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2026-04-20

映画】善き人に悪魔は訪れる を見た

モンスター(笑)パニックホラー駄作で36点。

 

6人殺害の容疑で有罪判決を受けたイドリス・エルバ仮釈放審議会に挑むもにべもなく断られブチ切れて脱走。捕まる前に付き合ってたジョカノのところに行くと、なんか知らん男と仲睦まじくしたっぽいのでブチ切れて殺害。車で逃走中にブチ切れて交通事故を起こしウロウロ歩いていると主人公黒人女性の家にたどり着く。イドリスが殺人犯と知らない黒人女性は彼を迎え入れてしまい、ドタバタ劇が幕を開ける。

みたいな話。

 

バカマヌケしか出てこなくてマジでひどい。

イドリスが本当にひどい役でさぁ。イドリスだけあって演技はちゃんとしてるんだけど脚本バカすぎて、最初仮釈放審議会では理性的人間であるアピールから入るんだけど、審査官の一人にちょっと煽られたら目の前がキーンなってブチ切れ。彼女に会って彼女浮気してると思うとキーンなってブチ切れ。主人公の友人にちょっと煽られたらキーンなってブチ切れ。なんやこいつ。

いかにも困った無害な人っぽい感じで主人公の家に侵入して信頼を得ていくんだけど、そもそも何がしたいのかイチミリわからん。車が事故って逃走手段がないのでそれを何とかしなければいけないというのはわかる。わかるけどなんかそれを探してる感じもない。ちょろちょろ主人公にコナかけながら一方で電話線を切断し、刃物を隠す犯人ムーブ

そのせいでイドリスを信用していた主人公に「あいつなんかおかしくね?」って気づかれる。なにやってだ。

主人公ロースクールで夫と出会って元地方検事局で検事をやってたキレもの設定だけどイドリスをコロッと信じて、親友が不信がってても気にせず決定的な証拠が出てくるまでは気付かず、その後は頭を使って反撃するでもなく隠れて刃物で刺すアサシンムーブ

車で移動中に人質バッチリとられているのにすれ違ったパトカーに合図を送ってそれに気づかれ、警官を前にモタモタマゴマゴ。最終的にこいつのせいでパトカーに乗ってた警官はイドリスに撃ち殺されてしまう。遺族への賠償金お前が払っとけよ。

最後ドタバタアクションの末に銃でイドリスを撃ち殺して終わり!

これ、元検事設定いった?

 

ストーリー的なツイストとしてはイドリスの彼女の付き合ってた相手が、実は主人公旦那だったことが最後にわかって主人公旦那パンチして終わりっていうのはまぁ、あ、そうなんや程度の驚きはあったけど、別に話の本筋には関係なくね?って思う。

この作品が「(狂暴で凶悪で汚い)男性と戦う女性」をエンパワーメントするために撮られた映画であるなら、知性的な感じを見せておいてすぐにキレて暴力を振るうイドリスや、結婚することで検事としてのキャリアを失った主人公にお前が選んだことだと糾弾仕事にかまけて家のことを全部主人公押し付けながらも外に女を作っていたモラハラ夫が登場する必然性はあったと思うけど、言い方は悪いけどあまりにも「そのための設定」すぎて、あーはいはいって感じ。

 

とにかくこの映画でなければ見られない新鮮な展開とかは一切なく、キレやすバカ殺人犯が乗り込んできててんやわんやあって、移動しててんやわんやあって最終的に主人公が銃を奪って撃ち殺して終了!っていう1000回は見た展開をいまさら再生産してどうしたかったの?って感じの作品だった。

まぁ、イドリスはい役者なので演技派頑張ってたけど他に見る場所はなかったかな。イドリスファンにはギリおすすめ

2026-03-24

[]3月23日

ご飯

朝:カシューナッツ。昼:サンドイッチ唐揚げ。夜:カレーうどん人参キノコ大根スープ。ギョニソ。たまごやき。バナナヨーグルト。間食:なし。

調子

むきゅーはややー。おしごとは、怒涛のトラブル二連発。

全く異なる方向の事件が二つ起こりてんやわんや

今週は忙しくなる。

ゲームは少しおやすみかも。

グランブルーファンタジー

ランサーオリジンを50にしておしまい

短期戦で使えそうなジョブなのでまずは古戦場のスワーム編成を組もうかな。

2026-03-19

頑張りが裏目に出る。

今の部署に異動して初めての繁忙期。

慣れない仕事てんやわんや毎日

迫る納期の中、分からないことだらけで、仕事が思うように進まない。

先輩に質問したいが相手も忙しい。

質問するにも何が分からないのかも言葉に出来ず、時間けがすぎていく。

私のタスクがどんどん増えていき、定時内に終わらず、時間外労働も増えてきた。

夜もできる時間が限られているため、朝早く来てタスクをこなすようにした。

どれだけ対応しても終わらない焦り。

だけど、納期は待ってくれないから、誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る生活が常となった。

1ヶ月働いて働いて働いて。

高市早苗くらいがむしゃらに働いた。

何も出来ない私。根性だけは、誰よりもあると証明たかったのかもしれない。

出来ないことは多いけれど、やる気だけはあります

から、教えてください。私に、仕事を与えてください。

どれだけ時間かかっても必ず成し遂げます

何度もやり直します。

なんでも作ります計算します、まとめます

頑張ります仕事をさせてください。

ハイになっていたのかもしれない。

慣れない仕事をこなす達成感を感じていたのかも。

たまには、がむしゃらに働いて、仕事を覚えるのもいいじゃないか

今が頑張りどきなんだ、と自分に自信をつけるべく働いた。

そんな日も過ぎ去り、繁忙期もほぼ終わりかけの今。

定時帰宅は難しいが、2時間くらいの残業で何とか仕事を終えられるようになった今。

上司に呼び出され、言われた一言にかなり落ち込んでいる。

「私はあなたのような働き方を評価しないし、良しと思いません。期末評価に反映されると思わないで欲しい。」

かなり落ち込んだ。

評価されたかった訳じゃない。

誰よりも仕事が出来ない私。過程より結果が全ての会社で、私の働き方は望ましくなかったのかもしれない。

ただ、私ががむしゃらに働いているという、頑張りだけは否定しないで欲しかった。

評価されなくてもいい。否定もしないで欲しい。

何も言わないで欲しかった。

自分仕事に向いていない性格頭脳であることも重々承知しており、能力が足りないこともわかっている。

だけど、お金を貰う対価として与えられたこ仕事を完成させないといけないという一心でがむしゃらに働きたかっただけなのだ

来週の評価面談で詳しく言いますが、あなたの働き方を評価しません。

この言葉の重みを受け止めて、働き方を今一度見直さないといけないと考える。

ぼそりと言われたこ言葉、かなり心に刺さった。

泣きそうになっちゃった

先月の自分、頑張ってえらいよ。

少しお休みして、また頑張ろうね。

2026-03-08

映画カラダ探し THE LAST NIGHT を見た

いや、そうはならんやろ帰ってきたキラキラ系アオハルホラー映画だけど話を広げたのは上手く行ってない気がする57点。

 

前作のラストカラダ探し被害者と入れ替わってしまったハシカン。それはそうと修学旅行で謎の遊園地にやってきた前作とは何の関係もない主人公たちはアトラクションの裏口から侵入する少女出会いいかけるも気付くと深夜の遊園地転移してしまう。やっぱりやってきた赤いロリにブチ殺されながらキラキラする主人公たち。そこにヒゲの生えた前作のイケメンがやってきたり、ハシカンは謎空間に閉じ込められて脱出ゲームに挑んだりとてんやわんや。血のループがまた幕を開ける。

みたいな話。

 

まぁまず前作のキャストがよすぎたってのがあるので今作はその点で大きく後退しちゃってるのは間違いない。そこそこ美男美女がそろってはいるけどどうしてもオーラが足りない。ってのが分かっているのか、なんと千葉真一の息子とハシカンが続投してて草。千葉真一の息子はヒゲも生えてちょっとイメチェン

今作では前作と同じようにループの中で日常をハックするも、今回は遊園地というイベント中のためハック内容が少しドラマティックになっているのがよい。主人公最初クラスのマドンナのハンカチを拾うのすら失敗していたのを次は成功するもヤンキーに絡まれ、次は拾うの成功してヤンキー回避しその辺のガキが手放すバルーンまで救ってやったり、ロックオタの陰キャアイドルステージに乗り込んでギター演奏したりとループものの面白さは健在。

水着回はないけど今作では金持ちガキがいるので謎解きがてらクルーズに出る展開はある。でもあの圧倒的キラキラ感には遠く及ばないのはかなりつらい。

代わりといっては何だけどハシカンが謎空間カラダ探しの謎を追う展開があるんだけど、そのセットが安っぽくてねぇ。金なかったんやったら金ある範囲で取ればよかったのに。そこにカラダ探しで流れた血で作られた結晶みたいなんがあってそれを破壊すると脱出できると壁に埋め込まれた謎女に教えられるんだけど、普通はなんか謎を解く系のギミック戦だと思うじゃん。その辺に落ちてる岩で殴って割るからね。爆笑よ。アホなのか。この展開丸々いらんかった。

 

ホラーパートとしては相変わらずちゃんゴアを見せてはくれるんだけどじゃあ前作と比べていい所が多いかというと微妙。前作程度のクオリティは維持してくれてるけど前作を超えるワンダーは少ない。もろちん、遊園地場所が移ったことでメリーゴーランドに乗ってるときに襲われちゃう展開とか、フリーフォールに死体が2こ並んで上下してる悪趣味シーンとかはあるけどもっとダイナミックなアクションに連結した殺しが欲しかった。

カラダ探しパートも前回とほぼ同じローラー作戦だし、ちゃちさは相変わらず。ただ、今作ではハシカンが結晶破壊してしまたことでカラダ探しが途中で終わってしまメンバーが死んで存在消失したまま次の日に行っちゃう展開が出てくる。そこから泣きの一戦に移行して最終戦を戦うことになってタイトルTHE LAST NIGHTを拾うのはなかなかええやんとは思うんだけど、そこに持っていく方法が雑すぎて微妙

なんやあの木村佳乃(壁に埋められた女)は。なんの存在価値があったんや。舐めとるんか。

前作との違いを出す、カラダ探しルーツ、謎に迫るために継ぎ足した展開がことごとく外してて、2を作る以上はなんかいると思ってやったのは理解はできるんだけど、もうちょっとうまくやれんかったんかって感じ。

 

そして最後カラダ探し成功するもハシカンが戻ってきたかはわからず謎の教会にたたずむイケメン。するとそこにハシカンが!

ちょっと待って!これまで過去改変があった時にはニュースサイトチェックしてたよね?1では被害者は違う子だったのがハシカンになって、その後、今作の主人公組の死んだ子たちが被害者に加わるって形で改変されたのをチェックしてた。じゃあまず、それチェックするよね?で、それ見たらハシカンじゃなくなってるはず=ハシカンは助かってるのはわかったよね!?設定忘れちゃった!?バカ

一方で今作主人公組はループの時の体験を忘れないように記憶アンカーとして遊園地の柱に名前勝手に書く(モラルゼロバカ)。でもちゃんと設定どおり忘れちゃうんだけど5人全員が何となく遊園地に集まってきちゃって柱は見ないけど、なんとなく一緒にジェットコースターに乗って「カラダ探しなんてなくても進んでいける」的な感じで、前作とは違う形でのポジティブな終わり方をしていたのはよかった。あと、今作主人公5人組+イケメンの6人でカラダ探し攻略したのにイケメンだけ柱の名前からハブられてて草。

主人公を明らかに慕っている空手女が出てくるんだけど今作ではカラダ探しの中でそいつといい仲になったりしない。でもカラダ探しの後、カラダ探し記憶がない中で今度はなんかうまくいきそうな余韻を残して終わるのは前作との違いが出ててよかったかな。カラダ探しというチート環境関係性が進展していくことに対する自己批判目線を感じたり感じなかったりしたのは◯。

 

そんな感じかな。

まぁ1を見て好きだった人は見て損はないと思うんだけど1見て微妙だったなて人は見る必要一切ないと思う。

2026-02-27

映画】回路 を見た

雰囲気重視のホラーっぽい映画別に面白くはなかったかな。43点。

 

花屋に勤務する麻生久美子は同僚の男子が出てこなくなり家に様子を見に行くと彼の首が伸びているのを発見。その後、彼は黒いシミになってしまい、さらにそれを見た同僚もおかしくなり店長も来なくなりとてんやわんや。一方その頃、チャラい大学生加藤晴彦ネトゲをやろうとPCを頑張ってセットアップするも謎のサイトに繋がってしまい混乱、大学情報学部みたいなところで謎の美女小雪出会いサイトの謎、そしていま日本で起きている異変と向き合っていく。

みたいな話だったかなぁ。

 

作品内の設定としては「死者の世界が定員オーバーになって困ってる時に生者の世界できんたまたま死者の世界との回路が繋がってしまった結果、死者が生者の世界に乗り込んできて生者を取り込み始めた」ということなんだけど、実際にこの作品が示しているのは「生者の世界がスッカスカになって困ってる時に、死者の世界 a.k.a. ネット空間への回路が繋がってしまった結果、生者たちはこぞって死者の世界移住し生者の世界は滅びてしまった」ということだと感じた。

死者の世界(今後はネット上と読み替えてもらって結構)に接続した人間はどんどん無気力になり最終的に自殺するか黒いシミになって消えてしまう。これを作中では死者の世界からこちらに来た者が生者を依り代にした際の副作用である定義しているけど、これは自分というものネット上という架空世界依存することで現実世界からの逃避を行っている人間の鏡写しだと思う。そう考えれば現実世界でシミになった連中はきっと死者の世界で楽しくやっていることだろう。よかったよかった。

しかし実際に死者の世界に囚われる人間は常に孤独に苛まれていて死者のキャパオーバーというのは同時に生者の世界に対しての生の実感のなさ空虚さの裏返しであるともとれる。いや知らんけど。

最後まで生き残る麻生久美子は明らかに孤独からの逃避よりも生存闘争を求めるメンタル強者だし、ギリギリ最後まで頑張る加藤晴彦(すっかり見なくなった)もネット依存しなさそうなチャランポラン大学生だけど友人関係希薄さが提示されている。また積極的に取り込まれに行く小雪(作品の時点で色気がすごくて全く大学生に見えなくてすごい)は厭世観や強い孤独感に強く囚われている。

この作品は昨日見PERFECT BLUEより4年後でよりインターネットへの距離が近くなってネット中毒者みたいな問題が表出しはじめていた時期だと思うので、そこに対する世間のうすぼんやりした空気を拾い上げたんだと思う。今見るとより事態は深刻化している感じはするけど一方で別に現実世界は滅びてないのでちょっと悲観的すぎるなって感じ。

 

ホラー映画としては首が伸びてるシーンと麻生の同僚が黒いシミを見に行くと謎の女がシミから這い出してきて(おそらく死者)、ベッドの下かなんかに隠れてたらそのふちを青白い手が掴んでにゅーっと顔が出てくるみたいな古典的な仕掛けは控えめで、むしろシーン切替の不自然さや音響効果(なんかボソボソ囁いてくるシーンが多くて怖いから嫌い)、そして音楽の使い方の不自然さ(最も盛り上がるところは控えめで、次の何でもないシーンで盛り上げるみたいな演出結構多い)などで全体的に怖いというよりは不気味さを醸し出してくる。

定期で出てきて好きだったのは生者と思って話しかけたら壁のシミに向かって話しかけてた!ってシーン。うわあああってよりはヒエッって感じの怖さで好きだったかな。これもお前の隣にいる奴、本当に現実に心を残してるか?という鋭い問いであるともいえるしいえないともいえるかもしれん知らんけど。

あとは最終的に回路が前回になった結果、街には人っ子一人いなくなりそこらじゅうで事故まくり黒煙を上げて飛行機が墜落するという終末感展開は日本映画頑張ってるやん!って思ったけど、よくよく考えたら仮に飛行機操縦士が黒いシミになったとしても飛行機が黒煙を上げる論理的接合性ゼロやなと冷静になってしまいました。バードストライクかな?

あと麻生みたいな人間東京くらい人口があればもっといっぱいおるやろたぶん。

 

全然関係ないんだけど冒頭、客船で働く役所広司がたたずむ謎の女と出会うシーンから始まって、最終的に加藤晴彦ボート脱出した麻生久美子がその女だったらしいことがわかるんだけど、それが脱出してしばらくした後、みたいな感じの演出でなおかつ、加藤役所が同じようなボサボサ頭だったので「え、加藤晴彦が成長して役所広司なっちゃった!?」って思ったら別にそんなことはなく、加藤晴彦は静かに息を引き取った。

全体的にかったるいし、観念的すぎるし、その割に台詞めっちゃ説明してくるし俺の好みではあんまなかった。

雰囲気重視、ネット社会への鋭い警鐘!みたいなもの栄養摂取できる層にはオススメできるんじゃないかな。俺はテーマが優秀かどうかよりもそれがエンタメとして面白提供されているかのほうに興味があるのでちょっと微妙だったかな。

2026-02-26

映画PERFECT BLUE を見た

あー、もうめちゃくちゃだよ!63点。

 

3人組の売れないアイドルユニットの1人である主人公ユニットを脱退、アイドル卒業女優の道へ。しかし端役しかもらないうえにレイプシーンにヘアグラビアと"体当たり"コースまっしぐらネット上では絶妙実在感のある架空自分サイト更新されるし、どんどん病んで夢と現実区別がつかなくなってくる中、ドラマ脚本家やらカメラマンが死んだりてんやわんや。はたしてドラマは完成するのか、犯人は誰なのか、何が現実なのか。

みたいな話だった気がする。

 

主人公女優転身一発目の1行しかないセリフあなた誰なの」にすべてが集約されている、コギト・エルゴスマナイみたいな感じで自分とは何なのか、自分が思う自分自分なのか、自分自分自分他人、といった自我についての映画だったと思う。

現実のうまくいかない女優仕事架空理想アイドルという自分の間で板挟み(ダブルバインド主人公が出演するドラマタイトルでもある)になって精神的に病み自他の境界が合間になっていく。マネージャーのデヴは元アイドルマネジメントする主人公たちに自分投影しているがその道を外れて汚れていく主人公に強い絶望を感じ自分理想主人公に成り代わっていくし、アイドルのおっかけのキモ警備員人生をかけて主人公を信奉しているがその理想が崩れた時に偽神を立てて偽りの自己を保とうとする。誰もが本当の自分——あなたが誰なのかに迷い、失い、壊れていく。

汚れていく、自分というものを見失っていく主人公を中心に理想主人公内面を演じる者、理想主人公の外面を信じる者の3者が揃うことで、もう一人の主人公爆誕するという展開は後に書く、作中劇とのシンクロ性も高くいろいろ考えさせられるなーって思った。自分自分が思うから自分なのか、自分他人の中にしかないのではないか、とか。

それを圧倒的に難解で複雑な物語展開に落とし込んで表現している。現実かと思ったら夢だったり、夢かと思ったらドラマの中の出来事だったり、現実かと思ったらドラマだったり。違う衣装で同じカットのシーンが何度も繰り返され、見ているとどんどん混乱度合いが増していく。その仕組みが明かされる部分もあれば、これ何の話?というまま放置されるところもある。この映画初見理解できる人はいないと思うし、何回見ても理解はむつかしいだろうと思う。俺もぜーぜんわからんかった。

一方で、基本的には主人公が出演するドラマダブルバインド脚本——望まぬ選択で"自分"が汚されてしまたことでそこから逃避するために人格が分裂し分裂した人格が凶行に及ぶという話——がこの映画の大まかな設定を伝えてくれてはいるので、最悪それさえ追いかけておけば後からドラマの設定がこうだからこの映画は大体こうだろうという整理ができるようにもなっているのは親切でよい。

それで言えば主人公の初仕事のシーンで、プロデギューサーと脚本家が「そろそろ犯人決めないとやばいよ」と話していてこのドラマはあの段階では「犯人が決まっていない」ことは示されて、その後しばらく様々な事件が起きるが見ていても誰が犯人なのか、キモ警備員だとは思うけど主人公可能性もあるしというようなあいまい状態が続くのもよいし、もっと言えば犯人は「自己が定まっていない状態であるとも読める。

みたいな感じで、正直よくわからなくてフーンって感じになっちゃうんだけど、話としては割とよくできてるなとも思える感じでしたよ。

あとはmetoo20年も前にこの映画とってたの偉いなーって思う。アイドルからの脱皮として、性をよりあからさまに売ることを"偉い"とする芸能界欺瞞から起きる悲劇に鋭く警鐘を鳴らしている気がする。主人公は「いやだなんて言えない!」とか言うてたけど、俺は嫌なら嫌って言えと思うがそれは俺が男性からだろう。

 

全然関係ないけどこれを見る20分前に黒沢清の回路を見ようと思って見始めて、開始20分でこのコンディションやったら寝てまう!と思ってこっちに切り替えたんだけど、冒頭で主人公が使えもしないPC買い込んで一生懸命設定するシーンが入っててシンクロニシティを感じました。あとダーレン・アロノフスキーコノエイガスキーすぎるだろと思いましたよ。

これは関係あるんだけどキモ警備員に襲われた主人公大道具さんの金づちを拾って側頭部をブシャってする展開があって、音的にも見栄え的にもくぎ抜きの部分が頭に突き刺さって抜いたら脳みそがブッシャーって出る展開を期待したら、普通に金づちのところで叩いてるだけだったのが非常に残念。

 

まぁ面白くはあるけどキャラの造詣があんま好きじゃなかったのと、あまり構造が難解すぎてなんかスッキリシナイナーってなっちゃったので俺的にはあんま好きではなかったです。キャラはら同じトレス江口原案でも老人Zのほうが圧倒的に好きだったかな。サイコホラーサイコスリラー、入り組んだ話が好き、暗いアニメ好きって人は一回見てみるといいと思います

2026-02-23

映画着信アリ を見た

秋元康×三池崇という座組の割にかなり真面目なホラー映画で何より死の着メロがあまりによすぎて69点。

 

女子大生の若き日の柴咲コウは友人が自分の番号から謎の着信がある現場にうっかり遭遇。留守電に謎の通話が残されており、なんのこっちゃと思っていたらその留守電の内容通りに友人は死亡。その後、その友人の合コン相手も同じように自分からの着信の後に、同じように死亡。その友人にもかかってきててんやわんや。若き日の松重豊堤真一といろいろ知り合って謎の着信のルーツ自身のかことと向き合っていく。

 

え、着メロって何?16和音って何?ナニカワカンナイノデナイヨウガゼンゼンワカンナカッタヨー。ちなみに、リングVHSって何?って言われるらしい。こっちの方がよっぽど怖い話や!

と、小ボケを入れつつ。この映画ってあの死の着メロ発明した時点でほぼ勝ってると思う。それくらい完璧もの悲しくて不気味で最高。そこに「自分の番号から電話がかかってくる」「留守電自分の声が入ってる」「その声の状況で死亡する」という要素の組み合わせが本当に完璧。あと死体の口には飴玉が入ってるのもよい。当時から世代を完全にハックしていた携帯電話を中心に据えたのも秋元らしい目の付け所でよい。スマホを拾っただけなのにの遠い祖先にあたると言っても過言。

はっきり言って設定だけで95点は出てる。

 

展開としては友人3人組が死ぬところまではほぼ完璧だけど、2人目のチャラ男死亡の時点でややヤバい予感がしてくる。

死の着信を受けたチャラ男エレベーター待ちをしていると、遠くから声を掛けられる。そして返した言葉が死の留守電と同じことが分かり、柴咲コウの方を振り返るチャラ男。その後ろでエレベーターのドアが開く。ここまでは超完璧なのに、怨霊チャラ男の足を光学迷彩で透明化した腕でつかむシーンが入って、ウゲゲとなる。光学迷彩腕のCGダサいし、この時点でここまで見せてくるの超微妙

でも3人目が噂になっちゃって松重豊演じるテレビマンが乗り込んできててんやわんや。このへんの俗っぽい感じは秋元っぽくてよい。テレビ局で頭ねじ切られて殺されるシーンはよかった。あと、この映画結構グロシーン頑張ってるのよい。首がちゃんとモゲるし、1人目が電車に飛び込んで死んだあと、携帯をつかんでた手がゆっくり携帯をプッシュするシーンがあって、カメラが引いていくと腕がちぎれてるのが分かるのもよかった。

後半の若き日の堤真一と死の着信の謎を追っていく展開になると途端にどんどん安っぽくなっていく。着メロの持ち主が既に死亡しており、その母親代理ミュンヒハウゼン症候群でその子供を殺害した可能性が浮上。しかし、実は代理ミュンヒハウゼン症候群だったのは死んだ子供の方で妹を虐待しては飴を食わせていたのだった、というどんでん返し自体はいいが、そのせいでじゃあ母親オバケ担って襲い掛かってきたのは何だったんだよ!とか、標本瓶を執拗オススメしてくる意味は?とか辻褄が合わなくなってくるし、序盤で不安に思っていた特殊効果もどんどん雑に安っぽくなっていくのは素直に残念。

といった感じで、中盤のTVでの大死亡がピークでその後はどんどんテンションが下がっていくのだった。まぁ、病院探索パートとかはじわっとしたJホラーっぽさがあって悪くはないんだけどさ。

 

児童虐待連鎖」が途中、主人公が通っている大学講義で出てきて結局最後までそれが通底しているのは意外とちゃんとしていてよかった。主人公児童虐待を受けてそれがトラウマになっていることは序盤の序盤から示されているし、主人公虐待していた子供最後に乗っ取られて堤真一を刺すのもそれを表していて、最後に飴食わせて終わるのもよかった。

でもそう考えたらやっぱ実は母親じゃなくて娘(姉)でした~ってどんでん返しテーマを薄めてると思うんだよな。ぶっちゃけ失敗やと思う。

 

そんなこんなでJホラーの佳作として20年たった今見ても普通に面白い作品だった。何より20年前の柴咲コウとか堤真一とか松重豊とか見られるのなかなか面白いので今の時代に見てみると意外とめっけもんかもしれない。邦画ホラー両方好きなら結構オススメ

映画エリアン コヴェナント を見た

前作が新約聖書なら今作は旧約聖書みたいな話だったんだよ!ナ、ナンダッテー!!63点。

 

居住可能な星を探すコヴェナント号はうっかり故障して修理中に謎の電波を受信。その電波送信元の星にたどり着くがそこは前作プロメテウスで生き残ったアンドロイドデヴィッド・ボウイ制圧したエイリアンだらけの星だった。エイリアンに襲われて後ろ回し蹴りされたりゴアゴアに殺されたり、デヴィッドのアジトでいろんな話をしたりしててんやわんやの中、なんとか脱出するもコヴェナント号にうっかりエイリアンを連れ込んでしまい何とか退治。新たな星を目指してコヴェナント号は発進するのだった。

みたいな感じの話だったはず。

 

前作で暗躍しまくりだったダビデことデヴィッド君が今作ではさらに大暴れ。脱出後、自分を修理していくれた前作主人公エイリアンを植え付け殺害。その後、人類創造主であり前作のラスボス1号だったエンジニアの国に赴き、エイリアンのもとを空中からふりかけエンジニアを全滅させるという大暴挙に。エイリアンのもとをふりかけ描写はまるでイナゴの大群のようで、これは旧約聖書出エジプト記の十の災いの八の災い、イナゴの災いを彷彿とさせる。調子こいたエンジニアに対して神に成り代わったデヴィッド君が裁きを下したんだよ!!ナ、ナンダ

たぶん、デヴィッド君はウェイランドおじいちゃん人類起源を調べろって言われて調べてるうちに「俺自身創造主になることだ」って一護みたいになっちゃったんやと思うんよね。前作主人公のショウ博士愛してたのも本当やと思うんよな。2人だけで別の星に移住して、旧約聖書創世記に登場したアダムとイブになった。そして、同時に彼が自分培養したエイリアンのもとで彼女から新世エイリアンを作ったのもアダム肋骨からイブを生んだアダムとイブ的だし、最後にも口からエイリアンの卵を吐き出すの肋骨云々。つまり人類は……滅亡する……!(今作ではガチでそうなりそう)

ちなみにコヴェナント号はカップルばっかり乗ってるし、デヴィッドの星には一切の動物が登場しない。つまりこれは、旧約聖書ノアの箱舟を表していたんだよ!!!しかキバヤシ、さすがに考えすぎじゃないか?いや、そもそもコヴェナント自体旧約聖書の神と人の契約を表す言葉なんだ。つまり人類は滅

 

みたいな感じで今回も「考察してください!!!」みたいな感じの作品になっていて、特に俺氏が幼少期にかなり読み込んだ旧約聖書のターンだったのでその部分はめちゃくちゃ面白かったです。

あとはエイリアン描写パワーアップしててよかった。特に惑星最初の方に出てきたイリアンは異常に俊敏で後ろ回し蹴りクルーを吹き飛ばしてて爆笑。お前、カラテまで身に着けてたんか!尻尾であごをモギモギしちゃうのはカヤコみたいだし、この辺のゴア描写に手を抜かないのはさすが分かってる感。最後定番宇宙船でのエイリアンバトルもド迫力だし、最後宇宙に放り出して倒すのも無印リスペクトでよき。その前に、カーゴ機でのアクションも大掛かりでギミックを使った戦いでよくできてる。プロメテウスに比べても明らかにアクションパワーアップしてた。

でも逆に、テーマ性や美術に関してはプロメテウスより後退してた気がする。まぁプロメテウスエンジニアアジトの出来がちょっと良すぎた感じはする。今回も冒頭の宇宙のシーンとかはよかったけど、星に行ってからは正直、美術としての美しさはかなり減退。今回はアクションに振ったってことなんかな。なんかエネルギーセイルみたいなアルミホイルみたいな帆を張って飛んでたけど宇宙なんかデブリ飛びまくってるやろから穴だらけになりそう。

テーマも前回はエンジニアの謎を解き明かすにつれてテーマが浮かび上がってくるような作りだったけど、今回はバリバリ現役のデヴィッド君がそれを担当してるのでちょっと直接的過ぎて俺の中では減点。わかりやすい「ミステリアスな悪役」感が強すぎて、ちょっと微妙だったかな。

 

プロメテウスの感じが好きだった人にはちょっと肩透かしかもしれない。とはいえ映像的にはかなりゴージャスで手を抜いていないSFアクション大作として普通にオススメ

2026-02-19

映画プロメテウス を見た

SFホラー文脈を完全に踏襲した神話みたいな映画だった、65点。

 

2089年、考古学者の主人公巨人人類宇宙の十字の星を指さす壁画発見。その星を目指し旅立つ。その星はエンジニーアと呼ばれる人類創造主の星でその基地発見するも、エンジニアはなぜか全滅しておりいろいろあって乗組員はバラバラになってしまう。アンドロイド裏切り主人公恋人は死亡し、主人公は懐妊、生き残っていたエンジニアは地球を滅ぼしに行こうとするし、おなじみユタニさんもやってきててんやわんや私たちうなっちゃうの~~?

というような映画

 

剛力彩芽が爆散するか、俺が字幕映画を見る集中力を取り戻しさえすれば+5点はあげたい。それくらい、主人公エリザベスの声が壊滅的で、マジで吹き替えがヘタクソすぎて真剣なシーンや悲痛なシーンでも「こいつ煽っているのでは?」みたいな常に魅力20%減みたいな状態での視聴になった。

配給会社もっと考えた方がいいよ。剛力彩芽さんを吹き替えに登用!って広告だけ出しておいて実際にはプロやらせるとか、誰も損しない方法を考えた方がいい。ネットフリックスに来てたから見たけど、今から見る人は絶対字幕オススメ

 

内容としてはSFらしくいろんなパーツをそれっぽく組み合わせて設定を浮かび上がらせる手法は見事だし、エンジニアの星の背景についても語りすぎないように十分に気を使われているし、結局何でこんな危険遺跡を作ったんだよ!→地球侵略用でした!という展開も面白くてよい。宇宙船、遺跡内のビジュアルもいいし特に祭事部屋のレリーフ天井の造形は本当に素晴らしいし、ホログラフィック演出もめちゃくちゃ綺麗。宇宙砂嵐みたいなのに襲われるシーンもいや死ぬだろと思わされる迫力があってよかった。いや死ぬだろ。

一方でホラー映画の定石に則ってクルーはだいたいバカに作られていてそれが世界規模の大企業であるウェイランド社が社命をかけて行うプロジェクトにアサインされたプロフェッショナルとして正しい態度なのかというのは非常に疑問。

特に地質学者と生物学者典型的な「こんなところにいられるか」ムーブ迷子になるのも意味わからんし(来た道をシンプルに戻れよ)、生態がまったくわからん未知の生物不用意に近づいて腕折られて傷口が露出しているにもかかわらずナイフでその生命体を切れと指示する。傷口から血が入ったら死ぬ確率だいぶあるよ。こんなバカ連れてくるなよ。

とはいえ、初期エイリアン特有のなんかおきそう、おきそうといったじめっとした怖さから一転、物理的に強敵が襲い掛かってきてドタバタした怖さになる感じも健在でアクションあんまり振らないSFホラーとしてしっかり作られてた。

 

冒頭で3万年くらい前に地球にやってきたエンジニアが黒い液体を飲んで身体バラバラになってその破片から生命誕生させる。そして物語中盤で、今度はアンドロイドであるディビッドが黒い液体を主人公恋人に飲ませる。そして恋人セクロスした主人公新生命を懐妊し、恋人は死亡する。そして、主人公が腹を裂いて取り出した新生命は生き残っていたエンジニーアをイラマチオしてその胎内をぶち破ってプロトタイプエイリアン誕生する。

というように、旧世代を殺して新世代が誕生するという円環を成した構造になっている。作中でエンジニアは人類への攻撃基地として舞台となっている星に来ていたであろうことがわかるが、この理屈で言うなら新世界を作るために旧世界を滅ぼす必要があるということだろうと思う。

プリエイリアンを懐妊する主人公だが不妊で悩んでおり子供が産めない自分生物足りえないのではないかと悩んでいる描写があったりするが聖母マリア意識してるのは間違いないと思う。まぁ普通にセックスはしたんだけど。話は逸れるけど、この出産シーンがよくてねぇ。治療ポッドで腹をぱっくり割って、鉗子で広げて、UFOキャッチャーで腹の中の何かを掴んで取り出したら謎生命体で暴れ出すもんだから、手でへその緒ぶっちぎってホッチキスバチバチ傷を留めるっていうのをモザイクなしでやってくれる。えらい!このシーンだけど10プラスちゃう

その後、切腹後なのに血まみれで痛み止め打ちまくりながら走り回る主人公の姿は壮絶なんだけど、声が剛力彩芽でガン萎えバーニング、許せねぇ。

戻して、そういう意味では最初エンジニアが黒い液体を飲んで生命誕生させるのも処女懐胎だし、最後エンジニアとプリエイリアンがオーラセックスして生命誕生するのも処女懐胎祭事部屋の壁にはエイリアンが両手を広げた姿で刻印されていたけど、味方によっては磔にされたキリストにも見える。つまりこの映画SF新約聖書だったんだよ!ナ、ナンダッテー!地球は……滅亡する。

なお主人公たちの手によって回避された模様。

それに限らず、壁画で見つかった星が十字の形に配置されているのもそうだし、主人公がパパからもらった十字架ネックレスに執着しているのもそうだし、そう考えたらコールドスリープから覚めたイドニス・イェルバ船長のんきにクリスマストゥリーを作ってて怒られるのも象徴的。

この作品の第二の主人公と言ってもいい(コールドスリープからみんなが覚めるまでの間、宇宙船独居生活満喫しているオープニングシークエンスめっちゃ好き)エイリアンシリーズおなじみユタニ社製アンドロイド名前Davidなのもキリスト新約聖書内でダビデ(David)の子と呼ばれているのを想起させないだろうか。そしてDavidが与えた黒い液体で主人公は懐妊する。キバヤシ、つまりどういうことなんだ?地球は……滅

神に作られた人に作られたアンドロイドに作られた新生命に作られたプロトタイプエイリアン(神殺し)という形でエイリアン誕生神話の円環が閉じるのもよい。

 

まぁ、タイトルプロメテウス(ギリシャ神話)なのでキリスト関係ないやないか!となっちゃうのがこの説の難点なんだけど、David主人公の夢をスキャンしたときに「人が死んだみたいやけどパパは手助けしないの?」「あれは違う神を信仰してる奴らやからええんや」みたいな話が出てくるので、ギリシャ神話VSキリスト教の話なのかもしれないしそうじゃないのかもしれない。俺はカソリックからキリストパートはチョトワカルけど他はわからんので。

そんなこんなで、ちゃんとよく考えられたSFホラー映画の佳作だと思うのでちょうど今ネフリで注目作の棚に並んでいるので見てなかった人は見てみるといいと思います字幕で。もしくは悲しい気持ちになるためなら吹き替えでもOK

2026-02-09

anond:20260209121958

逆シャアは、子供のハサウェイがチラッとでてきて、ハサウェイにとってのトラウマエピソードが前日譚としてでてくるだけ。

ハサウェイシリーズは、大人になったハサウェイがなぜかテロリスト?になってて、

キルケー魔女と肉体関係をもったり、元カノスキンヘッドになったり、色恋沙汰でてんやわんやドタバタコメディ

舞台装置としてのガンダムの名が付いているだけで、ハサウェイ3部作はガンダム色の薄いシリーズだよ。

2026-02-06

anond:20260206172148

そうだね〜

これまでは救済処置みたいなものだったけど、

今回は急すぎてみんなが救済対象なっちゃったからてんやわんやしてる、って感じかなぁ。

マイナンバーもっと浸透したらマイナンバーでもいいかもしれないけど、なかなか難しそうだよね。

マイナンバー持ってないおじいちゃんもまだたくさんいるもんね。

2026-02-02

映画】ゼイカム 到来を見た

カリカチュアされた登場人物露骨風刺唐突B級SFホラーが混ざり合ったカオス映画で俺は結構好きで68点。

 

インド系医者彼女結婚の報告にクリスマスに久々に実家に帰った主人公。元軍人偏屈で嫌味屋な祖父祖父虐待され軽んじられ鬱屈とした思いを抱える家父長制の象徴のような父、レイシストの極みのような姉、行き場のないマッチョイズムを拗らせた義兄と地獄のような家庭でパーティーは大揉め。目が覚めると家の出口という出口は謎の金属繊維でふさがれており、テレビには「指示があるまで待機せよ」の文字が映し出される。そしてテレビから次々と理不尽な支持が下され終わった家庭がさらにめちゃくちゃになっていく。そして(いろんな意味で)地獄の蓋が開く。

みたいな話だった気がする。

 

支配」に対する映画だと思ったんだけど実際のところよくわからん気もする。

祖父軍人時代に培われた愛国心、男らしさに思考支配され、父は祖父と家父長制に支配され、母は家父長背に支配された父親支配され、姉は愛国心という名の排外主義支配され、義兄はマッチョイズムに支配され、じゃあ主人公と嫁は偏見フリーなのかというとそうでもなく、嫁は(おそらくアホな)姉としりとりみたいなゲームをするんだけど明らかに難解すぎる単語を挙げて「辞書に載ってるから調べてみなよ」と知性を敢えてひけらかしたり排外主義人種差別を連発する姉に反発して相手小馬鹿にする知性主義支配されてるように見えるし、主人公主人公でこのイカれた家庭への反発に支配されている。

そして、誰もが何かに支配されている家庭が異常事態に陥ったときに、彼らは「テレビ」に支配される。

祖父永遠に小馬鹿にされ続けてきた父親はこの異常事態に過剰にリーダーシップをとろうとし出しその後ろ盾としてテレビに示される指示を「これは政府からの指示なんだ」とさらに巨大な家長として持ち上げる。そして身体マッチョだが芯のない義兄を「お前は羊飼いだ」と嗾けて家庭内支配を強める。

展開も傍から見てると「バカなの?」と言いたくなるようなことばかりが起きるがかといって「これ本当にバカにしてていい話か?」となるような風刺に富んでいる。

例えばそんな場合でもないのに主人公と義兄が大揉めした結果、それに巻き込まれて姉が2階から落下、重傷を負ってしまう。必死に助けようとする家族を放って父は「ここは騒がしい。俺は考え事をするために静かな場所に行く」と「正しいことをする」という言い訳の下に苦難から逃亡してしまうのはあまりに「緊張感をもって注視する」すぎるし、その後「この中にスパイがいる」とテレビからの啓示を受けた父と義兄は主人公を別室に拉致拷問を開始。そうこうしているうちに姉は亡くなってしまう。これなんかは「本当の問題から目をそらして「共通の敵のようなもの」を叩くことで気晴らしをすることで問題を手遅れにしてしま社会の縮図(政治的分裂、スケープゴーティング等々)としてのメッセージ性が極めて強い。

こんな調子英国、もしくは欧米で近年の問題になっていることをうまく抽象化して落とし込みまくっていて見ていてなかなかスリリングだし考えさせられる内容でよかった。自身属性思考支配されすぎることの問題、そして「メディア」に思考停止して従いすぎることの恐怖感というテーマちゃんと伝わった。

 

終盤でメディアの中に金属触手型のエイリアンがいることが発覚し、それと同時に父親が完全に発狂。ここで彼は「メディア」「政府」を越えて「神」と依存相手エスカレーションしていくのはいいと思ったんだけど、死んだ姉の子供が動き出しもうてんやわんやや!ってなって出てくるエイリアンめっちゃショボいの。

急に撮影したの40年くらい前になった?みたいなショボさで、さすがにこれはC級SFだとしても看過できない

あとこれがエイリアンによって生じた事態なんだとしたら最後キリスト教になぞらえて死んだ姉の胎内の赤ん坊が復活して最後に全員死んだ後に産み落とされるって展開は流石に盛りすぎかなって思った。なんなら、クソショボエイリアン出すくらいなら「結局テレビメッセージはなんだったのか」という謎を残したまま終わってもいいくらい。

途中で謎のワクチンが入った注射器差し入れられるんだけどエイリアンがやったってことなあん市販注射どこで調達してきたん?人間社会理解しすぎじゃない?ってなっちゃうし。

あとはちょっと登場人物属性カリカチュアされすぎてて実在感が薄い。こうなると自分のこういう状況になったらどうするだろうっていうよりは「キチガイ家族に起きた特殊出来事」みたいになっちゃって感情移入の妨げになってる感じがしましたね。

 

あとこれ作品外の評価なっちゃうんだけどこの映画強制ロックダウン、謎のワクチンメディアによる支配疑念、閉鎖空間人間同士で疑い合い監視し合い憎み合うっていうコロナ時代感がバリバリある作品なんだけど2018年の頃名前に撮られた作品なんだよね。コロナ人間の脆さってのが露呈したなぁって思った人は多いと思うんだけど、この作品を見てると「元からそうだった」ものが表出しちゃっただけなのかもなって思った。タイミング的にはイギリスEU離脱での国内分断を扱った映画だったのかな?

 

最後に急にメチャクチャなっちゃってそこでちょっと点を下げたけど社会B級不思議ホラー映画として見たら思いもしないめっけもんって感じの映画だったので割とオススメ

2026-01-28

セルフレジが分からない、をやめてくれ

接客において必要最低限のことはお客様自分でやってもらうという時代になってきた。

セルフレジ病院でのマイナ保険証提示スマホアプリポイントカード登録など…主に何らかの機械端末を用いての操作必要とされる。

今は40代以下の世代ならPCスマホに慣れ親しんでいることもあり、初めて来店する場でもそういった機械操作は難なくこなす事ができるだろう。しかし50代以上になってくると、画面を指で触れるという発想自体無い人、視力や手指の衰えなどで根本的に操作が難しい人もいる。当然そのような方々の手伝いをするのも、私たち接客業の仕事に含まれる。

この匿名ブログでは、一貫して「文字を読まないで理解出来るわけないだろ」という愚痴を話させていただきたい。

誤解を持たれたくないので具体的に言うと、自立が難しく助けを必要とするお年寄りを責めたいのでは無く、「丁寧に書いてあることも読まないくせに理解不足を人のせいにするな」という愚痴を喋りたいのだ。そこに該当する人物分布図的に『たまたま高齢者に多く存在するというだけの話で、この状況は老若男女関係ないと前置きさせていただく。

とある

店員を呼び出すベルが鳴る。

急ぎ足でお客様の元へ向かうとそこには60~70代くらいの客が立っていた。どうもセルフレジの使い方が分からないと言う。レジの画面には「お会計を始める」と大きく書かれた青色ボタンが表示されていた。

私は彼にこう言った。

「まず『お会計を始める』のボタンを押してください。」

彼は言われた通りにボタンを押す。すると画面が変わり、「伝票をかざしてください」というアナウンスとともに、センサー位置などを示すイラストが表示された。しかし彼の手は動かず、こちらの顔を伺っている。

「その伝票をここにかざしてください」

私が発言してようやく彼も動いた。すると次は「お持ちのポイントカードを選んでください」というアナウンスが流れ、各社のロゴ名称の書かれたボタンが数択表示される。

また彼の手は止まり、それで?と呟いた。

私はこう言った。

ポイントカードありましたらご提示ください」

書いてあるよ

同じく接客経験のある方なら私の言いたい事をご理解頂けるであろう。

そう、先程からずっとセルフレジアナウンスしている内容と全く同じことを復唱しているだけなのだ。つまり情報量で言ったら何も変わらない。客である老人が目にしているはずの内容とそっくり同じことを、なぜか再度私が言って伝えているだけなのである

ト書にあるように、彼らの目線は私の顔にあるのだ。画面を見ていない。もちろん表示される文字も読んでいないし、見たとしても考える前にボタンを押してしまい、ポイントカードを持っていないのに「dポイント」のボタンを押したりするのだ。そしてまた「間違えたから戻せ」という意思の呼び出しベルが鳴る。

レジ操作だけではない。飲食業なら覚えがあるだろう。座席からタブレット注文や、事前の券売機での注文にも同じような問題は起こっている。そこにだってトッピングをお選びください」「セットをお選びください」「次に進む」とわざわざ大きく書き記してあるのに、酷い時はメニュー写真だけ表示して

「ここからからないんだけど」と操作を丸投げしてくる客も存在する。

そして、最終的に決まって捨て台詞を吐いていく。

「何でもかんでも自分でやるなんて面倒臭い時代なったな」

と。

お客様のため?

最も厄介なのは自分の不注意を棚に上げて怒りをぶつけてくるクレーマーたちだ。

クーポンを出し損ねた!」

先に出してくださいと書いてありますよ。

ドリンクバーの値段が違う!」

単品価格とセット価格メニューに書いてありますよ。

「〇〇が入ってた!アレルギーから返金!」

アレルゲン表示にありますよ。

もちろんこちらは形として第一声は謝罪で返すのだが、何でもかんでも店側が負担するとキリがないので、ある程度は上記のように「書いてありましたよ」とやんわり指摘する。

そうだったのごめんなさいね、で済めば良いが大抵ただでは済まないのだ。

これは私個人意見だが、自分が使うもの自分理解しておくべきだし、書いてあることは読み漏らしが無いようくまなく目を通して確認しておくのが普通でないだろうか。

どんなに文字が小さくてもそこに書いてあるということはこちらに伝えたいことがあるという事だし、ましてや利用規約のように長文なわけでもないのだからクーポン裏の注意書きなどは予め読めばいいのに、と思ってしまう。

どうしても納得いかないなら裁判でもなんでも起こして企業を揺さぶってみたらいい。

すると、消費者理解不足が起こらないよう従業員はあらゆる手段説明をし続けることになるし、客はそれを最後まで聞き続けて了承しないとサービスしてもらえない規則が始まるかもしれない。

それを望んでいるのなら止めはしないけど。

出来ないことは出来ないって言って

客は「セルフレジが分からない」と言って私を呼び出した。画面は見ず、私の指示を聞いてその通りに動くことは出来ていた。伝票をセンサーにかざすことも自分の手で出来る。つまり、目・耳・指先は支障なく動いてるように見受けられる。

であれば、わざわざ人を呼び出さず自分の目で案内とアナウンス確認してレジ操作すれば手っ取り早いこと間違い無いのではないか?なぜ彼はそうする事が出来ないのか?

「お年寄り若い頃に出来ていたことができなくなってしまう。その分お手伝いをして助け合わなければならない」

という教育を受け続けてきた。その思想に何ら反対する点は無い。困っている人は助けるべき。老若男女問わず、徳は多く積む方が良いに決まっている。

その教えの通り、画面の文字が見えづらかったり指先が震えてうまく押せなかったり、アナウンスの音声を聞き取るのが難しかったり、そもそも用語意味が分からず立ち止まることがあるだろう。それは紛れもなく助けが必要だ。

先程のレジの話だけではない。例にも出したように病院マイナ保険証提示スマホアプリ操作、とにかく接客業という仕事に就く多くの人は同じような思いをしたことがあるだろう。

「頼み方ってもんがあるだろう!」

体に支障があるならそのように伝えてくれたらいいのだ。目が見えない、耳が聞こえにくい、だから手伝って欲しいです、と。

だが私たち不快に思う彼らに関してはとにかく態度が横柄なのだ

「これどうすんの?」

「分からない。やってもらえる?」

一言こちらを使おうとしてくる。

仕事をするのが嫌なのではない。彼らの人間性に見下されているような感覚が嫌なのだ

私は最近その鬱憤が溜まりすぎて「画面に書かれている通りに進めてくださいね〜」と言ってしまうことがある。オブラートに包んだが率直に言えば「書いてあること読めや」という意味だ。

このセリフを聞くと溜息つきつつも自力で頑張り始める客もいれば、心底こちらを軽蔑するような目線で睨みつける客もいる。

だが私は忘れない。ある日「自分で出来ることは自分でやります」と堂々宣言してセルフレジに立った老紳士いたことを。

接客業が最も賞賛するのはこのようなお客様だ。その老紳士は一度も呼び出しベルを鳴らさず、ついに一人でお会計をやり遂げた。その誇らしい背中をぜひ見習っていただきたいものだ。

思いやりを向ける先

この愚痴に対して、心優しいユーザー

「いつか自分も年取ってお世話になるかもしれないのに…」

「人の気持ちになって考えられないなんて…」

と反感を示すことだろう。

大変結構だ。あなたも年を取ったらそれを理由に人をこき使って手を煩わせることに何も罪悪感を持たなくなるだろうし、多忙な中そういった世話をしてくれる人に感謝一言も伝えずさぞ満足した生活を送っていくことだろう。なんとも幸せ人生だ。

想像してみて欲しい。

混み合う時間帯に沢山の業務が重なっててんやわんやのまさにその時、呼び出しベルが鳴ったかと思えば自分文字を読まないだけの横柄な人間を見守るために立ち止まらなければならない瞬間を。ありがとうも無く無言で去って行かれる虚しさを。

接客なのだから当たり前だと言わないでほしい。年寄り配慮必要なのと同じように、私たち労働者にも配慮をして欲しいのだ。先程も話した通り、老若男女問わず徳は多く積んだほうがいい。感謝だろうが気遣いだろうが、年齢関係なくお互い良い気持ちでいた方が良いに決まってる。

みんな人間なのだ。抱えられる負担には限りがある。

そういう声が大きくなって、令和7年ついにカスタマーハラスメント対策のための法改正が成された。

現状は〇〇ハラという単語けが独り歩きして少し生きづらくなっちゃったね〜と話のタネになる程度だが、この意識世代を通して徐々に浸透していき、せめて「自分で出来ることは自分でする」という最低限の気遣いができる世の中になってくれたら嬉しい。

***

ここまで私の愚痴を聞いてくれてありがとう

最後最後に置き土産をするようで申し訳ないけど、ここまでの話はどこの店も人手不足なのが良くないと思う。

人件費も高騰して人数を用意できない中、セルフレジや猫型配膳ロボに頼りっきりになってしま企業にも課題はあると思う。

からお客様が全て悪い訳ではないんですよ。

お客様のために、我々は働いていますからね。

お客様は神様です。

さようなら

映画ランド・オブ・バッドを見た

現実戦争で起こっている現場基地の分断を描く意欲作だが作品自体が分断されてしまっている印象でちょっとノレなかったので62点。

 

新米JTACの弟ヘムズワースはフィリピン小島に囚われた情報員の救出作戦アサインされる。敵を発見するも敵が民間人虐殺し始めそれを救うために戦闘になりてんやわんや、チームは壊滅状態に。リアムは基地無人機オペレーター更新しながらあちこちを逃げ回る羽目に。で、まぁチームの生き残りと合流したり敵の基地に乗り込んだら捕まっちゃったりそこで拷問を受けて爆撃と同時に脱出して敵のボスを倒したりいろいろあってなんだかんだ脱出する。

みたいな話。

 

俺が見る映画に出てくる弟ヘムズワース、なんかいつも血まみれで命からがら逃げ回ってから逆転に転じてるな。

というのは置いておいて、まず冒頭、出撃前の主人公テーブルに載っている2種類の味のシリアルのうち、どっちを持っていくかをなんかずっと悩んでるところからまり、同様に基地から作戦を援護するラッセル・クロウの登場シーンは出勤後にコーヒーメーカーポーションがぐちゃぐちゃにされていることにブツクサ文句を言いながら設置し直すところから始まる。ここからもう既に軍人でありながら生活軍事作戦という意識で生きてしまっているということが提示される。

そして実際に現場戦闘に巻き込まれ生死の境を彷徨うことになる主人公基地からそれを必死に支えるラッセルのバディものとして展開していくが、ラッセル基地では同僚がみんなで集まってテレビバスケ試合熱狂しており、作戦が進むと「超過勤務からお前はもう帰れ」と引継ぎもそこそこにラッセルが指令室から追い出されるという、「戦場」と「基地」の分断が加速していく。

空軍基地という非常事態の場でバスケ試合に集中したいか電話も取らないという同僚らに対してラッセルが冒頭では「ちゃん電話には出ろ!俺の嫁今日出産するかもしれねぇんだ!」と怒るシーンが最後に「ガチ緊急事態の連絡すらおざなりに処理する」というサスペンスにつながり、ラッセルが怒りを爆発させテレビ破壊する展開は主人公との遠い共闘を経て「現実感を取り戻したラッセルVS能天気軍部」の対立構造として趣深い。

おそらく過去であれば空軍は「自分たち戦場まで飛んでって爆撃する」というリスク戦場を共にする覚悟を背負っていたので連帯感があったが無人機がメインとなった今では「なんか遠いところで戦ってる奴がいるらしい知らんけど」みたいな、もはや画面の前で戦争を見ている一般市民と同じ感覚になってしまっているという現代の軍のリアルを描きたいんだろうなというのはわかる。

主人公をJTAC(統合末端攻撃統制官)という現場で端末使って航空支援要請する担当にしたというのも現代戦闘リアルを描こうという観点から見れば面白い方法だと思うし、実際ド派手な戦争が始まるまでは結構興味深く見られた。

 

ただ、そういう2024?2025?年のリアル戦争というテーマが一面にはあると思うのだが、いざ戦闘が始まってから現場パート1990年代2000年初頭のようなアクション映画としてのミリタリーアクションになってしまう。個人的に一番近いのはエネミーラインとかかな。

新米JTACというポジションでオドオド戦闘に出るというのが面白ポイント最初戦闘ではチームの陰ではわわ~って感じだったのにいざ一人になると急に近接戦闘は強くなるし敵の銃は主人公には当たらず主人公の銃はなぜか当たり、都合のいいところで生きてた味方が合流し捕らえられ殺害される。水責め拷問を受けていたので爆撃による炎を避けられたって展開はちょっと面白かったけど、でもお前風呂から腕出して暴れてたたけど平気そう?ってのは気になるし、敵のアジト通路という通路を炎が覆ってたけど捕虜はみんなピンピンしてるし敵のボスもなぜか平気。

急にリアリティライン下がったな……って気になっちゃう。

敵のアジトを壊滅させようと爆撃指示をしたあとに捕らえられてしまい、自分が捕らえられている基地への爆撃を自分で指示してしまうという皮肉な展開は悪くない。拷問を受け基地の中を逃げ回りボスをぶち殺し最後の爆撃までに基地脱出しようと苦労する主人公とのカットバックで、指令室から追い出されたラッセルスーパーヴィーガンの妻の指示で買い物というミッションアサインされ苦労させられるってのも嫌いじゃないし、主人公がようやく電波が通じる場所に出て基地電話するもあしらわれ、ラッセル電話するもラッセルは妻と電話中。ようやく繋がってラッセル基地に急ぎながら電話するも基地バスケに熱中してつながらない。という「現場基地の分断」からくるサスペンス面白い

でもその結末が「いそいで基地まで戻って廊下を走って指令室に爆撃のゼロコンマ何秒前に何とか間に合って回避される」ってのぶっちゃけどうなん?いまさらそれ?90年代ミリタリーアクションを参照してるのはわかるし、そういうテンプレートとしての楽しさはあるけど、2020年中盤の戦争現代性をテーマとして打ち出しながらそれ?って冷めてしまった。

 

そんなこんなで航空支援無人化による現場基地の分断をテーマに描きながら、同時に現代リアル作戦事情90年代ミリタリーアクションの分断が俺としては非常に気になる。リアルにやりたいんかファンタジーやりたいんかどっちやねん!と座りの悪い思いをずっとし続けることになった。

とはいえ90年代ミリタリーアクションとしては予算感はないけど工夫とCGで迫力はあるしやろうとしていることの面白さは十分あるのでそういう映画として見るなら全然及第点はあると思う。実際、文中で挙げたエネミーラインって俺の中で75点くらいはあるからね。別にミリタリーアクションが嫌いなだけではないのよ。現代技術90年代アクションを撮ることが目的ですってことなら70点後半くらいはつけられると思うので、金ロー感覚で見るのがオススメ

2026-01-26

映画ナイト・オブ・ザ・リビングデブを見た

日本公開を考えてタイトルつけれんか~という理不尽ツッコミをしつつ、思ったよりも好きな感じのゾンビものパロディ映画だった、63点

 

バーでハメを外して知らんイケメンの家で目が覚めたテレビカメラウーマンデブ(デボラ略称)が男からさっさと家から追い出されると外はゾンビだらけに。イケメンと手を組み逃避行の末、イケメンの家に逃げ込むも実はこの騒動イケメン実家問題だったことが分かり再び逃走、自警団による街の封鎖から逃げ出したりしつつテレビで街の実情を訴えたデブはなんだかんだで助かるのだった。

 

と、いうわけでデブっていうのは肥満体のデブじゃなくてデボラデブ日本配給会社がもうなんでもええわ!とヤケクソになってこのタイトルを付けたわけではなく、原題も「NIGHT OF THE LIVING DEB」という出会いがしらの特大ノイズ。冒頭のバーのシーンでデブ(主人公)とデブ(肥満体)が一緒に飲んでるところから始まるから余計に混乱する。

で、この作品を完走できるかどうかはこのデブをどう感じるかによる。っていうかこの作品に出てくる奴ら全員ちょっとっていうかだいぶおかしくてその中でも主人公であるデブ自信過剰自意識過剰空気が読めないイカれたクソポジティブオタクっていうドカ盛り属性メチャクチャウザい。こいつをウザ面白いと思えなかったら90分もたないと思う。

一方でヒロインになるイケメンも過剰に意識高い系で顔に自信がありすぎるし、なんか常に髪を直してる。これは日本でいうところのアイドル主演映画で顔には汚しが入るのに髪がサラサラみたいなののアメリカパロディなんだろうな。

感じ悪い金持ち権力者、なんか調子乗ってる自警団気取りの奴らと映画あるあるがどんどん登場する。

そんなこんなであるあるネタカリカチュアされすぎた奴らがゾンビ映画パロディし続ける映画

 

笑いもしょうもない小ネタをひたすら重ねていくスタイルで本当にバカバカしいし不謹慎

例えば、隣人の老人の様子を見に行くと死んでいる。それを見たデブは老人の手をそっと胸の上に直して顔に手を置き瞼を引き上げる。イケメンが「なんで目を開けさせたの?普通は閉じるだろ」と突っ込んで目を閉じさせるもデブは「天に昇っていくさまを表している」と目を開けさせる、対抗して閉じさせるイケメン、また開けさせるデブ。といった「死体の目を閉じさせるシーン」パロを延々とやったりする。

他には車で逃げだしたデブがなぜか蛇行運転してわざとゾンビを轢きまくりながら「イエーイ!40ポイント!」とか言いながら爆走するシーンとかもシンプルイカれてるし、そこでイケメンが「もし治療方法が見つかったらどうするんだ!」と諫めるのも、言われてみれば確かにその視点なかったなと思わされる。

パロディ要素を抜くとバカみたいにスカスカ映画なんだけど、撮った人はゾンビ映画好きなんだろうなっていうのがかなり伝わってきてよかった。

 

スカスカの中でもモテずに生きてきたオタクデブ逃避行を通じてイケメンといい感じになって気持ちが通じ合い、最終的にテレビから街の外にメッセージを送るシーンは結構よくて。いかにもオタク女子みたいな服装だったデブキャスタードレスを身にまといヘアメイクバッチリして(誰がやったんだ)、カメラに挑む。

コストを払ってまで私たち2人を助ける必要があるのかという疑問はあると思う。でも、こんなひどい状況でも真実の愛を私たちは見つけた。だから最初の疑問への答えはYesよ。みんなは私たちを助けるべきよ」というような演説をする。いや、どういうことだよ!と思いつつも「コスト」じゃなくて「愛」で助け合うのが人間だと、利己的の塊のデブポジティブを貫き通したメッセージはなんか妙な説得力があってよかった。

しかしその後、後ろから洗われたゾンビデブは肩を噛まれしまいその様子もテレビ中継される。

そして街の外ではTikTokテレビであの映像は本当かどうかを自称有識者らが話し合い、ご意見表明し、助けるべきかどうかの議論が活発化し挙句の果てには「デブの雄姿を見て私も勇気を出して彼にプロポーズしたの!」と隙あらば自分語りはじめるバカまで現れててんやわんや。ここ好きポイント

で、結局噛まれデブは助かるんだけど、これ意外にちゃんと考えて作られてたなってなるのが「ゾンビは人を食べる」は描かれてるけど「噛まれた人がゾンビになる」は作中で一切描かれてない。「噛まれること」と「ゾンビになる」は別問題だったという驚愕オチが出てくるんだけど、これも言われてみれば確かにそうだなって。

そして救助隊に「ゾンビからって先入観で見ちゃダメだよ。それともゾンビヘイト?」ってイケメンが窘められて、イケメンが「そんなわけないだろ、俺の友達にもゾンビはいるし」とまさかの「I have black friends」構文で返すという展開も嫌いじゃない。

 

そんなこんなで低予算ながらも徹底的にゾンビ映画社会パロディしたいい意味しょうもない映画。正直、映像としての見応えはあんまないし、特殊メイクは明らかにヘタクソだけど主人公たちを楽しく観察できるならそこまで悪い映画でもなかったかな。

2026-01-21

映画ripリップを見た

手堅い佳作だけど座組に求められる期待値は超えてこなかったかなって感じで63点。

 

マイアミ市警の麻薬取締チームの警部が殺され、その後任にマット・デイモン就任警部の死や市警蔓延する汚職についてベン・アフレック含む部下とともにFBIらに詰められてしまう。その後、マットが得たというタレコミ情報に基づき、地元の地味な家を探索すると屋根裏部屋から2000万ドル(30億円)が発見される。警察ルールによってその金をその場で数えることになるが、マット含むチーム全体の空気だんだん変な感じになるし急になんか汚職警官はやってくるしでてんやわんやに。私たち一体どうなっちゃうの~!?

というお話

 

まず、ちょっとヴィジュアルに物申したくてぇ。え、お前アラブ系やったっけ?っていうか最初FBI: 特別捜査班」のエジプト人マジで見間違えた特大髭面のベンアフはまぁベンアフっぽさはないけど意外に似合ってるからまだマシとして。今回、マット・デイモン白髪交じりのチリチリの全面髭面で信用できないコワモテを演じてるんだけど、マットにそれは無理だよ。だってもう誠実でかわいい顔してるもん。それがハマるのは絶対にディカプリオだよ!ってなった。

まぁベンアフとマットって幼馴染でけっこう定期で一緒に映画作ってて賞ももらってるし、この映画も2人で立ち上げた会社で作った奴だから2人でこんなふうにやろうねってキャッキャしながら作ったんだろうから、まずこの2人ありきだとは思うんだけどさ。実際、この2人の絡みはシーンデザインの妙も合って見応えがあったしすごいよかった。

 

で、ストーリーとしては30億円、しかも外部には漏れてない金が急に目の前に現れた時に人はどうなってしまうのかっていう、実際にあった事件インスパイアされて作られた作品で実際の事件では30億円も現場で数えるの超大変だった(精神的だけじゃなくて物理的に)ってだけだったのを、警察内部での汚職チェイスっていうエンタメ要素を追加した結果、ちょっと作品として変な感じになってる気がする。

この映画には融合しているようで実は溶け合ってない2つの要素があると思ってて。

1つ目は元々この事件を知ったときに考えたであろう「30億急に目の前に出てきたら正義も揺らいじゃうよね」っていうメンタルサスペンスという側面。急に手に入った財宝をめぐって仲間割れが始まっちゃうやーつね。

で、2つ目は「もともと組織内にいる裏切者を探し出す」という一般的な炙り出しミステリサスペンス

これって「後から壊れちゃう話」と「元から壊れてる話」だから接続って意外に難しい。

この映画は元々警部が殺されるところから始まるので2つ目なんだろうなって感じで始まる。で、途中で急に1つ目が始まるんだけど1つ目の途中でどんどん2つ目の要素を消化していくからすごいゴチャゴチャしてくる。

マットがなんかどんどん強権的に場を支配しだしたかと思ったら、通報もしてないのに汚職警官がやってきたり、部下の生活に困ってる女性警官10ドルくらいパクってもバレないよねって話をし出したりする裏側でベンアフはマットを疑ってたりするのとは別にかいの家からは誰かが監視してるし、その一方でアジア人はどっかに謎の電話をかけてる。

実際のところそれぞれの要素は脚本的にしっかり回収されるのでサスペンスっていうよりはミステリとしてはなるほどねってなるようにはなってるんだけど、それぞれの要素が本来持つジャンルとしての緊迫感は細切れにされちゃった感じでどこにノレばいいのかよくわからない座りの悪さを感じた。

 

ただ30億円が発見された家とその周辺で起きる謎と人間不信と緊張感という部分に関してはやや「緊迫させたろ!」っていう製作者側の気迫が見えすぎてウッってなる部分はありつつ、見応えはある。

特に好きなシーンはアジア人とマットが向かいの家に向けて歩いてて、警官ってだけで相手が緊張しちゃうよねみたいな世間話をしつつアジア人がマットをちょっと疑う発言をしてマットがそれを咎めて緊張が走る。で、アジア人だけ元の家に戻るように言われてアジア人カメラフォーカスしてアジア人の後ろにぼやけたマットがチラチラ映ってて、え?これ後ろから撃たれる展開?え?ってこっちもなるし、アジア人の顔もどんどん強張っていく。そして気付くとマットも背を向けて家に向かって歩いている。ってシーンがあってココ白眉

ミステリとしても、いやそれカナリアトラップやないかーいって割と早い時期に割れちゃう可能性があってそうなると後が全部茶番なっちゃ危険性はありつつ、マットが金をパクろうと人によって別々の額を言っていると見ていて思えるように話は作られてるのも悪くない。

途中で銃撃を受けた時に銃撃にあわせてカメラがガクガク揺れる(部屋全体を映す固定カメラが銃撃を受けるたびに揺れる)演出はこれ何年の映画やねんって正直ちょっと笑っちゃったし最後チェイス作風から考えたら正直、別にそうじゃなくてもっと知的解決でよかったのではと思わんでもない部分はありつつ、この手のジャンル映画として手堅く作られてるなって感じ。

 

あとメッセージとしてマットの腕には「俺はいい奴?」というタトゥーと「ずっといい奴」というタトゥーが彫られていて、ベンアフの腕には「俺たちは善人か?」というタトゥーが彫られている。全編見てから見返すと、最初から最後まで徹頭徹尾そういう話だったなって、マットのタトゥーの本当の意味も含めてちょっとしんみりしてしまった。

 

とはいえあん予算感もないしベンアフとマットが組んで2026年に撮った映画としてはもっと大規模に面白いものを期待していたのでそれに比べるとこんな感じなのかってのは否めなかったかもしれない。アマプラとかで3.5くらいの評価で期待しなくて見てたら+5点くらいつくかもしれない。

緊迫感のあるB級サスペンスの佳作としては普通程度にはオススメ

2026-01-01

XAYA型単語

以下のような単語もっと教えて欲しい。

ただし、固有名詞は除外する。

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のらりくらり

てんやわんや

ちんぷんかんぷん

しっちゃかめっちゃか

やっさもっさ

あーだこーだ

ちゃらんぽらん

めちゃくちゃ

ぺちゃくちゃ

あちらこち

あの手この手

ちんこちん

なんやかんや(なんだかんだ)

いっさいがっさい

にっちもさっちも

しどろもどろ

えっちらおっちら

〇なり〇なり(大なり小なり など)

〇かれ〇かれ(遅かれ早かれ など)

2025-12-26

もう病院行かない

形成外科的な手術のために麻酔打てるかの確認?のために検査受けたら

心臓問題があることが発覚しててんやわんや年末年始病院で過ごすことになりそう

から病院行ったらろくなことにならない

形成外科手術なんか受けなければ入院する必要なんかなかった

もう病院なんか行かない、検査も受けない

2025-12-12

結婚式アホほど金掛かった

結婚式したけどマジでアホほど金掛かった

正確にはコロナてんやわんやの時に契約したのを延期してたから、インフレ率や給料上り幅を見るとそこは大したこと無くて、

親戚のホテル代がアホほど掛かった

コロナの時期と比べて3倍もしたから、このホテル代無かったら花火くらい上げられたんちゃうかみたいな額になってビビった

中国と揉める直前だったのも悪かった

もうちょっと遅かったらホテル代安かったんだろうなぁ

2025-12-10

こういうのが卑怯人間

共用機械の設定が勝手に変わっていて、普段通りに流していったら大変な目にあった

「みんな」でいろいろ原因探求していって、結果的に「ああ、この設定がおかしくなってるね」ってわかって解決したけど

リカバリーにも大変な手間がかかった

 

なんでそんなことが起こったのかと監視カメラを見返してみると

「みんな」の中の一人が昨日、誰もいないところで勝手に設定を変えている姿が映っていた

まりそいつは原因が自分だってわかっていながら、素知らぬ顔で「あれ~?どうしたんだろ~?」とか言いながらてんやわんやする俺たちを見ていたわけ

 

最初から「めんごめんご、俺が設定変えたの忘れてたわ」って言えば後処理ももう少し楽だったのによ

ほんと卑怯人間だなと思った

2025-12-05

映画】決戦は日曜日を見た

ポリティカルコメディの佳作。増田政治クラスタは見たら笑ったり怒ったりできると思う。72点。

 

衆議院解散直前に地盤ガチガチ大物議員が倒れ急遽娘、宮沢りえを担ぎ出すことに。10秘書を務める窪田正孝政治世界世間も知らない素人娘のサポートてんやわんや。なにもかもうまくいかない選挙活動を続ける中お互いの心境変化があって……

というお話

 

個人的に若干ノイズだったのが宮沢りえの役が「バカ政治家」をカリカチュアしすぎていて現実感が薄いこと。

作中でどうやら父親に金を出してもらってネイルサロンを開いてそこのオーナーをやっているらしいことが示されるが、それ以外のパーソナルな情報をごっそり削ぎ落とされているので「そういう存在」として突然生み出されたような違和感がある。

政治家の娘でずっと秘書をやっていたので世間のことがわかっていない。はわかる。

政治家の娘だけど政治に関わっていなかったので政治のことがわかっていない。もわかる。

政治家の娘だから世間のことがわかってないし、政治に関わってないか政治のこともわからない。

は、そんな奴おるかなぁ……?になってしまう。

いちおうネイルサロン従業員雇ってお商売やってるわけじゃん。いろんな人と話するわけじゃん。たぶんワイドショーとか好きじゃん(偏見)。世間一般的炎上政治リテラシーは備わってるんじゃないかなぁと思うのは、もしかしたら自分所属するレイヤー以外を俺が甘く見すぎてるだけかもしれないけど。

それくらい宮沢りえ過去バカ政治炎上事件タスクを次々こなしていく。まぁそれが楽しいんだろと言われれば、確かに笑いましたけど!?逆ギレするしかないんだけど、一方でこんなことするかなぁという気持ちもあったというお話

ただ宮沢りえ自体バカで無神経で甘やかされて育ったお嬢様を溌剌と演じていたし、政治世界の波にもまれワールドイズマインだった自分が崩れていくさまを細やかに演じていてよかった。

 

ポリティカルコメディとしては面白くも何気に先進的。

例えば、爆笑エピソードとして記者に「少子化問題について一言お願いします」と問われた宮沢りえが「結婚してないのに子供を産まないのは怠慢ですよね!」と答え、それを日本国アイコンが絶賛するというシーンがあるんだけど。これ実際に2025年参政党の神谷街頭演説でやってて反応もその通りで笑っちゃう2022年映画なのに。

また、途中で目的が変わって意図的炎上しに行く展開になるんだけどその中で、敵対陣営街頭演説中に乗り込んでいって拡声器で怒鳴りたてて妨害するというめちゃくちゃしよるシーンがあるんだけど、これも2024年補選つばさの党がやって大問題になったことと類似する。

今見て面白映画だと思う。

 

気になる人も多いと思うけど逆にそれが面白いと思ったのはこういうズレを笑うタイプ作品に登場しがちな「世間の目」役のキャラが今作では登場しない。

地方議員も後援者も選挙事務所の面々もみんな政治世界にどっぷりのアウトローたちだし、そこに紛れ込んでくる異分子である宮沢りえ世間感覚ゼロのヤバ女。アウトローたちは普通感覚で見ればおかしいことを言ったりしたりするのを宮沢りえが「それってマジ?」とツッコミ宮沢りえ政治的におかしなことをするとアウトローたちがツッコむという構図が楽しかった。

そういう意味ではこの作品では世間の目で見てまともなことはほとんど行われない。

 

また非常にシニカルにかつ現実的政治世界を捕えていて、賄賂の分配は非常にロジカルに単なる業務として行われているし、なによりフフってなったのは公示日に新人秘書に「当選しますかね」と聞かれた窪田が「するよ。世論調査の結果もらってるし、見てない?」と答えるところ。既に圧倒的地盤があるので、それをひっくり返されるだけのトラブルがなければ当選することは最初から決まっているという地方政治のある種の冷たさ。シビれるね。

 

後半の展開としては父親政治スキャンダルが報じられさらにそれが事実で他の政治家のように秘書尻尾切りされてシャンシャンになるところを目撃したり、実は父親意向ではなく擁立で利害が対立した地方議員たちが「全員で操って各自利権を最大化するためだけ」に自分が選ばれたことを知ったりして、すっかり政治世界に嫌気がさした宮沢落選することを決意する。

また窪田も病院自分生き方を振り返っていた宮沢父親から「お前の考える自分の娘の幸せはお前が自分幸せ押し付けているのではないか。もし(窪田の)娘がお前が考えるのと違う道を行こうとしていてもそれを受け入れてやれ」と言われ"選挙"の正しさを見失っていた自分気づき宮沢に協力し共に落選を目指す。

ここから政治スキャンダル証拠暴露したり、さら自分でもスキャンダルを起こしてそれを拡散してどんどん炎上しようとするのだが、そのたびに別の大きな社会的問題が発生し話題はかき消え、スキャンダルは別方向から評価されむしろ評価が上がって行ってしまう。

このあたりのドライヴ感はめっちゃ楽しい。こんな都合良くいかんやろ~とも思うのだけれど、小泉内閣の後半に支持率が下がりそうなタイミングでなんか別の大きなトラブルが起きてそれの対応に奔走しているうちにまた支持率が持ち直して、みたいなことが実際あったよなぁとも思ってしまう。政治という大きなうねりの中では個人意思など問題にならないのだ。

そして最終的に宮沢当選する。秘書の一番偉い人はこう言う「投票率いからね」。そう、最低得票数が決まっている以上、投票率が下がる=浮遊票が減れば公示日に「当選する」と言われていた通り何もしなくても看板議員当選する仕組みになっているのだ。言外のメッセージとして非常に強いものを感じる。

特筆してなかったけど窪田正孝はいい役だった。達観しながら諦観していて"政治的"常識人でありながら一児の父としてかろうじてつま先を現実に残している。

特によかったのは宮沢選挙の裏側の汚さをマスコミ暴露すると騒ぐシーン。

宮沢に対して「たぶんメディア相手にしない」と告げつつも「仮に報道されてもこちらとしては把握してないとリリースを出すし、本人に問題があるので信頼できる情報とは言えないとしてこちらが把握している過去あなたスキャンダルをどんどん出していくことになる。そうなった場合、仮に落選することができても貴方のその後の人生にも多大な影響を与えることになる」とめちゃくちゃ申し訳なさそうに腰を低く脅迫する。

こいつ終始腰が低いのにデリカシーないしズバズバだしめっちゃいいキャラなんだよな。

宮沢との共闘前の印象的なシーンとしては、ノンデリ発言宮沢ともめた後に事務所屋上から「みんなからの扱いが雑で許せない。政治世界おかしい!改善されないならもう辞める!」と訴える宮沢に対して屋上に向かい「いまさらやめられない、そういうもんだ」と政治うねりの中にいる人物として言外にシステム冷徹さを示し、宮沢ビルから突き落とし(下には緊急用マットが敷いてある)、その後自分飛び降りるシーン。

最後自分飛び降りるところで「こいつはなんだかんだ自分も渦中に寄り添える奴なんだな」と言うのが示されていてこういう人物描写好き。他人やらせるだけのやつじゃないっていう。秘書の鑑。

 

全体的に静かなトーンで進行して敢えて面白おかしく描こうというよりも世間常識永田町非常識という言葉があるようにそのズレがコメディとして成立していると確信して作られている強度が高い。真面目に作られているからこそ笑えるコメディ

なんとなく伊丹十三スーパーの女とか思い出した。あっちのほうがもうちょっとコミカルだったけど。

政治大好き増田オススメ

2025-11-17

映画ランボーを見た

今見るとちょっと物足りないところもありつつ、classicってこういうことだよなとも思った。

74点。

 

何より颯爽と表現するしかないような佇まいのスタローンがよい。後の筋肉ダルマになる前のスマートに絞り込まれ機能性に優れた(ように見える)肉体に強さに説得力があった。今となってはこいつずっと眠たそうな顔してるなってなるちょっと垂れ目の顔も、ヴェトナム帰還兵の悲哀を感じられてよい。

スタローンじゃなきゃこうはいかんかっただろうなと思う。

 

内容としてはベトナム帰還兵としてフラフラしてるランボーたまたまある街の保安官に目を付けられネチネチといびられ最終的に逮捕されてしまう。留置所拷問を受けた結果、ヴェトナム戦争でのトラウマ発症しブチ切れ。保安官ボコボコにして脱出、山に逃亡し山狩りに合うわ州兵は出てくるわでてんやわんやの結果、いろいろあって街を破壊して泣きながら大演説して逮捕されて終了。

 

今作のランボー基本的に人を殺さない。一歩間違えたら普通に死ぬトラップを仕掛けたり銃を撃ちまくったりするけど一応人は死なない、死なないんじゃないかな、ちっとは覚悟しておけ。なんか急にイチャモンつけられて投獄されて拷問されて逃げ出したという形なので、積極的に戦いたいというよりはランボーは静かに暮らしたい、降りかかる火の粉は払わねばなりますまいという感じ。

なので、なんだかんだあって廃坑から逃げ出した後に軍用トラックを盗んで街を破壊しまくる展開は正直違和感があった。廃坑に閉じ込められる中で一般ランボーは死んだことにされていたので(ランボーはそれを知らないけど)、ランボー普通に逃げればよかったのに、急に一転攻勢に出てもうテロリストでは?ってくらい街を破壊しまくるから「お前そんな感じだっけ?」とはなった。

まぁ、あんだけやられたら怒って当然だよなとも思うんだけど。

 

あとこれが当時の空気感かぁってなるのが、途中でランボー戦争英雄グリーンベレー殺人マシンだったことが分かったとき保安官ズが「戦争英雄殺したらマズくない?」ってならずに「グリーンベレーって怖くね?」ってなるところ。

あ、そっちなんやってなったね。あくまで敵としての強さに注目するんだって言う。今だったらイラク戦争英雄を追いかけてるってわかったら「マズくない?」ってなりそうだけど、当時は「ヴェトナム帰還兵?知らんわ!」って感じだったんだなって。最後ランボーもそれでブチ切れてるし。

 

アクションはもう40年前の作品からモタモタしてるシーンも多くて逃亡チェイスのところとかも、ある意味リアリティがあるもったりしたシーンが続き火薬の使い方もけっこう雑だなぁあと思いつつも、ランボーが絶壁から飛び降りるシーンだけはマジですごい。

飛んだ瞬間に「あれ?ランボー本当に落ちてね?」ってガチでなる。割と真面目にショッキング映像。調べてみたら本当に落ちてて骨折しまくったらしい。なぜそんなことを……ここはすごい気合入っててよかった。

 

後は最後の大演説シーン。俺の中で作品テーマ台詞ペラペラしゃべらせる作品はよくないと思うんだけどさ。今作ではランボーがずーーーーーっと耐えてるのね。まぁ、暴れてんだけど。ずっと理不尽な目にあわされ続けて耐えに耐えて、あらゆるもの破壊した最後の魂の慟哭。さすがに点を引く気にはなれなかった。

原作ではあのシーンなかったらしいんだけど、あのシーンなかったらランボーが今でも愛されるシリーズになってなかった気はする。なぜランボーは戦うのか、戦わなければならなかったのか。トラウト大佐は「ワイがランボーを作った」って言ってたけど、「ランボー」を本当に作ったのは戦争であり、国であり、何もしなかったくせに口だけはデカ一般市民であり、経済であり、要するに俺たちだったんだといういい演説だったと思う。

 

まぁclassicになるだけのことはある作品だと思った。

アクションを求めてみると古臭い感じは否めないが、若いスタローンを見るためだけに見てもいい傑作のひとつだと思う。オヌヌメ

2025-11-06

ハウスブダイナマイトで核撃ったのが北朝鮮だとわかってたら

あの作品ってどこが撃ったかわからんから報復どこにしたらいいかわからんし、だからロシア中国もすでに臨戦態勢だった、という部分に面白みがあったんだけど、でも仮に北朝鮮だったとわかってたらどうなってたんだろうか。

ロシア外務大臣は「うちに対する報復行動じゃなくても、うちの領空ミサイル(核弾頭)が飛行することはまかりならん」ってブチ切れてたけど、これって北朝鮮が撃ったってわかっててもこの姿勢は崩せないよね。そもそも経路的に無理だって言うのもあるし、北朝鮮に核ぶち込むというていで「誤射ってことで一発くらいロシアの主要拠点に核落としてもええか」とアメリカが思っていないという確証ロシアが得ることが難しい以上、ロシアは「北朝鮮に対する核報復」は絶対に認めない気がする。

ロシア軍事ドクトリンから考えれば「アメリカがこっち方向にミサイルを撃ったということは、実際にどこに向けて撃ってても自国に対する攻撃であると見なすべき」のが合理的だと思うし。本編でミサイル到達まで18分だったことも考慮するとアメリカが撃ったらもう撃ち返す決断に入らないといけない。

中国なんかもっとそうだし、なんなら北朝鮮なんかめっちゃ近いから仮に超高精度で間違いなく北朝鮮だけ狙えますってなったとしてもあんな所に核ぶち込まれたらてんやわんやからやっぱ絶対に認めなさそう。日本的にもさすがにそれは頼むわってなるし、韓国もブチ切れるだろう。

そう考えると相互確証破壊ってあまり理論だけすぎない?って感じしてくる。せいぜいアメリカVSロシアくらいでしか成立しない。仮に中国が撃ったとしても北朝鮮が撃ったのと同じ理由ロシア中国に対するアメリカの核反撃は認められないだろうし。

ハウスブダイナマイトは結局タイトルの通り、火が付いたら終わりという問題提起をしてたけど、本当に火が付くかは甚だ疑問だなと思った。実際に核が撃たれて迎撃できませんってなったらロシア中国が核撃ってくるとしてもメンツを守るために核撃たせざるを得ないという判断する可能性はあるか。あるかなぁ。

まぁ、北朝鮮に関しては位置が悪すぎる問題もあるかもしれない。仮に北朝鮮ハワイみたいな位置にあれば撃たれたら撃ち返したらええかってなると思うけど、北朝鮮ハワイみたいな位置にあったらどこも今みたいに好き放題させてないと思うし詮無きことか。もしそうなら、とっくの昔にイラクくらいボコッコボコにされてるだろう。

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