はてなキーワード: 金ローとは
TL;DR : 自分にとってエヴァの呪縛は終わったようで終わってない。どちらかというと庵野の呪縛。それはそれとして久々に見たいアニメができたので、見る
幼少期はエレメントハンターと00の1期を見ていた(00はロックオンのハロが必死になってるシーンのせいでそのシーンしか覚えてない)。
小4にもなろうという頃にはインターネットに足を突っ込んで、TVは見なくなってしまった。
庵野に脳を焼かれたのはその頃だったと思う。アニメを見なくなったとはいえ、まだまだガキだった増田は金曜ロードショーは欠かさず見ていた。
Q. 当時の金ローといえば?
結局Qは2回見に行ったと思う(1回か2回かわからなくなるぐらいには衝撃だった)。
増田は運の悪いことにシンジと一つ違いだった。そして同じ部活の後輩(シンジと同い年)に同じく脳を焼かれた奴がいた。
そして運の悪いことに学校の帰り道も徒歩で30分ぐらい同じだった。
毎日毎日インターネットから拾ってきた考察を二人でこねくり回して(リナレイの話ばっかりしていた)
が、結局卒業して、高校に進んでからはあんまりエヴァの話はしなくなった。
しなくなっただけだったのかもしれない。
シン・ゴジラは見に行かなかった。ゴジラに興味が無かったから。
進学してしばらくたって、2021年に遂にシンエヴァが公開になった。
最初は「週末にでも(9年ぶりに)映画館に出向こうか」と思っていたが(その時点でアレだったかもしれないが)、いつの間にか飯を食った後親に直談判していて、
20時過ぎ(そもそもこんな時間に出かけるのが人生初)、映画館でチケットを握っている自分がいた。
(余談:これの前に映画を見に来たときはまだお姉さんが窓口でチケットを売っていたのもあって、大層恥ずかしい思いをした。詳しくは書かない)
エヴァの呪縛だと思った。5年も絶っていたエヴァは1度摂るだけでフラッシュバックした。
良い映画だった。増田がVoyagerが流れだしてからエヴァが終わってしまうことに泣いていた。(人生の9/20がエヴァに焼かれてきたのだ)。
良い終わり方だと思った。エヴァの呪縛からは解かれたと思っていた。
シン・ウルトラマンは見に行かなかった。ウルトラマンに興味が無かったから。
シン・仮面ライダーは見に行かなかった。初期仮面ライダーに興味が無かったから。
して、今である。
水星の魔女は興味がわかなかったし、見なかった。だが、GQuuuuuuXは庵野脚本と聞いて絶対に見たいと思った。
たぶん幼少期に00を見ていたり、大阪に行くたびに深夜枠のガンダムをホテルで見ていたりして、興味がないわけではなかったから。
今はMFゴースト(これは怖いもの見たさで視聴を決意したタイプ。けもフレ2もニコ生で毎週見ていた)を録り終わって解体した録画鯖を復活させている。
キャプチャカードを掘り出し、recfsusb2nをビルドしなおし、B-CASの端子に消しゴムを掛けた。
かといってアレをエヴァなんかに重ねてみているわけではない。エヴァと重ねて見てるやつは薄いやつだとさえ思っている。
でも見たいと思った。面白い話が見れるはずだと確信している自分がいる。
増田を麻薬のようにアニメに引きつけて、少しのトッピングだけでもフラッシュバックさせる。
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増田は
行き場のない思いを文にして
増田に投げることにした。
タイトルのとおり、20年ぶりくらいにテレビを買い替えることになって、電気屋を眺めたんだけど、まあ変わってるね。
まず、デカい。そさ
けっこう広いリビングに32インチを使ってたんだけど、32インチなんて6畳用とか書かれちゃってる。
20インチとかでスーパーファミコンしてたジジイにはビックリだ。
アナログ放送ボタンとか、Gコード予約ボタンが減った。他にも色々減った気がするけど、元々使ってないボタンなのでわからない。
録画がHDDをつなぐだけでよくなったそうな。
便利だなあ。
で、テレビを買い替えると観れないとか。
私的利用以外の目的で録画するシーンがわからない。金ローの映画を録画して売り捌いたりする人がいるとでもいうのか?だいたいの作品は数百円払えばプライムビデオやHuluでみれるのに、そんなの買う人いないだろと思うのだが。
車内でぐずる子供を静かにさせるためにDVDに焼いたり出来るのかと聞いたら、それは出来るけど大半の車載DVDプレーヤーは再生できないらしい。
10年ちょっと前、3D元年とかVR元年とか言ってたが、3D機能はすっかりなくなったようだ。
要らないよな。
今までFIREstickでプライムビデオをみてたが、テレビに内臓してるらしい。
便利そうだけど、FIREstickを何年か置きに買い替えてた身からすると、数年でスペック足りなくなったりしないか不安である。
そして安いな。
フルHDなら2万、4Kでも中華メーカーだと5万くらいからある。
テレビ台のほうが高い。
というかテレビ台じゃなく壁寄せが主流なのな。
浦島太郎だよ。
そうだね、テレビを買い替えることだね
というわけで嫁が実家からもらってきた19型から43型にクラスチェンジしたよ
家電屋で7万しなかった
本当はもう少し安いのにしようとおもったけど、ハイセンスのはテレビスタンドに取り付けるにはやや甘い仕様とのことで、子供の安全性からこれにしたよ
別に画質とか音質に拘っているわけじゃないからコスパとかもどうでもいい
嫁の実家ではよくドラマを撮りためているらしいけど、我が家はそもそもテレビを見る頻度が少なく、過去作はアマプラとかでみるのが普通だったよ
嫁は録画とかしたかったようだけど、そもそも手元にあったのは手のひらサイズの19型っていう骨董品だからなんかもったいなかったよ
しかーし、新居に引っ越すにあたって43型を買ったのでとりあえず録画環境はできたわけだね
最近のはHDDを接続すればあっという間に録画できるけど、HDDがでかすぎなのでスティックSSDにしたよ
そんでさっき録画予約をしてきたところ
覚えている最古のものは、アナログ放送をPCで撮りためて編集していた記録かな
その時はアニメにはまっていて、ガンダムダブルオーを取っていたよ
アナログの低画質をどうにかして良画質にしようと奮闘していたっけ
逆に就職してからはテレビすら見る気概が薄れ、録画するという習慣自体が完全に失われていたよ
結婚して嫁のテレビがみることになってからようやくテレビと再会した感じかな
だからきちんと録画できるかとか、今からちょっとわくわくしている
テレビが廃れているのは事実だけど、この録画という文化は意外とありなんじゃないかなって感じるよ
もっとも、SSDは1TBしかないので100時間しか貯められないけどね
もしかしたら、これを機にアニメやドラマを色々見ることになるかもしれない
そもそも今どういう番組が放送されているのかすら全然興味ないからさ、自分で探してみようという気が一切起きなかった
久々に民法の番組表をみながらどんな番組があるのかとかチェックしたよ
録画ってそういう体験を思い起こしてくれるね
すずめの戸締りを金ローでみた。
終始、震災を扱う手つきが雑で、物語のエモの舞台装置にされていて不快感があった。
以下、ネタバレ注意。
見てて気になったところ。
震災は「閉じ師」が封じられるという世界観なので、大震災が起きたところは「しくじった」とされる。
人間の及ばないところだからこそ納得せざるをえなかった生死が、震災を操作できるものにすることで、個人の責任に帰結してしまう。あまりに自然災害の本質とかけ離れている。
・「人の想いがその地を沈めてきた」というセリフ
じゃあ大震災の起こった土地はその想いが足りなかったんですか???と詰め寄りたくなってしまう
・おばとすずめの言い合いの言葉のえげつなさ、なのにテンプレートなところ
「あなたがいるせいで家に人も呼べず婚活も上手くいかない」「重いの!」という言い合いのなんかいきなり生々しくエゲつないとこ、でもリアリティがないとこ。
いや、なんか新海誠の思い描く「アラフォーの独身女の苦悩=コブ付きのせいで婚活上手くいかない」っていうテンプレ感というか、取ってつけた感。今までバリバリのキャリアウーマンで年下の同僚からの恋心にも気づかなかった叔母さんの人物像とかけ離れてね?
そんで言い合う叔母さんの顔に、今までなかったほうれい線が出現して醜くなる。
「ヒステリックってブスだよね〜」みたいな偏見があるのか?という穿った見方をしてしまう。なんでおばさん、いきなり老けた?
つーかこの言い合いは、新海誠曰く「前に進めるように、ダイジンの親切」らしいけど、ハア?? 自分で選びとった言葉じゃないなら何の意味があるんだよ、この会話。
叔母さんが必死に隠してきたことがあるとして、それをすずめに伝えるとして、それが彼女の意志でなければ前に進める訳ないだろ。
・ダイジンが震災孤児だという無神経さ、そして救われないのかよ
ダイジンはかつての震災孤児が要石として名乗りを上げたらしい。この設定、いや、絶句するんだが。悲しい過去!とか自己犠牲!とか、そういう泣きのために入れていい設定じゃないだろ。なんで震災孤児がそんな苦痛の自己犠牲の選択をして、解放されて誰かの子供になれるかと思ったら無理で、また自己犠牲に戻るなんて言うストーリーを安易に作るんだよ。本当に手つきが雑!震災は感動エモ泣きのための舞台装置じゃないが…?
・結局世界は何も変わらない
すずめがうっかり抜いた要石を元に戻した。起こった現象としてはそれだけだ。別につらい役目を担っていた要石のダイジンが解放されるわけでもなく、閉じ師の運命から草太が解放されるわけでもない。
世界は前には進まない。ただすずめが、「おばさんと本音を言いあえたし過去の自分を抱きしめられた」だけだ。
BTTFって誰でも知ってる名作として真っ先に挙げられがちっぽいけど、おれはちょっと違和感を覚える。
もちろん超有名作品だし面白いんだけど、真っ先に挙がるベタなチョイスか?って言われたらスターウォーズとかインディジョーンズとかが真っ先に来ない?って思う。それかバットマンとかスパイダーマン辺りか。キャラもアイコニックだし。BTTFもデロリアンとか十分アイコニックではあるけど。
気持ち的にはそこから半歩後ろくらいのダイハードなりランボーなりマトリックスなりの有名作と並ぶくらいの感じな気がする。それかショーシャンクとかシャイニングとかファイトクラブとか、映画好き1年生っぽいラインとの狭間くらいか。
最近どっかでMCUのスパイダーマンがデススター作ってたのは老人向けの好感度稼ぎじゃね、みたいな事書いてあってウソやんって思った。その辺はおれがガキの頃DVDで何遍も観まくってたという個人的な環境の問題なのかもしれない。まあそれ言ったら全部個人の感覚なんだけど。
小学生の頃によく母と一緒にGEO行って映画借りてたけど、クレしんで見たタイトル以外にどれがメジャーどころの映画なんて分からんから親のチョイスをアテにしてたかもしれない。最新の話題作はテレビとかでなんとなく分かるけど、新作高いからあんまり借りさせてもらえんかったし。
そういう親世代の好みの影響を強く受けてんのかもしれないし、おれはちょっとズレているのかもしれない。いやでもBTTFも親世代だろうけど割と後手に回ってた気がする。単に親の好みだったんだろうか。金ローでも観た記憶はない。
親の影響を離れてネットの受け売りを語るようになってからも、自我を持ち始めて自分の好みで漁るようになり始めてからもこの感覚はあんまり変わらない。
あそこまで極端じゃなかったけど、なんか気に入らないとか周囲からしたら全然真っ当でも何でもないけど本人的には"ちゃんとした"理由とかでイジメに走る女子
真田たちみたいに表向きには明るくて活発な人たちで、いわゆる陰キャ側の私とは今までこれといった関わりもなかったのに(同じクラスというだけ)いきなり陰口のターゲットにされた時期があった
やられてる間は理不尽でしんどかったし、しんどいけど親とか学校とか周りの大人は当てに出来なかった
心たちと違って学校に行かないことは許容されなかったので仕方なく通ってたら、向こうが飽きたのか何か別の理由があったのか、よく分からないまま私は陰口のターゲットではなくなった
それからしばらく経った頃、陰口を言って盛り上がっていた女子の一人が私によく話しかけてくるようになった
どうも例のグループから弾かれたらしく、その時には彼女がターゲットになっていた
今まで好き勝手に人に嫌な思いをさせておいてよくもまあ……と思わなくはなかったが、嫌な人たちと同じことをするのもどうかと思ったので、彼女の話し相手になったり二人組で何かする課題の相手になったりする程度のことはしていた
そんな風にしていたある日、掃除の担当場所に向かいながら彼女と話していたらハブった側のグループがすれ違いざまに「(私)さん、(彼女)の相手してるとかかわいそ〜」とあの聞こえるっちゃ聞こえる声量で言われたことがあった
いやお前らにだけは同情される筋合いないだろうとか、そもそも本心で思ってもないだろうとか突っ込みたくはなったけど、口には出さなかった
俯いていた彼女に「気にしないほうがいおよ」と月並みな言葉をかけると、彼女は「ありがとう」と返してきた
でも内心では面倒臭えと思っていた
ハブられた途端にぴえんの絵文字みたいになってすり寄ってきた彼女(マジでどの面下げてきたのか分からない)のことも、他人で憂晴らしか何かをするグループの女子たち(雁首揃えて他にすることないの?)のこともとにかく面倒臭かった
ただ今更この環境を壊すとそれはそれで面倒臭いことになりそうだなという打算的なことも考えていた私は、結局この変な人間関係を年度末まで続けていた
なにもかも面倒臭かったが、面倒臭がり故に全部なあなあにして過ごした数ヶ月間だった
学年が上がると彼女ともグループの女子たちとも別のクラスになり、あっさりと彼女たちとの関わりは終了した
進路も被らなかったし当然知らないし今どうしてるかも分からないしなんなら記憶の彼方に押しやられていたけど、金ロー見ながら思い出したからここに書いて寝ることにした
映画の方は真田がどうなったかは特に描かれなかったけど(真田がどうなるかなんて関係ないからね)、なんとなく中学時代のあの女子たちみたいな感じで面の皮を厚くして図太く生きてそうだとは思った
大体推しの子とかフリーレンとかって原作時点でそもそも話題作だし
アニメ始まったらさらに話題になってネットでも大喜利激しくなるんだけど、
初見が何か作品に突っ込んで言っても「それ原作ではこうで」って解説されるから
それが嫌でみんな原作読んでいくし
まあ原作まで行かずともアニメで毎週リアタイで追う人も割合として増えていくよね。
すると話題に取り残されるのは最初にアニメ始まったときにちらっと見て、ネタに乗っかってただけのキングオブニワカだ。
フリーレンは普遍的なことを語る作品だから、大喜利にしやすいのもあるし、
いかんせん話題を最初に金ローで作ったので(悪いとは思わない)キングオブニワカが話題に参加したくって、ただの傍観ニワカで終わらずに大喜利や議論に参加する参加型ニワカになる率が高い気がする。
そうなると一々突っ込んでても仕方ないのだが、King Niwakaがたまに悪目立ちしていく。
あれはおそらく最初だけ見た人ではなく、序盤は流し見していて話題になってるからチラ見してたNiwakaだ。
序盤で出てきたジャンボストリベリースペシャルのほうがツッコミポイントが高いのに、あえてのハンバーグ攻撃。
あと今、話題の増田のフリーレンパーティーは安心って記事に対して「生理的な問題より軽装すぎる荷物のほうが気になる」と何人かがブコメしているのだが、序盤から荷物がどうなっているのかは匂わされていて、最新話でフリーレンの不思議なトランクもピックアップで登場しているから、ちゃんと見ろよって気分になってしまう。
でもどんな作品にも、どんなものにもNiwakaは居たほうが良いと思うのだ。
いやそれでもいいじゃないか。
あれもおそらくKing Niwakaだらけだ。映画を分割してまた放送するんだよね。あれかわいいよね。筒くわえた女の子背負ってさ。将来あの義兄妹は結婚するのかなぁ。恋愛系になったら、ちょっと見るのきついわー。
周りで絶賛している声が多かったのと、金ローの人気投票で選ばれたっていうので見た。
感想としては、「刺さる人には刺さるけど、大ヒットとまではいかない地味な映画」という感じだった。
・「魔法」という題材に反してストーリーラインがこじんまりとしているように感じた。
せっかく「魔法」というワクワクする題材を使っているのに、「話が終始ミラベルの家族間のいざこざで完結している」「見せ場であるミラベルと祖母の和解シーンが対話であっさり終わってしまう(その直前に家が崩壊するという派手なシーンはあるが)」なのもあってアニメ映画としてみるにはスケールが小さい作品だと思ってしまった。
特に祖母とミラベルの和解シーンは「どちらも魔法が使えない」という設定のせいで、アニメ映画なのだから本来いくらでも派手な映像に出来そうなのに、地味であまり印象に残らなかった。
最後の家族でのミュージカルシーンや、ミラベルがドアノブを握ることで家が魔法の力を取り戻すシーンの演出も派手ではあったけど何故かあまりピンとこなかった。全体的なストーリーラインが弱い印象があったからかも?
最後のオチの印象が弱く見えることに関しては、結局家族やミラベルの状況が序盤と何も変わらないように見え「がち」なのもあると思う。
序盤の状況とは、家族はこれからも魔法によって村の人々を助けなければならない、ミラベルは魔法を使えないまま。
実際は心理的には大きく変化がある。家族間にあった不和は消え、家族はみんな「家族の圧」に縛られなくなり、おのがままのマインドで生きられるようになった。ミラベルは魔法を使えないのではなく実は祖母と同じような「魔法を管理する」というギフトを持っていたということが明かされる?(これに関しては映像からそう読み取れるという考察をちらほら見かけた、がセリフでは明示されてない)
でもパッと現実の状況だけ見るとそんなに変わっていないようにみえる。
あとは家族と一緒に暮らしていくオチが、ミラベルが家族から冷たい扱いをされる描写が長いために「なんだかなあ…」と思わされてしまう。
ミラベルが家を出て外の世界を知るようなオチ、或いは数年後の家族の姿が描写されるとかあればまた違ったのかもしれない?
ミラベルは序盤から「家族の中で1人だけ魔法が使えなず、家族の大多数にあまりよく思われていない」というキツい境遇だ。最初はこれが底の状態で、てっきりここら家族と和解していくのかと思っていたのだが、その後もミラベルが家族のためにやることなすこと空回りした挙句、「自分のせいで家と魔法の力が崩壊してしまう予言」が家族間で共有され、家族みんなから総スカンを喰らう。ここがドン底。昨日の金ローではこの時点で22時である。
1時間くらいミラベルの辛い境遇と空回りを見せられなんともいえない陰鬱な気分にさせられた。宝石の国のフォスか?
しかもその後の1時間に予言の謎解き、家族の抱える問題の解決、祖母との和解、家の崩壊と復活まで詰め込んでいたためにどの要素も物足りなくなっていた。尺配分をそもそもミスっているような気がする。後半に詰め込みすぎというか。
あとミラベルが家族にキツイ言葉を言われるパートが長かったせい&人数が多すぎで、家族に対して愛着がなかなか湧かなかったのもある。
特に「ミラベルが家族と家を滅ぼすという予言」を家族が言いふらすシーンとか最悪の奴らじゃん……となってしまった。その予言を見たブルーノは「その予言を家族に公にするとミラベルの立場が悪くなる」ために秘密にしていたのに……。
個人的に実写じゃなくアニメ映画なのだからキャラクターは魅力的かつ個性的でいてほしい。それはビジュアル面だけでなくキャラクターの性格や設定も指している。
が、ミラベルは割とどれも弱く見受けられた。
ビジュアル面がパッとしてないのはまあどうも公開前に騒がれまくっていたので言わずもがな。メガネのディズニープリンセスは斬新で良いと思うが、髪型とか他の要素の組み合わせが悪いがために魅力的なキャラデザに見えなかった。
個人的にはミラベル自身も家族にも強烈に印象に残るキャラはいなかった。
特にミラベルに関しては「家族のために役に立ちたい」という主人公に相応しい善性を持っているが、家族から悪い扱いを受けるシーンが多くて「もうミラベル家と村から出て行った方が幸せなのでは…?」と思わざるを得ず、共感があまり出来なかった。
ミラベルのこの心理に関しては、毒家族を持つ人こそ逆に共感できなさそう。
「毒家族故に反抗する機会も与えられなかった悲しきキャラ」と定義してる感想を見かけもしたが、それを制作者が意図しているのはピンとこない。ミラベルが反抗して家を出ていくなどしないと成り立たない気がするからだ。流石に祖母にちょっと怒るシーンはあったが……。
家族に関しての印象が薄くなっているのはビジュアル面の弱さもあるが「人数が多い」もある。もう少し絞ってもよかったのでは?と思わなくもない。
人数が多いせいで個々の抱えている不安や問題などの解決の描写も短めになってしまい、それ故にキャラが弱くなってしまったように思う。
「家族のために結婚する不安」を抱えていたイザベラや、「魔法の喪失=アイデンティティそのものを失う」と思っていたルイーサなどはリアリティがあって好きだった。
個人的にはブルーノとミラベルの掛け合いは面白かったのでこの2人の絡みをもっと見たかった。
(というよりこの掛け合いが来るまでミラベル側の味方があまりいないので、ミラベルの会話シーンがずっと暗い)
Xでミラベルの感想を検索すると「実はこの映像はこういう意味があって!」「こういう設定があって!」というつぶやきをちょくちょく見かけた。
どうも魔法にまつわるアイテムや家族達の動作を非常にこだわっている作品らしく、そのあたりに注目すると作品をより深く楽しめるらしい。家族に対してのキャラの薄さも払拭される可能性がある。
実際初見だと確かにストーリーを追うのとキャラを覚えるのとミュージカルシーンの歌詞を聞き取るので手一杯になっていたため、また見返すと違うのかもしれない。
また、明確なヴィランがおらず(ミラベルと敵対する祖母も周囲のプレッシャーに苦しんでいたキャラとして描かれ、和解する)、日常に重きをおいたドラマ
だったのでそういうのが好きな人は好きそう。