できるのだ。中国から台湾人を守るため、「武力行使」をして血を流す気などさらさらないのである。
■懸念すべきは習近平の謀略より馬英九の謀略への呼応
産経新聞は六日、「中台首脳会談 なぜ今なのか懸念拭えぬ」と題する社説を掲げ、こう書いている。
―――台湾では、中台関係の現状維持を望む意見が多数派を占め、中国に急接近する馬政権下で、台湾の将来をめぐる議論が中国主導で進むことを警戒する声が高まっている。
―――台湾内部でも論争のある問題について、次の政権の手足を縛るような「会談」は妥当なのか。馬総統には慎重な姿勢を求めたい。
―――「中華民族の偉大な復興」を掲げる習氏にとり、中台統一の実現は悲願である。会談では共同声明の発表や協定調印は予定されていないというが、馬総統との会談そのものに、台湾を中国に有利な政治交渉に組み込んでゆく狙いがあるのではないかとの懸念が拭えない。
まさにそのとおりだろう。
そして「台湾を中国に有利な政治交渉に組み込んでゆく狙い」が中国にあるのは当然だが、もっと懸念すべきは、馬英九氏の売国行為、すなわちそうした反台謀略に自ら進んで加担することだ。
習近平氏の反台謀略は当然のこと。それより懸念すべきは馬英九氏の呼応
■「九二年コンセンサス」は中華民国の存在を否定する
馬英九氏によれば「中華民国憲法の枠組みの下で現状を維持し、九二年コンセンサスを基礎に両岸の平和的発展を推進して来た」という。
ではこの九二年コンセンサスとは何かだが、産経の社説によると「中国共産党と馬政権の台湾与党・中国国民党」が「共通の原則」とするもので、「双方が『一つの中国』を認めるが、その解釈は中台がそれぞれに任されるものだという」とのこと。
「ものだという」と書くのは、それが本当に存在するかがわからないためだ。だいたい中共がそんな合意をするだろうか。
「『一つの中国』を認める」というのは、「台湾は中国の一部」と認めること。
「その解釈は中台がそれぞれに任される」というのは、「一つの中国」の「中国」を中国は「中華人民共和国」、台湾は「中華民国」だとそれぞれ解釈するというだ。
しかしそのようなものを、「中国は世界で一つ。中華人民共和国のみ」と宣伝し、中華民国の存在を徹底して否定する中国が、認めるわけがないのである。
実はこの九二年コンセンサスというのは国民党の創作なのだ。そのため中国は当初その存在を認めていなかった。
しかしその後、「国共制台」(国共連携による民孫党など台湾人政治勢力への対抗)の局面に入ると、「コンセンサス」があったことは認めるようになったが、しかし「解釈は中台がそれぞれに任される」で合意したことは否定する。そして「一つの中国の原則堅持をそれぞれが表明する」という合意内容だと主張している。
そして馬政権自身も、中国の前では「『中国』とは中華民国だ」とは努めて口にしない。たとえばは、中国から高官などが来台する際、その目に届くところでは中華民国旗を掲げないし、国民にも持たせない売国ぶり。国民党内で抗議の自殺者を出したほどの情けなさだ。
■二千三百万の台湾人を犠牲に求める中国人の平和
記者会見で馬英九氏は胸に国旗のバッジを付けていた。
ところがその模様を報じた中国中央テレビのニュース番組は画面を加工し、そのバッジを消していた。それほどあの国は、「中華民国」の存在を否定したいのである。
一方の馬英九氏も記者から「会談でもバッジを付けますか」と質問されるや、「いいえ。先方も大陸(中国)の旗を付けて来たら気まずくなるので」と答えている。
中国中央テレビのニュースでは馬英九氏が胸に付けた中華民国旗のバッジが消された。このように敵意むき出しの国に譲歩を重ねるのが馬英九
政権なのだ。まるで傀儡の如くに
いったい誰がどう「気まずくなる」というのか知らないが、この人物は総統でありながら、ここまで中華民国への「敵意」に配慮しているのだ。
それから肩書の問題がある。
これまで台中首脳会談の計画が浮上するたび、中国側は馬英九氏の会談の場での肩書を「(中華民国)総統」ではなく「国民党主席」とするよう求めたが、馬英九氏は有権者の手前、「総統」の肩書にこだわり、中華民国の尊厳を守るポーズを示してきた。そのためこれが会談の実現を妨げる一因となっていたのだが、今度の会談で、それはどうなるのか。
もちろん中国は「総統」を認めない。そこですでに国民党主席を下りている馬英九氏を、習近平氏は「馬先生」(ミスター馬)と呼ぶことにした。馬英九氏も相手を「先生」と呼ぶこととなった。
これについて馬英九氏は会見で、「互いに先生と呼び合うことで、実質的に平等性と尊厳が守られる」と満足げだったが、明らかに中華民国総統による中華民国の尊厳の自己否定である。
世界の注目を集める会談で、台湾が中国に隷属しない国家であること強調しなければ、中国の台湾併呑の準備を利するだけだ。
これだけを見てもわかるはずだ。要するに台湾側の「国家の尊厳の自己否定」こそが、所謂「台湾海峡の平和」「両岸の平和的発展」の前提条件になっているのである。
国共両党の所謂「平和」なるものは、実は台湾の抵抗放棄、降伏、二千三百万の台湾人の国家喪失がなければ到来しないということだ。
■中国人の反民進党宣伝に騙されてならない日本と米国
「台湾内部でも論争のある問題について、次の政権の手足を縛るような『会談』は妥当なのか」と問いかけた産経社説。下のようにも論じている。
―――次期総統選で、国民党は劣勢に立たされている。独立志向の強い野党・民主進歩党へと政権が交代する可能性もにらみ、中台は駆け込みの首脳会談で92年コンセンサスを再確認する方向だ。
―――馬総統は5日の会見で、会談は「現状と平和の維持」のためだとしつつも、「次の総統が誰でもこの基礎の上に両岸(中台)関係を進める」として、首脳会談の定例化にまで踏み込んだ。
九二年コンセンサスの存在も認めず、「一つの中国」も認めず、台湾は独立した主権国家だとの現状を強調する民進党が政権を握ることは、国民党だけでなく中国にも大きな脅威だ。
そこで馬英九氏は国民の反撥もよそに、「駆け込みの首脳会談」に応じたのだろう。九二年コンセンサスの基づく「両岸指導者会談の常態化」を既成事実化し、新政権も中国の主導下に組み込もうと。
そしてもし新政権がそれを拒めば、国共両党は緊張を高め、平和を乱す「トラブルメーカー」だと内外に喧伝し、国際社会で孤立させるとの魂胆なのだろう。それが「聯共制台」というものだ。簡単に言えば「通敵」である。
その時に日米はかつての民進党政権時代の時と同様、そうした宣伝に歩調を合わせ、同党を牽制して中国を増長させるというな誤りを犯してはならない。なぜなら中国が言う「平和」はあくまで、台湾を併呑してアジアに覇権を確立し、初めて到来するパックスシニカ(中国支配下の平和)だからだ。
いずれにせよ、馬習会談が今後の台湾、アジア情勢にいかなる影響を与えるかが心配だ。
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