中国軍が5年以内に台湾侵攻を行うとの予測
2020/06/17/Wed
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台湾の蔡英文総統は5月20日、二期目の就任演説を行い、中国が受け入れを求める一国二制度の拒絶を改めて表明し、その上で日米欧などとの連携を強化して行くと述べたが、無論中国政府はこれに反撥し、「祖国統一は中華民族の偉大なる復興の歴史的必然。如何なるもの、如何なる勢力もこれを阻止することはできない」と凄んで見せた。いつもながらのセリフではあるが、しかし今回のそれにはいつになく焦りと怒りが込められていたはずだ。
なぜなら蔡英文政権は米中対立構造の中でますます米国への依存を強め、中国の影響下からの離脱を試みている状況だからだ。同政権だけでなく台湾国民の多くもまた、中国への警戒感、嫌悪感を抱いている。だから中国が台湾を如何に脅しても、如何に宥めても「平和統一」(協議による台湾併呑)の可能性は遠のくばかりである。
しかし「祖国統一」を自らの「歴史的任務」と位置付けるのが中共だ。もしこれが不可能となれば、その拡張政策は挫折し、政権としての正当性も失われかねない事態となる。そこで残される選択肢は「武力統一」となるが、果たして中国は米国との開戦覚悟でそのような冒険に出るのだろうか。
「日本の周辺ではいつまでも平和が続く」との幻想を抱く日本人には意外だろうが、近い将来「武力統一」に乗り出す可能性が高い、とする専門家の予測はある。
専門家とは、かつて米国防総省の中国・台湾・モンゴル課長を務め、現在はシンガポール国立大学リークアンユー公共政策大学院客員教授であるドリュー・トンプソン氏。
最近「中共はウイルス感染期間中は台湾に武力攻撃を行う可能性は低い」との見方を示したそうだ。そこで米ラジオ・フリー・アジアは6月3日、トンプソン氏とのインタビューで、「米中対立が深まる中、台湾海峡戦争勃発の可能性はどうか」と聞いたところ、次のような回答が見られたのだ。
―――先月の全人代での解放軍の言論を聞けば、彼らは明らかに台湾問題に重点を置いている。中共による軍の近代化の重点も、台湾の武力統一の準備に関わるものだ。
―――現在台湾海峡両岸の力は不断に広がっている。中国では台湾統一を求める声がどんどん高まるばかりで、台湾政策に変更はありそうもない。一方の台湾では中国への接近を嫌い、一国二制度に反対する世論が高まっている。
―――習近平は前任者よりも有効に軍事能力を握っており、以前の指導者とは大きく異なる。今の中国を見たところ、毛沢東時代のような個人崇拝の国になっている。権力が一個人に集中し、明確な権力継承の計画が欠如している。そして台湾は習近平の掲げる「中国の夢」の重要部分になっている。
―――習近平はどのような政策を採り得るかだが、私は中国には「他に選択肢がない」ことを口実にし、台湾に武力行使する可能性はあると見る。
―――台湾を侵略する時期は2024年ごろで、2022年の中共第20回党大会が終了した後で、党内の権力闘争と関係する。そうなる可能性は非常に高いと思う。今後5年内にだ。
このように、今から5年内に中国軍は台湾を侵攻する可能性が高いというのである。
何とも恐ろしい話であるが、しかし必ずしも驚くに値しない予測ではないだろうか。習近平はすでに建国100周年に当たる2049年までに「祖国統一の完成」を含む「中華民族の偉大なる復興」を成し遂げる決意を表明しており、「台湾問題の解決は後の世代に先送りしてはならない」とも繰り返し強調している。
従って中共は「平和統一」はもはや困難と見れば、「武力統一」を速やかに実行したい衝動に駆られるのは当然だろう。
日本の政府、国民も備えはしておくべきだろう。中国が台湾に侵略戦争を仕掛ければ、それは日本にとっては所謂「武力攻撃事態」、あるいは「存立危機事態」となり、戦争に巻き込まれること必至であるということを忘れてはならない。
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なぜなら蔡英文政権は米中対立構造の中でますます米国への依存を強め、中国の影響下からの離脱を試みている状況だからだ。同政権だけでなく台湾国民の多くもまた、中国への警戒感、嫌悪感を抱いている。だから中国が台湾を如何に脅しても、如何に宥めても「平和統一」(協議による台湾併呑)の可能性は遠のくばかりである。
しかし「祖国統一」を自らの「歴史的任務」と位置付けるのが中共だ。もしこれが不可能となれば、その拡張政策は挫折し、政権としての正当性も失われかねない事態となる。そこで残される選択肢は「武力統一」となるが、果たして中国は米国との開戦覚悟でそのような冒険に出るのだろうか。
「日本の周辺ではいつまでも平和が続く」との幻想を抱く日本人には意外だろうが、近い将来「武力統一」に乗り出す可能性が高い、とする専門家の予測はある。
専門家とは、かつて米国防総省の中国・台湾・モンゴル課長を務め、現在はシンガポール国立大学リークアンユー公共政策大学院客員教授であるドリュー・トンプソン氏。
最近「中共はウイルス感染期間中は台湾に武力攻撃を行う可能性は低い」との見方を示したそうだ。そこで米ラジオ・フリー・アジアは6月3日、トンプソン氏とのインタビューで、「米中対立が深まる中、台湾海峡戦争勃発の可能性はどうか」と聞いたところ、次のような回答が見られたのだ。
―――先月の全人代での解放軍の言論を聞けば、彼らは明らかに台湾問題に重点を置いている。中共による軍の近代化の重点も、台湾の武力統一の準備に関わるものだ。
―――現在台湾海峡両岸の力は不断に広がっている。中国では台湾統一を求める声がどんどん高まるばかりで、台湾政策に変更はありそうもない。一方の台湾では中国への接近を嫌い、一国二制度に反対する世論が高まっている。
―――習近平は前任者よりも有効に軍事能力を握っており、以前の指導者とは大きく異なる。今の中国を見たところ、毛沢東時代のような個人崇拝の国になっている。権力が一個人に集中し、明確な権力継承の計画が欠如している。そして台湾は習近平の掲げる「中国の夢」の重要部分になっている。
―――習近平はどのような政策を採り得るかだが、私は中国には「他に選択肢がない」ことを口実にし、台湾に武力行使する可能性はあると見る。
―――台湾を侵略する時期は2024年ごろで、2022年の中共第20回党大会が終了した後で、党内の権力闘争と関係する。そうなる可能性は非常に高いと思う。今後5年内にだ。
このように、今から5年内に中国軍は台湾を侵攻する可能性が高いというのである。
何とも恐ろしい話であるが、しかし必ずしも驚くに値しない予測ではないだろうか。習近平はすでに建国100周年に当たる2049年までに「祖国統一の完成」を含む「中華民族の偉大なる復興」を成し遂げる決意を表明しており、「台湾問題の解決は後の世代に先送りしてはならない」とも繰り返し強調している。
従って中共は「平和統一」はもはや困難と見れば、「武力統一」を速やかに実行したい衝動に駆られるのは当然だろう。
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