日本は「台湾入り中国地図」を放置していいのか
2016/10/14/Fri
毎年中国で行われる外国の大学生の中国語スピーチコンテスト「漢語橋」。孔子学院が絡む各国の親中派作り工作の一環だが、それのテレビ中継を担当するのが湖南衛視(湖南テレビの衛星チャンネル)だ。「中国文化を世界に見せる重要な番組」(湖南衛視)との位置付けで制作が行われてきたが、九日に今年のコンテストを放送した際、映し出された世界地図が大問題になった。
エジプトの学生が登場した際に映った中国地図が問題になった
中国の国土が赤く塗られているのに対して台湾を無色にした、つまり中国領土から切り離したからだ。
中国国土に台湾を含めていないのが問題だというのだ
それが映ったのはわずか四秒ほどらしい。しかし「憤青」(怒れる民族主義の青年たち)は、これを見逃さなかった。何しろ他人の売国行為は日頃の世の中への鬱憤を晴らすための格好の材料。中国版ツイッターこと微博はたちまち湖南衛視批判で燃え盛った。
そこで困り果てたのが湖南衛視だ。地図の画面は外注で制作したものだが、台湾の無色を見落としたことには弁明の余地もなかった。十日に謝罪声明を発表し、次のように宣言した。
「全職員は祖国の領土の完全さと国家統一に対しては高度に一致した確固たる態度を持っている。台湾は中国領土の分割し得ない一部であり、いかなる祖国分裂の言論、行為にも断固として反対する」
湖南衛視が発表した謝罪声明。その長たらしさに、民族主
義者の圧力の大きさがうかがえる
それにしても中国人は、地図の上で台湾が中国から外れても気付かないものなのか。湖南衛視は以前もそのような地図を映したことがあるとも微博では書かれていたが・・・。
まあ、中国人とはそんなものかも知れない。自分自身とは何も関係ない台湾など、それがどこにあるかも気にしない人は少なくないと思う。
だから、そんなたるんだ国民を引き締めるためにも、憤青の騒ぎは中共にとっては実に頼もしいことだろう。そしてその中共にとり、もう一つ頼もしいのが日本人だ。
テレビ番組や新聞が用いる中国地図だけでなく、市販の地図、地球儀、そして全国の子供達が使用する学校教科書に至るまで、どれもが台湾を中国領土として記載しているからだ。
もちろん、「台湾は中国領土の分割し得ない一部であり、いかなる祖国分裂の言論、行為にも断固として反対する」と世界に圧力を抱え続ける中共の顔色をうかがってのことである。
しかし台湾は台湾人の国ではないのか。
心ある日本人であれば、中共であれ憤青であれ、台湾併呑の野心を抱く中国の歪みきった民族主義者に対し義憤を抱くはず。それならそんな民族主義が持ち込まれた日本国内での虚偽の地図の横行にも批判の声を上げるべきだろう。
自分には関係ないなどと思うなかれ。中国人ではないのだから。それに台湾が中国のものであるかどうかは、日本の安保にも大きく関わっている。
ちなみに我々はそうした批判の活動を長年進めており、いまではメディアなどがあまりそうしたものを使用しなくなってきた。
なかなか反省しないのがNHKだ。かつては批判されると「二度とやらない」と言いながらも、中国と台湾を共に赤色で表示する地図を延々と使用して来たNHKだが、いまではこれを無色の中国地図を使わせるまでに追いつめている。
台湾も中国も無色であれば、国民からの批判はないし、中国からも「祖国分裂の行為」だと批判されずに済むからで、実に姑息だが、とりあえずそこまで追い詰めている。
ただまったく動じないのが文科省の教科書検定官だ。学校教科書の発行者に対し、「台湾は中国領土の分割し得ない一部」とする地図の記載を指導し続けて早四十年。どんな好批判されても、反省の兆しは一向にない。
中国人の抗議騒動は馬鹿げているが、我々の抗議には意義がある。全国の立ち上がりを待つ。
【署名に協力を】
台湾を「中国領」と誤記述する小・中・高「社会科教科書」の是正を!
http://taiwanisnotchina.org/wp-content/uploads/2012/10/tnc_shomei11.pdf
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エジプトの学生が登場した際に映った中国地図が問題になった
中国の国土が赤く塗られているのに対して台湾を無色にした、つまり中国領土から切り離したからだ。
中国国土に台湾を含めていないのが問題だというのだ
それが映ったのはわずか四秒ほどらしい。しかし「憤青」(怒れる民族主義の青年たち)は、これを見逃さなかった。何しろ他人の売国行為は日頃の世の中への鬱憤を晴らすための格好の材料。中国版ツイッターこと微博はたちまち湖南衛視批判で燃え盛った。
そこで困り果てたのが湖南衛視だ。地図の画面は外注で制作したものだが、台湾の無色を見落としたことには弁明の余地もなかった。十日に謝罪声明を発表し、次のように宣言した。
「全職員は祖国の領土の完全さと国家統一に対しては高度に一致した確固たる態度を持っている。台湾は中国領土の分割し得ない一部であり、いかなる祖国分裂の言論、行為にも断固として反対する」
湖南衛視が発表した謝罪声明。その長たらしさに、民族主
義者の圧力の大きさがうかがえる
それにしても中国人は、地図の上で台湾が中国から外れても気付かないものなのか。湖南衛視は以前もそのような地図を映したことがあるとも微博では書かれていたが・・・。
まあ、中国人とはそんなものかも知れない。自分自身とは何も関係ない台湾など、それがどこにあるかも気にしない人は少なくないと思う。
だから、そんなたるんだ国民を引き締めるためにも、憤青の騒ぎは中共にとっては実に頼もしいことだろう。そしてその中共にとり、もう一つ頼もしいのが日本人だ。
テレビ番組や新聞が用いる中国地図だけでなく、市販の地図、地球儀、そして全国の子供達が使用する学校教科書に至るまで、どれもが台湾を中国領土として記載しているからだ。
もちろん、「台湾は中国領土の分割し得ない一部であり、いかなる祖国分裂の言論、行為にも断固として反対する」と世界に圧力を抱え続ける中共の顔色をうかがってのことである。
しかし台湾は台湾人の国ではないのか。
心ある日本人であれば、中共であれ憤青であれ、台湾併呑の野心を抱く中国の歪みきった民族主義者に対し義憤を抱くはず。それならそんな民族主義が持ち込まれた日本国内での虚偽の地図の横行にも批判の声を上げるべきだろう。
自分には関係ないなどと思うなかれ。中国人ではないのだから。それに台湾が中国のものであるかどうかは、日本の安保にも大きく関わっている。
ちなみに我々はそうした批判の活動を長年進めており、いまではメディアなどがあまりそうしたものを使用しなくなってきた。
なかなか反省しないのがNHKだ。かつては批判されると「二度とやらない」と言いながらも、中国と台湾を共に赤色で表示する地図を延々と使用して来たNHKだが、いまではこれを無色の中国地図を使わせるまでに追いつめている。
台湾も中国も無色であれば、国民からの批判はないし、中国からも「祖国分裂の行為」だと批判されずに済むからで、実に姑息だが、とりあえずそこまで追い詰めている。
ただまったく動じないのが文科省の教科書検定官だ。学校教科書の発行者に対し、「台湾は中国領土の分割し得ない一部」とする地図の記載を指導し続けて早四十年。どんな好批判されても、反省の兆しは一向にない。
中国人の抗議騒動は馬鹿げているが、我々の抗議には意義がある。全国の立ち上がりを待つ。
【署名に協力を】
台湾を「中国領」と誤記述する小・中・高「社会科教科書」の是正を!
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