米国の「反中親台」陰謀?台湾のプロ野球リーグ名を「中華」から「台湾」へと正名を提案!
2020/05/13/Wed
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■世界に誤解される台湾の「中国プロ野球リーグ」
武漢ウイルス禍の中、日本のプロ野球はいまだ開幕日を具体的に決められずにいるが、それに対して台湾では、早くも4月11日には無観客ながら開幕を果たし、5月8日には世界に先駆け、観客を入れた試合を開始したことは、台湾の感染封じ込めの象徴として世界的に注目されている。
ただ注目されるのは好いのだが、例えば米国の複数のマスメディアはこれを報じるに「中国プロ野球云々」と表現している。なぜなら台湾のリーグ名が「中華職業棒球大聯盟」(中華職棒)だからだ。これを英語に訳すと「Chinese Professional Baseball League」(CPBL)。つまり「中国プロ野球リーグ」となる。
「中華」は中華人民共和国ではなく中華民国を指すが、英語で言えばやはり「China」。だから「中国プロ野球」と報じられたわけだが、多くの米国民がこれを一見し、「防疫に成功した中国で開幕した」「中国の台湾で開幕した」等々と誤解することは想像に難くない。

台湾のプロ野球リーグCPBLは「チャイニーズ・プロフェッショナル・ベースボール・リーグ」の略。
つまり「中国」と自称するものであり、それが深刻な弊害をもたらしている
■台湾正名の提案を繰り返すクリステンセン駐台大使
実は開幕直後の4月14日、立法院(国会)でも、「CPBLはいつも中国のものと誤解されている。正名するべきではないか」(時代力量の陳椒華立法委員)との懸念が示されていた。
これに対して蘇貞昌行政院長(首相)は賛意を示している。「確かに世界で中国と勘違いされる事例は多く、区別をさせる必要はある。おっしゃる事例はまさにそれだ。世界が台湾の感染対策を最も有効と評価する今、台湾は中国とは違うことを見せるのがとても必要だ」と。
そして更に大きな話題を呼んだのが、米国の対台交流窓口機関「米国在台協会」(AIT)のクリステンセン台北事務所所長(駐台大使)の発言だ。

鄭文燦桃園市長(左)にリーグ名に懸念を表明した米国のクリステンセン駐台大使(右)
同氏は5月1日、鄭文燦桃園市長と桃園球場での楽天対兄弟の始球式に臨んだ際に、15日から始まった主に北米に向けたCPBL英語中継への期待を語る一方で、リーグ名の問題に触れ、「中国と誤解されないか。英語での宣伝ではTaiwanと付け加えてはどうか」との意見を伝えたという。
鄭文燦氏は「英語の宣伝でTaiwanと付記するのは問題ない」と答えたそうだが、米国の駐米代表が「中華職棒」を「台湾職棒」に改めるべきとの意見を出した、との報道が為され(鄭氏は「改名の建議まではなかった」というが)、大きな波紋を呼んだのだった。
■武漢ウイルス禍の中で求められる「台湾正名」だが
情報の隠蔽等で武漢ウイルスの感染を国内、そして各国に広げてしまった中国に対し、感染対策の成功で世界に光を放っているのが台湾だ。そこで蘇貞昌氏が「台湾は中国とは違うことを見せるのがとても必要だ」と語ったように、同国内では「台湾は中国の一部」とする世界で根深い誤解を払拭し、台湾の名を宣揚しようとの機運が盛り上がっているところである。
例えば「China Airlines 」(中華航空)名を「Taiwan Airlines」(台湾航空)に改めるべきだ、あるいは旅券の表紙にある「Republic of China」と「Taiwan」の表記のうち前者を削除するべきだ、との台湾正名要求が国会内、民間で高まっている。
もっともこうした正名には政府の決断が必要だが、現在の蔡英文政権は台湾正名というものには非常に消極的である。同政権は、日本では「台湾独立志向」などと報道されているが、実際には中華民国(Republic of China)体制の熱心な守護者である。
正名に着手したがらない理由として、国民党などから反対が起こって国内分断が懸念されるといった説明を繰り返しているが、それ以外には中国による恫喝への警戒もあろう。またそのように中国を怒らせ緊張が高まるのを嫌う米国への配慮が過剰に働いているかにも見える。
■国民の多くは「台湾プロ野球リーグ」への正名を支持
しかし「Chinese Professional Baseball League」の「Taiwanese(Taiwan) Professional Baseball League」への変更であれば、これは全く民間の問題だ。蘇貞昌氏が今回、その正名の必要性を強調したのは、これが政府が責任を負う問題ではないのをいいことに、正名支持の有権者の前で格好をつけただけだと疑うのは酷だろうか。その日は中華航空の正名という政府が関わる問題でについては消極的な発言を見せているが…。
一般国民はどうだろう。テレビ局民視は次のように報じる。
「野球ファンの見方は様々だ。『これを機会に世界に台湾の存在をアピールするため、英語名も漢語名も変えるべきだ』との意見がある一方、『国名が中華民国なのだから中華職棒の名のままでいい。英語名だけを変えればいい』との意見も。しかし「Chinese」を「Taiwan」に変えることにはみんな賛成している」という。自由時報によれば、正名に賛成が62%で反対が26%とする世論調査結果が出ているそうだ。
それでは肝心のCPBL自身は、この問題をどう考えているのか。
■国民党の影響下にある野球リーグは台湾正名に反対

CPBLの呉志揚氏コミッショナーは国民党の全国会議員。台湾正名には反対らしい
台湾の球界は国民党独裁時代以来、同党の影響を強く受けている。CPBLにしても歴代コミッショナーは党の要人や党に近い企業人が務め、現職の呉志揚氏も同党所属の前立法委員だ。
そしてこの国民党は言うまでもなく、台湾正名には反対の立場だ。民主化後も独裁時代の大中国思想から抜け出せずにいるからだ。
だから呉志揚氏も、蘇貞昌氏の正名支持発言を受け、「政府は干渉すべきではない」と迷惑顔。そして次のように反論している。
「我々は世界に台湾の存在を知らせるために色々やっている。台湾犬のロゴを作ったり、Team Taiwan、Taiwan’s baseballとの表記も用いている。野球をする国ならCPBLは台湾だと知っている。台湾を中国の一部と誤解する国際情勢は、改名だけでは変えられない」
まるで中国と勘違いされることへの危機感はおろか、抵抗感すら抱いていないようだ。
そしてその上で、「(政府は)なぜ先にチャイニーズタイペイ五輪委員会の名を変えもせず、民間団体から手を加えようというのか」とも。蔡英文政権が東京五輪台湾正名(五輪委員会の改称)を巡る公民投票に反対の立場だったことを皮肉っているのだ。
CPBLが5月9日に明かしたところによれば、クリステンセン氏は4月24日、呉志揚氏を招いて会談し、やはりその名が中国と混同されることに懸念を表明したというが、呉志揚氏はやはり「米国は干渉すべきでない」と反論したのだろうか。
■米国の台湾正名の「陰謀」を疑う国民党
クリステンセン氏に不満を募らせるのに国民党の蔡正元副秘書長(副幹事長)がいる。フェイスブックでクリステンセン氏を「チベットの指導者を監督、指導する職権を持った大清帝国の駐チベット欽差大臣」のような「米国の駐台欽差大臣」だと呼び、「クリステンセン氏は『中華』の二文字が気に入らないから『台湾』に改めろと指示を出したが、台湾指導者である蔡英文は、それに従っていいのか」などと書き綴っているのだ。
これは国民党一流の、政敵に対する根拠も希薄なネガティブキャンペーンにすぎないだろうか。それとも米国の親台反中の「謀略」か何かを、見抜いた上での発言か。
もしクリステンセン氏が実際に本国の指示を受け、台湾と中国との分断を目的に、敢えて台湾正名を煽っているのだとしたら…。
それであるなら台湾政府自身も、今後は米国への気兼ねは不必要ということになり、思う存分台湾正名を推進し、多くの国民の期待に応えることができるようになるだろう。
もっとも、本当のそうする気持ち(覇気)があればの話ではあるが。
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武漢ウイルス禍の中、日本のプロ野球はいまだ開幕日を具体的に決められずにいるが、それに対して台湾では、早くも4月11日には無観客ながら開幕を果たし、5月8日には世界に先駆け、観客を入れた試合を開始したことは、台湾の感染封じ込めの象徴として世界的に注目されている。
ただ注目されるのは好いのだが、例えば米国の複数のマスメディアはこれを報じるに「中国プロ野球云々」と表現している。なぜなら台湾のリーグ名が「中華職業棒球大聯盟」(中華職棒)だからだ。これを英語に訳すと「Chinese Professional Baseball League」(CPBL)。つまり「中国プロ野球リーグ」となる。
「中華」は中華人民共和国ではなく中華民国を指すが、英語で言えばやはり「China」。だから「中国プロ野球」と報じられたわけだが、多くの米国民がこれを一見し、「防疫に成功した中国で開幕した」「中国の台湾で開幕した」等々と誤解することは想像に難くない。

台湾のプロ野球リーグCPBLは「チャイニーズ・プロフェッショナル・ベースボール・リーグ」の略。
つまり「中国」と自称するものであり、それが深刻な弊害をもたらしている
■台湾正名の提案を繰り返すクリステンセン駐台大使
実は開幕直後の4月14日、立法院(国会)でも、「CPBLはいつも中国のものと誤解されている。正名するべきではないか」(時代力量の陳椒華立法委員)との懸念が示されていた。
これに対して蘇貞昌行政院長(首相)は賛意を示している。「確かに世界で中国と勘違いされる事例は多く、区別をさせる必要はある。おっしゃる事例はまさにそれだ。世界が台湾の感染対策を最も有効と評価する今、台湾は中国とは違うことを見せるのがとても必要だ」と。
そして更に大きな話題を呼んだのが、米国の対台交流窓口機関「米国在台協会」(AIT)のクリステンセン台北事務所所長(駐台大使)の発言だ。

鄭文燦桃園市長(左)にリーグ名に懸念を表明した米国のクリステンセン駐台大使(右)
同氏は5月1日、鄭文燦桃園市長と桃園球場での楽天対兄弟の始球式に臨んだ際に、15日から始まった主に北米に向けたCPBL英語中継への期待を語る一方で、リーグ名の問題に触れ、「中国と誤解されないか。英語での宣伝ではTaiwanと付け加えてはどうか」との意見を伝えたという。
鄭文燦氏は「英語の宣伝でTaiwanと付記するのは問題ない」と答えたそうだが、米国の駐米代表が「中華職棒」を「台湾職棒」に改めるべきとの意見を出した、との報道が為され(鄭氏は「改名の建議まではなかった」というが)、大きな波紋を呼んだのだった。
■武漢ウイルス禍の中で求められる「台湾正名」だが
情報の隠蔽等で武漢ウイルスの感染を国内、そして各国に広げてしまった中国に対し、感染対策の成功で世界に光を放っているのが台湾だ。そこで蘇貞昌氏が「台湾は中国とは違うことを見せるのがとても必要だ」と語ったように、同国内では「台湾は中国の一部」とする世界で根深い誤解を払拭し、台湾の名を宣揚しようとの機運が盛り上がっているところである。
例えば「China Airlines 」(中華航空)名を「Taiwan Airlines」(台湾航空)に改めるべきだ、あるいは旅券の表紙にある「Republic of China」と「Taiwan」の表記のうち前者を削除するべきだ、との台湾正名要求が国会内、民間で高まっている。
もっともこうした正名には政府の決断が必要だが、現在の蔡英文政権は台湾正名というものには非常に消極的である。同政権は、日本では「台湾独立志向」などと報道されているが、実際には中華民国(Republic of China)体制の熱心な守護者である。
正名に着手したがらない理由として、国民党などから反対が起こって国内分断が懸念されるといった説明を繰り返しているが、それ以外には中国による恫喝への警戒もあろう。またそのように中国を怒らせ緊張が高まるのを嫌う米国への配慮が過剰に働いているかにも見える。
■国民の多くは「台湾プロ野球リーグ」への正名を支持
しかし「Chinese Professional Baseball League」の「Taiwanese(Taiwan) Professional Baseball League」への変更であれば、これは全く民間の問題だ。蘇貞昌氏が今回、その正名の必要性を強調したのは、これが政府が責任を負う問題ではないのをいいことに、正名支持の有権者の前で格好をつけただけだと疑うのは酷だろうか。その日は中華航空の正名という政府が関わる問題でについては消極的な発言を見せているが…。
一般国民はどうだろう。テレビ局民視は次のように報じる。
「野球ファンの見方は様々だ。『これを機会に世界に台湾の存在をアピールするため、英語名も漢語名も変えるべきだ』との意見がある一方、『国名が中華民国なのだから中華職棒の名のままでいい。英語名だけを変えればいい』との意見も。しかし「Chinese」を「Taiwan」に変えることにはみんな賛成している」という。自由時報によれば、正名に賛成が62%で反対が26%とする世論調査結果が出ているそうだ。
それでは肝心のCPBL自身は、この問題をどう考えているのか。
■国民党の影響下にある野球リーグは台湾正名に反対

CPBLの呉志揚氏コミッショナーは国民党の全国会議員。台湾正名には反対らしい
台湾の球界は国民党独裁時代以来、同党の影響を強く受けている。CPBLにしても歴代コミッショナーは党の要人や党に近い企業人が務め、現職の呉志揚氏も同党所属の前立法委員だ。
そしてこの国民党は言うまでもなく、台湾正名には反対の立場だ。民主化後も独裁時代の大中国思想から抜け出せずにいるからだ。
だから呉志揚氏も、蘇貞昌氏の正名支持発言を受け、「政府は干渉すべきではない」と迷惑顔。そして次のように反論している。
「我々は世界に台湾の存在を知らせるために色々やっている。台湾犬のロゴを作ったり、Team Taiwan、Taiwan’s baseballとの表記も用いている。野球をする国ならCPBLは台湾だと知っている。台湾を中国の一部と誤解する国際情勢は、改名だけでは変えられない」
まるで中国と勘違いされることへの危機感はおろか、抵抗感すら抱いていないようだ。
そしてその上で、「(政府は)なぜ先にチャイニーズタイペイ五輪委員会の名を変えもせず、民間団体から手を加えようというのか」とも。蔡英文政権が東京五輪台湾正名(五輪委員会の改称)を巡る公民投票に反対の立場だったことを皮肉っているのだ。
CPBLが5月9日に明かしたところによれば、クリステンセン氏は4月24日、呉志揚氏を招いて会談し、やはりその名が中国と混同されることに懸念を表明したというが、呉志揚氏はやはり「米国は干渉すべきでない」と反論したのだろうか。
■米国の台湾正名の「陰謀」を疑う国民党
クリステンセン氏に不満を募らせるのに国民党の蔡正元副秘書長(副幹事長)がいる。フェイスブックでクリステンセン氏を「チベットの指導者を監督、指導する職権を持った大清帝国の駐チベット欽差大臣」のような「米国の駐台欽差大臣」だと呼び、「クリステンセン氏は『中華』の二文字が気に入らないから『台湾』に改めろと指示を出したが、台湾指導者である蔡英文は、それに従っていいのか」などと書き綴っているのだ。
これは国民党一流の、政敵に対する根拠も希薄なネガティブキャンペーンにすぎないだろうか。それとも米国の親台反中の「謀略」か何かを、見抜いた上での発言か。
もしクリステンセン氏が実際に本国の指示を受け、台湾と中国との分断を目的に、敢えて台湾正名を煽っているのだとしたら…。
それであるなら台湾政府自身も、今後は米国への気兼ねは不必要ということになり、思う存分台湾正名を推進し、多くの国民の期待に応えることができるようになるだろう。
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